JP3240484U - ウェハー位置決め治具 - Google Patents

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【課題】ウェハーを簡単かつ迅速に位置決めするウェハー位置決め治具を提供する。【解決手段】ウェハー位置決め治具は、切断作業前にウェハーを位置決めするのに適し、第1のエッジと前記第1のエッジに直交となるように接続する第2のエッジとを有する支持台と、前記第1のエッジに垂直に接続される第1の壁部と、前記第2のエッジに垂直に接続されると共に前記第1の壁部に対して垂直である第2の壁部と、前記第1の壁部に対向する第1の開口と、前記第2の壁部に対向する第2の開口と、を含む。ウェハーは、その円心を基準に、第1の部分、第2の部分、第3の部分及び第4の部分に均等に区画され、前記第1の壁部及び前記第2の壁部は、前記第1の部分及び前記第2の部分が当接して位置決めするように構成され、前記第1の開口および前記第2の開口は、それぞれ前記第3の部分および前記第4の部分が露出するように構成される。【選択図】図1

Description

本考案は、位置決め治具に関し、特にウェハーの位置決め治具に関するものである。
半導体プロセスでは、ウェハー(wafer)を位置決めして切断を行う。既存のウェハー位置決め方法は、画像キャリブレーションによりウェハーの位置を制御するようにされている。例えば、画像取得装置が基準位置画像とウェハー位置画像を取得し、基準位置画像とウェハー位置画像を重ね合わせて両者の位置関係情報を取得し、この関係情報に基づいてウェハー位置と処理対象位置の位置誤差を算出してウェハー位置補正を行う方法が挙げられる。しかし、この方法では、常に校正や調整が必要で、位置決め時間が長くなり、誤差による歩留まりも悪くなる。
そのため、ウェハーの位置決め時間を短縮し、歩留まりを向上させることは、この事業における最重要課題の一つとなる。
本考案が解決しようとする技術的課題は、既存技術の欠点を解消し、切断加工前のウェハーの位置決めに適した、ウェハーを簡単かつ迅速に加工し生産する、ウェハーの歩留まりを向上させるためのウェハー位置決め治具を提供することである。
上記技術的課題を解決するために、本考案で採用した技術的解決手段の一つは、切断作業前にウェハーを位置決めするのに適したウェハー位置決め治具を提供することであり、前記ウェハー位置決め治具は、支持台、第1の壁部、第2の壁部、第1の開口、第2の開口を含む。前記支持台は、第1のエッジと、前記第1のエッジに接続かつ直交する第2のエッジとを有する。前記第1の壁部は、前記第1のエッジに垂直に接続されている。前記第2の壁部は、前記第2のエッジに垂直に接続されると共に、前記第1の壁部に対して垂直である。前記第1の開口は、前記第1の壁部に対向する。前記第2の開口は、前記第2の壁部に対向する。前記第1の開口の直径と前記ウェハーの直径との比は、13:20~17:20であり、前記第2の開口の直径と前記ウェハーの直径との比は、17:20~19:20であり、前記ウェハーは、その円心を基準に、第1の部分、第2の部分、第3の部分及び第4の部分に均等に区画され、前記第1の壁部及び前記第2の壁部は、前記第1の部分及び前記第2の部分が当接して位置決めするように構成され、前記第1の開口および前記第2の開口は、それぞれ前記第3の部分および前記第4の部分が露出するように構成される。
本考案の一実施形態において、前記第3の部分は、第1の位置決めエッジを形成するように切断され、前記第4の部分は、第2の位置決めエッジを形成するように切断される。
本考案の実施形態において、前記第1のエッジの長さと前記第1の位置決めエッジの長さとの比は、3:1である。
本考案の実施形態において、前記第2のエッジの長さと前記第2の位置決めエッジの長さとの比は、5:1である。
本考案の実施形態において、前記加工対象ウェハーの直径と前記第1のエッジの長さとの比は、20:21である。
本考案の一実施形態において、前記加工対象ウェハーの直径と前記第2のエッジの長さとの比は、10:9である。
本実施の形態において、前記ウェハー位置決め治具は、磁性体である。
