JP3237575B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP3237575B2
JP3237575B2 JP15376497A JP15376497A JP3237575B2 JP 3237575 B2 JP3237575 B2 JP 3237575B2 JP 15376497 A JP15376497 A JP 15376497A JP 15376497 A JP15376497 A JP 15376497A JP 3237575 B2 JP3237575 B2 JP 3237575B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カラーフィルタ
を備えた反射型の液晶表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置には、バックライトからの
光を利用して表示する透過型のものと、自然光や室内照
明光等の外光を利用して表示する反射型のものとがあ
り、反射型の液晶表示装置では、その裏面側に、装置の
前面側から入射した外光を反射させるための反射部材を
備えている。
【0003】なお、一般に液晶表示装置は、前記液晶層
の液晶の分子を両基板間において所定のツイスト角でツ
イスト配向させたTN(ツイステッド・ネマティック)
方式のものが利用されており、このTN方式では、前記
一方の基板の外面と他方の基板の外面とにそれぞれ偏光
板を、その透過軸を所定の方向に向けた状態で配置して
いる。
【0004】また、液晶表示装置には、アクティブマト
リックス方式や単純マトリックス方式など種々の方式の
ものがあり、例えば、アクティブマトリックス方式の液
晶表示装置は、液晶層をはさんで対向する一対の基板の
うちの一方の基板の内面に、画面の上下方向および左右
方向に配列する複数の画素電極とこれらの画素電極にそ
れぞれ接続された複数の能動素子とを設け、他方の基板
の内面に、前記複数の画素電極と対向する少なくとも1
つの対向電極を設けて、前記複数の画素電極と対向電極
とが互いに対向する複数の画素領域を、画面の上下方向
および左右方向に配列した構成となっている。
【0005】さらに、液晶表示装置には、白黒画像を表
示するものと、カラー画像を表示するものとがあり、カ
ラー画像を表示する液晶表示装置としては一般に、その
一対の基板の内面のうちのいずれかに、各画素領域にそ
れぞれ対応させて複数の色のカラーフィルタを設けてい
る。
【0006】すなわち、例えばフルカラー画像等の多色
カラー画像を表示する液晶表示装置の場合は、そのいず
れか一方の基板の内面に、前記画素領域を覆う大きさに
形成された複数の色のカラーフィルタを、その各色のカ
ラーフィルタがそれぞれ異なる画素領域に対応するよう
に交互に並べて設けている。
【0007】なお、多色カラー画像を表示する液晶表示
装置には、赤、緑、青の3色のカラーフィルタを用いて
加法混色によりカラー表示を行なうものと、マゼンタ、
イエロー、シアンの3色のカラーフィルタを用いて減法
混色によりカラー表示を行なうものとがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
カラーフィルタを備えた液晶表示装置は、その画素領域
を透過する光がカラーフィルタにより特定波長帯域以外
の光を吸収され、特定波長帯域の光だけが前記カラーフ
ィルタを透過してその色に着色した光になるため、入射
光の強度に対して出射する着色光の強度が極めて弱くな
り、明るい画面が得られないという問題をもっている。
【0009】この問題は、透過型の表示装置の場合はバ
ックライトの輝度を高くすることによってある程度改善
することができるが、外光を利用して表示する反射型の
液晶表示装置の場合は、周囲の明るさによって入射する
外光の強度が左右されるし、また、前面側から入射した
光が、裏面側の反射部材で反射されて前記前面側に出射
するまでの間にカラーフィルタを二度通るため、光の減
衰が大きく、画面がかなり暗くなってしまう。
【0010】この発明は、カラーフィルタを備えた液晶
表示装置として、外光を利用して表示する反射型表示装
置であっても、充分な明るさで正面輝度の高い画面を得
ることができるものを提供することを目的としたもので
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、後面側に反
射部材を備え、液晶層をはさんで対向する前後一対の基
板のうちの一方の基板の内面に設けられた複数の電極と
他方の基板の内面に設けられた少なくとも1つの電極と
が互いに対向する複数の画素領域が画面の左右方向およ
び上下方向に配列している反射型の液晶表示装置におい
て、いずれかの基板の内面に、各画素領域にそれぞれ対
応させて、前記画素領域の面積より小さい面積を有する
カラーフィルタが設けられ、前記各画素領域の前記カラ
ーフィルタに対応しない領域が、装置前面から入射し前
記反射部材で反射されて装置前面に出射する光を着色す
ることなく透過させる無着色光出射領域となっていると
ともに、前側の基板の内面に、前記各画素領域の間の領
域と、前記各画素領域の前記無着色光出射領域の一部の
領域とのうちの少なくとも一方の領域に対応させて、装
置前面から入射し前記反射部材により反射されて装置前
面に出射する光を側面で反射させてその出射方向を変え
る側面反射膜が設けられていることを特徴するものであ
る。
【0012】この発明の液晶表示装置によれば、各画素
領域にそれぞれ対応するカラーフィルタが前記画素領域
の面積よりも小さい面積に形成され、前記各画素領域の
カラーフィルタに対応しない領域が、装置前面から入射
し後面側の反射部材で反射されて装置前面に出射する光
を着色することなく透過させる無着色光出射領域となっ
ているため、装置前面から各画素領域に入射し後面側の
反射部材で反射されて装置前面に出射する光のうち、前
記カラーフィルタに対応する領域を透過する光だけがカ
ラーフィルタによりその吸収波長域の光を吸収されて着
色し、前記無着色光出射領域を透過する光は、カラーフ
ィルタによる吸収を受けずに無着色光のまま透過して、
その無着色光と前記着色した光とで高輝度のカラー画素
が表示される。
【0013】このため、表示されるカラー画素は、カラ
