JP3239896U - 機械式・電気式部品の着脱をする多目的・多機能装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本考案は、機械式、油圧式、電気式等の異なる複数の部品の着脱を容易にする多目的・多機能装置に関する。
したがって、本考案は、任意の複雑な製品の製造における、異なる部品の組立・分解に係る技術分野に含まれる。
詳細には、本考案は、自動車、自動二輪車、自転車等の種々の車両、および/または、家電等の定期点検および/または臨時点検に使用する複数の選択可能なツールを備える、多目的・多機能装置に関する。
そのため、ここで説明する事項は、部品の組み立てが含まれるいかなる技術分野にも、有利に展開可能である。
メンテナンス時、機械式、電気式等の部品が複雑なものであった場合、部品やその一部分の分解や再組立に利用可能な複数のツールを、必要に応じて組み込んだ利便性の高い器具が知られている。
こうした器具により、操作者が行う操作種類に最も適したツールの選択・使用が容易になる場合があることは明らかである。
例えば、ハンドルと、複数のブッシングが設けられたヘッドと、を備える多目的器具が知られており、各ブッシングは、特定のねじに使用され、特に、それぞれのねじの大きさにあったブッシングが設けられている。
しかし、ヘッドにおいて、ブッシングの数が制限されているため、こうした多目的器具では、ツールの組合わせも限られてしまう。一般的に、ブッシングの最大数は4である。
市場で入手可能なねじ、ナット、およびボルトの種類が多岐にわたること、さらに、それらのサイズのバリエーションの多さも考えると、操作者の補佐や作業の簡易化において、こうしたツールの組合わせでは不十分であることは、理解されよう。
こうした欠点を補うため、操作者は、作業の種類や製品の種類によって異なる組立/分解ニーズに対応できるよう、幅広い器具を揃える場合がある。
実際、各ブランドや製造元は、異なる種類やサイズのねじ、ナット、ボルト等を使用しているため、一つの器具では、異なるブランド間の作業や製品において、あるいは、同一ブランド内の別モデル間においても、互換性がなく、利用できない場合があることが想定される。
これに伴って、予想がつく通り、操作者は、作業にあたれるよう、多岐にわたる多目的器具を備えておかなければならず、それでも不十分であった場合に、必要とするツールを、適したツールボックスなどに入れて備えておかなければならない。
したがって、操作者は、こうしたツールボックスを所持し、持ち歩くことを余儀なくされてしまう。
近年、操作者が持ち歩かなければならないツールの数をおさえるための解決策が検討され、軽量化、ツール数の削減が図られている。
例えば、特に、操作者が作業を行う技術分野における、多目的ツールが提案されている。
しかし、ねじやナットの種類やサイズに関して、製造元がとり得る選択肢の多さについて考えた場合、こうした解決策も十分とは言えず、依然として、操作者は、追加の器具やツールを持ち運ばなければならない。
こうした欠点は、作業時間が非常に、かつ厳密に限られていている場合において、特に顕著であえる。
例えば、アマチュア、プロに関わらず、自動車、自動二輪車、自転車等の競技分野を例に説明する。
こうした状況において、操作者による作業時間は、競技での結果や目標達成に、大きく影響する。
さらに、必ずしも、器具の揃っている場所やガレージで作業を行えるとは限らず、操作者は、車両が損傷した場所や、欠陥が生じた場所で作業をしなければならないことに留意しなければならない。
こうした場合、操作者は、使う可能性のある全てのツールを用意し、いかなる作業も完了できるよう、充分にツールが揃ったツールボックスを現場に持ち込まなければならない。
したがって、一般的に、充分にツールが揃ったツールボックスや多岐にわたる多目的器具によって、操作者は、充分に作業にあたることができるものの、重量もあり、ツール数も多いため、ツールを探すことにも時間がかかり、結果、作業時間も延びてしまいかねない。
ツールを探すことで作業が遅れてしまう場合もある。特に、その前の作業において、ツールを誤った場所に戻してしまった場合などは、大幅なタイムロスが生じる。
さらに、そうした器具を持ち運ぶことは、必ずしも容易ではなく、特に、外での作業の場合は、周囲の環境や、でこぼこした地面等の影響を受けてしまうであろう。
本考案の目的は、操作者が、多岐にわたるツールの組合わせ手にできる多目的・多機能装置を提供することにより、従来技術の多目的ツールにおける、上述の欠点を克服することにある。
本考案のさらなる目的は、少なくとも1つ以上の実施例において、競技の技術分野や作業種類に特化した複数のツールを備えた多目的装置を提供することにある。
本考案の別の目的は、少なくとも1つ以上の実施例において、異なる技術分野の作業を行うことができる、軽量で小型の多目的装置を提供することにある。
これらの目的や、これ以降に明らかにされる、その他の目的は、請求項1に記載の多目的装置によって実現される。
その他の目的も、従属項に記載されたその他の特徴によって、実現される。
本考案のさらなる特徴は、実用新案登録請求の範囲、および添付の図面による例示(あくまでも非制限的な例示)に沿って、以下の好ましい実施形態で強調される。図面は以下の通りである。
本考案の特徴を、図面を参照しながら以下に説明する。
なお、いかなる寸法や空間に関する表現(例えば、「下側」、「上側」、「内側」、「外側」、「前側」、「後ろ側」、「垂直」、「水平」等)は、作業時における要素の大まかな配置を表す。
ある一部分をその他の部分よりも強調する目的において、添付の図面で示されたものは、実際の寸法と異なる場合がある。
なお、前述の図面は模式的に示しており、想定され得る実施形態でも実現可能な、それらの寸法や空間配置の比率に基づいて、本考案の要素を再現している。
