JP3235939U - 細胞播種装置および細胞培養装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 0003235939000001
【課題】細胞を大量に培養するために細胞の播種の自動化を目指して、細胞を含む液体培地から細胞を抽出して播種する細胞播種装置を提供する。
【解決手段】略シート形状の複数の細胞を含む液体培地LCから、細胞を保持して播種する細胞播種装置100であって、液体培地を遊走手段11に供給した後に、先ず、液体培地を支持手段12の内部の空洞から吸引して排出することによって、液体培地に浮遊している一の細胞を平板部11Bpの支持用開口部の上面の位置に配置し、次に、支持用開口部に支持手段を貫通して上昇させて、支持手段の上端で一の細胞を支持し、その後に、保持手段13を降下し、保持手段の内部の空洞から吸引することによって、支持手段の上端で支持している一の細胞を保持手段で保持する。
【選択図】図1

Description

本考案は、細胞を培養器に播種する細胞播種装置および細胞を培養する細胞培養装置に関する。
医薬品の生産、遺伝子治療、再生医療、免疫療法などの医薬学・生化学分野において、細胞(組織、微生物、ウイルスなどを含む)を人工的な環境下で培養する方法や装置が提案されている。特許文献1では、細胞を培養する培養空間が形成された培養容器部材とこの培養容器部材の培養空間の上部に配置された第1の弾性シールとを有する培養容器と、この培養容器に培地等の溶液を供給する供給手段が設けられた継ぎ手部材とこの継ぎ手部材に接着された第2の弾性シールとを有する継ぎ手とを備え、前記継ぎ手に形成した吸引手段を用いて前記培養容器を前記継ぎ手に着脱可能としたことを特徴とする培養装置に関する技術を開示している。特許文献2では、細胞が3次元的に増殖するための足場として機能する多孔性足場材料に、細胞を播種するための細胞播種方法であって、細胞が培養液に懸濁した状態の細胞液を、側面部に複数の吐出口を設けたニードルを備えたシリンジに充填し、足場材料に全ての吐出口が埋没するように穿刺した前記ニードルから細胞液を該足場材料の内部に加圧注入して、細胞を足場材料に均一に播種することを含む、足場材料への細胞播種方法に関する技術を開示している。
特開2006-149237号公報 特許第6115842号公報
培養器などの底面に細胞組織を播種して培養する場合には、実験者や実施者が手動で位置を決めて播種を行う方法が一般的である。また、被験者(や患者)の負担を考慮した場合に必要最低限の細胞を抽出して、大量に培養することが求められている。また、人の手による作業で組織片(細胞)を培養容器の底面に配置(播種)する場合に、正しい位置に正確な量の組織片を配置(播種)できない場合があった。特許文献1および特許文献2には、大量培養のための細胞の播種方法に関する記載がない。
本考案は、細胞を大量に培養するために、細胞(または組織片)の播種の自動化を目指して、細胞を含む液体培地から細胞を抽出して播種する細胞播種装置を提供することを目的とする。また、本考案は、前記細胞播種装置で保持した細胞を播種した培養容器を用いて細胞を培養する細胞培養装置を提供することを目的としてもよい。
上記課題を解決するために、本考案の一つの実施形態は、略シート形状の複数の細胞を含む液体培地から、前記細胞を保持して播種する細胞播種装置であって、前記液体培地を配置する遊走手段と、前記遊走手段に配置した前記液体培地から一の細胞を支持する支持手段と、前記支持手段で支持した前記一の細胞を播種するために保持する保持手段とを有し、前記細胞は、略1mmから50mmの大きさであり、前記液体培地の中を浮遊しながら自由に移動し、前記遊走手段は、前記液体培地を外部から供給される筐体部と、前記筐体部の内部に配置される略平板形状の平板部と、を備え、前記平板部は、前記支持手段が貫通する支持用開口部を備え、前記支持用開口部は、円形の開口であり、前記支持手段は、略円筒形状であり、前記液体培地を該支持手段の内部の空洞から吸引して流出し、前記保持手段は、略円筒形状であり、前記液体培地を該保持手段の内部の空洞から吸引して流出し、前記遊走手段の前記平板部の下方に前記支持手段を配置し、前記遊走手段の上方に前記保持手段を配置し、前記液体培地を前記遊走手段に供給した後に、先ず、該液体培地を前記支持手段の内部の空洞から吸引して排出することによって、該液体培地に浮遊している前記一の細胞を前記平板部の前記支持用開口部の上面の位置に配置し、次に、前記支持用開口部に前記支持手段を貫通して上昇させて、該支持手段の上端で該一の細胞を支持し、その後に、前記保持手段を降下し、該保持手段の内部の空洞から吸引することによって、前記支持手段の上端で支持している該一の細胞を該保持手段で保持する、ことを特徴とする細胞播種装置を提供する。