ーフィルタの色に着色し、しかも輝度の十分な画素であ
り、したがって、表示されるカラー画像の明るさは充分
である。
【0014】しかも、この液晶表示装置では、その前側
基板の内面に、各画素領域の間の領域(以下、画素間領
域という)と、各画素領域の無着色光出射領域の一部の
領域とのうちの少なくとも一方の領域に対応させて前記
側面反射膜が設けられているため、装置前面から入射し
後面側の反射部材により反射されて装置前面に出射する
光のうち、前記画素間領域と前記無着色光出射領域の一
部の領域とのうちの少なくとも一方の領域からの出射光
が、前記側面反射膜の側面で反射されて向きを変え、正
面方向(画面に垂直な方向に近い方向)への出射光量が
多くなった輝度分布の光となって出射する。
【0015】そして、この液晶表示装置では、各画素領
域にそれぞれ対応するカラーフィルタが前記画素領域の
面積よりも小さい面積に形成されているため、前記各画
素領域のカラーフィルタに対応しない無着色光出射領域
だけでなく、前記画素間領域も、装置前面から入射し前
記反射部材で反射されて装置前面に出射する光を着色す
ることなく透過させる領域となっており、したがって、
前記側面反射膜の側面で反射されて正面方向への出射光
量が多くなった輝度分布の光となって出射する光は高輝
度の無着色光であるから、正面方向から観察される画面
の明るさがさらに向上する。したがって、この発明の液
晶表示装置は、外光を利用して表示する反射型表示装置
であるが、充分な明るさで正面輝度の高い画面を得るこ
とができる。
【0016】
【発明の実施の形態】この発明の液晶表示装置は、上記
のように、いずれかの基板の内面に、各画素領域にそれ
ぞれ対応させて、画素領域の面積より小さい面積を有す
るカラーフィルタを設け、各画素領域のカラーフィルタ
に対応しない領域を、装置前面から入射し後面側の反射
部材で反射されて装置前面に出射する光を着色すること
なく透過させる無着色光出射領域とするとともに、前側
の基板の内面に、前記各画素領域の間の画素間領域と、
前記各画素領域の前記無着色光出射領域の一部の領域と
のうちの少なくとも一方の領域に対応させて、装置前面
から入射し前記反射部材により反射されて装置前面に出
射する光を側面で反射させてその出射方向を変える側面
反射膜を設けることにより、外光を利用して表示する反
射型表示装置であっても、充分な明るさで正面輝度の高
い画面を得ることができるようにしたものである。
【0017】なお、反射型液晶表示装置は、その画面の
斜め上方、つまり装置前面に垂直な方向に対して画面の
上縁側に傾いた方向からより多く外光が入るように画面
の向きを選んで使用されるのが普通であり、したがっ
て、外光の主な入射方向は画面の斜め上方である。
【0018】したがって、前記側面反射膜を前記画素間
領域に対応させて設ける場合、側面反射膜は、画素間領
域のうちの少なくとも画面の左右方向に沿った領域に対
応させて設けるのが望ましく、このように側面反射膜を
設ければ、外光の主な入射方向である画面の斜め上方か
ら入射して反射部材で反射された光が効率良く側面反射
膜の側面に入射するため、前記側面反射膜の側面での光
の反射量を多くして、正面輝度を効果的に向上させるこ
とができる。
【0019】また、前記側面反射膜を前記画素間領域に
対応させて設ける場合、側面反射膜を各画素領域のほぼ
全周を囲むように設ければ、より効果的に正面輝度を向
上させることができる。
【0020】さらに、前記側面反射膜を前記画素領域の
無着色光出射領域の一部に対応させて設ける場合、側面
反射膜は、前記無着色光出射領域を画面の左右方向に横
切るように設けるのが望ましく、このように側面反射膜
を設ければ、外光の主な入射方向である画面の斜め上方
から入射して反射部材で反射された光が効率良く側面反
射膜の側面に入射するため、前記側面反射膜の側面での
光の反射量を多くして、正面輝度を効果的に向上させる
ことができる。
【0021】また、前記側面反射膜は、連続した線状に
形成するか、あるいは、微小面積のドット状に形成し
て、複数のドット状側面反射膜を間隔をおいて線状に並
べて設けるのが好ましく、このようにすれば、前記側面
反射膜の側面の総面積つまり光の反射面積を大きくし
て、正面輝度を効果的に向上させることができる。
【0022】さらにまた、前記側面反射膜は、例えば高
反射率の金属膜で形成すればよいが、その場合、前記高
反射率金属膜の前側基板に対向する面を低反射率膜で覆
えば、装置前面に入射する外光が前記側面反射膜の前側
基板に対向する面で反射されるいわゆる外光の表面反射
を少なくすることができ、また、高反射率金属膜の前側
基板と対向する面および裏側基板と対向する面をそれぞ
れ低反射率膜で覆えば、前記外光の表面反射を少なくす
るだけでなく、後面側の反射部材で反射された光が前記
側面反射膜の裏側基板との対向面で反射され、その光が
再び前記反射部材で反射されて他の画素領域から出射す
ることによる画質の低下を防ぐことができる。
【0023】
【実施例】図1〜図4はこの発明の第1の実施例を示し
ており、図1は液晶表示装置の一部分の正面図、図2は
図1のII−II線に沿う拡大断面図である。この実施例の
液晶表示装置は、TFT(薄膜トランジスタ)を能動素
子とするアクティブマトリックス型のものであり、液晶
層LCをはさんで対向する前後一対の基板(ガラス板等
からなる透明基板)1,2のうち、後側の基板2の内面
には、透明な画素電極3が画面の左右方向(図1におい
て横方向)および上下方向(図1において縦方向)に配
列して設けられるとともに、これらの画素電極3にそれ
ぞれ対応する能動素子(以下、TFTという)4が設け
られている。
【0024】なお、この実施例の液晶表示装置は、赤、
緑、青の3色のカラーフィルタ15R,15G,15B
を用いて加法混色により多色カラー画像を表示するもの
である。
【0025】図1において、(R)の電極は赤色画素を
表示するための画素電極、(G)の電極は緑色画素を表
示するための画素電極、(B)の電極は青色画素を表示
するための画素電極であり、これらの画素電極3は、行
方向(画面の左右方向)には交互に並べて配列され、列
方向(画面の上下方向)には同色の画素を表示するため
の画素電極同士を約1.5ピッチずつ行方向に交互にず
