JP3239479U - 加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】平板状のワークをテーブル面上で送りながら回転刃物で加工する加工装置であって、送るための外力によってワークが破損しにくい加工装置を提供する。【解決手段】平板状のワークをテーブル面上で送りながら回転刃物で加工する加工装置であって、回転刃物による加工位置でテーブル面との間でワークを挟み込むための第一押圧ローラ31及び第二ローラ32を具備し、第一押圧ローラ31及び第二押圧ローラ32には、無端のベルト33が巻き掛けられている。ワークに局部的な押圧力が作用することなく、ベルト33を介して面的に押圧力が作用するため、ワークの破損を防止しつつ送ることができる。【選択図】図3

Description

本考案は、平板状のワークをテーブル面上で送りながら回転刃物で加工する加工装置に関するものである。
平板状のワークを回転刃物で加工する装置には、水平なテーブルに載置したワークを、送り装置によってテーブル面上を送りながら加工を行う装置がある。このような加工装置における送り装置として、従前より、複数のローラを同一方向に回転させ、ローラとテーブル面との間に挟み込まれた状態のワークを、ローラとの摩擦力によってローラの回転方向に送る装置がある(例えば、特許文献1参照)。
より具体的には、このような送り装置は、平板状のワークの送り方向に回転する複数のローラと、これらのローラの回転を駆動する単一のモータを備えている。複数のローラは同一の大きさで同一の高さに支持されており、それぞれのローラには、その回転軸と一体回転するプーリが取付けられている。これらのプーリを、駆動ベルトを介して単一のモータによって同時に同一の速度で同一方向に回転させることにより、ローラとテーブル面との間に挟み込まれたワークが、ローラの回転方向に送られる。
しかしながら、このように複数のローラによってワークを送る場合、送られるワークに亀裂や割れが生じることがあった。これは、ローラとテーブル面との間に挟み込まれたワークが摩擦力によって送られるため、ワークにおいてローラに当接する部分に、局部的に押圧力が働くためと考えられた。
特に、平板状のワークがサイディングボードである場合、隣接するワーク同士の接合のために、両端に「相決り」(あいじゃくり)と称される加工が施されることがある。これは、ワークの端部において、厚さ方向に約半分を切除して切欠きを形成すると共に、反対側の端部において、互い違いとなる方向に同様の切欠きを形成するものである。このような切欠きが形成されているワークの場合、切欠きの部分で他の部分と厚さが異なるため、切欠き部分に送り装置のローラが当接したときに、その押圧力によって破損しやすい。
実用新案登録第3216885号公報
そこで、本考案は、上記実情に鑑み、平板状のワークをテーブル面上で送りながら回転刃物で加工する加工装置であって、送るための外力によってワークが破損しにくい加工装置の提供を、課題とする。
上記課題を解決するため、本考案にかかる加工装置は、
「平板状のワークをテーブル面上で送りながら回転刃物で加工する加工装置であって、
前記回転刃物による加工位置で前記テーブル面との間でワークを挟み込むための第一押圧ローラ及び第二ローラを具備し、
前記第一押圧ローラ及び第二押圧ローラには、無端のベルトが巻き掛けられている
」ものである。
本構成では、回転刃物による加工位置でテーブル面との間でワークを挟み込むための第一押圧ローラ及び第二ローラに、無端のベルトが巻き掛けられている。そのため、複数のローラでワークを送っていた従来と異なり、ワークに局部的に押圧力が作用することなく、ワークに面的な押圧力が作用するため、加工位置を送られるワークの破損を防止することができる。
本考案にかかる加工装置は、上記構成に加え、
「前記ベルトの内表面に上方から当接する押圧プレートを更に具備する」ものとすることができる。
本構成では、ワークに上方から当接すべき無端のベルトの内表面に、上方から押圧プレートが当接している。そのため、テーブル面に対してワークを押圧する力が、ベルトのたわみによって不十分になることなく、加工位置を送られるワークに、面的な押圧力を安定的に作用させることができる。
