JP3236174B2 - イオン伝導性高分子電解質および電解コンデンサ - Google Patents

イオン伝導性高分子電解質および電解コンデンサ

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JP3236174B2
JP3236174B2 JP25214394A JP25214394A JP3236174B2 JP 3236174 B2 JP3236174 B2 JP 3236174B2 JP 25214394 A JP25214394 A JP 25214394A JP 25214394 A JP25214394 A JP 25214394A JP 3236174 B2 JP3236174 B2 JP 3236174B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イオン伝導性高分子電
解質およびこれを駆動用電解質として構成したアルミ電
解コンデンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、アルミ電解コンデンサ駆動用電解
質には、エチレングリコール等の高い誘電率を有する有
機溶媒に、アンモニウム塩を溶解したものが用いられて
きた。しかしながら、液体状の電解質を使用したコンデ
ンサは、漏液や電解液の蒸発散逸のため長期信頼性を得
ることができなかった。このような課題を解決するた
め、液体状の電解質に代わり、シロキサン−アルキレン
オキサイド・コポリマーとポリエチレンオキサイドの混
合物よりなるポリマーなどを母材にし、これにアルカリ
金属塩を溶解したイオン伝導性高分子電解質を用いるこ
とにより素子を固体化し、漏液や電解液の蒸発散逸のな
い電解コンデンサとする提案がされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のアルカリ金属を
可動イオンとするイオン伝導性高分子電解質を用いた電
解コンデンサは、アルカリ金属イオンが電解コンデンサ
の誘電体中に拡散し、これにより誘電体の誘電率が低下
し、最終的には電気的に短絡するという課題を有してい
た。このような課題を解決するため、電解質の可動イオ
ンとして、アンモニウムイオンを用いることが考えられ
る。しかしながら一般的に、アンモニウム塩を溶解した
イオン伝導性高分子電解質は、イオン伝導度が極めて低
いという欠点を有する。
【0004】また、電解質のイオン伝導度は、コンデン
サのインピーダンスとして作用し、電解質のイオン伝導
度があまり小さいと実用上使用することは困難である。
このようなイオン伝導性高分子電解質を電解コンデンサ
の電解質として用いるには、ポリマー母材とアンモニウ
ム塩の組み合わせにより、いかにイオン伝導度の高いも
のを実現するかが極めて重要な要件であるが、その具体
的事例については、まだ明らかにされていない。さらに
現在、特にアルミ電解コンデンサは、使用される用途が
大きく拡大され、これにともない高温保存時の長期信頼
性が重要視されつつある。例えば105℃において連続
10000時間にも及ぶ保存に対する品質保証が要求さ
れる現状にある。高分子電解質をこのような高温雰囲気
に置くと、ひび割れ、収縮、溶解などの物理的または化
学的変質を起こし、素子特性を大きく損なう原因とな
る。このような過酷な環境試験に対しても性能劣化を引
き起こさない固体電解質の提案はまだなされていない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のイオン伝導性高
分子電解質は、少なくともアンモニウム塩と、ポリオー
ルを基本骨格としポリアルキレンオキサイドを有するプ
レポリマーよりなるポリマーと、有機溶媒とから構成さ
れる。ここにおいて、前記プレポリマーは、ポリオール
部分が式(1)で示される構造またはポリオール部分が
ポリグリセリンである式(2)で示される構造を有す
る。
【0006】
【化3】
【0007】上記式(1)で示されるプレポリマーは、
さらに具体的には、ポリオール部分がトリメチロールプ
ロパンである式(3)で示される構造またはポリオール
部分がトリメチロールエタンである式(4)で示される
構造を有する。
【0008】
【化4】
【0009】さらに、別の態様においては、前記プレポ
リマーは、ポリオール部分がテトラメチロールメタンで
ある式(5)で示される構造を有する。
【0010】
【化5】
【0011】本発明で用いるプレポリマーにおけるポリ
アルキレンオキサイドは、式(1)〜(5)に示される
ようにエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドのコ
ポリマーであり、前記式に示される構造の1ブランチ中
に存在する前記エチレンオキサイドとプロピレンオキサ
イドのユニット数の構成比率はエチレンオキサイドが5
0%以上であり、そのなかでのエチレンオキサイドのユ
ニット数が2以上20以下であることが好ましい。本発
明のイオン伝導性高分子電解質は、最終的には、紫外線
または電子線等の活性光線を照射するか、または加熱す
ることにより、プレポリマーの末端基Xの部分で架橋さ
せてポリマーを形成させる。前記末端基Xとしては、式
(6)で示されるアクリロイル基、または式(7)で示
されるメタクリロイル基であることが好ましい。
【0012】
【化6】
【0013】本発明のイオン伝導性高分子電解質に用い
るアンモニウム塩は、カルボン酸またはジカルボ酸のア
ンモニウム塩および四級アンモニウム塩よりなる群から
選ばれる少なくとも1種が好ましい。ここで、四級アン
モニウム塩としては、炭素数1〜4のテトラアルキルア
ンモニウム塩が好ましい。また、カルボン酸およびジカ
ルボン酸は、シュウ酸、アジピン酸、アゼライン酸、安
息香酸、蟻酸、クエン酸、コハク酸、サリチル酸、酒石
酸、セバシン酸、2ーブチルオクタン二酸、p−ニトロ
安息香酸、フタル酸、ボロジサリチル酸、マレイン酸、
γ−レジルシル酸、乳酸よりなる群から選ばれる少なく
とも1種が好適である。
【0014】本発明のイオン伝導性高分子電解質に用い
る有機溶媒は、エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコ
ールより選ばれる少なくとも1種、トリエチレングリコ
ールモノメチルエーテル、テトラエチレングリコールモ
ノメチルエーテルより選ばれる少なくとも1種、または
γ−ブチロラクトン、炭酸プロピレン、炭酸エチレン、
スルホラン、n−n−ジホルムアミド、ジメチルスルホ
キシド、アセトニトリルより選ばれる少なくとも1種が
好適に用いられる。これら溶媒のイオン伝導性高分子電
解質中における重量比率は、10%以上かつ90%以下
であることが好ましい。本発明の電解コンデンサは、酸
化アルミニウムの誘電体層を有するアルミニウムからな
る陽極、アルミニウムからなる陰極、および前記誘電体
層と陰極との間に介在するイオン伝導性高分子電解質か
らなり、この電解質は、前記プレポリマーの末端基Xの
部分で架橋しているものである。
【0015】
【作用】上記のポリオールを基本骨格とし、ポリアルキ
レンオキサイドを有するプレポリマーとアンモニウム塩
および有機溶媒により構成したイオン伝導性高分子電解
質は、充分なイオン伝導度を有し、かつ長期高温保存に
際しても伝導度の低下を起こさず、更にはひび割れ、収
縮、溶解などの物理的変化を起こさず、特にアルミ電解
コンデンサ駆動用として適している。さらに、プレポリ
マー中のポリアルキレンオキサイドをエチレンオキサイ
ドとプロピレンオキサイドとのコポリマーにすることに
よりイオン伝導度の向上を図り、また末端基Xの部分で
三次元架橋体を形成することにより、フィルム状に整形
した際の物理的強度を向上することができる。この効果
は、ポリオール基本骨格部分が式(2)から(5)で示
されるポリグリセリン、トリメチロールプロパン、トリ
メチロールエタンまたはテトラメチロールメタンを用
い、末端基Xをアクリロイル基またはメタクリロイル基
とし、分子構造を調整したものを用いると特に優れ、こ
の時使用するアンモニウム塩としては、上に記載したも
のが化学的に安定でありかつ、充分なイオン伝導度を有
する。
【0016】有機溶媒として、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラ
エチレングリコールは、末端に水酸基を有するため、前
記カルボン酸またはジカルボン酸のアンモニウム塩を多
量に溶解し、イオン対に解離する作用を有する。このた
めこれらの溶媒を可塑剤として前記プレポリマーに添加
すると、伝導度を飛躍的に向上することができる。ま
た、γ−ブチロラクトン、炭酸プロピレン、炭酸エチレ
ン、スルホラン、n−n−ジホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド、アセトニトリルは、高い誘電率を有し、前
記カルボン酸およびジカルボン酸の特に四級アンモニウ
ム塩を多量に溶解し、イオン対に解離する作用を有す
る。このためこれらの溶媒を可塑剤として前記プレポリ