以降、「ツール」という表現は、作業場、実験室、工房といった室内環境や、外での作業に適した屋外環境において、汎用構成要素やその部品の組立および/または分解に使用可能な、任意の器具または装置として理解されたい。
限定する意図なしに、以下の説明では、自動二輪車分野、特に、自動二輪車のレース分野を想定して設計された多目的・多機能装置について取り上げるが、それに限定する意図はない。また、ここに示す事柄は、適切な装置において、アマチュア、競技性、プロフェッショナル等を問わず、任意の競技分野に、展開可能であることを理解されたい。
以降、「ねじ」という表現は、六角頭ねじ、アレンねじ、トルクス(登録商標)ねじ等の、任意の種類の仮係合手段であり、その組立/分解は、ツールを使用して行われることを理解されたい。
符号1は、本考案の全体を通して、多目的・多機能装置を指し、以降は、単に装置1と記載する。
一般的に、装置1は、例えば、ハンドルやグリップ等の少なくとも1つの把持手段4と、少なくとも1つのセレクタヘッド2と、を備える。セレクタヘッド2は、少なくとも1つのツール200を備えた、少なくとも1つのツールアセンブリ20が設けられている。
好ましい変形例によれば、セレクタヘッド2は、ツールアセンブリ20が支持ピン22によって回転可能に固定されている、少なくとも1つの支持アーム21、好ましくは、少なくとも2つの支持アーム21を備える。
ツール群20は、互いに対して適切に配置された複数のツール200を、有利に備えていてもよい。
支持ピン22は、ツールアセンブリ20を支持アーム21に固定でき、これにより、回転が可能となり、操作者が所望のツール200を選択できるようになる。
想定され得る変形実施例によれば、4つのツールが設けられている場合、ツールは「横方向」に配置され、4以外の個数のツールが設けられている場合は、ツールは「放射状」に設けられる。ツールアセンブリ20が回転することにより、ユーザは、その時々に合わせて、所望のツール200を選択することができる。
ツールアセンブリ20は、以下のツールを有利に備える。
・同種のツール200:ここで、ツールアセンブリ20に設けられた全てのツール200は、同じツールカテゴリに属し、サイズがそれぞれ異なるものであり、例として、異なるサイズを有するソケットキー等が挙げられる。
・異種のツール200:ここで、ツールアセンブリ20に設けられたツール200は、それぞれが異なるツールカテゴリに属し、例として、インサート、ソケット、アレンねじ、トルクス(登録商標)キー等が挙げられる。
・同種のツール200:ここで、ツールアセンブリ20に設けられた全てのツール200は、同じツールカテゴリに属し、サイズがそれぞれ異なるものであり、例として、異なるサイズを有するソケットキー等が挙げられる。
・異種のツール200:ここで、ツールアセンブリ20に設けられたツール200は、それぞれが異なるツールカテゴリに属し、例として、インサート、ソケット、アレンねじ、トルクス(登録商標)キー等が挙げられる。
想定され得る変形実施例によれば、セレクタヘッド2は、ハンドル4に解放可能に結合される。特に、セレクタヘッド2は、例えば、形状結合、バイオネット結合、ねじ込み/ねじ戻し等によって、同一のハンドル4に取り付けられ、取り外される。
セレクタヘッド2を分解することで、操作者が同じヘッドを付け替えることができ、これから行う作業や、競技における技術分野、同操作者による汎用的な作業ニーズなどに合わせて、最も適したツールアセンブリ200を備える装置1を準備することができる。
本考案に係る装置1は、ハンドル4に、少なくとも1つの予備ツール240のハウジングとして有利に機能する、少なくとも1つのシート40が設けられている、ことを特徴としている。
好ましい実施形態によれば、ハンドル4には、複数のシート40がもうけられており、そのそれぞれが、特定の予備ツール240のハウジグに適するよう、専用に形成されている。
想定され得る実施形態によれば、少なくとも1つの予備ツール240は、スクリュードライバー、フック型手段、割ピン抜き取り具、Oリング、および/または、チップ、インサート、剪断面、十字形、ソケットヘッド、トルクス(登録商標)形等の形を有するブッシング、スパナのエクステンション等といった、異なる種類のツールを備え得る。
さらに、予備ツール240は、例えば、マイクロツール、および/または、精密ツールといった、模型組立等の分野での作業に適したタイプであってもよい。
想定され得る変形実施形態によれば、少なくとも1つのシート40は、ハンドル4内に形成される。
好ましくは、少なくとも1つのシート40は、セレクタヘッド2と協働するよう設けられたハンドル4の近傍に設けられ、配置される。
シート40は、セレクタヘッド2を分解し、取り外した際に到達可能であってもよい。
有利には、セレクタヘッド2は、ハンドル4の端部と、内部に収容された予備ツール240と、を受けて収容するよう形成された空洞210を有する。
したがって、本考案に係るハンドル4により、少なくとも1つの予備ツール240を備える装置1を準備できるようになる。これにより、装置1の便利度が向上し、作業時に操作者が使用できるツールを増やすことができる。
したがって、同じ寸法であっても、本考案に係る装置の場合、より多くのツールを備えることができ、操作者が選択できるツールの幅を広げることができる。
有利には、ハンドル4は、サスペンションの調節リングナット用のキーや、カッター等の専用ツールを収容するための、少なくとも1つの専用シート41を備え得る。
想定され得る変形実施形態によれば、図示しないが、ハンドル4はまた、互いに結合したモジュールから形成されていてもよい。各モジュールは、少なくとも1つのシート40および/または41等を有利に備えていてもよい。
モジュール同士を結合することにより、ハンドル4の長さを変えることができ、同時に、装置1内に収容する予備ツール240の数も増やすことが可能になる。
さらに、本考案の別の変形例(図示しない)によれば、ハンドル4は、少なくとも1つの、適切な厚みを有するワッシャー(やその他要素)を中に収容可能な、空洞を有するチューブ状要素からなるものであってもよい。それぞれのワッシャーが、予備240および/または専用ツールを支持する、前述の少なくとも1つのシート40および/または41を有する。
ワッシャーは、ハンドル4から取り外し可能であり、さらに、本考案の多目的装置1の、少なくとも1つのセレクタヘッド2に取り付けられるエクステンションやアダプタとしても利用することができる。ここで、予備240、および/または、専用ツールは、使用時に適切に係合・結合される。
特に、アダプタ、および/または、専用インサート用のエクステンション、および/または、キーとして使用される際、例えば、エンジン分野において、既知のインサート、および/または、ツーストロークあるいはフォーストロークエンジンの点火プラグの組立/分解に適したキーとして使用される際、ワッシャーを、多目的装置1の、少なくとも1つのセレクタヘッド2の少なくとも1つのツール200(および/または、後述のように、第2セレクタヘッド3のツール300)に設置することが有利であると分かった。
最小限かつ本質的な構造を追求した場合の、本考案に係る装置1の好ましい変形について説明する。
こうした好ましい変形例によれば、装置1は、第1ツールアセンブリ20が設けられた第1セレクタヘッド2と、第2ツールアセンブリ30が設けられた第2セレクタヘッド3と、を備える。
有利には、第2セレクタヘッド3は、構造的に、第1セレクタヘッド2に類似しており、そのため、第2ツールアセンブリ30用の、少なくとも1つの支持アーム31と、対応する支持ピン32と、が設けられている。
セレクタヘッド2および3は、それぞれのツールアセンブリ20および30によって特徴づけられ、以下のものであってもよい。
・互いに同一であり、同種の、および/または、異種のツールアセンブリに設けられる。
・それぞれが特定の種類のツール専用のものである。
・互いに同一であり、同種の、および/または、異種のツールアセンブリに設けられる。
・それぞれが特定の種類のツール専用のものである。
添付の図面を参照すると、それに限定はされないが、ここに示す装置1は、特に、自動車両分野、例えば、自動二輪車分野において、有用である。
実際、装置1は、二輪車分野(自動二輪車、スクーター、モトクロス、モタードバイク等)に不可欠なツールを中心に揃えてもよい。
こうした目的において、装置1は、通常時、自動二輪車等に不可欠なツールを揃えていてもよい。これにより、操作者が必要とするほぼすべてのツールを網羅することができ、負担や、ツールボックスの持ち運びを回避しながら、メンテナンス作業に対応することができる。
装置1は、メンテナンスや修理をする自動二輪車によって、多種多様なツールを有利に備えていてもよい。
想定され得る変形例によれば、第1セレクタヘッド2は、ねじやナットに対応するよう形成された、異なる寸法を有するブッシングを備えていてもよい。同時に、第2セレクタヘッド3は、ねじやナットに適した、さらなるブッシング、および/または、例えば、フック、フォーク、ブレード、パッドゲージ等に形成された、さらなるツール301を備えていてもよい。
より詳細には、第1セレクタヘッド2は、他のものに比べて、ハブピン、モータやホイールの保持ボルトに関連する作業に適した、中型のブッシングを実際備えていてもよい。一方、第2セレクタヘッド3は、車体改造・修理や、サドル、コンベア、泥ハネガード等の車体部品に関連する作業に適したツールを実際備えていてもよい。
例えば、フック型ツール301は、排気筒トップ、特に、フレームにアンカー留めするばねなどの弾性手段に関連する作業に、特に適している。
ハンドル4内部には、車体改造・修理に有用な、スクリュードライバー、十字形や溝付きチップ、アレンインサートやトルクス(登録商標)インサート、その他のインサート、または、シャーシ、制動システム部品(ブレーキディスク、ブレーキポンプ、フットレスト等)といったものが含まれる。
例えば、「7」、「10」、そして「13」のブッシングは、ホイールのスポークを締めたり、チェーンを調節したりするために必要である。
スクリュードライバーは、サスペンションの調整、や部品の取り外しなどに主に使用され、取り外し可能、またはモジュール化可能なタイプの場合、それぞれのハンドルやその部品は、他のインサートのうち、少なくとも1つを支持することにも使用できる。
前述の通り、予備240、および/または、専用ツールを含む、多種多様なツールのなかに、レアモノショックサスペンションの調節リングナットに関連した作業に必須のキーが設けられていてもよい。
こうした機能が備えられていれば、自動二輪車の機能性を短時間で維持・復元するために、作業者が通常必要とする、主たる作業を網羅することができる。
このように構成された装置1は、非常に高い実用性を有し、ツールボックスを使用する必要なく、様々な種類の作業に対応することができる。
実際、セレクタヘッド2および3のツールと、予備240、および/または、専用ツールを設けた結果、装置は、チェーンのテンション調整といった簡単なものから、緊急時の素早い対応が求められるものまで多種多様な作業に、しっかりと対応することのできるツールを備えることができる。
さらに、装置1は、扱いやすいポケットサイズのため、持ち運びやすく、路上でも、オフロードでも、つまり、外部環境でも、応急処置的な作業を行うことが可能になる。
上述した、装置1のいくつかの変形例は、考案の概念の、新規範囲を逸脱しない範囲において、当業者であれば実現することができることは、明らかである。また、本考案の実用的な実施形態において、上述した装置の多くは、同等の技術要素に置き換えることができることも、明らかである。
