JP3235796U - 金属フレキシブルホースの溶接装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本考案は、レーザー溶接とMIG溶接を組み合わせて金属フレキシブルホースを溶接する、金属フレキシブルホースの溶接装置に関するものである。
従来から、高圧のガスや高圧の液体を輸送するために金属フレキシブルホース(超高圧ホース)が使用される。この金属フレキシブルホース(超高圧ホース)を接続する際に、金属フレキシブルホース(超高圧ホース)に接続リングを溶接する場合がある。このように金属フレキシブルホース(超高圧ホース)に接続リングを溶接する際には、従来はTIG溶接を用いることが多かった(金属フレキシブルホースについて特許文献1参照)。
しかしながら、従来のように金属フレキシブルホースに接続リングを溶接する際にTIG溶接を用いると、接続不良が50%以上の確率で発生することがわかっている。
そこで、本考案は、耐圧性に優れ、漏れのない、溶接を可能とする、金属フレキシブルホースの溶接装置を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本考案の金属フレキシブルホースの溶接装置は、レーザートーチを有するレーザー溶接部と、MIGトーチを有するMIG溶接部と、前記レーザートーチ及び前記MIGトーチを搭載するロボットアームと、を備えている。
このように、本考案の金属フレキシブルホースの溶接装置は、レーザートーチを有するレーザー溶接部と、MIGトーチを有するMIG溶接部と、レーザートーチ及びMIGトーチを搭載するロボットアームと、を備えている。このような構成であれば、耐圧性に優れ、漏れのない、溶接を可能とする金属フレキシブルホースの溶接装置となる。
以下、本考案の実施の形態について図面を参照して説明する。ただし、以下の実施例に記載されている構成要素は例示であり、本考案の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
まず、図1を用いて本考案の金属フレキシブルホース(超高圧ホース)の溶接装置1の全体構成を説明する。ここにおいて、本実施例における、「金属フレキシブルホース(超高圧ホース)」とは、いわゆるフレキシブルメタルホースである。
この金属フレキシブルホース90は、金属管に均一のヒダ(波形)を成形したチューブ91(内側)と、内部流体の圧力によって延びようとするチューブ91を拘束(保持)するブレイド92(ワイヤー編組)と、から構成されている。そして、この金属フレキシブルホース90と接続リング100とを溶接するための、金属フレキシブルホースの溶接装置1について、以下に説明する。
本考案の金属フレキシブルホースの溶接装置1は、レーザートーチ20を有するレーザー溶接部2と、MIGトーチ30を有するMIG溶接部3と、レーザートーチ20及びMIGトーチ30を搭載するロボットアーム4と、を備えている。なお、コントローラ(制御部;不図示)によって、レーザー溶接部2、MIG溶接部3、ロボットアーム4、及び後述する回転テーブル5が制御されている。
すなわち、金属フレキシブルホースの溶接装置1は、従来のTIG溶接を見直し、レーザー溶接とMIG溶接を組合せている。これによって、レーザー溶接の溶け込みが深い利点を活用し、またMIG溶接によってレーザーで深く溶け込んだところにメタルを補充していく。
レーザー溶接部2としては、高出力型のファイバーレーザーが使用される。レーザーは、0.4mmφと細く溶け込みは出力調整によって数mmから20mmぐらいまで調整が可能で、金属フレキシブルホース90(超高圧ホース)のサイズによって調整が可能である。
ただし、レーザーのみでは不十分であり、後述するMIG溶接と組合わせることによる相乗効果で優れた結果を出すことが可能となる。
MIG溶接部3(メタル・イナート・ガスアーク溶接)は、溶接ワイヤとして電極線を用い、その先端と母材との間にアークを発生させ、両者を同時に溶融させて溶接する。
MIG溶接部3は、フラックスが不要なためアークが安定しており、溶接方向に自由度が高く、また大気を遮断するため化学的に大気と反応しやすい金属(アルミ、銅、チタンなどの非鉄金属及びステンレス)であっても溶接が可能である。
そして、本実施例の金属フレキシブルホースの溶接装置1は、ロボットアーム4の下方において、金属フレキシブルホース90を回転させることのできる回転テーブル5をさらに備えている。そして、ロボットアーム4と回転テーブル5とが協調して動作しながら溶接を実行するようになっている。
このように、金属フレキシブルホース(超高圧ホース)90を高圧に耐え、漏れを完全に抑えるためには、レーザー溶接の条件とMIG溶接の条件を、ロボットアーム4や回転テーブル5を使用しながら、最適な状態に調整して実施する必要がある
(確認実験について)
本実施例の溶接装置1で、十分に機能が発揮できるか否かについての確認実験を下記の如く実施した。
本実施例の溶接装置1で、十分に機能が発揮できるか否かについての確認実験を下記の如く実施した。
この確認実験は、ロボット(図4)及び回転テーブル(図5)を使用し特殊チューブを回転しながらロボットにて溶接を行う方法を採用した。
レーザートーチとMIGトーチの両方を搭載するため、大型ロボット(搭載重量20KG)を採用した。超高圧ホースを回転するための回転テーブル5を設けて、ロボット4と回転テーブル5が協調しながら溶接を行うように装置を設計した。
超高圧ホースを最適な条件で溶接するために、回転速度、レーザー出力、MIG出力を適切に調整して溶接実験を行った
(実験結果)
図3(a)、(b)に示すように、金属フレキシブルホース(超高圧ホース)90の内部まで十分溶け込みが確認できる。接続リンク100とチューブ91及びブレイド92が一体に溶接でき、高圧による機密性が保たれることが確認できた。また従来のTIG溶接と比較して、品質・効率が大幅に向上することが実証された
