JP3240110U - 封止切断装置および包装機 - Google Patents

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Abstract

【課題】シール部材を所望の温度に調整できる封止切断装置および包装機を提供する。【解決手段】封止切断装置10は物品を密封状態で包装するための二枚重ねのフィルムFの開放部分を帯状に封止しかつその封止部分に沿って切断するものであり、封止切断機構20と、温度調整手段とを備える。封止切断機構20は、刃部材22と、刃部材の両側に設けられフィルムを封止するためのシール部材23A、23Bと、刃部材およびシール部材を加熱するための加熱用部材24A、24Bと、刃部材の温度とシール部材の温度との間に温度差を設定するための温度調整部材25A、25Bとを一体に備え、温度調整手段は、シール部材に設けられ、シール部材の温度を測定する温度センサ71と、温度センサと接続され、シール部材が所定の温度となるように加熱用部材の温度を調整する制御器とを備える。【選択図】図2

Description

本考案は、物品を密封状態で包装するための二枚重ねのフィルムの開放部分を帯状に封止しかつその封止部分に沿って切断する封止切断装置及び前記封止切断装置を備えた包装機に関する。
従来の包装機として、例えば、特許文献1に記載の包装機が知られている。この包装機100は、図12に示すように、帯状フィルムが巻かれた巻きロール110、フィルム送り機構120、物品載置台130、封止切断台140、包装機100の駆動スイッチ150、操作パネル160等を有している。
巻きロール110には二つ折りにされた帯状フィルムが巻かれており、帯状フィルムはフィルム送り機構120により巻きロール110から物品載置台130に繰り出される。物品載置台130は、フィルム持ち上げ機構131と、物品載置検知スイッチ132と、物品載置テーブル133とを備えている。繰り出された二つ折りの帯状フィルムは、物品載置テーブル133を挟んで上下に分かれ、フィルム持ち上げ機構131により上側のフィルムが持ち上げられている。この状態で、作業者は物品を物品検知スイッチ132に押し当てながら物品載置テーブル133上に載置する。これにより、物品検知スイッチ132が物品の載置を検知し、フィルム持ち上げ機構131が上側のフィルムの持ち上げを解除して上側のフィルムが物品載置テーブル133に載置された物品に被せられる。作業者は手動で、物品と帯状フィルムとを封止切断台140に移動させる。
封止切断台140は、支持台141と、封止切断機構142と、封止切断機構142の往復動機構143と、排出コンベア144とを備えている。
帯状フィルムは封止切断される部分が支持台141上に位置するように封止切断台140に位置決めされるとともに、物品は排出コンベア144上に支持される。排出コンベア144の高さは予めハンドル151により調節されており、排出コンベア144に載置された物品の高さの中央位置が、支持台141の高さ位置と同じになるようにしている。これにより、物品が密封包装されたときに、フィルムの封止部分が物品の高さの中央に位置する。
作業者が駆動スイッチ150を押すと、往復動機構143により封止切断機構142が支持台141に向けて下方向に移動し、後述するように帯状フィルムに所定時間接触することで帯状フィルムが封止され、切断される。これにより、物品が密封包装された包装体が形成される。所定時間経過後に往復動機構143により封止切断機構142は上方向に移動し、包装体は排出コンベア144により包装機100外に搬出される。封止切断機構142の上方向への移動と同時に、物品載置台130のフィルム持ち上げ機構131は繰り出された帯状フィルムの上側のフィルムを持ち上げる。作業者が次の物品を物品載置テーブル133の上に載置し、物品と帯状フィルムとを封止切断台140に移動させ、駆動スイッチ150を押すことで、上述の動作が繰り返される。
往復動機構143の詳細を図12、図13を用いて説明する。なお、図13は封止切断台140の側板部分の一部を切り欠いた図である。往復動機構143は長さ方向の途中位置で屈曲した2本のアーム1431A、1431Bと、2本のアーム1431A、1431Bの一方側の端部間を連結する支持板1432と、一方のアーム1431Aの他方側の端部に連結されたシリンダ機構1433とを備えている。2本のアーム1431A、1431Bは支持台141の背面に設けられた軸1434により揺動可能に支持されている。一方のアーム1431A及び支持板1432には複数本の吊りボルト1435により封止切断機構142が支持されている。シリンダ機構1433がアーム1431A、1431Bの他方側の端部を前後に移動させることで、封止切断機構142が上下動する。
