JP3238995U - 組立て式収納箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】組立てや分解、運搬や保管に手間がかからない組立て式収納箱を提供する。【解決手段】組立て式収納箱1は、蓋壁体15、前壁体11、後壁体12、左と右の側壁体13,14および底壁体16を組立てて、直方体形状に形成する。前壁体11と側壁体13,14の一方、および後壁体12と側壁体13,14の他方は、予め蝶番で連結されており、前壁体11と側壁体13,14の他方、および後壁体12と側壁体13,14の一方を、各壁体の側縁部に予め上下方向に並ぶように設けておく筒状部2.3に、打ち込み杵4を挿入して連結する。全部を蝶番で連結しておいたり、全部を組立てたりするよりも、組立てや分解、運搬や保管に手間がかからないようにすることができる。【選択図】図1

Description

本考案は、ごみなどの不要物の集積や資材などの必要物の保管に使用可能な組立て式収納箱に関する。
従来から、ごみの集積などを目的として、組立て式の収集庫(たとえば特許文献1参照)や、組立て式の集積箱(たとえば特許文献2参照)が提案されている。組立て式の収集庫や収集箱は、道路脇等にあるごみ集積場に固定して設置しておくのではなく、必要時に容易に設置し、ごみが収集されたりして不要になれば、容易に撤去することができる。組立式て式のボックスでは、四角形の壁体の側縁部に筒状部を設け、組立てる際に隣接する壁体の筒状部が上下方向に並ぶようにしておき、ロックピンなどの打ち込み杵を上下に並ぶ筒状部に挿入して連結する(たとえば特許文献3参照)ことも提案されている。
特開2005-162366号公報 実用新案第3086481号公報 実開昭61-26087号公報
特許文献1で実施の形態として開示されている収集庫は、多くのパーツに分離されるので、組立て、分解、不要時の保管に手間がかかる。また底板は無いので、収集されたごみ袋などは、地面上に直接置くことになり、水が貯まっていると濡れてしまう。特許文献2で実施の形態として開示されている集積箱は、組立て地に直方体の形状であり、分解時には矩形の後板の両短辺に側板が、一長辺に底板の一長辺、底板の他長辺に前板の一長辺、前板の他長辺に上板の一長辺が連結されて、展開図の形状となる。分解しても全部のパーツが連結されているので、運搬や保管に手間がかかる。底板は地面上に直接置くことになり、凹凸があると不安定になってしまうおそれがある。特許文献3のボックスでは、組立て前は多数の四角形の壁体に別かれ、各壁体同士の連結部に打ち込み杵を挿し込んでボックスとして組立てる必要があるので、特許文献1と同様に、組立て、分解、不要時の保管に手間がかかる。
本考案の目的は、組立てや分解、運搬や保管に手間がかからない組立て式収納箱を提供することである。
本考案は、蓋壁体、前壁体、後壁体、左と右の側壁体および底壁体を組立てて形成する、直方体形状の組立て式収納箱において、
前壁体と側壁体の一方、および後壁体と側壁体の他方は、予め蝶番で連結されており、前壁体と側壁体の他方、および後壁体と側壁体の一方を、各壁体の側縁部に予め上下方
向に並ぶように設けておく筒状部に、打ち込み杵を挿入して連結することで基枠体が組立てられ、
基枠体上に蓋壁体が被せられて上面が平坦となり、
基枠体内の底部に底壁体が収納されて形成される、
ことを特徴とする組立て式収納箱である。
また本考案で、前記蓋壁体、前記前壁体、前記後壁体、前記側壁体および前記底壁体は、板状体と板状体の周縁を外囲する周縁枠とを有し、
前記蝶番および前記筒状部は、周縁枠に固定され、
蓋壁体、前壁体、後壁体、側壁体、および底壁体のうちの少なくとも一部の板状体には、多孔が形成されている、
ことを特徴とする。
また本考案で、前記前壁体および前記後壁体の前記周縁枠のうち、上下方向の周縁枠は下方に延長され、下端に接地部が設けられる、
ことを特徴とする。
