JP3240943B2 - 空気調和機の室内機 - Google Patents
空気調和機の室内機Info
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、吸い込んだ空気
を軸に対して半径方向外向に吹き出すターボファンを用
いた空気調和機の室内機に関する。
を軸に対して半径方向外向に吹き出すターボファンを用
いた空気調和機の室内機に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、空気調和機の室内機として
は、壁面に取り付けられた略長方形状のケーシング内に
クロスフィン熱交換器とクロスフローファンとを配置し
て、ケーシングの下側に設けられた吹出口から空調空気
を吹き出すものがある。しかしながら、上記空気調和機
の室内機は、壁面からの出っ張りが大きく、奥行きを薄
くすることができないため、室内のインテリアに合わな
いという欠点がある。そこで、本出願人は、薄型化によ
り室内のインテリア性を向上できる空気調和機の室内機
を製作した。この空気調和機の室内機は、ケーシング内
に軸が前後方向に配置された熱交換器と、上記ケーシン
グ内の熱交換器の後面側に配置され、前面側から吸い込
んだ空気を軸に対して半径方向外向に吹き出すターボフ
ァンとを備えている。そして、上記空気調和機の室内機
は、図５に示すように、ケーシング１０１に上下方向と
左右方向の４方に吹き出す吹出口１２２,１２３(図５で
は２つのみを示す)を設けている。上記室内機のターボ
ファンが回転すると、前面側の吸込口１０１aから吸い
込まれた空気を各吹出口１２２,１２３から４方に吹き
出す。また、図６は上記室内機の要部断面図を示し、上
記ケーシング１０１の吹出口１２１に取り付けられたフ
ラップ１１１は、軸Ｏ２を中心に回動して、ターボファ
ン１０２から吹き出す空気の流れを制御する。
は、壁面に取り付けられた略長方形状のケーシング内に
クロスフィン熱交換器とクロスフローファンとを配置し
て、ケーシングの下側に設けられた吹出口から空調空気
を吹き出すものがある。しかしながら、上記空気調和機
の室内機は、壁面からの出っ張りが大きく、奥行きを薄
くすることができないため、室内のインテリアに合わな
いという欠点がある。そこで、本出願人は、薄型化によ
り室内のインテリア性を向上できる空気調和機の室内機
を製作した。この空気調和機の室内機は、ケーシング内
に軸が前後方向に配置された熱交換器と、上記ケーシン
グ内の熱交換器の後面側に配置され、前面側から吸い込
んだ空気を軸に対して半径方向外向に吹き出すターボフ
ァンとを備えている。そして、上記空気調和機の室内機
は、図５に示すように、ケーシング１０１に上下方向と
左右方向の４方に吹き出す吹出口１２２,１２３(図５で
は２つのみを示す)を設けている。上記室内機のターボ
ファンが回転すると、前面側の吸込口１０１aから吸い
込まれた空気を各吹出口１２２,１２３から４方に吹き
出す。また、図６は上記室内機の要部断面図を示し、上
記ケーシング１０１の吹出口１２１に取り付けられたフ
ラップ１１１は、軸Ｏ２を中心に回動して、ターボファ
ン１０２から吹き出す空気の流れを制御する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ターボ
ファンを用いた空気調和機の室内機では、図７に示すよ
うに、ターボファン１０２から吹き出す空気は、ターボ
ファン１０２の回転方向の前側で、かつ、ターボファン
１０２の外周の接線に対して略３５度外向に吹き出すた
め、ケーシング１０１の吹出口１２１〜１２４の長手方
向に対して略直角な平面に沿った方向に吹き出さないの
で、所望の送風性能が得られないという問題がある。ま
た、図８に示すように、ケーシング１０１の上側の吹出
口１２３から吹き出した空気がすぐに前面側の吸込口１
０１aに吸い込まれるいわゆるショートサーキット状態
(矢印Ｒ2に示す)になりやすく、空調空気が居住空間に
到達せず、快適性が損なわれるという欠点がある。ま
た、壁面に風が沿いやすく、壁面を汚す恐れがある。ま
た、上記吹出口１２１〜１２４に指先等を入れて、怪我
することがないように安全機構を設けた場合、製品寸法
が大きくなるという問題がある。
ファンを用いた空気調和機の室内機では、図７に示すよ
うに、ターボファン１０２から吹き出す空気は、ターボ
