JP3236291U - クランプ - Google Patents

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Abstract

【課題】暴風が吹いても単管が抜けないクランプを提供する。【解決手段】クランプ10は、建設現場に立設される鋼板部と、円筒状の鋼管と、鋼管を貫通するピン部と、ピン部の両端部に設けられ鋼管から突出する突出部とを有する複数の単管パイプ部2が連結されて構成される支持骨組部とを備える仮囲い装置に用いられるクランプ10であって、クランプ10は、一方端に締結部材が回動自在に連結され、他方端に回転軸が設けられる第一の本体部12と、一方端に締結部材を受けるための受け部が設けられ、他方端が回転軸に回動自在に連結されて、第一の本体部12を覆うように回動可能な第一の蓋部14と、を有し、第一の蓋部14は、ピン部の突出部に嵌合可能な孔部16を有する。【選択図】図1

Description

本考案は、クランプに関する。
従来、建設現場では、仮囲いとして、鋼板が立設され、これを支持する支持骨組が設置されている。
本考案に関連する技術として、例えば、特許文献1には、略半円湾曲状の可動把持体と固定把持体とで棒状体を把持するようにして締結固定する機構のクランプの2個を、各固定把持体の底部どうしを互いに背中合せ状に配置し、これを回動自在に連結してなる自在型の2連クランプにおいて、連結された固定把持体の内側に、各クランプの把持方向が直交する位置で適宜固定を可能とする固定手段を設けたことを特徴とする直交自在兼用の2連クランプが開示されている。
特開平9-41659号公報
支持骨組は、単管パイプを連結することで構成されているが、複数の単管パイプを連結するためにクランプが用いられている。近年、温暖化などの影響により、大型台風が上陸することがあり、仮囲いが設置された建設現場などで暴風によってクランプから単管パイプが抜けてしまい、仮囲いが壊れてしまうといった課題がある。
本考案の目的は、暴風が吹いても単管パイプが抜けないクランプを提供することである。
本考案に係るクランプは、建設現場に立設される鋼板部と、円筒状の鋼管と、該鋼管を貫通するピン部と、該ピン部の両端部に設けられ前記鋼管から突出する突出部とを有する複数のパイプが連結されて構成される支持骨組部とを備える仮囲い装置に用いられるクランプであって、前記クランプは、一方端に締結部材が回動自在に連結され、他方端に回転軸が設けられる本体部と、一方端に前記締結部材を受けるための受け部が設けられ、他方端が前記回転軸に回動自在に連結されて、前記本体部を覆うように回動可能な蓋部と、を有し、前記蓋部は、前記ピン部の両端部に設けられる前記突出部に嵌合可能な孔部を有することを特徴とする。
また、本考案に係るクランプにおいて、前記突出部の外形は、円形であり、前記孔部は、前記突出部を嵌合可能な丸孔であることが好ましい。
また、本考案に係るクランプにおいて、前記突出部の外形は、円形であり、前記孔部は、前記突出部を嵌合可能な長孔であることが好ましい。
本考案によれば、暴風が吹いても単管パイプが抜けずに仮囲いが倒壊することなく立設させることが出来る。
本考案に係る実施形態のクランプを示す図である。 本考案に係る実施形態のクランプを仮囲い装置に装着している様子を示す図である。
以下に、本考案に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、本文中の説明においては、必要に応じそれ以前に述べた符号を用いるものとする。
図1は、本考案に係る実施形態のクランプ10を示す図である。図2は、本考案に係る実施形態のクランプ10を仮囲い装置1に装着している様子を示す図である。
図2(a)は、本考案に係る実施形態のクランプ10を仮囲い装置1を側面側から見た様子を示す図であり、図2(b)は、単管パイプ部2の断面図であり、図2(c)は、本考案に係る実施形態のクランプ10を仮囲い装置1を斜め上方から見た様子を示す図である。
最初に、クランプ10を装着する対象の仮囲い装置1について説明し、その後、クランプ10について説明する。仮囲い装置1は、建設現場をぐるりと囲み、関係者以外の立ち入りを防ぐ、工事の騒音を減らす、現場内外の安全対策などを目的として設置されている。
仮囲い装置1は、建設現場に立設される鋼板部4と、複数の単管パイプ部2,3とを有する支持骨組部9とを備えている。
