JP3241520B2 - 帯電装置 - Google Patents

帯電装置

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JP3241520B2
JP3241520B2 JP02325494A JP2325494A JP3241520B2 JP 3241520 B2 JP3241520 B2 JP 3241520B2 JP 02325494 A JP02325494 A JP 02325494A JP 2325494 A JP2325494 A JP 2325494A JP 3241520 B2 JP3241520 B2 JP 3241520B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はいわゆるカールソンプロ
セスに基づく電子写真装置、例えば複写機、プリンタ、
ファクシミリ内に組込まれるか、若しくはこれらの機器
のプロセスカートリッジに組込まれる帯電装置として適
用される発明に係り、特に粒子帯電によりドラム状感光
体を帯電させる電子写真装置に於ける帯電装置として適
用される発明に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より感光体ドラム外周面上に、露
光、現像、転写、クリーニング(残留トナー除去)、除
電、及び帯電の各プロセス手段を配置し、所定の電子写
真プロセスにより画像形成を行なう、いわゆるカールソ
ンプロセスに基づく電子写真装置は周知である。
【0003】この種の装置に用いる帯電手段は一般に細
いタングステン線に高電圧を印加してコロナ放電を行な
うコロトロン方式、又導電ローラに数百ボルトの電圧を
かけて感光体ドラムと接触帯電させるもの、又導電性ブ
ラシに電圧を印加して感光体ドラムに接触させながら帯
電を行なうもの等が存在する。しかしながらコロトロン
方式は高電圧を使用し、又オゾンを発生する等安全上、
環境上の問題が多い。又帯電ローラは感光体ドラムとの
接触が線接触であるために帯電が不安定である。更にブ
ラシ帯電方式はドラムとブラシが接触して帯電を行なう
為に、ブラシの帯電劣化が生じやすい。
【0004】かかる欠点を解消するために、感光体ドラ
ムと磁石体を内挿した帯電スリーブに帯電バイアスを印
加した状態で、該スリーブに磁性粒子群を付着させて刷
子状の磁気穂を感光体ドラムに摺擦させてスリーブを介
して帯電バイアスを磁性粒子群に印加させて帯電を行な
う、いわゆる粒子帯電法が提案されている。(特開昭5
9ー133569、特開昭63ー187267他)
【0005】かかる帯電法においては、固定磁石体によ
り磁気穂を形成した場合、該磁石体よりの距離の2乗に
比例して磁界が減衰し、従って感光体ドラム表面に位置
する磁性粒子の磁気保持力が最も弱い。従ってこの状態
で感光体ドラムを回転させると、該ドラム表面に遠心力
が働き、また、帯電電圧印加にともない誘起された電荷
によって静電的に感光体ドラムに付着している磁性粒子
は固定磁石集成体よりの磁気保持力(磁界)に抗して前
記磁性粒子が帯電領域から離脱する方向に力が働き、該
感光体ドラムに付着した粒子が次工程の露光及び現像等
に悪影響を及ぼす。
【0006】かかる欠点を解消するために、図6に示す
ように、前記帯電スリーブを用いずに帯電バイアス電源
101を接続した電極102を被覆した固定磁石体10
3を感光体ドラム104に対向配置すると共に、該固定
磁石体103と対向させて、感光体ドラム104の背面
側に逆極性の磁石体105を配し、該磁石体105と固
定磁石体103間に形成される磁場により前記磁性粒子
群107を帯電領域に保持させながら感光体の帯電を行
なうように構成した技術が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】かかる技術によれば、
磁性粒子群107の磁気保持を行なう磁石体が帯電ギャ
ップ108の片側にのみ配置されているのではなく、両
側に配置されている為に、帯電ギャップ108間の磁界
の勾配(ΔH/Δt)を大きく設定出来るが、尚、前記
磁性粒子が帯電領域から離脱するのを完全に阻止する事
が出来ず、この為、前記装置においては固定磁石体10
3の側面に絶縁性シート109を感光体ドラム側に垂下
