JP3238684B2 - 半導体回路の作製方法 - Google Patents

半導体回路の作製方法

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JP3238684B2
JP3238684B2 JP22291399A JP22291399A JP3238684B2 JP 3238684 B2 JP3238684 B2 JP 3238684B2 JP 22291399 A JP22291399 A JP 22291399A JP 22291399 A JP22291399 A JP 22291399A JP 3238684 B2 JP3238684 B2 JP 3238684B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が利用できる技術分野】本明細書で開示する発明
は、薄膜トランジスタ(TFT)を複数個有する半導体
回路に関するものである。本明細書で開示する発明によ
って作製される薄膜トランジスタは、ガラス等の絶縁基
板上、単結晶シリコン等の半導体基板上、いずれにも形
成される。特に本明細書で開示する発明は、モノリシッ
ク型アクティブマトリクス回路(液晶ディスプレー等に
使用される)のように、低速動作のマトリクス回路と、
それを駆動する高速動作の周辺回路を有する半導体回路
に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、絶縁基板上に、薄膜状の活性層
(活性領域ともいう)を有する絶縁ゲイト型の半導体装
置の研究がなされている。特に、薄膜状の絶縁ゲイト型
トランジスタ、いわゆる薄膜トランジスタ(TFT)が
熱心に研究されている。これらは、透明な絶縁基板上に
形成され、マトリクス構造を有する液晶等の表示装置に
おいて、各画素の制御用に利用することや駆動回路に利
用される。
【0003】薄膜トランジスタを構成する薄膜半導体と
しては、アモルファスシリコン半導体やアモルファスシ
リコン半導体を加熱やレーザー光の照射によって結晶化
させた結晶性シリコンがある。これらアモルファスシリ
コン薄膜や結晶性シリコン薄膜を用いた薄膜トランジス
タは、アモルファスシリコンTFTや結晶性シリコンT
FTと称される。
【0004】一般にアモルファス状態の半導体の電界移
動度は小さく、したがって、高速動作が要求されるTF
Tには利用できない。そこで、最近では、より高性能な
回路を作製するため結晶性シリコンTFTの研究・開発
が進められている。
【0005】結晶半導体は、アモルファス半導体よりも
電界移動度が大きく、したがって、高速動作が可能であ
る。結晶性シリコンでは、NMOSのTFTだけでな
く、PMOSのTFTも同様に得られるのでCMOS回
路を形成することが可能で、例えば、アクティブマトリ
クス方式の液晶表示装置においては、アクティブマトリ
クス部分のみならず、周辺回路(ドライバー等)をもC
MOSの結晶性TFTで構成する、いわゆるモノリシッ
ク構造を有するものが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図3には、液晶ディス
プレーに用いられるモノリシックアクティブマトリクス
回路のブロック図を示す。図3に示す構造においては、
基板7上に周辺ドライバー回路として、列デコーダー
1、行デコーダー2が設けられ、また、多数の画素ばマ
トリクス状に配置されたマトリクス領域3にはトランジ
スタとキャパシタからなる画素回路4が多数形成され、
マトリクス領域と周辺回路とは、配線5、6によって接
続されている。周辺回路に用いるTFTは高速動作が、
また、画素回路に用いるTFTは低リーク電流が要求さ
れる。それらの特性は物理的に矛盾するものであるが、
同一基板上に同時に形成することが求められている。
【0007】しかしながら、同一プロセスで作製したT
FTは全て同じ様な特性を示す。例えば、結晶シリコン
を得るにはレーザーによる結晶化(レーザーアニール)
という手段を使用することができるが、レーザー結晶化
によって結晶化したシリコンでは、マトリクス領域のT
FTも周辺駆動回路領域のTFTも同じ様な特性となっ
てしまう。従って、画素回路に要求される低リーク電流
特性と、周辺駆動回路に要求される高移動度特性という
事項を両立させることは困難であった。本発明はこのよ
うな困難な課題に対して解答を与えんとするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者の研究の結果、
実質的にアモルファス状態のシリコン被膜に微量の金属
材料を添加することによって結晶化を促進させ、結晶化