例えば、図示しない、想定され得る変形実施形態によれば、ハンドル4は、2枚のハーフシェルを解放可能に結合することによって形成されていてもよく、上述の予備240、および/または、専用ツールが収容できるような形に適切に形成されている。
少なくとも1つのセレクタヘッドが取り外されると、好ましくは、ハンドル4の長手軸の下面に対して、ハーフシェルの結合が解かれて、折りたたまれ、開いた状態になることにより、ツールに到達可能になる。
図7に示す、最後の想定され得る実施形態によれば、本考案の多目的装置1 は、挿入が困難な追加の専用器具6を、備えていてもよい。専用器具6は、上述のとおり、把持手段(ハンドル)4内に、および/または、セレクタヘッド2,3のツールアセンブリ20,30に設置可能である。
この点において、少なくとも1つのセレクタヘッド2,3の少なくとも1つの支持アーム21,31は、追加の専用器具6を含むよう、または、追加の専用器具6として機能するよう、適切に成型、および/または、形成された付属品5を備えていてもよい。
より詳細には、付属品5は、実質、支持アーム21,31のエクステンションをなし、対応するセレクタヘッド2,3のツール群20,30を超えて突出している。これにより、干渉なく使用することができ、一体化された専用器具6の最適なハンドリングが可能となる。
非制限的な例示として、図7に示す通り、付属品5は、ツーストロークまたはフォーストロークエンジンの点火プラグの組立/分解用のキー6を備えていてもよい。
最後に、前述の代替形態として、追加の専用器具6を、本考案の多目的装置1内で異なる配置にしてもよい。
例えば、想定され得る実施形態(図示しない)によれば、多目的装置1のハンドル4は、例えば、前述の点火プラグの組立/分解用キーといった、追加の専用器具を保持し、外から固定するよう、配置されていてもよい。
この点において、こうしたキー(または、その他想定され得る便利な器具)を、少なくとも1つの係合リング(または、例えば、C字形を有する類似の手段)とともに、一端(一般的に、点火プラグと協働可能な回転ヘッドとは反対側の端部)に備えていてもよい。ここで、係合リングは、多目的装置1のハンドル4まわりに外側から挿入可能であり、干渉または係合、および/または、ハンドル4に形成されうる溝との形状結合によって、係合される。
非制限的な例示において、ハンドル4の溝は、例えば、ハンドル4と、装置1の少なくとも1つのセレクタヘッド2,3との間の結合エリアにおいて、あるいはその付近に、形成または位置していてもよい。
使用しない時は、専用器具(例えば、点火プラグキー)は、本考案の多目的装置1のハンドル4の略全長に沿って、「横に倒して」おいてもよい。
あるいは、使用時において、追加の専用器具は、以下のように扱われる。
・まず、セレクタヘッド2,3を取り外した後、追加の専用器具を、多目的装置1のハンドル4から解放および/または引き出す。
・その後、位置を調整し、不使用時の位置から180度回転させ、同様のリングによってハンドル4に係合せさる。これにより、実質、エクステンションが形成される。
・まず、セレクタヘッド2,3を取り外した後、追加の専用器具を、多目的装置1のハンドル4から解放および/または引き出す。
・その後、位置を調整し、不使用時の位置から180度回転させ、同様のリングによってハンドル4に係合せさる。これにより、実質、エクステンションが形成される。
取り外したセレクタヘッド2,3を再度組み立てる場合は、専用器具のハンドル4への係合をより強めるために、予測ができるとよい。この場合、専用器具は、係合するセレクタヘッド2,3から少なくとも部分的に突出していなければならない。これにより、使用とハンドリングが可能になる。
本考案は、機械式、油圧式、電気式等の異なる複数の部品の着脱を容易にする多目的・多機能装置に関する。
したがって、本考案は、任意の複雑な製品の製造における、異なる部品の組立・分解に係る技術分野に含まれる。
詳細には、本考案は、自動車、自動二輪車、自転車等の種々の車両、および/または、家電等の定期点検および/または臨時点検に使用する複数の選択可能なツールを備える、多目的・多機能装置に関する。
そのため、ここで説明する事項は、部品の組み立てが含まれるいかなる技術分野にも、有利に展開可能である。
メンテナンス時、機械式、電気式等の部品が複雑なものであった場合、部品やその一部分の分解や再組立に利用可能な複数のツールを、必要に応じて組み込んだ利便性の高い器具が知られている。
こうした器具により、操作者が行う操作種類に最も適したツールの選択・使用が容易になる場合があることは明らかである。
例えば、ハンドルと、複数のブッシングが設けられたヘッドと、を備える多目的器具が知られており、各ブッシングは、特定のねじに使用され、特に、それぞれのねじの大きさにあったブッシングが設けられている。例えば、特許文献1を参照されたい。
しかし、ヘッドにおいて、ブッシングの数が制限されているため、こうした多目的器具では、ツールの組合わせも限られてしまう。一般的に、ブッシングの最大数は4である。
市場で入手可能なねじ、ナット、およびボルトの種類が多岐にわたること、さらに、それらのサイズのバリエーションの多さも考えると、操作者の補佐や作業の簡易化において、こうしたツールの組合わせでは不十分であることは、理解されよう。
こうした欠点を補うため、操作者は、作業の種類や製品の種類によって異なる組立/分解ニーズに対応できるよう、幅広い器具を揃える場合がある。
実際、各ブランドや製造元は、異なる種類やサイズのねじ、ナット、ボルト等を使用しているため、一つの器具では、異なるブランド間の作業や製品において、あるいは、同一ブランド内の別モデル間においても、互換性がなく、利用できない場合があることが想定される。
これに伴って、予想がつく通り、操作者は、作業にあたれるよう、多岐にわたる多目的器具を備えておかなければならず、それでも不十分であった場合に、必要とするツールを、適したツールボックスなどに入れて備えておかなければならない。