らしてジグザグに配列されている。
【0026】上記TFT4は、裏側基板2上に形成され
たゲート電極5と、このゲート電極5を覆うゲート絶縁
膜6と、このゲート絶縁膜6の上に前記ゲート電極5と
対向させて形成されたi型半導体膜7と、このi型半導
体膜7の両側部の上にn型半導体膜(図示せず)を介し
て形成されたソース電極8およびドレイン電極9とから
なっている。
【0027】また、上記裏側基板2の上には、各画素電
極行の一側にそれぞれ沿わせて、各行のTFT4にゲー
ト信号を供給するゲートライン10が配線されており、
各行のTFT4のゲート電極5はそれぞれ、その行に対
応するゲートライン10に一体に形成されている。
【0028】なお、上記TFT4のゲート絶縁膜(透明
膜)6は、基板2のほぼ全面にわたって形成されてお
り、前記ゲートライン10は、その端子部を除いてゲー
ト絶縁膜6で覆われている。
【0029】また、上記ゲート絶縁膜6の上には、各画
素電極列の一側にそれぞれ沿わせて、各列の各TFT4
にデータ信号を供給するデータライン11が配線されて
おり、各列のTFT4のドレイン電極9はそれぞれ、そ
の列に対応するデータライン11につながっている。
【0030】前記データライン11は、同色の画素を表
示するための各画素電極列(ジグザグの画素電極列)に
それぞれ沿わせて蛇行配線されており、各行の画素電極
3の側縁に沿う縦配線部をつなぐ横配線部は、隣接する
画素電極行の間に、上記ゲートライン10と平行に配線
されている。
【0031】なお、この実施例ではデータライン11を
ゲート絶縁膜6の上に配線し、各列のTFT4のドレイ
ン電極9をそれぞれ、その列に対応するデータライン1
1に一体に形成しているが、前記データライン11は、
TFT4を絶縁膜で覆ってその上に配線し、前記絶縁膜
に設けたコンタクト孔において前記TFT4のドレイン
電極9と接続してもよい。
【0032】また、上記画素電極3は前記ゲート絶縁膜
6の上に形成されており、この画素電極3は、その一側
縁の端部において対応するTFT4のソース電極9に接
続されている。
【0033】さらに、前記裏側基板2上には、各画素電
極行にそれぞれ対応させて、その行の各画素電極3と前
記ゲート絶縁膜6をはさんで対向する補償容量形成電極
(以下、容量形成電極という)12が設けられており、
この容量形成電極12と画素電極3とその間のゲート絶
縁膜6とによって、非選択期間の画素電極3の電位の変
動を補償するための補償容量(ストレージキャパシタ)
が形成されている。
【0034】また、画素電極3は、その横幅に対して縦
幅を若干大きくした縦長の矩形状電極とされており、前
記容量形成電極12は、画素電極3のTFT接続側とは
反対側の端縁から若干画素電極内側に片寄った部分に対
向させて、上記ゲートライン10と平行に形成されてい
る。
【0035】なお、前記ゲートライン10と容量形成電
極12は、低抵抗でかつ光の反射率が高い金属膜(例え
ばアルミニユム系合金)で形成されており、上記データ
ライン11も低抵抗で高反射率の金属膜で形成されてい
る。さらに、前記ゲートライン10と容量形成電極12
は、ゲート絶縁膜6の上に形成する画素電極3やデータ
ライン11との間の絶縁耐圧を高くするために、その表
面を陽極酸化処理されており、図では省略しているが、
これらのゲートライン10および容量形成電極12は、
陽極酸化により生成した透明な酸化膜で覆われている。
【0036】そして、前記裏側基板2の内面には、前記
TFT4およびデータライン11と画素電極3の周縁部
とを覆う透明なオーバーコート絶縁膜13が設けられて
おり、その上に配向膜14が形成されている。
【0037】一方、前側の基板1の内面には、上記後側
基板2の各画素電極3にそれぞれ対応させて、赤,緑,
青の3色のカラーフィルタ15R,15G,15Bが行
方向および列方向に交互に並べて設けられるとともに、
前記後側基板2に設けられたTFT4およびゲート,デ
ータライン10,11と容量形成電極12とにそれぞれ
対応させて側面反射膜16が設けられており、これらを
覆って形成した透明な保護膜(絶縁膜)17の上に、前
記画素電極3の全てに対向し、これらの画素電極3と対
向する部分によりそれぞれ画素領域Aを形成する少なく
とも1つの透明な対向電極18が設けられ、その上に配
向膜19が形成されている。
【0038】そして、上記前側基板1と後側基板2は、
図示しない枠状シール材を介して接合されており、これ
ら両基板1,2間の前記シール材で囲まれた領域に液晶
が充填されている。
【0039】また、上記一対の基板1,2の内面に設け
られた配向膜14,19はそれぞれ、その膜面を所定方
向にラビングすることによって配向処理されており、両
基板1,2間の液晶層LCの液晶分子は、後側基板2の
配向膜14と前側基板1の配向膜19とによってそれぞ
れの基板1,2の近傍における配向方向を規制され、両
基板1,2間において所定のツイスト角(例えばほぼ9
0°)でツイスト配向している。
【0040】また、上記一対の基板1,2の外面にはそ
れぞれ、偏光板21,22が配置されており、これらの
偏光板21,22は、それぞれの透過軸を所定の方向に
向けた状態で設けられている。
【0041】この液晶表示装置は、液晶層LCに電界が
印加されていない状態(液晶分子が初期のツイスト配向
状態に配向している状態)での表示が明表示であり、液
晶層LCへの電界の印加により液晶分子が基板1,2面
に対して立上がり配向するのにともなって光の出射率が
低くなって表示が暗くなる、いわゆるノーマリーホワイ
トモードの表示を行なうものであり、例えば液晶分子の
ツイスト角がほぼ90°である場合、前記偏光板21,
22は、それそれの透過軸を互いにほぼ直交させて設け
られる。
【0042】また、裏面側の偏光板22の背後には、液
晶表示装置にその前面側から入射して液晶層LCを透過
した光を反射するための反射部材として、散乱反射板2
3が配置されている。
【0043】そして、この実施例の液晶表示装置では、
その前側基板1の内面に設けるカラーフィルタ15R,
15G,15Bおよび側面反射膜16を、次のように形
成している。
【0044】すなわち、この実施例では、裏側基板2の
各画素電極3と表側基板2の対向電極18とが互いに対
