JP3240479U - 風力発電ユニットのギアボックス油噴射装置 - Google Patents

Abstract

【課題】手動操作を必要とせず、構造がシンプルで、故障率が低く、潤滑油の浪費を効果的に減少し、詰まりを効果的に減少し、保守および交換に便利な風力発電ユニットのギアボックス油噴射装置を提供する。【解決手段】風力発電ユニットのギアボックス油噴射装置は、ギアボックス油噴射タンクを含み、ギアボックス油噴射タンクの側壁に伝動レバーを回転可能に連結し、伝動レバーの外側壁にキー溝を介して駆動ギアを係合して装着し、ギアボックス油噴射タンクの駆動ギアに隣接する側壁に油噴射孔を開設し、伝動レバーのギアボックス油噴射タンクの内側壁に伸びる一端もキー溝を介して第１伝動ギアを係合して装着し、ギアボックス油噴射タンクの内側壁に軸受を介して回転連結棒を固定的に装着し、回転連結棒の上部に第１伝動ベベルギアを固定的に装着する。【選択図】図１

Description

本考案は、風力発電技術分野に関し、特に風力発電ユニットのギアボックス油噴射装置に関する。

風力発電とは、風の運動エネルギーを電気エネルギーに変換することを指し、風力エネルギーはクリーンで汚染のない再生可能なエネルギーであり、昔から人々に利用されており、また、風力発電は非常に環境にやさしいことである。風力エネルギーが巨大であるため、ますます世界諸国から重視されている。

現在、風力発電は主に風力で羽根を駆動して回転させ、風力モータのギアボックス内部の複数組のギアが噛み合って伝動し、最終的に電磁誘導を通じて内部発電機構を駆動して発電することであるため、長期の動作により、ギアボックス内のギアに摩耗および錆が発生しやすいことである。現在は主に、自動油噴射装置を使用してギアボックス内部のギアを潤滑および保護するが、従来の自動油噴射装置は電子装置によって制御されており、故障が発生しやすく、また、従来のギアボックスの油噴射は、ギアボックスの内部に油噴射孔を開設することで行っているので、噴射孔が詰まりやすいだけでなく、その後の保守および交換にも不便である。

本考案の目的は、従来技術に存在する欠点を解決するために風力発電ユニットのギアボックス油噴射装置を提出することである。

上記の目的を達成するため、本考案は以下の技術的解決策を採用する。

風力発電ユニットのギアボックス油噴射装置は、ギアボックス油噴射タンクを含み、前記ギアボックス油噴射タンクの側壁に伝動レバーを回転可能に連結し、前記伝動レバーの外側壁にキー溝を介して駆動ギアを係合して装着し、前記ギアボックス油噴射タンクの前記駆動ギアに隣接する側壁に油噴射孔を開設し、前記伝動レバーの前記ギアボックス油噴射タンクの内側壁に伸びる一端もキー溝を介して第１伝動ギアを係合して装着し、前記ギアボックス油噴射タンクの内側壁に軸受を介して回転連結棒を固定的に装着し、前記回転連結棒の上部に第１伝動ベベルギアを固定的に装着し、前記回転連結棒の側壁に第２伝動ギアを固定的に装着し、前記ギアボックス油噴射タンクの内部に１組の固定ブロックと軸受とを介して伝動回転軸を回転可能に装着し、前記伝動回転軸の一端に第２伝動ベベルギアを固定的に装着し、前記伝動回転軸のもう一端に第１伝動連結棒を回転可能に連結し、前記第１伝動連結棒の側壁に１組の回転軸を介して第２伝動連結棒を連結し、前記ギアボックス油噴射タンクの内部に油噴射室を固定的に設置する。

好ましくは、前記第１伝動ギアは前記第２伝動ギアと噛み合い、前記第１伝動ベベルギアは前記第２伝動ベベルギアと噛み合う。

好ましくは、前記油噴射室は中空構造であり、前記油噴射室の前記油噴射孔に隣接する一端に複数組の油噴射口を設ける。

好ましくは、前記油噴射室の内部にピストンロッドを可動的に覆設し、前記油噴射室の側壁に長方形溝を開設し、前記第２伝動連結棒の側壁は１組の回転軸を介して長方形溝を貫通して前記ピストンロッドに回転可能に接続される。

好ましくは、前記ピストンロッドは前記油噴射室の内側壁に密接し、かつ良好な密閉性を維持し、前記油貯蔵室は１組の密閉配管を介して前記油噴射室の前記油噴射口に接近する一端の内部に連通する。

好ましくは、前記油噴射口の内部に逆止弁を設け、かつ、その流れ方向は前記油噴射室の内部から前記油噴射室の外部へという方向であり、前記油噴射室と前記油噴射室とを連通する配管の内部にも逆止弁を設け、その流れ方向は、前記油貯蔵室から前記油噴射室へという方向である。

従来技術と比較して、本考案の有益な効果は次のとおりである。

本考案は、追加の駆動を必要とせず、風力エネルギーを利用してギアに油を噴射して潤滑し、ユニットの運転および停止に伴って油噴射を持続または停止でき、ギアへの持続的な油噴射および潤滑を実現し、手動操作を必要とせず、構造がシンプルで、故障率が低く、潤滑油の浪費を効果的に減少する。