本考案にかかる加工装置は、上記構成に加え、
「前記第一押圧ローラは第一ブロックに回転自在に支持されていると共に、前記第二押圧ローラは第二ブロックに回転自在に支持されており、
前記第一ブロックが、前記第二ブロックに固定されている連結プレートに対してスライド可能に連結されていることにより、第二ブロックに対して第一ブロックを離隔接近させ、これに伴い、前記第二押圧ローラに対して前記第一ローラを離隔接近させることができる
」ものとすることができる。
本構成では、第一押圧ローラを支持する第一ブロックを、第二押圧ローラを支持する第二ブロックに対して離隔接近させることができるため、第二押圧ローラに対して第一押圧ローラを離隔接近させることができる。これにより、第一押圧ローラ及び第二押圧ローラに巻き掛けられた無端のベルトを取り外して交換したり、ベルトの張力を調整したりすることが可能となる。
以上のように、本考案によれば、平板状のワークをテーブル面上で送りながら回転刃物で加工する加工装置であって、送るための外力によってワークが破損しにくい加工装置を、提供することができる。
本考案の一実施形態である加工装置の斜視図である。 図1の加工装置の正面図である。 図1の加工装置における送り装置の要部、及び第二昇降装置を示す分解斜視図である。 図1の加工装置において、スライド装置によって第二ブロックに対して第一ブロックを離隔接近させる様子を示した正面図である。 図1の加工装置において、スライド装置によって第二ブロックに対して第一ブロックを離隔接近させる様子を示した平面図である。 ワークの厚さに応じて、第一昇降装置が導入ローラを昇降させる様子を示した側面図である。 高さ調整ネジによって導入ローラの初期高さを調整する様子を示した側面図である。
以下、本考案の具体的な実施形態の加工装置1の構成、及び加工装置1を使用した加工の手順について、図面を用いて説明する。加工装置1の加工対象である平板状のワークは、建築物のコーナー部で突き合わせられるサイディングボードであり、ワークの一方の側面を45度の傾斜面に加工する。
加工装置1は、回転刃物10、回転刃物10の回転を駆動するモータ10m、平板状のワークを送る送り装置、送り装置を昇降させる第一昇降装置60aと第二昇降装置60b、及び、回転刃物10に対するワークの位置決めをする位置決め装置70が、支持台90に支持されているもものである。
支持台90は、ワークを載置するテーブル91と、テーブル91を設置面に立脚させる脚部93と、加工装置1の各構成をテーブル91の上方で支持するためにテーブル91に固定されている架台部92と、を備えている。テーブル91の上面は水平面である。
回転刃物10は円盤状であり、モータ10mの出力軸と同心の回転軸部11周りに回転する。モータは、出力軸がテーブル91に対して45度の角度で傾斜するように、架台部92に支持されている。これにより、回転刃物10もテーブル91に対して45度の角度で傾斜している。回転刃物10の高さは、回転軌跡の下部がテーブル91の上面より下方となる高さであり、テーブル91には、回転刃物10との干渉を避けるための長溝91hが貫設されている。また、支持台90には、回転刃物10によるワークの加工に伴って生じる加工クズを、長溝91hを介してテーブル91の下方から排出するためのホッパ96が取り付けられている。
送り装置は、テーブル91に載置された状態のワークを水平方向に送る装置であり、ワークは送られる過程で回転刃物10によって加工される。送り装置は、同径の四つのローラを備えている。これらのローラを、ワークの送り方向(図2における紙面、左から右へ向かう方向)におけるに上流から下流に向かって、導入ローラ20、第一押圧ローラ31、第二押圧ローラ32、導出ローラ38と称する。以下、ワークの送り方向における上流を単に「上流」と称し、ワークの送り方向における下流を単に「下流」と称することがある。また、ワークの送り方向を単に「送り方向」と称することがある。
導入ローラ20は、回転刃物10による加工位置までワークを送り込むローラであり、第一押圧ローラ31及び第二押圧ローラ32は、加工位置において回転刃物10によって加工されているワークをテーブル91に向かって押圧しつつ送るローラであり、導出ローラ38はワークを加工位置から送り出すローラである。なお、これらのローラは、それぞれが複数のローラで構成される場合がある。すなわち、回転軸を同一とするローラは複数であっても、ここでは一つと数えている。