封止切断機構142は、図14に示す構成を備えている。中央にフィルムを切断する刃部材1422が配置され、刃部材1422の両側にはフィルムを封止する一対のシール部材1423A、1423B(以下、区別する必要が無いときは「シール部材1423」ともという)が配置されている。刃部材1422とシール部材1423の間には、刃部材1422とシール部材1423を加熱するための加熱用部材1424A、1424B(以下、区別する必要が無いときは「加熱用部材1424」ともいう)がそれぞれ配置されている。加熱用部材1424から発せられる熱が刃部材1422とシール部材1423に伝達され、刃部材1422とシール部材1423が加熱される。刃部材1422と加熱用部材1424とは接触しているが、加熱用部材1424とシール部材1423との間には、温度調整部材1425A、1425B(以下、区別する必要が無いときは「温度調整部材1425」ともという)が設けられている。温度調整部材1425により、シール部材1423には加熱用部材1424の熱が直接伝わらないので、シール部材1423の温度は刃部材1422の温度よりも低くなる。
シール部材1423の温度を刃部材1422の温度よりも低くするのは、以下の理由による。封止切断機構142は、加熱された刃部材1422とシール部材1423を帯状フィルムに所定時間接触させることで帯状フィルムを切断するとともに、帯状フィルムを熱融着により封止している。しかし、適切な刃部材1422の刃先の温度と、最適なシール部材1423の端部の面の温度とは異なっているので、刃部材1422の温度が帯状フィルムを切断するために最適となるように加熱用部材1424の温度を設定すると、帯状フィルムを封止するためのシール部材1423の接触面の温度が上昇しすぎてしまい、帯状フィルムが溶けて封止できない。このため、シール部材1423と加熱用部材1424との間に温度調整部材1425を設けて、シール部材1423の温度を刃部材1422の温度よりも低くしている。
実用新案登録第3192307号公報
適切なシール部材1423の温度は、帯状フィルムの種類、厚みによって異なる。しかし、特許文献1に記載の装置においては、加熱用部材1424自体の温度の変更は可能であるが、シール部材1423の温度は温度調整部材1425により刃部材1422の温度より下となるように調整しているにすぎず、シール部材1423を所望の温度に正確に設定することが難しい。このため、シール部材1423の温度が適温よりも高い場合には、熱によりフィルムが溶けて破れることがある。また、シール部材1423の温度が適温よりも低い場合には、十分にフィルムの封止がされないことがある。
また、封止する帯状フィルムの種類や厚みが変更された場合には、シール部材1423の温度も帯状フィルムに合わせて設定する必要がある。しかし、特許文献1に記載の装置においては、シール部材1423を所望の温度とするために予め加熱用部材1424の温度を調節しなければならず、この温度調整に時間がかかり、すぐにシール部材1423を所望の温度にして包装機100を動作させることができないという問題がある。
本考案は、上記した課題に着目してなされたものであり、シール部材の温度を所望の温度に調整できる封止切断装置および包装機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本考案は、次の項に記載の主題を包含する。
項1: 物品を密封状態で包装するための二枚重ねフィルムの開放部分を帯状に封止しかつその封止部分に沿って切断する封止切断装置であって、
封止切断機構と、温度調整手段とを備え、
前記封止切断機構は、
前記フィルムを切断するための刃部材と、
前記刃部材の両側に設けられ、前記フィルムを封止するための一対のシール部材と、
前記刃部材と前記の各シール部材との間にそれぞれ設けられ、前記刃部材および前記シール部材を加熱するための一対の加熱用部材と、
前記加熱用部材と前記シール部材との間に設けられ、前記刃部材の温度と前記シール部材の温度との間に温度差を設定するための温度調整部材とを一体に備え、
前記温度調整手段は、
前記シール部材に設けられ、前記シール部材の温度を測定する温度センサと、
前記温度センサと接続され、前記シール部材が所定の温度となるように前記加熱用部材の温度を調整する制御器と、
を備える、封止切断装置。
項2: 前記フィルムは、二枚重ねの折り重ねられたフィルムであり、前記フィルムの折返し部と平行をなす部分を封止切断する第1の封止切断部と、フィルムの折返し部に対して直角をなす部分を封止切断する第2の封止切断部とを備え、
前記第1および第2の各封止切断部は、それぞれ、前記刃部材、一対の前記シール部材、一対の前記加熱用部材を備える、項1に記載の封止切断装置。
項3: 前記温度センサを2つ備え、
前記各温度センサは、前記第1および第2の各封止切断部のそれぞれの前記シール部材に設けられる、項2に記載の封止切断装置。
項4: 前記制御器は、前記各温度センサと接続されて、前記第1および第2の各封止切断部のそれぞれの前記加熱用部材の温度を調整する、項2または3に記載の封止切断装置。
項5: 前記第1および第2の各封止切断部の前記刃部材は、平面からみてL字状に一体形成されている、項2から項4のいずれか一項に記載の封止切断装置。
項6: 前記刃部材の先端部は、下に凸となる丸み形状である、項2から項4のいずれか一項に記載の封止切断装置。