本考案によれば、直方体形状の組立て式収納箱は、前壁体、後壁体および左と右の側壁体とで組立てられる基枠体を、予め蝶番で連結しておく部分と、筒状部に、打ち込み杵を挿入して組立てる部分とで形成する。したがって本考案は、全部を蝶番で連結しておいたり、全部を組立てたりするよりも、組立てや分解、運搬や保管に手間がかからない組立て式収納箱を提供することができる。さらに木枠体上に被せる蓋壁体は上面が平坦となるので、作業台などとして使用することもできる。底部に底壁体が収納されるので、設置面の凹凸で底壁体が浮き上がっても、基枠体の安定性には影響しない。
また本考案によれば、蓋壁体、前壁体、後壁体、側壁体および底壁体は、板状体の周縁を外囲する周縁枠を有するので、板状体の厚みが薄くても、周縁枠で強度を持たせ、軽量で取扱いし易くすることができる。板状体に多孔を形成しておくことで、内部を見ることや風通しを良くすることができる。
また本考案によれば、基枠体は上下方向の周縁枠が延長される下端に接地部が設けられるので、組立て式収納箱を、地面から浮かせて設置することができ、水濡れや凹凸などの設置面の影響を軽減することができる。
図1は、本考案の一実施例である組立て式収納箱1の全体構成および筒状部2,3と打ち込み杵4とを示す図面代用写真である。 図2は、図1の組立て式収納箱1で、蓋壁体15を開いた状態を示す図面代用写真である。 図3は、図1の組立て式収納箱1を組立てるために必要なパーツを示す平面図である。 図4は、基枠体10の内部を示す図面代用写真である。
以下、図1から図4で本考案の一実施例について説明する。各図について、対応する部分には同一の参照符を付し、重複する説明を省略したり、説明対象の図には記載されていない部分について、他の図に記載されている参照符を付して言及したりする場合がある。
図1は、本考案の一実施例の組立て式収納箱1の全体構成を(a)、および筒状部2,3と打ち込み杵4とを(b)でそれぞれ示す。組立て式収納箱1は、蓋壁体15、前壁体11、後壁体12、左と右の側壁体13,14および底壁体16を組立てて、直方体形状に形成する。前壁体11と側壁体13,14の一方、および後壁体12と側壁体13,14の他方は、予め蝶番で連結されており、前壁体11と側壁体13,14の他方、および後壁体12と側壁体13,14の一方を、各壁体の側縁部に予め上下方向に並ぶように設けておく筒状部2.3に、打ち込み杵4を挿入して連結することで基枠体10が組立てられる。基枠体10上に蓋壁体15が被せられて上面が平坦となり、基枠体10内の底部に底壁体16が収納される。直方体形状の組立て式収納箱1は、前壁体11、後壁体12および左と右の側壁体13,14とで組立てられる基枠体10を、予め蝶番で連結しておく部分と、筒状部2,3に、打ち込み杵4を挿入して組立てる部分とで形成する。したがって、全部を蝶番で連結しておいたり、全部を組立てたりするよりも、組立てや分解、運搬や保管に手間がかからないようにすることができる。
(a)に示すように、各壁体、たとえば前壁体11、左側壁体13,蓋壁体15は、板状体11a,13a,15aと板状体11a,13a,15aの周縁を外囲する周縁枠11b,13b,15bとを有する。蓋壁体15、前壁体11、後壁体12、側壁体13,14、および底壁体16のうちの少なくとも一部、たとえば図示の前壁体11および左側壁体13の板状体11a,13aには、多孔となる孔11c,13cが形成されている。図では隠れている後壁体12および右側壁体14にも多孔が形成されている。前壁体11および後壁体12の周縁枠11b,12bのうち、上下方向の周縁枠は下方に延長され、下端に接地部11d,12dが設けられる。蓋壁体15は、板状体15aと周縁枠15bで形成する上面が平坦となり、周縁枠15bから前方に取手15dおよび留め具15fが突出する。留め具15fには、前壁体11の周縁枠11bに設ける掛け具11fを掛けてクランプすることができる。(b)に示すように、たとえば後壁体12と右壁体14とは、周縁枠12bおよび周縁枠14bにそれぞれ固定される筒状部2,3を上下方向に並べて、打ち込み杵4を挿入して連結する。
図2は、図1の組立て式収納箱1で、蓋壁体15を開いた状態を示す。後壁体12と蓋壁体15との間は、横向きに配置される筒状部2,3に、ロックピンを挿し込んで連結する。蓋壁体15には、周縁枠15b内に補強桟15bも設けられる。このような補強を施しておけば、図1(a)のように蓋壁体15を閉じた状態で、上面の耐荷重性を増すことができる。基枠体10を形成する各板状体が多孔性なので、板状体に多孔を形成しておくことで、内部を見ることや風通しを良くすることができる。
図3は、図1の組立て式収納箱1を組立てるために必要なパーツを示す。必要なパーツは、蓋壁体15と、前壁体11および側壁体13,14の一方と、後壁体12および側壁体13,14の他方と、底壁体16との4つであり、6面を有する直方体形状となるように組立てることができる。前壁体11および側壁体13,14の一方との間は、予め蝶番5で連結されている。後壁体12および側壁体13,14の他方との間も、予め蝶番5で連結されている。蓋壁体15、前壁体11、後壁体12、側壁体13,14および底壁体16は、板状体15a,11a,12a,13a,14a,16aの周縁を外囲する周縁枠15b,11b,12b,13b,14b,16bを有するので、板状体15a,11a,12a,13a,14a,16aの厚みが薄くても、周縁枠15b,11b,12b,13b,14b,16bで強度を持たせ、軽量で取扱いし易くすることができる。
図4は、基枠体10の内部を示す。前壁体11,後壁体12、側壁体13,14にも、補強桟11g,12g,13g,14gを設けることができる。基枠体10の底部には、前壁体11および後壁体12の周縁枠11b,12bの底部に、底受け11h,12hを設けて、底壁体16を収容する。基枠体10は上下方向の周縁枠が延長される下端に接地部11d,12dが設けられるので、底壁体16を含む組立て式収納箱10を、地面から浮かせて設置することができ、水濡れや凹凸などの設置面の影響を軽減することができる。したがって、ごみなどの不要物の集積ばかりではなく、資材などの必要物の保管にも使用可能となる。
1 組立て式収納箱
2,3 筒状部
4 打ち込み杵
5 蝶番
10 基枠体
11 前壁体
11a,12a,13a,14a,15a,16a 板状体
11b,12b,13b,14b,15b,16b 周縁枠
11c,13c 孔
11d,12d 接地部

Claims (3)

  1. 蓋壁体、前壁体、後壁体、左と右の側壁体および底壁体を組立てて形成する、直方体形状の組立て式収納箱において、
    前壁体と側壁体の一方、および後壁体と側壁体の他方は、予め蝶番で連結されており、前壁体と側壁体の他方、および後壁体と側壁体の一方を、各壁体の側縁部に予め上下方
    向に並ぶように設けておく筒状部に、打ち込み杵を挿入して連結することで基枠体が組立てられ、
    基枠体上に蓋壁体が被せられて上面が平坦となり、
    基枠体内の底部に底壁体が収納されて形成される、
    ことを特徴とする組立て式収納箱。
  2. 前記蓋壁体、前記前壁体、前記後壁体、前記側壁体および前記底壁体は、板状体と板状体の周縁を外囲する周縁枠とを有し、
    前記蝶番および前記筒状部は、周縁枠に固定され、
    蓋壁体、前壁体、後壁体、側壁体、および底壁体のうちの少なくとも一部の板状体には、多孔が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1記載の組立て式収納箱。
  3. 前記前壁体および前記後壁体の前記周縁枠のうち、上下方向の周縁枠は下方に延長され、下端に接地部が設けられる、
    ことを特徴とする請求項2記載の組立て式収納箱。
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