JP3241034B2 - 外部記憶装置 - Google Patents

外部記憶装置

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JP3241034B2
JP3241034B2 JP2000150583A JP2000150583A JP3241034B2 JP 3241034 B2 JP3241034 B2 JP 3241034B2 JP 2000150583 A JP2000150583 A JP 2000150583A JP 2000150583 A JP2000150583 A JP 2000150583A JP 3241034 B2 JP3241034 B2 JP 3241034B2
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data
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memory card
processing device
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ処理装置か
ら入力される制御命令データによって動作が制御される
とともに、データ処理装置によってデータの書き込み及
び読み出しがなされる外部記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フラッシュメモリ等の記憶媒体を
内蔵するメモリカードが接続されるデータ処理装置が知
られている。この種のデータ処理装置と、このデータ処
理装置に接続されるメモリカードについて図面を用いて
説明する。
【0003】データ処理装置100は、図11に示すよ
うに、データ処理部101と、レジスタ102と、ホス
ト側シリアルインターフェース回路103と、ホスト側
コントローラ104とを備えている。また、メモリカー
ド110は、メモリ111と、レジスタ112と、カー
ド側シリアルインターフェース回路113と、カード側
コントローラ114とを備えている。
【0004】データ処理装置100のデータ処理部10
1は、メモリカード110に記憶したデータを読み出し
て各種データ処理を行い、各種データ処理をしてメモリ
カード110に書き込むデータを生成する。すなわち、
データ処理部101は、メモリカード110を用いる各
種装置のデータ処理回路となる。
【0005】レジスタ102は、データ処理部101と
ホスト側シリアルインターフェース103とのバッファ
である。すなわち、データ処理装置100は、データ処
理部101からホスト側シリアルインターフェース回路
103にデータを供給する場合は、このレジスタ102
に一時データを格納した後にホスト側シリアルインター
フェース回路103に供給する。同様に、データ処理装
置100は、ホスト側シリアルインターフェース回路1
03からデータ処理部101にデータを供給する場合
は、このレジスタ102に一時データを格納した後にデ
ータ処理部101に供給する。
【0006】ホスト側シリアルインターフェース回路1
03は、データ処理部101からレジスタ102を介し
て供給されるデータ及びカード側コントローラ114か
ら供給されるコマンドをシリアル信号に変換してメモリ
カード110に供給する。また、ホスト側シリアルイン
ターフェース回路103は、メモリカード110から供
給されたシリアル信号のデータ及びコマンドをパラレル
信号に変換して、データ処理部101及びカード側コン
トローラ114に供給する。
【0007】また、ホスト側シリアルインターフェース
回路103は、データ及びコマンドの同期信号(CL
K)及びチップセレクト信号(CS)をメモリカード1
10に供給する。さらに、ホスト側シリアルインターフ
ェース回路103は、メモリカード110から供給され
るビジー信号(BUSY)及びインタラプト信号(IN
TERRUPT)を取得する。
【0008】ホスト側コントローラ104は、データ処
理部101のデータ処理動作、ホスト側シリアルインタ
ーフェース回路103の各データの伝送動作の制御を行
う。また、ホスト側コントローラ104は、メモリカー
ド110への制御命令となるコマンドをレジスタ112
を介してメモリカード110に供給する。
【0009】一方、メモリカード110のメモリ111
は、例えば、フラッシュメモリ等からなりデータ処理部
101から供給されたデータを記憶する。
【0010】レジスタ112は、メモリ111とカード
側シリアルインターフェース回路113とのバッファで
ある。すなわち、メモリカード110は、メモリ111
がデータ処理装置100からのデータを書き込む場合
は、このレジスタ102に一時データを格納した後に書
き込むデータをメモリ111に供給する。同様に、メモ
リカード110は、データ処理装置100がメモリ11
1からデータを読み出す場合は、このレジスタ102に
一時データを格納した後に読み出すデータをカード側シ
リアルインターフェース回路113に供給する。このレ
ジスタ112は、フラッシュメモリのページバッファの
機能等を果たす回路である。
【0011】カード側シリアルインターフェース回路1
13は、カード側コントローラ114の制御に基づき、
メモリ111から供給されるパラレル信号のデータ及び
カード側コントローラ114から供給されるコマンドを
シリアル信号に変換してデータ処理装置100に供給す
る。また、カード側シリアルインターフェース回路11
3は、データ処理装置100から供給されるシリアル信
号のデータ及びコマンドをパラレル信号に変換して、メ
モリ111及びカード側コントローラ114に供給す
る。
【0012】さらに、カード側シリアルインターフェー
ス回路113は、データ及びコマンドの同期信号(CL
K)及びチップセレクト信号(CS)をデータ処理装置
100から取得する。さらにまた、カード側シリアルイ
ンターフェース回路113は、ビジー信号(BUSY)
及びインタラプト信号(INTERRUPT)をデータ
処理装置100に供給する。
【0013】カード側コントローラ114は、メモリ1
11のデータの記憶動作、読み出し動作及び消去動作等
をデータ処理装置100から供給されるコマンド等に基
づき制御する。また、カード側コントローラ114は、
カード側シリアルインターフェース回路113の各デー
タの伝送動作の制御を行う。また、ホスト側コントロー
ラ104は、メモリカード110のステータス信号とな
るビジー信号やインタラプト信号をメモリカード110
から取得する。
【0014】以上のようなデータ処理装置100及びメ
モリカード110の間のデータの伝送は、ホスト側シリ
アルインターフェース回路103とカード側シリアルイ
ンターフェース回路113との間に設けられた伝送ライ
ンを介して行われる。
【0015】データ処理装置100のカード側シリアル
インターフェース回路113と、メモリカード110の
カード側シリアルインターフェース回路113の間に
は、CLKラインとCSラインとDTラインとBUSY
ラインとINTラインとの5本の信号ラインが設けられ
ている。
【0016】DTラインには、主データであるデータ処
理部101によりデータ処理をしてメモリ111に書き
込むデータ及びメモリ111からデータ処理部101に
読み出すデータが伝送される。また、DTラインには、
データ処理装置100からメモリカード110に供給す
る制御命令となるコマンドと、メモリカード110から
データ処理装置100に供給されるコマンドが伝送され
る。すなわち、DTラインには、主データ及びコマンド
がシリアル信号で双方向伝送される。
【0017】CLKラインには、上述したDTラインに
伝送される主データ及びコマンドの同期信号がデータ処
理装置100からメモリカード110に供給される。
【0018】CSラインには、いわゆるチップセレクト
信号がデータ処理装置100からメモリカード110に
供給される。このチップセレクト信号は、例えばハイと
なっている期間、上述した主データ、コマンド及び同期
信号が有効であることを示している。
【0019】BUSYラインには、メモリカード110
が処理を行っていることを示すビジー信号が伝送され
る。例えば、メモリカード110が書き込み処理を行っ
ている場合であって、データ処理装置100からのアク
セスを禁止するときには、このビジー信号がメモリカー
ド110からデータ処理装置100に供給される。
【0020】INTラインには、メモリカード110か
らデータ処理装置100に対しての割り込みを示すイン
タラプト信号がメモリカード110からデータ処理装置
100に供給される。
【0021】このような伝送ラインに伝送される各種信
号のタイムチャートは、図12に示すようになる。この
図12に示すタイムチャートを用いて、メモリカード1
10に記憶するデータを読み出す場合について説明す
る。
【0022】まず、時刻t11において、データ処理装置
100は、CSラインを介してチップセレクト信号をメ