鋼板部4は、適度な強度及び美観を有する材質で構成されている。鋼板部4は、例えば亜鉛メッキ安全鋼板で作成されるものとして説明するが、もちろん、その他の鋼板であってもよく、55%のアルミニウムと43%の亜鉛が一体となったガルバリウム安全鋼板でもよい。
支持骨組部9は、立設される鋼板部4を支えるように地面に対して垂直に設けられる単管パイプ部3と、単管パイプ部3を支持するように傾斜して設けられる単管パイプ部2とを備えている。これにより、図2(a)の側面視では、単管パイプ部2,3により三角形状を構成している。
単管パイプ部2は、円筒状の鋼管2aと、鋼管2aを貫通するピン部5と、ピン部5の両端部に設けられ、鋼管2aから突出する突出部6,7とを有する。単管パイプ部3も単管パイプ部2と同様の構造を有するが詳細な説明は省略する。
単管パイプ部2のピン部5は、連結対象となる部材に連結する際に利用されるピンであり、例えば、L字状の切り欠きが形成される土台部に単管パイプ部2を嵌め込んで回転させてロックすることで軸方向への移動を規制するようにすることが出来る。
ここで、ピン部5は、鋼管2aを貫通するように設けられており、両端部には鋼管2aの表面から突出した突出部6,7が形成されている。この突出部6,7は平面視(上面視る)が円形である。
単管パイプ部2,3は、適度な強度を有する材質、例えば、スチールや鉄などにメッキしたものとして説明するが、もちろん、適宜変更可能である。
クランプ10は、2本の単管パイプ部2,3を連結するための連結クランプである。クランプ10は、単管パイプ部2を挟持する第一のクランプ部11と、単管パイプ部3を挟持する第二のクランプ部11aと、第一のクランプ部11及び第二のクランプ部11aを回転可能に保持する保持部を備えている。
第一のクランプ部11は、第一の本体部12と、第一の蓋部14と、結合ピン18と、T字ボルト22と、六角ナット24とを備えている。
第一の本体部12は、一方端に締結部材を受けるための受け部であるボルト支持部32が設けられ、他方端に回転軸が回動自在に連結されるためのピン支持部34が設けられている。そして、第一の本体部12は、ボルト支持部32及びピン支持部34をつなぐように略L字状に形成された本体側挟持部36が設けられている。
第一の蓋部14は、一方端にピン支持部38が設けられ、他方端にナット受け部40が設けられており、第一の本体部12を覆うように回動可能である。そして、第一の蓋部14は、ピン支持部38及びナット受け部40をつなぐよう略円弧状に形成された蓋体側挟持部42が設けられている。
第二のクランプ部11aは、第二の本体部12aと、第二の蓋部14aと、結合ピン18aと、T字ボルト22aと、六角ナット24aとを備えている。
第二の本体部12aは、一方端に締結部材を受けるための受け部であるボルト支持部32aが設けられ、他方端に回転軸が回動自在に連結されるためのピン支持部34aが設けられている。そして、第二の本体部12aは、ボルト支持部32a及びピン支持部34aをつなぐように略L字状に形成された本体側挟持部が設けられている。
第二の蓋部14aは、一方端にピン支持部38aが設けられ、他方端にナット受け部40aが設けられており、第二の本体部12aを覆うように回動可能である。そして、第二の蓋部14aは、ピン支持部38a及びナット受け部40aをつなぐよう略円弧状に形成された蓋体側挟持部42aが設けられている。
第一のクランプ部11及び第二のクランプ部11aは、適度な強度を有する材質、例えば、スチールや鉄などにメッキしたものとして説明するが、もちろん、適宜変更可能である。
第一のクランプ部11及び第二のクランプ部11aを備えるクランプ10は、交差する2本の単管パイプ2,3を任意の角度に緊結するもので、単管パイプ2,3の交差角度が自由に変えられる構造である自在型クランプであるものとして説明するが、直交する単管パイプ2,3の緊結のみに用いるもので単管パイプ2,3の交差角度を90度に保持させる構造である直交型クランプであってもよい。
次に、クランプ10の特徴点について説明する。クランプ10のうち、第一のクランプ部11について説明すると、図1に示されるように、第一の蓋部14には、単管パイプ部2のピン部5の突出部6,7に嵌合可能な円形の貫通孔である孔部16が形成されている。
ここでは、孔部16は、円形の突出部6,7の面積よりも若干大きい孔面積を有するものとして説明するが、その他の形状であってもよく、例えば、単管パイプ部2の軸方向に交わる方向に延びる長孔であってもよい。