マーに添加すると、伝導性を飛躍的に向上することがで
きる。さらに、トリエチレングリコールモノメチルエー
テル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル
は、特にボロジサリチル酸およびγ−レゾルシル酸のア
ンモニウム塩、四級アンモニウム塩を多量に溶解し、イ
オン対に解離する作用を有する。従って、これらの溶媒
を可塑剤として前記プレポリマーに添加すると、伝導度
を飛躍的に向上することができる。また、これらの溶媒
は、沸点が高く蒸気圧が低いため、高温における長期保
存に対し格段の信頼性を有する。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 [実施例1]式(2)で表される化合物のポリマーを用
いた電解質のイオン伝導度および高温保存信頼性につい
て説明する。まず、エチレングリコール80gに2ーブ
チルオクタン二酸アンモニウム20gを溶解した溶液を
作成する。次にこの溶液に、前記の式(2)(但しj=
2)で表される化合物で末端基Xがアクリロイル基であ
り、かつエチレンオキサイドおよびプロピレンオキサイ
ドの1ブランチあたりのユニット数EO,POを表1に
記載したように調整したプレポリマーを20g、および
架橋開始剤としてベンジルジメチルケタールを20mg
加え、充分攪拌して溶解する。これをステンレス鋼製の
バットに0.5mmの厚さに流延し、窒素雰囲気中で、
高圧水銀ランプにより1Jの光照射を行いイオン伝導性
高分子電解質シートを得る。以上の方法により作成した
電解質の20℃におけるイオン伝導度を、公知の複素イ
ンピーダンス法により測定した。その結果を表1に示し
た。また、高温保存後の形状変化、体積収縮率を測定
し、耐熱性に関し実用に適するプレポリマー中のエチレ
ンオキサイドおよびプロピレンオキサイドのユニット数
の評価を行った。その結果を表1に示した。なお、形状
変化、体積収縮率の評価は、厚さ0.5mm、直径13
mmの円板に整形した高分子電解質シートを、105℃
の温度で24時間空気中で保存した後の、外観または直
径の減少率を測定することにより行った。
【0018】表1から明らかなように、プレポリマー中
のエチレンオキサイドおよびプロピレンオキサイドのユ
ニット数が多くなるほどイオン伝導度は向上するが、高
温保存後の体積収縮率が大きくなり、1ブランチ中のエ
チレンオキサイドのユニット数が12を越えると、前記
条件下では溶解することが判明した。また、同ユニット
数が5よりも小さいと前記条件の高温保存後、高分子電
解質シート自身にひび割れが発生することが判明した。
以上より実用に適する高伝導度、高耐熱性の両方を同時
に満足するイオン伝導性高分子電解質としては、エチレ
ングリコールと2−ブチルオクタン二酸アンモニウムを
含有するグリセリン骨格を有するプレポリマーにおいて
は、1ブランチ中のエチレンオキサイドのユニット数が
5以上12以下の範囲の組成を有するものである。本実
施例では、プレポリマーの末端基Xがアクリロイル基の
ものを用いたが、メタクリロイル基であっても同様の効
果を得られる。また、上記における光照射の代わりに架
橋反応の開始剤として、α,α′ーアゾビスイソブチロ
ニトリルを20mg用い、窒素雰囲気中70℃ で2時
間加熱して作製した電解質も同様の効果を示した。
【0019】
【表1】
【0020】[実施例2]実施例1では、高分子電解質
を構成するプレポリマー、塩および溶媒の構成重量比と
して、20:20:80のものを示したが、本実施例で
はこれらの構成比率を変えた例を示す。塩および溶媒は
実施例1で用いたものと同一のエチレングリコールおよ
び2−ブチルオクタン二酸アンモニウムをそれぞれ20
gおよび80g用い、これに実施例1で用いた試料N
o.1ー9と同一のプレポリマーを表2に示した重量用
いることにより高分子電解質を作成する。電解質の作成
方法は、実施例1と同じく、架橋開始剤としてベンジル
ジメチルケタールを20mg加え、紫外線を照射するこ
とによりシート化を行う。
【0021】以上の方法により作成した電解質の20℃
におけるイオン伝導度および105℃の温度で24時間
保存後の形状変化を実施例1と同一方法により測定し
た。その結果を表2に示す。表2に示したように、高分
子電解質中のポリマー成分が90%以下である試料N
o.2ー2、2ー3、2ー4および2ー6は、実用上充
分な伝導度である1.0×10-4S/cm以上の値を有
し、また、高分子電解質中のポリマー成分が10%以上
