JP3235600U - 釣りエサの保持具および釣り用仕掛け - Google Patents
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Abstract
【課題】釣りエサに対して先端部を小さな力でスムーズに突き刺すことができ、その後は釣りエサから抜けにくい、といった利点を有する、釣りエサの保持具および釣り用仕掛けを提供する。【解決手段】基部側の第一軸部10と先端側の第二軸部20とが角部30をはさんで鉤形に連続する金属線材でできていること、第一軸部10が、端部に取付け用の環部11を有すること、第二軸部20が、角部30を通る直線31に沿って延びた真っ直ぐな部分を先端部21に有するとともに、当該先端部21と角部30との間に、直線31を外れた部分を経由する波形の屈曲部分22を有すること、を特徴とする。【選択図】図1
Description
本考案は、テンヤ等において使用され、その釣針に付けられた釣りエサの位置がずれることを防止する釣りエサの保持具、および、当該保持具を含む釣り用仕掛けに関するものである。
テンヤ等を使用してタコや太刀魚、鯛等の釣りを行う場合、その釣針に付けた釣りエサの位置がずれてしまうことがある。生き餌の場合はそれ自体が動くためにずれることが少なくなく、擬似餌の場合にも、魚が釣れるとそのたびに位置がずれやすい。釣りエサの位置がずれると(またはそれによって釣りエサの姿勢が不自然になると)、魚が警戒してしまうために釣果が上がらなくなることが多い。
釣りエサの位置がずれることを防止する手段の一例は、下記の特許文献1に記載されている。同文献1には、基部に取付け部を有する、直角に折れ曲がった鉤形の金属線材にてなる釣りエサの固定具が示されている。鉤形をなす線材のうち先端側の部分(突き刺し部)を釣りエサに突き刺しておくことにより、釣りエサの位置がずれることを防止する。突き刺し部の最先端を40°ほど取付け部寄りに屈曲させてあり、その屈曲した部分の作用で、突き刺し部が釣りエサから抜け出ないようになっている。
特許文献1に記載された釣りエサの固定具は、上記のとおり突き刺し部の先端に屈曲部分が設けてあるため、釣りエサに刺した後はその突き刺し部が釣りエサから抜けにくくなる。しかし、先端が曲がっていると、その突き刺し部を釣りエサに突き刺すことが必ずしも容易ではない。鉤形の線材にてなるその固定具を、直角に折れ曲がった角部を指で押すなどして先端側を釣りエサに刺し入れようとするとき、最先端の部分が屈曲していて、突き刺し部が押し進められる方向とは異なる方向を向いているからである。そのため、突き刺すためにかなり強めの力が必要となったり、無理に突き刺すと釣りエサが傷んだりしがちである。
なお、特許文献1の固定具では、鉤形の金属線材の基部に、テンヤ等への取付け部として環状の閉じた(またはC字形に開いた)部分がある。テンヤ等に固定具を取り付ける際には、プライヤー等の工具を用いてこの部分を操作してかしめる必要がある。工具を用いてそのような操作をすることは、当然ながら多少の煩わしさがともなう。
なお、特許文献1の固定具では、鉤形の金属線材の基部に、テンヤ等への取付け部として環状の閉じた(またはC字形に開いた)部分がある。テンヤ等に固定具を取り付ける際には、プライヤー等の工具を用いてこの部分を操作してかしめる必要がある。工具を用いてそのような操作をすることは、当然ながら多少の煩わしさがともなう。
本考案は上記のような点を考慮して行ったもので、釣りエサに対し、突き刺し部に相当する部分をより小さな力でスムーズに刺し入れることができ、しかもその部分を突き刺した後は釣りエサから抜けにくい等といった利点を有する、好ましい釣りエサの保持具を提供するものである。
本考案に係る釣りエサの保持具は、釣針に付けられた釣りエサ(エビ等の生き餌のほかワーム等の擬似餌を含む)の位置がずれることを防止するために釣りエサに刺し掛けて使用されるもので、