させ、磁性粒子の飛散を防止している。
【0008】しかしながら前記のように絶縁シートをド
ラムに接触する構成では、摩耗等により長期使用に耐え
られない。又前記構成では磁性粒子を良導電性の材料に
しなければ、絶縁性シート109と粒子との摺擦帯電に
より粒子固着等が生じてしまい好ましくないが、良導電
性粒子を用いると、帯電バイアスにより感光体ドラム側
にピンホール等が発生しやすい。
【0009】又前記の構成を取ると、磁石体を片側のみ
に配置した従来技術に比較して磁性粒子の磁気保持力が
大幅に高まるために、帯電領域内の磁性粒子群の入替え
が出来ず、同一粒子群が長期に亙って保持され劣化して
しまうという問題が生じる。
【0010】本発明はかかる従来技術の欠点に鑑み、前
記帯電粒子の漏洩等が生じることなく又長期使用によっ
ても帯電剤が劣化する事なく長期に亙って安定した帯電
能を確保し得る帯電装置として適用される発明を提供す
る事を目的とする。本発明の他の目的は、磁性粒子の循
環を良好に確保出来る帯電装置として適用される発明を
提供する事を目的とする。本発明の他の目的は、製造上
からも、使用者側からも、更に環境にも十分配慮するこ
とが出来、極めて実用性の高い帯電装置が得る事の出来
る発明を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1(A)、
(B)に示すように、感光体ドラム1の帯電領域上に、
該ドラムに向けて固定配置した主極Aを内包する非磁
性帯電スリーブ2を、又前記帯電領域上に位置する感光
体ドラム1の背面側に前記主極Aと逆極性の対向極B
を配してなる帯電装置において、前記帯電スリーブ2
上における主極A 最大磁束密度位置Q 2 が前記感光体
ドラム1上における対向極B 最大磁束密度位置Q 1
り感光体ドラム1回転方向下流側に位置するように構成
すると共に、 前記帯電スリーブ2上の感光体ドラム最近
接点P における主極の磁束密度を、前記対向極におけ
る前記感光体ドラム上の帯電スリーブ最近接点P上の磁
束密度より大になる如く構成し、前記帯電スリーブ2を
感光体ドラム1の回転方向に対しアゲインスト方向に回
転させると共に、感光体ドラム1上の帯電スリーブ最近
接点Pにおける前記2つの磁石体の磁気力合成ベクトル
Fmが、前記最近接点Pを中心として下記1)、1’)
式の角度範囲θFに位置するように構成したことを特徴
とするものである。 −90°>θF≧15° …1) より好ましくは、−35°≧θF≧0° …1’) (θFは、前記感光体ドラム上の帯電スリーブ最近接点
P位置より帯電スリーブ軸心O2 を結ぶ線を0°とし、
これより感光体ドラム回転方向上流側をマイナス角度、
下流側をプラス角度に設定した場合の角度範囲。)
【0012】このような構成を支える具体的手段とし
て、前記主極Aの帯電スリーブ2上における最大磁束
密度位置Qが、又前記対向極Bの感光体ドラム1上
における最大磁束密度位置Qより感光体ドラム1の回
転方向下流側に位置するように構成すると共に、前記主
極Aにおける前記帯電スリーブ上の感光体ドラム最近
接点P 上の磁束密度BAが、前記対向極Bにおけ
前記感光体ドラム上の帯電スリーブ最近接点P上の磁
束密度BBより大になる如く構成するのがよい。
【0013】この場合前記対向極B1の最大磁束密度位
置Q1前記最近接点Pより感光体ドラム1の回転方向
上流側の+5°〜−30°の角度θ の範囲に設定する
のが良く、より好ましくは、前記主極A1の最大磁束密
度位置Q2前記最近接点Pを挟んで−20°〜+5°
角度θ の範囲にして、且つ 帯電スリーブ2軸心O
2と前記主極A1の最大磁束密度位置Q1を結ぶ線と、前
記感光体ドラム1軸心 と対向極B1の最大磁束密度
位置Q1を結ぶ線の狭角を0〜50°に設定するのが良
い。(前記角度θ 1 は、感光体ドラム軸心O 1 と前記最近
接点Pを結ぶ線を0°とし、これより感光体ドラム回転
方向上流側をマイナス角度、下流側をプラス角度に設定
した場合の角度範囲。前記角度θ は、感光体ドラム上
の帯電スリーブ最近接点P位置より帯電スリーブ軸心O
2 を結ぶ線を0°とし、感光体ドラム回転方向上流側を
マイナス角度、下流側をプラス角度に設定した場合の角
度範囲。前記狭角は、帯電スリーブ軸心O 2 と前記最近
接点Pを結ぶ線を0°とし、感光体ドラム回転方向上流
