JP3239527B2 - ガス管漏洩検出装置 - Google Patents

ガス管漏洩検出装置

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JP3239527B2
JP3239527B2 JP09911693A JP9911693A JP3239527B2 JP 3239527 B2 JP3239527 B2 JP 3239527B2 JP 09911693 A JP09911693 A JP 09911693A JP 9911693 A JP9911693 A JP 9911693A JP 3239527 B2 JP3239527 B2 JP 3239527B2
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忠徳 白沢
明 松田
浩一 植木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスメータ以降に配置
されたガス管の漏洩を検出し、使用上の安全を図るガス
管漏洩検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のガス管漏洩検出装置は、
図5に示すように、膜式メータにとりつけた磁石が1回
転するときの動きをリードスイッチ51等で検出し一定
流量がながれるごとに、パルス信号pを出力する使用状
態検出部52、使用状態検出部52の最初のパルス信号
pの受信を起点としてタイマをカウントアップし、所定
(30日)になると警報信号aを出力するガス使用タイ
マ53、使用状態検出部52からの流量パルス信号pが
所定時間(60分)ない場合、つまり60分間ガスが使
用されないとリセット信号rを出力し、ガス使用タイマ
53をリセットするノーパルス検出部54、ガス使用タ
イマ53の警報信号aを受けて警告報知する報知手段5
5からなっている。
【0003】今、ガス管が漏洩してパルス信号pの間隔
(ガスを使用しない期間)が60分に満たない場合が継
続すると、ガス使用タイマ53が30日間カウントアッ
プして警報信号aを出力し、報知手段55がガス管漏洩
を警告報知する。ガス管が正常時には前記30日間には
流量パルス間隔が最短でも、一般的な使用状態から60
分以上になり、ノーパルス検出部54からのリセット信
号rが出力され、ガス使用タイマ53のタイマがリセッ
トされるように設定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなガス管漏洩検出装置は、一定流量が通過したときの
パルス信号で漏洩を判断しているために、大流量の器具
がON、OFF運転している場合には、内管漏洩を的確
に検出することができないことがあった。図6は暖房能
力がHi、Low、Offに切り替わる暖房熱源器を用
い、暖房負荷のときについて、ガス流量(縦軸)の変化
する状態を上段に、使用状態検出部52より出力される
パルス信号pを時間軸上(横軸)に示した状態を下段に
示している。
【0005】そして、両図に現れた最大のノーパルス間
隔(各パルス信号間隔)は約27に過ぎず、ノーパルス
検出部54に設定した所定時間(60分)に満たない。
また、この状態は暖房シーズン中(少なくとも1から2
ヶ月)は暖房を停止しない限り継続され、本装置のガス
管漏洩の検出に設定した条件に合致し、ガス管の漏洩が
なくても報知手段55は漏洩の誤警報を出す。
【0006】また、上記のような器具の運転時には、o
ff期間を種火運転した場合の流量パルス間隔や実際の
内管漏洩がある場合の流量パルス間隔は、器具の運転時
のパルス間隔に比べ広く、実際内管漏洩があるのか、ま
た、実際種火があるのか等の判断がつきにくかった。
【0007】つまり、従来の装置では、上記のような暖
房運転のパターンにおいてガス管の漏洩検出精度に不備
が認められ、誤警報が行われるという不具合点があっ
た。
【0008】そこで、本発明のガス管漏洩検出装置で
は、漏洩検出方法を改善して装置の信頼性向上を目的と
する。
【0009】そして、上記目的を達成するために本発明
の第一の手段は、通過ガスの流速に対応した瞬時流速信
号を出力する流速測定手段と、前記流速測定手段から出
力される瞬時流速信号よりその時点の流速を算出する流
速検出部と、所定以上の流速状態が前記流速検出部から
ある場合タイマをカウントアップし所定期間に達したと
き異常信号を出力し、一方所定以下の流速状態が前記流
速検出部から検出された場合タイマをクリアするタイマ
部と、前記タイマ部からの異常信号によりガス漏洩の警
告する報知手段、またはガス通路を遮断する遮断手段を
備えたものである。
【0010】そして、本発明の第二の手段は、前記タイ
マ部を、登録を開始する開始信号を出力する登録開始手
段と、前記登録開始手段から開始信号を受けて所定期間