ファン１０２の回転方向の前側で、かつ、ターボファン
１０２の外周の接線に対して略３５度外向に吹き出すた
め、ケーシング１０１の吹出口１２１〜１２４の長手方
向に対して略直角な平面に沿った方向に吹き出さないの
で、所望の送風性能が得られないという問題がある。ま
た、図８に示すように、ケーシング１０１の上側の吹出
口１２３から吹き出した空気がすぐに前面側の吸込口１
０１aに吸い込まれるいわゆるショートサーキット状態
(矢印Ｒ2に示す)になりやすく、空調空気が居住空間に
到達せず、快適性が損なわれるという欠点がある。ま
た、壁面に風が沿いやすく、壁面を汚す恐れがある。ま
た、上記吹出口１２１〜１２４に指先等を入れて、怪我
することがないように安全機構を設けた場合、製品寸法
が大きくなるという問題がある。
【０００４】そこで、この発明の目的は、吹出口から所
定の方向に空気を吹き出すと共に、ショートサーキット
の発生を防止して、快適性を向上できると共に、製品寸
法を大きくすることなく吹出口に指先等が入らない安全
な空気調和機の室内機を提供することにある。
定の方向に空気を吹き出すと共に、ショートサーキット
の発生を防止して、快適性を向上できると共に、製品寸
法を大きくすることなく吹出口に指先等が入らない安全
な空気調和機の室内機を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項１の空気調和機の室内機は、室内の壁面に後
面側が取り付けられるケーシング内に配置され、前面側
から吸い込んだ空気を軸に対して半径方向外向に吹き出
すターボファンを備えた空気調和機の室内機であって、
上記ケーシングに設けられた吹出口に取り付けられ、上
記ターボファンの軸に対して長手方向が略直角かつ所定
の間隔をあけて略平行な２つの平面羽根と上記２つの平
面羽根の間に設けられた複数の湾曲羽根とを有する空気
流制御部材を備えたことを特徴としている。
め、請求項１の空気調和機の室内機は、室内の壁面に後
面側が取り付けられるケーシング内に配置され、前面側
から吸い込んだ空気を軸に対して半径方向外向に吹き出
すターボファンを備えた空気調和機の室内機であって、
上記ケーシングに設けられた吹出口に取り付けられ、上
記ターボファンの軸に対して長手方向が略直角かつ所定
の間隔をあけて略平行な２つの平面羽根と上記２つの平
面羽根の間に設けられた複数の湾曲羽根とを有する空気
流制御部材を備えたことを特徴としている。
【０００６】上記請求項１の空気調和機の室内機によれ
ば、上記ターボファンが回転すると、ターボファンの回
転方向の前側で、かつ、ターボファンの外周の接線に対
して例えば略３５度外向に吸い込んだ空気を吹き出す。
そして、上記ターボファンから吹き出した空気を、上記
空気流制御部材の２つの平面羽根の平面と複数の湾曲羽
根の湾曲面に沿って案内して、吹出口から所定の方向に
吹き出す。また、上記空気流制御部材により吹出口から
空気を前方に吹き出さないので、ケーシングの前面の吸
込口にすぐに吸い込まれることがない。したがって、上
記吹出口から所定の方向に吹き出すと共に、吹出口から
吹き出した空気がすぐに吸込口から吸い込まれるいわゆ
るショートサーキット状態になるのを防止して、快適性
を向上できる。また、上記空気流制御部材の複数の湾曲
羽根の間隔を指先等が入らないように狭くすることによ
って、この空気流制御部材が安全機構を兼用して、製品
寸法を大きくすることなく、安全性を確保できる。
ば、上記ターボファンが回転すると、ターボファンの回
転方向の前側で、かつ、ターボファンの外周の接線に対
して例えば略３５度外向に吸い込んだ空気を吹き出す。
そして、上記ターボファンから吹き出した空気を、上記
空気流制御部材の２つの平面羽根の平面と複数の湾曲羽
根の湾曲面に沿って案内して、吹出口から所定の方向に
吹き出す。また、上記空気流制御部材により吹出口から
空気を前方に吹き出さないので、ケーシングの前面の吸
込口にすぐに吸い込まれることがない。したがって、上
記吹出口から所定の方向に吹き出すと共に、吹出口から
吹き出した空気がすぐに吸込口から吸い込まれるいわゆ
るショートサーキット状態になるのを防止して、快適性
を向上できる。また、上記空気流制御部材の複数の湾曲
羽根の間隔を指先等が入らないように狭くすることによ
って、この空気流制御部材が安全機構を兼用して、製品
寸法を大きくすることなく、安全性を確保できる。
