JP3237545U - 車両洗浄装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両を洗浄するためのコストの低減を図った車両洗浄装置を提供する。【解決手段】車両洗浄装置は、車両の車幅方向の両側に設けられて、車両の前後方向に交差する平坦な前面部または後面部を洗浄可能な振出し回転ユニット11Fを備え、振出し回転ユニット11Fは、設置面から立設する支柱121と、該支柱121に対して振出し可能に接続される腕部13と、該腕部13の支柱121から離れた先端部に設けられて鉛直方向を軸として回転可能な回転体15と、を備え、腕部13が振り出されることによって、回転体15が車両の前面部または後面部に当接し、車両と振出し回転ユニット11Fとのうち一方が他方に対して前方または後方に移動することにより、回転体15による車両への当接状態を維持したまま、回転体は車両の車幅方向に移動する。【選択図】図2
Description
本考案は、鉄道車両等の車両を洗浄する車両洗浄装置に関する。
従来、鉄道車両等の車両を洗浄する鉄道車輌用自動洗浄システムとして、薬剤による薬洗処理後、回転体で汚れを除去し、水で洗い流す鉄道車輌用自動洗浄システムが知られている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に開示された従来の鉄道車輌用自動洗浄システムは、ブラシ洗浄装置等を含んで構成されている。ブラシ洗浄装置は、車両洗浄区域内の線路の両側に設置され、薬液噴霧装置によって薬液が噴霧された車両をブラッシングする装置である。ブラシ洗浄装置は、車両洗浄区域内の線路の両側に設置される各4個のブラシ洗浄ユニットを備える。各4個のブラシ洗浄ユニットのうち、上流側の2個は設置面に対して略垂直に立設して設けられ、下流側の2個は設置面に対して斜めに立設して設けられている。これらのブラシ洗浄ユニットにより鉄道車両の側面が洗浄されるようになっている。
しかしながら、従来の鉄道車輌用自動洗浄システムにおいて、鉄道車両の前面、及び後面は、例えば、作業員による手洗いで洗浄される場合もあった。このため、鉄道車両を洗浄するためのコストが高かった。
本考案は、車両を洗浄するためのコストの低減を図った車両洗浄装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載された考案は、車両の車幅方向の両側に設けられて、前記車両上下方向を含む平坦な前面部または後面部を洗浄可能な振出し回転ユニットを備えた車両洗浄装置であって、前記振出し回転ユニットは、設置面から立設する支柱と、該支柱に対して振出し可能に接続される腕部と、該腕部の前記支柱から離れた先端部に設けられて上下方向を軸として回転可能な回転体と、を備え、前記腕部が振り出されることによって、前記回転体が前記車両の前面部または後面部に当接し、前記車両と前記振出し回転ユニットとのうち一方が他方に対して前方または後方に移動することにより、前記回転体による前記車両の前面部または後面部への当接状態を維持したまま、前記回転体は前記前面部または前記後面部の車幅方向に移動することを特徴とする車両洗浄装置である。
請求項1に記載の考案によれば、振出し回転ユニットは、腕部が振り出されることによって、回転体が車両の前面部または後面部に当接し、車両と振出し回転ユニットとのうち一方が他方に対して前方または後方に移動することにより、回転体による車両の前面部または後面部への当接状態を維持したまま、回転体は前記前面部または後面部の車幅方向に移動する。これによれば、振出し回転ユニットにより、車両の前面部または後面部が洗浄され、作業員による手洗いで洗浄される部分が低減されることにより、車両を洗浄するためのコストの低減をすることができる。
以下、本考案の一実施の形態を図1~4に基づいて説明する。図1は、本考案の一実施の形態に係る一対の前面用洗浄装置11F、11F(振出し回転ユニット)を有する車両洗浄装置100を示す平面図である。図2は、各前面用洗浄装置11Fを拡大して示す図である。図3は、各前面用洗浄装置11Fを車幅方向から見た側面図である。図4は、各前面用洗浄装置11Fを前方から見た側面図である。本実施形態における車両洗浄装置100によって洗浄される車両10は、前面部10F及び後面部10Bが上下方向を含む平担な面から構成された略直方体状の通勤車両である。