従来技術の潤滑油噴射孔と比較して、この装置は大口径の油噴射孔と独立に設置された油噴射室を採用しており、自動的に油を噴射するだけでなく、詰まりを効果的に減少し、その後の保守および交換も便利である。

本考案が提出する風力発電ユニットのギアボックス油噴射装置の全体構造の概略図である。 本考案が提出する風力発電ユニットのギアボックス油噴射装置の内部構造の概略図である。 本考案が提出する風力発電ユニットのギアボックス油噴射装置の油噴射室の外部構造の概略図である。 本考案が提出する風力発電ユニットのギアボックス油噴射装置の油噴射室の内部構造の概略図である。

以下は、本考案の実施例の添付図面を併せて本考案の実施例における技術的解決策を明確かつ完全に説明する。ここで説明する実施例は本考案の一部の実施例にすぎず、すべての実施例ではないことを理解されたい。

図１から図４に示すように、風力発電ユニットのギアボックス油噴射装置は、ギアボックス油噴射タンク１を含み、ギアボックス油噴射タンク１の側壁に伝動レバー３を回転可能に連結し、伝動レバー３の外側壁にキー溝を介して駆動ギア４を係合して装着し、ギアボックス油噴射タンク１の駆動ギア４に隣接する側壁に油噴射孔２を開設し、伝動レバー３のギアボックス油噴射タンク１の内側壁に伸びる一端もキー溝を介して第１伝動ギア５を係合して装着し、ギアボックス油噴射タンクの内側壁に軸受を介して回転連結棒８を固定的に装着し、回転連結棒８の上部に第１伝動ベベルギア９を固定的に装着し、回転連結棒８の側壁に第２伝動ギア６を固定的に装着し、ギアボックス油噴射タンク１の内部に１組の固定ブロックと軸受とを介して伝動回転軸１０を回転可能に装着し、伝動回転軸１０の一端に第２伝動ベベルギア１１を固定的に装着し、前記伝動回転軸１０のもう一端に第１伝動連結棒１２を回転可能に連結し、第１伝動連結棒１２の側壁に１組の回転軸を介して第２伝動連結棒１３を連結し、ギアボックス油噴射タンク１の内部に油噴射室１４を固定的に設置する。

具体的には、駆動ギア４は風力発電ユニットのギアボックス内部の１組のギアであり、風力でその他のギアを駆動して駆動ギア４を回転させることができ、駆動ギア４表面の潤滑油は駆動ギア４の回転との噛み合いによって他のギアの歯溝に移送することができ、さらにギアの潤滑および保護を実現する。

図２に示すように、第１伝動ギア５は、第２伝動ギア６と噛み合い、第１伝動ベベルギア９は第２伝動ベベルギア１１と噛み合う。

図３に示すように、油噴射室１４は中空構造であり、油噴射室１４の油噴射孔２に隣接する一端に複数組の油噴射口１５を設ける。

図３に示すように、油噴射室１４の内部にピストンロッド１６を可動的に覆設し、前記油噴射室１４の側壁に長方形溝を開設し、前記第２伝動連結棒１３の側壁は１組の回転軸を介して長方形溝を貫通して前記ピストンロッド１６に回転可能に接続される。

具体的には、第２伝動連結棒１３はピストンロッド１６を駆動して油噴射口１５から最も遠く離れたところまで動作するとき、ピストンロッド１６は依然として長方形溝を遮断でき、油噴射室１４内の潤滑油が長方形溝から滲出することを防止する。

図４に示すように、ピストンロッド１６は油噴射室１４の内側壁に密接し、かつ良好な密閉性を維持し、油貯蔵室７は１組の密閉配管を介して前記油噴射室１４の前記油噴射口１５に接近する一端の内部に連通する。

図４に示すように、油噴射口１５の内部に逆止弁を設け、かつ、その流れ方向は前記油噴射室１４の内部から前記油噴射室１４の外部へという方向であり、前記油貯蔵室７と前記油噴射室１４とを連通する配管の内部にも逆止弁を設け、その流れ方向は、前記油貯蔵室７から前記油噴射室１４へという方向である。