【０００７】また、請求項２の空気調和機の室内機は、
請求項１の空気調和機の室内機において、上記空気流制
御部材を上記ケーシングの上記吹出口に回動自在に取り
付けたことを特徴としている。
請求項１の空気調和機の室内機において、上記空気流制
御部材を上記ケーシングの上記吹出口に回動自在に取り
付けたことを特徴としている。
【０００８】上記請求項２の空気調和機の室内機によれ
ば、上記空気流制御部材の水平羽根の平面と複数の湾曲
羽根によって空気流を制御するとき、例えば上記平面羽
根の長手方向と平行な軸中心にこの空気流制御部材を回
動させ、上記ターボファンから吹き出す空気流に対して
平面羽根の傾きを変えることによって、吹き出しの風向
を制御することができる。
ば、上記空気流制御部材の水平羽根の平面と複数の湾曲
羽根によって空気流を制御するとき、例えば上記平面羽
根の長手方向と平行な軸中心にこの空気流制御部材を回
動させ、上記ターボファンから吹き出す空気流に対して
平面羽根の傾きを変えることによって、吹き出しの風向
を制御することができる。
【０００９】また、請求項３の空気調和機の室内機は、
室内の壁面に後面側が取り付けられるケーシングと、上
記ケーシング内に軸が前後方向に配置され、前面側から
吸い込んだ空気を軸に対して半径方向外向に吹き出すタ
ーボファンと、上記ケーシング内に上記ターボファンの
前面側に配置された熱交換器と、上記ターボファンから
の吹き出し空気を上下方向と左右方向に吹き出すように
上記ケーシングに設けられた吹出口に取り付けられ、上
記ターボファンの軸に対して長手方向が略直角かつ所定
の間隔をあけて略平行な２つの平面羽根と上記２つの平
面羽根の間に設けられた複数の湾曲羽根とを有する空気
流制御部材とを備えたことを特徴としている。
室内の壁面に後面側が取り付けられるケーシングと、上
記ケーシング内に軸が前後方向に配置され、前面側から
吸い込んだ空気を軸に対して半径方向外向に吹き出すタ
ーボファンと、上記ケーシング内に上記ターボファンの
前面側に配置された熱交換器と、上記ターボファンから
の吹き出し空気を上下方向と左右方向に吹き出すように
上記ケーシングに設けられた吹出口に取り付けられ、上
記ターボファンの軸に対して長手方向が略直角かつ所定
の間隔をあけて略平行な２つの平面羽根と上記２つの平
面羽根の間に設けられた複数の湾曲羽根とを有する空気
流制御部材とを備えたことを特徴としている。
【００１０】上記請求項３の空気調和機の室内機によれ
ば、上記ターボファンを回転駆動すると、ターボファン
の前面側から熱交換器を介して空気を吸い込み、その熱
交換器で熱交換された空調空気を、ターボファンの回転
方向の前側で、かつ、ターボファンの外周の接線に対し
て例えば略３５度外向に吹き出す。そして、上記ターボ
ファンから吹き出した空気は、上記空気流制御部材の２
つの平面羽根の平面と複数の湾曲羽根の湾曲面に沿って
案内されて、吹出口から所定の方向に吹き出す。また、
上記空気流制御部材により吹出口から空気を前方に吹き
出さないので、ケーシングの前面の吸込口にすぐに吸い
込まれることがない。したがって、上記吹出口から所定
の方向に吹き出すと共に、吹出口から吹き出した空気が
すぐに吸込口から吸い込まれるいわゆるショートサーキ
ット状態になるのを防止して、快適性を向上できる。ま
た、上記空気流制御部材の複数の湾曲羽根の間隔を指先
等が入らないように狭くすることによって、この空気流
制御部材が安全機構を兼用して、製品寸法を大きくする
ことなく、安全性を確保できる。
ば、上記ターボファンを回転駆動すると、ターボファン
の前面側から熱交換器を介して空気を吸い込み、その熱
交換器で熱交換された空調空気を、ターボファンの回転
方向の前側で、かつ、ターボファンの外周の接線に対し
て例えば略３５度外向に吹き出す。そして、上記ターボ
ファンから吹き出した空気は、上記空気流制御部材の２
つの平面羽根の平面と複数の湾曲羽根の湾曲面に沿って
案内されて、吹出口から所定の方向に吹き出す。また、
上記空気流制御部材により吹出口から空気を前方に吹き
出さないので、ケーシングの前面の吸込口にすぐに吸い
込まれることがない。したがって、上記吹出口から所定
の方向に吹き出すと共に、吹出口から吹き出した空気が
すぐに吸込口から吸い込まれるいわゆるショートサーキ
ット状態になるのを防止して、快適性を向上できる。ま