a) 基部側の第一軸部と先端側の第二軸部とが角部(曲がり角の部分)をはさんで鉤形に連続する金属線材(たとえば直径が0.3〜1.0mm程度のステンレス鋼線材)でできていること、
b) 第一軸部が、端部に取付け用の環部を有すること、
c) 第二軸部が、上記角部を通る直線に沿って延びた真っ直ぐな(直線状の)部分を先端部に有するとともに、当該先端部(真っ直ぐな部分)と上記角部との間に、上記直線(上記角部を通る直線)を外れた部分を経由する波形の屈曲部分(たとえば、V字形状やU字形状、W字形状に屈曲したもの、またはサインカーブのようなもの)を有すること
を特徴とする。
本考案の一例を図1に示している。同図に示す釣りエサの保持具1は、第一軸部10と第二軸部20とが角部30をはさんで鉤形に連続する金属線材でできている。第一軸部10の基部側の端部に、この保持具1を他の釣り具に取り付けるための環状部分である環部11が形成され、第二軸部20には、角部30を通る直線31に沿った真っ直ぐな先端部21が最先端を含む先端付近に形成され、その先端部21と角部30との間に、直線31を外れた部分を経由する波形の屈曲部分22が形成されている。角部30と屈曲部分22との間には、図示のように直線状の部分があってもよいが、角部30からすぐに屈曲部分22が続いていてもよい。
a) 基部側の第一軸部と先端側の第二軸部とが角部(曲がり角の部分)をはさんで鉤形に連続する金属線材(たとえば直径が0.3〜1.0mm程度のステンレス鋼線材)でできていること、
b) 第一軸部が、端部に取付け用の環部を有すること、
c) 第二軸部が、上記角部を通る直線に沿って延びた真っ直ぐな(直線状の)部分を先端部に有するとともに、当該先端部(真っ直ぐな部分)と上記角部との間に、上記直線(上記角部を通る直線)を外れた部分を経由する波形の屈曲部分(たとえば、V字形状やU字形状、W字形状に屈曲したもの、またはサインカーブのようなもの)を有すること
を特徴とする。
本考案の一例を図1に示している。同図に示す釣りエサの保持具1は、第一軸部10と第二軸部20とが角部30をはさんで鉤形に連続する金属線材でできている。第一軸部10の基部側の端部に、この保持具1を他の釣り具に取り付けるための環状部分である環部11が形成され、第二軸部20には、角部30を通る直線31に沿った真っ直ぐな先端部21が最先端を含む先端付近に形成され、その先端部21と角部30との間に、直線31を外れた部分を経由する波形の屈曲部分22が形成されている。角部30と屈曲部分22との間には、図示のように直線状の部分があってもよいが、角部30からすぐに屈曲部分22が続いていてもよい。
上記考案の釣りエサの保持具は、釣りエサが付けられた釣針の基部付近に上記の環部を介して取り付けたとき、第二軸部の先端寄りの部分を、釣針上の釣りエサに対して適切に突き刺すことができ、しかも、位置がずれないようにその釣りエサを適切に保持することができる。釣りエサに対して適切に突き刺すことができるのは、第二軸部の先端部に、上記角部を通る直線に沿って延びた真っ直ぐな部分があるからである。この先端部を釣りエサに当てたうえ角部を指などで先端部寄りに押すとき、その力が、角部を通る上記直線の方向、すなわち先端部の真っ直ぐな部分に沿った方向に作用する。したがって、先端部は比較的小さな力で釣りエサに刺さってスムーズにその内部へ進入する。そのうえで、上記波形の屈曲部分が釣りエサ内に入るまで十分に第二軸部を押し入れると、その屈曲部分の作用により、第二軸部が釣りエサから容易には抜け出なくなり、釣りエサをしっかりと保持できるようになる。
上記考案の釣りエサの保持具において、第二軸部が有する上記波形の屈曲部分は、上記金属線材が略V字形状に屈曲したものであるのがとくに有利である。
