JP3240146U

JP3240146U - 高速送風筒ブラシレスモータ

Info

Publication number: JP3240146U
Application number: JP2022003386U
Authority: JP
Inventors: 孟坤翁; 松張; 宗千 ▲ち▼
Original assignee: シェンジェンシティワンストップモーターマニュファクチャーカンパニーリミテッド
Priority date: 2022-08-01
Filing date: 2022-10-13
Publication date: 2022-12-09
Anticipated expiration: 2032-10-13
Also published as: EP4318880A1; CN115173592A; US20240039382A1; KR20240000244U

Abstract

【課題】作業効率を向上させ、騒音を低減することができる高速送風筒ブラシレスモータを提供する。【解決手段】高速送風筒ブラシレスモータは、ハウジング１と、ステータアセンブリ２と、ロータアセンブリ３とを含み、ステータアセンブリは、ステータコアと、コイルアセンブリとを含み、ステータコアは、ヨーク部２１と歯部２２とを含み、歯部は、内筒体とＮ個の外歯を含み、内筒体の内壁は、完全な円筒面であり、内筒体の外壁にＮ本の磁気隔離溝が設けられ、各磁気隔離溝はすべて内筒体の軸方向貫通長さに沿って設けられ、コイルアセンブリは歯部の外歯の上に巻回され、各磁気隔離溝はすべてＶ字溝であり、かつ、内筒体の外側に開口しており、ロータアセンブリは、回転軸３２と、円筒面との間にエアギャップが存在するロータマグネット３１とを含む。【選択図】図２

Description

本考案は、ブラシレスモータの分野に属し、より具体的には、高速送風筒ブラシレスモータに関する。

モータは、電磁誘導の原理を利用して電気エネルギーを機械エネルギーに変換する設備であり、工業生産及び生活に必要な各種電気機器に広く応用されている。高速送風筒ブラシレスモータは、高速モータの分野で、特に１０００００ｒｐｍ以上の分野内で、モータは高効率、サイズが小さいなどの利点があるため、特に家電製品及びパーソナルケア業界に適している。

図１を参照すると、従来技術では、高速送風筒ブラシレスモータのステータコアの歯部とヨーク部を一体構造とし、巻線の有効スペースを低下させる。このため、高速送風筒ブラシレスモータの体積が大きく、効率が悪く、高速送風筒ブラシレスモータの小型化の要求を満たすことができず、さらに図１のように歯部が不連続であり、完全に切断して開口溝Ａを形成しているため、内歯の内端が不連続となり、コギングトルクが大きく、漏れ磁束が多く、それにより、作業効率が悪く、静音効果も低い。

プロセスにおいて、現在市販では、嫌気性接着剤でインペラを軸に固定することが多く、プロセスが簡単すぎるため、嫌気性接着剤が完全に乾いていない状况で軸受に流入して異音やモータの固着を引き起こし、モータが高速運転の状况で遠心力が大きくて、嫌気性接着剤の補強は、インペラを回転軸に緊密に固定するのに不十分であり、さらにインペラが脱落して飛び出しやすくなり、財産や人身安全をもたらす。

従来技術の上記の欠点または改善ニーズに対して、本考案は、高速送風筒ブラシレスモータの体積を低減させ、高速送風筒ブラシレスモータの効率を向上させ、高速送風筒ブラシレスモータの騒音を低減させ、インペラの引抜き力を増加させ、本考案の使用上の安全性を向上させる高速送風筒ブラシレスモータを提供する。