項7: 物品を密封状態で包装するための包装機であって、項1から項6のいずれか一項に記載された封止切断装置を備える包装機。
本考案によれば、シール部材の温度を所望の温度に調整できる封止切断装置および包装機を提供できる。
本考案の一実施形態に係る封止切断装置の要部の概略構成を示す斜視図である。 帯状フィルムの封止切断前の状態を示す図1のA-A線に沿う断面図である。 刃部材の先端部の拡大図である。 図2のC-C線に沿う断面図である。 (A)は第1の封止切断部および第2の封止切断部の一方の端部を拡大した断面図であり、(B)は第1の封止切断部の他方の端部を拡大した断面図である。 温度調整手段の電気的接続を示す図である。 安全カバーを、帯状フィルムを挟んで支持面に当接させた状態を示す図1のA-A線に沿う断面図である。 図1のA-A線から見た、封止切断時の状態を示す断面図である。 図1のB-B線から見た断面図である。 支持板及び安全カバーの部分を示す正面図である。 包装体が形成される動作の説明図であり、(a)は物品を帯状フィルム間に配置した状態の説明図、(b)は封止切断機構が帯状フィルムに接触している状態の説明図、(c)は包装体が形成された状態の説明図である。 従来の包装機の外観を示す斜視図である。 従来の包装機の往復動機構の説明図である。 従来の包装機の封止切断機構の断面図である。
以下、本考案の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。本実施形態の封止切断装置10は、図12に示す従来の包装機100における封止切断台140と置き換えることにより、包装機100を構成することができる。従って、従来と同様の構成については同一符号を付して説明を省略する。なお、以下の説明では、図2を基準に上下方向を定義しているが、本考案の包装機100および封止切断装置10を使用する際には、上下方向は必ずしも鉛直方向に沿う必要はなく、任意の方向とすることができる。
図1、図2に示すように、封止切断装置10は、折り重ねられた二枚重ねのフィルムFの開放部分を帯状に封止しかつその封止部分に沿って切断して、物品を密封状態で包装するためのものであり、封止切断部11と、温度調整手段70と、支持台40とを備えている。
(封止切断部11)
封止切断部11は平面からみてL字状であり、図1、図11(b)、図11(c)に示すように、折返し部FRと平行に延在する第1の封止切断部51と、折り返し部FRに直交する方向に延在する第2の封止切断部52とを有している。第1の封止切断部51はフィルムFの折返し部FRと平行をなす部分F1を封止切断するためのものである。第2の封止切断部52はフィルムFの折返し部FRに対して直角をなす部分F2を封止切断するためのものである。第1の封止切断部51および第2の封止切断部52の長手方向の長さは500mm以上、2000mm以下が好ましく、本実施形態では1000mmと設定しているが、これに限定されるものではない。
第1の封止切断部51は2本の吊りボルト1435により支持板1432に支持され、第2の封止切断部52が2本の吊りボルト1435により一方のアーム1431Aに支持されている。封止切断機構20は従来と同様の構成の往復動機構143に連結されている。
封止切断部11の第1の封止切断部51と第2の封止切断部52とは、それぞれ、封止切断機構20と、封止切断機構20を被う安全カバー31(後述)を有するフィルム押え機構30とを備えている。以下の説明では、第1の封止切断部51の構成について説明する。特に断らない限り、第2の封止切断部52も第1の封止切断部51と同様の構成であり、対応する構成に同一の符号を振って説明を省略する。第2の封止切断部52の各部は折り返し部FRに直交する方向に延在する。
(封止切断機構20)
図2に示すように、第1の封止切断部51の封止切断機構20は、それぞれ、刃部材22と、一対のシール部材23A、23Bと、一対の加熱用部材24A、24Bと、一対の温度調整部材25A、25Bと、一対の押さえプレート26A、26Bと、押さえブロック27とを備えている。これらの各部はフィルムFの折返し部FRと平行に延在する。
刃部材22は、フィルムFを切断するためのものであり、板状を呈している。図3に示すように、側面からみて、刃部材22の刃先22aは下向きに先細り形状となっており、刃先22aの先端部22bは下向きに凸となる丸み形状(半球状)に形成されている。刃部材22の刃先22aは後述するシール部材23A、23Bの接触面23bよりも下方向に突出している。本実施形態では、刃先22aの突出長を1.5mmに設定している。本実施形態の刃部材22は、厚みが1mmの鋼平板から形成されているが、フィルムFが切断できるものであればこれに限られない。このように、刃先22aの先端部22bを尖らせずに丸み形状とすることで、作業者が刃先22aの先端部22bにより負傷しにくくなり安全性が向上する。なお、丸み形状とは、側面からみて、先端部22bに角をなす部分を含まず、曲線で形成された形状をいう。
