JP3240503B2 - 被検索物管理システム - Google Patents

被検索物管理システム

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JP3240503B2
JP3240503B2 JP06786396A JP6786396A JP3240503B2 JP 3240503 B2 JP3240503 B2 JP 3240503B2 JP 06786396 A JP06786396 A JP 06786396A JP 6786396 A JP6786396 A JP 6786396A JP 3240503 B2 JP3240503 B2 JP 3240503B2
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満晴 西口
啓治 伊津野
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株式会社イトーキクレビオ
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G2209/00Indexing codes relating to order picking devices in General
    • B65G2209/04Indication location means

Landscapes

  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばファイル等
の被検索物を管理する被検索物管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般にファイル等の被検索物の数
が多い場合には、その被検索物の種類別に応じて分類し
て保管を行っている。又、被検索物の中から必要なもの
を探し出す作業は通常手作業により行われている。
【0003】一方、近年は複数の被検索物を貯蔵すると
共に、その中から所望の被検索物のデータを入力するだ
けで、当該被検索物を検索できる被検索物管理検索する
システムも開発されている。
【0004】公知の被検索物管理検索するシステムの例
としては特開平1−98067号公報(引例1と呼ぶ)
に開示されたファイル等被検索物の個別検索装置や、特
公平3−48877号公報(引例2と呼ぶ)に開示され
たファイル検索システム等が挙げられる。
【0005】引例1の被検索物の個別検索装置では、コ
ンピュータ本体に複数の発信機を接続し、各発信機か
ら、各被検索物が有する固有番地に対応する各デジタル
信号を発信する。この発信された各ディジタル信号を受
信するための受信機が、それぞれ多数の被検索物に直接
的、又は間接的に具備されている。更に各被検索物は、
その受信機が自己に割り当てられた固有番地に対応する
デジタル信号を受信したときに、これを外部に表示する
ための表示器を備えた構成となっている。したがって、
多数の被検索物の中からコンピュータによって選別され
た所望の被検索物の存在を、被検索物の表示器の表示に
よって知ることができる。これにより、手作業による場
合と比べて多数の被検索物の中から所望の被検索物をず
っと簡単に探し出すことができる。
【0006】引例2のファイル検索システムでは、検索
者によって入力されたる検索ファイル番号データを検索
親器から超音波信号として出力する。被検索物としての
ファイルに付設される検索媒体は、この超音波信号を受
信して得た検索ファイル番号データと、各ファイルに予
め割り当てられた子側の固有のファイル番号データとを
比較し、一致した場合にのみ検索媒体側に設けられた表
示部を発光表示させる。これによって、所望のファイル
の位置を知ることができる。
【0007】このファイル検索システムの場合、ファイ
ルを収納するための棚として特別な構造を必要とせず、
しかもファイルを番号順に配列したり、或いは背面を並
べて配列する必要が無いため、ファイルの数が多くて
も、管理上好都合である。
【0008】一方、特開平6−211318号公報(引
例3と呼ぶ)には、ホストコンピュータからの指令によ
り所定の検索信号を発する発信装置が、被検索物載置棚
の長手方向に沿って配置されている。ファイル等の被検
索物の各々は、被検索物載置棚に配置されたとき、該発
信装置に接続可能な受信装置を有している。この受信装
置は、接続された前記発信装置からの検索信号が自己に
割り当てられたファイル番号に一致したとき、表示手段
を駆動して外部表示させる。これによって、所望のファ
イルの保管場所を瞬時に検索可能としている。
【0009】この引例3に開示されたファイル等の被検
索物の個別検索装置の場合、受信装置は、発信装置から
電源供給を受けるので、電源を備えなくても済む。しか
も置棚に載置された所望の被検索物の検索時に、受信装
置の表示手段を複数の異なる色で外部表示させることで
多目的で確実に保管場所を検索可能できるという利点が
ある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た引例1に開示された被検索物の個別検索装置の場合、
各被検索物に設けられる受信機は、自己に割り当てられ
たデジタル信号を記憶するためのマイクロコンピュータ
メモリ、通信回路、及びそれに電源供給を行うための電
源部を含む電子回路を有することが必要である。したが
って、被検索物が多数あればそれらに付設される受信機
もそれに応じた個数が必要となるため、コスト的に割高
になる。さらに、それらのメンテナンスに手間がかかっ
てしまうばかりでなく、受信機が故障するとその交換作
業にも手間がかかるという問題がある。
【0011】上述した引例2に開示されたファイル検索
システムの場合、ファイルの配列を自由にできる長所は
あるが、その構成上、超音波を使用するために上述した
引例1と同様の電子回路を検索媒体側に備える必要が
り、同様なな問題がある。
【0012】引例2では、電子回路の電源に太陽電池を
用いているので、特に電源ラインを配線する必要がない
との利点がある。しかしながら、日当たりが悪くて照明
による光量を十分に確保できない条件下で使用される場
合には、安定した蓄電が得られなくなって適用し難くな
ってしまう。
【0013】引例3の個別検索装置の場合、受信装置に
は依然として電子回路が必要な上、棚に設けられる発信
装置と被検索物に具備される受信装置とが電気的に機械
的に接続される構成であるため、被検索物を、受信装置
を取り外して自由に取り扱うことができず、取り扱いが
不便であるという問題がある。
【0014】本発明は、このような問題点を解決すべく
なされたもので、その技術的課題は、被検索物に付設さ
れて固有情報を有する識別体に電子回路を必要とせず、
したがって、被検索物や識別体に電源を必要とせず、被
検索物の数が多くても所望の被検索物を迅速且つ簡易に
検索表示管理し得る取り扱いが簡易な被検索物管理シス
テムを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、複数の
被検索物を第一の方向に配列して収容する収容庫と、該
複数の被検索物にそれぞれ付設され、それぞれの被検索
物に割当てられた光学的に読取可能な固有情報を有する
複数の光学的識別体と、前記複数の被検索物の特定の一
つの前記固有情報に相当するデータを検索データとして
含む検索指令を入力するデータ入力部と、該検索指令の
入力に応じて、前記収容庫に収容されている各被検索物
の光学的識別体の固有情報を光学的に検出して検出デー
タを出力する光学的情報検出部と、前記データ入力部と
前記光学的情報検出部とに結合され、前記検索データと
前記検出データとに基づいて前記特定の被検索物を識別
するための情報処理を行い、前記検索データと前記検出
データが一致したとき、検索結果を示す完了信号を発生
する情報処理管理部と、該情報処理管理部と接続され、
該検索結果を示す完了信号に基づいて、前記特定の被検
索物を識別する表示を行う表示部とを有する被検索物管
理システムであって、前記光学的識別体の各々は、所定
の入射方向から入力する入力光に応じて、その固有情報
を表す光信号を、所定の出射方向に出力する構成を有
し、前記光学的情報検出部は、前記第一の方向に前記被
検索物の列に沿って該被検索物の最小配列ピッチ以下の
ピッチで収容庫に配列固定された複数の走査用発光素子
と、前記光信号を受光して、該光信号の有する固有情報
を有する電気信号に変換して、前記検出信号として出力
する光電変換部とを有し、前記情報管理部は、該走査用
発光素子に接続され、前記検索指令の入力に応答して、
該走査用発光素子を順次発光させて前記被検索物の光学
的識別体に入力光として順次供給し、該光学的識別体か
ら前記光信号を順次出力させる走査用発光素子走査部を
有する、ことを特徴とする被検索物管理システムが得ら
れる。
【0016】前記被検索物管理システムにおいて、前記