導入ローラ20は、上流端支持部23に回転自在に支持されており、導入ローラ20の回転を駆動するモータ20mも上流端支持部23に固定されている。上流端支持部23は、後述するように第一昇降装置60aに吊下げ支持されている。
第一押圧ローラ31は第一ブロック41に回転自在に支持されており、第二押圧ローラ32及び導出ローラ38は、それぞれ第二ブロック42に回転自在に支持されている。それぞれのローラには、その回転軸と一体回転するプーリ(図面に表れていない)が取付けられている。これらのプーリを、駆動ベルト(図面に表れていない)を介してモータ30mによって回転させることにより、第一押圧ローラ31、第二押圧ローラ32、及び導出ローラ38は同時に同一の速度で同一方向に回転する。
第一ブロック41及び第二ブロック42は、それぞれワークの送り方向に長い直方体であり、離隔した状態で、連結プレート43によって連結されている。連結プレート43は、下流側で第二ブロック42に固定されている。連結プレート43における上流側には、送り方向に長い長孔43hが貫設されており、この長孔43hを通るボルト47によって連結プレート43は第一ブロック41に固定されている。これにより、第一ブロック41は、連結プレート43を介して第二ブロック42に固定されている。
第一ブロック41は、連結プレート43及び第二ブロック42に対して第一ブロック41を水平方向に移動(スライド)させるためのスライド装置50を有している。スライド装置50は、ボールネジ51と、ボールネジ51と噛み合うナット部52を備えている。第一ブロック41の上流端には、第一ブロック41の上面より高く突出する突出壁41bが固定されており、ボールネジ51の上流側は突出壁41bを回転自在に貫通している。ボールネジ51は上流端に、ボールネジ51を回転させるための工具と嵌合する部分を有している。連結プレート43は、上流端に突出壁41bと平行に、上方に向かって延出する部分を有しており、この部分にナット部52が回転不能に固定されている。ボールネジ
51の下流側は、このナット部52と螺合しつつナット部52を通過しており、その先端は連結プレート43の上方に延び出している。
このような構成により、ボールネジ51を一方向に回転させると、回転不能なナット部52と一体化された連結プレート43と、連結プレート43が固定されている第二ブロック42に対して第一ブロック41が接近する。一方、ボールネジ51を反対方向に回転させると、連結プレート43及び第二ブロック42から、第一ブロック41が離隔する。
第一押圧ローラ31と第二押圧ローラ32には、無端のベルト33が巻き掛けられている。また、第一ブロック41には、プレート固定部35bを介して押圧プレート35が取り付けられている。押圧プレート35は、水平方向に平たい平板状であり、その下面の高さは、第一押圧ローラ31及び第二押圧ローラ32の下端の高さと等しい。従って、押圧プレート35は、第一押圧ローラ31と第二押圧ローラ32に巻き掛けられているベルト33の内表面に、上方から当接する。
第一昇降装置60aと第二昇降装置60bは同一の構成であり、それぞれ固定ブロック61と、ロッド62と、下固定部63と、下プレート65及び上プレート66と、高さ調整ネジ68と、を備えている。固定ブロック61は直方体状であり、架台部92に固定されている。ロッド62は二本あり、それぞれ固定ブロック61を上下方向に貫通する案内孔部61hを上下動可能に挿通している。それぞれのロッド62の下端は、下固定部63に固定されている。
下プレート65と上プレート66は、平行で上下方向に離隔しているプレートであり、互いの間隔は不変である。下プレート65と上プレート66との間には、軸方向を上下方向とする筒部68bが設けられており、筒部68bの下端開口は下プレート65を貫通する孔部65hと連通し、筒部68bの上端開口は上プレート66を貫通する孔部66hと連通している。高さ調整ネジ68は、筒部68bを通って下プレート65及び上プレート66を貫通しており、その下端は、固定ブロック61に埋設されたナット部(図面に表れていない)と螺合している。高さ調整ネジ68の上端には、上プレート66の上方においてハンドル68tが設けられている。