た、上記空気流制御部材の複数の湾曲羽根の間隔を指先
等が入らないように狭くすることによって、この空気流
制御部材が安全機構を兼用して、製品寸法を大きくする
ことなく、安全性を確保できる。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、この発明の空気調和機の室
内機を図示の実施の形態により詳細に説明する。
内機を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【００１２】図１はこの発明の実施の形態の空気調和機
の室内機１０の正面図であり、１は室内の壁面に後面側
が取り付けられる略正方形状のケーシング、２は上記ケ
ーシング１内の略中央に軸が前後方向に配置され、前面
側から吸い込んだ空気を軸に対して半径方向外向に吹き
出すターボファン、３は上記ケーシング１内のターボフ
ァン２の前面側に配置された熱交換器(図１に示す斜線
部)である。上記ケーシング１の両側面と上下面とに設
けられた吹出口２１〜２４に空気流制御部材１１〜１４
を夫々取り付けている。また、上記熱交換器３の中央に
設けられた略正方形状の開口部３aにカバー８を取り付
けると共に、熱交換器３の下側にドレンパン７を取り付
けている。
の室内機１０の正面図であり、１は室内の壁面に後面側
が取り付けられる略正方形状のケーシング、２は上記ケ
ーシング１内の略中央に軸が前後方向に配置され、前面
側から吸い込んだ空気を軸に対して半径方向外向に吹き
出すターボファン、３は上記ケーシング１内のターボフ
ァン２の前面側に配置された熱交換器(図１に示す斜線
部)である。上記ケーシング１の両側面と上下面とに設
けられた吹出口２１〜２４に空気流制御部材１１〜１４
を夫々取り付けている。また、上記熱交換器３の中央に
設けられた略正方形状の開口部３aにカバー８を取り付
けると共に、熱交換器３の下側にドレンパン７を取り付
けている。
【００１３】また、図２は上記空気流制御部材１１〜１
４の斜視図を示し、上記空気流制御部材１１〜１４は、
略長方形状の平面羽根４と、上記平面羽根４と所定の間
隔をあけて略平行な略長方形状の平面羽根５と、上記平
面羽根４と平面羽根５との間に所定の間隔をあけて設け
られ、平面羽根５に母線が略垂直な湾曲面を有する３つ
の湾曲羽根６とを備えている。なお、上記平面羽根４,
５の長辺の寸法は略等しく、平面羽根４の短辺の寸法を
平面羽根５の短辺の寸法よりも短くしている。
４の斜視図を示し、上記空気流制御部材１１〜１４は、
略長方形状の平面羽根４と、上記平面羽根４と所定の間
隔をあけて略平行な略長方形状の平面羽根５と、上記平
面羽根４と平面羽根５との間に所定の間隔をあけて設け
られ、平面羽根５に母線が略垂直な湾曲面を有する３つ
の湾曲羽根６とを備えている。なお、上記平面羽根４,
５の長辺の寸法は略等しく、平面羽根４の短辺の寸法を
平面羽根５の短辺の寸法よりも短くしている。
【００１４】また、図３は上記空気流制御部材１１を用
いた室内機の要部断面図を示し、空気流制御部材１１の
平面羽根４を前面側にし、平面羽根５が後面側になるよ
うにして、ケーシング１の吹出口２１に空気流制御部材
１１を軸Ｏ１を中心に回動自在かつ全閉可能に取り付け
ている(他の吹出口２２〜２４の空気流制御部材１２〜
１４も同様)。
いた室内機の要部断面図を示し、空気流制御部材１１の
平面羽根４を前面側にし、平面羽根５が後面側になるよ
うにして、ケーシング１の吹出口２１に空気流制御部材
１１を軸Ｏ１を中心に回動自在かつ全閉可能に取り付け
ている(他の吹出口２２〜２４の空気流制御部材１２〜
１４も同様)。
【００１５】上記構成の空気調和機の室内機１０におい
て、図４に示すように、ターボファン２が反時計回りに
回転すると、ターボファン２の回転方向の前側で、か
つ、ターボファン２の外周の接線に対して略３５度外向
に吹き出した空気は、空気流制御部材１１の湾曲羽根６
の湾曲面に沿って案内されて、吹出口２１の長手方向に
対して略直角な平面に沿って吹き出す。また、図３に示
すように、平面羽根４,５と湾曲羽根６とを有する空気
流制御部材１１は、平面羽根４,５の長手方向に略平行
な軸Ｏ１を中心に回動して、壁面３０に沿って吹き出す
状態から前面側に向けて吹き出す状態までの間でターボ
ファン２からの吹き出しの風向を変えることが可能であ
る。そして、上記吹出口２１が開いた状態から空気流制