データ入力部は、システムの起動命令を入力する手段を
有し、前記情報管理部は、前記起動命令に応答して、前
記走査用発光素子走査部の検索用走査を周期的に繰り返
し行わせる繰返し走査部と、前記周期的に繰り返される
検索用走査の度に得られる一連の検出データと該一連の
検出データのそれぞれに対応する走査用発光素子の位置
情報とを記録データとして更新記録する記録部とを有し
ていることが好ましい。
【0017】また、前記被検索物管理システムにおい
て、前記被検索物は、可視光入力光を受けて、収容庫の
外部に向かって表示光として反射する表示反射部を有
し、前記表示部は、前記収容庫に、前記被検索物の列に
沿って前記第一の方向に前記複数の走査用発光素子と平
行に同一ピッチで配列固定され、しかも前記複数の走査
用発光素子と1対1で対応し、前記表示反射部へ可視光
入力光を供給するための複数の表示用可視光発光素子を
有し、前記情報処理管理部は、前記検索データと前記検
出データが一致したとき、該一致時における前記検出デ
ータに対応する前記走査用発光素子の位置に対応する前
記可視光発光素子を点灯させるための点灯信号を、前記
検索結果を示す完了信号として、前記表示部に出力する
可視光発光素子制御部を有し、これにより、前記所用の
被検索物の表示反射部から表示光が出力され、所用被検
出物の存在を表示するようにしてあることが好ましい。
【0018】さらに、本発明の別の態様による被検索物
管理システムは、複数の被検索物を第一の方向に配列し
て収容する収容庫と、該複数の被検索物にそれぞれ付設
され、それぞれの被検索物に割当てられた光学的に読取
可能な固有情報を有する複数の光学的識別体と、前記複
数の被検索物の特定の一つの前記固有情報に相当するデ
ータを検索データとして含む検索指令と、ことれとは別
に起動命令とを入力するデータ入力部と、該起動命令に
応じて、前記収容庫の各収容位置に収容されている各被
検索物の光学的識別体の固有情報を光学的に検出して検
出データを出力する光学的情報検出部と、前記データ入
力部と前記光学的情報検出部とに結合され、前記検出デ
ータをその収容位置の番地と共に記録データとして記録
部に記録する一方、前記検索指令に応じて、前記記録部
を参照して、検索データと前記記録データを比較し、一
致した時、完了信号を送出する情報処理管理部と、該情
報処理管理部と接続され、該検索結果を示す完了信号に
基づいて、前記特定の被検索物を識別する表示を行う表
示部とを有する被検索物管理システムであって、前記光
学的識別体の各々は、所定の入射方向から入力する入力
光に応じて、その固有情報を表す光信号を、所定の出射
方向に出力する構成を有し、前記光学的情報検出部は、
前記第一の方向に前記被検索物の列に沿って該被検索物
の最小配列ピッチ以下のピッチで収容庫に配列固定され
た複数の走査用発光素子と、前記光信号を受光して、該
光信号の有する固有情報を有する電気信号に変換して、
前記検出データとして出力する光電変換部とを有し、前
記情報管理部は、該走査用発光素子に接続され、前記起
動命令に応じて、該走査用発光素子を順次発光させて前
記被検索物の光学的識別体に入力光として順次供給し、
該光学的識別体から前記光信号を順次出力させる走査用
発光素子の走査を周期的に繰り返し行わせる繰返し走査
部と、前記周期的に繰り返される検索用走査の度に得ら
れる一連の検出データと該一連の検出データのそれぞれ
に対応する走査用発光素子の位置情報とを記録データと
して更新記録する記録部とを有している。
【0019】また、前記被検索物管理システムにおい
て、前記被検索物は、可視光入力光を受けて、収容庫の
外部に向かって表示光として反射する表示反射部を有
し、前記表示部は、前記収容庫に、前記被検索物の列に
沿って前記第一の方向に前記複数の走査用発光素子と平
行に同一ピッチで配列固定され、しかも前記複数の走査
用発光素子と1対1で対応し、前記表示反射部へ可視光
入力光を供給するための複数の表示用可視光発光素子を
有し、前記情報処理管理部は、前記検索データと前記検
出データが一致したとき、該一致時における前記検出デ
ータに対応する前記走査用発光素子の位置に対応する前
記可視光発光素子を点灯させるための点灯信号を、前記
検索結果を示す完了信号として、前記表示部に出力する
可視光発光素子制御部を有し、これにより、前記所用の
被検索物の表示反射部から表示光が出力され、所用被検
出物の存在を表示するようにしてあることが好ましい。
【0020】本発明の一つの態様によれば、前記光学的
識別体と前記表示反射部とが一体の部材で構成されてい
ることが好ましい。
【0021】本発明の好ましい実施例による被検索物管
理システムにおいては、前記収容庫は、それぞれ複数の
被検索物を配列支持する所定数の棚板を有する棚ユニッ
トを複数有しているキャビネットを含み、前記キャビネ
ットは、前記複数の棚ユニット別にそれぞれ棚ユニット
表示部を有し、前記所定数の棚板にはそれぞれ棚板表示
部を有しており、前記光学的情報検出部は、前記複数の
棚板にそれぞれ対応する部分に、棚板用情報検出部分と
して、分割され、前記棚板に対して、それぞれ、設けら
れており、前記複数の表示用可視発光素子は、前記棚板
にそれぞれ対応するグループに、棚板用可視光発光グル
ープとして、分割され、前記棚板に対して、それぞれ、
設けられており、前記情報処理管理部は、前記棚板毎
に、前記棚板用情報検出部分、および前記棚板用可視光
発光グループを制御する複数の棚板用情報処理管理部に
分割されており、前記情報処理管理部は、さらに、前記
複数の棚ユニットに対応した複数のユニット情報管理部
と、該複数のユニット情報管理部と前記データ入力部と
に接続された中央情報処理管理部とを有しており、前記
複数のユニット情報管理部の各々は、前記棚ユニット表
示部を制御するものであり、かつ、対応する棚ユニット
に属する前記棚板用情報処理管理部に接続され、該棚板
用情報処理管理部を前記中央情報処理管理部に接続して
おり、各棚板用情報処理管理部は、前記点灯信号とし
て、自己の所属する棚板の前記棚板表示部に棚板表示指
令を送出すると共に、自己の所属する前記ユニット情報
処理管理部に棚ユニット表示指令を出力し、これに対応
して該ユニット情報管理部はその棚ユニット表示部を点
灯させるように構成されている。
【0022】本発明の被検索物管理システムにおいて
は、前記光学的識別体に割り当てられる前記固有情報は
所定桁数の2進数の識別コードであり、前記光学的識別
体は透光性材料から成る長方状の識別用板で、前記入力
光に応答して、該長方状の長さ方向に並び該2進数の識
別コードの所定桁数からなり、その”1”および”0”
に応じた固有の光パターンの反射光の光信号を出力する
ために長手方向一端面の複数の光放射部を有する識別用
板であることが好ましい。
【0023】その他の好ましい態様は、以下の実施例お
よび特許請求の範囲から明らかであろう。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に実施例を挙げ、本発明の被
検索物管理システムについて、図面を参照して詳細に説
明する。
【0025】図1は、本発明の被検索物管理システムの
一実施例に係るファイル検索管理システムの基本構成を
示したブロック図であり、図2は一つの棚板の要部を示
した斜視図である。
【0026】このファイル検索管理システムは、被検索
物としてのファイルを収容する収容庫として、所定数の
棚板5をそれぞれ有する2つの棚ユニット6a,6bを
結合して成る所用のキャビネット10を含む。各棚板5
上に検索板1が設置されている。保管文書11が綴じ込
まれたファイル9は、この検索板1上に載置される。各
ファイルは、外部表示を行うための識別表示部2aを有
すると共に、光学的に読取可能な固有情報が与えられる
板状の表示機能付識別用板2(詳細は後述する)を備え
ている。棚板5上の検索板1を回避する位置に電気系収
納部として設けられた収納箱14に、各部の配線と共
に、識別用板2の固有情報に関する情報処理を行う棚板
用情報処理管理部3(後述する)を含んでいる。
【0027】このファイル検索管理システムの場合、キ
ャビネット10の最上部には棚ユニット6a,6b別に
それぞれ棚ユニット表示部8a,8bが設けられ、所定
数の棚板5にはそれぞれ棚板表示部7a,7bが設けら
れている。これにより、ファイル9の検索表示に際し
て、識別用板2の識別表示部2a、棚板表示部7a,7
b、並びに棚ユニット表示部8a,8bが点灯表示可能
になっている。
【0028】検索板1は図3にその要部構成を斜視図で
示し、更に図4にその部分構成を平面図で示すように、
アクリルあるいはガラス等の透明な材料から成る複数の
棒状導光部1a′が長方状に並設されて一体化されてい
る導光板1aの2枚を有している。これらの2枚の導光
板1aは、一方の導光板の棒状導光部の端面が他方の導
光板の棒状導光部の端面と互いに間隔をおいて1対1で