本考案の他の実施形態は、上記の細胞播種装置であって、前記支持用開口部の開口の直径は、前記細胞の直径より小さく、前記支持手段の外径は、前記支持用開口部の開口の直径より小さく、前記支持手段は、外径が略0.1mmから5mmの大きさの略円筒形状であり、前記保持手段は、外径が略0.1mmから5mmの大きさの略円筒形状である、ことを特徴とする細胞播種装置であってもよい。また、本考案の他の実施形態は、上記のいずれかの細胞播種装置であって、前記保持手段は、前記一の細胞を保持する端面に複数の孔形状の吸引孔部を備え、前記端面の中央部に略針形状の留針部を備え、前記吸引孔部の直径は、前記一の細胞の大きさより小さく、前記保持手段は、前記吸引孔部から前記液体培地を吸引して排出することによって、前記留針部を前記一の細胞に貫通させて、該一の細胞を保持する、ことを特徴とする細胞播種装置であってもよい。
本考案の他の実施形態は、上記のいずれかの細胞播種装置と、前記細胞播種装置で保持した細胞を播種する培養容器とを有し、前記一の細胞を保持している前記保持手段を前記培養容器の上方に移動し、前記保持手段を前記培養容器の上面近傍まで降下し、前記保持手段の吸引を停止して前記一の細胞を前記培養容器の表面に播種し、前記培養容器で前記一の細胞を培養する、ことを特徴とする細胞培養装置であってもよい。
本考案に係る細胞播種装置によれば、細胞を大量に培養するために細胞(または組織片)の播種の自動化を目指して、細胞を含む液体培地から細胞を抽出して播種することができる。また、本考案に係る細胞培養装置によれば、細胞播種装置で保持した細胞を播種した培養容器を用いて細胞を培養することができる。
本考案の実施形態に係る細胞播種装置の一例を説明する説明図である。 本考案の実施形態に係る遊走手段の一例を説明する説明図である。 本考案の実施形態に係る保持手段の一例を説明する拡大説明図である。 本考案の実施形態に係る細胞播種装置の動作の一例を説明する説明図である。 本考案の実施形態に係る播種した細胞の一例を説明する説明図である。 本考案の実施形態に係る細胞播種方法の一例を説明する説明図である。
実施形態に係る細胞播種装置および細胞培養装置の例を用いて、本考案を説明する。なお、本考案は、以後に説明する細胞播種装置および細胞培養装置以外でも、培養する細胞を含む液体培地から細胞を抽出して播種するもの(装置、部品、システムなど)であれば、いずれのものにも用いることができる。
下記に示す順序で、本考案を説明する。
1.細胞播種装置の構成
2.細胞培養装置の構成
3.細胞播種方法および細胞培養方法
(1.細胞播種装置の構成)
図1乃至図4を用いて、本考案の実施形態に係る細胞播種装置の構成を説明する。ここで、図1は、本考案の実施形態に係る細胞播種装置100の一例を説明する説明図である。図2は、本考案の実施形態に係る遊走手段11の一例を説明する平面説明図である。図3は、本考案の実施形態に係る保持手段13の一例を説明する拡大説明図である。図4(a)は、本考案の実施形態に係る細胞播種装置100(遊走手段11)に液体培地LCを供給した動作の一例を説明する説明図である。図4(b)は、本考案の実施形態に係る細胞播種装置100(支持手段12)で液体培地から細胞CSを平板部11Bpの上面の位置に配置した動作の一例を説明する説明図である。図4(c)は、本考案の実施形態に係る細胞播種装置100(支持手段12)で細胞CSを支持した動作の一例を説明する説明図である。図4(d)は、本考案の実施形態に係る細胞播種装置100(支持手段12)で支持した細胞CSを上昇させる動作の一例を説明する説明図である。図4(e)は、本考案の実施形態に係る細胞播種装置100(保持手段13)で細胞CSを保持した動作の一例を説明する説明図である。なお、図1等に示す細胞播種装置の構成等は一例であり、本考案は図1等に示す細胞播種装置等に限定されるものではない。
