JP3239499U

JP3239499U - 電動バイク

Info

Publication number: JP3239499U
Application number: JP2022600063U
Authority: JP
Inventors: チャツワン，スウィン; タナタウィー，ワーリン; マンプラシト，ナムカーン
Original assignee: ザップ・エレクトリック・ビークルズ・リミテッド
Priority date: 2019-10-31
Filing date: 2019-10-31
Publication date: 2022-10-20
Anticipated expiration: 2029-10-31
Also published as: WO2021084313A1; ES1291268Y; ES1291268U; CN217730667U; DE212019000521U1

Abstract

より安全な運転に資する重量分配を可能にする、電動バイク用の構成を提供するために、電動バイクは、前部部分、後部部分、中間部分、および駆動機構を備えている。上記前部部分は、ハンドル、ハンドルを支持するための前部アーム、前部アームによって支持された前部軸、および前部軸周りに回転することが可能なように構成された前輪を備えている。上記後部部分は、後部アーム、後部アームによって支持された後部軸、および後部軸周りに回転することが可能なように構成された後輪を備えている。前部部分および後部部分の両方に接続された上記中間部分は、水平に整列するベース構造、およびベース構造によって支持されたシートを備えている。また、上記駆動機構は、ベース構造上に取り付けられ、少なくとも１つのバッテリと、前輪または後輪の回転を誘起することが可能なように、前輪および後輪の少なくとも一方に機械的に接続するように構成された、バッテリに電気接続されたモータとを備えている。本実施形態による電動バイクは、前部軸および後部軸の両方がその上にある平面によって画定されるベースレベル、およびベース構造によって占められる水平平面を同一の半分に分割する線によって画定されるベース対称線と一致するように、駆動機構がベース構造上に取り付けられていることを特徴とする。

Description

本考案は、電気駆動車両、特に電動バイクおよびスクーターに関する。

バイクまたはスクーターなどの２つの車輪を有する車両は、重量分配の問題を生じやすい。通常運転中、このような問題は、車両を転倒させ、したがってユーザに深刻なけがをさせることがある。この技術的問題は、このような車両が電気によって駆動された場合でさえも、安全性の懸念事項を残したままである。

欧州特許出願公開第ＷＯ２０１４／１６７４１１Ａ１号は、このような技術的問題を有する電動バイクの例を提供する。電動バイクの構造は、バッテリセルを含むボックスケーシング、ボックスケーシング上に配置され、バッテリに接続された制御ユニット、およびボックスケーシングの後ろに位置決めされ、制御ユニットに接続され、耐荷重フレーム内に格納された推進ユニットを備えている。耐荷重フレームは、下向きに延びると共にバイクの背面に向けて横方向に延びて、そこで後部フォークに接続された前部フォークによって支持される。この電動バイクの重量の大部分は、バイクの上部中心において、後輪および前輪の上方でハンドルバーとほぼ同じ高さに配置される。

さらに、ＰＣＴ国際特許出願公開第ＷＯ２０１９／０８６４４５Ａ１号は、電気駆動バイクの後部部分に重い区画の大部分を有する電気駆動バイクの設計を開示している。電気駆動バイクの後部部分に配置された主な区画は、サドル、サドルの下に位置決めされたヘルメット収納区画、ヘルメット収納区画の下に配置されたバッテリユニット、およびバッテリユニットの下で、後部フォーク上に配置された車両監視システムを含むコンテナを備えている。電気駆動バイクの後部部分内に位置決めされた重い区画の大部分は、重量分配を不均衡にする。

さらに、欧州特許出願公開第２７８３９６５Ａ１号は、電気モータが後部アームの一方側に配置されて、電動バイクの一方側へ重量分配した電動バイクの設計を提供している。

本考案の目的は、より安全な運転に資する重量分配を可能にする、電動バイクおよび／または電動スクーターを提供することである。

本考案による実施形態は、上記目的に対処する電動バイク用の新規の構成を提供する。
一実施形態では、電動バイクは、前部部分、後部部分、中間部分、および駆動機構を備えている。上記前部部分は、ハンドル、ハンドルを支持するための前部アーム、前部アームによって支持された前部軸、および前部軸周りに回転することが可能なように構成された前輪を備えている。上記後部部分は、後部アーム、後部アームによって支持された後部軸、および後部軸周りに回転することが可能なように構成された後輪を備えている。前部部分および後部部分の両方に接続された上記中間部分は、水平に整列するベース構造、およびベース構造によって支持されたシートを備えている。また、上記駆動機構は、ベース構造上に取り付けられ、少なくとも１つのバッテリと、前輪または後輪の回転を誘起することが可能なように、前輪および後輪の少なくとも一方に機械的に接続するように構成された、バッテリに電気接続されたモータとを備えている。本実施形態による電動バイクは、前部軸および後部軸の両方がその上にある平面によって画定されるベースレベル、およびベース構造によって占められる水平平面を同一の半分に分割する線によって画定されるベース対称線と一致するように、駆動機構がベース構造上に取り付けられていることを特徴とする。