上記の目的を達成するために、本考案の一態様によれば、ハウジング、ステータアセンブリ、及びロータアセンブリを含む高速送風筒ブラシレスモータであって、
前記ステータアセンブリは、ステータコアとコイルアセンブリとを含み、前記ステータコアは、中空のヨーク部と、前記ヨーク部の内壁に取り付けられた歯部とを含み、前記ヨーク部の外壁は、前記ハウジングの内壁に固定的に取り付けられ、前記歯部は、一体成形された内筒体と、内筒体の外壁面に設けられたＮ個の外歯を含み、Ｎ≧２であり、前記内筒体の内壁は、完全な円筒面であり、Ｎ個の前記外歯は、前記円筒面の中心線の周りに均一に配置されており、前記内筒体の外壁には、周方向に均一に配置されたＮ本の磁気隔離溝が設けられ、隣接する２つの外歯の間にそれぞれ前記磁気隔離溝が１本ずつ設けられ、各前記磁気隔離溝は、前記内筒体の軸方向貫通長さに沿って設けられ、前記コイルアセンブリは、前記歯部の外歯に巻回され、
各前記磁気隔離溝は、Ｖ字溝であり、かつ、前記内筒体の外側に開口しており、
前記ロータアセンブリは、前記ハウジングの内壁に軸受を介して取り付けられた回転軸と、前記回転軸に取り付けられたロータマグネットとを含み、前記ロータマグネットと前記円筒面との間にエアギャップが存在する、ことを特徴とする高速送風筒ブラシレスモータを提供する。

好ましくは、前記コイルアセンブリは、複数本のピンを介してＰＣＢアセンブリに接続され、前記ＰＣＢアセンブリは、ＰＣＢ基板と、ＰＣＢ基板に取り付けられたコネクタとを含み、前記ＰＣＢ基板は、各ピンに対応する位置にピンホールがそれぞれ設けられ、各ピンは、対応する位置の前記ピンホール内にそれぞれ延在した後にＰＣＢ基板に接続される。

好ましくは、前記ヨーク部の内壁には、周方向に複数の係止溝が均一に配置され、前記歯部の各外歯は、それぞれ１つの前記係止溝に係合されている。

好ましくは、前記外歯の前記内筒体から遠い一端の幅を、前記外歯の前記内筒体に近い一端の幅に対して大きくすることによって、前記係止溝内に係合する位置決め突起を形成する。

好ましくは、任意の隣接する２つの外歯について、それらの間の磁気隔離溝の両側に対称に設けられている。

好ましくは、前記ロータマグネットは、環状の一体構造である。

好ましくは、前記回転軸に装着されたシリカゲルスリーブをさらに含み、前記回転軸上の軸受は２つあり、前記シリカゲルスリーブは、前記ロータアセンブリの回転時に発生する振動を低減するために、２つの前記軸受の間に位置している。

好ましくは、前記外歯のそれぞれには、巻線溝が設けられ、前記コイルアセンブリは、前記巻線溝に巻回されている。

好ましくは、前記ロータマグネットは、前記回転軸のロータマグネット取り付け部に取り付けられており、前記ロータマグネット取り付け部は、ＡセグメントとＢセグメントとを含み、前記Ａセグメントにはローレットが設けられており、前記Ａセグメント及びＢセグメントにいずれもＵＶ嫌気性接着剤が設けられており、前記Ｂセグメントの直径を前記Ａセグメントの直径よりも小さくすることにより、ＡセグメントのＢセグメントに近い端部に段差を形成して、ロータマグネット取り付け部におけるＵＶ嫌気性接着剤の貯留量を増加させ、前記ＵＶ嫌気性接着剤は、ＵＶランプ照射により硬化して、ロータマグネットの内壁をロータマグネット取り付け部に強固に接着させ、ロータマグネットの引抜き力を向上させる。

好ましくは、前記回転軸は、インペラの内壁に接触してインペラの内壁を固定的に取り付けるためのインペラ取り付け部を有し、前記インペラ取り付け部は、第１セグメントと第２セグメントとを含み、前記第１セグメントにはローレットが設けられ、前記第１セグメント及び第２セグメントにいずれもＵＶ嫌気性接着剤が設けられ、前記第２セグメントの直径を前記第１セグメントの直径よりも小さくすることにより、第１セグメントの第２セグメントに近い端部に段差を形成して、インペラ取り付け部におけるＵＶ嫌気性接着剤の貯留量を増加させ、前記ＵＶ嫌気性接着剤は、ＵＶランプ照射により硬化して、インペラの内壁をインペラ取り付け部に強固に取り付け、インペラの引抜き力を向上させる。

