JP3239419B2 - テープカートリッジ - Google Patents

テープカートリッジ

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JP3239419B2
JP3239419B2 JP03379892A JP3379892A JP3239419B2 JP 3239419 B2 JP3239419 B2 JP 3239419B2 JP 03379892 A JP03379892 A JP 03379892A JP 3379892 A JP3379892 A JP 3379892A JP 3239419 B2 JP3239419 B2 JP 3239419B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンピュータの外部記録
装置等に使用されるテープカートリッジに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】コンピュータの外部記録装置として使用
されるテープカートリッジ(以下データカートリッジと
いう)は図3に示したように、金属製のベースプレート
101と、該ベースプレート101に取付けられたプラ
スチック製のカバー102とによってケース103が形
成されている。
【0003】そして、上記ケース103内のベースプレ
ート101上には磁気テープ104の両端部を係止した
供給ハブ(リール)105とテープ巻取ハブ(リール)
106が設けられていると共に、ドライブベルト107
を懸架したドライブローラ108と一対のコーナローラ
109,110が設けられている。
【0004】そして、このようにして構成されたデータ
カートリッジ111は図示を省略したドライブ(記録再
生装置)のカートリッジ挿入口からドライブ内に挿入さ
れて使用されるようになっている。
【0005】ところで、上記データカートリッジ111
はケース103全体をドライブ内に挿入して使用すると
いう性質上、磁気テープ104の巻径をあまり大きくす
ることができないという問題点があった。
【0006】上記のような問題点を解決するものとし
て、図4に示したように、ベースプレート101とカバ
ー102とからなるケース103を、小面積のドライブ
挿入部112と大面積のドライブ非挿入部113とで平
面略凸形に形成し、上記ドライブ挿入部112のみをド
ライブに挿入し、ドライブ非挿入部113をドライブか
ら突出させるようにして、該非挿入部113にテープ供
給ハブ105やテープ巻取ハブ106を配置することに
より、磁気テープ103の巻径を増大させることができ
るようにしたデータカートリッジも開発されるに至っ
た。(例えば米国特許第4,262,860号)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図4に示し
上記従来のカートリッジには次に述べるような問題点
があった。
【0008】(1)図3に示したデータカートリッジに
較べて面積が増えるため、カバー102に反りが発生し
やすく、該カバーの反りはテープのブレや外れ等を惹起
し、データカートリッジの性能に悪影響を及ぼす。
【0009】(2)また、図3に示したデータカートリ
ッジに較べて重量等が倍増するために、誤ってデータカ
ートリッジを落下した場合などに掛る衝撃も倍増し、カ
バーが破損したり、変形してしまう。
【0010】本発明は上記従来の問題点を解消し、カー
トリッジ特性の安定化と耐衝撃性を向上させたデータカ
ートリッジを提供することを目的として為されたもので
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明はベースプレート
と、該ベースプレートに取付けられたカバーとにより、
ケースが構成されていて、該ケースはドライブ側に挿入
される挿入部と、該挿入部をドライブ側に挿入したとき
に、ドライブ側から突出する非挿入部とを有しているテ
ープカートリッジにおいて、上記ベースプレートと対向
するカバー内面には、補強リブを形成した。
【0012】
【作用】カバーの成形時における反りや、ベースプレー
トに取付けた後におけるカバー反りは補強リブにより抑
制され、カバーの反りが原因で起るテープカートリッジ
の性能の低下を防止することができる。
【0013】また、補強リブによりカバーは文字通り、
補強され、耐衝撃性が向上して落下時等においても容易
に破損しないものになる。
【0014】
【実施例】次に本発明を図1〜図2を参照して説明す
る。
【0015】図1はコンピュータの外部記録装置として
使用されている本発明のテープカートリッジ(以下、ペ
ガサスカートリッジという)の一部破断平面図を示し、
該ペガサスカートリッジ1はベースプレート2と、該ベ
ースプレート2に取付けられたカバー3とによりケース
4が構成されている。
【0016】上記ケース4はドライブ側(図示省略)に
挿入される小面積の挿入部5及び該挿入部5をドライブ
側に挿入したときに、ドライブ側から突出する大面積の
非挿入部6とにより平面略凸形状に形成されていて、上
記挿入部5がドライブのカートリッジ挿入部内に挿入さ
れ、非挿入部6はドライブ外に突出した状態で使用され
るようになっている。
【0017】そして、上記カバー3のベースプレート2
と対向する内面には複数条の補強リブ7…7が形成され
ている。
【0018】上記ベースプレート2の非挿入部6側には
記録媒体としての磁気テープ11の一端側と他端側を、
それぞれ係止したテープ供給ハブ(リール)12とテー
プ巻取ハブ(リール)13が配置されている。
【0019】また、上記ベースプレート2の挿入部5側
の先端(以下、フロント側という)の左右両側には左右
一対のテープリードピン14,15が配置されていると
共に、これらテープリードピン14,15とテープ供給
ハブ12、テープ巻取ハブ13の間には左右一対の回転
ローラ16,17が配置されていて、これらテープリー
ドピン14,15及び回転ローラ16,17に上記磁気
テープ11を懸架することにより、テープ走行路(テー
プパス系)が形成され、上記テープ供給ハブ12とテー
プ巻取ハブ13を次に述べるテープ走行機構18で回転
させることにより、磁気テープ11はテープ走行路に沿
って挿入部5に設けたヘッド導入用の切欠部19を通り
ながら走行するようになっている。
【0020】上記テープ走行機構18は上記ベースプレ
ート2の挿入部5のフロント側の中央部に配置されたド
ライブローラ21と、上記ベースプレート2の非挿入部
6側の先端(以下、リア側という)の両側部に配置され
た第1,第2のコーナローラ22,23と、これらドラ
イブローラ21及び第1,第2のコーナローラ22,2
3に懸架されたドライブベルト24とからなっていて、
該ドライブベルト24の上記ドライブローラ21と第1
のコーナローラ22の間は上記テープ供給ハブ12に巻
付けられている磁気テープ11の外周面に圧接されてい
ると共に、ドライブローラ21と第2のコーナローラ2
3の間は上記テープ巻取ハブ13に巻付けられている磁
気テープ11の外周面に圧接されている。
【0021】そして、上記ドライブローラ21を図外の
駆動機構により、図1の反時計方向に回転させるとドラ
イブベルト24を介して、上記テープ供給ハブ12とテ
ープ巻取ハブ13が時計方向に回転して、テープ供給ハ
ブ12の磁気テープ11はテープ巻取ハブ13側に巻取
られ、また上記ドライブローラ21を図1の時計方向に
回転させるとドライブベルト24を介して、上記テープ
供給ハブ12とテープ巻取ハブ13は反時計方向に回転
して、磁気テープ11をテープ巻取ハブ13からテープ
供給ハブ12側に巻戻すようになっている。
【0022】次に本発明の要旨であるカバー3及び補強
リブ7…7について説明する。
【0023】カバー3は不透明なプラスチック、例えば
ABS樹脂で形成されていて、平面形状凸形の上面板3
aと、該上面板3aの周縁部に、これと直角に形成され
た側面板3bとからなっている。そして、上記側面板3
bのフロント側には図1に示したように窓枠部3cが切
欠形成されていて、該窓枠部3c内に透明樹脂製のテー
プエンド検出光透明窓3dが取付けられている。
【0024】そして、上記カバー3のベースプレート2
と対向する内面、つまり上記上面板3aの内面に、3条
の補強リブ7…7が形成されている。
【0025】上記補強リブ7…7の高さH1は図2に示
したように、磁気テープ11やドライブベルト24の上
エッジまでの高さH2よりも低く、即ちH1<H2に設定
されている。
【0026】そして、上記3条の補強リブ7…7はカバ
ー3の挿入部5側の内面から非挿入部6側の内面に跨が
るように形成されている。
【0027】なお、31…31はカバー3をベースプレ
ート2にビス止めするため、カバー3に一体的に形成さ
れたビス止めボス部である。
【0028】実施例のペガサスカートリッジは以上説明
したような構成であって、補強リブ7…7の高さH1
磁気テープ11やドライブベルト24の上エッジまでの
高さH2よりも小さく設定したので、磁気テープ11や
ドライブベルト24が走行している部分にも、補強リブ
7…7を設けることができるという効果がある。
【0029】また、実施例では補強リブ7…7を挿入部
5と非挿入部6に跨がるように形成したので、これら挿
入部5と非挿入部6の間の最も強度の弱い部分、所謂ネ
ック部を補強できるという効果がある。
【0030】なお、補強リブ7…7は、図に示した実施
例以外の位置(テープ供給ハブ12やテープ巻取ハブ1
3或はドライブローラ21やコーナローラ22,23等
が存在するために、補強リブ7…7を設けることのでき
ない部分を除く)に形成してもよい。また、補強リブ7
…7の高さH1は必ずしも磁気テープ11やドライブベ
ルト24の上エッジまでの高さH2よりも低くする必要
はなく、磁気テープ11やドライブベルトの走行してい
ない位置においては、ベースプレート2に達する高さで
あってもよい。
【0031】
【発明の効果】本発明のテープカートリッジは以上説明
したような構成であって次に述べるような効果がある。
【0032】(1)補強リブによりカバーの反りを防止
し、カバーの反りが原因で起る磁気テープのブレや外れ
等を防止し、テープカートリッジの性能を安定させるこ
とができる。
【0033】(2)補強リブによってカバーの耐衝撃性
を向上させ、誤ってテープカートリッジを落した場合で
も、落下の際の衝撃からカバー等を保護してテープカー
トリッジの破損を防止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテープカートリッジの一部破断平面
図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】従来例の分解斜視図。
【図4】他の従来例の一部破断平面図。
【符号の説明】
1…テープカートリッジ、2…ベースプレート、3…カ
バー、4…ケース、5…挿入部、6…非挿入部、7…補
強リブ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースプレートと、該ベースプレートに
    取付けられた樹脂製カバーとにより、ケースが構成され
    ていて、該ケースはドライブ側に挿入される小面積の
    入部と、該挿入部をドライブ側に挿入したときに、ドラ
    イブ側から突出する大面積の非挿入部とを有し、 上記大面積の非挿入部側にテープを巻装したハブが配置
    され ているテープカートリッジにおいて、 上記ベースプレートと対向する上記カバー内面に、上記
    挿入部から非挿入部に跨る補強リブを形成したことを特
    徴とするテープカートリッジ。
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