図1乃至図4に示すように、本考案に係る細胞播種装置100は、略シート形状の複数の細胞および/または組織片を含む液体培地から細胞を抽出して播種するものである。細胞播種装置100は、本実施形態では、図1に示すように、細胞および/または組織片を含む液体培地を配置する遊走手段11と、遊走手段11に配置した液体培地の細胞を支持する支持手段12と、支持手段12で支持した細胞を移動するために保持する保持手段13とを有する。細胞播種装置100は、図1に示すように、遊走手段11の内部に配置した略平板形状の平板部11Bp(図2)の下方に支持手段12を配置し、遊走手段11の上方に保持手段13を配置している。本考案に係る細胞播種装置100は、液体培地を遊走手段に供給した後に、(1)先ず、液体培地を支持手段の内部の空洞から吸引して排出することによって、液体培地に浮遊している一の細胞を平板部の支持用開口部の上面の位置に配置し、(2)次に、支持用開口部に支持手段を貫通して上昇させて、支持手段の上端で一の細胞を支持し、(3)その後に、保持手段を降下し、保持手段の内部の空洞から吸引することによって、支持手段の上端で支持している一の細胞を該保持手段で保持(播種)する。なお、略シート形状の複数の細胞および/または組織片は、たとえば略1mmから50mmの大きさであり、液体培地の中を浮遊しながら自由に移動している。
遊走手段11は、図1に示すように、培養する細胞(組織片など)を含む液体培地LCを配置する手段である。遊走手段11は、図2に示すように、液体培地を外部から供給される筐体部11Aと、筐体部11Aの内部に配置される略平板形状の平板部11Bpとを備える。平板部11Bpは、支持手段12が貫通する支持用開口部11Boを備える。図4(a)に示すように、遊走手段11は、培養する細胞CSを含む液体培地LCを供給され、筐体部11Aで保留する。ここで、遊走手段11(筐体部11A)に液体培地を供給する方法は、特に限定されるものではなく、公知の技術を用いることができる。なお、本考案において、筐体部11Aは特に限定されるものではなく、公知の技術を用いることができる。また、筐体部11Aの形状は、設計、実験、計算などで予め定められる形状とすることができる。
平板部11Bpは、筐体部11Aの内部に配置される略平板形状のものである。平板部11Bpの支持用開口部11Boは、所望の間隔で複数配置される。ここで、所望の間隔とは、支持手段12および保持手段13に対応する間隔で、設計、実験、計算などで予め定められる間隔とすることができる。所望の間隔は、たとえば複数の細胞を播種する場合に、播種する細胞の配置距離に対応する間隔とすることができる。また、支持用開口部11Boの大きさは、培養する細胞(組織片)の大きさおよび支持手段12に対応する大きさで、設計、実験、計算などで予め定められる大きさとすることができる。支持用開口部11Boは、本実施形態では、円形の開口である。また、支持用開口部11Boの開口の直径は、本実施形態では、培養する前の細胞(組織片など)の大きさより小さくする。
支持手段12は、図1に示すように、略円筒形状であり、培養する細胞(組織片など)を支持する手段である。支持手段12は、所望の間隔で配置される複数の略円筒形状の支持する手段を備える。支持手段12の外径は、本実施形態では、支持用開口部11Boの開口の直径より小さくする。支持手段12は、たとえば外径が略0.1mmから5mmの大きさの略円筒形状であってもよい。ここで、所望の間隔とは、設計、実験、計算などで予め定められる間隔とすることができる。所望の間隔は、たとえば複数の細胞を播種する場合に、播種する細胞の配置距離に対応する間隔とすることができる。支持手段12は、図4(a)に示すように、液体培地LCを支持手段12の略円筒形状の内部の空洞から吸引して流出する。これにより、支持手段12は、図4(b)に示すように、液体培地LCで浮遊している細胞CSを平板部11Bpの支持用開口部11Boの上面の位置に配置することができる。すなわち、支持手段12(細胞播種装置100)は、図4(b)に示すように、液体培地LCから複数の細胞CSをそれぞれ抽出し、所望の間隔で(平板部11Bpの上面の所望の位置に)それぞれ配置することができる。また、支持手段12は、図4(c)に示すように、支持(固定)した細胞CSを上方に移動(図1のM2)することができる。なお、支持手段12は、設計、実験、計算などで予め定められる形状とすることができる。また、支持手段12の略円筒形状の手段の数は、設計、実験、計算などで予め定められる数とすることができる。また、支持手段12の移動方法は公知の技術を利用することができる。