尚、本実施形態では、車両10の進行方向の一方を「前方」と記し、他方を「後方」と記し、進行方向に略直交する2方向をそれぞれ車幅方向及び高さ方向とする。高さ方向のうち一方を「上方」と記し、他方を「下方」と記す場合がある。
車両洗浄装置100は、図1に示すように、車両洗浄区域Pにおける不図示の線路の両側に設けられて車両10の外装部をブラシ洗浄するための装置である。この車両洗浄装置100は、車両10の前面部10Fをブラシ洗浄するための一対の前面洗浄用構造部1F、1Fと、車両10の側面部10Sをブラシ洗浄するための一対の側面洗浄用構造部1S、1Sと、車両10の後面部10Bをブラシ洗浄するための一対の後面洗浄用構造部1B、1Bと、を備える。また、車両洗浄装置100は、図1に示すように、前から、前面洗浄用構造部1F、側面洗浄用構造部1S、後面洗浄用構造部1Bの順で設けられている。
各前面洗浄用構造部1Fは、図1に示すように、そのフレーム12に支持される腕部13の基端部分130がフレーム12の前方に位置するように設置され、後面洗浄用構造部1Bは、そのフレーム12に支持される腕部13の基端部分130がフレーム12の後方に位置するように設置されている。また、本実施形態では、車両10が一定速度で自走しながら、前面洗浄用構造部1Fにより前面部10Fの洗浄が行われ、側面洗浄用構造部1Sにより側面部10Sの洗浄が行われ、後面洗浄用構造部1Bにより後面部10Bの洗浄が行われる。
一対の前面洗浄用構造部1F、1Fは、線路を挟んで対向するように配置されている。各前面洗浄用構造部1Fは、図2、3に示すように、回転ブラシ15(回転体)を含む前面用洗浄装置11Fと、該前面用洗浄装置11Fを覆う飛沫除け20と、車両10や回転ブラシ15に対して薬液または水等の洗浄水を送り出す洗浄水送出部30と、を備える。
前面用洗浄装置11Fは、図2、3に示すように、設置面G(図3に示す)から立設するフレーム12と、該フレーム12に支持される腕部13と、該腕部13を格納位置と車両10に近付く振出し位置とに回動させるトルクモータ14と、腕部13の先端部に支持される回転ブラシ15と、該回転ブラシ15を回転させる回転モータ16と、を備える。
フレーム12は、図3に示すように、設置面Gに設置されたベース120と、該ベース120から立設する棒状の支柱121と、を備える。この支柱121の上端部には、腕部13を回動させるトルクモータ14が設置されている。
また、図3に示すように、支柱121には、各腕部13が車両10に巻き込まれないように各腕部13の振出しを停止させる振出しロック部122が設けられている。
振出しロック部122は、支柱121において、水平方向に張り出した張出し板123と、該張出し板123から上方に突出して腕部13に当接されて各腕部13のそれ以上の振出しを停止させるロックピン124と、後述する不図示の検知部と、を備える。検知部は、車両10が車両洗浄区域Pの所定位置に到達したことを検知して、ロックピン124が上下方向に突没するように制御する。尚、図2では、振出しロック部122は省略されている。
このような振出しロック部122は、検知部の検知に応じて、ロックピン124を突出させた場合には、前面用洗浄装置11F及び後面用洗浄装置11Bの各腕部13を当接させることで、各腕部13の振出しを停止させることにより、各腕部13が車両10に巻き込まれないようにする。また、検知部の検知に応じて、ロックピン124を下方に没入させた場合には、前面用洗浄装置11F及び後面用洗浄装置11Bの各腕部13が車両10側に振り出される。
また、図3に示すように、支柱121には、腕部13が格納位置と車両10に近付く振出し位置との間を回動するように、当該腕部13の振出し範囲を規制する格納ストッパ125と、振出しストッパ126と、が設けられている。格納ストッパ125は腕部13を格納位置で停止させ、振出しストッパ126は腕部13を振出し位置で停止させる。このような格納ストッパ125及び振出しストッパ126に腕部13が当接することにより、腕部13の振出し範囲が規制される。本実施形態では、腕部13が、基端部分130を中心として振り出された際に、格納ストッパ125及び振出しストッパ126により、腕部13の振出し範囲が所定の角度(本実施形態では62.7度)となるように設定されている。
腕部13は、図2、3に示すように、第1腕部131と、該第1腕部131に連続する第2腕部132と、を備える。