全体的に、本考案によって構想される上記の技術的解決手段は、従来技術と比較して、以下の有益な効果を得ることができる。
１）本考案のステータコアの歯部の内筒体の外壁に磁気隔離溝が設けられることにより、漏れ磁束を効果的に低減し、本ブラシレスモータの作業効率を向上させることができる。
２）本考案のステータコアの歯部の内筒体の内壁は完全な円筒面であり、切断せずに開口溝を形成するので、モータの固定コギングトルクを効果的に低減することができ、高速送風筒ブラシレスモータの騒音を低減し、静音化の要求をよりよく満たすことができる。
３）本考案のコイルアセンブリは、コイル骨格の巻線溝に巻回され、コイルアセンブリは外巻きであるため、巻線の有効空間が増加し、溝満杯率が向上し、同じ空間により多くのコイルを巻回することができ、高速送風筒ブラシレスモータの体積を低減し、ブラシレスモータの小型化の要求を満たした。
４）ローターの回転軸にシリカゲルスリーブが設計されており、ロータアセンブリの回転時に発生する振動を効果的に緩和することができる。
５）インペラ取り付け部の第２セグメントが第１セグメントに対して直径が小さくなって段差を形成する設計は、第２セグメントにより多くのＵＶ嫌気性接着剤を貯蔵することができ、かつ、プロセスにおいてＵＶ嫌気性接着剤にＵＶランプを照射することで、インペラと回転軸の接続をより強固にさせ、回転軸が高速に回転した場合にインペラが脱落しないことを保証する。

既存構造に係るステータコアの構造概略図である。本考案に係る爆発構造の概略図である。本考案に係る断面図である。本考案に係るステータコアの概略図である。本考案に係るインペラの概略図である。本考案に係る回転軸の概略図である。コイル骨格と歯部に設けられたピンとの組立体の概略図である。本考案に係るヨークの概略図である。本考案に係るステータアセンブリの概略図である。本考案に係るステータコアの正面図である。比較例に係る磁気隔離溝がない場合のコギングトルクを示す図である。本考案に係る磁気隔離溝を設けた場合のコギングトルクを示す図である。比較例に係る磁気隔離溝がない場合の磁力線分布図である。本考案に係る磁気隔離溝がある場合の磁力線分布図である。

本考案の目的、技術的解決策、及び利点をより明確にするために、以下では、添付の図面及び実施例に関連して、本考案をさらに詳細に説明する。本明細書に記載された具体的な実施例は、本考案を説明するためにのみ使用され、本考案を限定するために使用されないことを理解されたい。また、以下に説明する本考案の各実施形態に係る技術的特徴は、相互に矛盾しない限り、相互に組み合わせてもよい。

実施例
図２～図１０を参照すると、高速送風筒ブラシレスモータは、ハウジング１と、ステータアセンブリ２と、ロータアセンブリ３とを含み、ステータアセンブリ２は、ステータコアとコイルアセンブリとを含み、ステータコアは、中空のヨーク部２１と、前記ヨーク部２１の内壁に取り付けられた歯部２２とを含み、前記ヨーク部２１は、歯部２２を収容して取り付けるための内腔を有する筒状であり、前記ヨーク部２１の外壁は、前記ハウジング１の内壁１１に固定して取り付けられており、ヨーク部２１は、接着剤によりハウジング１の内部に固定して取り付けられていることが好ましく、ハウジング１の材質は、ナイロンＰＡ６６であることが好ましい。前記歯部２２は、一体成形された内筒体と、内筒体の外壁面に設けられたＮ個の外歯を含み、Ｎ≧２であり、前記内筒体の内壁は、完全な円筒面２２２であり、内壁に切れ目や溝がなく、Ｎ個の前記外歯は、前記円筒面２２２の中心線の周りに均一に配置され、前記内筒体の外壁には、周方向に均一に配置されているＮ本の磁気隔離溝２２１が設けられており、磁気隔離溝２２１は、内筒体の側壁を径方向に貫通しておらず、磁気隔離溝２２１は、溝底を有し、隣接する２つの外歯の間にそれぞれ、前記磁気隔離溝２２１が１本ずつ設けられ、各前記磁気隔離溝２２１は、前記内筒体の軸方向貫通長さに沿って設けられ、即ち、磁気隔離溝２２１の長さは、内筒体の軸方向長さと等しく、前記コイルアセンブリは、前記歯部２２の外歯に巻回され、好ましくは、各外歯には巻線溝が設けられ、前記コイルアセンブリは前記巻線溝に巻回される。巻線溝の存在により、コイルアセンブリが外歯に外巻きされるため、巻線の有効空間を増大させ、溝満杯率を向上させ、同じ空間により多くの巻線を巻回することができ、高速送風筒ブラシレスモータの体積を低減し、ブラシレスモータの小型化の要求を満たすことができる。