シール部材23A、23Bは、フィルムFを封止するためのものであり、刃部材22の両側にそれぞれ設けられている。シール部材23A、23Bは板状を呈し、図2において下端部の外側の角部にテーパ23aを設けてフィルムFと接触する接触面(下面)23bの幅を所望のフィルムFの封止部分の幅となるようにしている。本実施形態ではシール部材23A、23Bはフッ素樹脂で加工されたアルミプレートを用いている。外側のシール部材23Bの上側には、後述する温度センサ71が挿入される断面半円状の溝23cが形成されている。溝23cは、図4、図5(B)に示すように、第2の封止切断部52と連結していない側の端部の側に、第1の封止切断部51の延在する方向に沿って形成されている。
このように、刃部材22の両側にシール部材23A、23Bが設けられているため、この封止切断機構20によって、図11(c)に示すように、フィルムFに帯状の2本の封止部分FA、FBが形成されるとともに、2本の封止部分の間が切断される。
加熱用部材24A、24Bは、刃部材22およびシール部材23A、23Bを加熱するためのものであり、板状を呈している。加熱用部材24A、24Bは、刃部材22と各シール部材23A、23Bとの間にそれぞれ設けられている。加熱用部材24A、24Bは刃部材22と面接触しており、本実施形態では、金属発熱体を収容したプレート型のヒーターが用いられている。なお、加熱用部材24A、24Bは刃部材22とシール部材23A、23Bの温度を上昇させることができるものであれば、本実施形態に限定されない。例えば、加熱用部材24A、24Bはある一定の温度の熱を発するものであってもよく、任意の温度の熱を発するように後述する制御器72により制御されるものであってもよい。
温度調整部材25A、25Bは板状を呈しており、加熱用部材24A、24Bとシール部材23A、23Bとの間に設けられ、加熱用部材24A、24Bとシール部材23A、23Bとに面接触している。温度調整部材25A、25Bは、刃部材22の温度とシール部材23A、23Bの温度との間に温度差を設定するためのものである。具体的には、加熱用部材24A、24Bからシール部材23A、23Bへの熱伝達を制限してシール部材23A、23Bの温度を刃部材22の温度より低い温度に設定するものである。本実施形態では、温度調整部材25A、25Bはセラミックファイバーを薄板状またはペーパー状に形成したものである。なお、温度調整部材25A、25Bは薄板状のセラミックファイバーに限定されるものではなく、例えば、加熱用部材24A、24Bとシール部材23A、23Bとの間に多数の孔を有するスペーサなどを設け、各孔の空気層によって熱伝達を制限するようにしてもよい。
刃部材22と、シール部材23A、23Bと、加熱用部材24A、24Bと、温度調整部材25A、25Bとは、図2に示すように、上方向の端部が押さえブロック27に当接している。また、これらの部材と押さえブロック27とは両側からステンレス鋼(SUS)製の押さえプレート26A、26Bにより挟持され、2本のネジ26a、26bでネジ止めされている。これにより、刃部材22、シール部材23A、23B、加熱用部材24A、24B、温度調整部材25A、25B、押さえプレート26A、26B、及び押さえブロック27が一体化されている。2本のネジのうち一方のネジ26aは押さえプレート26A、26Bと刃部材22とシール部材23A、23Bと加熱用部材24A、24Bと温度調整部材25A、25Bとを貫通し、他方のネジ26bは押さえプレート26A、26Bと押さえブロック27とを貫通している。
また、図9に示すように、押さえブロック27は吊りボルト1435の一端にネジ止めされており、吊りボルト1435の他端は従来の往復動機構143の支持板1432やアーム1431Aに接続されている。従って、往復動機構143の移動とともに封止切断機構20が移動する。押さえブロック27の上方には抜止め用のナット27aが位置し、さらにナット27aの上にシリコンゴム27bが設けられている。シリコンゴム27bは、後述する安全カバー31の内壁にナット27aが当接するのを防いでいる。
本実施形態においては、刃部材22の幅(図2における左右方向の長さ)を1mm、加熱用部材24A、24Bの幅を4mm、シール部材23A、23Bの接触面23bの幅を3mm、温度調整部材25A、25Bの幅を1mm、押さえプレート26A、26Bの幅を3mmに設定している。しかし、これらの幅は上記に限定されるものではない。
本実施形態においては、温度調整部材25A、25Bの幅は、刃部材22の刃先22aの先端部22bの温度がシール部材23A、23Bの温度よりも約30度高くなるような幅に設定されている。しかし、刃部材22の刃先22aの先端部22bとシール部材23A、23Bとの温度の差は30度に限定されるものではなく、フィルムFの厚みや材質、接触時間などに応じて設定される。
