JP3238297B2 - 液体トナー - Google Patents

液体トナー

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JP3238297B2
JP3238297B2 JP07569895A JP7569895A JP3238297B2 JP 3238297 B2 JP3238297 B2 JP 3238297B2 JP 07569895 A JP07569895 A JP 07569895A JP 7569895 A JP7569895 A JP 7569895A JP 3238297 B2 JP3238297 B2 JP 3238297B2
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康晴 須田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液体トナーに関し、特に
電子写真用、静電印刷用、情報記録用として適したフル
カラー用液体トナーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真用液体トナーは、電気絶
縁性液体とそれに分散した粒径0.1〜1μmの着色剤
粒子及び着色粒子の分散、定着、電荷調節を目的とした
電気絶縁性液体に可溶性の樹脂からなるものが使用され
ている。こうした液体トナーは、粒径が小さく解像度が
優れ、調製が比較的容易という長所を有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
液体トナーは、トナーの定着性が悪く、更に高濃度トナ
ーを補充しながら長期使用すると電気絶縁性液体に溶解
した樹脂濃度の変化による画質欠陥、例えば画像流れや
像のにじみ等を起こすという欠点がある。
【0004】このような欠点を改善するために樹脂粒子
を分散させた液体トナーでは、定着性が良く、クリーニ
ング性が良い等の利点がある反面、トナー粒子間の凝集
力が強すぎても、また逆に弱すぎても画像流れや像のに
じみが発生するという問題がある。
【0005】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、トナー粒子間の凝集力が適正で、画像流れ、像のに
じみ等が改善された高画質の画像を出力するのに適した
液体トナーを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、着色剤を添加
したエチレン系共重合体と電気絶縁性液体とを含む液体
トナーであり、固形分10重量%の時の粘度が室温(2
5℃)において20〜500cpであることを特徴とす
る液体トナーである。
【0007】本発明の液体トナーを上記の特性にするに
は、使用する主成分や添加成分を必要な特性になるよう
適宜選択すればよい。本発明において、上記エチレン系
共重合体としては、エチレン酢酸ビニル共重合体,エチ
レン酢酸ビニル共重合体の部分ケン化物,エチレンアク
リル酸,エチレンアクリル酸エステルが挙げられる。こ
れらの中から1種又は必要に応じて2種以上混合したも
のを使用することができる。
【0008】本発明において、前記電気絶縁性液体とし
ては電気抵抗率1010Ω・cm以上、誘電率3以下の液
体であり、またエチレン系共重合体の溶解度が室温で小
さいものが好ましい。例えばエクソン化学(株)製の商
品名:アイソパーH,G,L,M等がある。
【0009】本発明において、着色剤として用いる染顔
料は従来公知のものでさせつかえなく、カーボンブラッ
ク,フタロシアニンブルー,アルカリブルー,アゾ系顔
料等が使用できる。前記着色剤は、予めエチレン系共重
合体に加熱混練等の手段により添加しておくか、又はト
ナー製造工程中、樹脂粒子の造粒前に着色剤を添加する
等の手段を採用すればよい。
【0010】本発明において、電荷調整剤としては従来
公知のものでさしつかえなく、カルシウム,バリウム,
マンガン,コバルト,ニッケル,銅,亜鉛,鉛,ジルコ
ンなどの金属とナフテン酸,オクチル酸,ステアリン
酸,(イソ)デカン酸とから合成される金属セッケン
類,レシチン,アマニ油,有機リン化合物など一般に使
用されるものを自由に使うことができる。またアニオン
又はカチオンおよびノニオン型の界面活性剤を少量添加
してもさしつかえない。
【0011】
【作用】トナー粒子間の凝集力が強い液体トナーでは、
感光体表面上の静電潜像を現像してできたトナー層はト
ナー粒子が3次元的な凝集構造を形成するため圧密性が
悪く、感光体から紙へのトナー層の転写時にトナー層が
つぶれたり崩れたりして画像のにじみ、流れを発生され
ることが判明した。
【0012】本発明においては、トナー粒子間の過大な
凝集力を抑制することを目的として、凝集力の尺度とし
て粘度を用い、固形分10重量%の液体トナーの粘度を
室温において500cp以下に抑えることにより、感光
体表面の画像はトナー粒子が緻密に積み重なった固形分
濃度の高い画像となる。その結果、転写時の画像のにじ
み、流れを抑制することができるようになっている。ま
た、画像の固形分濃度が上がることで紙面上の画像濃度
を高くできるという利点がある。
【0013】更に、固形分10重量%の液体トナーの粘
度を20cp以下まで下げると、画像を形成するトナー
粒子間の凝集力が小さすぎて、画像流れが生じることが
判明した。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を示す。実施例中、部