各前記磁気隔離溝２２１は、Ｖ字溝であり、かつ、前記内筒体の外側に開口しており、磁気隔離溝２２１がＶ字溝であることの利点は、磁気隔離溝２２１をより薄くすることができ、磁気抵抗が大きく、磁気隔離効果がより良好であることである。磁気隔離溝２２１の大きさは、内筒体（又はステータコア）全体として適切な強度を確保する必要があるが、Ｖ字溝に設定されていることによる歯部２２の強度低下への影響は小さく、ステータコアが動作時に変形を生じさせることがない。磁気隔離溝２２１がＶ字溝ではなく、例えば長方形や台形などの他の形状であれば、内筒体（またはステータコア）の強度を比較的大きく弱め、ロータアセンブリ３とステータアセンブリ２との長期的な相互作用において、ステータコアは、ステータアセンブリとロータアセンブリとの間のエアギャップが小さくなるように変形し、最終的にステータアセンブリ２とロータアセンブリ３との接触摩擦を生じさせ、それにより、ブラシレスモータの使用寿命を低下させる。

前記ロータアセンブリ３は、前記ハウジング１の内壁に軸受３３を介して取り付けられた回転軸３２と、前記回転軸３２に取り付けられたロータマグネット３１とを含み、前記ロータマグネット３１と前記円筒面２２２との間にエアキャップ２２５が存在し、回転軸３２にはインペラ４が取り付けられている。前記ロータマグネット３１は、環状の一体構造であり、円弧状のタイルがつなぎ合わせて形成された構造ではない。本考案のロータマグネット３１は、ＵＶ嫌気性接着剤により回転軸３２に固定されており、技術上で、ＵＶ紫外線ランプを使用してＵＶ嫌気性接着剤を照射することを採用し、ＵＶ嫌気性接着剤を速やかに硬化させることができ、ＵＶ嫌気性接着剤が乾燥していないため軸受３３に流入し、モータの固着を引き起こすという問題を回避することができる。前記ロータマグネット３１は、前記回転軸３２のロータマグネット取り付け部に取り付けられており、前記ロータマグネット取り付け部は、ＡセグメントとＢセグメントとを含み、前記Ａセグメント及びＢセグメントは、いずれもロータマグネット３１の内壁に接触しており、セグメントＡにはローレット３２１が設けられており、前記Ａセグメント及びＢセグメントには、いずれもＵＶ嫌気性接着剤が設けられており、前記Ｂセグメントの直径を前記Ａセグメントの直径よりも小さくすることにより、ＡセグメントのＢセグメントに近い端部に段差を形成して、ロータマグネット取り付け部におけるＵＶ嫌気性接着剤の貯留量を増加させ、前記ＵＶ嫌気性接着剤は、ＵＶランプ照射により硬化して、ロータマグネット３１の内壁をロータマグネット取り付け部に強固に接着させ、ロータマグネット３１の引抜き力を向上させる。