本考案の有益な効果の1つは、本明細書で提供されるウェハー位置決め治具が、「前記ウェハー位置決め治具は、支持台と、第1の壁部と、第2の壁部と、第1の開口と、第2の開口とを備え」、「前記第1の部分及び前記第2の部分が当接して位置決めするように構成され、前記第1の開口および前記第2の開口は、それぞれ前記第3の部分および前記第4の部分が露出するように構成される。」ことにより、ウェハーの歩留まりを向上させつつ、容易かつ迅速にウェハーを位置決めすることができる。
本考案の特徴と技術的内容をよりよく理解するため、以下の本考案に関する詳細な説明と図面を参照されたい。ただし、提供する図面は参考及び説明のため用いるに過ぎず、本考案を限定するためのものではない。
本考案によるウェハー位置決め治具の斜視模式図である。 ウェハーを円の中心を基準に均等に4分割した模式図である。 ウェハーをウェハー位置決め治具に載せる様子を示す模式図である。 ウェハー位置決め治具に載せたウェハーの側面図である。 ウェハー位置決め治具に載せたウェハーの平面図である。 切断後のウェハーの模式図である。 本考案に係るウェハー処理方法のフローチャートである。
下記より、本願による「ウェハー位置決め治具」にかかる具体的な実施形態で本考案が開示する実施形態を説明する。当業者は本明細書の公開内容により本考案のメリット及び効果を理解し得る。本考案は他の異なる実施形態により実行又は応用できる。本明細書における各細節も様々な観点又は応用に基づいて、本考案の精神を逸脱しない限り、均等の変形と変更を行うことができる。また、本考案の図面は簡単で模式的に説明するためのものであり、実際的な寸法を示すものではない。以下の実施形態において、さらに本考案に係る技術事項を説明するが、公開された内容は本考案を限定するものではない。また、本明細書に用いられる「又は」という用語は、実際の状況に応じて、関連する項目中の何れか一つ又は複数の組合せを含み得る。
[第1の実施形態]
本考案の第1の実施形態は、ウェハー位置決め治具を提供する。図1および図2を参照する。図1及び図2は、ウェハー位置決め治具の斜視模式図およびウェハーを円の中心を基準として4分割して均等にした模式図をそれぞれ示している。本考案のウェハー位置決め治具は、切断作業前のウェハーの位置決めに適しており、特に、支持台11、第1の壁部12、第2の壁部13、第1の開口14、第2の開口15から構成されている。すなわち、第1の壁部12及び第2の壁部13は、それぞれ支持台11の第1のエッジ111及び第2のエッジ112に対向して延びている。
本実施形態では、第1の壁部12と第2の壁部13は、互いに接続されかつ垂直である。第1の壁部12には垂直基準面が、第2の壁部13には水平基準面が設定されており、被加工ウェハー2を垂直基準面および水平基準面に対してアライメントすることができるため、アライメントおよびその後のレベリング加工に要する時間を短縮することが可能である。ただし、第1の壁部12が垂直基準面を有し、第2の壁部13が水平基準面を有する限り、第1の壁部12および第2の壁部13の形状は特に限定されるものではない。さらに、本考案のウェハー位置決め治具は、ウェハー処理中に処理装置に磁気的に固定されるように磁性材料で作ることができる。磁性材料は金属であってもよいが、本考案は上記の例に限定されるものではない。
また、第1の壁部12に対向して第1の開口14が設けられ、第2の壁部13に対向して第2の開口15が設けられている。本考案に係るウェハー位置決め治具1は、それに被加工ウェハー2が載置された場合、被加工ウェハー2の一部を適切に当接かつ露出するように配置される。これにより、容易かつ迅速にウェハーを位置決めすることができる。
具体的には、被加工ウェハー2を円の中心を基準として、第1の部分2a、第2の部分2b、第3の部分2c、第4の部分2dに均等に分割することができる。第1の壁部12と第2の壁部13は、第1の部分2aと第2の部分2bをそれぞれ互いに当接し位置決めするように構成され、第1の開口14と第2の開口15は、第3の部分2cと第4の部分2dをそれぞれ露出するように構成され、すなわち第3の部分2cを切断して第1の位置決めエッジ31を形成し、第4の部分2dを切断して第2の位置決めエッジ32を形成する。