である試料No.2ー1、2ー2、2ー3、2ー4およ
び2ー5は、105℃無封止という過酷な保存条件にお
いても、従来にない物理的安定性を有することが判明し
た。以上より、実用に適する高伝導度、高耐熱性の両方
を同時に満足するイオン伝導性高分子電解質は、高分子
電解質中のポリマー成分が10%以上90%以下の範囲
にあるものである。
【0022】
【表2】
【0023】[実施例3]実施例1および2では、高分
子電解質を構成する塩および溶媒として、それぞれ2−
ブチルオクタン二酸アンモニウムおよびエチレングリコ
ールを用いたが、他の材料により構成した事例を示す。
プレポリマーは、実施例1で示した試料No.1ー9と
同じものを10g用い、これと表3および表4に示した
塩および溶媒により高分子電解質を作成する。電解質の
作成方法は、実施例1と同一手法によるものとした。以
上の方法により作成した電解質の20℃におけるイオン
伝導度を表3および表4に示した。また、この電解質シ
ートを無封止の状態で窒素中に105℃の温度で24時
間放置した後の伝導度も表中に記載した。この結果によ
り式(2)で示されるプレポリマー、塩および溶媒によ
り構成した高分子電解質が、実用上充分な伝導度を有し
かつ耐熱性にも優れたものであることがわかる。
【0024】表3および表4において、略記号は以下の
化合物を示す。また、以降の実施例において本記号は同
一のものを示すた。 Eg :エチレングリコール、 2−Eg:ジエ
チレングリコール 3−Eg:トリエチレングリコール、 4−Eg:テト
ラエチレングリコール GBL :ガンマブチロラクトン、 PC :プロ
ピレンカーボネート EC :エチレンカーボネート、 SL :スル
ホラン nDHA:n−n−ジホルムアミド、 DIMSO:ジ
メチルスルホキシド AN :アセトニトリル
【0025】
【表3】
【0026】
【表4】
【0027】[実施例4]以上の実施例に示したイオン
伝導性電解質を駆動用電解質として作成したアルミ電解
コンデンサの具体例について説明する。図1は、本発明
の電解質を用いて構成したアルミ電解コンデンサの一部
を断面にした正面図である。厚さ0.05mm、エッチ
ング孔の直径約1から5ミクロン、大きさ3cm×10
0cmのアルミニウム箔で作られた電極1の片面に陽極
用コネクタ2をスポット溶接する。つぎに、これを90
℃の温度に保たれたホウ酸水溶液(濃度80g/l)に
浸し、30Aの電流で15分間、前述のアルミニウム表
面を酸化することにより、酸化アルミニウムにより構成
される誘電体層3を形成することにより陽極を作成す
る。一方、厚さ0.05mm、エッチング孔の直径約1
から5ミクロン、大きさ3cm×100cmのアルミニ
ウム箔で作られた電極4の片面に陰極用コネクタ5をス
ポット溶接することにより、陰極を作成する。
【0028】つぎに、高分子電解質の原液を作成する。
まず、2−ブチルオクタン二酸アンモニウム200gを
エチレングリコール800gに溶かした溶液に、ベース
ポリマーとして実施例1の試料No.1ー9で使用した
ものを100g、およびベンジルジメチルケタール10
0mgを加え、充分均一になるまで攪拌する。ひき続
き、図2に示した塗布装置を用い、高分子電解質原液を
誘電体電極3上に塗布する。この塗布装置を説明する
と、10は電解質を塗布しようとする陽極1を載せた基
板11を移動させるコンベアである。12は電解質原液
の供給源および窒素ガスボンベにそれぞれ接続されたパ
イプ13および14を有する塗布装置で、下方に設けた
孔径0.5mmのノズル15から3kg/cm2の窒素
圧力により電解質原液を1リットル/hの割合で噴霧す
るものである。上記の装置において、塗布装置12をそ
のノズルが陽極誘電体の垂直方向10cmの高さとなる
位置に固定し、陽極1を載せた基板11を横方向に10
cm/secの等速度で走らせ、ノズルから吹き出し角
22度で電解質原液を噴霧することにより、陽極誘電体
上に電解質原液の塗布層16を形成する。
【0029】次に、窒素雰囲気中において、高圧水銀ラ
ンプを用いて前記塗布層に1Jの光照射を行い高分子電
解質原液を硬化させる。このようにして形成した高分子
電解質層6は、厚さ0.06mm、公差20%以内にあ
った。次いで、負極4を前記電解質面に圧着し、これを
空気中において50℃で3時間放置することにより、陽
極誘電体層と高分子電解質層および負極の組立体を形成
する。最後に、前記組立体の片面にマニラ麻よりなる絶
縁層7を重ね合わせ、これらをロール状に巻き取ること
により、無封止のアルミ電解コンデンサ素子Aを作成す