モリカード110に供給する。データ処理装置100
は、このチップセレクト信号とともに同期信号をCLK
ラインを介して供給する。メモリカード110は、この
チップセレクト信号を取得することにより、データ処理
装置100から供給されるコマンドを取得する準備をす
る。そして、データ処理装置100は、このチップセレ
クト信号を供給すると、DTラインを介して読み出し命
令を示すコマンドとそのアドレスをメモリカード110
に供給する。
【0023】データ処理装置100は、この読み出しコ
マンド等を供給し終えると、時刻t 12において、このコ
マンドと同期信号の供給を停止する。メモリカード11
0は、コマンドの取得をし終えると、この供給されたコ
マンドに基づく制御を行うため、ビジー信号をデータ処
理装置100に供給する。すなわち、メモリカード11
0は、指定されたアドレスの主データをメモリ111か
らレジスタ112に読み出す制御を行う。なお、このと
き、データ処理装置100は、チップセレクト信号の供
給は停止しない。
【0024】メモリカード110は、レジスタ112に
主データを読み出すと、時刻t13においてビジー信号の
供給を停止する。すなわち、データ処理装置100に対
して主データを伝送する準備ができたことを示すレディ
ー状態を知らせる。
【0025】データ処理装置100は、ビジー信号の供
給が停止したことを知ると、メモリカード110が供給
したコマンドに基づく制御が終了したと判断して、時刻
14において同期信号をメモリカード110に供給す
る。そして、メモリカード110は、主データをDTラ
インを介してデータ処理装置100に伝送する。
【0026】そして、メモリカード110が主データの
伝送を終了すると、データ処理装置100は、時刻t15
において同期信号とチップセレクト信号の供給を停止す
る。
【0027】なお、メモリカード110は、この読み出
し処理をした結果等により、メモリカード110の内部
状態に変化が生じた場合、時刻t16に示すように、IN
Tラインを介して割り込みを示すインタラプト信号をデ
ータ処理装置100に供給する。データ処理装置100
は、このインタラプト信号が供給されると、この割り込
み要因をメモリカード110から取得するため、チップ
セレクト信号とともに所定のコマンドをメモリカード1
10に供給する。
【0028】以上のように、データ処理装置100は、
主データ及びコマンドを伝送するDTライン及び同期信
号を供給するCLKラインとともに、チップセレクト信
号を供給するCSライン、ビジー信号を取得するBUS
Yライン及びインタラプト信号を取得するINTライン
を設けてメモリカード110とのデータの伝送を実現し
ている。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した外
部記憶装置であるメモリカード110の小型化等を考え
た場合、データ処理装置100とメモリカード110と
の信号ラインの数を少なくする必要が生じる。
【0030】本発明は、このような実情を鑑みてなされ
たものであり、シリアル信号でデータの伝送を行う場合
であって、このシリアルデータを伝送するために用いら
れる信号ラインの数を少なくすることを可能となすデー
タ処理装置に用いられる外部記憶装置を提供することを
目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明に係る外部記憶装
置は、データ処理装置とデータの伝送をシリアル信号で
行うシリアル信号入出力部と、このシリアル信号入出力
部により伝送するデータの伝送のタイミングを管理する
コントロール信号を上記データ処理装置から取得するコ
ントロール信号入力部と、上記シリアル信号入出力部に
より伝送するデータの同期信号を上記データ処理装置か
ら取得する同期信号入力部とを備える。上記シリアル信
号入出力部は、上記コントロール信号入力部にコントロ
ール信号が供給されている期間にデータの伝送を行い、
上記コントロール信号入力部にコントロール信号が供給
されていない期間に本装置の動作状態を表すステータス
信号を出力する。
【0032】この外部記憶装置では、シリアル信号入出
力部が、コントロール信号の供給されていない期間に、
データ処理装置にステータス信号を供給してデータとス
テータス信号の両者を伝送する。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る外部記憶装置
であるメモリカードについて、図面を参照しながら説明
する。
【0034】まず、本発明に係るメモリカードが用いら
れるデータ処理装置を説明すると、このデータ処理装置
10は、図1に示すように、データ処理部11と、レジ
スタ12と、ホスト側シリアルインターフェース回路1
3と、ホスト側コントローラ14とを備えている。ま
た、メモリカード20は、外観がカード状の記憶媒体で
あり、データ処理装置10に接続されて外部記憶装置と
して用いられる。メモリカード20は、メモリ21とレ
ジスタ22とカード側シリアルインターフェース回路2
3とカード側コントローラ24とを備えている。
【0035】データ処理装置10のデータ処理部11
は、メモリカード20に記憶したデータを読み出して各
種データ処理を行い、各種データ処理をしてメモリカー
ド20に書き込むデータを生成する。このデータ処理部
11は、メモリカード20を用いる例えばコンピュータ
装置や、デジタルオーディオ信号の記録再生装置、カメ
ラ装置等のオーディオビジュアル機器のデータ処理回路
となる。
【0036】レジスタ12は、データ処理部11とホス
ト側シリアルインターフェース13とのバッファであ
る。すなわち、データ処理装置10は、データ処理部1
1からホスト側シリアルインターフェース回路13にデ
ータを供給する場合は、データをこのレジスタ12に一
時格納した後にホスト側シリアルインターフェース回路
13に供給する。同様に、データ処理装置10は、ホス
ト側シリアルインターフェース回路13からデータ処理
部11にデータを供給する場合は、データをこのレジス
タ12に一時格納した後にデータ処理部11に供給す
る。
【0037】ホスト側シリアルインターフェース回路1
3は、データ処理部11からレジスタ12を介して供給
されたデータ及びカード側コントローラ24から供給さ
れるコマンドをシリアル信号に変換してメモリカード2
0に供給する。また、ホスト側シリアルインターフェー
ス回路13は、メモリカード20から供給されたシリア
ル信号のデータ及びコマンドをパラレル信号に変換して
データ処理部11及びカード側コントローラ24に供給
する。
【0038】また、ホスト側シリアルインターフェース
回路13は、各種データ及びコマンドの同期信号(CL
K)等をメモリカード20に供給する。さらに、ホスト
側シリアルインターフェース回路13は、メモリカード
20から供給されこのメモリカード20の動作状態を示
すステータス(STATUS)信号を取得する。
【0039】ホスト側コントローラ14は、データ処理
部11のデータ処理動作、ホスト側シリアルインターフ
ェース回路13の各データの伝送動作の制御を行う。ま
た、ホスト側コントローラ14は、メモリカード20へ
の制御命令となるコマンドをレジスタ22を介してメモ
リカード20に供給する。
【0040】一方、メモリカード20のメモリ21は、
例えば、フラッシュメモリ等からなり、データ処理部1
1から供給されたデータを記憶する。
【0041】レジスタ22は、メモリ21とカード側シ
リアルインターフェース回路23とのバッファであり、
メモリ21がデータ処理装置10からのデータを書き込
む場合は、このレジスタ12に一時データを格納した後
に書き込むデータをメモリ21に供給する。同様に、デ
ータ処理装置10がメモリ21からデータを読み出す場
合は、このレジスタ12に一時データを格納した後に読
み出すデータをカード側シリアルインターフェース回路
23に供給する。すなわち、このレジスタ22は、フラ
ッシュメモリのいわゆるページバッファの機能等を果た
す回路である。
【0042】カード側シリアルインターフェース回路2
3は、カード側コントローラ24の制御に基づきメモリ
21から供給されるパラレル信号のデータ及びカード側
コントローラ24から供給されるコマンドをシリアル信
号に変換してデータ処理装置10に供給する。また、カ
ード側シリアルインターフェース回路23は、データ処
理装置10から供給されるシリアル信号のデータ及びコ
マンドをパラレル信号に変換してメモリ21及びカード
側コントローラ24に供給する。
【0043】また、カード側シリアルインターフェース
回路23は、各種データ及びコマンドの同期信号(CL
K)等をデータ処理装置10から取得する。さらに、カ
ード側シリアルインターフェース回路23は、ステータ
ス信号をデータ処理装置10に供給する。
【0044】カード側コントローラ24は、メモリ21
のデータの記憶動作、読み出し動作及び消去動作等をデ
ータ処理装置10から供給されるコマンド等に基づき制