御部材１１を矢印Ｒ1の方向に回動すると、吹出口２１
は全閉状態となる。なお、図４では図示しないが、ケー
シング１の吹出口２２〜２４に取り付けられた空気流制
御部材１２〜１４により同様に空気流を制御する。
て、図４に示すように、ターボファン２が反時計回りに
回転すると、ターボファン２の回転方向の前側で、か
つ、ターボファン２の外周の接線に対して略３５度外向
に吹き出した空気は、空気流制御部材１１の湾曲羽根６
の湾曲面に沿って案内されて、吹出口２１の長手方向に
対して略直角な平面に沿って吹き出す。また、図３に示
すように、平面羽根４,５と湾曲羽根６とを有する空気
流制御部材１１は、平面羽根４,５の長手方向に略平行
な軸Ｏ１を中心に回動して、壁面３０に沿って吹き出す
状態から前面側に向けて吹き出す状態までの間でターボ
ファン２からの吹き出しの風向を変えることが可能であ
る。そして、上記吹出口２１が開いた状態から空気流制
御部材１１を矢印Ｒ1の方向に回動すると、吹出口２１
は全閉状態となる。なお、図４では図示しないが、ケー
シング１の吹出口２２〜２４に取り付けられた空気流制
御部材１２〜１４により同様に空気流を制御する。
【００１６】このように、上記平面羽根４,５と湾曲羽
根６を有する空気流制御部材１１〜１４により吹出口２
１〜２４から吹き出す空気流を制御することによって、
吹出口２１〜２４から所定の方向に吹き出すと共に、上
記空気流制御部材１１〜１４の平面羽根４によって、吹
出口２１〜２４の前面側の縁近傍から前方に空気を吹き
出さないので、ケーシング１の前面の吸込口１aにすぐ
に吸い込まれるいわゆるショートサーキット状態になる
ことがない。したがって、上記吹出口２１〜２４から所
定の方向に吹き出すと共に、ショートサーキット状態に
なるのを防止して、快適性を向上することができる。ま
た、上記湾曲羽根６の間隔を指先等が入らないように狭
くすることによって、空気流制御部材１１〜１４が安全
機構を兼ねるので、製品寸法を大きくすることなく、安
全性を確保することができる。
根６を有する空気流制御部材１１〜１４により吹出口２
１〜２４から吹き出す空気流を制御することによって、
吹出口２１〜２４から所定の方向に吹き出すと共に、上
記空気流制御部材１１〜１４の平面羽根４によって、吹
出口２１〜２４の前面側の縁近傍から前方に空気を吹き
出さないので、ケーシング１の前面の吸込口１aにすぐ
に吸い込まれるいわゆるショートサーキット状態になる
ことがない。したがって、上記吹出口２１〜２４から所
定の方向に吹き出すと共に、ショートサーキット状態に
なるのを防止して、快適性を向上することができる。ま
た、上記湾曲羽根６の間隔を指先等が入らないように狭
くすることによって、空気流制御部材１１〜１４が安全
機構を兼ねるので、製品寸法を大きくすることなく、安
全性を確保することができる。
【００１７】また、上記空気流制御部材１１〜１４をケ
ーシング１の吹出口２１〜２４に回動自在に夫々取り付
けたので、軸Ｏ１を中心に回動して、壁面３０に沿う方
向から前方に吹き出しの風向を制御することができる。
また、上記吹出口２１〜２４が開いた状態から空気流制
御部材１１〜１４を夫々回動して、吹出口２１〜２４を
全閉状態にすることもできる。
ーシング１の吹出口２１〜２４に回動自在に夫々取り付
けたので、軸Ｏ１を中心に回動して、壁面３０に沿う方
向から前方に吹き出しの風向を制御することができる。
また、上記吹出口２１〜２４が開いた状態から空気流制
御部材１１〜１４を夫々回動して、吹出口２１〜２４を
全閉状態にすることもできる。
【００１８】上記実施の形態では、上記空気流制御部材
１１〜１４は、吹出口２１〜２４に回動自在に取り付け
たが、空気流制御部材は、ケーシングの吹出口に固定さ
れていてもよい。
１１〜１４は、吹出口２１〜２４に回動自在に取り付け
たが、空気流制御部材は、ケーシングの吹出口に固定さ
れていてもよい。
【００１９】また、上記実施の形態では、上記空気流制
御部材１１〜１４は、略長方形状の平面羽根４と、上記
平面羽根４と所定の間隔をあけて略平行な略長方形状の
平面羽根５と、上記平面羽根４と平面羽根５との間に所
定の間隔をあけて設けられ、平面羽根５に母線が略垂直
な湾曲面を有する３つの湾曲羽根６とで構成されていた
が、平面羽根や垂直羽根の形状や数は、ケーシングや吹
出口の形状等に応じて適宜設定してよい。
御部材１１〜１４は、略長方形状の平面羽根４と、上記