側をマイナス角度、下流側をプラス角度に設定した場合
の角度範囲。)
【0014】尚、本発明においては体積固有抵抗が10
〜10Ω・cmの範囲に、好ましくは10〜10
Ω・cmに設定した導電性磁性粒子を用いるのが良
い。この場合この体積固有抵抗は、底部に電極を有する
内径20mmのテフロン製筒体に、前記粒子を1.5g
入れ、上部より外径20mmφの電極を挿入した後、該
電極上面に1Kgの荷重を印加して測定した値である。
【0015】
【作用】本発明は上記構成にすることにより、図1に示
すごとく磁性粒子4群の流出現象は、感光体ドラム上の
帯電スリーブ最近接点Pにおいて磁性粒子4が受ける磁
気力の大きさと方向に依存する。即ち前記帯電領域上で
感光体ドラム1に摺擦されながら帯電スリーブ2上の感
光体ドラム最近接点P と感光体ドラム上の帯電スリー
ブ最近接点P間の帯電ギャップ5(P −P)に導かれた
磁性粒子4は、該ギャップ5(P −P)が隘路となり、
その流出を阻止しながら、感光体ドラム上の最近接点P
における磁束密度を「BA>BB」に設定している
ために、感光体ドラム1側より帯電スリーブ2側に吸上
げられる。この際前記磁性粒子4が帯電ギャップ5出口
方向に大きな振れ角をもって吸引されると、前記隘路よ
り磁性粒子4が帯電領域外側に飛出し流出や飛散が生じ
てしまう。
【0016】そこで図1(B)に示すごとく感光体ドラ
ム上の帯電スリーブ最近接点Pにおける前記2つの磁石
体の磁気力の合成ベクトルFmを、帯電ギャップ5入口
側(図上左横から左上方向)に向け吸引させる事によ
り、前記隘路より帯電領域上流側に戻す方向に粒子群が
移動し、これにより帯電領域よりの粒子流出や飛散を円
滑に阻止出来る。この場合前記合成ベクトルFmが僅か
に出口側であっても大きな問題とならないことが確認さ
れ、そこで本発明は、前記ベクトルを前記1)式の範囲
に設定している。
【0017】又帯電スリーブ2が円弧であるために余り
に接線方向に近いよりも前記ベクトルが−45°以内、
より好ましくは前記1’)式の範囲に設定する事がよい
事が実験により確認されている。更に本発明は前記帯電
スリーブ2を感光体ドラム1に対し、アゲインスト方
向、即ち帯電領域上流側に向け回転させている為に、前
記帯電スリーブ2に付着した磁性粒子4が帯電ギャップ
5位置より帯電領域上流側に向け流れるために、該帯電
領域内で磁性粒子4の循環が可能となり、長期使用によ
っても該粒子の劣化が生じることはない。
【0018】そして前記効果は帯電ギャップ5(P
P)位置で帯電スリーブ2側に粒子が移動することによ
り始めて達成し得るもので、感光体ドラムの帯電スリー
最近接点P位置における磁束密度を「BA>B
」に設定する事が条件となる。そして帯電スリーブ
2をアゲインスト回転させる場合は主極Aはほぼ最近
接点P上に配置するのが良い。
【0019】特に「BA>BB」の条件を最も有効
に達成するには夫々の磁石体の半値幅にもよるが、前記
対向極Bの最大磁束密度位置Q感光体ドラム上の
帯電スリーブ最近接点Pより感光体ドラム1回転方向上
流側の+5°〜−30°の範囲に設定するのが良く、更
前記主極A 最大磁束密度位置Q帯電スリーブ
上の感光体ドラム最近接点 を挟んで−20°〜+5
°の範囲にして、且つ感光体ドラム1軸心Oと前記主
極Aの最大磁束密度位置Qを結ぶ線と、前記感光体
ドラム1軸心Oと対向極Bの最大磁束密度位置Q
を結ぶ線の狭角を0〜50°に設定するのが良い。
【0020】そして前記作用は前記磁性粒子4群の体積
固有抵抗を10〜10Ω・cmの範囲に設定するこ
とにより有効に達成できる。けだし10Ω・cm以下
では感光体ドラム1表面上にピンホールが出来るのみな
らず、帯電開始時及び停止時の静電気力の増大により感
光体ドラム1の軸端側における前記磁石体の境界線上で
キャリア引きが生じ、又10Ω・cm以上では円滑な
粒子帯電が不可能になる。
【0021】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を例示
的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている
構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に