内に前記流速検出部からの瞬時流速状態を記憶する記憶
手段と、前記記憶手段に記憶している以外の瞬時流速状
態が前記流速検出部からある場合タイマをカウントアッ
プし所定期間に達したとき異常信号を出力し、一方前記
記憶手段に記憶している流速状態を検出した場合クリア
される。
【0011】
【作用】そして、上記第一の手段により本発明のガス管
漏洩検出装置は、ガス器具がオンオフの間欠運転をして
いるときでも、通過ガスの流速に対応した流速信号を出
力する流速測定手段と、前記流速測定手段から出力され
る流速信号よりその時点の流速を算出する流速検出部に
より、種火があるかガス器具がオフになっているかを的
確に検出することができ、前記流速検出部の検出状態に
より、ガス管漏洩の漏洩判定を行なうために、漏洩検出
の信頼性を向上する。
【0012】また、第2の手段により本発明のガス管漏
洩検出装置は、予めガス器具の種火を登録を開始する登
録開始手段と、前記登録開始手段から開始信号を受けて
所定期間内に前記流速検出部からの流速状態を記憶する
記憶手段により記憶しておけば、ガス器具がオンオフの
間欠運転をしているときでも、通過ガスの流速に対応し
た流速信号を出力する流速測定手段と、前記流速測定手
段から出力される流速信号よりその時点の流速を算出す
る流速検出部により、登録した器具の種火があるかない
かを的確に検出することができ、前記流速検出部の検出
状態により、ガス管漏洩の漏洩判定を行なうために、漏
洩検出の信頼性を向上する。
【0013】
【実施例】以下、本発明のガス管漏洩検出装置の実施例
を添付図面に基づいて説明する。
【0014】第一実施例のガス管漏洩検出装置につい
て、図1、図3に基づいて説明する。図1において、流
速測定手段としての熱線式フローセンサ1は、矢印のご
とく流れるガスの流速に対応した流速信号を出力し、流
速検出部2は、熱線式フローセンサ1から出力される流
速信号により通過するガスの流速を算出する。今、一例
としてHi・Low・Offに切り替わる暖房熱源器が
あり連続的に使用している場合(但し、Offの期間を
27分とする)、タイマ部3は、Offの期間の流速状
態が流速状態検出部2から算出される流速をみてゼロで
あることを確実に検出してタイマをクリアする。一方O
ffの期間に洩れが有る場合タイマのカウントアップを
継続して所定期間(30日)経過すると異常信号を出力
する。報知(LED)または遮断手段(遮断弁)4はタ
イマ部3の異常信号を受けてガス管漏洩の警報報知また
はガス通路を遮断する。
【0015】上述したガス通路の流速を測定する流速測
定手段としては、熱線式フローセンサ以外に圧電膜の震
動を利用した圧電膜センサ、超音波を利用した超音波セ
ンサにより実現することもできる。
【0016】また上述した論理判定はマイクロコンピュ
ータなどのプログラムの演算や判定機能を用いれば容易
に実現することができる。図3に上述のプログラムフロ
ーを示す。処理31でマイクロコンピュータのクロック
により一定周期(1秒)かどうかの判定をして、1秒毎
に処理32以下の処理を実施する。処理32で熱線式フ
ローセンサ1からの流速信号をもとに流速を算出する。
処理33でこの流速が所定値以下(ゼロ)かどうか判定
し、先にあげた暖房熱源器のOffの期間のように流速
がゼロの場合処理34でタイマ部3のタイマをクリアし
て誤警報がでなくする。一方流速が有る場合は処理35
でタイマ部3のタイマをカウントアップし、処理36で
30日経過したかどうかを判定して30日経過した場合
には、処理37でガス管漏洩があったことを警告報知ま
たはガス通路を遮断して知らせて処理を終了する。
【0017】第二実施例のガス管漏洩検出装置につい
て、図2、図4に基づいて説明する。図2において、第
一実施例の図1と同じ番号のものは同一手段を表す。今
一例としてHi・Low種火に切り替わる暖房熱源器が
連続的に使用される器具がある場合、予め種火をつけた
状態で登録開始手段7としてのスイッチを押すと、記憶
手段6は流速検出部2からの流速を種火流量として登録
する。次にこの器具がHi・Low種火の連続運転をし
たときにはタイマ部5は、種火期間の流速が記憶手段6
に登録している種火の流速であることを確実に検知して
タイマをクリアする。一方種火期間に種火+洩れがある
場合には、タイマのカウントアップを継続して30日経
過すると異常信号を出力する。報知(LED)または遮
断手段(遮断弁)4はタイマ部5の異常信号を受けてガ
ス管漏洩の警報報知またはガス通路を遮断する。
【0018】また上述した論理判定はマイクロコンピュ
ータなどのプログラムの演算、記憶や判定機能を用いれ
ば容易に実現することができる。図4に上述のプログラ
ムフローを示す。処理41でマイクロコンピュータのク
ロックにより一定周期(1秒)かどうかの判定をして、
1秒毎に処理42以下の処理を実施する。処理42で熱