向する各画素領域Aにそれぞれ対応させて設ける各色の
カラーフィルタ15R,15G,15Bを、画素領域A
の面積より小さい面積を有する大きさのフィルタとし、
各画素領域Aのカラーフィルタ15R,15G,15B
の外側の領域、つまりカラーフィルタに対応しない領域
を、装置前面から入射し後面側の反射板23で反射され
て装置前面に出射する光を着色することなく透過させる
無着色光出射領域aとしている。
【0045】なお、装置前面から各画素領域Aに入射し
た光のうち、上記補償容量部に入射した光は容量形成電
極12で遮られて反射板23に入射しないが、前記容量
形成電極12は高反射率の金属膜で形成されているた
め、補償容量部に入射した光は容量形成電極12で反射
される。
【0046】この実施例では、画素電極3の形状に対応
した縦長矩形状の画素領域Aに対して、各色のカラーフ
ィルタ15R,15G,15Bを図1のように、各辺の
長さが画素領域Aの横幅よりも短いほぼ正方形状に形成
し、これらのカラーフィルタ15R,15G,15Bを
それぞれ、各画素領域Aの周縁部を除く内側の領域に、
容量形成電極12の位置よりもTFT接続側にずらして
設けており、したがって、各画素領域Aの周縁部がその
全周にわたって無着色光出射領域aとなっている。
【0047】また、この液晶表示装置は、上述したよう
にノーマリーホワイトモードの表示を行なうものであ
り、隣り合う画素領域Aの間の画素間領域、つまり液晶
分子が常に初期のツイスト配向状態に配向している状態
にある電界無印加領域は、装置前面から入射した光が前
記散乱反射板23またはゲートライン10やデータライ
ン11および容量形成電極12で反射されて装置前面に
出射する領域となっている。
【0048】すなわち、後側基板2の内面に設けられた
ゲートライン10およびデータライン11は前記画素間
領域内を通っており、また容量形成電極12も画素間領
域を横切っているため、装置前面から画素間領域に入射
した光のうち、ゲートライン10およびデータライン1
1と容量形成電極12が通っている部分に入射した光は
反射板23に入射しないが、前記ゲートライン10およ
びデータライン11と容量形成電極12は高反射率の金
属膜で形成されているため、これらの部分に入射した光
も反射される。
【0049】また、上記側面反射膜16は、図2に示す
ように、クロム膜等の高反射率の金属膜16aからなっ
ており、この高反射率金属膜16aの前側基板1に対向
する面は、酸化クロム膜等の低反射率膜16bで覆われ
ている。
【0050】この側面反射膜16は、前側基板1面に低
反射率膜16bと高反射率金属膜16aとを順に積層し
て成膜し、その積層膜をフォトリソグラフィ法によりパ
ターニングして形成されたものであり、そのTFT4に
対応する部分は前記TFT4のほぼ全体を覆う面積に形
成され、ゲート,データライン10,11と容量形成電
極12に対応する部分はそれぞれ、対応するライン1
0,11および容量形成電極12の幅以下の幅を有する
連続した線状に形成されている。
【0051】なお、ゲートライン10と容量形成電極1
2は画素間領域の幅(隣り合う画素領域Aの間の間隔)
より若干狭い幅に形成され、データライン11は前記画
素間領域の幅より充分狭い幅に形成されており、前記側
面反射膜16の線状部の幅は、ゲート,データライン1
0,11および容量形成電極12のうちの最も細いデー
タライン11の幅以下に設定されている。
【0052】すなわち、この実施例では、前記画素間領
域の幅が約10μm、前記データライン11の幅が約6
μmであり、前記側面反射膜16の線状部の幅は6μm
以下である。
【0053】前記側面反射膜16は、装置前面から入射
し後面側の反射板23により反射されて装置前面に出射
する光を前記高反射率金属膜16a側面で反射させてそ
の出射方向を変えるものであり、この側面反射膜16の
画素間領域に対応する部分、つまりTFT4とゲートラ
イン10およびデータライン10,11に対応する部分
は各画素領域Aのほぼ全周を囲んでおり、また容量形成
電極12に対応する部分は、各画素領域Aの無着色光出
射領域aの一部、つまり画素領域Aの上縁側の無着色光
出射領域aを画面の左右方向に横切っている。
【0054】この液晶表示装置は、外光を利用して反射
型表示を行なうものであり、前面側から入射した光(外
光)は、前側偏光板21を透過して直線偏光光となり、
その光が液晶層LCと後側偏光板22とを順次透過して
散乱反射板23またはゲート,データライン10,12
および容量形成電極12により反射され、前記後側偏光
板22と液晶層LCと前側偏光板21とを順次透過して
前面側に出射する。
【0055】そして、装置前面から入射した光のうち、
各画素領域Aの周縁部を除く内側の領域に入射した光
は、その画素領域Aに対応するカラーフィルタ15R,
15G,15Bに入射してそのカラーフィルタの吸収波
長域の光を吸収されることにより前記カラーフィルタの
色に着色し、その着色光が反射されて装置前面に出射す
る。この着色された出射光の強度は、各画素領域Aの電
極3,18間に印加される電圧に応じた液晶分子の立上
がり配向状態に応じて変化する。
【0056】また、前記各画素領域Aに入射した光のう
ち、その画素領域Aの周縁部、つまり前記カラーフィル
タ15R,15G,15Bの外側の無着色光出射領域a
に入射した光は、カラーフィルタを通らずに、無着色光
(白色光)のまま反射されて装置前面に出射する。この
無着色の出射光の強度も、各画素領域Aの印加電界に応
じた液晶分子の立上がり配向状態に応じて変化する。
【0057】なお、前記無着色光出射領域aの一部に
は、前側基板1の内面に設けられた側面反射膜16の容
量形成電極12に対応する部分が無着色光出射領域aを
横切るように対向しており、したがって、無着色光出射
領域aの実際の出射面積は前記側面反射膜16の対向面
積分だけ小さいが、この側面反射膜16の幅は上述した
ように6μm以下であるため、前記出射面積の減少は極
く僅かである。
【0058】さらに、隣り合う画素領域Aの間の画素間
領域に入射した光は、無着色光(白色光)のまま反射さ
れて装置前面に出射する。この画素間領域を出射する無
着色光は、前記画素間領域の液晶分子が常に初期のツイ
スト配向状態にあるため、常に高強度の光である。