上記波形の屈曲部分は、上述のように、上記角部を通る直線に沿った部分から、その直線を外れた部分を経由して再度その直線上に戻る形のものであればよいが、V字形状に屈曲したものが好ましい。図1にはそのような例を示していて、屈曲部分は、直線31に沿った部分から半径の小さな曲線部を介して直線31の外へ直線状に延び、その先で半径の小さな曲線部にてほぼ直角に曲がったうえ直線31寄りに直線状に進み、再び小さな曲線部を介して直線31上に戻るという、概ねV字の形の波形に形成されている。
上記波形の屈曲部分は、上述のように、上記角部を通る直線に沿った部分から、その直線を外れた部分を経由して再度その直線上に戻る形のものであればよいが、V字形状に屈曲したものが好ましい。図1にはそのような例を示していて、屈曲部分は、直線31に沿った部分から半径の小さな曲線部を介して直線31の外へ直線状に延び、その先で半径の小さな曲線部にてほぼ直角に曲がったうえ直線31寄りに直線状に進み、再び小さな曲線部を介して直線31上に戻るという、概ねV字の形の波形に形成されている。
第二軸部が有する上記波形の屈曲部分は、上記のとおり略V字形状のものであると、製造コストの面で有利である。金属線材を塑性変形させて略V字形状の波形の屈曲部分を形成することは、U字形状、W字形状またはサインカーブのような波形の屈曲部分を形成するよりも簡単であり、製造コストを抑えられるからである。しかも、刺し入れられた後の第二軸部が釣りエサから抜け出にくくなって釣りエサをしっかり保持するという作用は、V字形状であっても、他の波形の場合と同様、十分に発揮することができる。
考案による釣りエサの保持具において第一軸部が有する取付け用の環部は、上記金属線材の端部が、取付け相手側の環部の線材を通すための輪の部分と、当該取付け相手側の環部の線材をその輪の部分に挿入するための外向きに間隔が開いた部分とを、連続してともに有する略R字形状のものであるととくに好ましい。
図1に例示した保持具においても第一軸部10の環部11はそのように形成している。すなわち、金属線材の端部が、取付け相手側の環部の線材(図1には示さないが、たとえば図2(a)中の符号4aの部分)を通すための輪をなす部分12と、当該相手側の環部の線材をその輪の部分12に挿入するための外向きに間隔が開いた部分14とをともに有する略R字形状のものとなっている。輪の部分12は概ねCの字の形をしていて、隣接した位置に線材同士が接近した狭い隙間の部分13があり、その先に外向きに開いた部分(R字の脚の部分)14が続いている。隙間の部分13での線材間の隙間は、相手側の環部における線材の直径よりも十分に小さく設定してある。
図1に例示した保持具においても第一軸部10の環部11はそのように形成している。すなわち、金属線材の端部が、取付け相手側の環部の線材(図1には示さないが、たとえば図2(a)中の符号4aの部分)を通すための輪をなす部分12と、当該相手側の環部の線材をその輪の部分12に挿入するための外向きに間隔が開いた部分14とをともに有する略R字形状のものとなっている。輪の部分12は概ねCの字の形をしていて、隣接した位置に線材同士が接近した狭い隙間の部分13があり、その先に外向きに開いた部分(R字の脚の部分)14が続いている。隙間の部分13での線材間の隙間は、相手側の環部における線材の直径よりも十分に小さく設定してある。