前記回転軸３２は、インペラ４の内壁に接触してインペラ４の内壁を固定して取り付けるためのインペラ取り付け部を有し、前記インペラ取り付け部は、第１セグメントと第２セグメントとを含み、第１セグメント及び第２セグメントは、いずれもインペラ４の内壁に接触しており、前記第１セグメントには、ローレットが設けられ、前記第１セグメント及び第２セグメントの両方にＵＶ嫌気性接着剤３２２が設けられており、前記第２セグメントの直径を前記第１セグメントの直径よりも小さくすることにより、第１セグメントの第２セグメントに近い端部に段差を形成して、インペラ取り付け部におけるＵＶ嫌気性接着剤３２２の貯留量を増加させ、前記ＵＶ嫌気性接着剤３２２は、ＵＶランプ照射により硬化して、インペラ４の内壁をインペラ取り付け部に強固に取り付け、インペラ４の引抜き力を向上させる。第２セグメントの直径が前記第１セグメントの直径よりも小さいことにより段差が形成されているので、インペラ４を光軸上に取り付ける場合に比べて、インペラ４と回転軸３２とを接着するＵＶ嫌気性接着剤３２２を第２セグメントに多く設けることができる。また、回転軸３２の第１セグメントにもローレット３２１が設けられ、インペラ４と回転軸３２との摩擦力を増大させる。ロータアセンブリ３が高速に回転してもインペラ４が脱落することがなく、インペラ４の引抜き力が増大し、本考案の使用寿命及び使用上の安全性が向上する。また、インペラ４は、一体的に射出成形されていることが好ましく、本実施例は、インペラ４の具体的な構造をさらに限定するものではなく、図５に示されるような二重ファンインペラまたは送風による放熱作用を達成する他のインペラ構造を使用することも可能であることが理解される。

さらに、前記ステータコイル２４は、複数本のピン２５を介してＰＣＢアセンブリ５に接続され、前記ＰＣＢアセンブリ５は、ＰＣＢ基板５１と、前記ＰＣＢ基板５１に取り付けられたコネクタ５２とを含み、前記ＰＣＢ基板５１は、各前記ピン２５に対応する位置にピンホールが設けられ、各ピン２５は、対応する位置の前記ピンホール内にそれぞれ延在された後に前記ＰＣＢ基板５１に接続されている。ピンホールの数は、ピン２５がピンホール内に挿入され、ＰＣＢアセンブリとステータアセンブリ２とを溶接により固定して取り付けることができるように、ステータアセンブリ２内のピン２５の数と一致しており、ＰＣＢ基板５１にコネクタ５２が溶接され、コネクタ５２は、モータがインペラ４を回転駆動するように外部電源に接続されてステータコイル２４に通電するために使用される。

さらに、前記ヨーク部２１の内壁には、周方向に複数の係止溝２１１が均一に配置されており、前記歯部２２の各外歯が１つの前記係止溝２１１内にそれぞれ係合するので、歯部２２のヨーク部２１への迅速な取り付けが容易となる。好ましくは、前記外歯の内筒体から遠い一端の幅を、前記外歯の内筒体に近い幅に対して大きくすることによって、前記係止溝２１１内に係合する位置決め突起２２３を形成し、位置決め突起２２３は、外歯とヨーク部２１との接触面積を大きくすることができ、両者の接続強度を向上させることができるとともに、接触応力を低減することができる。

さらに、前記回転軸３２に装着されたシリカゲルスリーブ３４を含み、前記回転軸３２上の軸受３３は２つあり、前記シリカゲルスリーブ３４は、ロータアセンブリ３の回転時に発生する振動を低減するために、２つの前記軸受３３の間に位置している。

本考案の動作原理は以下のとおりであり、コネクタ５２を介して外部電源に接続され、ＰＣＢ基板５１に通電し、それにより、ピン２５を介してコイル骨格２３に巻回されたステータコイル２４に通電し、電磁効果により、ステータアセンブリ２の内部に取り付けられた磁石を回転駆動し、磁石をシャフトに固定して取り付け、さらにシャフトを回転駆動し、インペラ４をシャフトに固定して取り付け、シャフトの回転によりインペラ４を回転駆動する。