第1腕部131は、図3に示すように、支柱121に支持されるとともに上下方向に延在する第1軸部131Aと、該第1軸部131Aの上下の端部に固定されるとともに水平方向に延在する一対の第1アーム131B、131Bと、を備える。各第1アーム131Bは、トルクモータ14の駆動に伴って、第1軸部131Aを回転中心軸として水平方向に回動されるようになっている。
第2腕部132は、上下方向に延在する第2軸部132Aと、該第2軸部132Aの上下の端部に固定される一対の第2アーム132B、132Bと、を備える。各第2アーム132Bは、第1アーム131Bの同一面上に設けられているとともに、各第2アーム132Bは、第1アーム131Bが延びる方向に交差する方向に延在して設けられている。本実施形態では、第1アーム131Bと第2アーム132Bとが成す角が128、2度となるように第1アーム131B及び第2アーム132Bは固定されている。尚、車両10の形状に応じて、第1アーム131Bと第2アーム132Bとの成す角が120度から140度となるように第1アーム131B及び第2アーム132Bは固定されていてもよい。
また、第2アーム132Bの先端部には、回転ブラシ15を回転させる回転モータ16が設置されている。また、本実施形態では、図2に示すように、第1アーム131Bの腕長さL1は1350mmとなるように形成され、第2アーム132Bの腕長さL2は787mmとなるように形成されている。
回転ブラシ15は、図3に示すように、上下方向に延在する棒状の回転軸部151と、該回転軸部151に支持された略円筒形状のブラシ部152と、を備える。ブラシ部152は、軸方向の中央部に大径部153を有して略円筒形状に形成されている。また、ブラシ部152の長さは、車両10の高さ寸法より長くなるように形成されている。
また、回転ブラシ15の軸方向の両端は、腕部13における一対の第2アーム132B、132Bに軸支されている。この回転ブラシ15は、回転モータ16の駆動力が、回転軸部151に伝達されることにより、回転軸部151を回転中心として上方から見て反時計回りに回転するようになっている。
飛沫除け20は、図2、3に示すように、設置面Gから立設するとともに、前後方向に対向する一対の第1壁部21、21と、該一対の第1壁部21、21の間に設けられてこれらを連結する第2壁部22と、を備え、上方から見てコ字型に配置されている。
洗浄水送出部30は、図3に示すように、水栓に接続される第1送水管31と、該第1送水管31にドレンバルブ32を介して接続されて、車両10に対して洗浄水を噴射する一対の車両用散水管33と、第1送水管31から分岐する送水ホース34と、該送水ホース34に接続される第2送水管35と、該第2送水管35に接続されるともに、回転ブラシ15に対して洗浄水を噴射するブラシ用散水管36と、を備える。
第1送水管31は、図2、4に示すように、飛沫除け20における一対の第1壁部21、21の下端部それぞれに支持されているとともに前後方向に延在して設けられる第1送出管本体310(図2に示す)と、該第1送出管本体310に接続されるとともに車幅方向に延在して、車両10に近付く一対の延在部311と、を備える。
各車両用散水管33は、図4に示すように、第1送水管31の各延在部311に接続されるとともに上方に立設する車両用散水管本体331と、該車両用散水管本体331に接続されるとともに車両用散水管本体331から離れるにしたがって車両10に近づくように斜めに延在する先端側両用散水管332と、を備える。車両用散水管本体331、及び先端側両用散水管332には、それぞれ、適宜な位置に均等扇型ノズル333が設けられている。均等扇型ノズル333は、前後方向に直交する面(図4における紙面方向の面)において、均等な流量分布の扇形噴霧を発生させるように設けられている。車両用散水管本体331の均等扇型ノズル333は、車両10の側面部10Sに洗浄水を噴射し、先端側両用散水管332は、車両10の上面部1Rに洗浄水を噴射する。
このような一対の前面用洗浄装置11F、11Fは以下のように動作する。例えば、作業員により車両洗浄装置100に電力が供給されることにより、各前面用洗浄装置11Fの回転モータ16が駆動して、回転ブラシ15を回転させるとともに、トルクモータ14が駆動して、腕部13A(13)が格納位置から車両10側に振り出され、腕部13が振出しストッパ126に当接して、腕部13B(13)は振出し位置で維持される。