御する。また、カード側コントローラ24は、カード側
シリアルインターフェース回路23の各データの伝送動
作の制御を行う。さらに、ホスト側コントローラ14
は、メモリカード20へのステータス信号をメモリカー
ド20に供給する制御を行う。
【0045】以上のようなデータ処理装置10及びメモ
リカード20の間のデータの伝送は、ホスト側シリアル
インターフェース回路13とカード側シリアルインター
フェース回路23との間に設けられた伝送ラインを介し
て行われる。
【0046】データ処理装置10のカード側シリアルイ
ンターフェース回路23と、メモリカード20のカード
側シリアルインターフェース回路23の間には、CLK
ライン31とコントロールライン32とDTライン33
との3本の信号ラインが設けられている。
【0047】DTライン33には、主データであるデー
タ処理部11によりデータ処理をしてメモリ21に書き
込むデータ及びメモリ21からデータ処理部11に読み
出すデータが伝送される。このDTライン33には、デ
ータ処理装置10からメモリカード20に供給する制御
命令となるコマンドと、メモリカード20からデータ処
理装置10に供給されるコマンドが伝送される。すなわ
ち、DTライン33には、主データ及びコマンドがシリ
アル信号で双方向伝送される。
【0048】さらに、DTライン33には、一端が接地
された抵抗33aが取り付けられている。この抵抗33
aは、いわゆるプルダウン抵抗であり、ホスト側シリア
ルインターフェース回路13とカード側シリアルインタ
ーフェース回路23との間でのDTライン33による信
号の送受信がなされていないとき、DTライン33の信
号レベルはローレベルとなる。換言すれば、DTライン
33による信号の送受信がなされていないとき、DTラ
イン33の信号レベルは抵抗33aの抵抗値等によって
定まる一定のレベルとなる。
【0049】なお、ここで、抵抗33aとしていわゆる
プルダウン抵抗を採用し、DTライン33による信号の
送受信がなされていないとき、DTライン33の信号レ
ベルがローレベルとなるようにしたが、抵抗33aとし
ていわゆるプルアップ抵抗を採用し、DTライン33に
よる信号の送受信がなされていないとき、DTライン3
3の信号レベルがハイレベルとなるようにしてもよい。
【0050】CLKライン31には、上述したDTライ
ン33に伝送される主データ及びコマンドの同期信号が
データ処理装置10からメモリカード20に伝送され
る。
【0051】コントロールライン32には、コントロー
ル信号がデータ処理装置10からメモリカード20に伝
送される。このコントロール信号が供給されている期
間、例えばハイとなっている期間上述した主データ及び
コマンドが伝送される。
【0052】ここで、上述したDTライン33には、主
データ及びコマンドに加えて、メモリカード20の動作
状態を示すステータス(STATUS)信号がメモリカ
ード20からデータ処理装置10に供給される。このメ
モリカード20からのステータス信号は、DTライン3
3に主データ及びコマンドが伝送されていない期間、す
なわち、コントロール信号が供給されていない期間、例
えばローの期間に供給される。このステータス信号に
は、メモリカード20が処理を行っていることを示すビ
ジー(BUSY)信号がある。例えば、メモリカード2
0が書き込み処理を行っている場合であってデータ処理
装置10からのアクセスを禁止するときには、ビジー信
号がメモリカード20からデータ処理装置10に供給さ
れる。
【0053】また、ステータス信号には、メモリカード
20からデータ処理装置10に対しての割り込みを示す
インタラプト(INTERRPUT)信号がある。例え
ば、メモリカード20からデータ処理装置10に対して
割り込み命令を要求するときには、このインタラプト信
号が供給される。なお、このビジー信号やインタラプト
信号は一例であり、ステータス信号としてメモリカード
20の動作状態を示す信号であればどのような信号であ
ってもよい。
【0054】このように、コントロール信号が供給され
ていない期間にステータス信号を供給するには、図2に
示すような出力回路をメモリカード20に設ければよ
い。
【0055】メモリカード20の出力回路25は、カー
ド側シリアルインターフェース回路23とDTライン3
3の入出力端子との間に設けられ、入力バッファ26と
出力バッファ27と切換スイッチ28とオア回路29と
からなる。
【0056】入力バッファ26は、DTライン33と接
続され、データ処理装置10から供給されたシリアル信
号が入力されこのシリアル信号をカード側シリアルイン
ターフェース回路23に供給する。
【0057】出力バッファ27は、切換スイッチ28を
介して供給されるシリアル信号、ビジー信号及びインタ
ラプト信号をDTライン33に出力する。
【0058】また、カード側コントローラ24から供給
されるビジー信号及びインタラプト信号は、オア回路2
3により論理和がとられ、切換スイッチ28の端子28
bに供給される。また、カード側シリアルインターフェ
ース回路23から供給されるシリアル信号は、切換スイ
ッチ28の端子28aに供給される。
【0059】切換スイッチ28は、コントロール信号が
ハイのときは、端子28a側に切り換えられる。切換ス
イッチ28が端子28a側に切り換えられると、カード
側シリアルインターフェース回路23からのシリアル信
号が、出力バッファ27に供給される。また、切換スイ
ッチ28は、コントロール信号がローのときは、端子2
8b側に切り換えられる。切換スイッチ28が端子28
b側に切り換えられると、カード側コントローラ24か
らのビジー信号及びインタラプト信号等のステータス信
号は出力バッファ27に供給される。
【0060】このような伝送ラインに伝送される各種信
号のタイムチャートは、図3に示すようになる。この図
3に示すタイムチャートを用いて、メモリカード20に
記憶する主データを読み出す場合について説明する。
【0061】まず、時刻t21において、データ処理装置
10は、コントロールライン32を介してコントロール
信号をメモリカード20に供給する。メモリカード20
は、このコントロール信号を取得することによりデータ
処理装置10から供給されるコマンドを取得する準備を
する。データ処理装置10は、このコントロール信号を
供給するとともに、DTライン33を介して読み出し命
令を示すコマンド等をメモリカード20に供給する。ま
た、データ処理装置10は、このコマンド等とともにC
LKライン31を介して同期信号をメモリカード20に
供給する。
【0062】データ処理装置10は、この読み出しコマ
ンド等を供給し終えると、時刻t22において、コマン
ド、コントロール信号及び同期信号の供給を停止する。
なお、同期信号は、この時刻t22において供給を停止し
なくてもよい。
【0063】メモリカード20は、コマンドの取得をし
終えると、この供給されたコマンドに基づく制御を行う
ため、ビジー信号をDTライン33を介してデータ処理
装置10に供給する。データ処理装置10は、この時点
でコントロール信号を供給していないため、メモリカー
ド20から供給された信号がビジー信号であるというこ
とを判断することができる。メモリカード20は、ビジ
ー信号を供給すると、指定されたアドレスの主データを
メモリ21からレジスタ22に読み出す。
【0064】メモリカード20は、レジスタ22に主デ
ータを読み出すと、時刻t23においてDTライン33を
介してビジー信号の供給を停止する。すなわち、データ
処理装置10に対して主データを供給する準備ができた
ことを示すレディー状態を知らせる。
【0065】データ処理装置10は、時刻t24におい
て、ビジー信号の供給が停止したことを知ると、メモリ
カード20が供給したコマンドに基づく制御が終了した
と判断してコントロール信号と同期信号の供給をする。
メモリカード20は、コントロール信号が供給されたこ
とに基づき主データをDTライン33を介してこの供給
された同期信号に同期させてデータ処理装置10に伝送
する。
【0066】メモリカード20が主データの伝送を終了
すると、データ処理装置10は、時刻t25において同期
信号とコントロール信号の供給を停止する。
【0067】なお、メモリカード20は、この読み出し
処理をした結果等により、メモリカード20の内部状態
に変化が生じた場合は、必要に応じて時刻t26に示すよ
うにDTライン33を介して割り込みを示すインタラプ
ト信号をデータ処理装置10に供給する。データ処理装
置10は、コントロール信号を供給していないことから
メモリカード20から供給された信号がインタラプト信
号であると判断でき、このインタラプト信号が供給され
ると、例えば、この割り込み要因をメモリカード20か
ら取得するためコントロール信号を供給して対応したコ
マンドの供給を行う。
【0068】以上のように、データ処理装置10及びメ
モリカード20では、メモリカード20からのステータ
ス信号をDTライン33を用いて伝送することにより信