取付け用の環部が上記のようなものであると、取付け相手側の環部(通常その環部は、釣りエサが付けられた釣針の基部付近に設けられている)に対する取付け・取外しをきわめて簡単に行うことができる。なぜなら、上記の保持具を相手側の環部に取り付けるときは、上記の外向きに開いた部分に相手側の環部の線材を押し当てて奥へ(輪の方へ)押し込めば、保持具の金属線材が弾性変形することにより隙間の部分が開き、相手側の環部の線材が輪の内側に進入して双方の環部が連結される。相手側の環部から取り外すときは、相手側の環部の線材を上記と逆の向きに押し動かすと、保持具の金属線材がやはり弾性変形して相手側の環部の線材が輪の外側へ出るため、連結が解かれて保持具が取り外される。こうした環部を有する釣りエサの保持具によると、取付けのたびに、プライヤー等の工具を用いて上記の環部をかしめたり伸ばしたりする必要がなくなる。環部をかしめたり伸ばしたりすることが繰り返されると金属疲労によって該当部分の金属線材が破損する恐れが生じるが、環部を上記のように略R字形状に形成しておく場合にはそのような破損が生じない。
考案の釣りエサの保持具において、上記した第一軸部と、第一軸部が有する上記の環部と、上記した第二軸部と、第二軸部が有する上記波形の屈曲部分とが、同一の平面内に形成されているとさらに好ましい。
図1に例示した保持具1においても、図1(a)に示すとおり、第一軸部10と環部11と第二軸部20と波形の屈曲部分22とがいずれも同じ平面内におさまっている。
図1に例示した保持具1においても、図1(a)に示すとおり、第一軸部10と環部11と第二軸部20と波形の屈曲部分22とがいずれも同じ平面内におさまっている。
このように釣りエサの保持具が平面的に形成されると、図1(b)の向きに手にとって釣針の基部付近に取り付けたり釣りエサに突き刺したりする場合にも、また、図1(b)とは逆の向きに手にとって同様の操作をする場合にも、使い勝手に差異が生じない。そのため、右利きの人も左利きの人も同じ使用感で使用することができる。また、平面的な構成であるため、釣り場で使用する釣具入れ等に、保持具をコンパクトに整理して収納することが可能になる。
考案の釣り用仕掛けは、
i) 釣りエサを付ける上記釣針の基部に重りが取り付けられていること、
ii) 上記の特徴を有する釣りエサの保持具が、上記重りに設けられた環部に上記第一軸部の取付け用の環部が連結されることによって取り付けられていること
を特徴とする。
このような特徴を有する釣り用仕掛けの一例を図2(a)に示している。図示のものはいわゆるテンヤであって、釣針3の基部に重り4が取り付けられていて、その重り4にアイと呼ばれる環部4a・4bが設けられている。重り4が有するその環部4bに対し、上記考案に基づく釣りエサの保持具1が有する上記の環部11を連結することにより釣り用仕掛け2を構成している。
i) 釣りエサを付ける上記釣針の基部に重りが取り付けられていること、
ii) 上記の特徴を有する釣りエサの保持具が、上記重りに設けられた環部に上記第一軸部の取付け用の環部が連結されることによって取り付けられていること
を特徴とする。
このような特徴を有する釣り用仕掛けの一例を図2(a)に示している。図示のものはいわゆるテンヤであって、釣針3の基部に重り4が取り付けられていて、その重り4にアイと呼ばれる環部4a・4bが設けられている。重り4が有するその環部4bに対し、上記考案に基づく釣りエサの保持具1が有する上記の環部11を連結することにより釣り用仕掛け2を構成している。
こうした釣り用仕掛けを使用すると、たとえば図2(b)に示すように釣針3に釣りエサAを付けるとき、上記考案の保持具における第二軸部をその釣りエサにスムーズに突き刺すことができ、また突き刺したのちは、上記保持具が釣針上の釣りエサをしっかりと保持してその位置ずれを防止することができる。したがって、釣りエサの取扱いを容易に行えるとともに、タコやイカ、太刀魚、鯛などの釣果を上げられることになる。
考案に係る釣りエサの保持具は、釣りエサに突き刺す第二軸部の先端部に、角部を通る直線に沿って延びた真っ直ぐな部分があるため、小さな力で押すことによりスムーズに釣りエサに突き刺すことができる。また、第二軸部が当該真っ直ぐな部分と上記角部との間に波形の屈曲部分を有するため、突き刺した第二軸部が釣りエサから容易には抜け出なくなり、位置がずれないように釣りエサをしっかりと保持することができる。