第1、第2の各封止切断部51、52は上述したようにL字状である。図5(A)に示すように、第1の封止切断部51の加熱用部材24A、24Bの端部は、第1の各封止切断部51と直交する方向に延在する第2の封止切断部52の加熱用部材24A、24Bの端部にそれぞれ突き当てられ、接着剤等の連結手段により連結されている。また、第1の封止切断部51の温度調整部材25A、25B、シール部材23A、23B、押さえプレート26A、26Bは、それぞれ、第2の封止切断部52の温度調整部材25A、25B、シール部材23A、23B、押さえプレート26A、26Bに突き当てられ、接着剤等の連結手段により連結されている。
第1、第2の各封止切断部51、52の刃部材22は、1枚の鋼平板をL字状に折り曲げて一体形成されたものである。図4に示すように、平面からみて1枚の鋼平板のL字の第1辺部が第1の封止切断部51の刃部材22を構成し、第2辺部が第2の封止切断部52の刃部材22を構成する。第1、第2の各封止切断部51、52の刃部材22を別体として構成した場合には、直角に交わる1、第2の各封止切断部51、52の刃部材22の継ぎ目に隙間が生じ、フィルムFが切断できないことがある。しかし、本実施形態においては、第1、第2の各封止切断部51、52の刃部材22を一体形成しているので、第1、第2の各封止切断部51、52の刃部材22は連続して設けられ、フィルムFを連続して直角に切断することができる。
(フィルム抑え機構30)
フィルム押え機構30は、封止切断時にフィルムFを支持面41に押え付けるためのものであり、封止切断機構20上に被さる箱型のステンレス鋼(SUS)の安全カバー31と、安全カバー31と往復動機構143の支持板1432やアーム1431Aとの間に介在させる弾性ばね32とを備えている。
安全カバー31は、弾性ばね32により支持台40の支持面41に向かう方向(図2の下方向)に付勢されており、吊りボルト1435に沿って図2の上下方向にスライド可能である。安全カバー31は押さえプレート26A、26Bと対向する一対の側板31a、31bを備えている。一方の側板31aは押さえプレート26Aと接触した状態でスライドする。他方の側板31bと他方の押さえプレート26Bとの間には空隙を設けており、このため、安全カバー31のスライドはスムーズに行なわれる。この空隙は、一方の押さえプレート26Bの厚みを他方の押さえプレート26Aの厚みより小さくすることで形成している。
安全カバー31は下面(支持台40の支持面41に対向する面)が開口している。図2、図7に示すように、封止切断機構20が封止切断を行っていないときには、安全カバー31の一対の側板31a、31bの下端部が、各シール部材23A、23Bの接触面23bおよび刃部材22の刃先22aの先端部22bより下方向に突き出ている。また図8に示すように、封止切断時には、安全カバー31の側板31a、31bの下端部は、各シール部材23A、23Bの接触面23bと略同一平面上に位置し、このとき刃部材22の刃先22aの先端部22bはシール部材23A、23Bの接触面23bより下方に突き出ている。
安全カバー31の側板31aには、前記ネジ26a、26bを安全カバー31の外側から挿入するための挿入孔31dが形成されている。挿入孔31dは、第1の封止切断部51の長手方向に沿って複数設けられるとともに、第2の封止切断部の長手方向に沿って複数設けられている。なお、挿入孔31dは、加熱用部材24A、24Bにより発せられる熱を封止切断機構20の外に逃がす機能も有する。
吊りボルト1435は、弾性ばね32の内部を貫通するとともに、安全カバー31の上面に設けられた貫通孔を貫通している。、吊りボルト1435の下端部には押さえブロック27がネジ止めされている。これにより、吊りボルト1435に沿って安全カバー31はスライド自由である。
(スイッチ)
往復動機構143の一方のアーム1431A及び支持板1432には、図10に示すように、リミットスイッチ60が設けられ、一方、安全カバー31には上方向に向けて操作部材61が設けられている。リミットスイッチ60は、安全カバー31とアーム1431Aとの間及び安全カバー31と支持板1432との間が所定の間隔以下になった場合に操作部材61によりリミッタアーム62が押されてオンする。
また、往復動機構143の一方のアーム1431Aには、軸1434の近傍位置に、図示しない第2、第3のリミットスイッチSWA、SWBが設けられている。第2のリミットスイッチSWAは、封止切断機構20がフィルムFから上方の所定の位置に達したことを検知するスイッチであり、本実施形態では2mm~5mmに設定されている。第3のリミットスイッチSWBは、封止切断機構20がフィルムFと接触してフィルムFを封止切断する適切な位置に移動したことを検知するスイッチであり、封止切断機構20がフィルムFに接触する時間を計時するときの計時開始タイミングを検知している。
フィルムFの封止切断時、封止切断機構20がフィルムFから2mm~5mm上方に達したときに、まず第2のリミットスイッチSWAがオンし、その後、封止切断機構20がフィルムFを封止切断する適切な位置に移動したときに第3のリミットスイッチSWBがオンする。このとき、安全カバー31はアーム1431A及び支持板1432に向かう方向に移動し安全カバー31とアーム1431Aとの間及び安全カバー31と支持板1432との間の間隔が所定の間隔以下になるので、リミットスイッチ60もオンとなる。