る。つぎに、比較例として、アジピン酸二アンモニウム
10gをエチレングリコール90gに溶かすことにより
作成した公知の電解質を用い、以下のようにして無封止
のアルミ電解コンデンサ素子Bを作成する。すなわち、
アルミ電解コンデンサ素子Aで使用したものと同一の陽
極箔および陰極箔を用い、これとマニラ麻よりなる空孔
率50%、厚さ0.1mmの絶縁層とともにロール状に
巻いた後、室温において5Torrの圧力で1分間電解
液を減圧含浸することによりコンデンサ素子Bを作成す
る。エージング工程は、素子Aは、80℃で400Vを
2時間、素子Bは室温で400Vを24時間印加するこ
とにより行う。
【0030】以上の方法で作成した実施例のアルミ電解
コンデンサ素子Aおよび比較例のコンデンサ素子Bにつ
いて高温保存の電解質の安定性を評価する加速試験とし
て、無封止状態の105℃保存における静電容量、等価
直列抵抗およびtanδ(損失角)の経時変化の測定を
行い、その結果をそれぞれ図3、図4および図5に示し
た。なお、測定は、20℃、120Hzで行った。これ
らの図から明らかなように、従来より使用されているエ
チレングリコールを溶媒に使用した電解質を用いた比較
例のコンデンサ素子Bは、高温保存により早期に特性が
劣化するのに較べ、本発明の電解質により構成したコン
デンサ素子Aは、充分な信頼性を有することがわかる。
【0031】[実施例5]式(3)で示されるプレポリ
マーを用いた電解質のイオン伝導度および高温保存信頼
性について説明する。まず、エチレングリコール80g
に2−ブチルオクタン二酸アンモニウム20gを溶解し
た溶液を作成する。次にこの溶液に、式(3)で示され
るプレポリマーの末端基Xがアクリロイル基であり、か
つエチレンオキサイドおよびプロピレンオキサイドの1
ブランチあたりのユニット数EO、POを表5に記載し
たように調整したプレポリマーを20g、および架橋開
始剤としてベンジルジメチルケタールを20mg加え、
充分攪拌して溶解する。これをステンレス鋼製のバット
に0.5mmの厚さに流延し、窒素雰囲気中で、高圧水
銀ランプにより100mJの光照射を行いイオン伝導性
高分子電解質シートを得る。以上の方法により作成した
電解質の20℃におけるイオン伝導度および105℃の
温度で24時間空気中で保存後の形状変化を実施例1と
同様の方法により測定した。その結果を表5に示した。
【0032】表5に示すように、プレポリマー中のエチ
レンオキサイドおよびプロピレンオキサイドのユニット
数が多くなるほどイオン伝導度は向上するが、高温保存
後の体積収縮率が大きくなり、1ブランチ中のエチレン
オキサイドのユニット数が12を越えると、前記条件下
では溶解することが判明した。また、同ユニット数が5
よりも小さいと前記条件の高温保存後、高分子電解質シ
ート自身にひび割れが発生することが判明した。以上よ
り、実用に適する高伝導度、高耐熱性の両方を同時に満
足するイオン伝導性高分子電解質としては、エチレング
リコールと2−ブチルオクタン二酸アンモニウムを含有
するトリメチロールプロパン骨格を有するプレポリマー
においては、1ブランチ中のエチレンオキサイドのユニ
ット数が5以上12以下の範囲の組成を有するものであ
る。なお、プレポリマーとして、式(4)に示したトリ
メチロールエタンを使用しても同様の効果を得られる。
【0033】
【表5】
【0034】[実施例6]実施例5では、高分子電解質
を構成するプレポリマー、塩および溶媒の構成重量比と
して、20:20:80のものを示したが、本実施例で
はこれらの構成比率を変えた例を示す。塩および溶媒は
実施例5で用いたものと同一のエチレングリコールおよ
び2−ブチルオクタン二酸アンモニウムをそれぞれ20
gおよび80g用い、これに実施例5で用いた試料N
o.5ー9と同一のプレポリマーを表6に示した重量用
いることにより高分子電解質を作成する。その作成方法
は、実施例5と同じく、架橋開始剤としてベンジルジメ
チルケタールを20mg加え、紫外線を照射することに
よりシート化を行う。以上の方法により作成した電解質
の20℃におけるイオン伝導度および105℃の温度で
24時間保存後の形状変化を実施例1と同様の方法によ
り測定した。その結果を表6に示した。
【0035】表6に示したように、高分子電解質中のポ
リマー成分が90%以下である試料No.6ー2、6ー
3、6ー4および6ー6は、実用上充分な伝導度である
1.0×10-4S/cm以上の値を有し、また、高分子
電解質中のポリマー成分が10%以上である試料No.