【0059】この画素間領域には、前側基板1の内面に
設けられた側面反射膜16のゲート,データライン1
0,11に対応する部分が対向しており、したがって、
画素間領域の実際の出射面積は前記側面反射膜16の対
向面積分だけ小さいが、上述したように、画素間領域の
幅は約10μm、側面反射膜16の幅は6μm以下であ
るため、画素間領域の出射面積の減少は極く僅かであ
る。
【0060】この液晶表示装置によれば、カラーフィル
タ15R,15G,15Bの面積が画素領域Aの面積よ
り小さいため、全ての画素領域Aにおいて、装置前面か
ら入射し後面側の散乱反射板23で反射されて装置前面
に出射する光のうちの前記カラーフィルタ15R,15
G,15Bが対応している領域を透過する光だけがカラ
ーフィルタによりその吸収波長域の光を吸収されて着色
し、前記画素領域Aのカラーフィルタ15R,15G,
15Bの外側の無着色光出射領域aを透過する光は、カ
ラーフィルタによる吸収を受けずに高輝度の無着色光の
まま透過して、その無着色光と前記着色した光とで高輝
度のカラー画素が表示される。
【0061】なお、前記カラー画素は、各画素領域Aの
カラーフィルタ15R,15G,15Bが対応している
領域からの出射光である赤、緑、青のいずれかの着色光
と、画素領域Aの周縁部の無着色光出射領域aを出射し
た高輝度の無着色光(白色光)とで表示されるが、その
画素は、人間の眼には画素全体がカラーフィルタ15
R,15G,15Bの色に着色した1つのカラー画素と
して見える。
【0062】このため、上記液晶表示装置によれば、表
示されるカラー画素が、カラーフィルタ15R,15
G,15Bの色に着色し、しかも輝度の十分な画素であ
り、したがって、表示されるカラー画像の明るさは充分
である。
【0063】また、反射型の液晶表示装置は、通常、そ
の画面の斜め上方(装置前面に垂直な方向に対して画面
の上縁側に傾いた方向)からより多く外光が入るように
画面の向きを選んで使用されるため、外光は主に画面の
斜め上方から入射する。
【0064】そして、外光の入射方向が斜め方向である
と、画素領域Aを透過して入射した光のうち主にその画
素領域Aの縁部付近を透過した光の反射光が前記縁部側
の隣り合う他の画素領域Aを透過して出射するが、上記
液晶表示装置では、カラーフィルタ15R,15G,1
5Bの面積が画素領域Aの面積より小さく、この画素領
域Aのカラーフィルタに対応しない領域が無着色光出射
領域aとなっているため、隣り合う画素領域Aの一方の
縁部付近を透過して入射した光の反射光が他方の画素領
域Aを透過して出射しても、その光が両方の画素領域A
のカラーフィルタの両方を通る確率は少なく、したがっ
て、入射光が隣り合う両方の画素領域Aのカラーフィル
タで吸収されることはほとんどない。
【0065】すなわち、赤、緑、青の3色のカラーフィ
ルタを備えた加法混色によりカラー表示を行なう液晶表
示装置においては、1つの色のカラーフィルタを透過し
てその吸収波長域の光を吸収された着色光が他の色のカ
ラーフィルタに入射すると、そのほとんどの波長光が前
記他の色のカラーフィルタで吸収されて出射光が得られ
なくなるが、このようなことは上記液晶表示装置ではほ
とんどないから、充分な出射光を得て画面を明るくする
ことができる。
【0066】さらに、上述したように外光は主に画面の
斜め上方から入射するため、隣り合う画素領域Aの両方
を透過する光のほとんどは、画面の上下方向に並ぶ画素
領域Aのうちの上側の画素領域の下縁部付近を透過して
入射した光であり、その光の反射光が下側の画素領域を
透過して出射するが、上記実施例では各画素領域Aが縦
長の矩形状をなしているのに対し、これらの画素領域A
に対応するカラーフィルタ15R,15G,15Bはほ
ぼ正方形状であるため、画面の上下方向に並ぶ画素領域
Aにそれぞれ対応するカラーフィルタの間の間隔が大き
く、したがって、入射光が画面の上下方向に並ぶ両方の
画素領域Aのカラーフィルタの両方を通る確率をより少
なくし、さらに明るい表示を得ることができる。
【0067】しかも、上記液晶表示装置では、その前側
基板1の内面に、各画素領域Aの間の画素間領域と、各
画素領域Aの無着色光出射領域aの一部の領域とに対応
させて側面反射膜16を設けているため、装置前面から
入射し後面側の反射板23により反射されて装置前面に
出射する光のうち、前記画素間領域および画素領域Aの
無着色光出射領域aの一部の領域からの出射光が、図2
に矢線で示すように側面反射膜16の側面で反射されて
向きを変え、その散乱反射光が正面方向(画面に垂直な
方向に近い方向)への出射光量が多くなった輝度分布の
光となって出射する。
【0068】そして、この液晶表示装置では、各画素領
域Aにそれぞれ対応するカラーフィルタ15R,15
G,15Bが画素領域Aの面積よりも小さい面積に形成
されているため、各画素領域Aのカラーフィルタに対応
しない無着色光出射領域aだけでなく、前記画素間領域
も、装置前面から入射し反射板23またはゲート,デー
タライン10,11や容量形成用電極12で反射されて
装置前面に出射する光を着色することなく透過させる領
域となっており、したがって、前記側面反射膜16の側
面で反射されて正面方向への出射光量が多くなった輝度
分布の光となって出射する光は高輝度の無着色光である
から、正面方向から観察される画面の明るさがさらに向
上する。
【0069】しかも、上記液晶表示装置では、外光の主
な入射方向である画面の斜め上方から入射して反射板2
3等で反射された光が、画素間領域のうちの画面の左右
方向に沿った領域に対応する横方向の側面反射膜16の
側面と、画素領域Aの無着色光出射領域aの一部に対応
させて画面の左右方向に横切るように設けられている側
面反射膜16の側面とに効率良く入射するから、これら
の側面反射膜16の側面での光の反射量を多くして、正
面輝度を効果的に向上させることができる。
【0070】さらに、上記実施例では、画素間領域に対
応する側面反射膜16を、各画素領域Aのほぼ全周を囲
むように設けているため、画素領域Aの両側縁に沿った
縦方向の側面反射膜16の側面でも光を反射させて正面
方向への出射光量を多くすることができ、したがって、
より効果的に正面輝度を向上させることができる。
【0071】また、上記実施例では、画素間領域に対応
する側面反射膜16と、画素領域Aの無着色光出射領域
aの一部に対応する側面反射膜16とを連続した線状に
形成しているため、前記側面反射膜16の側面の総面積
つまり光の反射面積を大きくして、正面輝度をより効果
的に向上させることができる。
【0072】したがって、上記液晶表示装置によれば、
その前面側から入射した外光を反射部材23で反射させ
て表示する反射型のものであっても、充分な明るさで正
面輝度の高い画面を得ることができる。
【0073】図4は、上記実施例の液晶表示装置と、こ
の液晶表示装置から上記側面反射膜16を無くした液晶
表示装置との照明光入射角度に対する表示輝度特性を比
較して示している。
【0074】なお、図4において、照明光入射角度は、
画面に垂直な方向に対する角度であり、0°は垂直方
向、−の入射角度は垂直方向から12時方向(画面の上
縁方向)の角度、+の入射角度は垂直方向から6時方向
(画面の下縁方向)の角度である。また、図4におい
て、[白表示]の表示輝度は、赤、緑、青の画素の全て
を点灯させて画面全体を白にしたときの輝度、[赤表
示]の表示輝度は、赤の画素だけを全て点灯させて画面
全体を赤にしたときの輝度である。
【0075】この図4のように、画素間領域に対応させ
て各画素領域Aの全周を囲むように側面反射膜16を設
けるとともに、画素領域Aの無着色光出射領域aの一部
に対応させて画面の左右方向に横切るように側面反射膜
16を設けている上記実施例の液晶表示装置は、外光の
主な入射方向である12時方向(画面の上縁方向)から
照明光を入射させたときの表示輝度が、[白表示]でも
[赤表示]でも、前記側面反射膜16の無い液晶表示装
置に比べて高く、したがって画面の明るさが向上する。
【0076】上記実施例の液晶表示装置の明るさの向上
率は、照明光入射角度が−10°〜−50°(垂直方向
から画面の上縁方向に10°〜50°)の範囲での[白
表示]および[赤表示]の平均値が、側面反射膜16の
無い液晶表示装置に比べて、目視評価で約10%増であ
る。
【0077】さらに、上記実施例では、前記側面反射膜
16を高反射率金属膜16aで形成しているが、この高
反射率金属膜16aの前側基板1に対向する面を低反射
率膜16bで覆っているため、装置前面に入射する外光
のうちの図2に矢線で示したように側面反射膜16が設
けられている部分に入射する光を、前記低反射率膜16
bで吸収および拡散することができ、したがって、外光
が前記側面反射膜16の前側基板2に対向する面で反射
されるいわゆる外光の表面反射を少なくして、外光の表
面反射によるコントラスト低下を軽減することができ
る。
【0078】なお、上記実施例では、側面反射膜16
を、高反射率金属膜16aの前側基板1に対向する面を
低反射率膜16bで覆った構造としたが、前記側面反射
膜16は、図3に示した変形例のように、高反射率金属
膜16aの前側基板1と対向する面および裏側基板2と
対向する面をそれぞれ低反射率膜16bで覆った構造と
してもよい。
【0079】側面反射膜16をこのような構造とすれ
ば、前記外光の表面反射を少なくするだけでなく、後面
側の反射部板23等で反射された光が側面反射膜16の
裏側基板2との対向面で反射され、その光が再び前記反
射板23等で反射されて他の画素領域Aから出射するこ
とによる画質の低下を防ぐことができる。
【0080】また、上記第1の実施例の液晶表示装置
は、各色の画素を表示するための画素領域Aを、左右方
向には交互に並べて直線状に配列し、上下方向には同色
の画素を表示するための画素領域同士を約1.5ピッチ
ずつ左右方向に交互にずらしてジグザグに配列した、い
わゆるモザイク状配列型のものであるが、この発明は、
各画素領域Aを、画面の左右方向にも上下方向にも直線
状に並べて配列した、いわゆる格子状配列型の液晶表示
装置にも適用することができる。
【0081】図5は、この発明の第2の実施例を示す液
晶表示装置の一部分の正面図である。なお、この実施例
の液晶表示装置は格子状配列型のものであり、画素領域
Aの配列状態は異なるが、基本的な構成は第1の実施例
のものと同じであるから、その詳細な説明は図に同符号
を付して省略する。
【0082】また、上記第1および第2の実施例では、
画素間領域に対応させて設ける側面反射膜16を、各画
素領域Aのほぼ全周を囲むように形成しているが、画素
間領域に対応させて設ける側面反射膜16は、画素間領
域のうちの少なくとも画面の左右方向に沿った領域に対
応させて設ければよく、このように側面反射膜16を設
ければ、外光の主な入射方向である画面の斜め上方から
入射して反射板23等で反射された光を効率良く側面反
射膜16の側面に入射させ、前記側面反射膜16の側面
での光の反射量を多くして、正面輝度を効果的に向上さ
せることができる。
【0083】なお、側面反射膜16を画素間領域に対応
させて設ける場合、この側面反射膜16を各画素領域A
のほぼ全周を囲むように設ければ、より効果的に正面輝
度を向上させることができる。
【0084】また、上記実施例のようなノーマリーホワ
イトモードの表示を行なう液晶表示装置は、その画素間
領域(液晶分子が常に初期のツイスト配向状態に配向し
ている状態にある電界無印加領域)が、装置前面から入
射した光が高輝度の無着色光のまま反射されて装置前面
に出射する領域であるため、画素間領域に対応する側面
反射膜16は省略してもよい。なお、その場合でも、T
FT4に対応する部分には側面反射膜を設けるのが望ま
しい。
【0085】さらに、上記実施例では画素間領域と画素
領域Aの無着色光出射領域aの一部とにそれぞれ対応さ
せて側面反射膜16を設けているが、前記側面反射膜1
6は、画素間領域と画素領域Aの無着色光出射領域aの
一部とのうちの少なくとも一方に対応させて設ければよ
い。
【0086】図6は、この発明の第3の実施例を示す液
晶表示装置の一部分の正面図であり、この液晶表示装置
は、画素間領域のTFT4に対応する部分だけに側面反
射膜16を設けるとともに、画素領域Aの無着色光出射
領域aの一部、つまり容量形成用電極12が設けられて
いる部分に対応させて、この無着色光出射領域aを画面
の左右方向に横切るように側面反射膜16を設けたもの
である。
【0087】なお、この実施例の液晶表示装置はモザイ