また、各前面用洗浄装置11Fの回転ブラシ15が車両10に接触し、回転ブラシ15が一定の接触圧で、車両10の前面部10Fを擦接しつつ、回転ブラシ15は車両10の移動に伴って車両10の前面部10Fに沿って移動される。この際、洗浄水が各車両用散水管33から車両10に噴射され、洗浄水がブラシ用散水管36から回転ブラシ15に噴射される。このように一対の前面用洗浄装置11F、11Fは動作する。
一対の側面洗浄用構造部1S、1Sは、図1に示すように、線路を挟んで対向するように配置されている。各側面洗浄用構造部1Sは、図1に示すように、一対の回転ブラシ15、15(回転体)を含む側面用洗浄装置40と、該側面用洗浄装置40を覆う飛沫除け20と、車両10や一対の回転ブラシ15、15に対して洗浄水を送り出す不図示の側面用洗浄水送出部と、を備える。尚、各側面洗浄用構造部1Sにおいて、各前面洗浄用構造部1Fと同一形状で構成された部位には、同一符号を付与して、その詳細な説明を省略する。
側面用洗浄装置40は、図1に示すように、設置面Gから立設する側面用フレーム12Sと、該側面用フレーム12Sに支持される一対の側面用腕部43、43と、該各側面用腕部43の基端部分に設けられて該側面用腕部43を車両10に近付くように回動させる一対のトルクモータ14、14と、各側面用腕部43の先端部に支持される回転ブラシ15と、該回転ブラシ15を回転させる回転モータ16と、を備える。
側面用フレーム12Sは、図1に示すように、設置面Gに設置されたベース120と、該ベース120から立設する棒状の支柱121と、を備える。この支柱121の上端部には、各側面用腕部43を回動させる各トルクモータ14が設置されている。一対の側面用腕部43、43のうち一方は、支柱121の前方側に支持された「前方側腕部43F」であり、他方は、支柱121の後方側に支持された「後方側腕部43B」である。また、各回転ブラシ15は、各側面用腕部43の先端部に軸支されている。前方側腕部43Fに軸支された回転ブラシ15は、上方から見て時計回りに回転し、後方側腕部43Bに軸支された回転ブラシ15は、上方から見て反時計回りに回転するようになっている。
側面用洗浄水送出部は、車両10に向けて洗浄水を噴射する一対の車両用散水管と、各回転ブラシ15に向けて洗浄水を噴射する一対のブラシ用散水管と、を備える。
このような一対の側面洗浄用構造部1S、1Sは以下のように動作する。例えば、作業員により車両洗浄装置100に電力が供給されることにより、各回転モータ16が駆動して、各回転ブラシ15を回転させるとともに、トルクモータ14が駆動して、各側面用腕部43が車両10側に振り出される。また、各側面洗浄用構造部1Sの回転ブラシ15が車両10に接触し、回転ブラシ15が一定の接触圧で、車両10の側面部10Sを擦接しつつ、回転ブラシ15は車両10の移動に伴って車両10の側面部10Sに沿って移動される。この際、洗浄水が車両用散水管から車両10に噴射され、洗浄水がブラシ用散水管から回転ブラシ15に噴射される。このように一対の側面用洗浄装置11S、11Sは動作する。
一対の後面洗浄用構造部1B、1Bは、図1に示すように、線路を挟んで対向するように配置されている。各後面洗浄用構造部1Bは、図1に示すように、回転ブラシ15(回転体)を含む後面用洗浄装置11Bと、該前面用洗浄装置11Fを覆う飛沫除け20と、車両10や回転ブラシ15に対して洗浄水を送り出す洗浄水送出部30と、を備える。尚、各後面洗浄用構造部1Bに設けられた後面用洗浄装置11B、飛沫除け20、及び洗浄水送出部30は、各前面洗浄用構造部1Fに設けられた前面用洗浄装置11F、飛沫除け20、及び洗浄水送出部30と同一形状で構成されているため、同一符号を付与して、その詳細な説明を省略する。
各後面用洗浄装置11Bは、図1に示すように、設置面Gから立設するフレーム12と、該フレーム12に支持される腕部13と、該腕部13の基端部分130に設けられて該腕部13を回動させるトルクモータ14と、腕部13の先端部に支持される回転ブラシ15と、該回転ブラシ15を回転させる回転モータ16と、を備える。
