JP3241311B2 - コンクリート打設口装置 - Google Patents

コンクリート打設口装置

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JP3241311B2 JP29081697A JP29081697A JP3241311B2 JP 3241311 B2 JP3241311 B2 JP 3241311B2 JP 29081697 A JP29081697 A JP 29081697A JP 29081697 A JP29081697 A JP 29081697A JP 3241311 B2 JP3241311 B2 JP 3241311B2
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美夫 佐賀
昌治 尚和
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佐賀工業株式会社
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04GSCAFFOLDING; FORMS; SHUTTERING; BUILDING IMPLEMENTS OR AIDS, OR THEIR USE; HANDLING BUILDING MATERIALS ON THE SITE; REPAIRING, BREAKING-UP OR OTHER WORK ON EXISTING BUILDINGS
    • E04G21/00Preparing, conveying, or working-up building materials or building elements in situ; Other devices or measures for constructional work
    • E04G21/02Conveying or working-up concrete or similar masses able to be heaped or cast
    • E04G21/04Devices for both conveying and distributing
    • E04G21/0418Devices for both conveying and distributing with distribution hose
    • E04G21/0472Details of connection of the hose to the formwork, e.g. inlets

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、トンネルの掘
削、掘削したトンネルの内壁面にコンクリートを覆工す
るのに使用されるセントル(スチールフォームとも言わ
れる)に取付けられるコンクリート打設口装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】トンネルの内壁面に覆工コンクリートを
打設する工事においてはセントルと称する大型の移動式
型枠を使用し、セントルの外周面と掘削されたトンネル
の内壁面との間にコンクリートを流し込んで、アーチコ
ンクリートを形成(覆工)することが一般的である。
【0003】前記の覆工工事では、現在ではセントルの
上方のアーチコンクリートの部分にコンクリートを流し
込むために、図5に示すようにセントルAの天端部にコ
ンクリート打設口装置Bを設け、そこからコンクリート
ポンプにより圧送パイプCを通して送られるコンクリー
トを吹き上げて充填する「吹き上げ方式」が広く採用さ
れている。この吹き上げ方式はセントル上方のアーチコ
ンクリートの裏側にコンクリートが充填され易いという
利点がある。
【0004】従来はコンクリート打設口装置Bとして図
6に示す様な構造のものがあった(実公昭58−450
58)。このコンクリート打設口装置Bは、セントルA
の注入孔Dに圧送パイプCを連結する打設口Fが形成さ
れ、前記注入孔Dの縁に取付軸Gを支点として回動自在
な開閉シャッターHが取り付けられ、同開閉シャッター
HがターンバックルJによりセントルAと連結されてい
るものである。より具体的にはターンバックルJの長手
方向の両端に螺合されている軸K、Lの一方を開閉シャ
ッターHに連結し、他方をセントルAの固定金具Nに連
結してある。そしてターンバックルJの中央部に形成さ
れている穴Mに金属棒等を差し込んでターンバックルJ
を正逆回転させると、両端の軸K、Lが互いに外側に突