第一軸部が有する取付け用の環部が、取付け相手側の環部の線材を通すための輪の部分と、当該取付け相手側の環部の線材をその輪に挿入するための外向きに間隔が開いた部分とが連続した略R字形状に形成されたものであると、考案の保持具は、取付け相手側の環部に対して簡単に取付け・取外しできるため好ましい。取付け等の際、プライヤー等の工具を用いてその環部をかしめたりする必要はないわけである。
また、考案の釣り用仕掛けによると、釣針に付けられた釣りエサに上記の保持具(の第二軸部)をスムーズに突き刺すことができるうえ、突き刺された保持具がその釣りエサの位置ずれをしっかりと防止するため、取扱いが容易であり釣果の点でも有利である。
第一軸部が有する取付け用の環部が、取付け相手側の環部の線材を通すための輪の部分と、当該取付け相手側の環部の線材をその輪に挿入するための外向きに間隔が開いた部分とが連続した略R字形状に形成されたものであると、考案の保持具は、取付け相手側の環部に対して簡単に取付け・取外しできるため好ましい。取付け等の際、プライヤー等の工具を用いてその環部をかしめたりする必要はないわけである。
また、考案の釣り用仕掛けによると、釣針に付けられた釣りエサに上記の保持具(の第二軸部)をスムーズに突き刺すことができるうえ、突き刺された保持具がその釣りエサの位置ずれをしっかりと防止するため、取扱いが容易であり釣果の点でも有利である。
考案による釣りエサの保持具について、実施例を図1(a)・(b)に示す。
釣りエサの保持具1は、直径が0.6mmの1本のステンレス鋼線材を曲げ加工することにより製造した金属部品である。図1(a)に示すとおり全体が一平面内にある平面的な部品であり、また同(b)のように、ほぼ直角に曲がった角部30を有する鉤形の屈曲体である。角部30をはさむ両側の部分(基部側および先端側)に、それぞれ概ね直線状の第一軸部10と第二軸部20とが連続している。第一軸部10と第二軸部20のそれぞれの長さは10〜30mm程度である。
釣りエサの保持具1は、直径が0.6mmの1本のステンレス鋼線材を曲げ加工することにより製造した金属部品である。図1(a)に示すとおり全体が一平面内にある平面的な部品であり、また同(b)のように、ほぼ直角に曲がった角部30を有する鉤形の屈曲体である。角部30をはさむ両側の部分(基部側および先端側)に、それぞれ概ね直線状の第一軸部10と第二軸部20とが連続している。第一軸部10と第二軸部20のそれぞれの長さは10〜30mm程度である。
基部側に相当する第一軸部10には、この保持具1を他の釣り具(たとえば図2の釣り用仕掛け2)に取り付けるための環部11を形成し、先端側にあたる第二軸部20には、真っ直ぐな先端部21とV字形状の波形に曲がった屈曲部分22とを形成している。いずれの部分も、上記の線材を曲げ加工することにより形成している。
使用方法の詳細は後述するが、この保持具1は、第一軸部10の環部11により、当該環部11を中心に変位し得る状態で他の釣り具に取り付けられる。そして、先端部に相当する第二軸部20の先端部21を釣りエサに突き刺して掛け止めることにより、その釣りエサの位置がずれるのを防止する、といった使い方をする。
使用方法の詳細は後述するが、この保持具1は、第一軸部10の環部11により、当該環部11を中心に変位し得る状態で他の釣り具に取り付けられる。そして、先端部に相当する第二軸部20の先端部21を釣りエサに突き刺して掛け止めることにより、その釣りエサの位置がずれるのを防止する、といった使い方をする。
