JP3239092U - 液漏れ防止用容器 - Google Patents

Abstract

本発明は液漏れ防止用容器に関し、内部に内容物を収容し、一側に排出部を有する容器胴体と、上記容器胴体の他側に設けられ、加圧時に内容物を上記排出部に吐出させる押しボタンと、を含み、上記押しボタンは、加圧時に上記容器胴体に収容されている内容物に向かって弾性変形する押し部と、上記押し部の周りに設けられて上記容器胴体と上記押しボタンとの間を密閉する液漏れ防止部と、を含み、上記液漏れ防止部は、上記押し部の周りに設けられて上記容器胴体の内側に挿入される引込部と、上記引込部の外面に突出して上記容器胴体の内面とかみ合う段差と、上記引込部の一端に設けられて上記容器胴体の他側端に係止される支持羽と、を含むことを特徴とする。

Description

本発明は液漏れ防止用容器に関し、より詳細には内容物の不当な液漏れを防止する液漏れ防止用容器に関する。

最近では、化粧品、目薬などの液体状態を含む保管対象体である内容物を小分けして携帯しやすくする内容物の保管容器に対する需要が急増している。

しかし、一般的に携帯性を向上させた内容物の保管容器は、携帯性を向上させるためにコンパクトに設けられており、一定量の内容物を吐出させる別の装置が備えられず、内容物を吐出する吐出口を下方に向けさせて重力により内容物を自然吐出させる方法で使用されている。

このように、携帯性を向上させた内容物の保管容器の内容物を排出するために吐出口を下方に向けさせることで自然吐出する方式の場合、内容物を一定に排出できない問題があり、内容物を容易に吐出させるために容器の外部を加圧して内容物に外圧を伝達し、内容物に伝達された外圧により内容物を吐出させる場合は、内容物が過度に吐出される内容物の過吐出の問題が発生し得る。

従って、内容物を一定に吐出できるとともに、内容物の外部への不当な液漏れ及び内容物の過吐出を防止する内容物の保管用容器に対する研究開発が必要である。

大韓民国登録特許第１０－２００３５３７号（（株）ハジン）、２０１９０７１８

従って、本発明が解決しようとする技術的課題は、保管対象体である内容物が一定に排出できるように設けられ、内容物の不当な液漏れを防止する液漏れ防止用容器を提供することである。

本発明の一側面による液漏れ防止用容器は、内部に内容物を収容し、一側に排出部を有する容器胴体と、上記容器胴体の他側に設けられ、加圧時に内容物を上記排出部に吐出させる押しボタンと、を含み、上記押しボタンは、加圧時に上記容器胴体に収容されている内容物に向かって弾性変形する押し部と、上記押し部の周りに設けられて上記容器胴体と上記押しボタンとの間を密閉する液漏れ防止部と、を含み、上記液漏れ防止部は、上記押し部の周りに設けられて上記容器胴体の内側に挿入される引込部と、上記引込部の外面に突出して上記容器胴体の内面とかみ合う段差と、上記引込部の一端に設けられて上記容器胴体の他側端に係止される支持羽と、を含むことを特徴とする。

具体的に、上記液漏れ防止部は、上記引込部の内面に延びて上記押し部に連結される連結突起と、上記引込部において連結突起が延びる地点から上記容器胴体の内側に向かって延びる内側突起と、をさらに含んでもよい。

具体的に、上記押しボタンを上記容器胴体の他側に固定する押し側キャップをさらに含み、上記押し部は外側に向かって膨らんだドーム状であり、上記液漏れ防止部は上記引込部の内面と上記押し部との間の上記連結突起の外側に上記押し側キャップが装着される結合溝を形成することができる。

具体的に、上記押し側キャップは、上記支持羽をカバーしながら上記容器胴体に固定され、上記結合溝に挿入される液漏れ防止壁を有してもよい。

具体的に、上記押し側キャップは、上記押し部が外部に露出するように開放された形状に設けられ、上記押し部の外側に除去可能に設けられて上記押し部の加圧を制限する作動制限部を含んでもよい。