好ましくは、第1の開口14の直径(キャリバー)14dとウェハーの直径dの比は13:20~17:20であり、第2の開口15の直径(キャリバー)13dとウェハーの直径dの比は17:20~19:20である。なお、本考案におけるより良い実施形態では、位置決めエッジの適切な比率をカットするために、ウェハーの直径dに対する第1の開口14の直径14dの比率は13:20であり、ウェハーの直径dに対する第2の開口15の直径13dの比率は、17:20である。
[第2の実施形態]
本考案に係る第2の実施形態のウェハー加工方法については、図3~図7を参照されたい。図3~図7は、ウェハー位置決め治具に載置されたウェハーの模式図、側面図及び平面図、切断後のウェハーの模式図、並びに本実施形態のウェハー処理方法のフローチャートをそれぞれ示す。本考案のウェハー加工方法は、被加工ウェハー2をウェハー位置決め治具1に固定するステップS100と、ウェハー位置決め治具1を切断機に設置するステップS200と、被加工ウェハー2を切断するステップS300とを少なくとも備える。
詳細には、被加工ウェハー2は、円の中心を基準として、第1の部分2a、第2の部分2b、第3の部分2c、第4の部分2dに均等に分割することが可能である。ウェハー位置決め治具1は、支持台11と、第1の壁部12と、第2の壁部13と、第1の開口14と、第2の開口15とを備える。支持台11は、互いに接続されかつ垂直となる第1のエッジ111及び第2のエッジ112を有する。第1の壁部12は第1のエッジ111と互いに垂直となるように接続され、第2の壁部13は第1のエッジ111と互いに垂直となるように接続される。第1の開口14は第1の壁部12に対向し、第2の開口15は第2の壁部13に対向している。
被加工ウェハー2をウェハー位置決め治具1に固定すると、第1の部分2aおよび第2の部分2bがそれぞれ第1の壁部12および第2の壁部13に当接され、第1の壁部12および第2の壁部13が被加工ウェハー2を支持し位置決めできるようになり、さらに第3の部分2cおよび第4の部分2dがそれぞれ第1の開口14および第2の開口15から露出し、その後の切断を容易にできるようにすることができる。加工するウェハーの直径dと第1のエッジ111の長さとの比は20:21であり、位置決めエッジを適切な割合でカットするために、加工するウェハーの直径dと第2のエッジ112の長さとの比は10:9である。
本考案に係る特定の実施形態では、被加工ウェハー2は、仮接着剤層4によってウェハー位置決め治具1に固定される。仮接着剤層4は、温度が上昇すると粘度が低下する熱分解型接着剤によって形成されてもよく、パラフィンワックスを含むものであってもよい。したがって、本考案のウェハー処理方法は、切断後のウェハーをウェハー位置決め治具1から加熱状態で分離するステップS400も含む。
また、ダイヤモンドホイールは、ウェハー位置決め治具1の端部に沿ってではなく、ウェハー位置決め治具1から所定距離離れた位置でウェハーを切断する。詳細には、第3の部分2cは、ウェハー位置決め治具1から第1の事前設定距離D1を離れた第1の切断位置P1で切断され、第4の部分2dは、ウェハー位置決め治具1から第2の事前設定距離D2を離れた第2の切断位置P2で切断される。好ましくは、第1の事前設定距離D1及び第2の事前設定距離D2は、2.7mmである。これによって、繰り返し使用された場合に、ダイヤモンドホイールによるウェハー位置決め治具1の損傷を回避し、ウェハー位置決め治具1の較正誤差につながる可能性がある。
[第3の実施形態]
本考案の第3の実施形態は、ウェハーを提供する。切断後のウェハーの概略図は、図6を参照されたい。本考案のウェハーは、第2の実施形態で説明したウェハー加工方法により製造されるので、ここでは繰り返さない。本考案のウェハーは、第1の位置決めエッジ31と第2の位置決めエッジ32とを有し、第1の位置決めエッジ31と第2の位置決めエッジ32とは互いに直交している。
[実施形態による有益な効果]
本考案の有益な効果の1つは、本明細書で提供されるウェハー位置決め治具が、「前記ウェハー位置決め治具は、支持台と、第1の壁部と、第2の壁部と、第1の開口と、第2の開口とを備え」、「前記第1の部分及び前記第2の部分が当接して位置決めするように構成され、前記第1の開口および前記第2の開口は、それぞれ前記第3の部分および前記第4の部分が露出するように構成される。」ことにより、ウェハーの歩留まりを向上させつつ、容易かつ迅速にウェハーを位置決めすることができる。
本考案のウェハー位置決め治具1によって製造されるウェハーは、均一な大きさの第1の位置決めエッジ31及び第2の位置決めエッジ32を有するウェハーを有することができる。例えば、第1のエッジ111の長さと第1の位置決めエッジ31の長さとの比は3:1、第2のエッジ112の長さと第2の位置決めエッジ32の長さとの比は5:1であるので、ウェハーの切断ミスを回避でき、歩留まりの高いウェハーを製造することが可能である。
また、ウェハー加工方法は、加工するウェハーを同一の第1の事前設定距離D1及び第2の事前設定距離D2で切断し、異なる長さの第1の位置決めエッジ31及び第2の位置決めエッジ32を得ることができるので、ウェハーを簡易かつ迅速に切断でき、ウェハー切断の加工速度を向上させることができる。
以上に開示された内容は本考案の好ましい実施形態に過ぎず、これにより本考案の実用新案登録請求の範囲を制限するものではない。そのため、本考案の明細書及び添付図面の内容に基づき為された等価の技術変形は、全て本考案の実用新案登録請求の範囲に含まれるものとする。
1:ウェハー位置決め治具
11:支持台
111:第1のエッジ
112:第2のエッジ
12:第1の壁部
13:第2の壁部
14:第1の開口
14d:直径(キャリバー)
15:第2の開口
15d:直径(キャリバー)
2:被加工ウェハー
2a:第1の部分
2b:第2の部分
2c:第3の部分
2d:第4の部分
31:第1の位置決めエッジ
32:第2の位置決めエッジ
4:仮接着剤層
P1、P2:切断位置
D1:第1の事前設定距離
D2:第2の事前設定距離
d:直径
S100~S400:ステップ

Claims (7)

  1. 切断作業前にウェハーを位置決めするのに適したウェハー位置決め治具であって、
    前記ウェハー位置決め治具は、
    第1のエッジと、前記第1のエッジに垂直となるように前記第1のエッジに接続する第2のエッジとを有する、支持台と、
    前記第1のエッジに垂直となるように前記第1のエッジに接続される、第1の壁部と、
    前記第2のエッジ及び前記第1の壁部に垂直となるように前記第2のエッジに接続される、第2の壁部と、
    前記第1の壁部に対向する第1の開口と、
    前記第2の壁部に対向する第2の開口と、
    を含み、
    前記第1の開口の直径と前記ウェハーの直径との比は、13:20~17:20であり、前記第2の開口の直径と前記ウェハーの直径との比は、17:20~19:20であり、
    前記ウェハーは、その円心を基準に、第1の部分、第2の部分、第3の部分及び第4の部分に均等に区画され、前記第1の壁部及び前記第2の壁部は、前記第1の部分及び前記第2の部分が当接して位置決めするように構成され、前記第1の開口および前記第2の開口は、それぞれ前記第3の部分および前記第4の部分が露出するように構成されることを特徴とする、
    ウェハー位置決め治具。
  2. 前記第3の部分は、第1の位置決めエッジを形成するように切断され、前記第4の部分は、第2の位置決めエッジを形成するように切断される、請求項1に記載のウェハー位置決め治具。
  3. 前記第1のエッジの長さと前記第1の位置決めエッジの長さとの比は3:1である、請求項2に記載のウェハー位置決め治具。
  4. 前記第2のエッジの長さと前記第2の位置決めエッジの長さとの比は5:1である、請求項2に記載のウェハー位置決め治具。
  5. 前記ウェハーの直径と前記第1のエッジの長さとの比は20:21である、請求項1に記載のウェハー位置決め治具。
  6. 前記ウェハーの直径と前記第2のエッジの長さとの比は10:9である、請求項1に記載のウェハー位置決め治具。
  7. 前記ウェハー位置決め治具は、磁性体である、請求項1に記載のウェハー位置決め治具。
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