線式フローセンサ1からの流速信号をもとに流速を算出
する。処理43で登録開始手段7のスイッチがオンにな
り登録中であるかどうかを確認登録中であれば、処理5
0で流速状態検出部2で算出した流速を種火の流速とし
て登録する。登録が完了していれば処理44に移り現在
の流速検出部2の流速が登録している流速と一致してい
るかどうか判定して一致していれば処理46に移りタイ
マ部5のタイマをクリアする。また一致していなければ
処理45でこの流速が所定値以下(ゼロ)かどうか判定
し流速がゼロの場合処理46に移りタイマ部5のタイマ
をクリアして誤警報がでなくする。一方流速が有る場合
は処理47でタイマ部5のタイマをカウントアップし、
処理48で30日経過したかどうかを判定して30日経
過した場合には、処理49でガス管漏洩があったことを
警告報知またはガス通路を遮断して知らせて処理を終了
する。
【0019】以上の発明から明らかなように、本発明の
ガス管漏洩検出装置は、漏洩検出の手段を瞬時流速によ
り判定することによりHi・Low・Offに切り替わ
る暖房熱源器等の複雑な使用状態であってもわずかなオ
フ時間であっても瞬時流速により確実に流量無状態を検
出し、かつ全くオフ期間がない場合確実に漏洩を検出す
ることができ、ガス管漏洩検出の信頼性を向上すること
ができる。
【0020】また第二の手段により、さらに器具の種火
と漏洩を複雑な使用状態であっても瞬時流量で確実に区
別することができ、ガス管漏洩検出の信頼性を向上する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例におけるガス管漏洩検出装
置の機能ブロック図
【図2】同装置のフローチャート
【図3】本発明の第二実施例におけるガス管漏洩検出装
置の機能ブロック図
【図4】同装置のフローチャート
【図5】従来のガス管漏洩検出装置の機能ブロック図
【図6】暖房熱源器のガス消費パターン図
【符号の説明】
1 流速測定手段 2 流速検出部 3 タイマ部 4 警告報知又は遮断手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹村 晃一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−346047(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01F 1/00 - 9/02 G01M 3/00 G01M 3/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通過ガスの流速に対応した瞬時流速信号
    を出力する流速測定手段と、前記流速測定手段から出力
    される瞬時流速信号よりその時点の流速を算出する流速
    検出部と、所定以上の流速状態が前記流速検出部からあ
    る場合タイマをカウントアップし所定期間に達したとき
    異常信号を出力し、一方所定以下の流速状態が前記流速
    検出部から検出された場合タイマをクリアするタイマ部
    と、前記タイマ部からの異常信号によりガス漏洩の警告
    する報知手段、またはガス通路を遮断する遮断手段を備
    えたガス管漏洩検出装置。
  2. 【請求項2】 タイマ部は、登録を開始する開始信号を
    出力する登録開始手段と、前記登録開始手段から開始信
    号を受けて所定期間内に流速検出部からの瞬時流速状態
    を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶している以
    外の瞬時流速状態が前記流速検出部からある場合タイマ
    をカウントアップし所定期間に達したとき異常信号を出
    力し、一方前記記憶手段に記憶している流速状態を検出
    した場合クリアされる請求項1記載のガス管漏洩検出装
    置。
JP09911693A 1993-04-26 1993-04-26 ガス管漏洩検出装置 Expired - Lifetime JP3239527B2 (ja)

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JPH06307909A JPH06307909A (ja) 1994-11-04
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JP5006492B2 (ja) * 2001-08-31 2012-08-22 大阪瓦斯株式会社 ガス漏洩検知機能を備えた流量計
JP4592268B2 (ja) * 2003-09-25 2010-12-01 大阪瓦斯株式会社 メータ装置

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