第一軸部10の環部11は、上記の線材を曲げて輪の部分12を形成したもので、他の釣り具が有する環部の線材をこの輪の部分12の内側に通すことにより、他の釣り具に対してこの保持具1を取り付ける。他の釣り具に対する取付けと取外しとを、工具類を用いることなく簡単に行えるようにするため、輪の部分12に続く位置に、微小な隙間(間隔が0.3mm程度)の部分13をはさんで、外向きに間隔が開いた部分14を形成している。それにより環部11は、平面視したときの形が概ねRの文字形になっている。外向きに間隔が開いた部分14の内側に他の釣り具の環部を押し付けると、線材が弾性変形することにより隙間の部分13が開いて他の釣り具の環部が輪の部分12に入るため、双方の環部同士が連結される。
第二軸部20には、角部30の付近と最先端に近い先端部21とに真っ直ぐな部分を設けており、双方は、角部30を通る一本の直線31に沿って直線状に延びるものとしている。そしてそれら二箇所の直線状部分の中間位置に、上記したV字形状の波形に曲がった屈曲部分22を形成している。
屈曲部分22は、その両側が直線31の上にあり、中ほどの部分はその直線31を外れた位置(環部11から遠い側)にある。その屈曲の形は、角部30に近い側から見ると、直線31に沿った部分から半径の小さな曲線部を介して直線31の外へ約45°の角度で直線状に進み、その先で挟角が80°〜90°の湾曲した頂部を形成したうえ直線31寄りに直線状に延び、再び小さな曲線部を介し約45°曲がって直線31上に戻る、というものである。全体の形状は概ねV字の波形であり、上記の頂部は直線31から1〜3mm程度突出した位置にある。
屈曲部分22は、その両側が直線31の上にあり、中ほどの部分はその直線31を外れた位置(環部11から遠い側)にある。その屈曲の形は、角部30に近い側から見ると、直線31に沿った部分から半径の小さな曲線部を介して直線31の外へ約45°の角度で直線状に進み、その先で挟角が80°〜90°の湾曲した頂部を形成したうえ直線31寄りに直線状に延び、再び小さな曲線部を介し約45°曲がって直線31上に戻る、というものである。全体の形状は概ねV字の波形であり、上記の頂部は直線31から1〜3mm程度突出した位置にある。
先端部21を釣りエサに突き刺すには、先端部21の先を釣りエサの表面に接触させたうえ、角部30付近を先端部21の側へ指で押す。この保持具1においては、先端部21が真っ直ぐであって角部30を通る直線31上にあることから、指で押す力が、先端部21を突き刺す向きに効果的に作用し、先端部21から屈曲部分22まで(またはさらに角部30の手前まで)を釣りエサ内にスムーズに進入させることができる。そうして突き刺した状態の保持具1は、屈曲部分22が抵抗となるため簡単には釣りエサから抜け出ることがない。
以上に述べた釣りエサの保持具1を取り付けた釣り用仕掛け2を図2(a)に示す。
図示の釣り用仕掛け2はいわゆるテンヤであって、釣針(保持針)3の基部に重り4が一体化されたものである。重り4には、他の釣り具類を取り付けるための環部であるアイ4a・4bが設けられている。一方のアイ4bにはスイベル6が連結されていて、そのスイベル6の上側の端部に釣糸が接続される。
図示の釣り用仕掛け2はいわゆるテンヤであって、釣針(保持針)3の基部に重り4が一体化されたものである。重り4には、他の釣り具類を取り付けるための環部であるアイ4a・4bが設けられている。一方のアイ4bにはスイベル6が連結されていて、そのスイベル6の上側の端部に釣糸が接続される。
釣り用仕掛け2において、上記の保持具1は、重り4に設けられたもう一方のアイ4aに、副釣針5のための釣糸5aとともに取り付けている。保持具1のその取り付けは、アイ4aに対して上述の環部12を連結することにより行うのであるから、プライヤー等の工具を用いずに簡単に取付け・取外しを実現できる。そして取り付けられた保持具1は、環部12を中心に旋回するように動かすことができる。