特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれのみ
に限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。図2
に基づいて本発明の実施例に係る帯電装置の構成につい
て説明する。帯電装置は前記したように図上右方向に回
転する感光体ドラム1に対し0.5mm程度の帯電ギャ
ップ5(最近接間隔)を介して帯電領域位置で前記感光
体ドラム1と互いに反対方向、即ちアゲインスト方向
(図上左方向、尚回転軸から見た場合はいずれも同一回
転方向となる。)に回転可能により非磁性の帯電スリー
ブ2を配設すると共に、該スリーブ2の背面側の帯電領
域下流側に固定配置した磁石集成体3を配設する。尚、
7は不図示の導電ブレード若しくは非磁性スリーブ2を
介して導電性磁性粒子群4に現像バイアスを印加させる
バイアス電源である。
【0022】次に本発明の要旨たる帯電スリーブ2と感
光体ドラム1の夫々の磁極配置について説明する。先ず
感光体ドラム1の軸心Oと帯電スリーブ2の軸心O
を結ぶ線をY軸、感光体ドラム1上の帯電スリーブ2と
最近接点Pを通る感光体ドラム1の接線をX軸とし、
該両軸により形成される各象限を時計回り方向に夫々
1、2、3、4象限とする。
【0023】そして前記磁石集成体3には、感光体ドラ
ム1上の帯電スリーブ2との最近接点Pと帯電スリーブ
2上の感光体ドラムとのとの最近接点P との間の前記
帯電ギャップ5(P−P )上若しくは該帯電ギャップ5
(P−P )より僅かに帯電スリーブ2回転方向上流側の
第1象限内に後記する感光体ドラム1背面側の対向磁極
1との間で主として磁性粒子4の漏洩防止のために磁
気シールを行うN極の主極A、更に主極Aの帯電ス
リーブ2回転方向上流側の第1象限内に、前記磁気シー
ルの補助を行うS極の磁石体(以下シールド補助極A
という)、又主極Aの帯電スリーブ2回転方向下流側
の第4象限内には約50ガウス以下の小さな磁力しか持
たない無着磁領域である無磁力帯域Aをスリーブ2上
に形成し、スリーブ2のアゲインスト回転によりスリー
ブ2表面に担持されながら搬送させるS極の磁石体A
で搬送して磁性粒子4を前記無磁力体域Aにきたとき
帯電領域上流側の感光体ドラム1側に落下させる構成と
する。
【0024】又前記帯電スリーブ2と感光体ドラム1に
挟まれる帯電領域上には導電性磁性粒子群4を介在させ
る。前記磁性粒子4は導電性で、体積固有抵抗を10
〜10Ω・cmの範囲がよい。好ましくは10〜1
Ω・cmで設定される。又、粒子径は平均粒径が1
0〜30μmの範囲でよく、より好ましくは、10μm
〜25μmの範囲で任意に設定される。
【0025】一方、感光体ドラム1の背面側には、前記
主極Aの対向位置より僅かに感光体ドラム1回転方向
上流側の帯電領域下流部にS極の磁石体(以下対向極B
という)と、前記対向極Bに隣接させて帯電領域上
流側に感光体ドラム1面と水平な磁場(以下「水平磁
場」という)を形成するためのN極の磁石体(以下隣接
極Bという)とを隣接配置し、前記主極Aと対向極
との間で感光体ドラム面に垂直な磁場を(以下「垂
直磁場」という)を、又対向極Bと隣接極Bとの間
で感光体ドラム1上に水平磁場を形成する。
【0026】即ち、具体的には前記対向配置される主極
と対向極Bを感光体ドラム1回転方向における帯
電領域下流側に配し、両磁石体A、B間に形成され
る垂直磁場により前記磁性粒子群4を磁気保持させ、又
隣接極Bを対向極Bに隣接させて帯電領域上流側に
配置させ、両磁石体B、B間に主として形成される
感光体ドラム1上の水平磁場により前記磁性粒子群4を
感光体ドラム1上に密着させる。
【0027】次にかかる実施例の作用を簡単に説明する
と、前記帯電領域に位置する磁性粒子群4は、対向極B
と隣接極B間の水平磁場4A上で感光体ドラム1上
に密着して付着され、この状態で感光体ドラム1が時計
周りに回転すると、水平磁場4A上で感光体ドラム1へ
の帯電を行ない帯電ギャップ5に近づくにつれて急速に
帯電電位を上げ帯電ギャップ5側へ移動する。該帯電ギ
ャップ5(P−P )位置では主極Aと対向極Bとの
間で形成される磁気力の合成ベクトル方向を前記1)式
の範囲内で帯電スリーブ2側に設定することにより、帯