保持手段13は、図1に示すように、略円筒形状であり、培養する細胞(組織片など)を保持する手段である。保持手段13は、本実施形態では、所望の間隔で配置される複数の略円筒形状の保持する手段を備える。保持手段13は、たとえば外径が略0.1mmから5mmの大きさの略円筒形状であってもよい。ここで、所望の間隔とは、設計、実験、計算などで予め定められる間隔とすることができる。所望の間隔は、たとえば複数の細胞を播種する場合に、播種する細胞の配置距離に対応する間隔とすることができる。保持手段13は、図4(d)に示すように、下方に移動(図1のM3)して、液体培地を保持手段の略円筒形状の内部の空洞から吸引して流出する。これにより、保持手段13は、図4(e)に示すように、支持手段12が支持(固定)した細胞CSを保持することができる。すなわち、保持手段13(細胞播種装置100)は、図4(e)に示すように、支持手段12がそれぞれ抽出(固定)した複数の細胞CSを、所望の間隔でそれぞれ保持することができる。ここで、保持手段13の吸引力は、支持手段12の吸引力より強くすることによって、支持手段12から細胞を受け取ることができる。なお、保持手段13は、設計、実験、計算などで予め定められる形状とすることができる。また、保持手段13の略円筒形状の手段の数は、設計、実験、計算などで予め定められる数とすることができる。また、保持手段13の移動方法は公知の技術を利用することができる。
図3に示すように、保持手段13は、細胞を保持する端面に複数の孔形状の吸引孔部13Bを備え、端面の中央部に略針形状の留針部13Aを備える。ここで、吸引孔部の直径は、培養する細胞(組織片)の大きさより小さい。また、吸引孔部の数は、3個以上であってもよい。これにより、保持手段13は、本実施形態では、吸引孔部13Bから液体培地を吸引して排出することによって、留針部13Aを一の細胞に貫通させて、細胞を保持することができる。また、細胞播種装置100は、留針部13Aに細胞を貫通させて細胞を固定することができるので、細胞を吸い込んでしまうことを防ぐことができる。また、細胞播種装置100は、留針部13Aに細胞を貫通させて細胞を固定することができるので、留針部がない場合と比較して、大きい細胞を安定的に保持することができる。なお、留針部13Aおよび吸引孔部13Bの形状は、設計、実験、計算などで予め定められる形状とすることができる。
以上のとおり、本考案に係る細胞播種装置100によれば、細胞を大量に培養するために細胞(または組織片)の播種の自動化を目指して、細胞を含む液体培地から細胞を抽出して播種(保持、維持など)することができる。また、本考案に係る細胞播種装置によれば、支持手段を用いて細胞を含む液体培地から複数の細胞を所望の間隔でそれぞれ支持することができ、保持手段を用いて支持手段から複数の細胞を所望の間隔でそれぞれ保持することができ、所望の間隔で複数保持した複数の細胞を、所定の位置(培養器など)に所望の間隔でそれぞれ播種することができる。これにより、本考案に係る細胞播種装置によれば、細胞を大量に培養するために、複数の細胞を所望の間隔で播種することを自動化することができる。
(2.細胞培養装置の構成)
図5を用いて、本考案の実施形態に係る細胞培養装置の構成を説明する。ここで、図5(a)は、ディッシュ(培養容器)DSに培養する細胞CSを播種(配置)した一例を説明する説明図である。図5(b)は、ディッシュ(培養容器)DSに播種した細胞CSの一例を説明する説明図である。なお、図5(a)および図5(b)に示す細胞等は一例であり、本考案は図5(a)等に示す細胞等に限定されるものではない。
図5(a)に示すように、本考案の実施形態に係る細胞培養装置は、上記の(1.細胞播種装置の構成)に記載の細胞播種装置と、細胞播種装置で保持した細胞を播種する培養容器DSとを有する。図5(b)に示すように、所定の環境下(温度、CO2濃度、放置時間など)で、細胞CSを液体培地LCで覆って培養する。ここで、本考案に係る細胞培養装置は、細胞を保持している保持手段を培養容器DSの上方に移動し、保持手段を培養容器DSの上面近傍まで降下し、保持手段の吸引を停止して細胞を培養容器DSの表面に播種し、その後、培養容器DSで細胞を培養する。これにより、保持手段13で保持した複数の細胞を培養容器DSに所望の間隔でそれぞれ播種(配置)することができる。