出したり、内側に引っ込んだりして、前記開閉シャッタ
ーHが図中に点線で示す閉じた状態の位置から仮想線で
示す開いた状態の位置まで回動するようにしてある。
【0005】しかし、図6のコンクリート打設口装置B
の場合でもコンクリート配管の取り付け手間や注入孔B
の切替手間が大変面倒であるため、セントルAの移動方
向の長さが10.5〜12.0Mもあるにも拘らず、実
際はセントルAには前記打設口装置Bが2〜3セットし
か取り付けられておらず、そのため次のような問題点が
あり改良が求められていた。
【0006】.コンクリートが断続的にセントルAの
裏側に流し込まれると、流し込まれたコンクリートが部
分的に硬化したり、混和されている砂、砂利、コンクリ
ートが分離して流れが悪くなり、塊ができたりすること
がある。このようになるとそれらが邪魔になって、それ
以後に流し込まれるコンクリートの流れが阻害され、コ
ンクリート覆工の最終段階でコンクリートが円滑に流れ
ず、コンクリートがセントルAの注入孔D付近に滞留し
て注入孔Dを覆いをしたような状態になり、同注入口D
付近のコンクリートにコンクリートポンプの圧送圧力が
もろにかかることがある。このようになるとコンクリー
トポンプの圧送圧力がセントルAの天端部の耐圧性能
(約0.5〜1.0Kg/cm2 =5〜10ton/m
2 )を越えることがあり、そのときはセントルAが局部
的に歪んだり、へこんだり、著しい場合には圧壊すると
いう重大なトラブルが発生する。この状態でコンクリー
トが養生されると完成したトンネルの覆工面の表面が凹
凸になる。この場合は変形したセントルAを補修してか
ら再度覆工工事をやり直さなければならず、工期の延長
や施工業者の負担費用の増加を招くといった大きな問題
があった。 .前記問題を解決するためにはセントルAの耐圧性能
を向上させればよいが、セントルAの構造上、セントル
Aに10ton/m2 を大幅に越える耐圧性能を持たせ
ることは所謂潜水艦に匹敵する構造となり、価格/性能
が非現実的なものとなるため、セントルAの補強を行っ
てコンクリートポンプの圧送圧に対応することは不可能
である。 .ここでセントルAにコンクリート打設口装置Bをで
きるだけ多く配置し、それらのコンクリート打設口装置
Bにコンクリート供給用の配管を繋ぎ変えてコンクリー
トを供給することが考えられるが、それは配管の繋ぎ変
え作業が非常に面倒であり実用的でない。繋ぎ変えを機
械で自動的に行う切替え装置もあるが、それは大変高価
であると共に配管が複雑である。配管が複雑になると、
どうしてもその配管内でコンクリートの詰まり発生し易
く、詰まりが発生しないようにするためのメンテナンス
も面倒である。
【0007】そこで本件発明者は上記諸問題を解決する
ために新たなコンクリート打設口装置を開発し、既に実
用新案登録(第2555383号)を受けている。この
コンクリート打設口装置は図7に示すように、セントル
50にコンクリート注入用の注入孔51が形成され、注
入孔51の外側に蓋体52が回動自在に取り付けられ、
同蓋体52にそれを回動操作して注入孔51を開閉する
駆動体53が連結され、注入孔51の外側に同注入孔5
1及び蓋体52の周囲を囲むコンクリート供給用の供給
室54が注入孔51に連通するように形成され、同供給
室54にコンクリート供給口55と蓋体52で開閉可能
な開口部56が形成され、蓋体52を駆動体53により
外側に回動して注入孔51を開けて前記コンクリート供
給口55から供給室54にコンクリートを供給すると、
同供給室54から注入孔51を通してセントル50の裏
側にコンクリートが打設され、打設後に蓋体52を駆動
体53により押し戻して注入孔51を閉じるようにし、
更に、注入孔51を開閉する蓋体52を回動操作する駆
動体53を保持体57と調圧シリンダ58とで構成し、
調圧シリンダ58はコンクリート打設時に蓋体52に所
定以上の圧力がかかると保持体57を介して押し戻され
るようにしたものである。このコンクリート打設口装置
では供給室54−注入孔51を通してセントル50の裏
側にコンクリートを打設する際に、何らかの原因でコン
クリートの流動性が低下し、供給室54の付近に所定圧
以上の圧力(過剰圧)がかかるとその圧力が蓋体52に
かかり、その圧力により保持体57が押されて調圧シリ
ンダ58が押し戻され、蓋体52が外側に移動して過剰
圧が緩和されたり逃がされたりして供給室54の圧力が
低下し、セントル50に過剰圧がかからず、セントル5
0が局部的に歪んだり、へこんだり、破損したりしない
ようにしたものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記本件発明者が先に
開発したコンクリート打設口装置はこれで十分に機能す
るため特に問題はないが、強いて挙げれば次のような課
題があった。 .蓋体52の回動制御に調圧シリンダ58を使用して
いるため、同調圧シリンダ58を動作させるためのオイ
ルポンプ、弁、オイルの流通回路等が必要になり、構造
が複雑になると共にコスト高になる。 .蓋体52に過剰圧がかかると保持体57が押されて
調圧シリンダ58が押し戻され、蓋体52が供給室54
の外側に移動して供給室54内のコンクリート圧を調整
するようにしてあるが、調圧シリンダ58は蓋体52に
かかる圧力の微小変化に迅速に反応することができない
ため、供給室54のコンクリート圧を細かく調整するこ
とが難しく、セントル50に過剰圧がかかることがあ
る。
【0009】本発明の目的は、簡潔な構造で且つ低コス
トでありながら、コンクリート打設時にセントルにかか
るコンクリート圧を細かく調節可能であり、セントルに
過剰圧がかからず、同セントルが変形することのないコ
ンクリート打設口装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本件出願の第1の発明
は、図1に示すように、セントルにコンクリート注入用
の注入孔が形成され、注入孔の近傍に蓋体が回動自在に
取り付けられ、同蓋体にそれを回動操作して注入孔を開
閉する駆動体が連結され、注入孔の外側に同注入孔及び
蓋体の周囲を囲むコンクリート供給用の供給室が注入孔
に連通するように形成され、同供給室にはコンクリート
供給口と、蓋体で開閉可能な開口部が形成され、蓋体を
駆動体により外側に回動して注入孔を開けて前記コンク
リート供給口から供給室にコンクリートを供給すると、
同供給室から注入孔を通してセントルの裏側にコンクリ
ートが打設され、打設後に蓋体を駆動体により押し戻し
て注入孔を閉じるようにしたコンクリート打設口装置に
おいて、前記駆動体は一端側が蓋体に連結されてそれを
所定位置に保持する保持体と、同保持体の他端側に連結
されて保持体を所定圧力で注入孔側に加圧するスプリン
グとを備え、同スプリングはコンクリート打設時に蓋体
が所定圧内のコンクリート圧で押されると同蓋体が供給
室内で内側と外側に揺動可能であり、所定圧以上のコン
クリート圧で押されると同蓋体が供給室の開口部より外
側まで押し戻されて同開口部が開口するバネ圧を有する
ことを特徴とするものである。
【0011】本件出願の第2の発明は、図1に示すよう
に駆動体の保持体に油圧シリンダ又は長さ調整可能なタ
ーンバックルを使用したものである。
【0012】
【発明の実施の形態1】本発明のコンクリート打設口装
置の一実施例を図1〜4に基づいて詳細に説明する。図
1は掘削したトンネル15の内壁面16に本発明のコン
クリート打設口装置を用いて覆工コンクリートを打設し
ている様子を示したものであり、同打設口装置はこのト
ンネル15の内壁面16と一定の間隔を空けて配置され
た金属製のセントル1の天端面に取り付けられてなる。
このコンクリート打設口装置の構造を図1に基づいて以
下に詳細に説明する。
【0013】図1ではセントル1の天端面にコンクリー
トを注入するための注入孔2が開口され、その注入孔2
の周縁部3に取付軸18により蓋体4が回動自在に取り
付けられてなる。この蓋体4は注入孔2側に押された時
に注入孔2内に殆ど隙間なく嵌入して同注入孔2を閉塞
できる大きさに形成され、また、注入孔2を閉塞した状
態でセントル1の内面と蓋体4の内面とに段差ができな
いようにして、コンクリート打設後に蓋体4により注入
孔2を閉塞しても、硬化した覆工コンクリートに注入孔
2の跡が残らないようにしてある。尚、前記蓋体4は、
コンクリート注入時のオープン状態でも、その幅方向両
側面14及びその先端面13が供給室6の側面プレート
20及び前面プレート21の内側に少し入り込む様に回
動角度が調整されており、前記のように供給室6内の蓋
体4が多少移動(揺動)しても同供給室6の開口部9が
すぐには開放されない様にしてある。
【0014】図1に示す注入孔2及び蓋体4の外側には
それらを囲む様に供給室6が形成されている。この供給
室6は注入孔2の外側周縁に円弧状の前面プレート21
が取付けられ、その幅方向両側面と注入孔2との間に2
枚の扇形の側面プレート20が対向するように取付けら
れて略三角形の箱状に形成され、その内部で蓋体4が回
動できるようにしてある。この場合、蓋体4の幅方向両