平面羽根４と所定の間隔をあけて略平行な略長方形状の
平面羽根５と、上記平面羽根４と平面羽根５との間に所
定の間隔をあけて設けられ、平面羽根５に母線が略垂直
な湾曲面を有する３つの湾曲羽根６とで構成されていた
が、平面羽根や垂直羽根の形状や数は、ケーシングや吹
出口の形状等に応じて適宜設定してよい。
【００２０】また、上記実施の形態では、ケーシング１
内のターボファン２の前面側に熱交換器を配置したが、
熱交換器の形状や位置はこれに限らないのは勿論であ
る。
内のターボファン２の前面側に熱交換器を配置したが、
熱交換器の形状や位置はこれに限らないのは勿論であ
る。
【００２１】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項１の発
明の空気調和機の室内機は、室内の壁面に後面側が取り
付けられるケーシング内に配置され、前面側から吸い込
んだ空気を軸に対して半径方向外向に吹き出すターボフ
ァンを備えた空気調和機の室内機であって、ケーシング
に設けられた吹出口に取り付けられ、上記ターボファン
の軸に対して長手方向が略直角かつ所定の間隔をあけて
略平行な２つの平面羽根と両平面羽根の間に設けられた
複数の湾曲羽根とを有する空気流制御部材を備えたもの
である。
明の空気調和機の室内機は、室内の壁面に後面側が取り
付けられるケーシング内に配置され、前面側から吸い込
んだ空気を軸に対して半径方向外向に吹き出すターボフ
ァンを備えた空気調和機の室内機であって、ケーシング
に設けられた吹出口に取り付けられ、上記ターボファン
の軸に対して長手方向が略直角かつ所定の間隔をあけて
略平行な２つの平面羽根と両平面羽根の間に設けられた
複数の湾曲羽根とを有する空気流制御部材を備えたもの
である。
【００２２】したがって、請求項１の発明の空気調和機
の室内機によれば、上記ターボファンの回転方向の前側
で、かつ、ターボファンの外周の接線に対して例えば略
３５度外向にターボファンから吹き出した空気を、上記
空気流制御部材の２つの平面羽根の平面と複数の湾曲羽
根の湾曲面に沿って案内して、吹出口から所定の方向に
吹き出すと共に、吹出口から空気を前方に吹き出さない
ので、ケーシングの前面の吸込口にすぐに吸い込まれな
い。したがって、上記吹出口から所定の方向に吹き出す
と共に、吹出口から吹き出した空気がすぐに吸込口から
吸い込まれるいわゆるショートサーキット状態になるの
を防止して、快適性を向上することができる。また、上
記空気流制御部材の複数の湾曲羽根の間隔を指先等が入
らないように狭くすることによって、この空気流制御部
材が安全機構を兼ねるので、製品寸法を大きくすること
なく、高い安全性が得られる。
の室内機によれば、上記ターボファンの回転方向の前側
で、かつ、ターボファンの外周の接線に対して例えば略
３５度外向にターボファンから吹き出した空気を、上記
空気流制御部材の２つの平面羽根の平面と複数の湾曲羽
根の湾曲面に沿って案内して、吹出口から所定の方向に
吹き出すと共に、吹出口から空気を前方に吹き出さない
ので、ケーシングの前面の吸込口にすぐに吸い込まれな
い。したがって、上記吹出口から所定の方向に吹き出す
と共に、吹出口から吹き出した空気がすぐに吸込口から
吸い込まれるいわゆるショートサーキット状態になるの
を防止して、快適性を向上することができる。また、上
記空気流制御部材の複数の湾曲羽根の間隔を指先等が入
らないように狭くすることによって、この空気流制御部
材が安全機構を兼ねるので、製品寸法を大きくすること
なく、高い安全性が得られる。
【００２３】また、請求項２の発明の空気調和機の室内
機は、請求項１の空気調和機の室内機において、上記空
気流制御部材を上記ケーシングの吹出口に回動自在に取
り付けたので、ターボファンから吹き出す空気流に対し
て平面羽根の傾きを変えることによって、吹き出しの風
向を制御することができる。
機は、請求項１の空気調和機の室内機において、上記空
気流制御部材を上記ケーシングの吹出口に回動自在に取
り付けたので、ターボファンから吹き出す空気流に対し
て平面羽根の傾きを変えることによって、吹き出しの風
向を制御することができる。
【００２４】また、請求項３の発明の空気調和機の室内
機は、室内の壁面に後面側が取り付けられるケーシング
と、上記ケーシング内に軸が前後方向に配置され、前面
側から吸い込んだ空気を軸に対して半径方向外向に吹き