6ー1、6ー2、6ー3、6ー4および6ー5は、10
5℃無封止という過酷な保存条件においても、従来にな
い物理的安定性を有することが判明した。以上より、実
用に適する高伝導度、高耐熱性の両方を同時に満足する
イオン伝導性高分子電解質は、高分子電解質中のポリマ
ー成分が10%以上90%以下の範囲にあるものであ
る。本実施例では、プレポリマーの末端基Xがアクリロ
イル基であるものを用いたが、メタクリロイル基であっ
ても同様の効果を得られる。また、プレポリマーとし
て、式(4)に示したトリメチロールエタンを使用して
も同様の効果を得られる。
【0036】
【表6】
【0037】[実施例7]実施例5および6では、高分
子電解質を構成する塩および溶媒として、それぞれ2−
ブチルオクタン二酸アンモニウムおよびエチレングリコ
ールを用いたが、他の材料により構成した事例を示す。
プレポリマーは、実施例5で示した試料No.5ー9を
10g用い、これと表7および表8に示した塩および溶
媒により高分子電解質を作成する。作成方法は、実施例
5と同一手法によるものとした。以上の方法により作成
した電解質の20℃におけるイオン伝導度を表7および
表8に示す。また、この電解質シートを無封止の状態で
窒素中に105℃の温度で24時間放置した後の伝導度
を表中に記載した。この結果により式(3)、(4)で
示されるプレポリマー、塩および溶媒により構成した高
分子電解質が、実用上充分な伝導度を有しかつ耐熱性に
も優れたものであることがわかる。
【0038】
【表7】
【0039】
【表8】
【0040】[実施例8]実施例5〜7に示したイオン
伝導性電解質を駆動用電解質として作成したアルミ電解
コンデンサの具体例について説明する。高分子電解質の
プレポリマーとして実施例5の試料No.5−9を用い
た他は実施例4と同様にしてアルミ電解コンデンサCを
作成する。このコンデンサCについて、実施例4と同一
条件下で測定した静電容量、等価直列抵抗およびtan
δの経時変化を比較例のコンデンサBの値とともにそれ
ぞれ図6、7および8に示した。これらの図から、本発
明の電解質により構成したコンデンサCは、充分な信頼
性を有することがわかる。
【0041】[実施例9]式(3)で示される実施例5
とは異なるプレポリマーを用いた電解質のイオン伝導度
および高温保存信頼性について説明する。まず、エチレ
ングリコール80gに2−ブチルオクタン二酸アンモニ
ウム20gを溶解した溶液を作成する。次にこの溶液
に、式(3)で示されるプレポリマーの末端基Xがメタ
クリロイル基であり、かつエチレンオキサイドおよびプ
ロピレンオキサイドの1ブランチあたりのユニット数E
O、POを表9に記載したように調整したプレポリマー
を20g、および架橋開始剤としてベンジルジメチルケ
タールを40mg加え、充分攪拌して溶解する。これを
ステンレス鋼製のバットに0.5mmの厚さに流延し、
窒素雰囲気中で、高圧水銀ランプを用い5Jの光照射を
行いイオン伝導性高分子電解質シートを得る。以上の方
法により作成した電解質の20℃におけるイオン伝導度
および105℃の温度で24時間空気中で保存後の形状
変化を実施例1と同様の方法により測定した。その結果
を表9に示した。
【0042】表9に示すように、プレポリマー中のエチ
レンオキサイドおよびプロピレンオキサイドのユニット
数が多くなるほどイオン伝導度は向上するが、高温保存
後の体積収縮率が大きくなり、1ブランチ中のエチレン
オキサイドのユニット数が15を越えると、前記条件下
では溶解することが判明した。また、同ユニット数が5
よりも小さいと前記条件の高温保存後、高分子電解質シ
ート自身にひび割れが発生することが判明した。以上よ
り、実用に適する高伝導度、高耐熱性の両方を同時に満
足するイオン伝導性高分子電解質としては、エチレング
リコールと2−ブチルオクタン二酸アンモニウムを含有
するトリメチロールプロパン骨格を有するプレポリマー
で、かつ末端基Xがメタクリロイル基であるものにおい
ては、1ブランチ中のエチレンオキサイドのユニット数
が5以上15以下の範囲の組成を有するものである。な
お、プレポリマーとして、式(4)に示したトリメチロ
ールエタンを使用しても同様の効果を得られる。
【0043】
【表9】
【0044】[実施例10]式(5)に示されるプレポ
リマーを用いた電解質のイオン伝導度および高温保存信
頼性について説明する。まず、エチレングリコール80
gに2−ブチルオクタン二酸アンモニウム20gを溶解