駆動機構は、さらに電動バイクの重心と一致するように、ベース構造上に取り付けられていることが好ましい。
バッテリは、フットレストとしての追加の機能を有するように構成されていることが好ましい。

また、バッテリは取り外し可能および携帯可能であることが好ましい。
本考案の概念のより良い理解のために、好ましい実施形態を次に、添付の図面を参照して、非限定的な例としてのみ、詳細に説明する。

好ましい実施形態による電動バイクの側面図である。好ましい実施形態による電動バイクの上面図である。好ましい実施形態による電動バイクの等角図である。

特に明記しない限り、特定の用語は、一般的な例示的目的でのみ以下の説明に使用され、いかなる形でも本考案の概念の範囲を限定するように解釈されないものとする。同様に、本明細書のあらゆる特定の構成、図および寸法は、例示的目的であり、この技術的開示の概念の範囲を限定するように解釈すべきではない。例として、特に明記しない限り「正確にそこで（ｅｘａｃｔｌｙａｔ）」と限定するのではなく「実質的にそこで（ｓｕｂｓｔａｎｔｉａｌｌｙａｔ）」を含むように読まれるものとする「そこで（ａｔ）」、特に明記しない限り「正確に同じ」と限定するのではなく「実質的に同じ」を含むように読まれるものとする「同じ」、「正確に一致する」と限定するのではなく「実質的に一致する」を含むように読まれるものとする「一致する」、「正確に同一」と限定するのではなく「実質的に同一」を含むように読まれるものとする「同一」などが挙げられる。

特に明記しない限り、「電動バイク」という用語は、電力出力、モータまたは電池のタイプ、および車輪の配置などの状況的特性または仕様とは無関係に、電力によってかなり駆動される、２つまたは３つの車輪上で運転するあらゆる車両を含むものとする。この意味における「電動バイク」の例としては、特に、いわゆる電動スクーターおよびハイブリッドバイクが挙げられ、これらは関連する技術分野の当業者には理解され得る。

図１は、電動バイクの好ましい実施形態の側面図を示している。この好ましい実施形態では、電動バイク１０は、前部部分１００、後部部分２００、中間部分３００、および駆動機構４００を備えている。

前部部分１００は、好ましい実施形態では、前部フォーク１０２である前部アームを備えている。前部フォーク１０２は、前部部分１００の上部に配置されたハンドル１０４を支持し、同時に、前輪１０８がその周りで回転することが可能な前部軸１０６を支持する。好ましい実施形態では、前部フォーク１０２は、ハンドル１０４を上端部１１０の上に固定取り付けすることができるように、その上端部１１０を構成することによってハンドル１０４を支持する。加えて、好ましい実施形態では、前部フォーク１０２は、前部軸１０６をその間に嵌合することができる、互いに離れて分岐する２つのプロング１１２（その１つのみが図１に示されている）を有することによって前部軸１０６を支持する。好ましい実施形態によると、ハンドル１０４は、前輪１０６を回転させるために、前部フォーク１０２によって支持されながら手動で回転させることが可能であり、ユーザは電動バイク１０が運転されている間に駆動方向を制御することが可能になる。

図１はさらに、好ましい実施形態では、後部部分２００が後部アーム２０２を備えていることを示している。後部アーム２０２は、後輪２０６がその周りで回転することが可能である後部軸２０４を支持する。好ましい実施形態では、後部アーム２０２は、後部軸２０４をこれを通して嵌合させることができる開口を提供することによって、後部軸２０４を支持する。

図１によると、中間部分３００は、前部部分１００および後部部分２００の両方に接続されて、前部部分１００および後部部分２００を共に保持する。中間部分３００は、好ましい実施形態では、２つの側部管３０２（その１つのみが図１に示されている）であるベース構造を有する。側部管３０２は水平に整列する、すなわち、電動バイク１０が運転されている間、地面と平行となる平面内にある。中間部分３００はまた、側部管３０２に取り付けられたシート支持構造（図１には図示せず）によって支持されるシート３０４を備えている。好ましい実施形態では、中間部分３００と前部部分１００の間の上記接続は、メインパイプ３０６および２つの分岐パイプ３０８（その１つのみが図１に示されている）によって提供される。特に、メインパイプ３０６の一端部は、前部フォーク１０２に接続され、メインパイプ３０６の別の端部に近接したところで、２つの分岐パイプ３０８はメインパイプ３０６と２つの側部管３０２の間で嵌合される。もう一方では、好ましい実施形態による中間部分３００と後部部分の間の上記接続は、結合構造３１０によって提供される。好ましい実施形態では、結合構造３１０は、側部管３０２および後部アーム２０２に接続されている。さらに、結合構造は、電動バイク１０が運転されている間に衝撃力を吸収するためのばね３１２を有する。

