JP3237292U - 角形フレキシブルコンテナ - Google Patents

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富隆 鈴木
正徳 渡辺
高志 井上
智恵美 渡部
拓真 古屋
友香 熊谷
晋介 濱田
健吾 穂苅
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Abstract

【課題】胴部が円筒状に膨らむのを防止することができ、かつ、円滑に胴部の全体に粉粒体を充填することができる角形フレキシブルコンテナを提供する。【解決手段】4つの角部9をそれぞれ挟む各一対の側壁部8の内面同士を、胴部2の内部空間を通って連結する4つのコンテナ保形用連結部材13を有する角形フレキシブルコンテナ1において、各コンテナ保形用連結部材13は、角部9を挟む一対の側壁部8の内面間に上下に間隔をあけて架け渡される複数の架け渡し糸と、複数の架け渡し糸の両端がそれぞれ固定された上下方向に延びる一対の帯片とからなる。【選択図】図1

Description

この考案は、角形フレキシブルコンテナに関する。
一般に、米、麦、樹脂ペレットなどの粉粒体の輸送および保管を行なうため、フレキシブルコンテナが使用される。フレキシブルコンテナは、柔軟性をもつシート材で形成された袋体であり、大容量(例えば、600~2000リットル程度)の粉粒体を収容することが可能な大きさを有する。フレキシブルコンテナとして、特許文献1のように、上下方向に延びる円筒状の胴部と、その胴部の下端に設けられた円形の底面部とを有する円筒形のものが広く使用されている。
この円筒形のフレキシブルコンテナは、フレキシブルコンテナ自体の製造コストは低く抑えることができるが、輸送効率および保管効率が比較的低い。すなわち、粉粒体を充填した状態の複数のフレキシブルコンテナを水平に並べて載置する場合、円筒形のフレキシブルコンテナでは、フレキシブルコンテナ同士の間に隙間が生じやすく、そのため、輸送効率および保管効率が比較的低くなってしまうという問題がある。また、円筒形のフレキシブルコンテナでは、粉粒体を充填した状態のフレキシブルコンテナを上下に積み重ねたときに、上段のフレキシブルコンテナが不安定になりやすいという問題もある。
そこで、輸送効率および保管効率を高めることが可能なフレキシブルコンテナとして、特許文献2のように、角形フレキシブルコンテナが知られている。特許文献2の角形フレキシブルコンテナは、上下方向に延びる四角筒状の胴部と、その胴部の下端に設けられた四角形状の底面部とを有する。
ところが、特許文献2の角形フレキシブルコンテナを使用しても、角形フレキシブルコンテナを構成するシート材は柔軟性を有するため、角形フレキシブルコンテナに粉粒体を充填すると、その粉粒体の重量により、四角筒状の胴部が変形して円筒状に膨らんでしまうという問題がある。胴部が円筒状に膨らむと、上記の円筒形のフレキシブルコンテナと同様、複数の角形フレキシブルコンテナを水平に並べて載置するときに、角形フレキシブルコンテナ同士の間に隙間が生じやすくなるので、輸送効率および保管効率が低下してしまう。
そこで、胴部が円筒状に膨らむのを防止することが可能な角形フレキシブルコンテナとして、特許文献3のものが提案されている。特許文献3の角形フレキシブルコンテナは、上下方向に延びる四角筒状に形成された胴部と、胴部の下端に設けられた四角形状の底面部と、四角筒状の胴部の4つの角部をそれぞれ挟む各一対の側壁部の内面同士を、胴部の内部空間を通って連結するコンテナ保形用の4つの隔壁とを有する。この隔壁は、柔軟性をもつ樹脂シートからなり、上方から見たときに、隔壁と一対の側壁部とで断面三角形状の領域が形成されるように、角部を挟む一対の側壁部の内面間に張り渡されている。