号ラインを少なくすることができる。従って、ビジー信
号やインタラプト信号の為の信号ラインを特別に設ける
必要がなく、簡単な構成で確実なデータの伝送をするこ
とができる。また、インタラプト信号を設けずにデータ
処理装置とメモリカードの間でデータの伝送を行った場
合には、必ず一定時間毎ポーリングを行わなければなら
なかったが、このデータ処理装置10ではポーリングの
必要がない。
【0069】ところで、以上のようなデータ処理装置1
0とメモリカード20との間のデータ伝送の場合、デー
タ処理装置10からメモリカード20に供給するコマン
ドの内容、又はメモリカード20からデータ処理装置1
0に供給するコマンドの内容は予めホスト側コントロー
ラ14やカード側コントローラ24により定められてい
る。例えば、書き込みコマンド、読み出しコマンド又は
消去コマンド等が予め定められている。これらのコマン
ドがDTライン33を介して伝送された場合、この後に
DTライン33に伝送されるデータやコマンド、あるい
は、ステータス信号の順序は必ず決定される。
【0070】具体的には、データ処理装置10からメモ
リカード20に対して書き込みコマンドが伝送された場
合には、この書き込みコマンドの後にメモリカード20
に書き込もうとする主データがデータ処理装置10から
メモリカード20に伝送される。書き込みコマンド及び
主データが伝送されたメモリカード20は、当該主デー
タの書き込み処理を行っている間、ビジー信号をデータ
処理装置10へ出力し、当該主データの書き込み処理が
完了したらレディ信号をデータ処理装置10へ出力す
る。また、データ処理装置10からメモリカード20に
対して読み出しコマンドが伝送された場合、メモリカー
ド20は、当該読み出しコマンドに応じた主データの読
み出し処理を行う。この読み出し処理を行っている間メ
モリカード20はビジー信号をデータ処理装置10へ出
力し、読み出し処理が完了したらメモリカード20はレ
ディ信号をデータ処理装置10へ出力する。データ処理
装置10がレディ信号を受け取った後、メモリカード2
0からデータ処理装置10に対して主データが伝送さ
れ、これにより主データの読み出しが行われる。
【0071】そこで、以下に第2のデータ伝送方法とし
て、このようにDTライン33によって伝送されるデー
タの内容やその順序等がコマンドにより予め定められて
いる場合について説明する。
【0072】この第2のデータ伝送方法では、コントロ
ール信号を切り換えることによって、DTライン33を
伝送するデータの状態を設定する。すなわち、コントロ
ール信号を切り換えることによって、伝送するデータの
状態を確定してデータの伝送を行う。
【0073】DTライン33によって伝送されるデータ
の状態は、以下のように設定される。まず、データ処理
装置10からメモリカード20に対して何等制御命令す
なわちコマンドを供給せず、また、メモリカード20が
何等処理をしていない状態を初期状態として“状態0”
とする。続いて、データ処理装置10からメモリカード
20に対してコマンドを供給している状態、例えば、書
き込みコマンド、読み出しコマンド又は消去コマンド等
をDTライン33を介して供給している状態を“状態
1”とする。その後、“状態1”で供給したコマンドに
応じた処理が行われる“状態2”“状態3”へと推移
し、“状態3”の後に“状態0”へと戻る。
【0074】そして、コントロール信号は、このような
“状態0”から“状態3”までの状態を切り換える。す
なわち、“状態0”では、このコントロール信号はロー
となっており、この“状態0”の状態からコントロール
信号がハイとなると、“状態1”に切り換わる。続い
て、“状態1”の状態からコントロール信号がローとな
ると“状態2”に切り換わる。続いて、“状態2”の状
態からコントロール信号がハイとなると、“状態3”に
切り換わる。最後に、“状態3”の状態からコントロー
ル信号がローとなると、“状態0”に切り換わる。
【0075】このように、コントロール信号を切り換え
ることで、DTライン33によって伝送されるデータの
内容を切り換える。そして、データ処理装置10及びメ
モリカード20は、“状態1”において伝送されたコマ
ンドの内容に応じて、次の“状態2”、“状態3”に伝
送するデータの内容を確定しそれぞれの状態に応じた処
理を行う。
【0076】具体的には、例えば、メモリカード20か
らの主データの読み出しを行う場合には、まず、“状態
1”とされ、データ処理装置10からメモリカード20
へ読み出しコマンドが伝送される。次に、“状態2”と
なり、読み出しコマンドに応じてメモリカード20によ
って主データの読み出し処理が行われる。この処理を行
っている間、メモリカード20からデータ処理装置10
にビジー信号が伝送され、当該処理が完了したら、メモ
リカード20からデータ処理装置10にレディ信号が伝
送される。そして、データ処理装置10によってレディ
信号が検出されたら“状態3”となり、メモリカード2
0から読み出された主データがDTライン33を介して
メモリカード20からデータ処理装置10へ伝送され
る。そして、主データの伝送が完了したら“状態0”へ
戻る。
【0077】あるいは、例えば、メモリカード20への
主データの書き込みを行う場合には、まず、“状態1”
とされ、データ処理装置10からメモリカード20へ書
き込みコマンドが伝送される。次に、“状態2”とな
り、メモリカード20へ書き込む主データがDTライン
33を介してデータ処理装置10からメモリカード20
に伝送される。次に、“状態3”となり、書き込みコマ
ンドに応じてメモリカード20によって主データの書き
込み処理が行われる。この処理を行っている間、メモリ
カード20からデータ処理装置10へビジー信号が伝送
され、当該処理が完了したら、メモリカード20からデ
ータ処理装置10へレディ信号が伝送される。そして、
データ処理装置10によってレディ信号が検出されたら
“状態0”へ戻る。
【0078】あるいは、例えば、メモリカード20に書
き込まれている主データの消去を行う場合には、まず、
“状態1”のときに、データ処理装置10からメモリカ
ード20へ消去コマンドが伝送される。次に、“状態
2”となり、消去コマンドに応じてメモリカード20に
よって主データの消去処理が行われる。この処理を行っ
ている間、メモリカード20からデータ処理装置10に
ビジー信号が伝送され、当該処理が完了したら、メモリ
カード20からデータ処理装置10にレディ信号が伝送
される。そして、データ処理装置10によってレディ信
号が検出されたら“状態0”へ戻る。
【0079】このように、DTライン33に伝送される
データに応じてコントロール信号を切り換えることによ
り、データ伝送の状態を制御する第2のデータ伝送方法
について、図4及び図5のタイムチャートを参照して更
に詳細に説明する。ここで、図4に示すタイムチャート
は、データ処理装置10によってメモリカード20に書
き込まれている主データを読み出すときのタイムチャー
トの一例である。また、図5に示すタイムチャートは、
データ処理装置10によってメモリカード20に主デー
タを書き込むときのタイムチャートの一例である。
【0080】まず、図4を参照して主データの読み出し
について説明する。
【0081】データ処理装置10とメモリカード20と
の間で何等データの伝送が行われていない状態では、コ
ントロール信号がローとなっており、“状態0”の初期
状態となっている。そして、主データの読み出しに関す
る処理は、この“状態0”の初期状態から開始される。
【0082】主データの読み出しに関する処理を開始す
る時刻t31において、データ処理装置10は、コントロ
ールライン32を介してメモリカード20に供給される
コントロール信号をローからハイに切り換える。従っ
て、DTライン33に伝送されるデータの状態は、“状
態0”から“状態1”に切り換えられる。メモリカード
20は、このコントロール信号を取得することにより、
“状態0”から“状態1”となったことを判断して、デ
ータ処理装置10から供給されるコマンドを取得する準
備をする。そして、データ処理装置10は、この“状態
1”のときに、DTライン33を介して読み出しコマン
ドをメモリカード20に供給するとともに、その同期信
号をCLKライン31を介してメモリカード20に供給
する。ここで、メモリカード20は、この“状態1”の
状態で読み出しコマンドを取得することにより、後の
“状態2”及び“状態3”でDTライン33を介して伝
送されるデータの内容を確定する。
【0083】データ処理装置10は、読み出しコマンド
の供給が完了した時刻t32においてコントロール信号を
ハイからローに切り換える。すなわち、“状態1”から
“状態2”に切り換える。
【0084】“状態2”となったら、メモリカード20
は、“状態1”のときに供給された読み出しコマンドに
基づく処理、具体的には、読み出しコマンドで指定され
たアドレスの主データをメモリ21からレジスタ22に
読み出す処理を行う。この処理を行っている間、メモリ