さらに、図１は、駆動機構４００が側部管３０２の上に取り付けられていることを示している。駆動機構４００は、好ましい実施形態では、バッテリボックス４０４の内側に格納される２つのバッテリ４０２を備えている。好ましい実施形態では、バッテリ４０２は合計で１１．０ｋｇの重量であり、フットレストとしての追加の機能を有し、バッテリ４０２は取り外し可能および携帯可能である。駆動機構４００はまた、バッテリ４０２に電気接続されたモータ４０６を有する。好ましい実施形態では、モータ４０６は２０ｋｇの重量である。好ましい実施形態では、このような電気接続は、バッテリボックス４０４の内側の構成によって提供されるが、このような構成は本考案の概念の説明とは無関係であるので図示していない。好ましい実施形態では、モータ４０６は、電動バイク１０が運転されている間に、後輪２０６の回転を誘起することが可能なように、後輪２０６に機械的に接続するように構成されている。このような機械的接続をより詳細に説明すると、モータ４０６は、ベルト４１２がその周りに係合取り付けされる一組のプーリ４１０に結合されるシャフト４０８を有する。同じ組のプーリ４１および係合取り付けされたベルト４１２はさらに、後輪２０６に結合されている。電気がモータ４０６への上記電気接続を介してバッテリ４０２から放電されると、モータ４０６は受信した電気エネルギーを機械エネルギーに変換して、シャフト４０８の回転を誘起し、その後、上記機械的接続を介して後輪２０６の回転を誘起するプーリ４１０を回転させるようにベルト４１２を引っ張る。

図１によると、ベースレベル１２は、前部軸１０６および後部軸２０４の両方がその上にある平面によって画定されている。ここで、図１は、ベースレベル１２と一致するように、駆動機構４００が側部管３０２の上に取り付けられる好ましい構成を示している。そのように構成された電動バイク１０は、電動バイク１０が運転されている間に、電動バイク１０の重い区画の大部分であるバッテリ４０２、バッテリボックス４０４、およびモータ４０６を有する駆動機構４００が地面の近くに配置される重量分配を可能にする。電動バイク１０のより安全な運転に資するので、このような重量分配は望ましい。

図２は、電動バイクの好ましい実施形態の上面図を示している。この図により、図１の側面図によって一方が隠された２つの本体を有するいくつかの構成部品が明らかになる。特に、前部フォーク１０２の２つのプロング１１２、２つの側部管３０２、および２つの分岐パイプ３０８が次に、図２では完全に見える。

図２によると、ベース対称線１４は、ベース構造によって占められる水平平面を同一の半分に分割する線によって画定されている。ここでは、図２は、駆動機構４００がベース対称線１４に一致するように側部管３０２の上に取り付けられている好ましい構成を示している。そのように構成された電動バイク１０は、電動バイク１０が運転されている間に、駆動機構４００の重量が側部管３０２によって均一に負担されるように、電動バイク１０の重い区画の大部分であるバッテリ４０２、バッテリボックス４０４、およびモータ４０６を有する駆動機構４００が配置される重量分配を可能にする。電動バイク１０のより安全な運転に資するので、このような重量分配は望ましい。

疑念を避けるために、好ましい実施形態の駆動機構４００は、ベースレベル１２（図１に示されているが、図２では隠されている）およびベース対称線１４（図１では隠されているが、図２には示されている）の両方に一致するように、側部管３０２の上に取り付けられている。

さらに、好ましい実施形態では、駆動機構４００は、さらに電動バイク１０の重心に一致するように、側部管３０２の上に取り付けられている。電動バイク１０のバランスをさらに改善するので、この位置決めはさらにより望ましい。

図３は、電動バイクの好ましい実施形態の等角図を示している。ここでは、完全なものにするため、シート支持構造３１４が、前に完全に詳細に記載した前述の部分および構成部品に加えて示されている。

Claims

ハンドルと、
前記ハンドルを支持するための前部アームと、
前記前部アームによって支持された前部軸と、
前記前部軸周りに回転することが可能なように構成された前輪と
を備えた、前部部分と、
後部アームと、
前記後部アームによって支持された後部軸と、
前記後部軸周りに回転することが可能なように構成された後輪と
を備えた、後部部分と、
水平に整列するベース構造と、
前記ベース構造によって支持されたシートと
を備えた、前記前部部分および前記後部部分の両方に接続された中間部分と、
少なくとも１つのバッテリと、
前記前輪または前記後輪の回転を誘起することが可能なように、前記前輪および前記後輪の少なくとも一方に機械的に接続するように構成された、前記バッテリに電気接続されたモータと
を備えた、前記ベース構造上に取り付けられた駆動機構と
を有する電動バイクであって、
前記駆動機構が、
前記前部軸および前記後部軸の両方を含む平面によって画定されたベースレベルと、
前記ベース構造によって占められる水平面を同一の半分に分割する線によって画定されたベース対称線と
に一致するように、前記ベース構造上に取り付けられている、
ことを特徴とする、電動バイク。
前記駆動機構は、さらに前記電動バイクの重心と一致するように、前記ベース構造上に取り付けられている、
請求項１に記載の電動バイク。
前記バッテリは、フットレストとしての追加の機能を有するように構成されている、
請求項１または２に記載の電動バイク。
前記バッテリは取り外し可能および携帯可能である、
請求項１～３のいずれか一項に記載の電動バイク。