この特許文献3の角形フレキシブルコンテナは、角部を挟む一対の側壁部の内面同士が、樹脂シートからなる隔壁を介して連結されているので、角形フレキシブルコンテナに粉粒体を充填し、その粉粒体の重量で側壁部が外向きの圧力を受けたときに、側壁部の内面が隔壁で引っ張られることで側壁部の外側への変形が防止され、その結果、胴部が円筒状に膨らむのを防止することが可能となっている。
特開2005-22736号公報 特開2013-49444号公報 特開2020-132202号公報
特許文献3において、角部を挟む一対の側壁部の内面間に張り渡された隔壁には、上下に間隔をおいて複数の開口が形成されている。この開口は、角形フレキシブルコンテナに粉粒体を充填するときに、その粉粒体が隔壁を通過できるようにするためのものである。すなわち、角形フレキシブルコンテナの中央上方から角形フレキシブルコンテナ内に粉粒体を落下供給するときに、角形フレキシブルコンテナ内に供給される粉粒体を、隔壁と一対の側壁部とで囲まれる断面三角形状の領域に導入するため、隔壁には上下に間隔をおいて複数の開口が貫通して形成されている。
しかしながら、特許文献3のように、樹脂シートで形成された隔壁に上下に間隔をおいて複数の開口を形成し、その隔壁を、角部を挟む各一対の側壁部の内面間に張り渡した場合、角形フレキシブルコンテナに粉粒体を充填するときに、粉粒体の流れが隔壁の非開口部分(開口以外の部分)で堰き止められることで、隔壁と一対の側壁部とで囲まれる断面三角形状の領域に粉粒体が十分に導入されず、胴部の全体に粉粒体を充填することができないおそれがあった。
この考案が解決しようとする課題は、胴部が円筒状に膨らむのを防止することができ、かつ、円滑に胴部の全体に粉粒体を充填することができる角形フレキシブルコンテナを提供することである。
上記の課題を解決するため、この考案では、以下の構成の角形フレキシブルコンテナを提供する。
4つの側壁部が4つの角部を介して連なって上下方向に延びる四角筒状に形成された胴部と、
前記胴部の下端に設けられた四角形状の底面部と、を有し、
前記4つの側壁部および前記底面部が柔軟性をもつシート材で形成され、
前記4つの角部をそれぞれ挟む各一対の前記側壁部の内面同士を、前記胴部の内部空間を通って連結する4つのコンテナ保形用連結部材を更に有する角形フレキシブルコンテナにおいて、
前記各コンテナ保形用連結部材は、前記角部を挟む前記一対の側壁部の内面間に上下に間隔をあけて架け渡される複数の架け渡し糸と、前記複数の架け渡し糸の両端がそれぞれ固定された上下方向に延びる一対の帯片とからなり、前記一対の帯片が、前記角部を挟む前記一対の側壁部の内面にそれぞれ縫い付けられていることを特徴とする角形フレキシブルコンテナ。
このようにすると、角部を挟む一対の側壁部の内面同士が、コンテナ保形用連結部材を構成する複数の架け渡し糸を介して連結されているので、角形フレキシブルコンテナに粉粒体を充填し、その粉粒体の重量で側壁部が外向きの圧力を受けたときに、側壁部の内面が架け渡し糸で引っ張られることで側壁部の外側への変形が防止され、その結果、胴部が円筒状に膨らむのを防止することができる。ここで、架け渡し糸(つまり糸)で遮られる面積は著しく小さいので、角形フレキシブルコンテナに粉粒体を充填するときに、架け渡し糸によっては粉粒体の流れが堰き止められにくく、粉粒体は、上下の架け渡し糸の間を円滑に通過することができる。そのため、角形フレキシブルコンテナに粉粒体を充填するときに、コンテナ保形用連結部材と一対の側壁部とで囲まれる断面三角形状の領域に粉粒体を円滑に充填することができ、円滑に胴部の全体に粉粒体を充填することが可能である。
前記架け渡し糸は、合成樹脂製のエンドレスの素材で形成した合成樹脂糸を採用すると好ましい。
このようにすると、合成樹脂糸は高い引張強度を有するので、架け渡し糸を細くしてもコンテナ保形用連結部材としての強度を確保することができ、架け渡し糸で遮られる面積を効果的に小さくすることができる。しかも、合成樹脂糸は表面の滑りがよいので、粉粒体が糸の表面に引っかかりにくく、粉粒体の流れが架け渡し糸で堰き止められるのを効果的に防止することができる。
前記架け渡し糸は、直径1.5mm以下のものを採用すると好ましい。
このようにすると、粉粒体の流れが架け渡し糸で堰き止められるのを確実に防止することができる。
上下に間隔をあけて架け渡される前記複数の架け渡し糸は、前記一対の帯片の間を上下方向の一方側から他方側に向かって前記帯片で折り返しながらジグザグに延びる1本の連続糸で構成すると好ましい。
このようにすると、架け渡し糸の帯片への固定強度を確保するのが容易となる。すなわち、上下に間隔をあけて架け渡される複数の架け渡し糸を、それぞれ別々の糸で構成することも可能であるが、この場合、架け渡し糸の両端を帯片に固定するときに、糸の末端は引っ掛かる部分が無いので、架け渡し糸の両端の帯片への固定強度を確保することが容易ではない。これに対し、上下に間隔をあけて架け渡される複数の架け渡し糸を、一対の帯片の間を上下方向の一方側から他方側に向かって帯片で折り返しながらジグザグに延びる1本の連続糸で構成すると、連続糸の折り返し部分を架け渡し糸の両端として帯片に固定するときに、連続糸の折り返し部分は引っ掛かけることが可能な形状(U字状)を有するので、架け渡し糸の両端の帯片への固定強度を確保することが容易となる。
前記帯片は、上下方向に延びる経糸と左右方向に延びる緯糸とを編んでまたは織って形成され、
前記連続糸の折り返し部分は、前記緯糸と一緒に前記経糸で編み込みまたは織り込むことで前記帯片に固定されている構成を採用すると好ましい。
このようにすると、連続糸の折り返し部分を、高い固定強度をもって帯片に固定することが可能となる。
この考案は、前記底面部の中央に円筒状の排出口が設けられている角形フレキシブルコンテナに適用すると好適である。
このようにすると、角形フレキシブルコンテナに充填された粉粒体を底面部の中央の排出口から排出するときに、粉粒体の流れが架け渡し糸で堰き止められにくく、粉粒体は、上下の架け渡し糸の間を円滑に通過することができる。そのため、角形フレキシブルコンテナに充填された粉粒体を排出するときに、コンテナ保形用連結部材と一対の側壁部とで囲まれる断面三角形状の領域にある粉粒体を円滑に排出することができ、円滑に胴部の全体から粉粒体を排出することが可能である。
この考案の角形フレキシブルコンテナは、角部を挟む一対の側壁部の内面同士が、コンテナ保形用連結部材を構成する複数の架け渡し糸を介して連結されているので、角形フレキシブルコンテナに粉粒体を充填し、その粉粒体の重量で側壁部が外向きの圧力を受けたときに、側壁部の内面が架け渡し糸で引っ張られることで側壁部の外側への変形が防止され、その結果、胴部が円筒状に膨らむのを防止することができる。ここで、架け渡し糸(つまり糸)で遮られる面積は著しく小さいので、角形フレキシブルコンテナに粉粒体を充填するときに、架け渡し糸によっては粉粒体の流れが堰き止められにくく、粉粒体は、上下の架け渡し糸の間を円滑に通過することができる。そのため、角形フレキシブルコンテナに粉粒体を充填するときに、コンテナ保形用連結部材と一対の側壁部とで囲まれる断面三角形状の領域に粉粒体を円滑に充填することができ、円滑に胴部の全体に粉粒体を充填することが可能である。
この考案の実施形態にかかる角形フレキシブルコンテナを示す斜視図 図1の角形フレキシブルコンテナの底面図 図1の角形フレキシブルコンテナに粉粒体を充填する状態を示す正面図 図3の平面図 図3のV-V線に沿った断面図 図5のVI-VI線に沿った断面図 図6の帯片の近傍の拡大図
図1に、この考案の実施形態にかかる角形フレキシブルコンテナ1(以下「フレキシブルコンテナ1」という)を示す。このフレキシブルコンテナ1は、上下方向に延びる四角筒状に形成された胴部2と、胴部2の上端に設けられた四角形状の上面部3と、上面部3の中央に設けられた円筒状の注入口4と、胴部2の下端に設けられた四角形状の底面部5(図2参照)と、底面部5の中央に設けられた円筒状の排出口6と、胴部2の上部外周に固定して取り付けられた吊りベルト7とを有する。
胴部2は、4つの側壁部8が4つの角部9を介して連なって形成されている。4つの側壁部8は、いずれも同じ幅と高さをもつ四角形状のシート部分である。4つの角部9は、隣り合う各一対の側壁部8が交差する部分である。図では、角部9として、一対の側壁部8が直角に交差する角部9を示したが、一対の側壁部8が円弧状になめらかに交差する角部9を採用してもよい。胴部2の内部空間の容積(フレキシブルコンテナ1の容量)は1000~1250リットルの範囲で設定することができる。
4つの側壁部8、上面部3、底面部5は、フレキシブルコンテナ1を未使用時に折り畳むことができるように、柔軟性をもつシート材で形成されている。シート材としては、合成樹脂製(例えば、ポリプロピレン製、ポリエチレン製)のフラットヤーンを織って形成した生地を使用することができる。4つの側壁部8は、筒状に織った継ぎ目の無い一連の生地で形成され、その4つの側壁部8の上縁および下縁にそれぞれ上面部3および底面部5が縫い付けて固定されている。
注入口4および排出口6は、柔軟性をもつシート材で形成された筒体である。注入口4の下端は、上面部3の中央に形成された貫通開口10(図4参照)に挿入され、貫通開口10の周縁に縫い付けられている。注入口4の上部外周には、注入口フック11が固定して取り付けられている。同様に、排出口6の上端は、底面部5の中央に形成された貫通開口(図示せず)に挿入され、その貫通開口の周縁に縫い付けられている。注入口4および排出口6は、未使用時、畳んで胴部2内に収容可能となっている。胴部2の上部外周には、吊りベルト7とは別に充填フック12が四隅の位置に固定して取り付けられている。
図5に示すように、胴部2の内側には、4つの角部9をそれぞれ挟む各一対の側壁部8の内面同士を、胴部2の内部空間を通って連結する4つのコンテナ保形用連結部材13が設けられている。ここで、各コンテナ保形用連結部材13は、各角部9から側壁部8の内面に沿って、側面の幅寸法の約1/3(具体的には1/4以上1/2未満)に相当する距離だけ進んだ位置同士を斜めに連結するように設けられている。このように、角部9を挟んで隣接する一対の側壁部8の内面同士をコンテナ保形用連結部材13で斜めに連結することで、胴部2内には、コンテナ保形用連結部材13と一対の側壁部8とで囲まれる断面三角形状の領域21が形成されている。
図6に示すように、コンテナ保形用連結部材13は、角部9を挟む一対の側壁部8の内面間に上下に間隔をあけて架け渡される複数の架け渡し糸14と、複数の架け渡し糸14の両端がそれぞれ固定された上下方向に延びる一対の帯片15とからなる。ここで、上下に間隔をあけて架け渡される複数の架け渡し糸14は、それぞれ別々の糸で構成することも可能であるが、この実施形態では、一対の帯片15の間を上下方向の一方側から他方側に向かって帯片15で折り返しながらジグザグに延びる1本の連続糸16で構成されている。架け渡し糸14(連続糸16)は、合成樹脂製のエンドレスの素材で形成した合成樹脂糸である。合成樹脂糸としては、例えば、ポリプロピレン製のエンドレスの細幅のフィルム素材に捻りまたは撚りを施して形成したものを採用することができる。架け渡し糸14の直径は1.5mm以下である(すなわち、架け渡し糸14は、直径1.5mmの孔を通過可能な太さを有する)。一対の帯片15は、角部9を挟む一対の側壁部8の内面にそれぞれ縫い付けられている。
図7に示すように、帯片15は、上下方向に延びる経糸17と左右方向に延びる緯糸18とを編んで形成されている。具体的には、帯片15を構成する各経糸17が各緯糸18の位置で編み目を形成し、その編み目で緯糸18を締め付けることで固定している。緯糸18は左右両端で折り返しながら上下方向に進むように延びている。連続糸16の折り返し部分16aは、緯糸18と一緒に経糸17で編み込むことで帯片15に固定されている。ここでは、連続糸16の折り返し部分16aは、緯糸18に重なり合うように設けられ、各経糸17の編み目が、緯糸18と一緒に連続糸16の折り返し部分16aを締め付けることで、連続糸16の折り返し部分16aが帯片15に固定されている。帯片15は、上下方向に延びる固定糸19で側壁部8に縫い付けられている。
ここでは、経糸17と緯糸18を編んだ帯片15を例に挙げて説明したが、経糸17と緯糸18を織って形成した帯片15を採用してもよい。この場合も、連続糸16の折り返し部分16aは、緯糸18と一緒に経糸17で織り込むことで帯片15に固定することができる。
上記のフレキシブルコンテナ1に粒状物(例えば、米、麦、樹脂ペレットなど)を充填する使用例を説明する。
図3、図4に示すように、まず、充填フック12を利用して胴部2を吊り下げるとともに、注入口フック11を利用して注入口4を上方に開口した状態に保持する。そして、フレキシブルコンテナ1の中央上方に配置した充填機のシュート20から、注入口4を通ってフレキシブルコンテナ1内に粉粒体を落下供給する。このとき仮に、コンテナ保形用連結部材13(図5参照)が無い場合を想定すると、フレキシブルコンテナに充填される粉粒体の重量により、四角筒状の胴部2が変形して円筒状に膨らんでしまうという問題がある。
この問題に対し、この実施形態のフレキシブルコンテナ1は、図5、図6に示すように、角部9を挟む一対の側壁部8の内面同士が、コンテナ保形用連結部材13を構成する複数の架け渡し糸14を介して連結されているので、フレキシブルコンテナ1に粉粒体を充填し、その粉粒体の重量で側壁部8が外向きの圧力を受けたときに、側壁部8の内面が架け渡し糸14で引っ張られることで側壁部8の外側への変形が防止され、その結果、胴部2が円筒状に膨らむのを防止することが可能となっている。
ここで、図6に示すように、架け渡し糸14(つまり糸)で遮られる面積は著しく小さいので、フレキシブルコンテナ1に粉粒体を充填するときに、架け渡し糸14によっては粉粒体の流れが堰き止められにくく、粉粒体は、上下の架け渡し糸14の間を円滑に通過することができる。そのため、フレキシブルコンテナ1に粉粒体を充填するときに、図5に示すように、コンテナ保形用連結部材13と一対の側壁部8とで囲まれる断面三角形状の領域21に粉粒体を円滑に充填することができ、円滑に胴部2の全体に粉粒体を充填することが可能である。
また、このフレキシブルコンテナ1は、架け渡し糸14(連続糸16)として、合成樹脂製のエンドレスの素材で形成した合成樹脂糸を採用しており、合成樹脂糸は高い引張強度を有するので、架け渡し糸14を細くしてもコンテナ保形用連結部材13としての強度を確保することができ、架け渡し糸14で遮られる面積を効果的に小さくすることが可能である(この実施形態では直径1.5mm以下)。しかも、合成樹脂糸は表面の滑りがよいので、粉粒体が糸の表面に引っかかりにくく、粉粒体の流れが架け渡し糸14で堰き止められるのを効果的に防止することが可能である。
また、このフレキシブルコンテナ1は、図6に示すように、上下に間隔をあけて架け渡される複数の架け渡し糸14を、帯片15で折り返しながらジグザグに延びる1本の連続糸16で構成しているので、架け渡し糸14の帯片15への固定強度を確保するのが容易である。すなわち、上下に間隔をあけて架け渡される複数の架け渡し糸14を、それぞれ別々の糸で構成することも可能であるが、この場合、架け渡し糸14の両端を帯片15に固定するときに、糸の末端は引っ掛かる部分が無いので、架け渡し糸14の両端の帯片15への固定強度を確保することが容易ではない。これに対し、図6に示すように、上下に間隔をあけて架け渡される複数の架け渡し糸14を、一対の帯片15の間を上下方向の一方側から他方側に向かって帯片15で折り返しながらジグザグに延びる1本の連続糸16で構成すると、図7に示すように、連続糸16の折り返し部分16aを架け渡し糸14の両端として帯片15に固定するときに、連続糸16の折り返し部分16aは引っ掛かけることが可能な形状(U字状)を有するので、架け渡し糸14の両端の帯片15への固定強度を確保することが容易である。