電スリーブ2側に移動し且つ吸着する。
【0028】そして帯電スリーブ2側に吸着した磁性粒
子4Bは、スリーブ2の回転に従って帯電領域上流側へ
戻された後、磁石体Aの下流側の無着磁帯Aによる
無磁力帯が帯電領域上流側に位置するようにレイアウト
されている為に、帯電領域上流側に搬送された前記磁性
粒子群4Cを磁気的に開放し、感光体ドラム1側に落下
し、磁性粒子4の循環が行なわれる。
【0029】次にかかる装置を用いた帯電ギャップ5よ
りの磁性粒子4の漏洩を実験により確認する。先ず本実
験条件について図3、4を用いて説明する。感光体ドラ
ム1はOPCドラムを用い、その直径を30mmφ、そ
の線速を25m/secに設定する。帯電スリーブ2は
アルミ管を用い、その直径を12mmφ、その線速を8
m/secに設定する。磁性粒子4はその平均粒径が1
8.0μm、体積固有抵抗が5×10・Ω・cmのフ
ェライトコア粒子を用い、1kOeの磁場での最大磁化
を60emu/gに設定する。そして帯電バイアス電源
7に400Vを印加し、感光体表面電位が350Vに設
定する。
【0030】又前記夫々の磁極の磁束密度は、対向極B
と隣接極Bの夫々の感光体ドラム1上での最大磁束
密度を夫々S630G、N730G、更に主極Aとシ
ールド極Aの夫々の帯電スリーブ2上での最大磁束密
度を夫々N900G(試料No.10についてのみ110
0G)、S770G(試料No.10についてのみ940
G)に夫々設定する。そして図1(A)に示すように、
主極Aと対向極B及びシールド極Aの夫々の磁極
の配置角度をθ、θ、θに設定した場合の、感光
体ドラム上の帯電スリーブ最近接点P位置における前記
2つの磁石体の磁気力の合成ベクトルFmの角度θ、及
び最近接点P位置における感光体ドラム1面の磁気力F
mを測定した。
【0031】そして前記夫々の条件下で感光体ドラム1
と帯電ドラムを前記線速で回し、磁性粒子4の漏洩状態
を調べたところ、θFが−35°〜0°の範囲の実験No.
3〜7のものについては全く漏洩がなく、又θFが+1
5°までの実験No.2、5のものについては帯電ギャッ
プ5より僅かに粒子の飛出しはあるがドラム下流側への
漏洩がなく、他のものの+15°以降の実験No.1と9
については漏洩があった。これにより本発明の作用が確
認された。
【0032】次に主極Aと対向極Bの磁極配置角度
θ、θについて検討するために、主極Aと対向極
の最大磁束密度位置の振れ角を変化させて同様な測
定をしたところ、図4に示すように前記対向極Bの感
光体ドラム1上の最大磁束密度位置Q帯電スリーブ
2との最近接点Pより感光体ドラム1回転方向上流側の
+5°〜−20°の範囲に設定するのが良い。又θ
−20°でθを広範囲に設定可能である良好な結果を
生んでいる事から、−30°でもθの設定値により問
題ない事が推定される。
【0033】なお主極Aを0°の位置に設定し、対向
極Bを感光体ドラム1回転方向上流側に振った場合の
感光体ドラム上の帯電スリーブ最近接点P上における磁
界の強さHの変化を図5に示す。この場合、曲線H1は
主極A帯電スリーブの感光体ドラム最近接点P
における磁界の強さの変化を、曲線Hmaは対向極B
の磁界の強さHaとH1の合成曲線、曲線Hmbは対向
極Bの磁界の強さHbとH1の合成曲線を示す。本図
より理解される通り、各種の磁界の強さの曲線Hmは極
大値をもちこの値で使用もできるが、θの振れ角が−
30°以上では磁速密度が収束し、実質的に対向極B
が無い場合と同じになり好ましくない。又、図4より前
記最大磁束密度位置Qが最近接点(P−P )を挟んで
角度θを−20°〜+5°、好ましくは−10°〜+
5°の範囲にして、且つ 帯電スリーブ2軸心Oと前
記主極Aの最大磁束密度位置Qを結ぶ線と、前記感
光体ドラム1軸心Oと対向極Bの最大磁束密度位置
を結ぶ線の狭角を0〜50°に設定するのが良い事
も理解される。
【0034】
【効果】以上記載のごとく本発明によれば、粒子帯電に
おける磁性粒子の漏洩等が生じることなく又長期使用に
よっても帯電剤が劣化する事なく長期に亙って安定した
帯電性能を確保し得る。又本発明によれば、磁性粒子の
循環を良好に確保出来る帯電装置として適用される。更
に本発明によれば、製造上からも、使用者側からも、更
に環境にも十分配慮することが出来、極めて実用性の高