具体的に、上記押し部は、上記連結突起より薄く形成され、低密度ポリエチレン（ＬＤＰＥ）、リニア低密度ポリエチレン（ＬＬＤＰＥ）及び熱可塑性エラストマー（ＴＰＥ）のうち少なくとも何れか１つからなってもよい。

具体的に、上記排出部は、上記内容物が外部に吐出される吐出口と、上記吐出口に連結されるが、上記吐出口に向かうほど横断面が次第に小さくなるように傾斜して設けられる収集口と、を含み、上記吐出口を開閉する排出側キャップをさらに含んでもよい。

具体的に、上記排出側キャップは、上記容器胴体に結合するとき上記吐出口に挿入される挿入端及び上記吐出口の周りを取り囲む周り壁を含んでもよい。

本発明によると、簡単且つコンパクトな構造により保管対象体である内容物を携帯しやすく保管できるとともに、内容物を一定に排出できるように設けられ、内容物の不当な液漏れや過吐出を防止することができる。

本発明の一実施例に係る液漏れ防止用容器の分解斜視図である。 本発明の一実施例に係る液漏れ防止用容器の分解断面斜視図である。 本発明の一実施例に係る液漏れ防止用容器の結合状態の断面図である。 本発明の一実施例に係る液漏れ防止用容器の使用状態の断面図である。

本発明の目的、特定の利点及び新規特徴は添付の図面と関わる以下の詳細な説明と好ましい実施例によりさらに明らかになるであろう。本明細書では、各図面の構成要素に参照番号を付するにおいて、同じ構成要素に限ってはたとえ別の図面上に表示されても可能な限り同じ番号を付したことに留意すべきである。なお、本発明を説明するに当たり、係わる公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を不要に不明確にすると判断される場合は、その詳細な説明を省略する。

以下、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。

図１は本発明の一実施例に係る液漏れ防止用容器の分解斜視図であり、図２は本発明の一実施例に係る液漏れ防止用容器の分解断面斜視図であり、図３は本発明の一実施例に係る液漏れ防止用容器の結合状態の断面図である。なお、図４は本発明の一実施例に係る液漏れ防止用容器の使用状態の断面図である。

図１～図４を参照すると、本発明の一実施例に係る液漏れ防止用容器１００は、容器胴体１１０、押しボタン１２０、押し側キャップ１３０、排出側キャップ１４０を含む。

容器胴体１１０は内容物を収容するための収容空間１１１を備える。このとき、内容物は化粧品、液状の薬、食用液状物などのように保管対象でありながら液体状態の液状を含んでもよい。

内容物は液状に限らず、後述する押しボタン１２０の作動により圧力を受けて排出され得る全ての組成、剤形を含んでもよい。

容器胴体１１０は一側から内容物が排出され、他側は後述する押しボタン１２０が設けられる。他側に設けられる押しボタン１２０の押し作動により収容空間１１１内の内容物は一側に吐出される。押しボタン１２０の加圧などのために容器胴体１１０は中空の形状を有する。

容器胴体１１０の一側には排出部１１２が設けられる。排出部１１２は容器胴体１１０の一側に形成され、排出側キャップ１４０が結合されて開閉されることができる。排出部１１２は内容物が外部に吐出される吐出口１１２ａと、吐出口１１２ａに連結される収集口１１２ｂとを備える。

吐出口１１２ａは内容物の剤形や組成に応じて適切なサイズを有することができ、本実施例では内容物を点滴排出するために微細なサイズ（約１ｍｍ前後）の吐出口１１２ａを備えてもよい。また、吐出口１１２ａは排出部１１２に１つ以上備えられてもよい。

吐出口１１２ａは外側に突出した形状であり、排出側キャップ１４０には吐出口１１２ａの内部に挿入される挿入端１４４と、吐出口１１２ａの周りを取り囲む周り壁１４５とが設けられることで、吐出口１１２ａ部分を二重で密閉して液漏れを防止することができる。