なお、上記では、第一のクランプ部11に形成される孔部16について説明したが、第ニのクランプ部11aも同様の貫通孔である孔部16aが形成されているが、詳細な説明は省略する。
続いて、上記構成のクランプ10の作用について説明する。従来、建設現場などでは、現場内外の安全対策として仮囲いが設置されている。
仮囲いは、複数枚の鋼板と、これらの鋼板を支持する支持骨組部で構成されている。支持骨組部は、複数の単管パイプが連結されて形成されてり、複数の単管パイプはクランプによって接続されている。
台風などによって暴風が吹きつけると、単管パイプがクランプから抜け落ちて仮囲いが崩落してしまうことがある。このような課題に対し、本考案の実施形態に係るクランプ10は顕著な効果を発揮する。
図1では、六角ナット24が締め付けられている様子を示しているが、六角ナット24を緩めて、T字ボルト22を受け部40から離間させ、第一の蓋部14を開く。
図1に示されるように第一の本体部12と第一の蓋部14との間に単管パイプ部2を挿通させ、鋼管2aのピン部5の両端に設けられる突出部6と第一の蓋部14の孔部16とが重なるように位置決めを行い、再び、第一の蓋部14を閉じて、T字ボルト22を受け部40に係合させて六角ナット24を締め付けて第一のクランプ部11を固定する。
これにより、第一のクランプ部11の孔部16に単管パイプ部2の突出部6が嵌合して固定されて単管パイプ部2の動きが規制されるため、暴風などが吹いても単管パイプ部2が抜け落ちることはなく、仮囲い装置1は安定して立設することができる。
また、上記では、第一のクランプ部11を単管パイプ部2の突出部に固定することについて説明したが、第二のクランプ部11aについても同様に第二の蓋部14aに形成される孔部16aを単管パイプ部2,3の突出部に嵌合させて固定することが出来る。
なお、上記では、クランプ10を装着する対象は、建設現場をぐるりと囲み、関係者以外の立ち入りを防ぐ、工事の騒音を減らす、現場内外の安全対策などを目的として設置されている仮囲い装置1であるものとして説明したが、建設現場に立設される鋼板部4と複数の単管パイプ部2,3とを有する支持骨組部9とを備えていた仮囲い装置1以外にも、もちろん適用可能であり、例えば、建設現場の足場等に用いられるパイプにも適用可能である。
1 仮囲い装置、2,3 単管パイプ部、2a 鋼管、4 鋼板部、5 ピン部、6,7 突出部、9 支持骨組部、10 クランプ、11 第一のクランプ部、11a 第二のクランプ部、12 第一の本体部、12a 第二の本体部、14 第一の蓋部、14a 第二の蓋部、16 孔部、16a 孔部、18 結合ピン、18a 結合ピン、22 T字ボルト、22a T字ボルト、24 六角ナット、24a 六角ナット、32 ボルト支持部、32a ボルト支持部、34 ピン支持部、34a ピン支持部、36 本体側挟持部、38 ピン支持部、38a ピン支持部、40 受け部、40a受け部、42 蓋体側挟持部、42a 蓋体側挟持部。

Claims (3)

  1. 建設現場に立設される鋼板部と、
    円筒状の鋼管と、該鋼管を貫通するピン部と、該ピン部の両端部に設けられ前記鋼管から突出する突出部とを有する複数のパイプが連結されて構成される支持骨組部とを備える仮囲い装置に用いられるクランプであって、
    前記クランプは、
    一方端に締結部材が回動自在に連結され、他方端に回転軸が設けられる本体部と、
    一方端に前記締結部材を受けるための受け部が設けられ、他方端が前記回転軸に回動自在に連結されて、前記本体部を覆うように回動可能な蓋部と、
    を有し、
    前記蓋部は、前記ピン部の両端部に設けられる前記突出部に嵌合可能な孔部を有することを特徴とするクランプ。
  2. 請求項1に記載のクランプにおいて、
    前記突出部の外形は、円形であり、
    前記孔部は、前記突出部を嵌合可能な丸孔であることを特徴とするクランプ。
  3. 請求項1に記載のクランプにおいて、
    前記突出部の外形は、円形であり、
    前記孔部は、前記突出部を嵌合可能な長孔であることを特徴とするクランプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7335666B1 (ja) * 2023-05-09 2023-08-30 株式会社Cspホールディングス 足場用連結装置

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