温度を低下させ、結晶化時間を短縮できることが明らか
になった。触媒材料としては、Fe、Co、Ni、R
u、Rh、Pd、Os、Ir、Pt、Cu、Ag、Au
から選ばれた一種または複数種類の元素、さらにはこれ
らの元素の化合物(例えば珪化物)を用いることができ
る。
【0009】具体的には、これらの金属元素を有する被
膜、粒子、クラスター等をアモルファスシリコンに密着
させ、あるいはイオン注入法等の方法によってアモルフ
ァスシリコン膜中にこれらの触媒元素を導入し、その
後、これを適当な温度、例えば550℃以下の温度で4
時間程度の加熱処理を行うことで、結晶化させることが
できる。
【0010】当然のことであるが、アニール温度が高い
ほど結晶化時間は短いという関係がある。また、金属元
素の濃度が大きいほど結晶化温度が低く、結晶化時間が
短いという関係がある。本発明人の研究では、熱平衡的
に結晶化を進行させるには、これらのうちの少なくとも
1つの元素の濃度が1×1016cm-3存在することが必
要であることが判明している。またその濃度が5×10
19cm-3以上となると、半導体材料としての物性が損な
われてしまい、好ましくないことも判明している。即
ち、珪素の結晶化を助長する金属元素の濃度は、1×1
16cm-3〜5×1019cm-3の濃度とすることが好ま
しいことが判明している。また上記金属元素の中で、ニ
ッケルを用いることが最も効果的であることも判明して
いる。なお、本明細書中における不純物濃度は、SIM
S(2次イオン分析法)で計測される最小値として定義
される。
【0011】また、アモルファスシリコン膜にレーザー
光を照射して結晶化を行わせ結晶性シリコン薄膜を得る
方法において、レーザー光の照射時に試料を450℃以
上の温度で加熱することによって、粒径の大きなドメイ
ン(モノドメイン領域と称する)を得られることが判明
している。このモノドメイン領域は、内部が単結晶と見
なせる結晶構造を有している。
【0012】モノドメインは、その内部に結晶粒界が存
在していない。また単結晶シリコンウエハーとは異な
り、内部に中和されるべき点欠陥を有している。そし
て、この点欠陥を中和するための水素またはハロゲン元
素を1×1015cm-3〜1×10 20cm-3の濃度で含有
している。
【0013】上記モノドメイン領域を形成する出発膜に
前述のニッケル等の金属元素を導入した場合、より欠陥
の密度が小さいモノドメイン領域を得ることができる。
この金属元素を導入することにより形成したモノドメイ
ン領域を利用して薄膜トランジスタを作製した場合、よ
り高移動度を有し、より大きなON電流を流すことがで
きる薄膜トランジスタを得ることができる。
【0014】本明細書で開示する発明では、上記の珪素
の結晶化を助長する金属元素による作用を利用して、同
一基板上に選択的に異なる特性を有する薄膜トランジス
タを作製することを特徴とする。即ち、アモルファスシ
リコン膜を形成して、一部に選択的に触媒元素を有する
材料を密着させ、あるいは混入させ、ついで試料を45
0℃〜750℃の温度、好ましくは450℃〜600℃
の温度に加熱した状態において、全面にレーザー光もし
くはそれと同等な強光を照射すること、あるいは全面に
レーザーもしくはそれと同等な強光を走査させることに
よって、電気的特性の異なるモノドメイン領域を同一基
板上に形成し、この作り分けられたモノドメイン領域を
利用して必要とする特性を有する薄膜トランジスタを必
要とする領域に形成する。
【0015】また、導入する金属元素の濃度を異ならせ
ることにより、電気的な特性の異なるモノドメイン領域
を選択的に形成し、これらモノドメイン領域を用いて異
なる特性を有する薄膜トランジスタを同一基板に作り分
けることもできる。
【0016】なお、レーザー光または強光を照射する際
に試料を450℃〜750℃、ガラス基板の耐熱性を考
慮した場合には、450℃〜600℃の温度で試料を加
熱することが非常に重要である。
【0017】またモノドメイン領域を形成するためのレ
ーザー光または強光の照射の前または後に加熱処理を加
えることは効果的である。レーザー光の照射の前に加熱
処理を加えた場合、レーザー光の照射の際における結晶
成長の核を形成することができる。またレーザー光の照
射の後に加熱処理を行うと、膜中の欠陥を減少させるこ
とができる。またレーザー光の照射の前とレーザー光の
照射の後に加熱処理を行うと、上記2つの効果を得るこ
とができる。即ち、結晶核の形成と膜中に欠陥の減少と
を実現することができる。
【0018】以下に本明細で開示する発明を示す。本明
細書で開示する主要な発明の一つは、基板上に形成され
たモノリシックアクティブマトリクス回路において、周
辺駆動回路を構成する少なくとも一部の薄膜トランジス
タの活性領域には1×1016〜5×1019cm-3の濃度
でシリコンの結晶化を助長する金属元素が添加されてお
り、マトリクス領域の薄膜トランジスタの活性領域には
前記金属元素が添加されておらず、前記周辺駆動回路を
構成する少なくとも一部の薄膜トランジスタのチャネル
形成領域と前記マトリクス領域の薄膜トランジスタのチ
ャンネル形成領域とはモノドメイン構造を有する薄膜シ
リコン半導体膜で構成されていることを特徴とする。
【0019】上記構成において、「基板上に形成された
モノリシックアクティブマトリクス回路」としては、図
3に示す構成を挙げることができる。また「周辺駆動回
路を構成する少なくとも一部の薄膜トランジスタ」とし
ては、図3の周辺駆動回路1および2を構成する薄膜ト
ランジスタを挙げることができる。また「薄膜トランジ
スタの活性領域」としては、図1(C)の142〜14
3で示されるような、薄膜トランジスタのソース領域、
ドレイン領域、チャネル形成領域を有する領域を挙げる
ことができる。この活性領域中には、オフセットゲイト
領域やライトドープ領域が含まれていてもよい。
【0020】また「マトリクス領域」の例としては、図
3の3で示される領域を挙げることができる。このマト
リクス領域は、マトリクス状に配置された複数の画素
(一般に数百万に達する)が配置されている領域であ
る。また「チャンネル形成領域がモノドメイン構造を有
する薄膜シリコン半導体膜で構成されている」という構
成としては、図1に示す例を挙げることができる。即
ち、図1に示す構成においては、モノドメイン領域12
1〜123の中に各薄膜トランジスタの活性領域141
〜143が形成されている。
【0021】なお周辺駆動回路に配置される薄膜トラン
ジスタの全てに高移動度、高速動作、大きなON電流を
流せる構成が要求されるとは限らない。周辺駆動回路と
して図6(A)または図6(B)に示すようなインバー
タ回路を利用した場合、Nチャネル型薄膜トランジスタ
601と603とは、負荷抵抗として機能するので、必
ずしも高移動度、高速動作、大きなON電流を流せる構
成が要求されない。
【0022】図6(A)に示すのは、負荷として機能す
るN型の薄膜トランジスタ601としてデプレッション
型を用い、N型の薄膜トランジスタ602としてエハン
スメント型を用いた場合のインバータの基本的な構成を
示す。また図6(B)に示すのは、負荷として機能する
N型の薄膜トランジスタ603としてエハンスメント型
を用い、N型の薄膜トランジスタ602としもエハンス
メント型を用いた場合のインバータの基本的な構成を示
す。
【0023】このような場合は、薄膜トランジスタ60
1や603の活性領域を結晶化を助長する金属元素を用
いて構成する必要は必ずしもない。また、薄膜トランジ
スタ601や603の活性領域をモノドメイン構造とす
る必要も必ずしもない。
【0024】従って、このような場合には、本明細書で
開示する発明における「周辺駆動回路を構成する少なく
も一部の薄膜トランジスタ」としては、図6(A)また
は図6(B)における602や604で示される薄膜ト
ランジスタが該当することになる。
【0025】他の発明の構成は、基板上に形成されたモ
ノリシックアクティブマトリクス回路において、周辺駆
動回路を構成する少なくとも一部の薄膜トランジスタの
活性領域には1×1016〜5×1019cm-3の濃度でシ
リコンの結晶化を助長する金属元素が添加されており、
マトリクス領域の薄膜トランジスタの活性領域には前記
金属元素が添加されておらず、前記周辺駆動回路を構成
する少なくとも一部の薄膜トランジスタの活性領域と前
記マトリクス領域の薄膜トランジスタの活性領域とはモ
ノドメイン構造を有する薄膜シリコン半導体膜で構成さ
れていることを特徴とする。
【0026】他の発明の構成は、基板上に形成されたモ
ノリシックアクティブマトリクス回路において、周辺駆
動回路を構成する少なくとも一部の薄膜トランジスタの
活性領域は1×1016〜5×1019cm-3の濃度でシリ
コンの結晶化を助長する金属元素が添加されており、前
記周辺駆動回路を構成する少なくとも一部の薄膜トラン
ジスタの活性領域中における前記金属元素の濃度と前記
マトリクス領域の薄膜トランジスタの活性領域中におけ
る前記金属元素の濃度とは異なっており、前記活性領域
はモノドメイン構造を有する薄膜シリコン半導体膜で構
成されていることを特徴とする。
【0027】上記構成は、結晶化を助長する金属元素の
添加量(導入量)を変化させることによって、得られる
モノドメイン領域の電気特性を制御することを特徴とす
る。前述したように、周辺駆動回路領域において要求さ
れる薄膜トランジスタの特性とマトリクス領域において
要求される薄膜トランジスタの特性は異なる。即ち、周
辺駆動回路領域いおいては、他の特性を犠牲にしても高
移動度を有し大きなON電流を流す特性、そして高速動
作が要求される。一方、マトリクス領域においては、他
の特性を犠牲にしても、OFF電流の小さな薄膜トラン
ジスタが必要とされる。一般に大きなON電流を流すこ
とのできる構成を実現した場合、OFF電流もまた増大
してしまう。
【0028】そこで、上記構成においては、周辺駆動回
路領域に配置される薄膜トランジスタを構成する薄膜珪
素半導体は、結晶化を助長する金属元素の導入量を多く
し、より結晶性が高くなるようにする。そして、より大
きなON電流を流すできる薄膜トランジスタを構成す
る。
【0029】一方、マトリクス領域においては、結晶化
を助長する金属元素の導入量を少なくし、活性領域の結
晶性は劣る(欠陥密度が相対的に多くなる)が、OFF
電流を小さくすることができる薄膜トランジスタを得
る。
【0030】他の発明の構成は、基板上に形成されたモ
ノリシックアクティブマトリクス回路において、周辺駆
動回路を構成する少なくとも一部の薄膜トランジスタの
活性領域には1×1016〜5×1019cm-3の濃度のシ
リコンの結晶化を助長する金属元素が添加されており、
前記周辺駆動回路を構成する少なくとも一部の薄膜トラ
ンジスタの活性領域中における前記金属元素の濃度は、
前記マトリクス回路の薄膜トランジスタの活性層中にお
ける前記金属元素の濃度に比較して多く、前記活性領域
はモノドメイン構造を有する薄膜シリコン半導体膜で構
成されていることを特徴とする。
【0031】他の発明の構成は、基板上に形成されたモ
ノリシックアクティブマトリクス回路において、周辺駆
動回路を構成する少なくとも一部の薄膜トランジスタの
活性領域には1×1016〜5×1019cm-3の濃度でシ
リコンの結晶化を助長する金属元素が添加されており、
マトリクス領域の薄膜トランジスタの活性領域には前記
金属元素が添加されておらず、前記周辺駆動回路を構成
する少なくとも一部の薄膜トランジスタの活性領域はモ
ノドメイン構造を有し、前記マトリクス領域の薄膜トラ
ンジスタは結晶性を有する薄膜シリコン半導体膜で構成
されていることを特徴とする。
【0032】上記構成は、マトリクス領域の薄膜トラン
ジスタをレーザー光の照射や加熱処理によって得られる
結晶性を有するシリコン半導体薄膜で構成したことを特
徴とする。マトリクス領域の薄膜トランジスタは、高移
動度や高速動作が期待されないので、従来より公知の結
晶性を有するシリコン半導体膜を用いた薄膜トランジス
タで構成することができる。
【0033】
【作用】珪素の結晶化を助長する金属元素の少ない領域
をアクティブマトリクス回路の画素回路等の低OFF電
流を有するTFTに用い、金属元素の多い領域を周辺駆
動回路等の高速TFTとして用いることによって、低O
FF電流と高速動作という矛盾するトランジスタを有す
る回路を同一基板上に同時に形成することができる。
【0034】
【実施例】〔実施例1〕本実施例では、シリコンの結晶
化を助長する金属元素をアモルファスシリコン膜に対し
て選択的に導入することによって、選択的に異なる特性
を有する薄膜トランジスタを作製する。特に、本実施例
は、アクティブマトリクス型の液晶表示装置の画素領域
に配置される薄膜トランジスタを金属元素の導入無しで
形成し、また周辺回路を構成する薄膜トランジスタを金
属元素の導入によって形成することを特徴とする。
【0035】図1に本実施例の作製工程の断面図を示
す。図1に示す構成においては、図面左側の2つの薄膜
トランジスタが周辺駆動回路(図3の1および2に対応
する)に配置される薄膜トランジスタを示し、図面右側
の1つの薄膜トランジスタがマトリクス領域(図3の3
に対応する)に配置される薄膜トランジスタを示す。
【0036】まず、基板(コーニング7059)10上
にスパッタリング法によって厚さ2000Åの酸化珪素
の下地膜11を形成する。さらに、プラズマCVD法ま
たは減圧熱CVD法により、厚さ500〜1500Å、
例えば500Åの真性(I型)のアモルファスシリコン
膜12を堆積する。さらに連続して、スパッタリング法
によって、ニッケルを1×1018cm-3の濃度で含む極
薄いシリコン膜(厚さ5〜200Å、例えば50Å)1
3を図に示すように選択的に形成する。このシリコン膜
13を選択的に形成するには、スパッタリング法とリフ
トオフ法を用いればよい。こうして、ニッケル元素が非
晶質珪素膜に対して選択的に導入された状態が実現され
る。(図1(A))
【0037】ここでは、ニッケルを含んだシリコン膜を
用いて、ニッケル元素を導入する例を示したが、例えば
アモルファスシリコン膜の表面にニッケルを含んだ溶液
(酢酸塩ニッケル塩溶液等が利用できる)を塗布するこ
とによって、アモルファスシリコン膜にニッケルを導入
する方法等を利用してもよい。
【0038】次に、アモルファスシリコン膜12の全面
にレーザー光を照射して、図1(B)に示すようにアモ
ルファスシリコン膜12の結晶化を行う。ここではレー
ザー光としてKrFエキシマーレーザー(波長248n
m、パルス幅20nsec)を用いる。またレーザー光
の照射の際に、試料を550℃の温度に加熱する。試料
の加熱方法は、基板を保持する基板ホルダー内に発熱体
を配置し、この基板ホルダーを加熱することによって試
料を加熱する方法、試料に赤外線を照射して、試料を加
熱する方法、等を挙げることができる。
【0039】レーザー光としては、例えば、XeFエキ
シマーレーザー(波長353nm)、XeClエキシマ
ーレーザー(波長308nm)、ArFエキシマーレー
ザー(波長193nm)等を用いてもよい。レーザーの
エネルギー密度は、200〜500mJ/cm2 、例え
ば350mJ/cm2 とし、1か所につき2〜10ショ
ット、例えば2ショット照射とすればよい。
【0040】上記レーザー光の照射を行うことによっ
て、アモルファスシリコン膜を全面的に結晶化させるこ
とができる。この結晶化の際に多数のモノドメイン領域
が形成される。この結晶化によって形成された多数のモ
ノドメイン領域は、図1において121〜123で示さ
れる。
【0041】121と122で示されるモノドメイン領
域と123で示されるモノドメイン領域とは、互いに多
少異なったものとなる。即ち、121と122の領域に
おけるものは、ニッケルの作用により欠陥の少ないより
単結晶シリコンに近いものとなり、123におけるもの
は、欠陥の存在が相対的に多いものとなる。なお、それ
ぞれのモノドメイン領域は、結晶粒界100を介してお
互いに隣合って存在している。
【0042】図1(B)に示す状態を上面からみた様子
を図5(A)に示す。図5(A)には、モノドメイン領
域121〜123が示されている。このようにして得ら
れたシリコン膜をフォトリソグラフィー法によってパタ
ーニングし、活性層となる島状シリコン領域141と1
42(周辺駆動回路領域)および143(マトリクス領
域)を形成する。ここで注意しなければならのは、モノ
ドメイン領域内中に少なくもチャネル形成領域が形成さ
れるようにすることである。またできることならば、各
薄膜トランジスタを構成する活性層を一つのモノドメイ
ン領域で構成することが望ましい。
【0043】モノドメイン領域と活性層となる島状シリ
コン領域との位置関係を図5(B)に示す。図5(B)
に示すように、活性層を構成する島状シリコン領域14
1〜143は、各モノドメイン領域121〜123の概
略の内部に構成されている。さらに、スパッタリング法
によって厚さ1000Åの酸化珪素膜15をゲイト絶縁
膜として堆積する。スパッタリングには、ターゲットと
して酸化珪素を用い、スパッタリング時の基板温度は2
00〜400℃、例えば350℃、スパッタリング雰囲
気は酸素とアルゴンで、アルゴン/酸素=0〜0.5、
例えば0.1以下とする。引き続いて、減圧CVD法に
よって、厚さ3000〜8000Å、例えば6000Å
のシリコン膜(0.1〜2%の燐を含む)を堆積する。
なお、この酸化珪素15とシリコン膜の成膜工程は連続
的に行うことが望ましい。そして、シリコン膜をパター
ニングして、ゲイト電極16a、16b、16cを形成
する。(図1(C))
【0044】次に、プラズマドーピング法によって、シ
リコン領域にゲイト電極をマスクとして不純物(燐およ
びホウ素)を注入する。ここではドーピングガスとし
て、フォスフィン(PH3 )およびジボラン(B
2 6 )を用い、前者の場合は、加速電圧を60〜90
kV、例えば80kV、後者の場合は、40〜80k
V、例えば65kVとする。ドーズ量は1×1015〜8
×1015cm-2、例えば、燐を2×1015cm-2、ホウ
素を5×1015とする。この結果、N型の不純物領域1
7a、P型の不純物領域17bおよび17cが形成され
る。
【0045】その後、レーザー光を照射することによっ
て、不純物を活性化させる。レーザー光としてはKrF
エキシマーレーザー(波長248nm、パルス幅20n
sec)を用いる。レーザー光としては、例えば、Xe
Fエキシマーレーザー(波長353nm)、XeClエ
キシマーレーザー(波長308nm)、ArFエキシマ
ーレーザー(波長193nm)等を用いてもよい。レー
ザーのエネルギー密度は、200〜400mJ/c
2 、例えば250mJ/cm2 とし、1か所につき2
〜10ショット、例えば2ショット照射する。またレー
ザー照射時に、基板を100〜450℃、例えば、25
0℃に加熱する。こうして不純物領域17a〜17cを
活性化する。(図1(D))
【0046】またこのレーザー光の照射による不純物領
域17a〜17cの活性化の際に、試料を450℃〜7
50度、好ましくは500℃〜600℃の温度に加熱す
ることは有用である。この場合、不純物領域17a〜1
7cの活性化をより効果的に行うことができる。
【0047】続いて、厚さ6000Åの酸化珪素膜18
を層間絶縁物としてプラズマCVD法によって形成し、
さらに、スパッタリング法によって厚さ500〜100
0Å、例えば800Åのインジウム錫酸化膜(ITO)
を形成し、これをパターニングして画素電極19を形成
する。次に層間絶縁物にコンタクトホールを形成して、
金属材料、例えば、窒化チタンとアルミニウムの多層膜
によって周辺駆動回路TFTの電極・配線20a、20
b、20c、マトリクス画素回路TFTの電極・配線2
0d、20eを形成する。最後に、1気圧の水素雰囲気
で350℃、30分のアニールを行い、半導体回路が完
成させる。(図1(E))
【0048】本実施例で得られた薄膜トランジスタ(T
FT)の活性領域に含まれるニッケルの濃度を2次イオ
ン質量分析(SIMS)法によって分析したところ、周
辺駆動回路領域の薄膜トランジスタ(Pチャネル型とN
チャネル型とで構成される左側の2つの薄膜トランジス
タ)からは1×1017〜5×1017cm-3のニッケル
が、また、画素回路のTFTからは測定限界(1×10
16cm-3)以下のニッケルが検出された。
【0049】本実施例において示した薄膜トランジスタ
の中で、左側の2つの周辺回路領域の薄膜トランジスタ
は、活性層中の欠陥が少なく、高移動度を有している。
そして大きなON電流を流すことのできる薄膜トランジ
スタである。
【0050】また右側の薄膜トランジスタで示される画
素領域の薄膜トランジスタは、活性層中におけるニッケ
ル濃度が測定限界以下と低いので、ニッケル原子の存在
に起因するOFF電流を低減させることができる。(ニ
ッケル原子は、キャリアのトラップセンターとなり、O
FF電流増大の原因となると考えられる)
【0051】〔実施例2〕図2に本実施例の作製工程の
断面図を示す。まず、基板(コーニング7059)21
上に、スパッタリング法によって、厚さ2000Åの酸
化珪素膜22を形成する。次に、プラズマCVD法また
は減圧熱CVD法により、厚さ200〜1500Å、例
えば500Åのアモルファスシリコン膜23を堆積す
る。そして、アモルファスシリコン膜23をフォトレジ
スト24でマスクして、イオン注入法によって選択的に
ニッケルイオンを注入する。ここでは、ニッケルが1×
1015〜1×1018cm-3、例えば、5×1016cm-3
だけ含まれるような領域25を作製する。この領域25
の深さは200〜500Åとし、加速エネルギーはそれ
に合わせて最適なものを選択する。本実施例のようにイ
オン注入法を用いた場合、実施例1に比べてニッケルの
濃度を制御し易いという有用性を得ることができる。
(図2(A))
【0052】次に、基板を窒素雰囲気中で450〜60
0℃、例えば550℃、2時間で加熱処理する。この加
熱処理の結果、ニッケルのドープされた領域では予備的
に結晶化が進行する。換言すれば、モノドメイン領域を
成長させる際に、その成長を容易たらしめる結晶核がこ
の加熱処理工程で形成される。
【0053】その後、試料を550℃の温度に加熱した
状態でアモルファスシリコン膜23の全面にレーザー光
を照射して、その領域の結晶化を行う。レーザーとして
はKrFエキシマーレーザー(波長248nm、パルス
幅20nsec)を用いる。レーザーのエネルギー密度
は、200〜500mJ/cm2 、例えば350mJ/
cm2 とし、1か所につき2〜10ショット、例えば2
ショット照射する。(図2(B))
【0054】この結果、シリコン膜が結晶化し、多数の
モノドメイン領域が形成される。隣合うモノドメイン領
域は、結晶粒界100によって仕切られている。得られ
たモノドメイン領域において、23aで示されるモノド
メイン領域の方が、そうでない領域23bよりも結晶性
が良好なものとして得ることができる。より具体的に
は、モノドメイン領域領域23aの方がモノドメイン領
域領域23bよりも欠陥が少ない結晶構造とすることが
できる。ただし、モノドメイン領域23a中におけるニ
ッケル元素の濃度は、モノドメイン領域23bにおける
ニッケル元素に比較して桁違いに大きくなる。
【0055】その後、このシリコン膜をパターニングし
て、島状シリコン領域26a(周辺駆動回路領域)およ
び26b(マトリクス画素回路領域)を形成する。さら
に、テトラ・エトキシ・シラン(Si(OC
2 5 4 、TEOS)と酸素を原料として、プラズマ
CVD法によってTFTのゲイト絶縁膜として、厚さ1
000Åの酸化珪素27を形成する。
【0056】引き続いて、スパッタリング法によって、
厚さ6000〜8000Å、例えば6000Åのアルミ
ニウム膜(2%のシリコンまたはスカンジウムを含む)
を堆積した。アルミニウムの代わりにタンタル、タング
ステン、チタン、モリブテンでもよい。なお、この酸化
珪素27とアルミニウム膜の成膜工程は連続的に行うこ
とが望ましい。
【0057】そして、アルミニウム膜をパターニングし
て、TFTのゲイト電極28a、28b、28cを形成
する。さらに、このアルミニウム配線の表面を陽極酸化
して、表面に酸化物層29a、29b、29cを形成す
る。陽極酸化は、酒石酸を1〜5%含有したエチレング
リコール溶液中で行う。得られた酸化物層の厚さは20
00Åである。(図2(C))
【0058】次に、プラズマドーピング法によって、シ
リコン領域に不純物(燐)を注入する。ここでは、ドー
ピングガスとして、フォスフィン(PH3 )を用い、加
速電圧を60〜90kV、例えば80kVとする。ドー
ズ量は1×1015〜8×10 15cm-2、例えば、2×1
15cm-2とする。このようにしてN型の不純物領域3
0aを形成する。さらに、今度は左側のTFT(Nチャ
ネル型TFT)をフォトレジストでマスクして、再び、
プラズマドーピング法で右側の周辺回路領域TFT(P
チャネルTFT)およびマトリクス領域TFTのシリコ
ン領域に不純物(ホウ素)を注入する。ここでは、ドー
ピングガスとして、ジボラン(B2 6)を用い、加速
電圧を50〜80kV、例えば65kVとする。ドーズ
量は1×1015〜8×1015cm-2、例えば、先に注入
された燐より多い5×1015cm -2とする。このように
してP型の不純物領域30b、30cを形成する。
【0059】その後、レーザーアニール法によって不純
物の活性化を行う。レーザーとしてはKrFエキシマー
レーザー(波長248nm、パルス幅20nsec)を
用いる。レーザーのエネルギー密度は、200〜400
mJ/cm2 、例えば250mJ/cm2 とし、1か所
につき2〜10ショット、例えば2ショット照射とす
る。(図2(D))
【0060】続いて、層間絶縁物として厚さ2000Å
の酸化珪素膜31をTEOSを原料とするプラズマCV
D法によって形成し、さらに、スパッタリング法によっ
て、厚さ500〜1000Å、例えば800Åのインジ
ウム錫酸化膜(ITO)を堆積する。そして、これをエ
ッチングして画素電極32を形成する。さらに、層間絶
縁物31にコンタクトホールを形成して、金属材料、例
えば、窒化チタンとアルミニウムの多層膜によって周辺
駆動回路TFTのソース、ドレイン電極・配線33a、
33b、33cおよび画素回路TFTの電極・配線33
d、33eを形成する。以上の工程によって半導体回路
が完成する。(図2(E))
【0061】作製された半導体回路において、周辺駆動
回路領域のTFT(図面左側の2つのTFT)として、
高移動度を有し、大きなON電流を流すことができるも
のが得られる。また、マトリクス領域に配置されるべき
TFT(図面右側の1つ)として、周辺ドライバー回路
領域のTFT程大きなON電流を扱いことはできない
が、比較的OFF電流の小さい特性を有する薄膜トラン
ジスタを得ることができる。
【0062】〔実施例3〕本実施例は、アモルファスシ
リコン膜に対して異なる濃度で結晶化を助長する金属元
素を導入することにより、選択的に必要とする特性を有
する薄膜トランジスタを得ることを特徴とする。特に本
実施例においては、アクティブマトリクス型の液晶表示
装置において、周辺駆動回路領域には、高濃度で金属元
素(本実施例ではニッケルを用いる)を導入し、マトリ
クス領域には低濃度で金属元素を導入することを特徴と
する。
【0063】本実施例で示す構成を図4に示す。図4に
おいて、左側の2つのTFTは、相補型に構成される周
辺回路領域を構成する回路である。また図面の右側に示
すTFTが、複数の画素で構成されるマトリクス領域に
配置されるスイッチング用のTFTである。
【0064】まずガラス基板10上に下地膜として酸化
珪素膜11を2000Åの厚さにスパッタリング法によ
って成膜する。次にアモルファスシリコン膜をプラズマ
CVD法または減圧熱CVD法によって500Åの厚さ
に成膜する。そしてアモルファスシリコン膜12の表面
に高濃度にニッケルを含有した薄膜13を選択的に成膜
する。次に低濃度にニッケルを含有した膜101を成膜
する。(図4(A))
【0065】ここでは、高濃度にニッケルを含有した膜
13として、ニッケルを1×1018cm-3の濃度に含有
した珪化ニッケル膜を用い、低濃度にニッケルを含有し
た膜101として、ニッケルを8×1016cm-3の濃度
で含有した珪化ニッケル膜を用いる。なお、珪化ニッケ
ル膜の厚さは数十Å程度である。
【0066】このようにすることによって、選択的に異
なる濃度でニッケルをアモルファスシリコン膜中に導入
することができる。そして、試料を550℃の温度に加
熱した状態でレーザー光を照射し、アモルファスシリコ
ン膜12を結晶化させる。この工程で、12aや12b
で示されるモノドメイン領域を得ることができる。
【0067】モノドメイン領域12aとモノドメイン領
域12bとを比較すると、12aの領域にはより高い濃
度でニッケルが含まれている。また、12aの領域には
点欠陥が少ないので、より高い移動度を有し、大きなO
N電流を流すことのできるTFTを形成するのは最適な
領域となる。また、12bの領域は、ニッケルの濃度が
少ないので、移動度が抑制された分、低OFF電流特性
を有したTFTを形成するのに適した領域となる。
【0068】図4(B)に示すような複数のモノドメイ
ン領域を形成したら、図1(C)以降の工程に示すのと
同様にして、回路を完成させる。
【0069】
【発明の効果】本発明によって、同一基板上に、高速動
作が可能な結晶性シリコンTFTと低OFF電流特性を
有したアモルファスシリコンTFTを形成することがで
きる。これを液晶ディスプレーに応用した場合には、量
産性の向上と特性の改善が図られる。このように本発明
は工業上有益な発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の作製工程断面図を示す。
【図2】 実施例の作製工程断面図を示す。
【図3】 モノリシック型アクティブマトリクス回路
の構成例を示す。
【図4】 実施例の作製工程断面図を示す。
【図5】 薄膜トランジスタの活性層とモノドメイン
領域との関係を示す。
【図6】 周辺駆動回路を構成するインバータ回路の
例を示す。
【符号の説明】
10 基板 11 下地絶縁膜(酸化珪素) 12 アモルファスシリコン膜 13 ニッケルを含むシリコン膜 141〜143 島状シリコン領域 15 ゲイト絶縁膜(酸化珪素) 16a〜16c ゲイト電極(燐ドープされたシリコ
ン) 17a〜17c ソース、ドレイン領域 18 層間絶縁物(酸化珪素) 19 画素電極(ITO) 20a〜20e 配線
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−134272(JP,A) 特開 平2−140915(JP,A) 特開 平6−45607(JP,A) 特開 平4−91425(JP,A) 特開 昭63−56912(JP,A) 特開 平6−232059(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/786 H01L 21/20 H01L 21/336 G02F 1/1368

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁表面を有する基板上に非晶質珪素膜を
    形成する工程と、 前記非晶質珪素膜の第1の領域に選択的に珪素の結晶化
    を助長する金属元素を導入し、前記非晶質珪素膜の第2
    の領域には前記金属元素を導入しない工程と、 前記非晶質珪素膜にレーザー光を照射しながら、450
    ℃〜700℃に加熱する工程と、 前記第1の領域に周辺回路を形成する工程と、 前記第2の領域にアクティブマトリクス回路を形成する
    工程とを有することを特徴とする半導体回路の作製方
    法。
  2. 【請求項2】絶縁表面を有する基板上に非晶質珪素膜を
    形成する工程と、 前記非晶質珪素の第1の領域に結晶化を助長する金属元
    素を第1の濃度で導入する工程と、 前記非晶質珪素の第2の領域に前記金属元素を第2の濃
    度で導入する工程と、 前記非晶質珪素膜にレーザー光を照射しながら450℃
    〜700℃で加熱する工程と、 前記第1の領域に周辺回路を形成する工程と、 前記第2の領域にアクティブマトリクス回路を形成する
    工程とを有し、 前記第1の濃度は前記第2の濃度よりも高いことを特徴
    とする半導体回路の作製方法。
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