このような一対の後面用洗浄装置11B、11Bは以下のように動作する。例えば、作業員により車両洗浄装置100に電力が供給されることにより、回転モータ16が駆動して、回転ブラシ15を回転させるとともに、トルクモータ14が駆動して、腕部13が格納位置から車両10側に振り出され、腕部13が振出しストッパ126に当接して、腕部13は振出し位置で維持される。
また、各後面用洗浄装置11Bの回転ブラシ15が車両10に接触し、回転ブラシ15が一定の接触圧で、車両10の後面部10Bを擦接しつつ、回転ブラシ15は車両10の移動に伴って車両10の後面部10Bに沿って移動される。この際、洗浄水が各車両用散水管33から車両10に噴射され、洗浄水がブラシ用散水管36から回転ブラシ15に噴射される。このように各後面用洗浄装置11Bは動作する。
このような車両洗浄装置100を用いて、車両10の外装部を洗浄する場合には、車両10が車両洗浄区域Pに進入し、車両10の前面部10Fが、車両洗浄区域Pの第1の位置に到達することにより、各側面用洗浄装置40の各側面用腕部43が車両10側に振り出されて、車両10の側面部10Sの前端に接触する。この後、さらに自走が進んで、回転ブラシ15は側面部10Sへの接触状態を維持しつつ、側面部10Sの後端まで移動することにより、車両10の側面部10Sの全体が洗浄されることとなる。
一方、車両10の前面部10Fが、車両洗浄区域Pの第1の位置に到達した際に、振出しロック部122のロックピン124が下方に没入され、各前面用洗浄装置11Fの各腕部13が車両10側に振り出される。さらに、車両10の自走が進んで、回転ブラシ15が車両10における前面部10Fにおける車幅方向の中央部に接触し、さらに自走が進んで、回転ブラシ15は前面部10Fへの接触状態を維持しつつ、前面部10Fと側面部10Sとの角部(車幅方向の外側の端部)まで移動する。これにより、車両10の前面部10Fの全体が洗浄される。この後、各前面用洗浄装置11Fの回転ブラシ15は、車両10の側面部10Sの前端に移動して、回転ブラシ15は側面部10Sへの接触状態を維持しつつ、後方に移動する。
さらに、車両10の自走が進んで、車両10の前面部10Fが、車両洗浄区域Pの第2の位置に到達することにより、各後面用洗浄装置11Bの各腕部13が車両10側に振り出され、まず各後面用洗浄装置11Bの回転ブラシ15が車両10の側面部10Sに接触し、接触状態を維持しつつ、側面部10Sと後面部10Bとの角部に移動され、この後、該角部から後面部10Bの車幅方向の中央部まで移動する。この際、洗浄水が各車両用散水管33から車両10に噴射され、洗浄水がブラシ用散水管36から回転ブラシ15に噴射される。また、腕部13が振出しストッパ126に当接して、腕部13B(13)は振出し位置で維持される。このようにして、車両10の後面部10Bの全体が洗浄される。
上述した実施形態によれば、振出し回転ユニットとしての一対の前面用洗浄装置11F、11F(11B、11B)は、設置面Gから立設する支柱121と、該支柱121に対して振出し可能に接続される腕部13と、該腕部13の支柱121から離れた先端部に設けられて鉛直方向を軸として回転可能な回転体としての回転ブラシ15と、を備え、腕部13が振り出されることによって、回転ブラシ15が車両10の前面部10Fまたは後面部10Bに当接し、車両10と一対の前面用洗浄装置11F、11Fとのうち一方が他方に対して前方または後方に移動することにより、回転ブラシ15による車両10の前面部10Fまたは後面部10Bへの当接状態を維持したまま、回転ブラシ15は前面部10Fまたは後面部10Bの車幅方向に移動する。これによれば、一対の前面用洗浄装置11F、11Fにより、車両10の前面部10Fまたは後面部10Bが洗浄され、作業員による手洗いで洗浄される部分が低減されることにより、車両10を洗浄するためのコストの低減をすることができる。
また、腕部13は、第1腕部131と、該第1腕部131に連続する第2腕部132と、を有し、第1腕部131は、直線状に延びて形成されるとともに、その基端部分130が鉛直方向を軸として振出し可能に支持され、第2腕部132は、第1腕部131と同一面上に、第1腕部131が延びる方向に交差する方向に延在して設けられている。これによれば、第2腕部132は、第1腕部131と同一面上に、第1腕部131が延びる方向に交差する方向に延在して設けられていることにより、第1腕部131を車両10に干渉させることなく、回転体としての回転ブラシ15を車両10の前面部10Fまたは後面部10Bの車幅方向の中央部まで到達させることができ、これにより、車両10の前面部10Fまたは後面部10Bを洗浄することができる。