出すターボファンと、ケーシング内にターボファンの前
面側に配置された熱交換器と、ケーシングの上下の側と
左右の側に夫々設けられた吹出口に取り付けられ、上記
ターボファンの軸に対して長手方向が略直角かつ所定の
間隔をあけて略平行な２つの平面羽根と両平面羽根の間
に設けられた複数の湾曲羽根とを有する空気流制御部材
とを備えたものである。
機は、室内の壁面に後面側が取り付けられるケーシング
と、上記ケーシング内に軸が前後方向に配置され、前面
側から吸い込んだ空気を軸に対して半径方向外向に吹き
出すターボファンと、ケーシング内にターボファンの前
面側に配置された熱交換器と、ケーシングの上下の側と
左右の側に夫々設けられた吹出口に取り付けられ、上記
ターボファンの軸に対して長手方向が略直角かつ所定の
間隔をあけて略平行な２つの平面羽根と両平面羽根の間
に設けられた複数の湾曲羽根とを有する空気流制御部材
とを備えたものである。
【００２５】したがって、請求項３の発明の空気調和機
の室内機によれば、上記ターボファンの前面側から熱交
換器を介して空気を吸い込み、その熱交換器で熱交換さ
れた空調空気を、ターボファンの回転方向の前側で、か
つ、ターボファンの外周の接線に対して例えば略３５度
外向に吹き出して、その吹き出した空気を、空気流制御
部材の２つの平面羽根の平面と複数の湾曲羽根の湾曲面
に沿って案内して、吹出口から所定の方向に吹き出すと
共に、吹出口から空気を前方に吹き出さないので、ケー
シングの前面の吸込口にすぐに吸い込まない。したがっ
て、上記吹出口から所定の方向に吹き出すと共に、吹出
口から吹き出した空気がすぐに吸込口から吸い込まれる
いわゆるショートサーキット状態になるのを防止して、
快適性を向上することができる。また、上記空気流制御
部材の複数の湾曲羽根の間隔を指先等が入らないように
狭くすることによって、この空気流制御部材が安全機構
を兼ねるので、製品寸法を大きくすることなく、高い安
全性が得られる。
の室内機によれば、上記ターボファンの前面側から熱交
換器を介して空気を吸い込み、その熱交換器で熱交換さ
れた空調空気を、ターボファンの回転方向の前側で、か
つ、ターボファンの外周の接線に対して例えば略３５度
外向に吹き出して、その吹き出した空気を、空気流制御
部材の２つの平面羽根の平面と複数の湾曲羽根の湾曲面
に沿って案内して、吹出口から所定の方向に吹き出すと
共に、吹出口から空気を前方に吹き出さないので、ケー
シングの前面の吸込口にすぐに吸い込まない。したがっ
て、上記吹出口から所定の方向に吹き出すと共に、吹出
口から吹き出した空気がすぐに吸込口から吸い込まれる
いわゆるショートサーキット状態になるのを防止して、
快適性を向上することができる。また、上記空気流制御
部材の複数の湾曲羽根の間隔を指先等が入らないように
狭くすることによって、この空気流制御部材が安全機構
を兼ねるので、製品寸法を大きくすることなく、高い安
全性が得られる。
【図１】 図１はこの発明の実施の一形態の空気調和機
の室内機の正面図である。
の室内機の正面図である。
【図２】 図２は上記室内機に用いられる空気流制御部
材の斜視図である。
材の斜視図である。
【図３】 図３は上記室内機の要部断面図である。
【図４】 図４は上記室内機の吹き出しの風向を説明す
るための概略図である。
るための概略図である。
【図５】 図５はターボファンを用いた空気調和機の室
内機を斜め上方から見た斜視図である。
内機を斜め上方から見た斜視図である。
【図６】 図６は上記室内機の要部断面図である。
【図７】 図７は上記室内機の吹き出しの風向を説明す
るための概略図である。
るための概略図である。
【図８】 図８は上記室内機の側面から見た概略図であ
る。
る。
１…ケーシング、２…ターボファン、 ３…熱交換器、４,５…平面羽根、 ６…湾曲羽根、７…ドレンパン、 ８…カバー、１１〜１４…空気流制御部材、 ２１〜２４…吹出口。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平５−10581（ＪＰ，Ａ) 実開 昭53−25767（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭60−118427（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F24F 13/08 - 13/18