対向する状態で基板13上に配置されている。また、基
板13上には、これらの各導光板1aの長手方向に沿っ
て所定の間隔を置いて列設されると共に、検索用に赤外
光線を発光する複数の検索用あるいは走査用の赤外線発
光素子1bと、各導光板1aの各々一端部に対向するよ
うに各導光板1aの相互間に設けられると共に、各導光
板1a内を伝達した赤外光線を各々検出した結果を示す
光検出信号を出力する複数の赤外線検索用受光素子1d
と、各導光板1aの長手方向に沿って所定の間隔を置い
て各検索用発光素子1bど平行して列設されると共に、
表示用に可視光を発光する複数の表示用可視発光素子1
cとを有している。検索板1は、更に、各光学素子の駆
動並びに外部との接続を行うための電子部品と、各検索
用発光素子1b及び各表示用可視発光素子1cに対する
発光を制御する光学素子制御部1eとを、基板13上に
有し、これらは、基板13の所定箇所に設けた電気回路
のパターンに接続されている。検索板1は、また、基板
13上に設けられた各素子の上に、全体を覆うように配
置された天井板としてのガラス等の透明板12を備えて
いる。
【0029】各光学素子や電子部品は基板13上に直接
的に配置できるが、各導光板1aはアルミプレート等の
上に接合された構造物として、基板13上に配置され
る。
【0030】なお、図示の例では、導光板1aは、一対
設けられているが、一つであっても、あるいは3つ以上
であっても良い。その場合、各導光板1aに対して、検
索用赤外線受光素子を設けることになる。
【0031】なお、天井板としての透明板12の上に
は、図示の通り、導光板1aに対応する部分に光減衰用
のフィルターシート12aを貼ると良い。このフィルタ
ーシート12aは、検索用発光素子1bからの赤外光が
識別用板2を通して導光板に1aに入射する際の光量を
調節するためのもので、検索用発光素子1bからの赤外
光が識別用板2および導光板に1aを通って、受光素子
1dに入射する光量が均一になるようにするものであ
る。したがって、フィルターシート12aの形状は、図
示の通り、受光素子1dの列全体を覆うと共に、そこか
ら検索用発光素子1bの列に沿って離れるにしたがっ
て、検索用発光素子1bの列からの受光素子1dの列に
平行な方向の寸法が小さくなる形状すなわち、ほぼ半円
形の形を有する。 また、図示の通り、検索用発光素子
1bからの赤外光が識別用板2を通して、導光板1aに
その長手方向すなわち光伝達方向に有効に拡散させるた
めに、レンズシートと呼ばれる透明な波形板12bをフ
ィルターシート12aを挟んで透明板12の上に設けて
も良い。もちろん、波形板12bは、透明板12の下方
で導光板1aの上に配置しても良い。また、フィルター
シート12aを用いないときは、透明板12に代えて波
形板12bのみを用いても良い。なお、波形板12b
は、波面が導光板1aの長手方向すなわち光伝達方向に
直角となるように配置される。
【0032】ところで、検索板1の各導光板1aに関し
て、必要に応じて後述する識別用板2が有する複数の光
放射部から放射される光に対する分解能を上げるために
光指向性調整手段を設けるようにしても良い。
【0033】この光指向性調整手段としては、図5に示
す導光板1aの外観斜視図及び図6に示すその要部にお
ける一部破断した側面図、並びに図7に示すその拡大図
を参照すれば、各棒状導光部1a′における相互間にそ
れらの延在方向に延びて立設された遮光板1fと、各棒
状導光部1a′の光入射面に対向する一面側においてそ
れぞれ光入射面へ向けて突出して設けられた複数の半球
状切欠部Mと、各棒状導光部1a′の光入射面に対向す
る一面と各検索用受光素子1dに対向する一端とにそれ
ぞれ設けられた反射板R1,R2と、各棒状導光部1
a′の光入射面における各検索用受光素子1d近傍に設
けられた光減衰板としての光フィルタ板15とが挙げら
れる。
【0034】このうち、指向性の確保に重要なものは、
遮光板1f及び半球状切欠部Mである。遮光板1fでは
図8に示されるように、識別用板2の各光放射部から放
射される光のうちの斜め方向からの成分を遮断してほぼ
真上方向からの光線Lxl,Lx2を各遮光板1f間の各棒
状導光部1a′へ導く。半球状切欠部Mでは図7に示さ
れるように、各棒状導光部1a′内に入射された光を棒
状導光部1a′の半球状切欠部Mの境界面で乱反射させ
て指向性を定める。反射板R1,R2及び光フィルタ板
15は指向性の確保において補助的に働く。光フィルタ
板15は各検索用受光素子1dに近接した位置にある識
別用板2の各光放射部から放射される光を減衰させるた
めに設けられており、前記のフィルターシート12aと
同様の作用をなす。もちろん、前記のフィルターシート
12aを用いるときは、この光フィルタ板15は不要で
ある。
【0035】このような光指向性調整手段が設けられる
ことにより、識別用板2の各光放射部から放射される光
を各棒状導光部1a′の延在方向へ指向性を持たせて各
検索用受光素子1dへと効率良く光伝搬できる。
【0036】なお、図6では、各棒状導光部1a′の各
検索用受光素子1d近傍における光出射面がテ−パ状に
傾斜され、出射光に対する反射用の傾斜面となってい
る。このように光出射面を傾斜面とすることにより、受
光素子1dを導光板1aの端面ではなく、その下方に位
置させることができる。したがって、その分、1対の導
光板1a間の距離をほとんどゼロとして、傾斜面同士が
互いに突き合わされた逆三角形状の切欠部を成すように
することによって、ファイル等の被検索物の配置密度を
向上させることができる。また、両側の傾斜面のテーパ
状の向きを反対にして三角形状の切欠部を成すようにし
て、その切欠部内に受光素子1dを配置しても良い。
【0037】このように、検索板1は基板13上にそれ
ぞれ設けられた各導光板1a、各検索用受光素子1d、
各検索用発光素子1b、各表示用可視発光素子1c、及
び上述した光指向性調整部上を透明板12でそれぞれ覆
って構成されており、各表示用可視光発光素子1cを除
いて、識別用板2の固有情報を光学的に検出する光学的
情報検出部となる。
【0038】識別用板2は、図2で示したように、検索
板1の上に図3の各導光板1aを横切る方向に当接載置
されるものである。図9を参照して、識別用板2は、ア
クリル樹脂あるいはガラス等の透明な材料からなり、長
さよりも小さい幅と厚みを有する細長い板状である。識
別用板2は、その長手方向一端面に設けられた識別表示
部2aと、長手方向他端面に設けた光反射面を形成する
ための所定の角度で傾斜した傾斜部2cとを有してい
る。さらに、識別用板2は、その幅方向の一端面(図で
は下面)上で前記長手方向他端面近傍の位置において、
直角な方向から入射する前記検索用発光素子1bおよび
表示用可視発光素子1cからの光LEおよびLBを受光
する受光部を有している。前記傾斜部2cは、入射光L
EおよびLBを反射させると共に、識別用板における長
手方向に対して指向性を持たせるために所定の曲率を有
する曲面として形成されている。
【0039】又、識別用板2は、各検索用発光素子1b
のうちの対応位置にあるものから発光された光を前記受
光部で入射光として受け、その光を内部で反射しながら
長手方向に伝達することで、光を識別用板2の幅方向一
端面(すなわち下面)全体に導いている。したがって、
識別板2は,固有パターンの光を各導光板1aの表面か
らその内部へ放射するために、その下面に複数の光放射
部を有している。光放射部は、固有パターンの光を生成
するために、その固有の光パターンに従った位置パター
ンを有している。
【0040】具体的に云えば、複数の光放射部は下面に
所定の間隔(すなわち、導光板1aの棒状導光部のピッ
チに対応する)を置いて設けられた複数の窓2b1 〜2
n+ 1 から成り、識別用板2内を反射しながら伝達され
てきた光が、その窓から、出力光R1 〜Rn+1 として出
射される。但し、窓2bl 〜2bn+1 の個数は、各検索
用受光素子1dの個数よりも幾分少なくなっており、こ
れによって窓2b1 〜2bn+1 からの各導光板1aに関
する、前記所定の位置パターンから放射される光の位置
ずれをある程度許容するようにしている。これにより、
識別用板2の各導光板1a上の配置位置に許容範囲を与
えている。
【0041】なお、窓2bl 〜2bn+1 のうち、1つ以
上のものが、固有情報に応じて、開かれ、開いた窓か
ら、光が出射されることによって、固有の光パターンの
出力光が得られる。例えば、識別用板2に付与されるべ
き固有情報が、2進符号で8桁(即ち、n=8)のコー
ドで表されるものとすると、窓は8+1=9個あること
になる。そのうち、特定の位置の窓、例えば、窓2b9
は、必ず開けておき、残りの8個の窓2bl 〜2b8
前記8桁の固有情報に応じて、開または閉とされる。2
進の「1」が出力光が有るものとし、2進の「0」が出
力光のない場合に対応するものとし、特定の識別用板の
固有情報が、例えば「10101010」である場合、
窓2bl 〜2b8 は、一つおきに閉じておくことにな
る。固有情報が、「00000000」の場合には、全
ての窓が閉じられ、固有情報が、「11111111」
の場合には、全ての窓が開かれる。
【0042】特定の窓を必ず開けておく理由は、検索板
1の上に識別用板2が置かれている状態を置かれていな
い状態から識別するためのもので、この特定の窓は、状
態識別用窓である。
【0043】なお、識別用板の下面のうち、前記下入射
位置を除いた全面を不透明体のテープ等で被覆してお
き、開かれるべき窓の位置のみ被覆を除去することによ
って、固有情報を付与することができる。
【0044】窓の数や、状態識別用窓の位置やその数
は、特に限定されるものではない。
【0045】実際の使用にあたって、識別用板2を有す
るファイル9を検索板1の上にのせる際には、識別表示
部2aが検索板1の各表示用可視発光素子1c(異なる
有色なものを具備していることが好ましい)のうちの対
応位置にあるものから発光された可視光LBを反射伝達
することで識別表示を行うように、識別表示部2aが棚
6a,6bの開放側となるように、識別用板2を配置す
ることが必要である。
【0046】この実施例では、識別表示部2aは、識別
用板2と一体に設けられたが、識別表示部2aは識別用
板2と別体として形成され、ファイル9に取り付けられ
てもよい。もちろん、識別表示部は、ファイルに設ける
のではなく、例えば棚板5側に異なる色で発光可能な有
色発光素子による構成として設けることもできる。
【0047】ところで、識別用板2に入射した光を単に
識別用板2内で反射伝達を行わせる構成でなく、入射光
を積極的に光放射部即ち窓2b1 〜2bn+1 に集中させ
るように、識別用板2を構成することが、効率的であ
る。
【0048】そのような構成を有する識別用板2の例
を、図10(a)および(b)に示した。図10(a)
および(b)を参照して、図示の識別用板2では、その
長手方向一端面が、入射光の反射を初期的に行うために
所定の角度(ここでは傾斜角度45度)をもつ傾斜面2
cとして形成されている。なお、図では、傾斜面2c
は、図9の実施例と同様の意味で、湾曲されている。光
放射部である窓2b1 〜2bn+1 を有する下面に対向す
る幅方向他端面(ここでは上面)に、鋸歯状光反射部2
bが設けられている。この鋸歯状光反射部2bは、図1
0(a)中のE領域を部分拡大した図10(b)に示さ
れるように、傾斜端面で反射されてきた光をその各鋸歯
部で各窓2b1 〜2bn+1 のそれぞれの方向に反射させ
るために設けられている。これにより、各窓2b1 〜2
n+1 からは、鋸歯部からの反射光と、識別用板内の他
の部分で反射されてきた光とが合成されて、図9の実施
例に比較して、強度の増加した出射光が得られる。
【0049】鋸歯状光反射部2bとしては、図11
(a)、(b)に示されるように、識別用板2のその幅
方向で段差を成す鋸歯状光反射部2b′として、識別用
板2を傾斜端側から長手方向反対端に近付くにしたがっ
て幅が狭くなるような形状としてもよい。
【0050】図12(a)および(b)は、さらに別の
例の識別用板2の構成を示したものである。この識別用
板2は、図12(a)に示されるように、図10の実施
例と同様に入射光を初期的に反射させるための傾斜湾曲
面2cを一端に有している。仮面の光放射用の窓のそれ
ぞれに対して複数の光案内部2dが形成されるように所
定の間隔で、識別用板とは異なる屈折率を有する媒体か
らなる部分2e(以下単に屈折率媒体部と呼ぶ)が複数
設けられている。各屈折率媒体部2eは、識別用板2の
該当部分を切り欠いて形成されたもので、屈折率媒体は
空気である。屈折率媒体部2eは、それぞれ、一端が識
別用板2の下面から所定の距離にあり、且つ他端が光の
入射側から遠ざかるに従って背高になるように下面とは
反対の方向に延びている。更に、各屈折率媒体部2eの
上端で傾斜端面2c側の隅は、テーパ状に尖って傾斜端
面2cの方に突出して形成されている。これにより、各
屈折率媒体部の上端で傾斜端面2c側の隅には、傾斜端
面2cから下面に平行に反射されてきた光を下面に向か
って光案内部2dに入射させるための傾斜角度45度の
傾斜反射面2e´が形成されている。
【0051】ここで、下面に対して平行ではなくある角
度をもって一つの屈折率媒体部2eの傾斜反射面2e´
に入射した光は、その一部が、それ自身の前面或いは一
つ前の屈折率媒体部2eの背面に入射する方向反射され
ると、その反射光は、前後の屈折率媒体部2eの背面と
前面で交互に反射されながら、下面に向かって伝達さ
れ、光放射部から出力される。これにより、光放射部か
ら、図9の実施例に比較して強度の増加した出射光が得
られる。
【0052】図13(a)、(b)は、更に別の識別用
板2の構成を示したものである。この識別用板2は、図
12の実施例と同様に、入射光を初期的に反射させるた
めの傾斜端面2cを有すると共に、図12の実施例にお
ける傾斜反射面2e´と同様の作用をなする傾斜反射面
を形成するための複数の傾斜した穴2f(以下傾斜反射
穴と呼ぶ)を有している。傾斜反射穴2fは、識別用板
1の下面に対して傾斜角度を45度とする。もちろんそ
の角度は他の角度、例えば42度とすることもできる。
この実施例では、入射光が最初に傾斜面2cで反射され
た後、各傾斜反射穴2fの反射面でそれぞれ反射されて
各光放射部に向けられ、識別用板1の内部の他の部分で
反射されて光放射部に到達した光と合成されて開いた窓
から出力光として出射される。
【0053】なお、固有情報に対応した出力光の固有パ
ターンは、図9に関して説明した2進符号形式によるデ
ィジタル方式を採用する代りに、各窓2b1 〜2bn+1
の開口面積を変えて反射光R1 〜Rn+1 の相対的な光量
を異にするアナログ放射形式としても良い。
【0054】次に、図14を参照して識別用板2を備え
たファイル9の構造について説明する。ファイル9は、
保管文書を綴じ込むための透明なポケットP1と、識別
用板2を収納するための非透明なポケットP2とが設け
られている。ポケットP2及びファイル9は、識別用板
2の光放射部である窓2b1 〜2bn+1 と、各検索用発
光素子1b及び各表示用可視発光素子1cからの光を受
ける入射部とに対応する部分とがそれぞれ開口され、開
口部9a,9bを形成している。なお、ファイル9には
使用者がファイル名を視認可能となるように記入又は印
字するためのファイル名記入用ラベルNが設けられてい
る。
【0055】図15および図16は、棚ユニット16a
および16bの棚板部の詳細構造を図解している。図1
〜3に関して述べたように、各棚板5上には、検索板1
が指示されている。棚ユニット後方の背板の背後には、
棚板用情報処理管理部3及び各部の配線などの電気系を
収納する収納箱14が設けられている。また、各棚板5
の上には、所定数の仕切板16が設けられている。この
仕切板16は,棚板5の上に配置されるファイル9が倒
れたりせずに安定して収容されることを保証するためで
ある。この仕切板16は、棚板5の検索板1から外れた
上面の箇所と背板に固定されている。また、仕切板16
の下辺は、検索板1から所定の間隔dだけ派なれるよう
に構成されており、検索板1に非接触となっている。
【0056】次に、図17を参照して、上述したファイ
ル管理システムの制御系統は、ファイルの取出し等その
他の指示を入力するためのテンキーあるいは音声入力装
置等からなるデータ入力部20、およびこれに接続され
た情報処理管理部21とからなり、上述した各棚上の検
索板1を含む光学的情報検出部22、および棚ユニット
表示部8a、8b、棚表示部7a、7b、各棚上の棚板
用可視光発光素子1cを制御する。
【0057】情報処理管理部21は,データ入力部20
と接続された中央情報処理管理部24と、該中央情報処
理管理部24とケーブルで接続された棚ユニット情報処
理管理部25と、該棚ユニット情報処理管理部25とケ
ーブルで接続された棚板情報処理管理部3とからなって
いる。
【0058】中央情報処理管理部24は、中央情報処理
部26、記録部27、ディスプレイ28、プリンタ29
を有している。中央情報処理部26は、データ入力部2
0からの入力データや命令と、棚ユニット情報処理管理
部25からのデータを処理して、記録部27、ディスプ
レイ28、プリンタ29を制御すると共に、棚ユニット
情報処理管理部にデータや命令を送出する。
【0059】棚ユニット情報処理管理部25は、各棚ユ
ニット6a、6bの、例えば、天井部に設置され、中央
情報処理部26と当該棚ユニット中の各棚板情報処理管
理部3との間のデータや命令のやり取りを中継すると共
に、当該棚ユニットの棚ユニット表示部8a、8bを制
御する。
【0060】各棚板に設けた棚板情報処理管理部3は、
当該棚板ユニット6の棚ユニット情報処理管理部25を
介して、中央情報処理部26とデータや命令のやり取り
を行うと共に、対応する棚板上の光学的情報検出部、即
ち、棚板用情報検出部1´を制御する。ここで、棚板用
情報検出部1´は、当該棚板上の検索板1に相当する。
正確には、検索板1上の可視光発光素子1cを除いた電
気回路部分である。
【0061】棚板情報処理管理部3は、対応する棚板上
のファイル収納場所の番地を、例えば、メモリに記憶し
ている。ファイル収納場所は図3で示した前記の検索用
発光素子1bに対応している。
【0062】なお、データ入力部20と中央情報処理管
理部24とは、図1のホストコンピュータ4に相当す
る。また、上の説明では、棚ユニット情報処理部25、
および棚板情報処理管理部3は、各棚ユニット6および
各棚板5に設けられるものとしたが、中央情報処理管理
部24と共に、ホストコンピュータに設けられ、ケーブ
ルで各棚ユニットの光学的情報検出部および表示用可視
光発光素子と接続されてもよい。しかしながら、この場
合には、ケーブルの配線設置が繁雑である。
【0063】以下に、情報処理管理部21の各部の動作
を、システムの動作と共に、説明する。
【0064】先ずファイル9の入庫に関して説明する。
【0065】このファイル検索管理システムで管理され
る多数のファイル9は、それぞれに割り当てられた固有
情報にしたがった窓2b1 〜2bn+1 を閉じた識別用板
2が付設されている。
【0066】電源を投入して、システム全体を動作状態
にしてから、データ入力部20から起動命令を入力す
る。中央情報処理部26は、起動命令に応じて、各棚ユ
ニット情報処理管理部25を介して、各棚板用情報処理
管理部3へ監視用の検索用走査を指令する。この指令に
応じて、各棚板用情報処理管理部3は、対応する棚板上
の検索板1の検索用発光素子1bを順次発光させる。こ
の結果、ファイル9が棚板5の上の検索板1の上に正し
く入庫されていれば、ファイル9の識別用板2の固有情
報に応じたパターンを有する出力光が識別用板2の下面
の光放出部から出力され、導光板1a´に入射され、導
光板1を通って受光素子1dで電気信号として検出され
る。棚板情報処理管理部3は、この検出された信号を、
棚板情報処理管理部3に記録された収納場所の番地のう
ち当該ファイルが検出された収納場所の番地と共に、検
出データとして、棚ユニッと情報処理管理部25を介し
て、中央情報処理部26に送る。中央情報処理部26
は、この検出データを、記録部27に記録する。こうし
て、ファイル9の入庫の登録が行われる。
【0067】なお、ファイル9が正しく入庫されてい
て、棚板用情報処理管理部3が、検出信号を受光素子か
ら受けた時、該当する収容位置の表示用可視発光素子1
cを例えば緑色で発光させてその識別用板2の識別表示
部2aを点灯表示する。これにより、入庫作業者は、フ
ァイル9が正しく棚板上に載せられたことを知ることが
できる。ファイル9の載置状態が悪い場合には、その識
別用板2の識別表示部2aが点灯表示されないため、入
庫作業者は再度ファイル9(識別用板2)の置き方を正
すようにする。尚、ファイル9(識別用板2)の載置状
態が悪い場合にはその識別用板2の識別表示部2aを別
な色で点灯表示させることも可能である。また、棚板用
情報処理管理部3は、検出データを中央処理部26に送
出した時に、識別用板2の識別表示部2aを薄緑色で点
灯表示させて入庫状態であることを入庫作業者に知らせ
るようにしてもよい。
【0068】続いて、入庫作業者は、次のファイルを棚
板上に載せることによって、システムの同様の動作によ
って、入庫登録することができる。このようにして、キ
ャビネット10の棚6a,6bの各棚板5上に収納され
る全てのファイル9を登録管理することができる。
【0069】なお、管理すべきファイルの全ての入庫登
録が終了した後も、前記の検索用走査を周期的に繰り返
し、常に、記録部27の記録データを現在の入庫状態に
維持管理することができる。
【0070】一方、ファイル9を出庫する場合には、シ
ステム全体の動作状態において、データ入力部20か
ら、検索指令を入力する。この検索指令は、所望のファ
イルの固有情報である検索データだけでもよいし、場合
によっては、同時に、取出し指令を入力するようにして
もよい。中央情報処理部26は、検索指令に応じて、各
棚ユニット情報処理管理部25を介して、各棚板5上の
情報処理管理部3に対して検索データを送り、該当する
ファイル9固有情報に関する出庫指示を行う。情報処理
管理部3は、前述したと同様の検索走査を行い検出デー
タを得、この検出データが検索データと一致していれ
ば、当該棚板5の上のその一致した検出データが得られ
た収容位置の棚板用可視発光素子1cを例えば赤色で発
光させて、その識別用板2の識別表示部2aを点灯表示
する。同時に、当該棚板の棚板表示部7a(7b)を点
灯し、さらに、当該棚ユニットの棚板ユニット表示部を
点灯させる信号を当該棚板ユニット情報処理管理部25
に送り、棚ユニット表示部を点灯させる。これにより、
出庫作業者は、当該ファイルがどの棚ユニットの、どの
棚板のどの板にあるかを目で確認することができ、容易
に目的のファイルを取出すことができる。
【0071】同時に棚板用情報処理管理部3は中央情報
処理部26に出庫受付けを通知するが、出庫受付け通知
が来なければ中央情報処理部26ではその表示画面上に
目的のファイル9が無い旨の表示を行う。
【0072】出庫作業者が目的のファイル9を取り出し
た後、前記の監視用の検索走査により、棚板情報処理管
理部3はそのファイル9が無くなったことを認識し、前
記の該当する赤色発光の表示用可視発光素子1cの点灯
を消灯する。このとき、情報処理管理部3はホストコン
ピュータ4へ出庫完了通知し、ホストコンピュータ4で
は該当するファイル9が出庫されていることを記憶す
る。
【0073】このようにして、キャビネット10の棚6
a,6bの各棚板5上の何れかから引き出されたファイ
ル9(識別用板2)の出庫状態を情報処理管理部3やホ
ストコンピュータ4で管理することができる。
【0074】上記の実施例においては、出庫の際に、検
索走査を新めて行って、検索データと検出データとの比
較を行っている。しかしながら、先に述べたように、常
時棚板上のファイルが検索され、入庫状態が監視され、
記録部27に記録されている。したがって、検索指令に
応じて下記の出庫動作を行うように、中央情報処理部2
6、棚ユニット情報管理部25、棚板情報処理管理部3
を構成してもよい。即ち、検索指令を受けて、中央情報
処理部26は、まず、記録部27を参照し、検索データ
の目的ファイルが登録されているか否かを判定し、登録
されていなければ、登録無しをディスプレイ28に表示
する。登録されていれば、検索データのファイルが収容
されている収容位置を読取り、その収容位置の棚ユニッ
ト情報管理部25を介して、その収容位置の棚板情報処
理管理部3へ、その収容位置のデータおよび出庫命令を
送出する。棚板情報処理管理部3は、その収容位置のデ
ータに基づき、当該収容位置に対応する棚板用可視光表
示素子1cを点灯すると共に、当該棚板の棚板表示部7
a(7b)を点灯する。また、棚ユニット情報管理部2
5は、中央情報処理部26からの出庫命令に応じて、棚
ユニット表示部8a(8b)を点灯させる。その後の動
作は、前記の動作と同様とする。
【0075】このようにすれば、出庫動作が簡単とな
る。
【0076】なお、当然のことながら、記録部27に
は、登録された各ファイルの固有情報に対して、当該フ
ァイルの入庫されている棚ユニットのユニット番号、当
該棚ユニット中の棚板の番号と、その棚板上の収容位置
番号が収容位置のデータとして登録されていることを要
する。先に触れたように、監視用検索において、登録フ
ァイルの出庫が確認された時に、そのファイルが出庫が
記録されることになる。したがって、出庫済みのファイ
ルの検索命令が入力されたとき、記録部27を参照する
ことによって、出庫済みをディスプレイ29に表示する
ようにすると便利であることはいうまでもない。
【0077】さらに、変形として、棚板情報処理管理部
3は、前記のメモリ(図示せず)に、収容番地のみでな
く、前記監視用の検索走査の結果得られた当該収容番地
に収容されているファイルの固有情報を記録するように
構成する。このようにすれば、出庫の検索指令の際に、
棚板情報処理管理部3へ、収容位置のデータおよび出庫
命令を送る代りに、検索データ即ち、目的ファイルの固
有情報および出庫命令を送るようにしても、新めて検索
動作を行うことなく、同様の出庫動作を行うことができ
る。
【0078】このファイル検索管理システムの場合、検
索表示管理を様々な形態で運用できるが、ここで説明し
たようにキャビネット10の棚6a,6bの各棚板5上
に収納される全てのファイル9(識別用板2)の固有情
報を予め棚板情報処理管理部3及び中央情報処理管理部
24で登録管理しているので、全てのファイル9の固有
情報が常時監視されることになるため、所望の複数のフ
ァイル9に関する一斉検索や一斉表示が可能になる。
又、こうした状態では特定のファイル9を一旦引き出し
た後、元の位置ではなしに他の位置に返却しても、その
識別用板2の固有情報が棚位置情報処理管理部3及び中
央情報処理管理部24で新たに管理登録されることにな
るため、検索表示動作の基本機能には何等支障を来さな
い。これにより、ファイル9の返却位置を任意にできる
ため、ファイル9に関する使用上の制約が顕著に緩和さ
れることになる。
【0079】尚、この実施例のファイル検索管理システ
ムでは、識別用板2における複数の光放射部としての窓
の個数をn+1(但し、ここでのnは6以上の自然数を
示す)個とすると共に、検索板1における検索用受光素
子1dの個数を窓の個数をn+1を超過する個数とした
が、これらの実際の個数は被検索物としてのファイル9
の総数を考慮して設定されるべきものである。又、実施
例では、検索板1が各検索用発光素子1b、各表示用可
視発光素子1c、及び光学素子制御部1eを備えるもの
としたが、これらを別体とすることができる。その場
合、各検索用発光素子1b、各表示用可視発光素子1c
からの検索用赤外光や表示用可視光を識別用板2の背面
垂直方向から入射させる構成とできる。或いは識別表示
部2aが棚板5側に所定の間隔で設けられた場合には各
表示用可視発光素子1cを棚板5側の識別表示部2aに
対応する位置に設けるようにしても良い。
【0080】また、実施例では検索板1が棚板5の上面
に設けられた場合を説明したが、検索板1は棚板5の下
面や、各棚6a,6bにおける各棚板5間に位置される
後板等に設けられ、棚板5の上面或いは後方から検索さ
れるようにしても良い。
【0081】ところで、上述したファイル検索管理シス
テムでは、識別用板2に関して各光放射部(窓2b1
2bn+1 )によって固有情報が光学的に与えられるもの
としたが、ここでの固有情報の形態を異なるものとする
と共に、検索板1に代えて別の光学的情報検出部を用い
れば、上述した実施例とは異なる別なファイル検索管理
システム(図示せず)を構成することができる。
【0082】こうした別のファイル検索管理システム
(図示せず)は、先の実施例で説明したファイル検索管
理システムと比べれば、識別用板2には固有情報として
一般的なバーコード等の識別コードが付設されているこ
と、光学的情報検出部が識別用板2から識別コードを光
学的に検出して検出データとして出力する一般的な光学
式読取装置(OCR)、例えば、バーコードリーダー等
の識別コード検出部であることの諸点で相違している。
【0083】なお、バーコードリーダーを使用する時
は、バーコードリーダーを各棚板に対して一つ設け、棚
板上を移動させて、棚板上のファイルのバーコードを読
み取るようにすることが具体的に実施しやすい。その場
合、棚板用情報検出部(図17の1´に相当)には、バ
ーコードリーダーを駆動するモータおよびその駆動制御
回路が含まれる。
【0084】但し、ここでも棚板5上にファイル9(識
別用板2)を載置する構成となるが、上述した検索板1
を構成する部分のうち、識別表示部2a、表示用可視発
光素子23、並びに光学素子制御部が別体として必要に
なる。表示用可視発光素子1c及び光学素子制御部は棚
板5又は各棚板5間の後板に設けられる。又、識別コー
ド検出部も棚板5又は各棚板5間の後板に設けられる
が、その個数は識別用板2に対して1対1となるように
複数設けることも可能である。更に、識別表示部2aは
識別用板2に持たせるようにしても、或いは識別用板2
とは別体として棚板5に設けるようにしても良い。
【0085】このファイル検索管理システムも、先の実
施例のシステムと同様に識別用板2に電子回路を備える
こと無く、ファイル9の数が多くても所望のファイル9
(識別用板2)を制約無く迅速且つ簡易に検索表示して
管理し得るものとなる。
【0086】尚、上述した各実施例では被検索物がファ
イル9である場合のファイル検索管理システムについて
説明したが、本発明は他の被検索物を対象にした場合も
適用可能である。
【0087】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の被検索
物管理システムによれば、被検索物に付設された光学的
識別検索体の光学的固有情報を、外部から、光学的に読
み取ることによって、被検索物の位置を検出し、しか
も、その検出されたファイル或いは、その収容位置に設
けた表示素子を発光させることによって、被検索物の位
置を表示することができる。したがって、被検索物に電
子回路を備えること無く、簡素な構成で被検索物の数が
多くても所望の被検索物を、制約無く、迅速且つ簡易に
して、検索表示管理し得るようになる。特に、この被検
索物管理システムの場合、使用可能な光学的識別検索体
に関する固有情報が全て情報処理管理部で登録管理され
ているので、全ての被検索物の固有情報が常時監視され
ることになるため、所望の複数の被検索物に関する一斉
検索や一斉表示が可能になる。さらに、こうした状態で
は特定の被検索物を一旦引き出した後、元の位置ではな
しに他の位置に返却しても、その光学的識別検索体の固
有情報が情報処理管理部で新たに管理登録されることに
なるため、検索表示動作の基本機能には何等支障を来さ
ない。したがって、被検索物の返却位置を任意にできる
ようになり、被検索物に関する使用上の制約が顕著に緩
和されるようになる。
【0088】又、この被検索物管理システムでは光学的
識別検索体に電子回路を備えることが無いため、従来の
ようにファイルの電子回路の電源部に電力供給を行うと
いった必要が一切無い上、ファイルが電子回路を備えた
ときのようなメンテナンスや交換作業を必要とせず、し
かも故障を起こし難く、取り扱いが簡易で耐久性の優れ
た使用価値の高いものとなっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の被検索物管理システムの一実施例に
係るファイル検索管理システムの基本構成を示したブロ
ック図である。
【図2】 図1に示すファイル検索管理システムの棚板
部の構成を示した斜視図である。
【図3】 図1に示すファイル検索管理システムに用い
られる検索板の要部構成を示した斜視図である。
【図4】 図3に示す検索板の部分構成を一部破断して
示した平面図である。
【図5】 図3に示す検索板に用いられる導光板の外観
構成を一部透視して示した斜視図である。
【図6】 図5に示す導光板の要部構成である棒状導光
部を一部破断して示した側面図である。
【図7】 図6に示す棒状導光部の部分拡大図である。
【図8】 図5に示す導光板において入射光が遮光板か
ら棒状導光部へ導かれる様子を説明するために示したも
のである。
【図9】 図1に示すファイル検索管理システムに用い
られる識別用板の細部構成を一部破断して側面側より示
した斜視図である。
【図10】 図1に示すファイル検索管理システムに用
いられる他の識別用板の構成を示したもので、図10
(a)はその側面図、図10(b)は図10(a)のE
領域における部分拡大図である。
【図11】 図10に示した識別用板を更に変形したも
のの構成を示したもので、図11(a)はその側面図、
図11(b)は図11(a)のE領域における部分拡大
図である。
【図12】 図1に示すファイル検索管理システムに用
いられる別の識別用板の構成を示したもので、図12
(a)はその側面図、図12(b)は図12(a)のE
領域における部分拡大図である。
【図13】 図1に示すファイル検索管理システムに用
いられる更に別の識別用板の構成を示したもので、図1
3(a)はその側面図、図13(b)は図13(a)の
E領域における部分拡大図に関するものである。
【図14】 図1に示すファイル検索管理システムで用
いられるファイルの細部構造を示した斜視図である。
【図15】 図1に示すファイル検索管理システムの棚
構造の要部構成を一部破断して示した斜視図である。
【図16】 図15に示す棚構造の要部構成を示した断
面側面図である。
【図17】 図1に示すファイル検索管理システムで用
いられる制御系統を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 検索板 1a 導光板 1a′ 棒状導光部 1b 検索用発光素子 1c 表示用可視発光素子 ld 検索用受光素子 le 光学素子制御部 lf 遮光板 2 識別用板 2a 識別表示部 2b,2b′ 鋸歯状光反射部 2b〜2bn+1 窓 2c 傾斜部 2d 反射穴 2e 屈折率媒体部 3 棚板情報処理管理部 4 ホストコンピュータ 5 棚板 6a,6b 棚 7a,7b 棚板表示部 8a,8b 棚表示部 9 ファイル 9a,9b 開口部 10 キャビネット 11 保管文書 12 透明板 13 基板 14 収納箱 15 光フィルタ板 16 仕切板
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−98067(JP,A) 特開 平6−211318(JP,A) 特開 平7−36985(JP,A) 特開 昭61−106305(JP,A) 特公 平3−48877(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 1/137 B42F 21/00

Claims (22)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の被検索物を第一の方向に配列して
    収容する収容庫と、 該複数の被検索物にそれぞれ付設され、それぞれの被検
    索物に割当てられた光学的に読取可能な固有情報を有す
    る複数の光学的識別体と、 前記複数の被検索物の特定の一つの前記固有情報に相当
    するデータを検索データとして含む検索指令を入力する
    データ入力部と、 該検索指令の入力に応じて、前記収容庫に収容されてい
    る各被検索物の光学的識別体の固有情報を光学的に検出
    して検出データを出力する光学的情報検出部と、 前記データ入力部と前記光学的情報検出部とに結合さ
    れ、前記検索データと前記検出データとに基づいて前記
    特定の被検索物を識別するための情報処理を行い、前記
    検索データと前記検出データが一致したとき、検索結果
    を示す完了信号を発生する情報処理管理部と、 該情報処理管理部と接続され、該検索結果を示す完了信
    号に基づいて、前記特定の被検索物を識別する表示を行
    う表示部とを有する被検索物管理システムであって、 前記光学的識別体の各々は、所定の入射方向から入力す
    る入力光に応じて、その固有情報を表す光信号を、所定
    の出射方向に出力する構成を有し、 前記光学的情報検出部は、前記第一の方向に前記被検索
    物の列に沿って該被検索物の最小配列ピッチ以下のピッ
    チで収容庫に配列固定された複数の走査用発光素子と、 前記光信号を受光して、該光信号の有する固有情報を有
    する電気信号に変換して、前記検出信号として出力する
    光電変換部とを有し、 前記情報管理部は、該走査用発光素子に接続され、前記
    検索指令の入力に応答して、該走査用発光素子を順次発
    光させて前記被検索物の光学的識別体に入力光として順
    次供給し、該光学的識別体から前記光信号を順次出力さ
    せる走査用発光素子走査部を有する、 ことを特徴とする被検索物管理システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の被検索物管理システム
    において、 前記データ入力部は、システムの起動命令を入力する手
    段を有し、 前記情報管理部は、前記起動命令に応答して、前記走査
    用発光素子走査部の検索用走査を周期的に繰り返し行わ
    せる繰返し走査部と、 前記周期的に繰り返される検索用走査の度に得られる一
    連の検出データと該一連の検出データのそれぞれに対応
    する走査用発光素子の位置情報とを記録データとして更
    新記録する記録部とを有していることを特徴とする被検
    索物管理システム。
  3. 【請求項3】 複数の被検索物を第一の方向に配列して
    収容する収容庫と、 該複数の被検索物にそれぞれ付設され、それぞれの被検
    索物に割当てられた光学的に読取可能な固有情報を有す
    る複数の光学的識別体と、 前記複数の被検索物の特定の一つの前記固有情報に相当
    するデータを検索データとして含む検索指令と、ことれ
    とは別に起動命令とを入力するデータ入力部と、 該起動命令に応じて、前記収容庫の各収容位置に収容さ
    れている各被検索物の光学的識別体の固有情報を光学的
    に検出して検出データを出力する光学的情報検出部と、 前記データ入力部と前記光学的情報検出部とに結合さ
    れ、前記検出データをその収容位置の番地と共に記録デ
    ータとして記録部に記録する一方、前記検索指令に応じ
    て、前記記録部を参照して、検索データと前記記録デー
    タを比較し、一致した時、完了信号を送出する情報処理
    管理部と、 該情報処理管理部と接続され、該検索結果を示す完了信
    号に基づいて、前記特定の被検索物を識別する表示を行
    う表示部とを有する被検索物管理システムであって、 前記光学的識別体の各々は、所定の入射方向から入力す
    る入力光に応じて、その固有情報を表す光信号を、所定
    の出射方向に出力する構成を有し、 前記光学的情報検出部は、前記第一の方向に前記被検索
    物の列に沿って該被検索物の最小配列ピッチ以下のピッ
    チで収容庫に配列固定された複数の走査用発光素子と、 前記光信号を受光して、該光信号の有する固有情報を有
    する電気信号に変換して、前記検出データとして出力す
    る光電変換部とを有し、 前記情報管理部は、該走査用発光素子に接続され、前記
    起動命令に応じて、該走査用発光素子を順次発光させて
    前記被検索物の光学的識別体に入力光として順次供給
    し、該光学的識別体から前記光信号を順次出力させる走
    査用発光素子の走査を周期的に繰り返し行わせる繰返し
    走査部と、 前記周期的に繰り返される検索用走査の度に得られる一
    連の検出データと該一連の検出データのそれぞれに対応
    する走査用発光素子の位置情報とを記録データとして更
    新記録する記録部とを有していることを特徴とする被検
    索物管理システム。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の被検索
    物管理システムにおいて、前記被検索物は、可視光入力
    光を受けて、収容庫の外部に向かって表示光として反射
    する表示反射部を有し、 前記表示部は、 前記収容庫に、前記被検索物の列に沿って前記第一の方
    向に前記複数の走査用発光素子と平行に同一ピッチで配
    列固定され、しかも前記複数の走査用発光素子と1対1
    で対応し、前記表示反射部へ可視光入力光を供給するた
    めの複数の表示用可視光発光素子を有し、 前記情報処理管理部は、前記検索データと前記検出デー
    タが一致したとき、該一致時における前記検出データに
    対応する前記走査用発光素子の位置に対応する前記可視
    光発光素子を点灯させるための点灯信号を、前記検索結
    果を示す完了信号として、前記表示部に出力する可視光
    発光素子制御部を有し、これにより、前記所用の被検索
    物の表示反射部から表示光が出力され、所用被検出物の
    存在を表示するようにしたことを特徴とする被検索物管
    理システム。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の被検索物管理システム
    において、前記光学的識別体と前記表示反射部とが一体
    の部材で構成されていることを特徴とする被検索物管理
    システム。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の被検索物管理システム
    において、 前記収容庫は、それぞれ複数の被検索物を配列支持する
    所定数の棚板を有する棚ユニットを複数有しているキャ
    ビネットを含み、 前記キャビネットは、前記複数の棚ユニット別にそれぞ
    れ棚ユニット表示部を有し、前記所定数の棚板にはそれ
    ぞれ棚板表示部を有しており、 前記光学的情報検出部は、前記複数の棚板にそれぞれ対
    応する部分に、棚板用情報検出部分として、分割され、
    前記棚板に対して、それぞれ、設けられており、 前記複数の表示用可視発光素子は、前記棚板にそれぞれ
    対応するグループに、棚板用可視光発光素子グループと
    して、分割され、前記棚板に対して、それぞれ、設けら
    れており、 前記情報処理管理部は、前記棚板毎に、前記棚板用情報
    検出部分、前記棚板表示部および前記棚板用可視光発光
    素子グループを制御する複数の棚板用情報処理管理部に
    分割されており、 前記情報処理管理部は、さらに、前記複数の棚ユニット
    に対応した複数のユニット情報処理管理部と、該複数の
    ユニット情報処理管理部と前記データ入力部とに接続さ
    れた中央情報処理管理部とを有しており、 前記複数のユニット情報処理管理部の各々は、前記棚ユ
    ニット表示部を制御するものであり、かつ、対応する棚
    ユニットに属する前記棚板用情報処理管理部に接続さ
    れ、該棚板用情報処理管理部を前記中央情報処理管理部
    に接続しており、 各棚板用情報処理管理部は、前記点灯信号の送出の際
    に、自己の所属する棚板の前記棚板表示部に棚板表示指
    令を送出すると共に、自己の所属する前記ユニット情報
    処理管理部に棚ユニット表示指令を出力し、これに対応
    して該ユニット情報処理管理部はその棚ユニット表示部
    を点灯させることを特徴とする被検索物管理システム。
  7. 【請求項7】 請求項1〜3に記載の被検索物管理シス
    テムにおいて、前記光学的識別体に割り当てられる前記
    固有情報は所定桁数の2進数の識別コードであり、前記
    光学的識別体は透光性材料から成る長方状の識別用板
    で、前記入力光に応答して、該長方状の長さ方向に並び
    該2進数の識別コードの所定桁数からなり、その”1”
    および”0”に応じた固有の光パターンの反射光の光信
    号を出力するために長手方向一端面の複数の光放射部を
    有する識別用板であることを特徴とする被検索物管理シ
    ステム。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の被検索物管理システム
    において、前記光学的情報検出部は、前記光学的識別体
    の光信号を入力光として受光するように、前記長方状の
    識別板の長さ方向に互いに隣接しかつ前記第一の方向に
    延在するように並べられた前記所定桁数以上の複数の棒
    状導光部からなる導光板と、該導光板の一端部におい
    て、前記複数の棒状導光部の端部にそれぞれ対向して設
    けられ該複数の棒状導光部を伝達した光を電気信号に変
    換する複数の検索用受光素子から成る前記光電変換部と
    を有することを特徴とする被検索物管理システム。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の被検索物管理システム
    において、前記光学的情報検出部は、前記複数の走査用
    発光素子、前記導光板、前記複数の検索用受光素子、及
    び前記複数の表示用可視光発光素子及び前記光学素子制
    御部がそれぞれ基板上に設けられて検索板を成すことを
    特徴とする被検索物管理システム。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の被検索物管理システ
    ムにおいて、前記基板上に、前記導光板が前記第一の方
    向に複数枚配列されており、各導光板の端面に各導光板
    に専用の前記検索用受光素子が設けられていることを特
    徴とする被検索物管理システム。
  11. 【請求項11】 請求項9あるいは10に記載の被検索
    物管理システムにおいて、前記検索板は、前記複数の光
    放射部から放射される光に対する分解能を上げるため
    に、前記複数の導光板における前記複数の棒状導光部の
    相互間に該複数の棒状導光部の延在方向に延びて立設さ
    れた遮光板を備えたことを特徴とする被検索物管理シス
    テム。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の被検索物管理シス
    テムにおいて、前記複数の棒状導光部の光入射面に対向
    する一面側においてそれぞれ該光入射面へ向けて湾曲突
    出して設けられた複数の半球状切欠部を備えたことを特
    徴とする被検索物管理システム。
  13. 【請求項13】 請求項11あるいは12に記載の被検
    索物管理システムにおいて、前記複数の棒状導光部の光
    入射面に対向する一面及び前記複数の検索用受光素子に
    対向する一端に設けられた反射板を備えたことを特徴と
    する被検索物管理システム。
  14. 【請求項14】 請求項11〜13の何れか一つに記載
    の被検索物管理システムにおいて、前記複数の棒状導光
    部の光入射面における前記複数の検索用受光素子近傍に
    設けられた光減衰板を備えたことを特徴とする被検索物
    管理システム。
  15. 【請求項15】 請求項11〜14の何れか一つに記載
    の被検索物管理システムにおいて、前記複数の棒状導光
    部の前記複数の検索用受光素子近傍における光出射面
    は、テーパ状に傾斜された傾斜面であることを特徴とす
    る被検索物管理システム。
  16. 【請求項16】 請求項11〜15の何れかーつに記載
    の被検索物管理システムにおいて、前記検索板は、前記
    基板上にそれぞれ設けられた前記複数の導光板、前記複
    数の検索用受光素子、前記複数の検索用発光素子、前記
    複数の表示用可視発光素子、及び前記光指向性調整部上
    をそれぞれ覆って載置された透明板を含むことを特徴と
    する被検索物管理システム。
  17. 【請求項17】 請求項8〜16の何れかーつに記載の
    被検索物管理システムにおいて、前記識別用板は、前記
    光の反射伝達を初期的に行うための所定の角度で傾斜し
    た傾斜部を長手方向他端側に有することを特徴とする被
    検索物管理システム。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の被検索物管理シス
    テムにおいて、前記固有の光パターンは、前記複数の光
    放射部から放射される光に対する所定の位置パターンに
    従って生成されることを特徴とする被検索物管理システ
    ム。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の被検索物管理シス
    テムにおいて、前記複数の光放射部は、所定の間隔を置
    いて設けられたコード化された窓から成ることを特徴と
    する被検索物管理システム。
  20. 【請求項20】 請求項18に記載の被検索物管理シス
    テムにおいて、前記複数の光放射部は、前記識別用板の
    長手方向に対して所定の角度を成してそれぞれ所定の間
    隔を置いて設けられると共に、前記傾斜部により初期的
    に反射伝達された光をそれぞれ反射する反射面を含む複
    数の反射穴により形成されたことを特徴とする被検索物
    管理システム。
  21. 【請求項21】 請求項8〜20の何れかーつに記載の
    被検索物管理システムにおいて、前記複数の検索用受光
    素子の個数は、前記複数の光放射部の個数よりも多いこ
    とを特徴とする被検索物管理システム。
  22. 【請求項22】 複数の被検索物を第一の方向に配列し
    て収容する収容庫と、 該複数の被検索物にそれぞれ付設され、それぞれの被検
    索物に割当てられた光学的に読取可能な固有情報を有す
    る複数の光学的識別体と、 前記複数の被検索物の特定の一つの前記固有情報に相当
    するデータを検索データとして含む検索指令を入力する
    データ入力部と、 該検索指令の入力に応じて、前記収容庫に収容されてい
    る各被検索物の光学的識別体の固有情報を光学的に検出
    して検出データを出力する光学的情報検出部と、 前記データ入力部と前記光学的情報検出部とに結合さ
    れ、前記検索データと前記検出データとに基づいて前記
    特定の被検索物を識別するための情報処理を行い、前記
    検索データと前記検出データが一致したとき、検索結果
    を示す完了信号を発生する情報処理管理部と、 該情報処理管理部と接続され、該検索結果を示す完了信
    号に基づいて、前記特定の被検索物を識別する表示を行
    う表示部とを有する被検索物管理システムであって、 前記光学的情報検出部は、前記第一の方向に前記被検索
    物を走査して、前記被検索物の固有情報を順次読取り、
    前記検出データを出力し、前記被検索物は、可視光入力
    光を受けて、収容庫の外部に向かって表示光として反射
    する表示反射部を有し、 前記表示部は、 前記収容庫に、前記被検索物の列に沿って前記第一の方
    向に該被検索物の最小配列ピッチ以下のピッチで収容庫
    に配列固定され、前記表示反射部へ可視光入力光を供給
    するための複数の表示用可視光発光素子を有し、 前記情報処理管理部は、前記検索データと前記検出デー
    タが一致したとき、該一致時における前記検出データに
    対応する前記光学的情報検出部の走査位置に対応する前
    記可視光発光素子を点灯させるための点灯信号を、前記
    検索結果を示す完了信号として、前記表示部に出力する
    可視光発光素子制御部を有し、これにより、前記所用の
    被検索物の表示反射部から表示光が出力され、所用被検
    出物の存在を表示するようにしたことを特徴とする被検
    索物管理システム。
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