収集口１１２ｂは吐出口１１２ａに連結されるが、吐出口１１２ａに向かうほど横断面が次第に小さくなるように傾斜して設けられる。収集口１１２ｂは断面の半径に比べて高さの低い円錐状であってもよく、押しボタン１２０により内容物を排出する場合、内容物が吐出口１１２ａに集中されるようにして内容物を効率的に排出することができる。

当該排出部１１２は容器胴体１１０から一側に延長される口部（符号不図示）を含んでもよく、排出部１１２を成す口部の外面には排出側キャップ１４０と結合するためのネジ山１１２ｃや凹凸構造などが設けられてもよい。

口部は容器胴体１１０の収容空間１１１の中心に比べて直径の減少した形状であってもよく、口部における吐出口１１２ａから遠い基端側には環枠１１２ｄが設けられて排出側キャップ１４０との結合時にシーリングを強化することができる。

また、口部に設けられるネジ山１１２ｃまたは環枠１１２ｄにはくさび（不図示）が設けられ、後述する排出側キャップ１４０が締結される際にストッパー１４３とかみ合って排出側キャップ１４０の不当な開放を制限することができる。

容器胴体１１０の他側には操作部１１３が設けられる。即ち、容器胴体１１０は収容空間１１１の中心を基準として一側には排出部１１２が、他側には操作部１１３が設けられ、操作部１１３に設けられる押しボタン１２０の作動によって排出部１１２を介して内容物が吐出される。

操作部１１３は押しボタン１２０による圧力を収容空間１１１の内部に伝達するために中空状に設けられてもよい。操作部１１３には押し側キャップ１３０が結合されるが、押し側キャップ１３０が結合されても操作部１１３は完全にカバーされず、一部が露出して押しボタン１２０の少なくとも一部が外部に露出し得る。

このとき、押しボタン１２０の外部に露出する部分を使用者が加圧すると、押しボタン１２０は収容空間１１１に向かって弾性的に変形しながら収容空間１１１内の内容物に圧力を加えて排出部１１２に内容物を押し出すことができる。これについては以下で詳説する。

操作部１１３には排出部１１２と同様に押し側キャップ１３０との結合のためのネジ山１１３ａが設けられてもよい。また、操作部１１３にはくさび１１３ｂが設けられることで、押し側キャップ１３０が操作部１１３に結合されてから不当に緩む現象が起きないように固定することができる。

特に、操作部１１３への押し側キャップ１３０の結合は、排出部１１２への排出側キャップ１４０の結合と異なって内容物の通常の吐出過程で開放する必要がない。従って、押し側キャップ１３０の結合のための操作部１１３のネジ山１１３ａ及びくさび１１３ｂは、排出部１１２よりさらに強固な結合力を保持するように設けられてもよい。例えば、操作部１１３のネジ山１１３ａは排出部１１２より細目に設けられもよく、操作部１１３のくさび１１３ｂは排出部１１２より突出した高さなどが高く設けられてもよい。

容器胴体１１０は排出部１１２の断面が操作部１１３の断面より小さい形状であってもよく、このため、容器胴体１１０の内部は排出部１１２の基端において断面が小さくなるように段差を有する形状に設けられてもよい。これにより、操作部１１３からの圧力が排出部１１２にある内容物に効果的に伝達され得る。

容器胴体１１０は制限のない合成樹脂などで製作されてもよく、透明または半透明に設けられて内部に貯蔵された内容物が外部で確認できるようにしてもよい。

押しボタン１２０は容器胴体１１０の他側に備えられた操作部１１３に設けられる。押しボタン１２０は加圧時に内容物を排出部１１２の吐出口１１２ａに吐出させることができる。本実施例では、押しボタン１２０が容器胴体１１０に嵌め合い結合できるように設けられ、簡単且つコンパクトな構造により容器胴体１１０への押しボタン１２０の着脱を具現することで、使用者の利便性を増大させるとともに容器胴体１１０に対する押しボタン１２０の密着安定性を向上させることができる。