ク状配列型のものであり、側面反射膜16の形成状態は
異なるが、基本的な構成は第1の実施例のものと同じで
あるから、その詳細な説明は図に同符号を付して省略す
る。
【0088】さらに、上記第1から第3の実施例では、
側面反射膜16を連続した線状に形成しているが、前記
側面反射膜16は、それを微小面積のドット状に形成し
て、複数のドット状側面反射膜を間隔をおいて線状に並
べて設けてもよく、このようにすれば、前記側面反射膜
16の側面の総面積つまり光の反射面積を大きくして、
正面輝度をより効果的に向上させることができる。
【0089】図7〜図9はそれぞれ、この発明の第4〜
第6の実施例を示す液晶表示装置の一部分の正面図であ
る。図7および図8に示した第4および第5の実施例の
液晶表示装置は、いずれも、画素間領域のゲートライン
10およびデータライン11が配線されている部分に対
応させて各画素領域Aのほぼ全周を囲むように側面反射
膜16を設けるとともに、画素領域Aの無着色光出射領
域aの一部、つまり容量形成用電極12が設けられてい
る部分に対応させて、この無着色光出射領域aを画面の
左右方向に横切るように側面反射膜16を設けたもので
ある。
【0090】そして、図7に示した第4の実施例では、
画素間領域に対応する側面反射膜16のうちの画素領域
Aの両側縁に沿った縦方向部分を、TFT4に対応する
部分を除いて微小面積のドット状に形成し、複数のドッ
ト状側面反射膜を微小な間隔をおいて線状に並べて設け
ている。
【0091】また、図8に示した第5の実施例では、画
素間領域に対応する側面反射膜16の画素領域Aの上下
縁および両側縁に沿った横方向および縦方向部分をそれ
ぞれ、TFT4に対応する部分を除いて微小面積のドッ
ト状に形成し、複数のドット状側面反射膜を微小な間隔
をおいて線状に並べて設けている。
【0092】一方、図9に示した第6の実施例の液晶表
示装置は、画素間領域のTFT4に対応する部分だけに
側面反射膜16を設けるとともに、画素領域Aの無着色
光出射領域aの一部、つまり容量形成用電極12が設け
られている部分に対応させて、この無着色光出射領域a
を画面の左右方向に横切るように側面反射膜16を設け
たものであり、この実施例では、前記側面反射膜16を
微小面積のドット状に形成し、複数のドット状側面反射
膜を微小な間隔をおいて線状に並べて設けている。
【0093】なお、上記図7〜図9に示した第4〜第6
の実施例の液晶表示装置は、いずれもモザイク状配列型
のものであり、側面反射膜16の形成状態は異なるが、
基本的な構成は第1の実施例のものと同じであるから、
その詳細な説明は図に同符号を付して省略する。
【0094】また、上述した第1〜第6の実施例の液晶
表示装置は、赤,緑,青のカラーフィルタを備えた加法
混色によりカラー表示を行なうものであるが、この発明
は、マゼンタ、イエロー、シアンの3色のカラーフィル
タを備えた減法混色によりカラー表示を行なう液晶表示
装置にも適用できる。
【0095】なお、加法混色によりカラー表示を行なう
液晶表示装置においては、1つの色のカラーフィルタを
透過してその吸収波長域の光を吸収された着色光が他の
色のカラーフィルタに入射すると、そのほとんどの波長
光が前記他の色のカラーフィルタで吸収されて出射光が
得られなくなるのに対し、減法混色によりカラー表示を
行なう液晶表示装置においては、1つの色のカラーフィ
ルタを透過してその吸収波長域の光を吸収された着色光
が他の色のカラーフィルタに入射すると、光が2つのカ
ラーフィルターを透過することによる色混ざりを生じる
が、この発明を減法混色によりカラー表示を行なう液晶
表示装置に適用すれば、前記色混ざりはほとんど生じな
い。
【0096】さらに、上記実施例の液晶表示装置はアク
ティブマトリックス型のものであるが、この発明は、ア
クティブマトリックス型に限らず、一方の基板の内面に
一方の方向に沿う走査電極を複数本互いに平行に設け、
他方の基板の内面に前記走査電極と交差する方向に沿う
信号電極を複数本互いに平行に設けた単純マトリックス
型の液晶表示装置等にも適用することができる。
【0097】また、上記各実施例の液晶表示装置は、前
側基板1の内面にカラーフィルタ15R,15G,15
Bを設けたものであるが、カラーフィルタ15R,15
G,15Bは、後側基板2の内面に設けてもよい。
【0098】さらにまた、上記各実施例の液晶表示装置
は、その後面側の偏光板22の背後に、散散乱反射板2
3からなる反射部材を配置したものであるが、前記反射
部材は後側基板2の内面に設けてもよく、その場合は、
偏光板は前側の1枚の偏光板21だけでよい。
【0099】
【発明の効果】この発明の液晶表示装置は、いずれかの
基板の内面に、各画素領域にそれぞれ対応させて、画素
領域の面積より小さい面積を有するカラーフィルタを設
け、各画素領域のカラーフィルタに対応しない領域を、
装置前面から入射し後面側の反射部材で反射されて装置
前面に出射する光を着色することなく透過させる無着色
光出射領域とするとともに、前側の基板の内面に、前記
各画素領域の間の画素間領域と、前記各画素領域の前記
無着色光出射領域の一部の領域とのうちの少なくとも一
方の領域に対応させて、装置前面から入射し前記反射部
材により反射されて装置前面に出射する光を側面で反射
させてその出射方向を変える側面反射膜を設けたもので
あるから、外光を利用して表示する反射型表示装置であ
っても、充分な明るさで正面輝度の高い画面を得ること
ができる。
【0100】この発明の液晶表示装置において、前記側
面反射膜を前記画素領域の無着色光出射領域の一部に対
応させて設ける場合、側面反射膜を、前記無着色光出射
領域を画面の左右方向に横切るように設ければ、外光の
主な入射方向である画面の斜め上方から入射して反射部
材で反射された光が効率良く側面反射膜の側面に入射す
るため、前記側面反射膜の側面での光の反射量を多くし
て、正面輝度を効果的に向上させることができる。
【0101】また、前記側面反射膜を前記画素間領域に
対応させて設ける場合、側面反射膜を各画素領域のほぼ
全周を囲むように設ければ、より効果的に正面輝度を向
上させることができる。
【0102】さらに、前記側面反射膜を画素領域の無着
色光出射領域の一部に対応させて設ける場合、側面反射