した溶液を作成する。次にこの溶液に、式(5)で示さ
れるプレポリマーの末端基Xがアクリロイル基であり、
かつエチレンオキサイドおよびプロピレンオキサイドの
1ブランチあたりのユニット数EO、POを表10に記
載したように調整したプレポリマーを20g、および架
橋開始剤としてベンジルジメチルケタールを20mg加
え、充分攪拌して溶解する。これをステンレス鋼製のバ
ットに0.5mmの厚さに流延し、窒素雰囲気中で、高
圧水銀ランプを用い1Jの光照射を行いイオン伝導性高
分子電解質シートを得る。以上の方法により作成した電
解質の20℃におけるイオン伝導度および105℃の温
度で24時間空気中で保存後の形状変化を実施例1と同
様の方法により測定した。その結果を表10に示した。
【0045】表10に示すように、プレポリマー中のエ
チレンオキサイドおよびプロピレンオキサイドのユニッ
ト数が多くなるほどイオン伝導度は向上するが、高温保
存後の体積収縮率が大きくなり、1ブランチ中のエチレ
ンオキサイドのユニット数が16を越えると、前記条件
下では溶解することが判明した。また、同ユニット数が
5よりも小さいと前記条件の高温保存後、高分子電解質
シート自身にひび割れが発生することが判明した。以上
より、実用に適する高伝導度、高耐熱性の両方を同時に
満足するイオン伝導性高分子電解質は、エチレングリコ
ールと2−ブチルオクタン二酸アンモニウムを含有する
テトラメチロールメタン骨格を有するプレポリマーにお
いては、1ブランチ中のエチレンオキサイドのユニット
数が5以上16以下の範囲の組成を有するものである。
本実施例では、プレポリマーの末端基Xがアクリロイル
基であるものを用いたが、メタクリロイル基であっても
同様の効果を得られる。
【0046】
【表10】
【0047】[実施例11]実施例10では、高分子電
解質を構成するプレポリマー、塩および溶媒の構成重量
比として、20:20:80のものを示したが、本実施
例ではこれらの構成比率を変えた例を示す。塩および溶
媒は実施例10で用いたものと同一のエチレングリコー
ルおよび2−ブチルオクタン二酸アンモニウムをそれぞ
れ20gおよび80g用い、これに実施例10で用いた
試料No.10ー9と同一のプレポリマーを表11に示
した重量用いることにより高分子電解質を作成する。電
解質の作成方法は、実施例10と同じく、架橋開始剤と
してベンジルジメチルケタールを20mg加え、紫外線
を照射することによりシート化を行う。以上の方法によ
り作成した電解質の20℃におけるイオン伝導度および
105℃の温度で24時間保存後の形状変化を実施例1
と同一方法により測定した。その結果を表11に示し
た。
【0048】表11に示したように、高分子電解質中の
ポリマー成分が90%以下である試料No.11ー2、
11ー3、11ー4および11ー6は、実用上充分な伝
導度である1.0×10-4S/cm以上の値を有し、ま
た、高分子電解質中のポリマー成分が10%以上である
試料No.11ー1、11ー2、11ー3、11ー4お
よび10ー5は、105℃無封止という過酷な保存条件
においても、従来にない物理的安定性を有することが判
明した。以上より、実用に適する高伝導度、高耐熱性の
両方を同時に満足するイオン伝導性高分子電解質は、高
分子電解質中のポリマー成分が10%以上90%以下の
範囲にあるものである。本実施例では、プレポリマーの
末端基Xがアクリロイル基であるものを用いたが、メタ
クリロイル基であっても同様の効果を得られる。
【0049】
【表11】
【0050】[実施例12]実施例10および11で
は、高分子電解質を構成する塩および溶媒として、それ
ぞれ2−ブチルオクタン二酸アンモニウムおよびエチレ
ングリコールを用いたが、他の材料により構成した事例
を示す。プレポリマーは、実施例10で示した試料N
o.10ー9を10g用い、これと表12および表13
に示した塩および溶媒により高分子電解質を作成する。
作成方法は、実施例10と同一手法によるものとした。
以上の方法により作成した電解質の20℃におけるイオ
ン伝導度を表12および表13に示す。また、この電解
質シートを無封止の状態で窒素中に105℃の温度で2
4時間放置した後の伝導度を表中に示す。この結果によ
り式(5)で示されるプレポリマー、塩および溶媒によ
り構成した高分子電解質が、実用上充分な伝導度を有し
かつ耐熱性にも優れたものであることがわかる。
【0051】
【表12】
【0052】
【表13】