い帯電装置が得る事が出来る。等の種々の著効を有す。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の基本構成図。(B)は主極で
対向極の合成ベクトルの関係を示す。
【図2】本発明の実施例に係る帯電装置を示す全体図で
ある。
【図3】図2の実施例において主極と対向極を位置を変
化させて、両磁石体の磁気力の合成ベクトルと粒子漏洩
の関係を示す表図である。
【図4】主極と対向極の磁極配置角度と粒子漏洩の関係
を示す表図である。
【図5】主極を0°とし対向極を感光体ドラム回転方向
上流側に振った場合の磁速密度を示すグラフである。
【図6】従来技術に係る帯電装置を示す表図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 帯電スリーブ 3 前記磁石集成体 4 磁性粒子 5 帯電ギャップ P 最近接点 A 主極 B 対向磁極

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体ドラムの帯電領域上に、該ドラ
    ムに向けて固定配置した第1の磁石体(以下主極とい
    う)を内包する非磁性帯電スリーブを、又前記帯電領域
    上に位置する感光体ドラムの背面側に、前記主極と逆極
    性の第2の磁石体(以下対向極という)を配し、前記両
    磁石体により担持された磁性粒子群を介して感光体ドラ
    ムを帯電可能に構成した帯電装置において、 前記帯電スリーブ上における主極最大磁束密度位置Q2
    前記感光体ドラム上における対向極最大磁束密度位置
    1より感光体ドラム回転方向下流側に位置するように
    構成すると共に、 前記帯電スリーブ上の感光体ドラム最近接点P におけ
    る主極の磁束密度を、前記対向極における前記感光体ド
    ラム上の帯電スリーブ最近接点P上の磁束密度より大に
    なる如く構成し、 前記感光体ドラム上の帯電スリーブ最近接点Pにおける
    前記2つの磁石体の磁気力合成ベクトルFmが、 前記最近接点Pを中心として下記1)式の角度θF範囲
    に位置するように構成したことを特徴とする帯電装置。 −90°>θF≧+15° …1) (θFは、前記感光体ドラム上の帯電スリーブ最近接点
    P位置より帯電スリーブ軸心O2 を結ぶ線を0°とし、
    これより感光体ドラム回転方向上流側をマイナス角度、
    下流側をプラス角度に設定した場合の角度範囲。)
  2. 【請求項2】 感光体ドラム上の帯電スリーブ最近接点
    Pにおける前記2つの磁石体の磁気力合成ベクトルFm
    が、 前記最近接点Pを中心として下記1’)式の角度範囲に
    位置するように構成したことを特徴とする請求項1記載
    の帯電装置。 −35°≧θF≧0° …1’)
  3. 【請求項3】 前記帯電スリーブを感光体ドラムの回転
    方向に対しアゲインスト方向に回転させるように構成し
    たことを特徴とする請求項1記載の帯電装置。
  4. 【請求項4】 前記磁性粒子群の体積固有抵抗を103
    〜108Ω・cmの範囲に設定した請求項1記載の帯電
    装置。
  5. 【請求項5】 前記感光体ドラム上における対向極最大
    磁束密度位置Q1を最近接点Pより感光体ドラム回転方
    向上流側の角度θ1を+5°〜−30°の範囲に設定し
    た事を特徴とする請求項1記載の帯電装置。(θ1は、
    感光体ドラム軸心O1 と前記最近接点Pを結ぶ線を0°
    とし、これより感光体ドラム回転方向上流側をマイナス
    角度、下流側をプラス角度に設定した場合の角度範
    囲。)
  6. 【請求項6】 前記帯電スリーブ上における主極最大磁
    束密度位置Q2が最近接点Pを挟んで−20°〜+5°
    角度θ 範囲に設定した請求項1記載の帯電装置。
    (前記角度θ は、感光体ドラム上の帯電スリーブ最近
    接点P位置より帯電スリーブ軸心O 2 を結ぶ線を0°と
    し、感光体ドラム回転方向上流側をマイナス角度、下流
    側をプラス角度に設定した場合の角度範囲。)
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