したがって、操作者は、こうしたツールボックスを所持し、持ち歩くことを余儀なくされてしまう。
近年、操作者が持ち歩かなければならないツールの数をおさえるための解決策が検討され、軽量化、ツール数の削減が図られている。
例えば、先行技術文献である特許文献2、および/または、特許文献3、および/または、特許文献4、および/または、特許文献5に記載されるように、特に、操作者が作業を行う技術分野における、多目的ツールが提案されている。
しかし、ねじやナットの種類やサイズに関して、製造元がとり得る選択肢の多さについて考えた場合、こうした解決策も十分とは言えず、依然として、操作者は、追加の器具やツールを持ち運ばなければならない。
こうした欠点は、作業時間が非常に、かつ厳密に限られていている場合において、特に顕著であえる。
例えば、アマチュア、プロに関わらず、自動車、自動二輪車、自転車等の競技分野を例に説明する。
こうした状況において、操作者による作業時間は、競技での結果や目標達成に、大きく影響する。
さらに、必ずしも、器具の揃っている場所やガレージで作業を行えるとは限らず、操作者は、車両が損傷した場所や、欠陥が生じた場所で作業をしなければならないことに留意しなければならない。
こうした場合、操作者は、使う可能性のある全てのツールを用意し、いかなる作業も完了できるよう、充分にツールが揃ったツールボックスを現場に持ち込まなければならない。
したがって、一般的に、充分にツールが揃ったツールボックスや多岐にわたる多目的器具によって、操作者は、充分に作業にあたることができるものの、重量もあり、ツール数も多いため、ツールを探すことにも時間がかかり、結果、作業時間も延びてしまいかねない。
ツールを探すことで作業が遅れてしまう場合もある。特に、その前の作業において、ツールを誤った場所に戻してしまった場合などは、大幅なタイムロスが生じる。
さらに、そうした器具を持ち運ぶことは、必ずしも容易ではなく、特に、外での作業の場合は、周囲の環境や、でこぼこした地面等の影響を受けてしまうであろう。
本考案の目的は、操作者が、多岐にわたるツールの組合わせ手にできる多目的・多機能装置を提供することにより、従来技術の多目的ツールにおける、上述の欠点を克服することにある。
本考案のさらなる目的は、少なくとも1つ以上の実施例において、競技の技術分野や作業種類に特化した複数のツールを備えた多目的装置を提供することにある。
本考案の別の目的は、少なくとも1つ以上の実施例において、異なる技術分野の作業を行うことができる、軽量で小型の多目的装置を提供することにある。
これらの目的や、これ以降に明らかにされる、その他の目的は、請求項1に記載の多目的装置によって実現される。
その他の目的も、従属項に記載されたその他の特徴によって、実現される。
本考案のさらなる特徴は、実用新案登録請求の範囲、および添付の図面による例示(あくまでも非制限的な例示)に沿って、以下の好ましい実施形態で強調される。図面は以下の通りである。
本考案の特徴を、図面を参照しながら以下に説明する。
なお、いかなる寸法や空間に関する表現(例えば、「下側」、「上側」、「内側」、「外側」、「前側」、「後ろ側」、「垂直」、「水平」等)は、作業時における要素の大まかな配置を表す。
ある一部分をその他の部分よりも強調する目的において、添付の図面で示されたものは、実際の寸法と異なる場合がある。
なお、前述の図面は模式的に示しており、想定され得る実施形態でも実現可能な、それらの寸法や空間配置の比率に基づいて、本考案の要素を再現している。
以降、「ツール」という表現は、作業場、実験室、工房といった室内環境や、外での作業に適した屋外環境において、汎用構成要素やその部品の組立および/または分解に使用可能な、任意の器具または装置として理解されたい。
限定する意図なしに、以下の説明では、自動二輪車分野、特に、自動二輪車のレース分野を想定して設計された多目的・多機能装置について取り上げるが、それに限定する意図はない。また、ここに示す事柄は、適切な装置において、アマチュア、競技性、プロフェッショナル等を問わず、任意の競技分野に、展開可能であることを理解されたい。
以降、「ねじ」という表現は、六角頭ねじ、アレンねじ、トルクス(登録商標)ねじ等の、任意の種類の仮係合手段であり、その組立/分解は、ツールを使用して行われることを理解されたい。
符号1は、本考案の全体を通して、多目的・多機能装置を指し、以降は、単に装置1と記載する。
一般的に、装置1は、例えば、ハンドルやグリップ等の少なくとも1つの把持手段4と、少なくとも1つのセレクタヘッド2と、を備える。セレクタヘッド2は、少なくとも1つのツール200を備えた、少なくとも1つのツールアセンブリ20が設けられている。
好ましい変形例によれば、セレクタヘッド2は、ツールアセンブリ20が支持ピン22によって回転可能に固定されている、少なくとも1つの支持アーム21、好ましくは、少なくとも2つの支持アーム21を備える。
ツール群20は、互いに対して適切に配置された複数のツール200を、有利に備えていてもよい。
支持ピン22は、ツールアセンブリ20を支持アーム21に固定でき、これにより、回転が可能となり、操作者が所望のツール200を選択できるようになる。
想定され得る変形実施例によれば、4つのツールが設けられている場合、ツールは「横方向」に配置され、4以外の個数のツールが設けられている場合は、ツールは「放射状」に設けられる。ツールアセンブリ20が回転することにより、ユーザは、その時々に合わせて、所望のツール200を選択することができる。
ツールアセンブリ20は、以下のツールを有利に備える。
・同種のツール200:ここで、ツールアセンブリ20に設けられた全てのツール200は、同じツールカテゴリに属し、サイズがそれぞれ異なるものであり、例として、異なるサイズを有するソケットキー等が挙げられる。
・異種のツール200:ここで、ツールアセンブリ20に設けられたツール200は、それぞれが異なるツールカテゴリに属し、例として、インサート、ソケット、アレンねじ、トルクス(登録商標)キー等が挙げられる。
・同種のツール200:ここで、ツールアセンブリ20に設けられた全てのツール200は、同じツールカテゴリに属し、サイズがそれぞれ異なるものであり、例として、異なるサイズを有するソケットキー等が挙げられる。
・異種のツール200:ここで、ツールアセンブリ20に設けられたツール200は、それぞれが異なるツールカテゴリに属し、例として、インサート、ソケット、アレンねじ、トルクス(登録商標)キー等が挙げられる。
想定され得る変形実施例によれば、セレクタヘッド2は、ハンドル4に解放可能に結合される。特に、セレクタヘッド2は、例えば、形状結合、バイオネット結合、ねじ込み/ねじ戻し等によって、同一のハンドル4に取り付けられ、取り外される。
セレクタヘッド2を分解することで、操作者が同じヘッドを付け替えることができ、これから行う作業や、競技における技術分野、同操作者による汎用的な作業ニーズなどに合わせて、最も適したツールアセンブリ200を備える装置1を準備することができる。
本考案に係る装置1は、ハンドル4に、少なくとも1つの予備ツール240のハウジングとして有利に機能する、少なくとも1つのシート40が設けられている、ことを特徴としている。
好ましい実施形態によれば、ハンドル4には、複数のシート40がもうけられており、そのそれぞれが、特定の予備ツール240のハウジグに適するよう、専用に形成されている。
想定され得る実施形態によれば、少なくとも1つの予備ツール240は、スクリュードライバー、フック型手段、割ピン抜き取り具、Oリング、および/または、チップ、インサート、剪断面、十字形、ソケットヘッド、トルクス(登録商標)形等の形を有するブッシング、スパナのエクステンション等といった、異なる種類のツールを備え得る。
さらに、予備ツール240は、例えば、マイクロツール、および/または、精密ツールといった、模型組立等の分野での作業に適したタイプであってもよい。
想定され得る変形実施形態によれば、少なくとも1つのシート40は、ハンドル4内に形成される。
好ましくは、少なくとも1つのシート40は、セレクタヘッド2と協働するよう設けられたハンドル4の近傍に設けられ、配置される。
シート40は、セレクタヘッド2を分解し、取り外した際に到達可能であってもよい。
有利には、セレクタヘッド2は、ハンドル4の端部と、内部に収容された予備ツール240と、を受けて収容するよう形成された空洞210を有する。
したがって、本考案に係るハンドル4により、少なくとも1つの予備ツール240を備える装置1を準備できるようになる。これにより、装置1の便利度が向上し、作業時に操作者が使用できるツールを増やすことができる。
したがって、同じ寸法であっても、本考案に係る装置の場合、より多くのツールを備えることができ、操作者が選択できるツールの幅を広げることができる。
有利には、ハンドル4は、サスペンションの調節リングナット用のキーや、カッター等の専用ツールを収容するための、少なくとも1つの専用シート41を備え得る。
想定され得る変形実施形態によれば、図示しないが、ハンドル4はまた、互いに結合したモジュールから形成されていてもよい。各モジュールは、少なくとも1つのシート40および/または41等を有利に備えていてもよい。
モジュール同士を結合することにより、ハンドル4の長さを変えることができ、同時に、装置1内に収容する予備ツール240の数も増やすことが可能になる。
さらに、本考案の別の変形例(図示しない)によれば、ハンドル4は、少なくとも1つの、適切な厚みを有するワッシャー(やその他要素)を中に収容可能な、空洞を有するチューブ状要素からなるものであってもよい。それぞれのワッシャーが、予備240および/または専用ツールを支持する、前述の少なくとも1つのシート40および/または41を有する。
ワッシャーは、ハンドル4から取り外し可能であり、さらに、本考案の多目的装置1の、少なくとも1つのセレクタヘッド2に取り付けられるエクステンションやアダプタとしても利用することができる。ここで、予備240、および/または、専用ツールは、使用時に適切に係合・結合される。
特に、アダプタ、および/または、専用インサート用のエクステンション、および/または、キーとして使用される際、例えば、エンジン分野において、既知のインサート、および/または、ツーストロークあるいはフォーストロークエンジンの点火プラグの組立/分解に適したキーとして使用される際、ワッシャーを、多目的装置1の、少なくとも1つのセレクタヘッド2の少なくとも1つのツール200(および/または、後述のように、第2セレクタヘッド3のツール300)に設置することが有利であると分かった。
最小限かつ本質的な構造を追求した場合の、本考案に係る装置1の好ましい変形について説明する。
こうした好ましい変形例によれば、装置1は、第1ツールアセンブリ20が設けられた第1セレクタヘッド2と、第2ツールアセンブリ30が設けられた第2セレクタヘッド3と、を備える。
有利には、第2セレクタヘッド3は、構造的に、第1セレクタヘッド2に類似しており、そのため、第2ツールアセンブリ30用の、少なくとも1つの支持アーム31と、対応する支持ピン32と、が設けられている。
セレクタヘッド2および3は、それぞれのツールアセンブリ20および30によって特徴づけられ、以下のものであってもよい。
・互いに同一であり、同種の、および/または、異種のツールアセンブリに設けられる。
・それぞれが特定の種類のツール専用のものである。
・互いに同一であり、同種の、および/または、異種のツールアセンブリに設けられる。
・それぞれが特定の種類のツール専用のものである。
添付の図面を参照すると、それに限定はされないが、ここに示す装置1は、特に、自動車両分野、例えば、自動二輪車分野において、有用である。
実際、装置1は、二輪車分野(自動二輪車、スクーター、モトクロス、モタードバイク等)に不可欠なツールを中心に揃えてもよい。
こうした目的において、装置1は、通常時、自動二輪車等に不可欠なツールを揃えていてもよい。これにより、操作者が必要とするほぼすべてのツールを網羅することができ、負担や、ツールボックスの持ち運びを回避しながら、メンテナンス作業に対応することができる。
装置1は、メンテナンスや修理をする自動二輪車によって、多種多様なツールを有利に備えていてもよい。
想定され得る変形例によれば、第1セレクタヘッド2は、ねじやナットに対応するよう形成された、異なる寸法を有するブッシングを備えていてもよい。同時に、第2セレクタヘッド3は、ねじやナットに適した、さらなるブッシング、および/または、例えば、フック、フォーク、ブレード、パッドゲージ等に形成された、さらなるツール301を備えていてもよい。
より詳細には、第1セレクタヘッド2は、他のものに比べて、ハブピン、モータやホイールの保持ボルトに関連する作業に適した、中型のブッシングを実際備えていてもよい。一方、第2セレクタヘッド3は、車体改造・修理や、サドル、コンベア、泥ハネガード等の車体部品に関連する作業に適したツールを実際備えていてもよい。
例えば、フック型ツール301は、排気筒トップ、特に、フレームにアンカー留めするばねなどの弾性手段に関連する作業に、特に適している。
ハンドル4内部には、車体改造・修理に有用な、スクリュードライバー、十字形や溝付きチップ、アレンインサートやトルクス(登録商標)インサート、その他のインサート、または、シャーシ、制動システム部品(ブレーキディスク、ブレーキポンプ、フットレスト等)といったものが含まれる。
例えば、「7」、「10」、そして「13」のブッシングは、ホイールのスポークを締めたり、チェーンを調節したりするために必要である。
スクリュードライバーは、サスペンションの調整、や部品の取り外しなどに主に使用され、取り外し可能、またはモジュール化可能なタイプの場合、それぞれのハンドルやその部品は、他のインサートのうち、少なくとも1つを支持することにも使用できる。
前述の通り、予備240、および/または、専用ツールを含む、多種多様なツールのなかに、レアモノショックサスペンションの調節リングナットに関連した作業に必須のキーが設けられていてもよい。
こうした機能が備えられていれば、自動二輪車の機能性を短時間で維持・復元するために、作業者が通常必要とする、主たる作業を網羅することができる。
このように構成された装置1は、非常に高い実用性を有し、ツールボックスを使用する必要なく、様々な種類の作業に対応することができる。
実際、セレクタヘッド2および3のツールと、予備240、および/または、専用ツールを設けた結果、装置は、チェーンのテンション調整といった簡単なものから、緊急時の素早い対応が求められるものまで多種多様な作業に、しっかりと対応することのできるツールを備えることができる。
さらに、装置1は、扱いやすいポケットサイズのため、持ち運びやすく、路上でも、オフロードでも、つまり、外部環境でも、応急処置的な作業を行うことが可能になる。
上述した、装置1のいくつかの変形例は、考案の概念の、新規範囲を逸脱しない範囲において、当業者であれば実現することができることは、明らかである。また、本考案の実用的な実施形態において、上述した装置の多くは、同等の技術要素に置き換えることができることも、明らかである。
例えば、図示しない、想定され得る変形実施形態によれば、ハンドル4は、2枚のハーフシェルを解放可能に結合することによって形成されていてもよく、上述の予備240、および/または、専用ツールが収容できるような形に適切に形成されている。
少なくとも1つのセレクタヘッドが取り外されると、好ましくは、ハンドル4の長手軸の下面に対して、ハーフシェルの結合が解かれて、折りたたまれ、開いた状態になることにより、ツールに到達可能になる。
図7に示す、最後の想定され得る実施形態によれば、本考案の多目的装置1 は、挿入が困難な追加の専用器具6を、備えていてもよい。専用器具6は、上述のとおり、把持手段(ハンドル)4内に、および/または、セレクタヘッド2,3のツールアセンブリ20,30に設置可能である。
この点において、少なくとも1つのセレクタヘッド2,3の少なくとも1つの支持アーム21,31は、追加の専用器具6を含むよう、または、追加の専用器具6として機能するよう、適切に成型、および/または、形成された付属品5を備えていてもよい。
より詳細には、付属品5は、実質、支持アーム21,31のエクステンションをなし、対応するセレクタヘッド2,3のツール群20,30を超えて突出している。これにより、干渉なく使用することができ、一体化された専用器具6の最適なハンドリングが可能となる。
非制限的な例示として、図7に示す通り、付属品5は、ツーストロークまたはフォーストロークエンジンの点火プラグの組立/分解用のキー6を備えていてもよい。
最後に、前述の代替形態として、追加の専用器具6を、本考案の多目的装置1内で異なる配置にしてもよい。
例えば、想定され得る実施形態(図示しない)によれば、多目的装置1のハンドル4は、例えば、前述の点火プラグの組立/分解用キーといった、追加の専用器具を保持し、外から固定するよう、配置されていてもよい。
この点において、こうしたキー(または、その他想定され得る便利な器具)を、少なくとも1つの係合リング(または、例えば、C字形を有する類似の手段)とともに、一端(一般的に、点火プラグと協働可能な回転ヘッドとは反対側の端部)に備えていてもよい。ここで、係合リングは、多目的装置1のハンドル4まわりに外側から挿入可能であり、干渉または係合、および/または、ハンドル4に形成されうる溝との形状結合によって、係合される。