カード20は、ステータス信号としてビジー信号をDT
ライン33を介してデータ処理装置10に供給する。す
なわち、“状態2”のとき、メモリカード20は、ま
ず、ステータス信号としてビジー信号を出力する。この
とき、データ処理装置10は、メモリカード20に供給
したコマンドが読み出しコマンドであり、且つ現在の状
態が“状態2”であることから、メモリカード20から
出力されている信号がステータス信号であると判断す
る。
【0085】その後、レジスタ22への主データの読み
出しが完了したら、メモリカード20は、レジスタ22
への主データの読み出しが完了した時刻t33において、
DTライン33を介してステータス信号としてビジー信
号の出力を停止してデータ処理装置10に対して主デー
タを供給する準備ができたことを示すレディー信号の出
力を開始する。すなわち、“状態2”のとき、メモリカ
ード20は、レジスタ22への主データの読み出しが完
了したらステータス信号としてレディ信号を出力する。
【0086】なお、本例では、“状態2”のときに、D
Tライン33を介してメモリカード20から出力される
信号がハイのときをビジー信号として、ローのときをレ
ディ信号としている。この“状態2”のとき、データ処
理装置10は、メモリカード20に供給したコマンドが
読み出しコマンドであり、且つ現在の状態が“状態2”
であることから、メモリカード20から出力されている
信号がステータス信号であると判断することができる。
したがって、メモリカード20からDTライン33を介
して出力される信号をハイからローに切り換えるだけで
も、データ処理装置10は、当該信号がビジー信号から
レディ信号に切り換わったことを検出することができ
る。
【0087】データ処理装置10は、メモリカード20
からレディ信号を受け取ったら、読み出しコマンドに基
づくメモリカード20の処理が完了したと判断する。そ
して、読み出しコマンドに基づくメモリカード20の処
理が完了したと判断された時刻t34においてコントロー
ル信号をローからハイに切り換える。すなわち、“状態
2”から“状態3”に切り換える。
【0088】そして、“状態3”となったら、メモリカ
ード20は、“状態2”のときにレジスタ22へ読み出
した主データをDTライン33を介してデータ処理装置
10に伝送する。その後、メモリカード20からデータ
処理装置10への主データの伝送が完了した時刻t35
おいて、データ処理装置10は、同期信号の供給を止め
るとともにコントロール信号をハイからローに切り換え
る。すなわち、主データの伝送を行う“状態3”から、
初期状態の“状態0”へと状態が戻される。
【0089】なお、以上のような読み出し処理の影響等
により、メモリカード20の内部状態に変化が生じて何
らかの割り込み処理を行う必要が生じた場合、メモリカ
ード20は、時刻t36に示すように、“状態0”のとき
に割り込みを示すインタラプト信号をDTライン33を
介してデータ処理装置10に供給する。ここで、データ
処理装置10は、“状態0”のときにメモリカード20
からDTライン33を介して信号が供給されたときには
当該信号がインタラプト信号であると判別するように予
め設定しておく。これにより、この信号は、データ処理
装置10によってインタラプト信号であると判断され
る。このインタラプト信号を受け取ったデータ処理装置
10は、当該インタラプト信号に基づいて必要な処理を
行う。
【0090】次に、図5を参照して主データの書き込み
について説明する。
【0091】データ処理装置10とメモリカード20と
の間で何等データの伝送が行われていない状態では、コ
ントロール信号がローとなっており、“状態0”の初期
状態となっている。主データの書き込みに関する処理
は、この“状態0”の初期状態から開始される。
【0092】主データの書き込みに関する処理を開始す
る時刻t41において、データ処理装置10は、コントロ
ールライン32を介してメモリカード20に供給される
コントロール信号をローからハイに切り換える。従っ
て、DTライン33に伝送されるデータの状態は、“状
態0”から“状態1”に切り換えられる。メモリカード
20は、このコントロール信号を取得することにより、
“状態0”から“状態1”となったことを判断して、デ
ータ処理装置10から供給されるコマンドを取得する準
備をする。そして、データ処理装置10は、この“状態
1”のときに、DTライン33を介して書き込みコマン
ドをメモリカード20に供給するとともに、その同期信
号をCLKライン31を介してメモリカード20に供給
する。ここで、メモリカード20は、この“状態1”の
状態で書き込みコマンドを取得することにより、後の
“状態2”及び“状態3”でDTライン33を介して伝
送されるデータの内容を確定する。
【0093】データ処理装置10は、書き込みコマンド
の供給が完了した時刻t42において、コントロール信号
をハイからローに切り換える。すなわち、“状態1”か
ら“状態2”に切り換える。
【0094】“状態2”のとき、データ処理装置10
は、メモリカード20に書き込もうとする主データをD
Tライン33を介してメモリカード20へ伝送し、この
主データのメモリカード20への伝送が完了した時刻t
43においてコントロール信号をローからハイに切り換え
る。すなわち、“状態2”から“状態3”に切り換え
る。
【0095】“状態3”となったら、メモリカード20
は、“状態1”のときに供給された書き込みコマンドに
基づく処理、具体的には、“状態2”のときにデータ処
理装置10から伝送された主データをメモリ21に書き
込む処理を行う。この処理を行っている間、メモリカー
ド20は、ステータス信号としてビジー信号をDTライ
ン33を介してデータ処理装置10に供給する。すなわ
ち、“状態3”のとき、メモリカード20は、まず、ス
テータス信号としてビジー信号を出力する。このとき、
データ処理装置10は、メモリカード20に供給したコ
マンドが書き込みコマンドであり、且つ現在の状態が
“状態3”であることから、メモリカード20から出力
されている信号がステータス信号であると判断する。
【0096】その後、レジスタ22への主データの書き
込みが完了したら、メモリカード20は、レジスタ22
への主データの書き込みが完了した時刻t44において、
ステータス信号として、ビジー信号の出力を停止して、
主データの書き込みが完了したことを示すレディー信号
の出力を開始する。すなわち、“状態3”のとき、メモ
リカード20は、レジスタ22への主データの書き込み
が完了したらステータス信号としてレディ信号を出力す
る。
【0097】なお、本例では、“状態3”のときに、D
Tライン33を介してメモリカード20から出力される
信号がハイのときをビジー信号として、ローのときをレ
ディ信号としている。この“状態3”のとき、データ処
理装置10は、メモリカード20に供給したコマンドが
書き込みコマンドであり、且つ現在の状態が“状態3”
であることからメモリカード20から出力されている信
号がステータス信号であると判断することができる。し
たがって、メモリカード20からDTライン33を介し
て出力される信号をハイからローに切り換えるだけで
も、データ処理装置10は、当該信号がビジー信号から
レディ信号に切り換わったことを検出することができ
る。
【0098】データ処理装置10は、メモリカード20
からレディ信号を受け取ったら書き込みコマンドに基づ
くメモリカード20の処理が完了したと判断する。そし
て、書き込みコマンドに基づくメモリカード20の処理
が完了したと判断された時刻t45において、データ処理
装置10は、同期信号の供給を止めるとともに、コント
ロール信号をハイからローに切り換える。すなわち、主
データの書き込みを行っている状態である“状態3”か
ら、初期状態の“状態0”へと状態が戻される。
【0099】なお、以上のような書き込み処理の影響等
により、メモリカード20の内部状態に変化が生じて、
何らかの割り込み処理を行う必要が生じた場合、メモリ
カード20は、時刻t46に示すように、“状態0”のと
きに割り込みを示すインタラプト信号をDTライン33
を介してデータ処理装置10に供給する。ここで、デー
タ処理装置10は、“状態0”のときにメモリカード2
0からDTライン33を介して信号が供給されたときに
は、当該信号がインタラプト信号であると判別するよう
に予め設定しておく。これにより、この信号は、データ
処理装置10によってインタラプト信号であると判断さ
れる。そして、このインタラプト信号を受け取ったデー
タ処理装置10は、当該インタラプト信号に基づいて必
要な処理を行う。
【0100】以上のように、本発明を適用したデータ処
理装置10及びメモリカード20では、コントロール信
号を切り換えてDTライン33に伝送するデータの内容
を確定するようにしており、これにより、DTライン3
3によってコマンドや主データだけでなくステータス信
号やインタラプト信号も伝送することが可能となってい