Claims (3)
- 【請求項１】 室内の壁面に後面側が取り付けられるケ
ーシング(１)内に配置され、前面側から吸い込んだ空気
を軸に対して半径方向外向に吹き出すターボファン(２)
を備えた空気調和機の室内機であって、 上記ケーシング(１)に設けられた吹出口(２１〜２４)に
取り付けられ、上記ターボファン(２)の軸に対して長手
方向が略直角かつ所定の間隔をあけて略平行な２つの平
面羽根(４,５)と上記２つの平面羽根(４,５)の間に設け
られた複数の湾曲羽根(６)とを有する空気流制御部材
(１１〜１４)を備えたことを特徴とする空気調和機の室
内機。 - 【請求項２】 請求項１に記載の空気調和機の室内機に
おいて、 上記空気流制御部材(１１〜１４)を上記ケーシング(１)
の上記吹出口(２１〜２４)に回動自在に取り付けたこと
を特徴とする空気調和機の室内機。 - 【請求項３】 室内の壁面に後面側が取り付けられるケ
ーシング(１)と、 上記ケーシング(１)内に軸が前後方向に配置され、前面
側から吸い込んだ空気を軸に対して半径方向外向に吹き
出すターボファン(２)と、 上記ケーシング(１)内に上記ターボファン(２)の前面側
に配置された熱交換器(３)と、 上記ターボファン(２)からの吹き出し空気を上下方向と
左右方向に吹き出すように上記ケーシング(１)に設けら
れた吹出口(２１〜２４)に取り付けられ、上記ターボフ
ァン(２)の軸に対して長手方向が略直角かつ所定の間隔
をあけて略平行な２つの平面羽根(４,５)と上記２つの
平面羽根(４,５)の間に設けられた複数の湾曲羽根(６)
とを有する空気流制御部材(１１〜１４)とを備えたこと
を特徴とする空気調和機の室内機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32944396A JP3240943B2 (ja) | 1996-12-10 | 1996-12-10 | 空気調和機の室内機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32944396A JP3240943B2 (ja) | 1996-12-10 | 1996-12-10 | 空気調和機の室内機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10170062A JPH10170062A (ja) | 1998-06-26 |
| JP3240943B2 true JP3240943B2 (ja) | 2001-12-25 |
Family
ID=18221437
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32944396A Expired - Fee Related JP3240943B2 (ja) | 1996-12-10 | 1996-12-10 | 空気調和機の室内機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3240943B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3661471B2 (ja) * | 1999-02-17 | 2005-06-15 | 松下電器産業株式会社 | 空気調和機 |
| KR100442264B1 (ko) * | 2002-01-03 | 2004-07-30 | 엘지전자 주식회사 | 천장형 공기조화기의 실내기 |
| KR101447536B1 (ko) * | 2013-10-16 | 2014-10-13 | 한미전기로(주) | 유도 용해로의 누탕 및 절연 감지장치 |
| CN109084457B (zh) * | 2018-07-20 | 2021-09-21 | 青岛海尔空调电子有限公司 | 一种空调器的面板结构、空调器、方法、装置、存储介质 |
-
1996
- 1996-12-10 JP JP32944396A patent/JP3240943B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10170062A (ja) | 1998-06-26 |
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