非制限的な例示において、ハンドル4の溝は、例えば、ハンドル4と、装置1の少なくとも1つのセレクタヘッド2,3との間の結合エリアにおいて、あるいはその付近に、形成または位置していてもよい。
使用しない時は、専用器具(例えば、点火プラグキー)は、本考案の多目的装置1のハンドル4の略全長に沿って、「横に倒して」おいてもよい。
あるいは、使用時において、追加の専用器具は、以下のように扱われる。
・まず、セレクタヘッド2,3を取り外した後、追加の専用器具を、多目的装置1のハンドル4から解放および/または引き出す。
・その後、位置を調整し、不使用時の位置から180度回転させ、同様のリングによってハンドル4に係合せさる。これにより、実質、エクステンションが形成される。
・まず、セレクタヘッド2,3を取り外した後、追加の専用器具を、多目的装置1のハンドル4から解放および/または引き出す。
・その後、位置を調整し、不使用時の位置から180度回転させ、同様のリングによってハンドル4に係合せさる。これにより、実質、エクステンションが形成される。
取り外したセレクタヘッド2,3を再度組み立てる場合は、専用器具のハンドル4への係合をより強めるために、予測ができるとよい。この場合、専用器具は、係合するセレクタヘッド2,3から少なくとも部分的に突出していなければならない。これにより、使用とハンドリングが可能になる。
Claims (12)
- 汎用品における、機械式、油圧式、電気式等の異なる複数の部品の着脱を容易にする多目的・多機能装置(1)であって、少なくとも、
1つの把持手段(4)と、
少なくとも1つのセレクタヘッド(2;3)と、
を備え、
前記少なくとも1つのセレクタヘッド(2;3)は、複数のツール(200;300;301)が設けられた少なくとも1つのツールアセンブリ(20;30)が回転可能に固定された、少なくとも1つの支持アーム(21;31)を備え、
前記把持手段(4)は、少なくとも1つの予備(240)および/または専用ツールのハウジングとして機能する、少なくとも1つのシート(40;41)を備え、
前記少なくとも1つのセレクタヘッド(2;3)は、
第1ツールアセンブリ(20)を備える第1セレクタヘッド(2)と、
第2ツールアセンブリ(30)を備える第2セレクタヘッド(3)と、
を備え、
前記第1ツールアセンブリ(20)および前記第2ツールアセンブリ(30)は、互いに同一であり、同一および/または異なるツールアセンブリを備え、それぞれが、特定の種類のツール専用として使用される、ことを特徴とする、多目的装置(1)。 - 前記少なくとも1つのシート(40;41)は、前記把持手段(4)の内部に設けられ、前記少なくとも1つのセレクタヘッド(2;3)を取り外すことによって、到達可能である、ことを特徴とする、請求項1に記載の多目的装置(1)。
- 前記少なくとも1つのシート(40;41)は、前記把持手段(4)の端部付近に配置され、
前記把持手段(4)は、前記第1セレクタヘッドおよび前記第2セレクタヘッド(2;3)と協働するよう設けられる、ことを特徴とする、請求項2に記載の多目的装置(1)。 - 前記同一のツールアセンブリは、同一のツールカテゴリに属し、サイズのみが互いに異なるツール(200;300;301)である、ことを特徴とする、少なくとも請求項1に記載の多目的装置(1)。
- 前記異なるツールアセンブリは、異なるツールカテゴリに属するツール(200;300;301)である、ことを特徴とする、少なくとも請求項1に記載の多目的装置(1)。
- 前記第1セレクタヘッドおよび前記第2セレクタヘッド(2;3)は、形状結合、バイオネット結合、ねじ込み/ねじ戻し等によって、前記把持手段(4)に解放可能に結合されている、ことを特徴とする、請求項1乃至5の少なくとも1項に記載の多目的装置(1)。
- 前記把持手段(4)は、互いに結合するモジュールからなる、ことを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の多目的装置(1)。
- 前記把持手段(4)は、2枚のハーフシェルを解放可能に結合するよう、形成されている、ことを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の多目的装置(1)。
- 前記少なくとも1つのセレクタヘッド(2;3)の、前記少なくとも1つの支持アーム(21;31)は、追加の専用器具(6)として機能するよう、適切に成型および/または形成された付属品(5)を備え、
前記付属品(5)は、前記少なくとも1つの支持アーム(21;31)の延長部を形成し、前記少なくとも1つのセレクタヘッド(2;3)の前記ツールアセンブリ(20;30)を越えて突出しており、これにより、干渉なく使用することが可能となり、一体化後に、前記専用器具(6)の最適な操作を行うことができるようになる、ことを特徴とする、少なくとも請求項1に記載の多目的装置(1)。 - 前記把持手段(4)は、追加の専用器具(6)を保持し、外部から押さえるよう配置される、ことを特徴とする、少なくとも請求項1に記載の多目的装置(1)。
- 前記追加の専用器具(6)は、点火プラグの着脱のためのキー(6)である、ことを特徴とする、請求項9および/または請求項10に記載の多目的装置(1)。
- 前記第1セレクタヘッドおよび前記第2セレクタヘッド(2;3)の前記ツール(200;300;301)と、前記少なくとも1つの予備(240)、および/または専用ツール、および/または、追加の専用器具(6)とは、二輪車の分野で互換性を有するタイプのものである、ことを特徴とする、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の多目的装置(1)。
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