る。そのため、データ処理装置10とメモリカード20
との間の信号ラインを少なくすることができる。従っ
て、ビジー信号やインタラプト信号のための信号ライン
を特別に設ける必要がなく、簡単な構成で確実なデータ
の伝送をすることができる。また、DTライン33に伝
送させるデータの切り換えのオーバーヘッドを少なくす
ることもでき、データの伝送の効率が高くなる。
【0101】なお、上述の例ではデータ処理装置10と
メモリカード20の場合を挙げて説明したが、本発明を
メモリカード20ではなく、他のデータ処理装置に適用
することができる。この場合は、予め、伝送されるコマ
ンド等を他のデータ処理装置に設定しておくことが必要
となるが、メモリカード20に対するコマンドのみなら
ず、あらゆるコマンドを伝送することができる。
【0102】また、データ処理装置10とメモリカード
20との間の第2のデータの伝送方法の説明では、コン
トロール信号で切り換えるDTライン33の伝送データ
の内容を、状態0、状態1、状態2、状態3の4パター
ンについて例示して説明したが、この4パターンに限ら
ず伝送するコマンドの内容に応じてこれ以上のパターン
に切り換えてもよい。
【0103】さらに、データ処理装置10とメモリカー
ド20との間の第2のデータの伝送方法の説明では、D
Tライン33の伝送データの状態をコントロール信号の
オンオフで切り換える場合について説明したが、図6や
図7に示すように、パルス信号で切り換えるようにして
もよい。なお、図6及び図7は、コントロール信号とし
てパルス信号を用いたときのタイムチャートであり、図
6は、図4と同様にデータ処理装置10によってメモリ
カード20に書き込まれている主データを読み出すとき
のタイムチャート、図7は、図5と同様にデータ処理装
置10によってメモリカード20に主データを書き込む
ときのタイムチャートである。
【0104】さらに、以上説明したメモリカード20に
は、例えば、CLKライン31、コントロールライン3
2及びDTライン33の他に、1本の電源ライン、3本
のグランドライン及び3本のリザーブラインを設けて合
計10本の信号ラインを有する小型のメモリカードとし
てもよい。なお、3本のリザーブラインを設けたときに
は、これら3本のリザーブラインをDTラインとして使
用して先のDTライン33と合わせてDTラインを4本
とし、これら4本のDTラインをパラレルに使用するよ
うにしてもよい。また、3本のリザーブラインを設けた
ときには、これら3本のリザーブラインをそれぞれCL
Kライン、コントロールライン及びDTラインとして使
用して、先のCLKライン31、コントロールライン3
2及びDTライン33と合わせて、CLKライン、コン
トロールライン及びDTラインの組みを2つ設けるよう
にしてもよい。
【0105】ところで、以上の説明で挙げた第2のデー
タ伝送方法において、DTライン33で伝送されるコマ
ンドや主データについては、エラー訂正コード等を一緒
に伝送することで、外部からのノイズ等に対処できる
が、コントロールライン31で伝送されるコントロール
信号については、ハイからローへの切り換え、又はロー
からハイへの切り換えだけで、“状態0”、“状態
1”、“状態2”、“状態3”の推移を示すようにして
いるので外部からのノイズ等の影響を受けるおそれがあ
る。
【0106】例えば、図4及び図5に挙げた例では、
“状態0”及び“状態2”のときにコントロール信号を
ローとして、“状態1”及び“状態3”のときにコント
ロール信号をハイとしている。そして、“状態0”と
“状態2”との判別や、“状態1”と“状態3”との判
別は、それらの状態の推移を追うことにより判別するよ
うにしている。したがって、状態の推移が正しく検出さ
れないと、メモリカード20は、“状態0”と“状態
2”とを間違えて判断してしまったり、“状態1”と
“状態3”とを間違えて判断してしまったりするおそれ
がある。
【0107】例えば、図4に示すように主データの読み
出しを行う際に、コントロール信号にノイズがのり、メ
モリカード20が“状態1”と“状態3”とを間違えて
判断してしまうと、データ処理装置10からメモリカー
ド20に送られるコマンドとメモリカード20から読み
出された主データとがDTライン33上でぶつかってし
まう可能性がある。
【0108】また、図4に示すように主データの読み出
しを行う際に、コントロール信号にノイズがのり、メモ
リカード20が“状態0”と“状態2”とを間違えて判
断してしまうと、“状態2”のときに出力すべきビジー
信号やレディ信号が“状態0”のときに送出されてしま
ったり、“状態0”のときに出力すべきインタラプト信
号が“状態2”のときに送出されてしまったりする可能
性がある。
【0109】さらに、図5に示すように主データの書き
込みを行う際に、コントロール信号にノイズがのり、メ
モリカード20が“状態1”と“状態3”とを間違えて
判断してしまうと、データ処理装置10からメモリカー
ド20に送られるコマンドとメモリカード20から出力
されるステータス信号とがDTライン33上でぶつかっ
てしまう可能性がある。あるいは、データ処理装置10
の側はメモリカード20からのレディ信号を待ち、メモ
リカード20の側はデータ処理装置10からのコマンド
を待つような状態となり、DTライン33でのデータの
送受信が止まってしまう可能性もある。
【0110】さらにまた、図5に示すように主データの
書き込みを行う際に、コントロール信号にノイズがの
り、メモリカード20が“状態0”と“状態2”とを間
違えて判断してしまうと、データ処理装置10からメモ
リカード20に送られる主データとメモリカード20か
ら出力されたインタラプト信号がDTライン33上でぶ
つかってしまう可能性がある。
【0111】以上のような問題を回避するには、例え
ば、レディ信号を所定の周期にて信号レベルの変化が繰
り返される信号とし、メモリカード20からの信号出力
がない状態をビジー信号として検出するようにすればよ
い。以下、このようにレディ信号及びビジー信号を検出
するようにした例について具体的に説明する。
【0112】なお、以下の説明では、メモリカード20
に書き込まれている主データを読み出す場合を例に挙
げ、図8のタイムチャート、図9及び図10のフローチ
ャートを参照して説明する。ここで、図8は、図4と同
様にメモリカード20に書き込まれている主データを読
み出すときのタイムチャートであるが、本例ではビジー
信号やレディ信号の内容が図4の例とは異なる。また、
図9は、メモリカード20に書き込まれている主データ
を読み出す際のデータ処理装置10の側の処理の流れを
示すフローチャートであり、図10は、メモリカード2
0に書き込まれている主データを読み出す際のメモリカ
ード20の側の処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【0113】まず、図8及び図9を参照しながら、デー
タ処理装置10側の処理について説明する。
【0114】メモリカード20から主データを読み出す
とき、データ処理装置10は、まず、メモリカード20
からの主データの読み出しを指示するコマンドである読
み出しコマンドをレジスタ12に書き込む。その後、ス
テップS1に示すように、データ処理装置10は、ホス
ト側コントローラ14の制御により、ホスト側シリアル
インターフェース回路13から出力されるコントロール
信号をハイにして“状態1”にする(図8の時刻
51)。また、この“状態1”のとき、データ処理装置
10は、レジスタ12からホスト側シリアルインターフ
ェース回路13へ読み出しコマンドを読み出し、当該読
み出しコマンドにエラー訂正コード等を付けた上で当該
読み出しコマンドをDTライン33を介してメモリカー
ド20へ送出する。
【0115】読み出しコマンドの送出が完了したら、デ
ータ処理装置10は、ホスト側コントローラ14の制御
により、ホスト側シリアルインターフェース回路13か
ら出力されるコントロール信号をローにして“状態2”
にする(図8の時刻t52)。この“状態2”のとき、デ
ータ処理装置10は、メモリカード20から送られてく
るステータス信号の検出を行う。そして、ステップS2
において、データ処理装置10は、ビジー信号が検出さ
れたか否かを判断する。
【0116】このとき、ホスト側シリアルインターフェ
ース回路13は、DTライン33を介して送られてくる
信号が信号レベルに特別な変化のないほぼ一定の信号
(以下、DC信号と称する。)の場合には、当該DC信
号がメモリカード20が信号の入力を受け付けない状態
であることを示すビジー信号であると判断する。また、
DTライン33を介して送られてくる信号が所定の周期
にて信号レベルの変化が繰り返される信号(以下、AC
信号と称する。)の場合には、当該信号がメモリカード
20が信号の入力待ち状態であることを示すレディ信号
であると判断する。
【0117】このとき、ホスト側シリアルインターフェ
ース回路13は、DTライン33を介して送られてくる
信号がDC信号であるかAC信号であるかを判断するだ
けである。したがって、ホスト側シリアルインターフェ
ース回路13は、メモリカード20から一定のレベルの
信号が送られているときに、当該信号をビジー信号とし
て検出するだけでなく、メモリカード20が信号の出力
を停止しているときもステータス信号がビジー信号にな
っていると判断する。
【0118】そして、ステップS2において、ビジー信
号が検出された場合には、ステップS3へ進む。ステッ
プS3において、データ処理回路10はビジー信号が予
め規定された所定時間以上続いているか否かを判断す
る。ビジー信号が予め規定された所定時間以上続いてい
る場合には、タイムアウトが発生したものとしてステッ
プS1へ戻って処理を繰り返す。すなわち、ビジー信号
が予め規定された所定時間以上続いている場合、データ
処理回路10は、メモリカード20の側で何らかのエラ
ーが発生したものと判断して、もう一度“状態1”に戻
って読み出しコマンドの送出をやり直す。
【0119】一方、ビジー信号が予め規定された所定時
間に達していない場合には、ステップS2へ戻って処理
を繰り返す。すなわち、メモリカード20からのステー
タス信号がビジー信号からレディ信号に変わるまで、デ
ータ処理回路10は、ステップS2及びステップS3の
処理を繰り返す。
【0120】なお、後述するように、メモリカード20
は、何らかのエラーが発生したときには信号の出力を止
めるようになっている。このとき、DTライン33の信
号レベルは、いわゆるプルダウン抵抗として作用する抵
抗33aがDTライン33に接続されているので、直前
の状態がローのときにはローの状態が維持され、直前の
状態がハイのときには徐々にローの状態へと変化する。
これらの状態は、いずれの場合も、データ処理装置10
にはDC信号として、すなわちビジー信号として検出さ
れる。すなわち、メモリカード20の側でエラーが発生
した場合には、ビジー信号が継続されることとなる。し
たがって、メモリカード20の側でエラーが発生した場
合には、ステップS2及びステップS3での判断により
当該エラーの発生を検出することができる。
【0121】換言すれば、このデータ処理装置10及び
メモリカード20では、メモリカード20にエラーが発
生した場合、エラーの発生を示す特別な信号をメモリカ
ード20からデータ処理装置10に送出することなくデ
ータ処理装置10によってエラーの発生が検出されるよ
うになっている。
【0122】一方、メモリカード20の処理にエラーが
発生することなく無事に処理が完了して、メモリカード
20が外部からの信号入力を受け付ける状態となると、
メモリカード20から出力されるステータス信号は、ビ
ジー信号からレディ信号に変わる(図8の時刻t53)。
ここで、レディ信号は、上述したように、所定の周期に
て信号レベルの変化が繰り返されるAC信号である。こ
のレディ信号は、データ処理装置10によって速やか且
つ確実に検出されるように同期信号の周波数以下の周波
数で信号レベルが変化するような信号としておくことが
好ましい。具体的には、例えば、同期信号の1/2の周
波数で、信号レベルがハイ、ロー、ハイ、ローと反転を
繰り返すような信号とする。
【0123】そして、ステップS2において、ビジー信
号が検出されなくなったら、すなわちレディ信号が検出
されたらステップS4へ進む。ステップS4において、
データ処理装置10は、ホスト側コントローラ14の制
御によりホスト側シリアルインターフェース回路13か
ら出力されるコントロール信号をハイにして“状態3”
にする(図8の時刻t54)。この“状態3”のとき、デ
ータ処理装置10は、メモリカード20から読み出され
た主データを、ホスト側シリアルインターフェース回路
13によって受信する。ホスト側シリアルインターフェ
ース回路13によって受信された主データは、ホスト側
コントローラ14の制御によりレジスタ12を介してデ
ータ処理部11へ転送される。
【0124】メモリカード20から読み出された主デー
タの受信が完了したら、データ処理装置10は、ホスト
側コントローラ14の制御によりホスト側シリアルイン
ターフェース回路13から出力されるコントロール信号
をローにして“状態0”にする(図8の時刻t55)。
【0125】その後、ステップS5において、データ処
理装置10は、インタラプト信号が検出されたか否かを
判断する。ここで、インタラプト信号は、メモリカード
20が何らかの割り込み処理を要求していることを示す
信号である。インタラプト信号が検出されたら、ステッ
プS6へ進む(図8の時刻t56)。ステップS6におい
て、データ処理装置10は、検出されたインタラプト信
号をデータ処理部11に送り、その後、当該インタラプ
ト信号に応じた割り込み処理を行うためにステップS1
へ戻って処理を繰り返す。
【0126】一方、ステップS5でインタラプト信号が
検出されていない場合には、ステップS7へ進む。ステ
ップS7において、データ処理装置10は、メモリカー
ド20に対して行うべき何らかの処理があるか否か、す
なわち、メモリカード20に送出すべきコマンドがある
か否かを判断する。そして、データ処理装置10は、メ
モリカード20に送出すべきコマンドがない場合はステ
ップS5へ戻って処理を繰り返し、メモリカード20に
送出すべきコマンドがある場合はステップS1へ戻って
コマンドの送出から処理を繰り返す。すなわち、インタ
ラプト信号が発生する前にメモリカード20に対する何
らかの処理の要求、例えばメモリカード20の内部のス
テータスを検出する処理の要求等があったらステップS
1へ戻って、当該処理に対応したコマンドの送出を行
う。
【0127】次に、図8及び図10を参照しながら、メ
モリカード20の側の処理について説明する。
【0128】データ処理装置10によって主データが読
み出されるとき、メモリカード20は、まず、ステップ
S11において、ホスト側シリアルインターフェース回
路13から出力されるコントロール信号がハイであり、
且つ、現在の状態が“状態1”であるとメモリカード2
0が認識しているときにホスト側シリアルインターフェ
ース回路13からDTライン33を介して送られてきた
データをコマンドとして受け取る(図8の時刻t51)。
なお、データ処理装置10からのデータの送出が完了す
ると、コントロール信号はローからハイに切り換わる。
【0129】次に、ステップS12において、ステップ
S11におけるコマンドの受信時にエラーが生じたか否
かを判断する。このとき、エラーが生じるのは、例え
ば、メモリカード20の側は“状態1”であると認識し
ていたが、データ処理装置10の側は“状態3”である
と認識しており、送られてきたデータがコマンドではな
かった場合である。
【0130】コマンドの受信時にエラーが生じた場合に
はステップS13に進み、メモリカード20からの信号
出力を停止した上で、ステップS11へ戻ってデータ処
理装置10からのコマンドの再入力の待ち状態となる。
すなわち、カード側シリアルインターフェース回路23
は、ホスト側シリアルインターフェース回路13からの
コマンドの受信時にエラーが生じたときには信号の出力
を停止して新たなコマンドの入力待ち状態となる。な
お、メモリカード20からの信号出力が停止していると
き、データ処理装置10の側はビジー信号を検出してい
る状態となる。
【0131】一方、コマンドの受信時にエラーが生じて
いない場合には、“状態2”に移行する(図8の時刻t
52)。そして、ステップS14へ進んで、メモリカード
20は、ステップS11で受信したコマンドに応じた処
理を行うとともに、データ処理装置10への主データの
送出の準備が完了したか否かを判別する。準備が完了し
ていなければステップS15へ進み、準備が完了したら
ステップS16へ進む。
【0132】ステップS15において、カード側シリア
ルインターフェース回路23は、信号レベルが一定のビ
ジー信号を出力し、その後、ステップS14に戻ってデ
ータ処理装置10への主データの送出の準備が完了した
か否かの判別を繰り返す。すなわち、カード側シリアル
インターフェース回路23は、データ処理装置10への
主データの送出の準備が完了するまで信号レベルが一定
のビジー信号の出力を継続する。
【0133】データ処理装置10への主データの送出の
準備が完了したらステップS16へ進み、ステップS1
6において、カード側シリアルインターフェース回路2
3は、ホスト側シリアルインターフェース回路13へレ
ディ信号を送出する(図8の時刻t53)。ここで、レデ
ィ信号は、上述したように、例えば、同期信号の1/2
の周波数の信号である。
【0134】レディ信号がデータ処理装置10によって
検出されると、コントロール信号がローからハイに切り
換わる。すなわち、“状態2”から“状態3”に切り換
わる(図8の時刻t54)。“状態3”となったら、ステ
ップS17において、カード側コントローラ24は、ス
テップS11で受信したコマンドによって読み出すよう
に指示された主データを、カード側シリアルインターフ