即ち、本実施例の押しボタン１２０は容器胴体１１０に密着可能に嵌め合い結合されることで、内容物の外部への不当な液漏れを防止し、使用者が押しボタン１２０を加圧すると、内容物を一定に外部に正常吐出させることができる。

当該押しボタン１２０は押し部１２１と液漏れ防止部１２２を含む。押し部１２１は加圧時に容器胴体１１０に収容されている内容物に向かって弾性変形して内容物に圧力を伝達することができる。このとき、押し部１２１は円滑な加圧などのために外側に向かって膨らんだドーム状の加圧板１２１ａで設けられてもよい。

押し部１２１は後述する液漏れ防止部１２２の連結突起１２２ｃなどより薄く形成されてもよく、弾性部材からなっており、加圧時に内容物に外圧を伝達して内容物を容器胴体１１０から外部に一定の量で吐出させることができる。

例えば、押し部１２１は、低密度ポリエチレン（Ｌｏｗ Ｄｅｎｓｉｔｙ Ｐｏｌｙｅｔｈｙｌｅｎｅ、ＬＤＰＥ）、リニア低密度ポリエチレン（Ｌｉｎｅａｒ Ｌｏｗ Ｄｅｎｓｉｔｙ Ｐｏｌｙｅｔｈｙｌｅｎｅ、ＬＬＤＰＥ）、及び熱可塑性エラストマー（Ｔｈｅｒｍｏ ＰｌａｓｔｉｃＥｌａｓｔｏｍｅｒ、ＴＰＥ）のうち少なくとも何れか１つからなってもよい。押し部１２１の材質は上記に限らず、繰り返し弾性変形が可能なすべての材質が選択可能であることは言うまでもない。

液漏れ防止部１２２は押し部１２１の周りに設けられて上記容器胴体１１０と押しボタン１２０との間を密閉する。液漏れ防止部１２２は、引込部１２２ａ、段差１２２ｂ、連結突起１２２ｃ、内側突起１２２ｄ、支持羽１２２ｅ、結合溝１２２ｆを含んでもよい。

引込部１２２ａは押し部１２１の周りに設けられて容器胴体１１０の内側に挿入される。このとき、引込部１２２ａは容器胴体１１０の内側に挿入されるが、容器胴体１１０の内面とシーリングを具現する程度に密着しないことがあり、容器胴体１１０の内面とのシーリングは後述する段差１２２ｂによって具現され得る。

引込部１２２ａは容器胴体１１０の操作部１１３の形状に対応するように円筒状などに設けられ、操作部１１３の内側に挿入できるように設けられる。但し、本発明の権利範囲はこれに限定されず、本発明の引込部１２２ａは操作部１１３が多角形などに設けられる場合は、必要に応じて操作部１１３に挿入できるように多角形などに設けられてもよい。

段差１２２ｂは引込部１２２ａの外面に突出して容器胴体１１０の内面とかみ合う。段差１２２ｂは、図３に詳細に示したように引込部１２２ａの一側端に段差１２２ｂを有して突出形成されることで液漏れを防止する。

このとき、段差１２２ｂは後述する支持羽１２２ｅ側に向かうほど横断面が次第に小さくなるよう傾斜して設けられ、嵌め合い結合が容易になるように形成されてもよい。または、段差１２２ｂは半円などの環状に設けられてもよい。即ち、段差１２２ｂは引込部１２２ａと容器胴体１１０の間に位置して押しボタン１２０と容器胴体１１０との間を１次シーリングする。

連結突起１２２ｃは引込部１２２ａの内面に延びて押し部１２１と連結される。連結突起１２２ｃが引込部１２２ａと押し部１２１を連結することで、押し部１２１は周りが容器胴体１１０の内側に位置することができる。

この場合、押し部１２１は外圧を受けても押しボタン１２０より剛性材質の容器胴体１１０のおかげで押されず、連結突起１２２ｃにより液漏れ防止部１２２に支持されるため、繰り返し弾性変形しても破れたり破損したりする恐れがない。