側面14が側面プレート20に接触し、蓋体4の先端面
13が前面プレート21に接触して、供給室6に供給さ
れるコンクリートが供給室6と蓋体4との間から漏出し
ないようにしてある。また、供給室6の前面プレート2
1には供給室6内へコンクリートを供給するためのコン
クリート供給口23が開設され、コンクリート供給口2
3には圧送パイプ22を脱着可能な接続口が突設されて
いる。
【0015】図1に示す蓋体4は駆動体5によって回動
されて注入孔2を開閉する。この駆動体5は蓋体4の外
側に取り付けられた保持体7と、保持体7の一端に連結
された揺動ブラケット12と、揺動ブラケット12の他
端に連結されたコイルスプリング8とから構成されてい
る。
【0016】保持体7にはターンバックルが使用されて
おり、それは回転体10の両外側にねじ軸30、31が
取り付けられて、回転体10を正回転させると両ねじ軸
30、31が外側に突出して両ねじ軸30、31の外側
端部間の距離(全長)が長くなり、逆回転させると両ね
じ軸30、31が内側に引き戻されて全長が短くなるも
のである。一方のねじ軸30の一端が蓋体4の外側に取
り付けられた三角形のブラケットに連結ピン25により
回動可能に連結され、他方のねじ軸31の端部は揺動ブ
ラケット12に連結ピン32によって回動自在に連結さ
れている。回転体10には穴を開口し、その穴に棒を差
込んで容易に回転させることができるようにしてもよ
い。
【0017】揺動ブラケット12は図1に示すようにく
字状に曲げられており、セントル1の取り付け材19か
ら突設している支持ブラケット24に連結軸33により
回動可能に取り付けられている。揺動ブラケット12の
うち連結軸33よりも下部11は保持体7の一方のねじ
軸31の端部に連結ピン32により回動可能に取り付け
られており、連結軸33よりも上部17には両側面の一
部を切欠かいて連結ピン41を回動可能に受けることが
できる半円弧状の受面42を形成してある。
【0018】コイルスプリング8は図1に示すように筒
状の本体29の長手方向両側面に軸線方向に移動可能な
ロッド27、28が突設されたスプリングケース26に
収容され、その両端は本体29の内部において前記ロッ
ド27、28の夫々の端部に連結されている。2本のロ
ッドのうちの一方のロッド27の他端は同図に示すよう
セントル1の天端面に取付けられたスプリングケース固
定具35に取付ピン40によって回動可能に連結してあ
り、他方のロッド28の他端には同ロッド28と直角に
連結ピン41を連設して先端をT字形にし、この連結ピ
ン41を前記揺動ブラケット12の受面42に回動可能
に当てがい、これをコイルスプリング8の押し圧によっ
て同受面42に押し付けて連結してある。
【0019】従って、蓋体4にコンクリート圧がかかる
と、ターンバックル7には図1の矢印c方向の力が働く
ため、同ターンバックル7は揺動ブラケット12の下部
11を押して、同揺動ブラケット12を図中の矢印a方
向へ回動させようとする。このとき揺動ブラケット12
の上部17は前記の通り、コイルスプリング8の押し圧
によってこれとは反対方向に押されているので、通常揺
動ブラケット12は回動せず、ターンバックル7も、そ
の先に連結されている蓋体4も移動せず図2aの状態に
保持される。
【0020】蓋体4にかかるコンクリート圧が上昇して
ターンバックル7が揺動ブラケット12の下部11を押
す力(矢印c方向へ働く力)がコイルスプリング8の押
し圧より大きくなると、同コイルスプリング8は収縮す
るため、前記ロッド27、28が夫々スプリングケース
26の内側に押込まれ、揺動ブラケット12は矢印a方
向へ回動する。揺動ブラケット12が回動するとターン
バックル7は矢印c方向へ移動し、その移動分だけ蓋体
4が供給室6の外側へ移動する(図2b)。これによっ
て供給室6内の容積が拡大して過圧が緩和或は逃がされ
る。
【0021】蓋体4にかかるコンクリート圧がさらに高
まると揺動ブラケット12はさらに矢印a方向へ回動す
るため、蓋体4は供給室6の開口部9よりも外側にまで
移動して、同開口部9が開口する(図2c)。これによ
って供給室6内に供給されるコンクリートが同開口部9
から供給室6の外側に流出し、供給室6内の圧力が低下
する。その後、供給室6内の過圧が解除され蓋体4にか
かるコンクリート圧がコイルスプリング8の押し圧より
小さくなると、揺動ブラケット12はコイルスプリング
8の押し圧より前記とは逆方向(矢印b方向)へ回動さ
せられ、ターンバックル7及び蓋体4は自動的に元の位