ェース回路23を介してDTライン33によりホスト側
シリアルインターフェース回路13へCLKラインによ
って伝送されている同期信号に同期させて送出する。こ
の主データ全てがデータ処理装置10によって受信され
ると、コントロール信号はハイからローに切り換わる。
すなわち、“状態3”から“状態0”に切り換わる(図
8の時刻t55)。
【0135】次に、ステップS18において、カード側
コントローラ24は、何らかの割り込み処理の要求があ
るか否かを判断する。割り込み処理の要求がない場合は
ステップS19へ進み、割り込み処理の要求がある場合
はステップS20へ進む。
【0136】ステップS19において、カード側コント
ローラ24は、ホスト側シリアルインターフェース回路
13から供給されるコントロール信号がローからハイに
切り換わったか否か、すなわち、“状態0”から“状態
1”に切り換わったか否かを判断する。そして、“状態
1”に切り換わったならば、ステップS11へ戻って、
コマンドの受信から処理を繰り返す。一方、“状態0”
のままならば、ステップS18へ戻って処理を繰り返
す。すなわち、このメモリカード20は、割り込み処理
が発生するか、あるいは状態が“状態0”から“状態
1”に切り換わるまで、ステップS18及びステップS
19の処理を繰り返す。
【0137】一方、ステップS18において、割り込み
処理の要求があると判断されたら、ステップS20及び
ステップ21に示すように、カード側シリアルインター
フェース回路は、状態が“状態0”から“状態1”に切
り換わるまでインタラプト信号を出力する。このとき、
データ処理装置20によってインタラプト信号が検出さ
れると、ホスト側シリアルインターフェース回路13か
ら供給されるコントロール信号がローからハイに切り換
わり、状態が“状態0”から“状態1”に切り換わるこ
ととなる。そして、状態が“状態0”から“状態1”に
切り換わったらステップS11へ戻り、メモリカード2
0は、コマンドの受信から処理を繰り返す。なお、この
ときは、ステップS20で送出したインタラプト信号に
応じた処理を行うコマンドを受信することとなる。
【0138】以上のように、メモリカード20が実際に
処理を行っているときに出力される信号をビジー信号と
するだけでなく、メモリカード20からの信号出力がな
い状態のときもビジー信号として検出するようにするこ
とによりメモリカード20が状態を誤って判断したまま
データ伝送の処理が進むようなことがなくなる。したが
って、メモリカード20から出力されるデータとデータ
処理装置10から出力されるデータとがぶつかってしま
ったり、メモリカード20とデータ処理装置10との間
で誤ったデータのやり取りがなされたり、メモリカード
20とデータ処理装置10とが互いに待ち状態となって
データの伝送がされなくなってしまったりするようなこ
とがなくなる。
【0139】
【発明の効果】本発明に係る外部記憶装置は、シリアル
信号入出力部が、コントロール信号が供給されていない
期間にデータ処理装置にステータス信号を供給して、デ
ータとステータス信号の両者を伝送し、さらに、コント
ロール信号に応じて伝送するデータの内容を切り換える
ことにより、シリアル信号入出力部が複数の内容のデー
タを伝送するように構成されているので、データ処理装
置とのインターフェースを、シリアル信号入出力部とコ
ントロール信号入力部と同期信号入力部とで実現でき、
簡単な構成でデータの伝送をすることができる。
【0140】また、データ処理装置からの信号入力を受
け付けない状態から信号入力待ち状態に変わったときに
は、所定の周期にて信号レベルの変化を繰り返すレディ
信号をステータス信号として出力し、制御命令データに
基づく処理を行っておりデータ処理装置からの信号入力
を受け付けない状態のときには、信号レベルが一定のビ
ジー信号をステータス信号として出力するかあるいは信
号の出力を停止し、制御命令データの受信時にエラーが
生じたときには、信号の出力を停止するようにしている
ので、外部記憶装置との間でデータの伝送を行う際に、
外部記憶装置から出力されるデータとデータ処理装置か
ら出力されるデータとがぶつかってしまったり、外部記
憶装置とデータ処理装置との間で誤ったデータのやり取
りがなされたり、外部記憶装置とデータ処理装置とが互
いに待ち状態となってデータの伝送がされなくなってし
まったりするようなことを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデータ処理装置及びこのデータ処
理装置に用いられるメモリカードを示すブロック図であ
る。
【図2】上記メモリカードの出力回路を示す回路図であ
る。
【図3】上記データ処理装置とメモリカードの間を伝送
するデータのタイムチャートである。
【図4】上記データ処理装置とメモリカードの間を伝送
するデータのタイムチャートである。
【図5】上記データ処理装置とメモリカードの間を伝送
するデータのタイムチャートである。
【図6】上記データ処理装置とメモリカードの間を伝送
するデータのタイムチャートである。
【図7】上記データ処理装置とメモリカードの間を伝送
するデータのタイムチャートである。
【図8】上記データ処理装置とメモリカードの間を伝送
するデータのタイムチャートである。
【図9】メモリカードからデータを読み出す際のデータ
処理装置側の処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】メモリカードからデータを読み出す際のメモ
リカード側の処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】従来のデータ処理装置とメモリカードを示す
ブロック図である。
【図12】従来のデータ処理装置とメモリカードの間を
伝送するデータのタイムチャートである。
【符号の説明】
10 データ処理装置、 11 データ処理部、 12
レジスタ、 13ホスト側シリアルインターフェース
回路、 14 ホスト側コントローラ、 20メモリカ
ード、 21 メモリ、 22 レジスタ、 23 カー
ド側シリアルインターフェース回路、 24 カード側
コントローラ、 31 CLKライン、32 コントロー
ルライン、 33 DTライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G06K 19/07 G06K 19/00 N (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/06 301 G06F 13/12 340

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ処理装置から入力される制御命令
    データによって動作が制御されるとともに、データ処理
    装置によってデータの書き込み及び読み出しがなされる
    外部記憶装置において、 少なくとも、制御命令データのデータ処理装置からの受
    信、動作状態を表すステータス信号のデータ処理装置へ
    の送信、書き込まれるデータのデータ処理装置からの受
    信及び読み出されるデータのデータ処理装置への送信を
    データ処理装置との間でシリアル信号によって行うシリ
    アル信号入出力部と、 上記シリアル信号入出力部により送受信されるデータの
    切り換えのタイミングを管理するコントロール信号をデ
    ータ処理装置から受信するコントロール信号入力部と、 上記シリアル信号入出力部により送受信されるデータの
    同期信号をデータ処理装置から受信する同期信号入力部
    とを備え、 上記シリアル信号入出力部は、送受信するデータの内容
    をコントロール信号に応じて切り換えるとともに、デー
    タ処理装置からの信号入力を受け付けない状態から信号
    入力待ち状態に変わったときには、所定の周期にて信号
    レベルの変化を繰り返すレディ信号をステータス信号と
    して出力し、 さらに上記シリアル信号入出力部は、上記外部記憶装置
    が制御命令データに基づく処理を行っておりデータ処理
    装置からの信号入力を受け付けない状態のときには、信
    号レベルが一定のビジー信号をステータス信号として出
    力するかあるいは信号の出力を停止し、制御命令データ
    の受信時にエラーが生じたときには、信号の出力を停止
    することを特徴とする外部記憶装置。
  2. 【請求項2】 上記シリアル信号入出力部は、制御命令
    データの受信時にエラーが生じたときには、信号の出力
    を停止して新たな制御命令データの入力待ち状態となる
    ことを特徴とする請求項1記載の外部記憶装置。
  3. 【請求項3】 上記レディ信号は、上記同期信号の周波
    数以下の周波数で信号レベルが変化する信号であること
    を特徴とする請求項1記載の外部記憶装置。
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