比較例１
比較例１については、図１の既存構造を採用し、比較例１に係るステータコアの歯部のヨーク部から離れた端部同士を完全に切り離して、貫通する開口溝Ａを形成し、他の構造は実施例と一致する。

比較例２
比較例２については、実施例の磁気隔離溝を取り消し、他の構造は実施例と一致する。

比較例１と本実施例のコギングトルクのピーク値の比較結果、及び比較例２と本実施例の磁束漏れ状況の比較結果は以下のとおりである。
図１１を参照すると、比較例１に係るコギングトルクのピーク値は０。００３３Ｎ・ｍである。

図１２を参照すると、本考案の実施形態に係るステータコアの歯部の内筒体の側壁は、切断されておらず、内壁が完全な円柱面を有する場合、コギングトルクのピーク値は０.００１Ｎ・ｍであり、本考案の実施例の構造のコギングトルクのピーク値は、比較例１のコギングトルクのピーク値よりも０.００２３Ｎ・ｍ小さく、それにより、ステータコアの歯部の内筒体が完全な円筒面を有し、側壁が切断されずに開口溝を形成している場合には、ロータアセンブリ３の回転時にコギング変換のトルク脈動がないかまたは小さく、モータのコギングトルクを効果的に低減して、モータの騒音を低減することができる。

図１３を参照すると、比較例２では、磁気分離溝がない場合には、漏れ磁束の磁力線２２４が３本あり、図１４を参照すると、本考案の実施例では、磁気分離溝がある場合には、漏れ磁束の磁力線２２４が１本あり、これにより分かるように、ステータコアの歯部に磁気分離溝が設けられることにより、漏れ磁束を効果的に低減し、本考案の実施例の作業効率を向上させることができる。本考案の実施例では、ステータコアの内筒体に磁気隔離溝を設けることにより、磁気隔離溝を薄くし、磁気抵抗を大きくすることができ、磁気抵抗を大きくすることにより、漏れ磁束がより少なく通過し、磁気分離効果が向上する。

以上のように、本考案の実施例では、内筒体の内壁を完全な円筒面２２２に設け、内筒体の外壁に磁気隔離溝を設けることにより、効率を向上させつつ、コギングトルクを低減して振動や騒音を低減することができる。

当業者には容易に理解されるように、上記は本考案の好ましい実施形態に過ぎず、本考案を限定するものではなく、本考案の精神及び原理の範囲内で行われたあらゆる修正、同等の置換、及び改良などは、本実用新案登録請求の保護範囲内に含まれるべきである。