これにより、本考案に係る細胞培養装置および細胞播種装置によれば、細胞を含む液体培地から複数の細胞をそれぞれ抽出して播種することで、細胞を大量に培養するために細胞(組織片)の播種作業を自動化することができる。また、本考案に係る細胞培養装置および細胞播種装置によれば、細胞播種装置(保持手段)で保持した複数の細胞を所望の間隔で播種した培養容器を用いて細胞を大量に培養することができる。また、本考案に係る細胞培養装置および細胞播種装置によれば、培養する細胞(組織片)を等間隔で置くことができるので、より多くの細胞を効率的に配列させることができ、より多くの細胞を培養することができる。また、本考案に係る細胞培養装置および細胞播種装置によれば、培養する細胞(組織片)を等間隔に整列した状態で置くことができるので、顕微鏡などで培養状態を確認する際に、不必要、不適切と思われる細胞(組織片)を容易に把握することができる。なお、培養容器の大きさは、培養する細胞の数に対応する大きさとすることができ、特に限定されない。
これにより、本考案に係る細胞培養装置および細胞播種装置によれば、手作業で(ピンセットなどで挟んで)播種する場合と比較して、細胞へのダメージを軽減することができる。本考案に係る細胞培養装置および細胞播種装置によれば、手作業で(ピンセットなどで挟んで)播種する場合と比較して、培養容器底面を傷つけずに組織を播種することができる。
(3.細胞播種方法および細胞培養方法)
図6を用いて、本考案に係る細胞播種方法および細胞培養方法を説明する。ここで、図6は、本考案の実施形態に係る細胞播種方法の一例を説明する説明図である。なお、図6に示す細胞播種方法は一例であり、本考案は図6に示す細胞播種方法に限定されるものではない。
図6に示すように、本考案の実施形態に係る細胞播種方法は、ステップS601において、先ず、細胞を播種する動作を開始する。細胞播種方法は、例えば装置の使用者の都合のよいタイミングで、細胞を播種する動作を開始することができる。その後、本考案に係る細胞播種方法は、ステップS602に進む。
次に、本考案に係る細胞播種方法は、ステップS602において、例えば装置の使用者によって、培養する細胞を含む液体培地を遊走手段の筐体部に供給する(培地供給ステップ)(たとえば図4(a))。その後、本考案に係る細胞播種方法は、ステップS603に進む。
次いで、本考案に係る細胞播種方法は、ステップS603において、培地供給ステップ(ステップS602)で供給した液体培地を、支持手段12の内部の空洞から吸引して排出することによって、液体培地から細胞を平板部11Bpの上面で所望の位置に配置する(細胞固定ステップ)(たとえば図4(b))。その後、本考案に係る細胞播種方法は、ステップS604に進む。
ステップS604において、本考案に係る細胞播種方法は、保持手段13(図1)を降下して、保持手段13の内部の空洞から液体培地を吸引して排出することによって、細胞固定ステップ(ステップS603)で固定した細胞を、保持手段13の端面に保持する(細胞保持ステップ)(たとえば図4(c)および(d))。その後、本考案に係る細胞播種方法は、ステップS605に進む。ここで、本考案に係る細胞播種方法は、支持手段12を上昇させることによって配置(支持)している細胞を保持手段13に近づけてもよい。また、保持手段13の端面に保持するときに、支持手段12の吸引を停止してもよい。
ステップS605において、細胞培養方法として、ステップS604(細胞保持ステップ)で保持した細胞を培養容器に播種する(細胞播種ステップ)。その後、本考案に係る細胞播種方法は、ステップS606に進む。ここで、予め充填しておいた液体培地に播種してもよいし、播種した後に液体培地を添加してもよい。なお、等間隔で播種された細胞には細胞の遊走を促進させるための培地が必要であるが、大量の培地を加えると細胞が浮力により浮くリスクがある(例えば、組織が脂肪の場合や加えた培地の量が多い)。そこで細胞を覆う程度の必要最小量(例えば100μLから200μL程度)の培地を細胞の上から添加することで遊走を促進させ且つ細胞が浮くリスクを低減することができる。その後、例えば数日おきに培地の交換を行い細胞の遊走・成長を促し、細胞の増殖が十分に確認されたら継代を行い、さらに細胞数を増やしていくことができる。
ステップS606において、本考案に係る細胞播種方法は、細胞を播種する動作を繰り返すか否かを判断する。これにより、本考案に係る細胞播種方法は、所望の個数の細胞を播種することができる。その後、細胞を播種する動作を繰り返すと判断した場合には、本考案に係る細胞播種方法は、ステップS602に戻る。細胞を播種する動作を終了すると判断した場合には、本考案に係る細胞播種方法は、図中の「END」に進み、動作を終了する。