は重量部を、%は重量%を表すが、本発明を限定するも
のではない。実施例中のトナー粘度はB型粘度計を用い
て固形分濃度10%のトナーについて室温(25℃)で
測定し、画像濃度はマクベス濃度計を用いて測定した。
トナーの電気特性として大塚電子(株)製のレーザーゼ
ータ電位計LEZA−600を使用してゼータ電位を測
定した。画像の流れとにじみは、市販の湿式電子写真複
写機を用いて市販のコート紙上にコピーを行い目視で評
価した。感光体表面の固形分濃度は、複写機を停止し
て、紙面への転写前の画像を感光体表面からすばやく掻
き取り、110℃,2時間乾燥処理前後の重量差より求
めた。
【0015】(実施例1) 攪拌機、温度計、還流冷却器を備えた容器に、分岐鎮脂
肪炭化水素アイソパーG(エクソン化学(株)製)72
部、芳香族炭化水素トルエン(片山化学製)48部、脂
肪族アルコールエタノール(片山化学製)30部を投入
して混合溶媒とした。この中にエチレン・酢酸ビニル共
重合体の部分ケン化物デュミランC−2280(武田薬
品工業(株)製)2部、着色剤フタロシアニンブルー
(大日精化工業(株)製)0.4部,リン酸エステル系
界面活性剤プライサーフAL(第一工業製薬(株)製)
0.24部を加えて70℃で1時間加熱攪拌し、デュミ
ランを完全に溶解した後、室温放置して30℃まで放冷
して着色樹脂粒子を析出させた。この樹脂粒子分散液の
混合溶媒をアイソパーGに置換し、帯電付与剤としてナ
フテン酸ジルコニウムを加えて正帯電液体トナーとし
た。トナーとしての物性、画質の評価結果を下記表1に
示す。
【0016】
【表1】
【0017】(比較例1)実施例1におけるリン酸エス
テル系界面活性剤プライサーフALを添加しない以外
は、実施例1と同様にして液体トナーを調製した。評価
結果を比較例1として上記表1に示す。
【0018】(実施例2)実施例1におけるリン酸エス
テル系界面活性剤プライサーフALに代えてプライサー
フA207H(第一工業製薬(株)製)0.24部を使
用し、着色剤フタロシアニンブルーの代わりにカーボン
ブラックMA−8(三菱化学(株)製)0.4部を使用
した以外は、実施例1と同様にして液体トナーを調製し
た。評価結果を上記表1に示す。
【0019】(実施例3)実施例1のエチレン系共重合
体に代えて、エチレン酢酸ビニル共重合体エバフレック
ス220(三井デュポンケミカル(株)製)2部、およ
び着色剤としてフタロシアニンブルーに代えてカーミン
B6(大日精化工業(株)製)0.4部を使用した以外
は、実施例1と同様にして液体トナーを調製した。評価
結果を上記表1に示す。
【0020】(実施例4)実施例1の着色剤フタロシア
ニンブルーの代わりにベンジジンイエロー(大日精化工
業(株)製)0.4部、リン酸エステル系界面活性剤と
してプライサーフALの代わりにプライサーフA207
Hを0.24部使用した以外は、実施例1と同様にして
液体トナーを調製した。評価結果を上記表1に示す。
【0021】(実施例5)実施例1のリン酸エステル系
界面活性剤プライサーフALの代わりにアミド型非イオ
ン活性剤ダイヤノール300(第一工業製薬(株)製)
0.48部を使用した以外は、実施例1と同様にして液
体トナーを調製した。評価結果を上記表1に示す。
【0022】(実施例6)実施例1におけるリン酸エス
テル系界面活性剤プライサーフALに代えてカチオン界
面活性剤カチオーゲンTMS(第一工業製薬(株)製)
0.48部を使用し、着色剤フタロシアニンブルーに代
えてカーボンブラックMA−220(三菱化学(株)
製)0.4部を使用した以外は、実施例1と同様にして
液体トナーを調製した。評価結果を上記表1に示す。
【0023】(比較例2)実施例2におけるリン酸エス
テル系界面活性剤プライサーフA207H0.24部に
代えてプライサーフA207H0.48部を使用する以
外は、実施例2と同様にして液体トナーを調製した。評
価結果を上記表1に示す。
【0024】上記表1によれば、像のにじみに関しては
比較例1では少し有り,比較例2では有るのに対し、実
施例1〜6ではいずれも無いことが確認された。また、
像の流れに関しては比較例1では1.2D以上で有り,
比較例2では有るのに対し、実施例1〜6ではいずれも
無いことが確認された。更に、画質に関しては比較例
1,比較例2では不良であるのに対し、実施例1〜6で
はいずれも良好であることが確認された。これらの結果
により、上記各実施例が比較例1,2に比べて優れてい
ることが判明した。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明による液体
トナーは上記したような液粘度特性を有するため、感光
体表面上にトナー粒子が緻密に積み重なった固形分濃度
の高い画像を得ることができ、その結果として感光体か
ら紙へのトナー転写時において像の流れ、にじみを抑制
することができる。また紙面上の画像の光学濃度を高く
できる。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 3/09 - 3/11 C08L 23/00 - 23/36

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着色剤を添加したエチレン系共重合体と
    電気絶縁性液体とを含む液体トナーであり、固形分10
    重量%の時の粘度が室温において20〜500cpであ
    ることを特徴とする液体トナー。
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