また、第1腕部131の基端部分130には、トルクモータ14が設けられ、トルクモータ14によって、車両10に対する回転体としての回転ブラシ15の接触圧が一定になるように制御されている。これによれば、車両10の外装部を傷つけることなく洗浄する構成が実現される。
また、車両10の車幅方向の両側に設けられて、車両10の側面部10Sを洗浄可能な一対の側面用洗浄装置40、40をさらに備え、振出し回転ユニットは、車両10の進行方向の前方側に設けられて車両10の前面部10Fを洗浄する一対の前面用洗浄装置11F、11Fと、車両10の進行方向の後方側に設けられて車両10の後面部10Bを洗浄する一対の後面用洗浄装置11B、11Bと、を有し、車両10の進行方向の前から順に、一対の前面用洗浄装置11F、11F、一対の側面用洗浄装置40、40、一対の後面用洗浄装置11B、11B、の順で設けられている。これによれば、車両10の前面部10Fまたは後面部10Bに加え、車両10の側面部10Sも同時に洗浄することができるから、洗浄時間を短縮しつつ、車両10の外装部の全体を洗浄できる構成が実現される。
尚、本考案は、前記実施形態に限定されるものではなく、本考案の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本考案に含まれる。
即ち、前記実施形態において、車両洗浄装置100は、一対の前面用洗浄装置11F、11F、一対の後面用洗浄装置11B、11B、及び一対の側面用洗浄装置40、40を有して構成されているが、本考案はこれに限定されるものではない。車両洗浄装置は、一対の前面用洗浄装置11F、11Fを有して構成されているとともに、一対の後面用洗浄装置11B、11B、及び一対の側面用洗浄装置40、40は省略されていてもよい。その場合には、各前面用洗浄装置11Fの回転ブラシ15が、例えば、車両10の前面部10Fにおける車幅方向の中央部から車幅方向の外側の端部まで移動した後、車両10の側面部10Sの前端から後方に移動して、車両10の前面部10F、及び側面部10Sが洗浄されてもよい。この場合において、車両10の後面部10Bは、車両10を後面部10Bから車両洗浄区域P内に進入させて、一対の前面用洗浄装置11F、11Fで洗浄するようにしてもよい。
また、前記実施形態では、車両10が自走する一例について説明したが、本考案はこれに限定されるものではない。車両洗浄装置100を構成する一対の前面用洗浄装置11F、11F、一対の後面用洗浄装置11B、11B、及び一対の側面用洗浄装置40、40が、例えば台車に搭載されて、車両10の両側を移動するように構成されていてもよい。
また、前記実施形態では、腕部13は、第1腕部131と、該第1腕部131に連続する第2腕部132と、を有して、構成されている。即ち、腕部は、2本の腕構成部を有して構成されているが、本考案はこれに限定されるものではない。腕部は、3本以上の腕構成部を有して構成されていてもよいし、例えば、C字状に湾曲するように形成されて、その先端にある回転ブラシ15を車両10の前面部10Fまたは後面部10Bの車幅方向の中央部まで到達させるように構成されていてもよい。
その他、本考案を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本考案は、これに限定されるものではない。すなわち、本考案は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、且つ、説明されているが、本考案の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本考案の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本考案を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部、もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本考案に含まれるものである。
10 車両
10F 前面部
10B 後面部
10S 側面部
11B、11B 一対の後面用洗浄装置(振出し回転ユニット)