以上のとおり、本考案に係る細胞播種方法および細胞培養方法は、実施形態に係る細胞播種装置100(図1乃至図4)および細胞培養装置(図5)と同様の効果を得ることができる。また、本考案に係る細胞播種方法および細胞培養方法は、手作業による実行者の技術の差による組織の播種量、播種効率のばらつきを低減し、ピンセットや器具で挟んで移動させることで生じる組織・細胞へのダメージを低減し、ピンセットや器具を使用する場合に接着底面に傷がつくことを防止することができる。また、本考案に係る細胞播種方法および細胞培養方法は、差圧による組織片の固定により人的要因による組織や細胞へのダメージの軽減し、ディッシュ底面上に差圧吸引の開放により播種するので接着底面に傷をつけてしまうことを防止することができる。また、本考案に係る細胞播種方法および細胞培養方法は、培地の添加を機械的に制御することで組織片が接着底面から剥がれるたり浮いたりするのを防ぐことができる。
100 : 細胞播種装置
11 : 遊走手段
11A: 筐体部
11Bp:平板部
11Bo:支持用開口部
12 : 支持手段
13 : 保持手段
13A: 留針部
13B: 吸引孔部
CS : 細胞(細胞組織)
DS : ディッシュ(培養容器)
LC : 液体培地

Claims (4)

  1. 略シート形状の複数の細胞を含む液体培地から、前記細胞を保持して播種する細胞播種装置であって、
    前記液体培地を配置する遊走手段と、
    前記遊走手段に配置した前記液体培地から一の細胞を支持する支持手段と、
    前記支持手段で支持した前記一の細胞を播種するために保持する保持手段と
    を有し、
    前記細胞は、略1mmから50mmの大きさであり、前記液体培地の中を浮遊しながら自由に移動し、
    前記遊走手段は、前記液体培地を外部から供給される筐体部と、前記筐体部の内部に配置される略平板形状の平板部と、を備え、
    前記平板部は、前記支持手段が貫通する支持用開口部を備え、
    前記支持用開口部は、円形の開口であり、
    前記支持手段は、略円筒形状であり、前記液体培地を該支持手段の内部の空洞から吸引して流出し、
    前記保持手段は、略円筒形状であり、前記液体培地を該保持手段の内部の空洞から吸引して流出し、
    前記遊走手段の前記平板部の下方に前記支持手段を配置し、
    前記遊走手段の上方に前記保持手段を配置し、
    前記液体培地を前記遊走手段に供給した後に、
    先ず、該液体培地を前記支持手段の内部の空洞から吸引して排出することによって、該液体培地に浮遊している前記一の細胞を前記平板部の前記支持用開口部の上面の位置に配置し、
    次に、前記支持用開口部に前記支持手段を貫通して上昇させて、該支持手段の上端で該一の細胞を支持し、
    その後に、前記保持手段を降下し、該保持手段の内部の空洞から吸引することによって、前記支持手段の上端で支持している該一の細胞を該保持手段で保持する、
    ことを特徴とする細胞播種装置。
  2. 前記支持用開口部の開口の直径は、前記細胞の直径より小さく、
    前記支持手段の外径は、前記支持用開口部の開口の直径より小さく、
    前記支持手段は、外径が略0.1mmから5mmの大きさの略円筒形状であり、
    前記保持手段は、外径が略0.1mmから5mmの大きさの略円筒形状である、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の細胞播種装置。
  3. 前記保持手段は、前記一の細胞を保持する端面に複数の孔形状の吸引孔部を備え、前記端面の中央部に略針形状の留針部を備え、
    前記吸引孔部の直径は、前記一の細胞の大きさより小さく、
    前記保持手段は、前記吸引孔部から前記液体培地を吸引して排出することによって、前記留針部を前記一の細胞に貫通させて、該一の細胞を保持する、
    ことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の細胞播種装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の細胞播種装置と、
    前記細胞播種装置で保持した細胞を播種する培養容器と
    を有し、
    前記一の細胞を保持している前記保持手段を前記培養容器の上方に移動し、前記保持手段を前記培養容器の上面近傍まで降下し、前記保持手段の吸引を停止して前記一の細胞を前記培養容器の表面に播種し、前記培養容器で前記一の細胞を培養する、
    ことを特徴とする細胞培養装置。
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