このような構成により、下プレート65及び上プレート66は、高さ調整ネジ68を介して固定ブロック61に支持されている。また、高さ調整ネジ68を回転させると、固定ブロック61に埋設されたナット部と高さ調整ネジ68とが螺合する長さの変化に伴い、下プレート65及び上プレート66と固定ブロック61との距離が変化する。
二本のロッド62それぞれの上端側は、下プレート65を貫通する孔部65hを上下動可能に挿通しており、ロッド62それぞれの上端には、孔部65hより大径のフランジ部62fが設けられている。これにより、ロッド62に重力のみが作用している状態では、フランジ部62fが下プレート65に当接してロッド62の抜け止めとなり、ロッド62及び下固定部63は、下プレート65に吊下げ支持される。上述したように、下プレート65及び上プレート66は高さ調整ネジ68を介して固定ブロック61に支持されているため、ロッド62及び下固定部63も、上下動可能に固定ブロック61に支持されている。つまり、第一昇降装置60aは、固定ブロック61を介して架台部92に支持されている。
第一昇降装置60aの下固定部63は、導入ローラ20及びモータ20mを支持する上流端支持部23に固定されている。これにより、導入ローラ20及びモータ20mは、上流端支持部23を介して第一昇降装置60aに吊下げ支持されている。上述のように、ロッド62は上下動可能に固定ブロック61に支持されているため、導入ローラ20及びモータ20mも、上下動可能に固定ブロック61及び架台部92に支持されている。
一方、第二昇降装置60bの下固定部63は、第二ブロック42に固定されている。これにより、第二ブロック42と、連結プレート43によって第二ブロック42に連結された第一ブロック41と共に、第一押圧ローラ31、第二押圧ローラ32、導出ローラ38、及び、これらを回転させるモータ30mは、ロッド62及び下固定部63を介して、上下動可能に第二昇降装置60bに吊下げ支持されていると共に、固定ブロック61を介して架台部92に支持されている。
なお、ここでは、下プレート65を下方から貫通したロッド62の上端にはコイルバネ68sの一端が固定されており、コイルバネ68sの他端が上プレート66に固定されている例を図示している。これにより、下プレート65(及び上プレート66)に対するロッド62の上下動を緩衝する作用が働く。
位置決め装置70は、ハンドル79の操作によって回転するボールネジ71と、ボールネジ71と噛み合うナット部72と、テーブル91面上をレール部74に沿ってスライドする移動体73と、を備えている(図6及び図7参照)。ナット72は回転不能に移動体73に固定されているため、ボールネジ71の正逆回転に伴い、ナット部72及び移動体73が、ボールネジ71の軸方向に前進・後退する。ボールネジ71の軸方向は、ワークの送り方向に対して略直交している。移動体73の先端は、送り方向に細長いガイドプレート77が固定されている。ワークの側面をガイドプレート77に当接させることによって、送り方向におけるワークの移動が案内される。
次に、上記構成の加工装置1を使用して行うワークの加工手順について、説明する。加工に先立ち、位置決め装置70によってガイドプレート77の位置調整を行う。つまり、ガイドプレート77によって移動が案内されるワークの側面が、回転刃物10の回転軌跡を通るように、ワークの幅長さに応じてガイドプレート77の位置を調整する。位置決め装置70のハンドル79を回転させることにより、送り方向に直交する方向に移動体73と共にガイドプレート77を前進・後退させることにより、この位置調整を行う。
また、導入ローラ20の下端の高さ、第一押圧ローラ31及び第二押圧ローラ32に巻き掛けられたベルト33の下面の高さ、及び導出ローラ38の下端の高さは、それぞれのテーブル91面からの高さが、テーブル91面に載置されたワークの上面の高さより僅かに低くなるように調整する。導入ローラ20の高さは、第一昇降装置60aの高さ調整ネジ68によって調整し、第一押圧ローラ31、第二押圧ローラ32、及び導出ローラ38の高さは、第二昇降装置60bの高さ調整ネジ68によって調整する。第一昇降装置60aにおける高さ調整を図7に示すように、具体的には、ハンドル68tを回して高さ調整ネジ68を回転させることによって、固定ブロック61に埋設されたナット部と高さ調整ネジ68との螺合長さを変化せることにより、固定ブロック61に対する下プレート65及び上プレート66の高さを変化させる。これに伴い、下プレート65に吊下げ支持されているロッド62の下端の高さが変化し、ロッド62の下端に固定されている下固定部63、及び、下固定部63が固定されている上流端支持部23を介して、上流端支持部23に支持された導入ローラ20及びモータ20mが昇降する。図7では、導入ローラ20及びモータ20mが、高さH2の範囲で昇降する場合を図示している。
第二昇降装置60bによる高さ調整も同様であり、高さ調整ネジ68の回転によりロッド62の下端の高さが変化し、ロッド62の下端に固定されている下固定部63、及び、下固定部63が固定されている第二ブロック42を介して、第二押圧ローラ32、導出ローラ38及びモータ30mが昇降し、連結プレート43によって第二ブロック42に固定されている第一ブロック41を介して、第一押圧ローラ31が同時に昇降する。
この状態で、モータ10mの駆動により回転刃物10を回転させると共に、モータ20m及びモータ30mを作動させ、導入ローラ20、第一押圧ローラ31、第二押圧ローラ32、及び導出ローラ38を、同一方向に同一の速度で回転させる。そして、ガイドプレート77に沿ってワークを移動させつつ、ワークを導入ローラ20の下に送り込む。
上述したように、導入ローラ20の下端のテーブル91面からの高さは、テーブル91面に載置されたワークの上面の高さより僅かに低くなるように調整されている。そのため、ワークを導入ローラ20の下に送り込むことにより、ワークの厚さに応じて導入ローラ20が上昇し、導入ローラ20とテーブル91面との間にワークが過不足なく挟み込まれ、回転刃物10による加工位置までワークが送られる。具体的には、導入ローラ20の下に送り込まれたワークによって導入ローラ20が僅かに持ち上げられると、図6に示すように、導入ローラ20を支持している上流端支持部23、及び上流端支持部23が固定されている下固定部63を介して、第一昇降装置60aのロッド62が上昇する。ロッド62は、上述したように上下動可能に固定ブロック61を挿通しているため、コイルバネ68sを圧縮しつつ上昇する。図6では、左図から右図の状態に変化することにより、ロッド62が高さH1だけ上昇し、これに伴い、導入ローラ20及びモータ20mが高さH1だけ上昇する様子を図示しているが、実際の高さ変化より誇張して図示している。
導入ローラ20によって送られたワークが第一押圧ローラ31の下に達すると、同様に第二昇降装置60bのロッド62が上昇することにより、ワークの厚さに応じて第一押圧ローラ31、第二押圧ローラ32、及び導出ローラ38が上昇する。具体的には、ワークによって第一押圧ローラ31が僅かに持ち上げられると、第一ローラを支持している第一ブロック41、連結プレート43によって第一ブロック41が固定されている第二ブロック42、第二ブロック42に支持されている第二押圧ローラ32及び導出ローラ38が一体的に持ち上げられ、第二ブロック42が固定されている下固定部63を介して、第二昇降装置60bのロッド62が上昇する。
これにより、加工位置におけるワークは、第一押圧ローラ31及び第二押圧ローラ32とテーブル91面との間で過不足なく挟み込まれ、テーブル91面に対して押圧された状態で、回転刃物10によって加工される。
第一押圧ローラ31及び第二押圧ローラ32には無端のベルト33が巻き掛けられているため、ワークに対して局部的に押圧力が働くことがなく、ベルト33の下面を介して面的に押圧力が作用する。そのため、複数のローラでワークを送っていた従来とは異なり、局部的な押圧力によりワークが破損するおそれなく、ワークを送りながら回転刃物10で加工することができる。
また、ベルト33の内表面には上方から押圧プレート35が当接しているため、ベルト33のたわみによりワークの押圧力が不十分になることなく、回転刃物10による加工の間中ずっと、ベルト33とテーブル91面との間にワークを安定して挟み込みつつ、ワークを送ることができる。
回転刃物10による加工が済んだワークは、導出ローラ38の下に送られ、導出ローラ38とテーブル91面との間に挟み込まれた状態で下流に送り出される。
ベルト33を交換するときは、第一ブロック41を第二ブロック42に近付けることにより、第一押圧ローラ31を第二押圧ローラ32に近付ける。具体的には、長孔43hを挿通して第一ブロック41に締め付けられることにより連結プレート43を第一ブロック41に固定しているボルト47を緩め、スライド装置50のボールネジ51を回転させる。これにより、図4及び図5に示すように、ボールネジ51が螺合しているナット部52が回転不能に固定されている連結プレート43、及び、連結プレート43の上流側が固定されている第二ブロック42に対して、第一ブロック41が接近する。図4及び図5では、上図から下図の状態に変化することにより、第一ブロック41が第二ブロック42に距離Lだけ接近する場合を図示している。
これに伴い、第二ブロック42に支持されている第二押圧ローラ32に対して、第一ブロック41に支持されている第一押圧ローラ31が接近するため、第一押圧ローラ31及び第二押圧ローラ32に巻き掛けている無端のベルト33を取り外すことが可能となり、ベルト33を交換することができる。また、同様に、ボールネジを正逆方向に回転させることにより、第二ブロック42に対して第一ブロック41を離隔接近させることができ、第一押圧ローラ31及び第二押圧ローラ32に巻き掛けられたベルト33の張力を調整することができる。
以上のように、本実施形態の加工装置1によれば、回転刃物10による加工位置でテーブル91面に対してワークを押圧している第一押圧ローラ31及び第二押圧ローラ32に無端のベルト33が巻き掛けられているため、ワークに局部的に押圧力が作用することなく、ワークの破損を防止しつつワークを送ることができる。
また、ベルト33の内表面には上方から押圧プレート35が当接しているため、テーブル91面に対するワークの押圧がベルト33のたわみによって不十分になることなく、面的な押圧力を安定してワークに作用させることができる。
以上、本考案について好適な実施形態を挙げて説明したが、本考案はこの実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本考案の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
例えば、上記では、第一昇降装置60a及び第二昇降装置60bにおいて、ロッド62の上端と上プレート66の間にコイルバネ68sが配されており、ロッド62の上下動が緩衝される場合を例示したが、このコイルバネ68sはなくてもよい。
1 加工装置
10 回転刃物
31 第一押圧ローラ
32 第二押圧ローラ
33 ベルト
35 押圧プレート
41 第一ブロック
42 第二ブロック
91 テーブル

Claims (3)

  1. 平板状のワークをテーブル面上で送りながら回転刃物で加工する加工装置であって、
    前記回転刃物による加工位置で前記テーブル面との間でワークを挟み込むための第一押圧ローラ及び第二ローラを具備し、
    前記第一押圧ローラ及び第二押圧ローラには、無端のベルトが巻き掛けられている
    ことを特徴とする加工装置。
  2. 前記ベルトの内表面に上方から当接する押圧プレートを更に具備する
    ことを特徴とする請求項1に記載の加工装置。
  3. 前記第一押圧ローラは第一ブロックに回転自在に支持されていると共に、前記第二押圧ローラは第二ブロックに回転自在に支持されており、
    前記第一ブロックが、前記第二ブロックに固定されている連結プレートに対してスライド可能に連結されていることにより、第二ブロックに対して第一ブロックを離隔接近させ、これに伴い、前記第二押圧ローラに対して前記第一ローラを離隔接近させることができる
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の加工装置。
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