押し部１２１の外面は引込部１２２ａの内面より小さく形成されてもよく、押し部１２１の外側周りと引込部１２２ａの内側周りは連結突起１２２ｃにより連結される。このとき、連結突起１２２ｃの外側には押し側キャップ１３０が装着される結合溝１２２ｆが形成されてもよい。

内側突起１２２ｄは引込部１２２ａにおいて連結突起１２２ｃより内側に延びるように設けられる。具体的には、内側突起１２２ｄは引込部１２２ａにおいて連結突起１２２ｃが延長される地点から容器胴体１１０の内側に向かって延長される。

内側突起１２２ｄは段差１２２ｂと異なり、引込部１２２ａの挿入時には容器胴体１１０の内面に密着しない状態で容器胴体１１０内に位置し、押し部１２１の加圧時に外側に変形しながら容器胴体１１０の内面に密着することができる。

引込部１２２ａ及び内側突起１２２ｄなどの外面には段差１２２ｂと類似して容器胴体１１０の内面に向かって突出形成される周り突起１２２ｇが付加されてもよい。周り突起１２２ｇは容器胴体１１０に押しボタン１２０を装着する際に容器胴体１１０の内面と密着して嵌め合い結合ができるように設けられてもよい。

本実施例による周り突起１２２ｇは図１～図３に詳細に示したように１つのリングで構成されているが、必要に応じて複数のリングで設けられるか、複数の分節された円弧などで設けられて不当な液漏れを効果的に防止することができる。

支持羽１２２ｅは引込部１２２ａの一端に設けられて容器胴体１１０の他側端に係止される。支持羽１２２ｅは容器胴体１１０の操作部１１３の内周面の直径より大きい外周面の直径を有し、操作部１１３の下方側の端に係止されて支持されるように段差１２２ｂの外側の端に連結される

これにより、本実施例による支持羽１２２ｅが容器胴体１１０に係止されて支持されるため、押しボタン１２０は容器胴体１１０を閉める栓形式に使用できるように形成される。また、押しボタン１２０が容器胴体１１０の操作部１１３に挿入されても、押しボタン１２０は支持羽１２２ｅによって容器胴体１１０の内部に完全に挿入されず適正な位置に係止めされることができる。

また、支持羽１２２ｅは一面が操作部１１３の端に係止され、他面は押し側キャップ１３０に当接することで操作部１１３に堅固に装着されることができる。当該支持羽１２２ｅは押しボタン１２０において２次シーリングを具現することができる。

即ち、押しボタン１２０は段差１２２ｂにより液漏れを一次的に防止し、支持羽１２２ｅにより液漏れを二次的に防止することができる。さらに周り突起１２２ｇが段差１２２ｂによるシーリングを補うことができる。

結合溝１２２ｆは引込部１２２ａの内面と押し部１２１の間の連結突起１２２ｃの外側に設けられ、押し側キャップ１３０が装着される。結合溝１２２ｆは押し部１２１の外側周りと引込部１２２ａの内側周りが異なるサイズで設けられることによって生じる押し部１２１と引込部１２２ａの間のギャップによって形成されることができるが、結合溝１２２ｆの内側は連結突起１２２ｃによって塞がっていてもよい。

結合溝１２２ｆは押し部１２１の周辺に設けられ、引込部１２２ａ及び支持羽１２２ｅの周辺から容器胴体１１０側に陥没した形状に形成される。このとき、結合溝１２２ｆは押し部１２１より容器胴体１１０側に挿入されるように設けられ、押し側キャップ１３０と密着するように設けられてもよい。これに対しては詳しく後述する。

押し側キャップ１３０は押しボタン１２０を容器胴体１１０の他側である操作部１１３に固定する。押し側キャップ１３０は押しボタン１２０の押し部１２１が外部に露出するように開放された形状に設けられる押し側キャップ本体１３１を有する。

押し側キャップ本体１３１は支持羽１２２ｅをカバーするとともに容器胴体１１０に固定される。このため、押し側キャップ本体１３１の内面には容器胴体１１０の操作部１１３に結合されるためのネジ山１３２が設けられてもよい。

即ち、押し側キャップ１３０は押し側キャップ本体１３１の内側に長さ方向に沿って形成されるネジ山１３２を介して容器胴体１１０にネジ結合できるように設けられる。従って、押し側キャップ本体１３１は容器胴体１１０の操作部１１３に堅固に結合されることができ、押しボタン１２０と容器胴体１１０の密着力を最大化することができる。

また、押し側キャップ本体１３１にはネジ山１３２の他にストッパー１３３が付加されてもよく、ストッパー１３３は容器胴体１１０の操作部１１３のくさび１１３ｂと対応するように容器胴体１１０側の端にネジ山１３２と離隔形成されて容器胴体１１０との結合が任意で外れることを防止し、使用者の使用上の利便性を向上させる。

押し側キャップ１３０は、結合溝１２２ｆに挿入されて密着し内容物の不当な液漏れを防止する液漏れ防止壁１３４を有する。このとき、液漏れ防止壁１３４は結合溝１２２ｆに位置し連結突起１２２ｃを支持するように設けられ、押し部１２１の外側変形を制限することができる。

押し側キャップ本体１３１において、ネジ山１３２が設けられる外壁と液漏れ防止壁１３４との間には支持羽１２２ｅ及び引込部１２２ａが装着されてもよい。また、外壁と液漏れ防止壁１３４の間は貯蔵空間１３５として内容物の液漏れ時に漏れた内容物を貯蔵する用途として使用されてもよい。

即ち、本実施例は、押しボタン１２０の段差１２２ｂによる１次シーリング、支持羽１２２ｅによる２次シーリング、液漏れ防止壁１３４と連結突起１２２ｃの噛み合いによる３次シーリングなどを具現することができ、上記貯蔵空間１３５は２次シーリングと３次シーリングの間で内容物を一時的に貯蔵することができる。

押し側キャップ１３０は、押し側キャップ本体１３１において押し部１２１を露出させるために開放された部分に除去可能に設けられる作動制限部（不図示）を含んでもよい。作動制限部は押し側キャップ本体１３１において押し部１２１の外側に設けられ、一定の外力が加わると、押し側キャップ本体１３１から分離するように臨時連結された構造で設けられてもよい。

作動制限部は押し部１２１を一時的に隠すように設けられ、押し部１２１より剛性材質からなり、外力が加わっても弾性変形せず、また、押し部１２１への不要な外力伝達を防止することができる。

当該作動制限部は使用前までは押し側キャップ本体１３１に連結されており、使用者が作動制限部を強制的に押し側キャップ本体１３１から取り外すことで除去することができる。作動制限部が除去されると、押し側キャップ本体１３１は押し部１２１を十分に露出させる。

排出側キャップ１４０は容器胴体１１０に結合できるように容器胴体１１０の押しボタン１２０の反対側に設けられる。即ち、本実施例による排出側キャップ１４０は、内容物が吐出口１１２ａ上から過吐出されて液漏れすることを防止し、使用者が内容物を使用しない場合における不当な加圧によって内容物が吐出されることを防止することができる。

当該排出側キャップ１４０は容器胴体１１０の排出部１１２に設けられて吐出口１１２ａを開閉する。排出側キャップ１４０は容器胴体１１０の排出部１１２に結合される排出側キャップ本体１４１を含んでもよく、排出側キャップ本体１４１の内面には容器胴体１１０の排出部１１２との結合のためのネジ山１４２を設けられてもよい。ネジ山１４２は後述する周り壁１４５と離隔されるように排出側キャップ本体１４１の内側に長さ方向に沿って形成され、容器胴体１１０にネジ結合できるように設けられる。