11F、11F 一対の前面用洗浄装置(振出し回転ユニット)
121 支柱
13 腕部
15 回転ブラシ(回転体)
130 第1腕部の基端部分
131 第1腕部
132 第2腕部
14 トルクモータ
40、40 一対の側面用洗浄装置
G 設置面
10F 前面部
10B 後面部
10S 側面部
11B、11B 一対の後面用洗浄装置(振出し回転ユニット)
11F、11F 一対の前面用洗浄装置(振出し回転ユニット)
121 支柱
13 腕部
15 回転ブラシ(回転体)
130 第1腕部の基端部分
131 第1腕部
132 第2腕部
14 トルクモータ
40、40 一対の側面用洗浄装置
G 設置面
Claims (4)
- 車両の車幅方向の両側に設けられて、前記車両の上下方向を含む平坦な前面部または後面部を洗浄可能な振出し回転ユニットを備えた車両洗浄装置であって、
前記振出し回転ユニットは、設置面から立設する支柱と、該支柱に対して振出し可能に接続される腕部と、該腕部の前記支柱から離れた先端部に設けられて上下方向を軸として回転可能な回転体と、を備え、
前記腕部が振り出されることによって、前記回転体が前記車両の前面部または後面部に当接し、前記車両と前記振出し回転ユニットとのうち一方が他方に対して前方または後方に移動することにより、前記回転体による前記車両の前面部または後面部への当接状態を維持したまま、前記回転体は前記前面部または前記後面部の車幅方向に移動することを特徴とする車両洗浄装置。 - 前記腕部は、第1腕部と、該第1腕部に連続する第2腕部と、を有し、
前記第1腕部は、直線状に延びて形成されるとともに、その基端部分が鉛直方向を軸として振出し可能に支持され、
前記第2腕部は、前記第1腕部と同一面上に、前記第1腕部が延びる方向に交差する方向に延在して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両洗浄装置。 - 前記第1腕部の前記基端部分には、トルクモータが設けられ、
前記トルクモータによって、前記車両に対する前記回転体の接触圧が一定になるように制御されていることを特徴とする請求項2に記載の車両洗浄装置。 - 前記車両の車幅方向の両側に設けられて、前記車両の側面部を洗浄可能な一対の側面用洗浄装置をさらに備え
前記振出し回転ユニットは、前記車両の前方側に設けられて前記車両の前面部を洗浄する一対の前面用洗浄装置と、前記車両の後方側に設けられて前記車両の後面部を洗浄する一対の後面用洗浄装置と、を有し、
前記車両の進行方向の前から順に、前記一対の前面用洗浄装置、前記一対の側面用洗浄装置、前記一対の後面用洗浄装置、の順で設けられていることを特徴とする請求項1~3のうち何れか一項に記載の車両洗浄装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022000890U JP3237545U (ja) | 2022-03-23 | 2022-03-23 | 車両洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022000890U JP3237545U (ja) | 2022-03-23 | 2022-03-23 | 車両洗浄装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3237545U true JP3237545U (ja) | 2022-05-20 |
Family
ID=81593663
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022000890U Active JP3237545U (ja) | 2022-03-23 | 2022-03-23 | 車両洗浄装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3237545U (ja) |
-
2022
- 2022-03-23 JP JP2022000890U patent/JP3237545U/ja active Active
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3237545 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |