JP3237134B2 - アミノ酸生産能を有する微生物及び当該微生物を用いるアミノ酸の製造法 - Google Patents

アミノ酸生産能を有する微生物及び当該微生物を用いるアミノ酸の製造法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は発酵工業に関し、更に詳
しくはアミノ酸生産株の育種方法、それによって育種さ
れた菌株及びそれら菌株を用いるアミノ酸の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】微生物が生産するアミノ酸は、農畜産で
の飼料及び食品産業での添加物、医療での栄養製剤、化
学合成及び薬品工業での試薬、等の用途に広く使用され
ている。既知の技術としては、種々の変異原を使用した
L−リジン(Lys),L−スレオニン(Thr),L
−イソロイシン(Ile),L−バリン(Val)等の
生産株の育種方法が知られている。これらの変異株は、
代謝制御における遺伝的な解除を既に受けており、この
ために、これらの変異株は対応するアミノ酸を培地中に
放出し、蓄積する。これらの変異株は、伝統的な方法、
すなわち栄養要求変異株或はアミノ酸アナログ非感受性
変異株として育種される。
【0003】アミノ酸を生産する栄養要求変異株は対応
アミノ酸生合成の側路をブロックするか或は阻害因子と
してのアミノ酸の生成をブロックする事で得られる。例
えばVal生産バントテン酸要求大腸菌(E.Col
i)変異株(Maas W.K., Vogel H.
J.,J.Bacteriol.,v.65,p.38
8,1953)、 Lys生産ホモセリン要求コリネバ
グテリウム グルタミカス(Coryne. glut
amicus)変異株(Nakayama eta
l., J.Gen.Appl.Microbio
l., v.7, p.41, 1961)、およびV
al生産Ile,Thr,または ホモセリン要求アル
スロバクター パラフィネウス(Arthro. pa
raffineus)及びコリネバクテリウム ハイド
ロカーボクラスタス(Coryne. hydroca
rboclastus)変異株(U.S.Pat.,
No.3,700556)が知られている。
【0004】アミノ酸アナログ非感受性変異株のアミノ
酸の生産はアミノ酸生合成酵素活性のネガティブ・フィ
ードバック阻害、もしくは酵素蛋白生成の制御が解除さ
れているために起こる。Lys生産アミノエチルシステ
イン非感受性 ブレビバクテリウム属変異株(Sano
K.,Shiio I.,J.Gen.Appl.M
icrobiol.,v.16 p373,1970.
Shiio etal.,J.Biochem.,
v.68,p701,1970)、 Thr生産 アミ
ノハイドロキシ吉草酸(AHV)非感受性E.coli
変異株(Shiio I.,Nakamori S.,
Agr.Biol.Chem.,v.33,p115
2,1969)、 同ブレビバクテリウム 属変異株
(Shiio I.,Nakamori S.,Ag
r.Biol.Chem.,v.34,p448,19
70)、Ile生産AHV非感受性ブレビバクテリウム
属またはコリネバクテリウム属変異株(U.S.Pa
t., No.3, 767529)、Val生産2−
チアゾールアラニン非感受性ブレビバクテリウム及びコ
リネバクテリウム属変異株(U.S.Pat., N
o.3,893888)、Ile生産イソロイシン ハ
イドロキサメート非感受性セラチア マルセッセンス
(Serratia marcescens)(Kis
umi et al., J.Bacteriol.,
v.110,p.761, 1972)が知られてい
る。
【0005】アミノ酸の生産性が改善されたものとし
て、アミノ酸アナログ非感受性変異と栄養要求性変異を
組み合わせたものが知られている(U.S.Pat.,
No.3, 893888)が、これらは栄養要求性
であるため、その栄養物質含有培地でしか生育出来ず、
産業上更に改善が望まれる。
【0006】また、組換えDNA技術の応用として、遺
伝子供与生物のアミノ酸合成遺伝子含有染色体DNAフ
ラグメントを分離し、これをin vitroで多コピ
ープラスミドDNAと組み合わせて得たハイブリッドD
NAを高アミノ酸生産性株に導入する方法(U.S.P
at., No.4, 278765; 4, 391
907)を基本とするアミノ酸生産株の調製法がある。
本法によると、染色体DNAフラグメントを分離し、変
異させて、アミノ酸生合成の調節を消去している。一般
論として、組換えDNAの受容株は、合目的に作られた
株、もしくは、DNA供与株そのものが用いられる。然
しながら、上述の種々の方法では、これまでのところ、
IleまたはVal生産E.coli優秀株を育種する
ことが出来なかったのである。それ故、アミノ酸生産株
の新育種方法の開発が依然として要求されているわけで
ある。
【0007】さて現在までのところ、我々が関心を持っ
て研究し、成果をあげたアミノアシルt−RNA合成酵
素遺伝子を変異せしめることを特徴とした対応するアミ
ノ酸の高生産性株は、知られていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】アミノアシルt−RN
A合成酵素、即ちアミノ酸の活性化酵素は、素材である
アミノ酸から蛋白質を合成する場合の必須因子であり、
活性化されたアミノ酸の合成、つまり、 アミノ酸の対
応t−RNAへの結合を触媒する。 多くの場合、ひと
つのアミノ酸に対し一種のアミノアシルt−RNA合成
酵素しか存在しないので完全失活は致命的であり、条件
づき変異しか起り得ないと思われる。
【0009】アミノアシルt−RNA合成酵素が変化し
た変異株について、以下の報告がある。 1.Roth J.R., and Ames B.
N., J.Mol.Biol., v.22, p.
325, 1966. 2.Neidhardt F.C., Bacteri
ol. Rev., v.30, p.701, 19
66. 3.Folk W.R., and Berg P.
J., Bacteriol., v.102, p.
193, 1970. 4.Iaccarino M., and Berg
P.J., Bacteriol., v.105,
p.527, 1971. 5.Johnson E.M. et al., J.
Bacteriol.,v.129, p.66, 1
979.
【0010】アミノアシルt−RNA合成酵素変異にお
いて栄養要求性を示す場合があるが、これは、通常の栄
養要求変異株ではない。というのは、アミノ酸生合成能
が損なわれているのではなく、アミノ酸を蛋白合成へ利
用する能力が低下しているからである。一方、この種の
栄養要求性変異は、対応アミノ酸の生合成を増強する変
異、すなわち対応アミノ酸の細胞内濃度を増大させる更
なる変異により抑制されて、表現上は栄養非要求性とな
ることが報告されている(上記文献1, 4−5)。然
しながら、この栄養要求性を示すアミノアシルt−RN
A合成酵素変異に基づいて、育種されたアミノ酸生産
株、及びその育種方法については未だ知られていないの
である。当然アミノ酸の過剰生産をもたらすこれら変異
の役割についても解析されていない。本発明はアミノア
シルt−RNA合成酵素遺伝子に変異を施すことによ
り、最終的には栄養要求性を付加することなく、アミノ
酸生産能の増強した菌株を育種すること、更に詳しく
は、Ile及びVal生産E.coli株の育種方法と
それにより得られた変異株によるIle及びValの発
酵生産の方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、後に詳
述する様に、本発明に基づいて、培地への通常量以上の
対応アミノ酸の添加により生育が回復される栄養要求性
を発現するアミノアシルt−RNA合成酵素変異と、当
該アミノ酸の生合成阻害が解除された変異を結びつける
ことにより当該アミノ酸生産能が増強された生産株を育
種する方法を開発することにより、達成された。即ち、
生産しようとするアミノ酸に対応するアミノアシルt−
RNA合成酵素遺伝子の変異であって、生育のために該
アミノ酸の生合成経路が遮断された変異株の該アミノ酸
の要求性変異と、該アミノ酸生合成の代謝制御変異とか
らなるアミノ酸生産菌の育種方法であり、該アミノ酸生
合成の代謝調節変異株をアミノアシルt−RNA合成酵
素遺伝子の変異株より復帰変異法を用いて得られる育種
方法に関する。すなわち、本願に係る発明は、(1)生産
しようとするアミノ酸に対応するアミノアシルt-RNA合
成酵素遺伝子の変異であって、当該変異を有する変異株
に生育のために当該アミノ酸の添加を必要とするアミノ
酸要求性の表現形を与え、当該アミノ酸の生合成経路が
遮断された他の変異株が生育のために要求する量以上の
当該アミノ酸の添加を生育のために必要とする第一の変
異、及び(2) 当該アミノ酸要求性の表現形を相補する変
異であって、アミノ酸の生産に係わる遺伝子上にある第
二の変異を有し、並びに当該アミノ酸の生産能を有する
微生物、第二の変異が、アミノアシルt-RNA合成酵素遺
伝子の第一の変異を有する変異株のアミノ酸要求性を相
補する復帰変異法を用いて得られるものである上記の微
生物、生産しようとするアミノ酸がイソロイシン又はバ
リンである上記の微生物、及び微生物が大腸菌である上
記の微生物である。さらに、本願に係る発明は、上記の
微生物を培地に培養し、該培地に生産しようとするアミ
ノ酸を蓄積させることを特徴とする当該アミノ酸の製造
法であり、詳しくは生産しようとするアミノ酸がイソロ
イシン又はバリンである上記の製造法である。
【0012】栄養要求性を示すアミノアシルt−RNA
合成酵素変異は、対応アミノ酸への該酵素の基質親和性
を数倍減少(すなわちKmを増加)させた(上記文献
3−4)。それ故、細胞内の活性化アミノ酸(対応アミ
ノアシルt−RNA)生成が減少する。この状況下で
は、もし当該アミノ酸の生合成に関与する構造遺伝子の
発現が、アテニュエーションによる制御機構をもってい
るものであれば、転写は著しく増大する。この制御機構
は、E.coliなど数種の細菌の多数のアミノ酸オペ
ロンに存在していることが知られている(Kolter
R., Yanofsky C., Ann.Re
v.Genet., v.16,p.113, 198
2; Matsui K. et al., Nuc
leicAcids Res., v.14, p.1
0113, 1986; Shimotsu H. e
t al.,J.Bacteriol., v.16
6,p.461, 1986; Kuroda M.
I. et al.,J.Bacteriol.,
v.167, p.792, 1986)。
【0013】更に、アミノアシルt−RNA生成の減少
は、細胞内グアノシン−4−リン酸(ppGpp)濃度
を増大させ、これがアミノ酸オペロンの転写の始動を活
性化することが知られている(Stephens J.
C. et al.,Proc.Nat.Acad.
Sci.USA, v.72, p.389, 197
5;Cashel M., and Rudd K.
E. In:Esherichia coli and
Salmonella typhimurium:c
ellular and molecular bio
logy(Vol.12, Neidhardt F.
C., ed.), p.1410,ASM, Was
hington, 1987).これらの事実を結合す
ると、対応するアミノアシルt−RNA合成酵素変異に
よって当該アミノ酸の過剰生産の可能性が生まれる。そ
して、この可能性は、当該アミノ酸の生合成酵素活性阻
害などの調節を解除することで実現されると考えられ
る。
【0014】アミノ酸の過剰生産の目的の実現のために
必要なアミノ酸生合成酵素遺伝子の高度発現は対応アミ
ノ酸を培地に通常量添加してもアミノ酸の要求性が充分
には抑制されない、アミノアシルt−RNA合成酵素変
異によってのみ可能となる。これらの変異は、対応アミ
ノ酸非要求性の親株N−メチル−N’−ニトロ−N−ニ
トロソグアニジンで処理する様な伝統的変異誘導法によ
り誘導され得るであろう。目的変異株のスクリーニング
は、対応アミノ酸高濃度(3−10mg/ml)添加培
地で緩慢に生育し、無添加培地もしくは通常量の対応ア
ミノ酸添加培地には生育しない栄養要求株を選ぶことに
より行われる。このスクリーニング法によってアミノア
シルt−RNA合成酵素活性低下変異株のみが得られ
る、というのは、対応アミノ酸生合成経路をブロックさ
れた変異株の生育は培地へのアミノ酸低濃度(0.00
5−0.05mg/ml)添加で回復され得るからであ
る。
【0015】この変異株を更に変異処理し、対応アミノ
酸無添加もしくは低濃度添加培地に生育する復帰変異株
を選ぶことにより、細胞内関連アミノ酸生成濃度が増大
した変異株を得ることが出来る。ここで言う復帰変異株
とは、当初起こった変異が原形に復するような変異が起
こったものではなく、他の遺伝子などDNA上の別の場
所に生じた変異が、当初の変異による傷害を修復したと
いう場合の復帰変異株をいい、擬復帰変異株とも言われ
るものである。この方法によって、アミノ酸の大量生産
に係わる多種類の遺伝子レベルでの変異を誘導すること
ができ、変異株の選択を繰り返すことによりアミノ酸高
生産株が得られるのである。復帰変異株がなおアミノア
シルt−RNA合成酵素活性の低下の状態にあること
は、アテニュエーションの除去などそのアミノ酸の高生
産性に役だっているわけである。以上の様にして、有用
なアミノ酸生産株を育種することができる。更に言え
ば、アナログ非感受性変異などの既知の変異と、上述の
アミノアシルt−RNA合成酵素活性低下変異と、もし
くは更に(擬)復帰変異をも加えた上で、これらの変異
を形質転換法、形質導入法、接合法、あるいは、プロト
プラスト融合法等で組み合わせてアミノ酸生産性を向上
せしめることが可能である。変異を集合する手段として
組換えDNA技法を適用することも可能である。本発明
によって、エシェリヒア(Esherichia)属細
菌人工変異株を使用する既知の方法よりも高収率でVa
l及びIleを生産する変異株が育種されたのである。
【0016】以上、本発明について説明したが、実施例
において更に詳細に説明する。
【0017】
【実施例】
【0018】
【実施例1】 1、高濃度Ile要求性変異株の採取
【0019】E.coli K12 W3350株をN
−メチル−N’−ニトロ−N−ニトロソグアニジンで処
理し、Ile 10mg/ml存在下、37℃、24時
間振とう培養した。細胞を洗い、グルコース0.2%含
有最少培地に懸濁し、37℃でインキュベートした。吸
光度 590nm(A590)の濁度で測定して2倍に
生育した時点で、ペニシリン G を2000 uni
ts/mlになるように添加し、37゜C、3時間イン
キュベート後、細胞を洗い、グルコース 0.2%及び
Ile 10mg/ml含有最少寒天培地にスプレッ
ドした。その後常法により、Ile高濃度含有培地生育
可能Ile要求変異株を採取した。この様にして、それ
ぞれ独立にIleS2, IleS17, 及び、 I
leS32の3株を分離した。表1に、種々のIle濃
度の最少培地にて18時間培養したIle要求変異株の
生育度(590 nm における吸光度、 A590)
を示す。
【0020】
【表1】
【0021】一般的な、アミノ酸生合成経路がブロック
されたタイプのIle要求変異株VL330(ilv
A、 スレオニン デアミナーゼ遺伝子)は、Ile
0.05mg/ml含有培地で、最大生育に達してい
る。変異株IleS2,IleS17, IleS32
は、生育に、遥かに高濃度のIleを要求している。更
に、変異株IleS17は、Ile 5mg/ml含有
培地においても、なお、不充分な生育を示している。
【0022】遺伝解析の結果、IleSシリーズのIl
e要求性変異は、E.coli染色体上、スレオニンオ
ペロンとロイシンオペロンの間で、イソロイシルt−R
NA合成酵素遺伝子のある場所にマッピングされた。さ
らに常法により測定したIleS2及びIleS17の
イソロイシルt−RNA合成酵素活性は、各々、親株
E.coli W3350株の活性の43%及び37%
と低い値を示した。
【0023】2、高Val要求性変異株の採取
【0024】W3350株から誘導したE.coli
VL1502(ValR, pyrB::Tn5)、を
N−メチル−N’−ニトロ−N−ニトロソグアニジン処
理し、Val 10mg/ml存在下、37℃、30時
間通気培養した。ついで既述のペニシリン濃縮を2回施
した後、Val要求変異株を採取した。調べたコロニー
の約20%が、Val要求性であった。この様にして、
それぞれ独立の9株のValSシリーズ変異株を分離し
た。表2に、種々のVal濃度の最少培地にて20時間
培養した3株のValSシリーズ変異株の生育度(59
0 nm での吸光度、 A590)を示す。
【0025】
【表2】
【0026】ValSシリーズVal要求性変異は、す
べて、pyrB::Tn5をマーカーとするP1ファー
ジ形質導入で、高頻度(82−96%)に形質導入され
た。本結果は、ValS変異がマップされている同じ遺
伝子位置に,Val要求性変異が存在することを示して
いる。数種のValS変異株につき、常法によりバリル
t−RNA合成酵素活性を測定したところ、その数値は
減少しており、ValS52株のバリルt−RNA合成
酵素活性は親株の16%にしか過ぎなかった。この様に
して、上述の方法を用いることにより、アミノアシルt
−RNA合成酵素活性が低下した変異株を容易に得るこ
とができる。
【0027】3、IleS17変異株中のグアノシン−
4−リン酸(ppGpp)濃度の測定
【0028】対応アミノ酸飢餓培養の期間、IleS変
異株、及び、ValS変異株では、対応アミノアシルt
−RNA合成酵素活性が弱いために、イソロイシルt−
RNA濃度、或は、バリルt−RNA濃度が減少するも
のと考えられる。その結果、ppGpp生成が増加して
いるに違いない。それ故、Ile含有最少培地で生育し
た親株W3350と変異株IleS17の細胞内ppG
pp濃度を常法により測定した。
【0029】
【表3】
【0030】表3の結果の中で、変異株IleS17の
ppGpp濃度は、同一条件で生育した親株W3350
のppGpp濃度の4倍である。更に、ppGpp濃度
は、生育培地のIle濃度に依存している、すなわち、
Ile濃度が高くなるにつれて、IleS17細胞中の
ppGpp濃度は低くなった。
【0031】4、IleSシリーズ変異株のスレオニン
デアミナーゼ活性の測定
【0032】E.coli株のIle及びVal生産
は、ilv−オペロンの発現量に依存するに違いない。
ilvGMEDAオペロンの作用発現に対するIleS
変異の効果を測定するために、Ile低濃度(0.01
または0.05mg/ml)添加、及び、高濃度(5.
2mg/ml)添加培地で生育させたIleSシリーズ
変異株について、スレオニン デアミナーゼ(ilv
A)活性を、常法を用いて測定した(表4)。
【0033】
【表4】
【0034】表4に示した結果の中で、スレオニン デ
アミナーゼ活性は、いずれのIle添加濃度において
も、IleSシリーズ変異株の方が、親株W3350よ
り高かった。また、Ile 5.20mg/ml添加培
地で、変異株IleS17が最大のスレオニン デアミ
ナーゼ活性(親株W3350の14培)を示している。
【0035】
【実施例2】 1、IleSシリーズ変異株よりのIle生産性復帰変
異株の採取
【0036】IleS2、 IleS17 and I
leS32をN−メチル−N’−ニトロ−N−ニトロソ
グアニジン処理し、グルコース 0.2%添加 または
グルコース 0.2% と Thr 3mg/ml添加
最小培地プレートにスプレッドし、48〜72時間培養
した。出現した復帰変異株について、培地へのIle分
泌能、及びIle要求(ilvA)変異株を用いるハロ
ー生成能(表5)を調べた。
【0037】
【表5】
【0038】この様にして、IleSシリーズ変異株を
用いることによりIle生産性変異株が、容易に得られ
る。
【0039】Ile生産性復帰変異株について、スレオ
ニン デアミナーゼ活性、及び最終生産物Ileによる
当該活性阻害を測定した。殆どのIle生産性復帰変異
株のスレオニンデアミナーゼは、1mM Ileによっ
て阻害されなかった。更に、Ile生産復帰変異株Re
v7434(IleS2からの誘導株)のスレオニンデ
アミナーゼは、最終生産物に対し全く非感受性であっ
た。Rev7434株についての遺伝解析、及びDNA
シーケンス分析の結果、その最終生産物による阻害の完
全な解除の変異は、スレオニン デアミナーゼをコード
しているilvA遺伝子内で起こっていることがわかっ
た(ilvA mutation)。
【0040】2、ValR, ilvA7434,及び
ileS17変異をもつIle生産株の育種
【0041】Rev7434株は他のE.coli K
12株と同じく、ilvGMEDA オペロンの発現を
減少させる作用を示す変異をilvG遺伝子に受けてい
る。この損傷を除くために、Rev7434株からVa
l耐性変異株を、グルコース 0.2% 及び Val
1mg/ml添加寒天培地にスプレッドすることによ
り採取した。この様にして、ilvGMEDA オペロ
ンに存在するVal耐性関与遺伝子においてあらたに変
異が起こったValR株VL1886を得た。VL18
86株で増殖させたファージP1を用いて、VL334
株(thrCilvA)へ形質導入した。グルコース
0.2% 及び Thr 0.05mg/ml添加最少
培地でIle 形質導入株を採取した。その90%以
上が、Val耐性株で、Ileによるスレオニン デア
ミナーゼ阻害に対し非感受性であった。この様にして、
VL1887(thrC ilvA7434 val
R)を得た。次いでIleS17で増殖させたファージ
P1をVL1887株への形質導入に使用した。グルコ
ース添加最少培地にて、Thr形質導入株を採取し
た。その50%が緩慢な生育を示し、Ile添加により
生育が促進された。これらの株は、いずれも、IleS
変異を受けとった形質導入株であった。この様にして、
valR,ilvA7434,及びIleS17変異を
同時にもっている変異株VL1892株を得た。この株
は、Ile非感受性スレオニン デアミナーゼを有し、
活性もRev7434の場合より6−10倍高い値を示
した。ハロー形成法により、VL1892株のIle生
産性が明かになった。
【0042】3、低コピープラスミドを用いることによ
るilv−オペロンを有するIle生産株の育種
【0043】AB1206株は低コピープラスミドF’
14を宿し、F’14上にはilv−オペロンの染色体
フラグメントが存在し、同時に対応する染色体上の遺伝
子を欠損している。VL1886で増殖させたファージ
P1を、AB1206株の形質導入に使用した。グルコ
ース 0.2% 及び Val 1mg/ml添加最少
培地で形質導入株を採取した。この様にしてvalR変
異、及びilv7434変異(常法によるスレオニン
デアミナーゼ活性測定で立証された)をもっているF’
14プラスミドを有する株KX139を得た。このプラ
スミドは、接合によって、多種類のE.coli株中
に、具体的には、IleS17に、移行され得る。然し
ながら、recA株中では、高頻度の染色体への挿入
が原因で、このF’14プラスミドは不安定である。そ
れ故、recA変異を、NK6659(Hfr KL1
6 srl::Tn10 recA)株から通常の接合
法を用いて導入した。組換え株は、テトラサイクリン
0.01mg/ml添加 L−broth寒天培地上で
採取し、当該株中、UV感受性IleS株を選択した。
この様にして、遺伝子型がileS17 recAを有
する変異株KX140を採取した。接合により、KX1
40細胞中に、プラスミドF’14(valRilvA
7434)を挿入してKX141株を育種した。ハロー
形成法により、当該株のIle生産性が示された。
【0044】4、Ile新生産菌株を用いたIle生産
【0045】E.coli VL1892株 及び K
X141株を、M9寒天培地で培養したのち、50ml
のL−ブロス(ペプトン 10g/l,酵母エキス 5
g/l,グルコース 1g/l及び塩化ナトリウム 5
g/l, pH7.2)含有エーレンマイヤーフラスコ
に、白金耳にて接種した。フラスコを、回転シェーカー
に架けて、200 r.p.m.、37℃,18時間培
養し、シード培養液を得た。グルコース 30g/l,
硫酸アンモニウム 5g/l,KHPO2g/
l,MgSO・7HO 0.4g/l,FeSO
・7HO 0.02g/l,MnSO・5H
0.02g/l,酵母エキス 0.2g/l,及びTh
r 1g/l含有メイン培地を調製した。300mlの
培地を、500ml容ジャーファーメンターに注入し、
121℃,15分殺菌した。30mlの上記のシード培
養液を接種し、900r.p.m.回転、1:1/mi
n通気して 培養した。培養pHを約7.2に、pHモ
ニター指示により、自動的に、 10%−Thr, 6
0%−グルコース,及び25%−NHOH(10:
7:1)混合液をフィードすることにより、制御した。
46時間培養後のVL1892株培養液、及び、KX1
41培養液中のIle蓄積濃度は、それぞれ、8−13
g/l,および、11−17.8g/lであった。 K
X141株はブタペスト条約で認められているソ連のA
ll−Union Collection of In
dustrial Microorganisms i
n VNIIGENENTIKAにVKPM B−47
81として寄託されている。
【0046】
【実施例3】 1、Val生産IleS32 ValR復帰変異株の採
【0047】Val生産株採取のため、IleS及び
ValR(ilvG)の変異を受けた菌株の育種を試み
た。 先ずValR(ilvG)変異により、E.co
liK12株が本来欠損している、Val生合成路のキ
イ酵素のひとつであるVal非感受性アセトヒドロキシ
酸合成酵素IIを回復させた。ファージP1媒介の形質
導入によって、C600 ValR(Val 1mg/
mlに耐性)株からValR変異形質を、また、Ile
S32株からileS32変異を、VL334(thr
C ilvA)株の染色体中に導入した。グルコース
0.2%及びVal 2mg/ml含有M9寒天培地
で、valR形質導入株を採取し、またIle 2mg
/ml含有M9寒天培地で、Thr,IleS形質導
入株を採取した。
【0048】この様にして、IleS32 ValR株
を育種した。次いで、当該株のIle非要求性復帰変異
株を、Ile無含有M9培地にプレートすることにより
選択した。本プレートに生育したコロニーについて、I
le 0.05mg/ml含有M9最少寒天培地でのI
le及びVal要求性のE.coliを用いてハロー形
成能を調べた。この様にして、Valを分泌するRev
835, Rev839 and Rev874を採取
した。ファージP1による形質導入によって、これら復
帰変異株が、他のE.coli株に移行させ得るile
S変異を保持していることが判った。
【0049】2、栄養要求復帰変異株を用いるVal生
【0050】採取した変異株のVal生産能を試験管培
養で調べた。発酵培地組成は、グルコース 50g/
l,硫酸アンモニウム 10g/l,KHPO
g/l,MgSO・7HO 0.4g/l,FeS
・7HO 0.02g/l,MnSO・5H
O 0.02g/l,及びCaCo(別殺菌) 20
g/l,pH7.2であった。20ml容試験管に、3
mlの培地を注入し、被検株菌体を一白金耳接種し、3
7℃、46時間培養した。 表6に、発酵ブロス上澄液
中の、Val含量を示す。
【0051】
【表6】
【0052】3、Val高生産有用株の育種
【0053】Val生産株を改良するために、またVa
l生産に対しileS変異が果たす役割を明らかにする
ために、Rev874株をもとに、IleS株及びI
leS株を採取した。DNA供与株NK6066(t
hr::Tn9)細胞に増殖させたファージP1を用
い、Rev874株の染色体中に thr::Tn9を
形質導入した。クロラムフェニコール 10μg/ml
含有L−ブロス寒天培地にて、形質導入株を採取した。
それらの中から、Ile無添加最少培地で迅速に生育す
る(IleS)Thr要求株VL1966を得た。当
該株の細胞を、IleS17株で増殖させたファージP
1を用いて形質導入した。形質導入株は、グルコース
0.2%及びIle 2mg/ml含有M9最少培地に
て選択した。Thr形質導入株中から、VL1968
(IleS)、及び、VL1970(IleS17)
の二株を得た。この二株とRev874のVal生産性
を、前述の培養法を用いて調べた。生産性は、培養液の
吸光度に対するVal蓄積濃度の比率で計算した。結果
を、表7に示した。
【0054】
【表7】
【0055】表7から、ileS変異が、E.coli
Val生産株のVal生産性を著しく増大することが
判る。また、培地へのIle添加で、僅かにしか生育が
回復されないileS17変異が、Val生産性をより
大幅に高めることが判る。Val生産改良株VL197
0が、Val生産に効果があるilvオペロンと、イソ
ロイシルt−RNA合成酵素活性が低下したileS1
7変異とを、組み合わせることにより育種出来たのであ
る。
【0056】4、E.coli新株VL1970を用い
るVal生産
【0057】E.coli VL1970株を、シード
培地を注入したエーレンマイヤーフラスコにて37℃,
18時間,300r.p.m.で、回転培養した。シー
ド培地として、グルコース 1%含有M9最少培地を用
いた。メイン培地として、グルコース 30g/l,硫
酸アンモニウム 5g/l,KHPO 2g/l,
MgSO・7HO 0.4g/l,FeSO・7
O 0.02g/l,MnSO・5HO 0.
02g/l,塩化ナトリウム 0.6g/l,及び酵母
エキス 0.25g/l,pH7.2、組成の培地を調
製した。300mlのメイン培地を500ml容ジャー
・ファーメンターに注入し、121℃,15分殺菌し
た。30mlの上記組成のシード培養液を接種し、37
℃,900r.p.m.回転、1:1/min通気し
て、培養した。培養pHを、約7.2に、pH−モニタ
ー指示により、自動的に、50% glucose及び
25%−NHOH(6:1)混合液をフィードするこ
とにより制御した。46時間培養したブロス中のVal
濃度は、8.2−10.6g/lであり、組換えDNA
法で育種したE.coliの場合の7倍であった。 V
L1970株はブタペスト条約で認められているソ連の
All−Union Collection of I
ndustrial Microorganisms
in VNIIGENETIKAにVKPM B−44
11として寄託されている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C12R 1:19) C12R 1:19) (72)発明者 ウラジミール・ゲオルギェウィッチ・デ バボフ ソビエト連邦、113545、1 モスクワ、 1 ドロジュニー プロイエズド、 フ セソユーズヌイ・ナウチノ−イスレドワ ーチェルキー・インスチツート・ゲネキ チ・イ・セレクツイー・プロムイシュレ ンヌイフ・ミクロオルガニズモフ内 (72)発明者 ガブリローバ ソビエト連邦、113545、1 モスクワ、 1 ドロジュニー プロイエズド、 フ セソユーズヌイ・ナウチノ−イスレドワ ーチェルキー・インスチツート・ゲネキ チ・イ・セレクツイー・プロムイシュレ ンヌイフ・ミクロオルガニズモフ内 (72)発明者 ザカタエバ ソビエト連邦、113545、1 モスクワ、 1 ドロジュニー プロイエズド、 フ セソユーズヌイ・ナウチノ−イスレドワ ーチェルキー・インスチツート・ゲネキ チ・イ・セレクツイー・プロムイシュレ ンヌイフ・ミクロオルガニズモフ内 (72)発明者 ルステム・サイドウィッチ・シャクロフ ソビエト連邦、113545、1 モスクワ、 1 ドロジュニー プロイエズド、 フ セソユーズヌイ・ナウチノ−イスレドワ ーチェルキー・インスチツート・ゲネキ チ・イ・セレクツイー・プロムイシュレ ンヌイフ・ミクロオルガニズモフ内 (72)発明者 タチアナ・アレキサンドロフナ・バッチ ーニ ソビエト連邦、113545、1 モスクワ、 1 ドロジュニー プロイエズド、 フ セソユーズヌイ・ナウチノ−イスレドワ ーチェルキー・インスチツート・ゲネキ チ・イ・セレクツイー・プロムイシュレ ンヌイフ・ミクロオルガニズモフ内 (72)発明者 エフゲニー・モイセーウィッチ・クルゲ ス ソビエト連邦、113545、1 モスクワ 1 ドロジュニー プロイエズド、 フ セソユーズヌイ・ナウチノ−イスレドワ ーチェルキー・インスチツート・ゲネキ チ・イ・セレクツイー・プロムイシュレ ンヌイフ・ミクロオルガニズモフ内 審査官 坂崎 恵美子 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12N 1/20 C12P 13/04 C12P 13/06 C12P 13/08 BIOSIS(DIALOG) CA(STN) WPIDS(STN)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)生産しようとするアミノ酸に対応する
    アミノアシルt-RNA合成酵素遺伝子の変異であって、当
    該変異を有する変異株に生育のために当該アミノ酸の添
    加を必要とするアミノ酸要求性の表現形を与え、当該ア
    ミノ酸の生合成経路が遮断された他の変異株が生育のた
    めに要求する量以上の当該アミノ酸の添加を生育のため
    に必要とする第一の変異、及び(2)当該アミノ酸要求性
    の表現形を相補する変異であって、当該アミノ酸に対応
    するアミノアシルt-RNA合成酵素遺伝子以外のアミノ酸
    の生産に係わる遺伝子上にある第二の変異を有し、並び
    に当該アミノ酸の生産能を有する微生物。
  2. 【請求項2】第二の変異が導入された微生物が、アミノ
    アシルt-RNA合成酵素遺伝子の第一の変異を有する変異
    株を更に変異処理し、対応アミノ酸無添加もしくは低濃
    度添加培地に生育する復帰変異株を選ぶことにより、細
    胞内関連アミノ酸生成濃度が増大した変異株である請求
    項1記載の微生物。
  3. 【請求項3】生産しようとするアミノ酸がイソロイシン
    又はバリンである請求項1記載の微生物。
  4. 【請求項4】微生物が大腸菌である請求項1記載の微生
    物。
  5. 【請求項5】請求項1記載の微生物を培地に培養し、該
    培地に生産しようとするアミノ酸を蓄積させることを特
    徴とする当該アミノ酸の製造法。
  6. 【請求項6】生産しようとするアミノ酸がイソロイシン
    又はバリンである請求項5記載の製造法。
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