置に復帰する。勿論、蓋体4が供給室6の開口部9の外
側まで移動する前に、同蓋体4にかかるコンクリート圧
が所定圧内に下がれば蓋体4は開口部9の外側にまで移
動することなく元の位置に復帰する。即ち、供給室6内
の圧力が変化した場合に、蓋体4にかかるコンクリート
圧が所定圧内のときには蓋体4は供給室6内で内側又は
外側に揺動し、所定圧以上となったときには供給室6の
開口部9よりも外側にまで移動することで、同供給室6
内の圧力を調節して、セントル1に過剰圧がかかって同
セントル1が局部的に歪んだり、へこんだり、損傷した
りすることを防止している。
【0022】実施例1のコンクリート打設口装置を使用
してコンクリートの打設を行う場合のコンクリート圧P
と、蓋体4の開閉角度と、コイルスプリング8の受圧力
との関係を図3のグラフに基づいて説明する。 .同グラフに示すように、蓋体4にかかるコンクリー
ト圧Pが0kg/cm2 〜0.73kg/cm2 までの
間ではコンクリート圧Pの高低にかかわらず蓋体4は全
く移動せず図2aの状態に保持される。尚、圧力Pが
0.73kg/cm2 のとき(グラフ中のA点に示すと
き)の蓋体4の取付軸18から垂下させた直線と、取付
軸18とピン25を結ぶ直線との間の角度は42°4
8′であり、これはほぼ蓋体4の開閉角度に相当す
る。、また、そのときのコイルスプリング8の受圧力は
175kgである。 .蓋体4にかかるコンクリート圧Pが0.73kg/
cm2 を超えると蓋体4は供給室6の外側に移動し始
め、その後コンクリート圧Pが0.86kg/cm2
なるまで(グラフ中のA点からB点まで)は、蓋体4は
コンクリート圧Pの上昇・下降に応じて供給室6の外側
又は内側に揺動(移動)する(図2b)。尚、コンクリ
ート圧Pが0.86kg/cm2 のとき(グラフ中のB
点に示すとき)の前記角度は50°30′であり、その
ときのコイルスプリング8の受圧力は270kgであ
る。 .蓋体4にかかるコンクリート圧Pが0.90kg/
cm2 (グラフ中のC点)を超えると蓋体4は供給室6
の開口部9より外側に移動する(図2c)。このときの
前記角度は63°12′である。
【0023】
【発明の実施の形態2】本発明のコンクリート打設口装
置の他の実施形態を図4に基づいて詳細に説明する。同
図に示すコンクリート打設口装置の基本構成は図1に示
すものと同一である。異なるのは図1に示すコンクリー
ト打設口装置ではコイルスプリング8を揺動ブラケット
12よりも注入孔2側に設け、揺動ブラケット12の上
部17をコイルスプリング8の押し圧で押し付けて、揺
動ブラケット12の下部11が注入孔2側に押されて、
その先に取付けられた保持体(ターンバックル)7が注
入孔2側に加圧されるようにしたのに対し、図4に示す
コンクリート打設口装置では、コイルスプリング8を揺
動ブラケット12を挟んで注入孔2と反対側に設け、揺
動ブラケット12の上部17をコイルスプリング8の引
張力で図中の矢印d方向に引き付けて、揺動ブラケット
12の下部11を図中の矢印e方向に押し出して保持体
(ターンバックル)7を注入孔2側に加圧するようにし
たことである。具体的には支持ブラケット24をセント
ル1の天端面に取付け、この支持ブラケット24に揺動
ブラケット12を連結軸33により回動可能に取り付
け、一方プリングケース固定具35をセントル1の取り
付け材19に取付け、このプリングケース固定具35に
前記と同様にスプリングケース26の2本のロッドのう
ちの一方のロッド27の端部を取付ピン40によって回
動可能に連結し、他方のロッド28の端部を揺動ブラケ
ット12の上部17に回動可能に連結してある。
【0024】図4に示すコンクリート打設口装置と図1
に示すコンクリート打設口装置は、スプリング8の有す
る力の利用の方法が異なるだけで、蓋体4が所定圧内の
コンクリート圧で押されると同蓋体4が供給室6内で内
側と外側に揺動し、所定圧以上のコンクリート圧で押さ
れると同蓋体4が供給室6の開口部9より外側まで押し
戻されて同開口部9が開口すること及びコイルスプリン
グ8がスプリングケース26に収容されていることは前
記と同様である。
【0025】
【発明の他の実施の形態】保持体7はターンバックル以
外の油圧シリンダや螺子式ジャッキとすることもでき
る。また、これら保持体7とスプリング8は図示したよ
うに揺動ブラケット12を介することなく同心状に一直
線状に連結することもできる。
【0026】
【発明の効果】本件出願の第1の発明は、駆動体5を保
持体7とスプリング8から構成し、そのスプリング8は