リミットスイッチ60と、第2、第3のリミットスイッチSWA、SWBとは異物等(
例えば、作業者の指)の検知にも用いられる。安全カバー31とフィルムFとの間に異物等が存在する場合には、異物に安全カバー31が当接する結果、第2のリミットスイッチSWAがオンする前にリミットスイッチ60がオンするものであり、この異物等の検知により往復動機構143の動作を強制停止させることができる。
(温度調整手段70)
温度調整手段70は、シール部材23Bに設けられ、シール部材23A、23Bの温度を測定する温度センサ71と、温度センサ71と接続されシール部材23A、23Bが所定の温度となるように加熱用部材24A、24Bの温度を調整する制御器72と、温度調節ツマミ74と、温度表示器73とを備える。図6に温度調整手段70の電気的接続を示す。
温度センサ71は、例えば熱電対が用いられる。図4、図5(B)に示すように、温度センサ71は第1、第2の各封止切断部51、52の互いに連結されていない外側の端部から、シール部材23Bに設けられた溝23cに沿って挿入される。なお、温度センサ71は熱電対に限定されず、既知の温度センサ71であってよい。温度センサ71は、制御器72と信号線により、または無線により電気的に接続されている。
制御器72は、包装機100の内部に配置されており、温度センサ71から温度を示す信号を受信し、シール部材23A、23Bが予め設定される所定の温度となるように加熱用部材24A、24Bの温度を調整する。制御器72は、自動で、温度センサ71から送信される信号により示される温度が、所定の温度よりも上または同じであれば加熱用部材24A、24Bをオフし、所定の温度よりも下であれば加熱用部材24A、24Bをオンする。このように、制御器72が加熱用部材24A、24Bのオンオフ動作を制御して温度を調整することで、シール部材23A、23Bの温度が所定の温度に調整される。
制御器72は、加熱用部材24A、24Bの温度を調整することができれば既知の構成のものが用いられる。例えば、基板上にオンオフ制御回路が構成されたものや、CPUやメモリを有するコンピュータが用いられる。加熱用部材24A、24Bの温度を調整してシール部材23A、23Bの温度を所定の温度とすることができればまた、制御器72は上記のオンオフ制御を行うのではなくPID制御により加熱用部材24A、24Bの温度を調整してもよく、任意の制御方法が用いられる。
制御器72は、例えば包装機100の操作パネル160に設けられる温度調節ツマミ74と接続されており、作業者が温度調節ツマミ74を操作することで、制御器72にシール部材23A、23Bの所定の温度が設定される。また、制御器72は、例えば図12に示す包装機100の操作パネル160に設けられる温度表示器73に信号線または無線により電気的に接続されている。温度表示器73として既知のディスプレイやデジタル数字表示器が用いられる。なお温度調整手段70は温度表示器73を備えていなくてもよい。
本実施形態においては、温度調整手段70は、第1、第2の各封止切断部51、52毎に設けられており、第1および第2の各封止切断部51、52毎にシール部材23A、23Bの温度を調節している。すなわち、本実施形態の包装機100は、温度センサ71、制御器72、温度表示器73、温度調節ツマミ74を2つずつ備えている。各温度センサ71は、第1および第2の各封止切断部51、52のそれぞれのシール部材23Bに設けられている。なお、この場合において、第1、第2の各封止切断部51、52毎に設けられた制御器72は一体として1つの制御器72として構成されていてもよい。
なお、温度調整手段70は、第1、第2の各封止切断部51、52毎に設けられていなくてもよい。例えば、温度センサ71、制御器72、温度表示器73、温度調節ツマミ74を1つ備え、第1、第2の各封止切断部51、52のいずれかのシール部材23Bに温度センサ71を取り付けてもよい。この場合、制御器72は、温度センサ71が測定する第1、第2の各封止切断部51、52のいずれかの温度に基づいて、第1、第2の各封止切断部51、52両方の加熱用部材24A、24Bの温度を調整する。
シール部材23A、23Bの接触面23bの温度は、フィルムFの厚みや材質、接触時間などに応じて設定される。本実施形態においては、フィルムFとして例えばポリエチレン等オレフィン系からなるフィルムが用いられ、厚みは10μm以上、20μm以下のものが用いられるが、これに限定されるものではない。
温度調整手段70を備えることで、包装機100で用いるフィルムFを変更した場合であっても、フィルムFに応じて温度調節ツマミ74を作業者が操作することで、シール部材23A、23Bの温度をすぐに好適な温度に設定することができる。