本考案では、作業するとき、外部の風力で風力発電ユニット内部のギアボックス内のギアを回転させ、さらに駆動ギア４を回転させ、駆動ギア４は伝動レバー３を回転させ、そして、回転レバー３を介して第１伝動ギア５を回転させ、第１伝動ギア５と第２伝動ギア６との噛み合いによって第２伝動ギア６と回転連結棒８とを回転させ、さらに第１伝動ベベルギア９を回転させ、第２伝動ベベルギア１１と伝動回転軸１０とを回転させ、第１伝動連結棒１２を介して第２伝動連結棒１３を回転させ、第２伝動連結棒１３が油噴射室１４に開設する長方形溝を介してピストンロッド１６を駆動して油噴射室１４の内側壁を循環に移動させ、ピストンロッド１６は油噴射室１４の内側壁で油噴射口１５から遠く離れた方向へ移動するとき、ピストンロッド１６と油噴射口１５との間の圧力が低下し、配管を介して油貯蔵室７内部の潤滑油を油噴射室１４の内部に吸い込み、そして、ピストンロッド１６は第２伝動連結棒１３の作用で油噴射口１５へ移動し、その時、ピストンロッド１６と油噴射口１５との間の空間が圧縮され、圧力が上昇し、油噴射口１５を介して油噴射室１４内の潤滑油を駆動ギア４のギアグループに噴射し、駆動ギア４の回転により潤滑油を他のグループのギアに移送する。これにより、追加の駆動を必要とせず、風力エネルギーによりギアへの油噴射および潤滑を実現し、しかもユニットの運転および停止に伴って油噴射作業の持続および停止を実現でき、ギアへの持続的な油噴射および潤滑を実現し、手動操作を必要とせず、構造がシンプルで、故障率が低く、潤滑油の浪費を効果的に減少する。

以上は本考案の好ましい実施形態であり、本考案の保護範囲はこれに限定されない。当業者は、本考案が開示した技術範囲において、本考案の技術的解決策および考案の概念に基づいて行った同等の置換または変更はすべて、本考案の保護範囲に属する。

１ ギアボックス油噴射タンク
２ 油噴射孔
３ 伝動レバー
４ 駆動ギア
５ 第１伝動ギア
６ 第２伝動ギア
７ 油貯蔵室
８ 回転連結棒
９ 第１伝動ベベルギア
１０ 伝動回転軸
１１ 第２伝動ベベルギア
１２ 第１伝動連結棒
１３ 第２伝動連結棒
１４ 油噴射室
１５ 油噴射口
１６ ピストンロッド

Claims (6)

1. ギアボックス油噴射タンク（１）を含み、前記ギアボックス油噴射タンク（１）の側壁に伝動レバー（３）を回転可能に連結し、前記伝動レバー（３）の外側壁にキー溝を介して駆動ギア（４）を係合して装着し、前記ギアボックス油噴射タンク（１）の前記駆動ギア（４）に隣接する側壁に油噴射孔（２）を開設し、前記伝動レバー（３）の前記ギアボックス油噴射タンク（１）の内側壁に伸びる一端もキー溝を介して第１伝動ギア（５）を係合して装着し、前記ギアボックス油噴射タンク（１）の内側壁に軸受を介して回転連結棒（８）を固定的に装着し、前記回転連結棒（８）の上部に第１伝動ベベルギア（９）を固定的に装着し、前記回転連結棒（８）の側壁に第２伝動ギア（６）を固定的に装着し、前記ギアボックス油噴射タンク（１）の内部に１組の固定ブロックと軸受とを介して伝動回転軸（１０）を回転可能に装着し、前記伝動回転軸（１０）の一端に第２伝動ベベルギア（１１）を固定的に装着し、前記伝動回転軸（１０）のもう一端に第１伝動連結棒（１２）を回転可能に連結し、前記第１伝動連結棒（１２）の側壁に１組の回転軸を介して第２伝動連結棒（１３）を連結し、前記ギアボックス油噴射タンク（１）の内部に油噴射室（１４）を固定的に設置することを特徴とする風力発電ユニットのギアボックス油噴射装置。
2. 前記第１伝動ギア（５）は前記第２伝動ギア（６）と噛み合い、前記第１伝動ベベルギア（９）は前記第２伝動ベベルギア（１１）と噛み合うことを特徴とする請求項１に記載の風力発電ユニットのギアボックス油噴射装置。
3. 前記油噴射室（１４）は中空構造であり、前記油噴射室（１４）の前記油噴射孔（２）に隣接する一端に複数組の油噴射口（１５）を設けることを特徴とする請求項１に記載の風力発電ユニットのギアボックス油噴射装置。
4. 前記油噴射室（１４）の内部にピストンロッド（１６）を可動的に覆設し、前記油噴射室（１４）の側壁に長方形溝を開設し、前記第２伝動連結棒（１３）の側壁は１組の回転軸を介して長方形溝を貫通して前記ピストンロッド（１６）に回転可能に接続されることを特徴とする請求項３に記載の風力発電ユニットのギアボックス油噴射装置。
5. 前記ピストンロッド（１６）は前記油噴射室（１４）の内側壁に密接し、かつ良好な密閉性を維持し、油貯蔵室（７）は１組の密閉配管を介して前記油噴射室（１４）の前記油噴射口（１５）に接近する一端の内部に連通することを特徴とする請求項４に記載の風力発電ユニットのギアボックス油噴射装置。
6. 前記油噴射口（１５）の内部に逆止弁を設け、かつ、その流れ方向は前記油噴射室（１４）の内部から前記油噴射室（１４）の外部へという方向であり、前記油貯蔵室（７）と前記油噴射室（１４）とを連通する配管の内部にも逆止弁を設け、その流れ方向は、前記油貯蔵室（７）から前記油噴射室（１４）へという方向であることを特徴とする請求項５に記載の風力発電ユニットのギアボックス油噴射装置。

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