蓋体4が所定圧内のコンクリート圧で押されると同蓋体
4が供給室6内で内側と外側に揺動可能であり、所定圧
以上のコンクリート圧で押されると同蓋体4が供給室6
の開口部9より外側まで押し戻される押し圧を有するも
のとしたので次のような効果を有する。 .蓋体4が同蓋体4にかかるコンクリート圧の微小な
変化に迅速に反応して供給室6内を揺動するので、供給
室6内が過圧になることがなく、セントル1が局部的に
へこんだり、歪んだり、損傷したりすることがない。 .装置全体の構造が簡潔になり、これに伴って生産コ
ストが低減される。 .構造が簡潔なため機械的な故障が少なく、メンテナ
ンスも容易になり、ランニングコストも低減される。
【0027】本件出願の第2の発明は、駆動体5の保持
体7を油圧シリンダ又は長さ調節可能なターンバックル
としたので、上記効果に加えて次のような効果を有す
る。 .駆動体5の全長を短くして、蓋体4を供給室6の外
側まで開口させることができるので、供給室6内の保
守、点検等を容易に行なうことができる。 .駆動体5の全長を調節して、蓋体4の開口角度を変
えることによって供給室6の容積を任意に調節すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンクリート打設口装置の第一の実施
形態を示す斜視図。
【図2】(a)(b)(c)は本発明のコンクリート打
設口装置の動作を示す側面図であり、(a)及び(b)
は開口部9が閉じている状態、(c)は開口部9が開い
ている状態を示したものである。
【図3】本発明のコンクリート打設口装置における蓋体
4に係る圧力と、ターンバックル取付け位置及びスプリ
ングの受圧力の関係を示すグラフ。
【図4】(a)、(b)は本発明のコンクリート打設口
装置の第二の実施形態を示す側面図。
【図5】トンネルの内壁面に覆工コンクリートを打設す
る工事の概略図。
【図6】図4の工事に使用されるコンクリート打設口装
置の従来例を示す側面図。
【図7】本件発明者が先に開発したコンクリート打設口
装置を示す斜視図。
【符号の説明】
1 セントル 2 注入孔 4 蓋体 5 駆動体 6 供給室 7 保持体 8 スプリング 9 開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 11/10 E04G 21/02 103

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セントル(1)にコンクリート注入用の注
    入孔(2)が形成され、注入孔(2)の外側に蓋体
    (4)が回動自在に取り付けられ、同蓋体(4)にそれ
    を回動操作して注入孔(2)を開閉する駆動体(5)が
    連結され、注入孔(2)の外側に同注入孔(2)及び蓋
    体(4)の周囲を囲むコンクリート供給用の供給室
    (6)が注入孔(2)に連通するように形成され、同供
    給室(6)にはコンクリート供給口(23)と蓋体
    (4)で開閉可能な開口部(9)が形成され、蓋体
    (4)を駆動体(5)により外側に回動して注入孔
    (2)を開けて前記コンクリート供給口(23)から供
    給室(6)にコンクリートを供給すると、同供給室
    (6)から注入孔(2)を通してセントル(1)の裏側
    にコンクリートが打設され、打設後に蓋体(4)を駆動
    体(5)により押し戻して注入孔(2)を閉じるように
    したコンクリート打設口装置において、前記駆動体
    (5)は一端側が蓋体(4)に連結されてそれを所定位
    置に保持する保持体(7)と、同保持体(7)の他端側
    に連結されて保持体(7)を所定圧力で注入孔(2)側
    に加圧するスプリング(8)とを備え、同スプリング
    (8)はコンクリート打設時に蓋体(4)が所定圧内の
    コンクリート圧で押されると同蓋体(4)が供給室
    (6)内で内側と外側に揺動可能であり、所定圧以上の
    コンクリート圧で押されると同蓋体(4)が供給室
    (6)の開口部(9)より外側まで押し戻されて同開口
    部(9)が開口するバネ圧を有することを特徴とするコ
    ンクリート打設口装置。
  2. 【請求項2】駆動体(5)の保持体(7)が油圧シリン
    ダ又は長さ調整可能なターンバックルであることを特徴
    とする請求項1記載のコンクリート打設口装置。
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