また、排出側キャップ１４０には押し側キャップ１３０と同様にネジ山１４２と離隔してストッパー１４３が設けられて、排出側キャップ１４０が不当に緩むことを防止することができる。但し、上述したように、内容物を排出する際、押し側キャップ１３０は締結状態を保持しても排出側キャップ１４０は分離しなければならないため、排出側キャップ１４０のストッパー１４３は押し側キャップ１３０と異なって、省略されるかまたは比較的容易に係止が解除されるように設けられてもよい。

排出側キャップ１４０は吐出口１１２ａに挿入される挿入端１４４と、吐出口１１２ａの周りを取り囲む周り壁１４５とを含み、挿入端１４４と周り壁１４５によって吐出口１１２ａに対して少なくとも２重シーリングを具現することができる。このとき、挿入端１４４は容器胴体１１０の排出部１１２に排出側キャップ１４０が結合されると、吐出口１１２ａの内側にかみ合うように結合されて吐出口１１２ａを密閉することができる。

また、周り壁１４５は容器胴体１１０に排出側キャップ１４０を結合するとき、吐出口１１２ａの周りと当接して密着し吐出口１１２ａの周辺を密閉することで、内容物が排出部１１２から外部に過吐出することを防止することができる。即ち、容器胴体１１０に排出側キャップ１４０を結合するとき、周り壁１４５は吐出口１１２ａの外周面を取り囲むように設けられることで、内容物が過吐出して液漏れすることを防止することができ、使用者が内容物を使用しない場合における不当な加圧によって内容物が吐出されることを抑制することができる。

以下では、当該構成の液漏れ防止用容器１００の使用方法について説明する。

また、図４を参照すると、本実施例による液漏れ防止用容器１００は、内容物を容器胴体１１０の収容空間１１１に保管し、簡単且つコンパクトな構造により液体などの保管対象体である内容物を容易に携帯できるように設けられる。なお、使用者は、必要に応じて押し部１２１のドーム状の加圧板１２１ａを加圧して内容物を一定の量に排出させることができる。

内容物は、使用者が押し部１２１を加圧すると、排出部１１２に設けられた吐出口１１２ａを介して外部に吐出される。このとき、内容物は収集口１１２ｂの傾斜した傾斜路に沿って吐出口１１２ａに集まるようになるため、本実施例は少量の内容物も容易に外部に排出できる長所がある。

一方、本実施例による押しボタン１２０には内容物の液漏れを防止する液漏れ防止部１２２が設けられるため、上述のように内容物の外部への不当な液漏れを効果的に防止することができる。

特に、容器胴体１１０の内面に密着する段差１２２ｂ／周り突起１２２ｇにより内容物の外部への不当な液漏れを１次的に防止し、段差１２２ｂは支持羽１２２ｅ側に向かって横断面が狭くなるよう傾斜して設けられて液漏れを効率的に防止するとともに容器胴体１１０に容易に着脱できるように設けられる。即ち、押しボタン１２０により一次液漏れ防止効果が確保される。

また、押し側キャップ１３０は液漏れ防止壁１３４と貯蔵空間１３５を含み、内容物の外部への不当な液漏れをさらに防止することができるため、押し側キャップ１３０により二次液漏れ防止効果が得られる。

また、本実施例は、容器胴体１１０と押し側キャップ１３０の間に押しボタン１２０が位置し、押し側キャップ１３０を容器胴体１１０にネジ結合して押しボタン１２０を容器胴体１１０に密着させることで、押しボタン１２０による１次液漏れ防止効果を効率的に向上させることができる。

さらに、排出側キャップ１４０は周り壁１４５が吐出口１１２ａを取り囲んで結合できるように設けられるため、排出側キャップ１４０が容器胴体１１０に結合されると、不当な加圧による吐出口１１２ａへの内容物の液漏れを防止することができ、過吐出による液漏れを効果的に防止することができる。

以上、本発明を具体的な実施例を通じて詳細に説明したが、これは本発明を具体的に説明するためのものであり、本発明はこれに限定されず、本発明の技術的思想内において当該分野の通常の知識を有する者によって変形や改良が可能であることは明らかである。