【0053】[実施例13]実施例10〜12に示した
イオン伝導性電解質を駆動用電解質として作成したアル
ミ電解コンデンサの具体例について説明する。高分子電
解質のプレポリマーとして実施例10の試料No.10
−9を用いた他は実施例4と同様にしてアルミ電解コン
デンサDを作成する。このコンデンサDについて、実施
例4と同一条件下で測定した静電容量、等価直列抵抗お
よびtanδの経時変化を比較例のコンデンサBの値と
ともにそれぞれ図9、10および11に示した。これら
の図から、本発明の電解質により構成したコンデンサD
は、充分な信頼性を有することがわかる。
【0054】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、十分な
イオン伝導度を有し、かつ長期高温保存に際しても伝導
度の低下しない安定した高分子電解質を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるアルミ電解コンデン
サ素子の一部を断面にした正面図である。
【図2】誘電体上に高分子電解質原液を塗布する装置の
概略構成を示す側面図である。
【図3】実施例および比較例のコンデンサ素子の保存に
ともなう静電容量の変化を示す。
【図4】実施例および比較例のコンデンサ素子の保存に
ともなう等価直列抵抗の変化を示す。
【図5】実施例および比較例のコンデンサ素子の保存に
ともなうtanδの変化を示す。
【図6】実施例および比較例のコンデンサ素子の保存に
ともなう静電容量の変化を示す。
【図7】実施例および比較例のコンデンサ素子の保存に
ともなう等価直列抵抗の変化を示す。
【図8】実施例および比較例のコンデンサ素子の保存に
ともなうtanδの変化を示す。
【図9】実施例および比較例のコンデンサ素子の保存に
ともなう静電容量の変化を示す。
【図10】実施例および比較例のコンデンサ素子の保存
にともなう等価直列抵抗の変化を示す。
【図11】実施例および比較例のコンデンサ素子の保存
にともなうtanδの変化を示す。
【符号の説明】
1 陽極 2 陽極用コネクター 3 誘電体層 4 陰極 5 陰極用コネクター 6 電解質層 7 絶縁層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−154318(JP,A) 特開 平5−304051(JP,A) 特開 平3−177409(JP,A) 特開 平2−300211(JP,A) 特開 平3−120808(JP,A) 特開 平3−126210(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01B 1/12 C08K 5/19 C08L 71/02 - 71/03 H01G 9/02 - 9/028 C08F 290/00 - 290/14 C08F 299/00 - 299/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3ユニットのポリアルキレンオキサイド
    を含むポリグリセリンを基本骨格とする化で示される
    プレポリマーよりなるポリマー、アンモニウム塩および
    有機溶媒を含有することを特徴とするイオン伝導性高分
    子電解質。 【化1】
  2. 【請求項2】 ポリアルキレンオキサイドは、エチレン
    オキサイドとプロピレンオキサイドのコポリマーであ
    り、1ブランチ中に存在する前記エチレンオキサイドと
    プロピレンオキサイドのユニット数の構成比率はエチレ
    ンオキサイドが50%以上であり、かつエチレンオキサ
    イドのユニット数が2以上20以下である請求項1記
    のイオン伝導性高分子電解質。
  3. 【請求項3】 アンモニウム塩は、カルボン酸またはジ
    カルボン酸のアンモニウム塩および四級アンモニウムよ
    りなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1記
    載のイオン伝導性高分子電解質。
  4. 【請求項4】 酸化アルミニウムの誘電体層を有するア
    ルミニウムからなる陽極、アルミニウムからなる陰極、
    および前記誘電体層と陰極との間に介在するイオン伝導
    性高分子電解質層を具備し、前記電解質層が請求項1記
    載の電解質である電解コンデンサ。
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