図3(a)、(b)に示すように、金属フレキシブルホース(超高圧ホース)90の内部まで十分溶け込みが確認できる。接続リンク100とチューブ91及びブレイド92が一体に溶接でき、高圧による機密性が保たれることが確認できた。また従来のTIG溶接と比較して、品質・効率が大幅に向上することが実証された
(総括)
金属フレキシブルホース(超高圧ホース)90は、接続リング100-チューブ91、接続リング100-ブレイド92、という形状及び板厚が異なるものを溶接するため、TIG溶接では不良品が多発するうえ、漏れ検査で不良の場合には切断後に再溶接する必要があるため、非常に非効率であった。これに対して、本考案の溶接装置1であれば、高出力レーザーを使用するため1個/6秒と非常に短時間での溶接が可能となる
金属フレキシブルホース(超高圧ホース)90は、接続リング100-チューブ91、接続リング100-ブレイド92、という形状及び板厚が異なるものを溶接するため、TIG溶接では不良品が多発するうえ、漏れ検査で不良の場合には切断後に再溶接する必要があるため、非常に非効率であった。これに対して、本考案の溶接装置1であれば、高出力レーザーを使用するため1個/6秒と非常に短時間での溶接が可能となる
(効果)
次に、本実施例の金属フレキシブルホースの溶接装置1の奏する効果を列挙して説明する
次に、本実施例の金属フレキシブルホースの溶接装置1の奏する効果を列挙して説明する
(1)上述してきたように、本実施例の金属フレキシブルホースの溶接装置1は、レーザートーチ20を有するレーザー溶接部2と、MIGトーチ30を有するMIG溶接部3と、レーザートーチ20及びMIGトーチ30を搭載するロボットアーム4と、を備えている。このような構成であれば、耐圧性に優れ、漏れのない、溶接を可能とする金属フレキシブルホースの溶接装置1となる。
すなわち、これによって、レーザー溶接の溶け込みが深い利点を活用しつつ、さらにMIG溶接によってレーザーで深く溶け込んだところにメタルを補充していく、という機能を活用している。
(2)また、レーザー溶接部2のレーザートーチ20は、ファイバーレーザートーチであるため、溶接ビード幅が狭く、熱の影響部が少なく、高強度(溶け込み深さが深い)の溶接を高速に実現できる。
(3)さらに、ロボットアーム4の下方において、金属フレキシブルホース90を回転させることのできる回転テーブル5をさらに備えることで、ロボットアーム4とともに回転テーブル5を回転させることで、より繊細な溶接制御が可能となる。
(4)また、ロボットアーム4と回転テーブル5とが協調(連繋)して動作しながら溶接を実行するように制御されているので、レーザー溶接の条件とMIG溶接の条件を、ロボットアーム4や回転テーブル5を使用しながら、最適な状態に調整して実施できる。
以上、図面を参照して、本考案の実施例を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施例に限らず、本考案の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本考案に含まれる。
1 金属フレキシブルホースの溶接装置
2 レーザー溶接部
20 レーザートーチ
3 MIG溶接部
30 MIGトーチ
4 ロボットアーム
5 回転テーブル
90 金属フレキシブルホース
91 チューブ
92 ブレイド
100 リング
2 レーザー溶接部
20 レーザートーチ
3 MIG溶接部
30 MIGトーチ
4 ロボットアーム
5 回転テーブル
90 金属フレキシブルホース
91 チューブ
92 ブレイド
100 リング
Claims (4)
- レーザートーチを有するレーザー溶接部と、
MIGトーチを有するMIG溶接部と、
前記レーザートーチ及び前記MIGトーチを搭載するロボットアームと、
を備える、金属フレキシブルホースの溶接装置。 - 前記レーザー溶接部の前記レーザートーチは、ファイバーレーザートーチである、請求項1に記載された、金属フレキシブルホースの溶接装置。
- 前記ロボットアームの下方において、金属フレキシブルホースを回転させることのできる回転テーブルをさらに備える、請求項1又は請求項2に記載された、金属フレキシブルホースの溶接装置。
- 前記ロボットアームと前記回転テーブルとが協調して動作しながら溶接を実行するように制御される、請求項3に記載された、金属フレキシブルホースの溶接装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021004230U JP3235796U (ja) | 2021-11-02 | 2021-11-02 | 金属フレキシブルホースの溶接装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021004230U JP3235796U (ja) | 2021-11-02 | 2021-11-02 | 金属フレキシブルホースの溶接装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3235796U true JP3235796U (ja) | 2022-01-13 |
Family
ID=80111297
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021004230U Active JP3235796U (ja) | 2021-11-02 | 2021-11-02 | 金属フレキシブルホースの溶接装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3235796U (ja) |
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2021
- 2021-11-02 JP JP2021004230U patent/JP3235796U/ja active Active
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