また、従来技術においては、包装機100の封止切断装置10が数十回から数百回、封止切断動作を繰り返すと、シール部材23A、23Bの温度が下がってしまい、十分にフィルムFを封止できなくなることがあった。しかし、本実施形態によれば、制御器72により自動でシール部材23A、23Bの温度を調整しているので、封止切断動作を繰り返しても、シール部材23A、23Bの温度が下がることがなく、確実にフィルムFの封止を行うことができる。
また、封止切断装置10の使用状況によっては、第1、第2の各封止切断部51、52のシール部材23A、23Bの温度にわずかに差が出てしまうことがある。本実施形態によれば、温度調整手段70を第1、第2の各封止切断部51、52毎に設けているため、第1および第2の各封止切断部51、52毎にシール部材23A、23Bの温度を制御することができる。
(支持台40)
支持台40は、図1に示すようにL字状であり、第1支持部43と第2支持部44とから構成される。第1支持部43は、フィルムFの折返し部FRと平行をなす部分F1を支持し、封止切断機構20の第1の封止切断部51と対向する。第2支持部44は、フィルムFの折返し部FRと直角をなす部分F2を支持し、封止切断機構20の第2の封止切断部52と対向する。図2に示すように、支持台40はフィルムFの封止切断する部位を一方の面から支持する支持面41を有している。支持面41はフッ素樹脂の耐熱性シートにより形成され、耐熱性シートの内側にはシリコンスポンジからなる衝撃吸収材42が設けられている。
次に、本考案の封止切断装置10の動作について説明する。
まず、図1、図11(a)に示すように、支持台40上に帯状のフィルムFが折り重ねられた状態で繰り出されており、上下のフィルムFの間には物品Oが配置されている。図1、図11(a)において、フィルムFの左端はこれから説明する動作の前に、既に封止がなされている。このとき、図2に示すように、封止切断機構20と安全カバー31は支持台40の上方に待機している。
次に、作業者が駆動スイッチ150をオンにすることで、封止切断機構20と安全カバー31とが支持台40に載置されたフィルムFに向けて下方向に移動する。図11(b)に示すように、封止切断機構20の第1の封止切断部51は、フィルムFの折返し部FRに対して反対側に位置し、折返し部FRと平行をなしている。また、第2の封止切断部52は、図11(b)において物品Oの右側に位置し、折返し部FRと直角をなしフィルムFの幅方向に延びている。図7に示すように、安全カバー31の下端がフィルムFを挟んで支持台40の支持面41に当接すると、安全カバー31は弾性ばね32の付勢力により支持面41に押圧され、フィルムFが支持台40上に固定される。
さらに、封止切断機構20が下方へ移動すると、図8に示すように、安全カバー31は弾性ばね32を圧縮変形させるので、封止切断機構20に対して相対的に後退動作し、封止切断機構20がフィルムFに突き当たってフィルムFが封止切断される。詳細には、まず、封止切断機構20の刃部材22の刃先22aがフィルムFに当接してフィルムFが切断され、次にシール部材23A、23Bの接触面23bがフィルムFと接触してフィルムFが封止される。フィルムFの封止時にはフィルムFにしわが発生するおそれがあり、もし封止後にフィルムFを切断すると、フィルムFの切断部分に重なりが生じて切断が完全になされない場合や、フィルムFの切断が直線にならない場合が生じる。しかし、本実施形態ではフィルムFを切断後に封止することで、上記の問題が起こるのを防いでいる。
所定時間経過後、封止切断機構20を上方向に移動させ、さらに安全カバー31も上方向に移動させたとき、図11(c)に示すように、フィルムFに帯状の本の封止部分FA、FBが形成されるとともに、2本の封止部分FA、FBの間が切断され、物品Oが収容された包装体80が形成されている。包装体80は排出コンベア144により包装機100の外に搬出される。また、包装体80を除いた後のフィルムFの左端は既に封止が完了した封止部分FBとなっており、上下のフィルムFの間に次の物品Oを収容して上述した動作を行うことで新たに包装体80が形成される。
上記した構成によれば、加熱用部材24A、24Bとシール部材23A、23Bとの間に、温度調整部材25A、25Bが設けられている。このため、加熱用部材24A、24Bからのエネルギーは刃部材22と比較してシール部材23A、23Bには伝わりにくくなり、シール部材23A、23Bの温度は刃部材22の温度より低い温度となる。このように、温度調整部材25A、25Bを加熱用部材24A、24Bと各シール部材23A、23Bとの間に設けることで、刃部材22の温度とシール部材23A、23Bの温度との間に温度差を設定することができ、刃部材22及びシール部材23A、23Bを最適な温度に設定することが可能である。
また、温度調整部材25A、25Bは、刃部材22とシール部材23A、23Bと加熱用部材24A、24Bと一体に設けられているため、メンテナンスが容易となる。
以上、本考案の一実施形態について説明したが、本考案は上記実施形態に限定されるものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。本実施形態においては、支持台40は固定されており封止切断機構20及び安全カバー31を上下方向に移動させたが、封止切断機構20を固定し、支持台40を封止切断機構20に向けて移動させてもよい。この場合、支持台40の支持面41が封止切断機構20に向けて移動して安全カバー31の先端にフィルムFを挟んで当接し、さらに支持面41が封止切断機構20に向けて移動することで封止切断機構20に対して安全カバー31が相対的に後退動作し、封止切断機構20がフィルムFに当接する。また、支持台40と、封止切断機構20及び安全カバー31との双方を移動させてもよい。さらに、封止切断機構20及び安全カバー31と支持台40の少なくとも一方を横方向(水平方向)に移動させるようにしてもよい。
また、支持台40は固定されているが、支持台40の支持面41の高さ調整用の調整ボルトを備えたものであってもよい。支持面41の高さ調整を行うことで、フィルムFの封止切断時の、支持面41に対する各シール部材23A、23Bの接触面23bおよび刃部材22の刃先22aとの位置を調整することができる。
また、本実施形態では折り重ねられた上下2枚のフィルムFの開放部分を帯状に封止切断するために封止切断機構20をL字状としているが、封止切断機構20が直線状や曲線状の封止切断部を備えるものであってもよく、またこれらの形状の封止切断部を組み合わせたものであってもよい。
さらに、本実施形態では二つ折りされた帯状フィルムFの開放部分の3箇所を封止し切断しているが、二枚重ねられた帯状フィルムの開放部分の4箇所を封止し切断することもできる。
実施形態として記載され又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本考案の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。一つの構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。「端部」及び「端」等のように、「…部」の有無で区別した表現が用いられている場合、例えば、「端部」とは、「端」を含む一定の範囲を持つ部分を意味する。他の「…部」を伴った表現についても同様である。
10 封止切断装置
20 封止切断機構
22 刃部材
22a 刃先
23A、23B シール部材
23b 接触面
24A、24B 加熱用部材
25A、25B 温度調整部材
26 押さえプレート
27 押さえブロック
30 フィルム押え機構
31 安全カバー
32 弾性ばね
40 支持台
41 支持面
42 衝撃吸収材
51 第1の封止切断部
52 第2の封止切断部
60 リミットスイッチ
70 温度調整手段
71 温度センサ
72 制御器
F フィルム
FR 折返し部
FA、FB 封止部分

Claims (7)

  1. 物品を密封状態で包装するための二枚重ねフィルムの開放部分を帯状に封止しかつその封止部分に沿って切断する封止切断装置であって、
    封止切断機構と、温度調整手段とを備え、
    前記封止切断機構は、
    前記フィルムを切断するための刃部材と、
    前記刃部材の両側に設けられ、前記フィルムを封止するための一対のシール部材と、
    前記刃部材と前記の各シール部材との間にそれぞれ設けられ、前記刃部材および前記シール部材を加熱するための一対の加熱用部材と、
    前記加熱用部材と前記シール部材との間に設けられ、前記刃部材の温度と前記シール部材の温度との間に温度差を設定するための温度調整部材とを一体に備え、
    前記温度調整手段は、
    前記シール部材に設けられ、前記シール部材の温度を測定する温度センサと、
    前記温度センサと接続され、前記シール部材が所定の温度となるように前記加熱用部材の温度を調整する制御器と、
    を備える、封止切断装置。
  2. 前記フィルムは、二枚重ねの折り重ねられたフィルムであり、前記フィルムの折返し部と平行をなす部分を封止切断する第1の封止切断部と、フィルムの折返し部に対して直角をなす部分を封止切断する第2の封止切断部とを備え、
    前記第1および第2の各封止切断部は、それぞれ、前記刃部材、一対の前記シール部材、一対の前記加熱用部材を備える、請求項1に記載の封止切断装置。
  3. 前記温度センサを2つ備え、
    前記各温度センサは、前記第1および第2の各封止切断部のそれぞれの前記シール部材に設けられる、請求項2に記載の封止切断装置。
  4. 前記制御器は、前記各温度センサと接続されて、前記第1および第2の各封止切断部のそれぞれの前記加熱用部材の温度を調整する、請求項3に記載の封止切断装置。
  5. 前記第1および第2の各封止切断部の前記刃部材は、平面からみてL字状に一体形成されている、請求項2に記載の封止切断装置。
  6. 前記刃部材の先端部は、下に凸となる丸み形状である、請求項1に記載の封止切断装置。
  7. 物品を密封状態で包装するための包装機であって、請求項1に記載された封止切断装置を備える包装機。
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