膜を、前記無着色光出射領域を画面の左右方向に横切る
ように設ければ、外光の主な入射方向である画面の斜め
上方から入射して反射部材で反射された光が効率良く側
面反射膜の側面に入射するため、前記側面反射膜の側面
での光の反射量を多くして、正面輝度を効果的に向上さ
せることができる。
【0103】また、前記側面反射膜を、連続した線状に
形成するか、あるいは、微小面積のドット状に形成し
て、複数のドット状側面反射膜を間隔をおいて線状に並
べて設ければ、前記側面反射膜の側面の総面積つまり光
の反射面積を大きくして、正面輝度を効果的に向上させ
ることができる。
【0104】さらにまた、前記側面反射膜は高反射率の
金属膜で形成すればよいが、その場合、前記高反射率金
属膜の前側基板に対向する面を低反射率膜で覆えば、装
置前面に入射する外光が前記側面反射膜の前側基板に対
向する面で反射されるいわゆる外光の表面反射を少なく
することができ、また、高反射率金属膜の前側基板との
対向する面および裏側基板と対向する面をそれぞれ低反
射率膜で覆えば、前記外光の表面反射だけでなく、後面
側の反射部材で反射された光が前記側面反射膜の裏側基
板との対向面で反射され、その光が再び前記反射部材で
反射されて他の画素領域から出射することによる画質の
低下を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示す液晶表示装置の
一部分の正面図。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図。
【図3】側面反射膜の変形例を示す断面図。
【図4】第1の実施例の液晶表示装置と側面反射膜の無
い液晶表示装置との照明光入射角度に対する表示輝度特
性を比較して示す図。
【図5】この発明の第2の実施例を示す液晶表示装置の
一部分の正面図。
【図6】この発明の第3の実施例を示す液晶表示装置の
一部分の正面図。
【図7】この発明の第4の実施例を示す液晶表示装置の
一部分の正面図。
【図8】この発明の第5の実施例を示す液晶表示装置の
一部分の正面図。
【図9】この発明の第6の実施例を示す液晶表示装置の
一部分の正面図。
【符号の説明】
1,2…基板 3…画素電極 4…TFT(能動素子) 10…ゲートライン 11…データライン 12…補償容量形成電極 15R,15G,15B…カラーフィルタ 16…側面反射膜 16a…高反射率金属膜 16b…低反射率膜 18…対向電極 21,22…偏光板 23…反射部材(散乱反射板) A…画素領域 a…無着色光出射領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊島 剛 東京都八王子市石川町2951番地の5 カ シオ計算機株式会社八王子研究所内 (72)発明者 武井 寿郎 東京都八王子市石川町2951番地の5 カ シオ計算機株式会社八王子研究所内 (56)参考文献 特開 平5−80322(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1335

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】後面側に反射部材を備え、液晶層をはさん
    で対向する前後一対の基板のうちの一方の基板の内面に
    設けられた複数の電極と他方の基板の内面に設けられた
    少なくとも1つの電極とが互いに対向する複数の画素領
    域が画面の左右方向および上下方向に配列している反射
    型の液晶表示装置において、 いずれかの基板の内面に、各画素領域にそれぞれ対応さ
    せて、前記画素領域の面積より小さい面積を有するカラ
    ーフィルタが設けられ、前記各画素領域の前記カラーフ
    ィルタに対応しない領域が、装置前面から入射し前記反
    射部材で反射されて装置前面に出射する光を着色するこ
    となく透過させる無着色光出射領域となっているととも
    に、前側の基板の内面に、前記各画素領域の間の領域
    と、前記各画素領域の前記無着色光出射領域の一部の領
    域とのうちの少なくとも一方の領域に対応させて、装置
    前面から入射し前記反射部材により反射されて装置前面
    に出射する光を側面で反射させてその出射方向を変える
    側面反射膜が設けられていることを特徴する液晶表示装
    置。
  2. 【請求項2】前記側面反射膜は、前記各画素領域の間の
    領域のうちの少なくとも画面の左右方向に沿った領域に
    対応させて設けられていることを特徴する請求項1に記
    載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】前記側面反射膜は、前記各画素領域の間の
    領域に対応させて、前記各画素領域のほぼ全周を囲むよ
    うに設けられていることを特徴する請求項1に記載の液
    晶表示装置。
  4. 【請求項4】前記側面反射膜は、前記画素領域の無着色
    光出射領域の一部に対応させて、前記無着色光出射領域
    を画面の左右方向に横切るように設けられていることを
    特徴する請求項1に記載の液晶表示装置。
  5. 【請求項5】前記側面反射膜は連続した線状に形成され
    ていることを特徴する請求項1〜4のいずれか1つに記
    載の液晶表示装置。
  6. 【請求項6】前記側面反射膜は微小面積のドット状に形
    成されており、複数のドット状側面反射膜が間隔をおい
    て線状に並んでいることを特徴する請求項1〜請求項4
    のいずれか1つに記載の液晶表示装置。
  7. 【請求項7】前記側面反射膜は高反射率の金属膜からな
    っており、この高反射率金属膜の前側基板に対向する面
    が低反射率膜で覆われていることを特徴する請求項1に
    記載の液晶表示装置。
  8. 【請求項8】前記側面反射膜は高反射率の金属膜からな
    っており、この高反射率金属膜の前側基板に対向する面
    および裏側基板に対向する面がそれぞれ低反射率膜で覆
    われていることを特徴する請求項1に記載の液晶表示装
    置。
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