また、このフレキシブルコンテナ1は、図7に示すように、連続糸16の折り返し部分16aを、緯糸18と一緒に経糸17で編み込むことで帯片15に固定しているので、連続糸16の折り返し部分16aを、高い固定強度をもって帯片15に固定することが可能である。
また、このフレキシブルコンテナ1は、図1に示す吊りベルト7で胴部2を吊り下げ、図2に示す底面部5の中央の排出口6を開くことで、胴部2に充填された粉粒体を下方に排出することができる。このとき、粉粒体の流れが、図6に示す架け渡し糸14で堰き止められにくく、粉粒体は、上下の架け渡し糸14の間を円滑に通過することができる。そのため、フレキシブルコンテナ1に充填された粉粒体を排出するときに、コンテナ保形用連結部材13と一対の側壁部8とで囲まれる断面三角形状の領域21(図5参照)にある粉粒体を円滑に排出することができ、円滑に胴部2の全体から粉粒体を排出することが可能である。
1 角形フレキシブルコンテナ
2 胴部
5 底面部
6 排出口
8 側壁部
9 角部
13 コンテナ保形用連結部材
14 架け渡し糸
15 帯片
16 連続糸
16a 折り返し部分
17 経糸
18 緯糸

Claims (6)

  1. 4つの側壁部(8)が4つの角部(9)を介して連なって上下方向に延びる四角筒状に形成された胴部(2)と、
    前記胴部(2)の下端に設けられた四角形状の底面部(5)と、を有し、
    前記4つの側壁部(8)および前記底面部(5)が柔軟性をもつシート材で形成され、
    前記4つの角部(9)をそれぞれ挟む各一対の前記側壁部(8)の内面同士を、前記胴部(2)の内部空間を通って連結する4つのコンテナ保形用連結部材(13)を更に有する角形フレキシブルコンテナにおいて、
    前記各コンテナ保形用連結部材(13)は、前記角部(9)を挟む前記一対の側壁部(8)の内面間に上下に間隔をあけて架け渡される複数の架け渡し糸(14)と、前記複数の架け渡し糸(14)の両端がそれぞれ固定された上下方向に延びる一対の帯片(15)とからなり、前記一対の帯片(15)が、前記角部(9)を挟む前記一対の側壁部(8)の内面にそれぞれ縫い付けられていることを特徴とする角形フレキシブルコンテナ。
  2. 前記架け渡し糸(14)は、合成樹脂製のエンドレスの素材で形成した合成樹脂糸である請求項1に記載の角形フレキシブルコンテナ。
  3. 前記架け渡し糸(14)は、直径1.5mm以下である請求項1または2に記載の角形フレキシブルコンテナ。
  4. 上下に間隔をあけて架け渡される前記複数の架け渡し糸(14)は、前記一対の帯片(15)の間を上下方向の一方側から他方側に向かって前記帯片(15)で折り返しながらジグザグに延びる1本の連続糸(16)で構成されている請求項1から3のいずれかに記載の角形フレキシブルコンテナ。
  5. 前記帯片(15)は、上下方向に延びる経糸(17)と左右方向に延びる緯糸(18)とを編んでまたは織って形成され、
    前記連続糸(16)の折り返し部分(16a)は、前記緯糸(18)と一緒に前記経糸(17)で編み込みまたは織り込むことで前記帯片(15)に固定されている請求項4に記載の角形フレキシブルコンテナ。
  6. 前記底面部(5)の中央に円筒状の排出口(6)が設けられている請求項1から5のいずれかに記載の角形フレキシブルコンテナ。
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