Claims

ハウジング、ステータアセンブリ、及びロータアセンブリを含む高速送風筒ブラシレスモータであって、
前記ステータアセンブリは、ステータコアとコイルアセンブリとを含み、前記ステータコアは、中空のヨーク部と、前記ヨーク部の内壁に取り付けられた歯部とを含み、前記ヨーク部の外壁は、前記ハウジングの内壁に固定的に取り付けられ、前記歯部は、一体成形された内筒体と、内筒体の外壁面に設けられたＮ個の外歯を含み、Ｎ≧２であり、前記内筒体の内壁は、完全な円筒面であり、Ｎ個の前記外歯は、前記円筒面の中心線の周りに均一に配置されており、前記内筒体の外壁には、周方向に均一に配置されたＮ本の磁気隔離溝が設けられ、隣接する２つの外歯の間にそれぞれ前記磁気隔離溝が１本ずつ設けられ、各前記磁気隔離溝は、前記内筒体の軸方向貫通長さに沿って設けられ、前記コイルアセンブリは、前記歯部の外歯に巻回され、
各前記磁気隔離溝は、Ｖ字溝であり、かつ、前記内筒体の外側に開口しており、
前記ロータアセンブリは、前記ハウジングの内壁に軸受を介して取り付けられた回転軸と、前記回転軸に取り付けられたロータマグネットとを含み、前記ロータマグネットと前記円筒面との間にエアギャップが存在する、ことを特徴とする高速送風筒ブラシレスモータ。
前記コイルアセンブリは、複数本のピンを介してＰＣＢアセンブリに接続され、前記ＰＣＢアセンブリは、ＰＣＢ基板と、ＰＣＢ基板に取り付けられたコネクタとを含み、前記ＰＣＢ基板は、各ピンに対応する位置にピンホールがそれぞれ設けられ、各ピンは、対応する位置の前記ピンホール内にそれぞれ延在した後にＰＣＢ基板に接続される、ことを特徴とする請求項１に記載の高速送風筒ブラシレスモータ。
前記ヨーク部の内壁には、周方向に複数の係止溝が均一に配置され、前記歯部の各外歯は、それぞれ１つの前記係止溝に係合されている、ことを特徴とする請求項１に記載の高速送風筒ブラシレスモータ。
前記外歯の前記内筒体から遠い一端の幅を、前記外歯の前記内筒体に近い一端の幅に対して大きくすることによって、前記係止溝内に係合する位置決め突起を形成する、ことを特徴とする請求項３に記載の高速送風筒ブラシレスモータ。
任意の隣接する２つの外歯について、それらの間の磁気隔離溝の両側に対称に設けられている、ことを特徴とする請求項１に記載の高速送風筒ブラシレスモータ。
前記ロータマグネットは、環状の一体構造である、ことを特徴とする請求項１に記載の高速送風筒ブラシレスモータ。
前記回転軸に装着されたシリカゲルスリーブをさらに含み、前記回転軸上の軸受は２つあり、前記シリカゲルスリーブは、前記ロータアセンブリの回転時に発生する振動を低減するために、２つの前記軸受の間に位置している、ことを特徴とする請求項１に記載の高速送風筒ブラシレスモータ。
前記外歯のそれぞれには、巻線溝が設けられ、前記コイルアセンブリは、前記巻線溝に巻回されている、ことを特徴とする請求項１に記載の高速送風筒ブラシレスモータ。
前記ロータマグネットは、前記回転軸のロータマグネット取り付け部に取り付けられており、前記ロータマグネット取り付け部は、ＡセグメントとＢセグメントとを含み、前記Ａセグメントにはローレットが設けられており、前記Ａセグメント及びＢセグメントにいずれもＵＶ嫌気性接着剤が設けられており、前記Ｂセグメントの直径を前記Ａセグメントの直径よりも小さくすることにより、ＡセグメントのＢセグメントに近い端部に段差を形成して、ロータマグネット取り付け部におけるＵＶ嫌気性接着剤の貯留量を増加させ、前記ＵＶ嫌気性接着剤は、ＵＶランプ照射により硬化して、ロータマグネットの内壁をロータマグネット取り付け部に強固に接着させ、ロータマグネットの引抜き力を向上させる、ことを特徴とする請求項１に記載の高速送風筒ブラシレスモータ。
前記回転軸は、インペラの内壁に接触してインペラの内壁を固定的に取り付けるためのインペラ取り付け部を有し、前記インペラ取り付け部は、第１セグメントと第２セグメントとを含み、前記第１セグメントにはローレットが設けられ、前記第１セグメント及び第２セグメントにいずれもＵＶ嫌気性接着剤が設けられ、前記第２セグメントの直径を前記第１セグメントの直径よりも小さくすることにより、第１セグメントの第２セグメントに近い端部に段差を形成して、インペラ取り付け部におけるＵＶ嫌気性接着剤の貯留量を増加させ、前記ＵＶ嫌気性接着剤は、ＵＶランプ照射により硬化して、インペラの内壁をインペラ取り付け部に強固に取り付け、インペラの引抜き力を向上させる、ことを特徴とする請求項１に記載の高速送風筒ブラシレスモータ。