本発明の単純な変形ないし変更はすべて本発明の領域に属し、本発明の具体的な保護範囲は添付の請求範囲によって明確になるであろう。

１００ 液漏れ防止用容器
１１０ 容器胴体
１１１ 収容空間
１１２ 排出部
１１２ａ 吐出口
１１２ｂ 収集口
１１２ｃ ネジ山
１１２ｄ 環枠
１１３ 操作部
１１３ａ ネジ山
１１３ｂ くさび
１２０ 押しボタン
１２１ 押し部
１２２ 液漏れ防止部
１２２ａ 引込部
１２２ｂ 段差
１２２ｃ 連結突起
１２２ｄ 内側突起
１２２ｅ 支持羽
１２２ｆ 結合溝
１３０ 押し側キャップ
１３１ 押し側キャップ本体
１３２ ネジ山
１３３ ストッパー
１３４ 液漏れ防止壁
１３５ 貯蔵空間
１４０ 排出側キャップ
１４１ 排出側キャップ本体
１４２ ネジ山
１４３ ストッパー
１４４ 挿入端
１４５ 周り壁

Claims (8)

1. 内部に内容物を収容し、一側に排出部を有する容器胴体と、
   前記容器胴体の他側に設けられ、加圧時に内容物を前記排出部に吐出させる押しボタンと、を含み、
   前記押しボタンは、
   加圧時に前記容器胴体に収容されている内容物に向かって弾性変形する押し部と、
   前記押し部の周りに設けられて前記容器胴体と前記押しボタンとの間を密閉する液漏れ防止部と、を含み、
   前記液漏れ防止部は、
   前記押し部の周りに設けられて前記容器胴体の内側に挿入される引込部と、前記引込部の外面に突出して前記容器胴体の内面とかみ合う段差と、前記引込部の一端に設けられて前記容器胴体の他側端に係止される支持羽と、を含むことを特徴とする液漏れ防止用容器。
2. 前記液漏れ防止部は、
   前記引込部の内面に延びて前記押し部に連結される連結突起と、
   前記引込部において連結突起が延びる地点から前記容器胴体の内側に向かって延びる内側突起と、をさらに含むことを特徴とする請求項１に記載の液漏れ防止用容器。
3. 前記押しボタンを前記容器胴体の他側に固定する押し側キャップをさらに含み、
   前記押し部は外側に向かって膨らんだドーム状であり、
   前記液漏れ防止部は前記引込部の内面と前記押し部との間の前記連結突起の外側に前記押し側キャップが装着される結合溝を形成することを特徴とする請求項２に記載の液漏れ防止用容器。
4. 前記押し側キャップは、
   前記支持羽をカバーしながら前記容器胴体に固定され、前記結合溝に挿入される液漏れ防止壁を有することを特徴とする請求項３に記載の液漏れ防止用容器。
5. 前記押し側キャップは、
   前記押し部が外部に露出するように開放された形状に設けられ、
   前記押し部の外側に除去可能に設けられて前記押し部の加圧を制限する作動制限部を含むことを特徴とする請求項３に記載の液漏れ防止用容器。
6. 前記押し部は、
   前記連結突起より薄く形成され、低密度ポリエチレン（ＬＤＰＥ）、リニア低密度ポリエチレン（ＬＬＤＰＥ）及び熱可塑性エラストマー（ＴＰＥ）のうち少なくとも何れか１つからなることを特徴とする請求項２に記載の液漏れ防止用容器。
7. 前記排出部は、
   前記内容物が外部に吐出される吐出口と、
   前記吐出口に連結されるが、前記吐出口に向かうほど横断面が次第に小さくなるように傾斜して設けられる収集口と、を含み、
   前記吐出口を開閉する排出側キャップをさらに含むことを特徴とする請求項１に記載の液漏れ防止用容器。
8. 前記排出側キャップは、
   前記容器胴体に結合するとき前記吐出口に挿入される挿入端及び前記吐出口の周りを取り囲む周り壁を含むことを特徴とする請求項７に記載の液漏れ防止用容器。

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