こうした釣り用仕掛け2に対し、釣りに使用するためにエビ等の釣りエサAを付けた状態を図2(b)に示す。同図では、釣針3に釣りエサAを取り付けたうえ、その釣りエサAに副釣針5を刺している。釣針3に付けた釣りエサAの位置がずれたり、その結果として釣りエサAの姿勢が不自然なものになったりすると、魚が警戒して食い付いて来ないことから、釣針3に対する釣りエサAの位置を保持する目的で上記の保持具1を使用する。
保持具1は、上記のとおり環部12を中心に移動し得るため、図2(b)中の太い矢印の向きに動かして先端部21を釣りエサAの表面に当て、上記のように先端部21や屈曲部分22が釣りエサA内に入るまで押して刺し入れる。保持具1のうち、図1に示す第二軸部20の長さ方向(つまり直線31の方向)が釣針3の軸部の長さ方向と直角になるように刺すのがよい。保持具1の形状に基づいて、上記したとおりこの作業はスムーズに行うことができ、釣りエサAを傷めることもほとんどない。また、屈曲部分22をも刺し入れることから、釣りエサA内に入った保持具1は簡単には抜け出なくなる。そのため、この保持具1を使用すると、釣針3上の釣りエサAへの掛け留めをスムーズに行うことができ、釣りエサAをしっかりと保持することができる。結果として、釣果を高めることができる。釣りエサAが傷みにくいため、繰り返して長く使用できるというメリットもある。
なお、図2にはテンヤとしての釣り用仕掛けを示したが、それ以外の、ジグヘッドやカブラ等と呼ばれる釣り用仕掛けにおいても、考案による釣りエサの保持具を取り付けて使用することができる。
1 釣りエサの保持具
2 釣り用仕掛け
3 釣針
4 重り
10 第一軸部
11 環部
12 輪の部分
14 外向きに間隔が開いた部分
20 第二軸部
21 先端部
22 屈曲部分
30 角部
31 直線
A 釣りエサ
2 釣り用仕掛け
3 釣針
4 重り
10 第一軸部
11 環部
12 輪の部分
14 外向きに間隔が開いた部分
20 第二軸部
21 先端部
22 屈曲部分
30 角部
31 直線
A 釣りエサ
Claims (5)
- 釣針に付けられた釣りエサの位置がずれることを防止するために釣りエサに刺し掛けて使用される釣りエサの保持具であって、
基部側の第一軸部と先端側の第二軸部とが角部をはさんで鉤形に連続する金属線材でできていること、
第一軸部が、端部に取付け用の環部を有すること、
第二軸部が、上記角部を通る直線に沿って延びた真っ直ぐな部分を先端部に有するとともに、当該先端部と上記角部との間に、上記直線を外れた部分を経由する波形の屈曲部分を有すること
を特徴とする釣りエサの保持具。 - 第二軸部が有する上記波形の屈曲部分が略V字形状をなすものであることを特徴とする請求項1に記載した釣りエサの保持具。
- 第一軸部が有する取付け用の環部は、上記金属線材の端部が、取付け相手側の環部の線材を通すための輪の部分と、当該取付け相手側の環部の線材をその輪の部分に挿入するための外向きに間隔が開いた部分とをともに有する略R字形状のものであることを特徴とする請求項1または2に記載した釣りエサの保持具。
- 第一軸部と、第一軸部が有する上記の環部と、第二軸部と、第二軸部が有する上記波形の屈曲部分とが、同一の平面内に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載した釣りエサの保持具。
- 釣りエサを付ける上記釣針の基部に重りが取り付けられていること、
請求項1〜4のいずれかに記載した釣りエサの保持具が、上記重りに設けられた環部に上記第一軸部の取付け用の環部が連結されることによって取り付けられていること
を特徴とする釣り用仕掛け。
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JP (1) | JP3235600U (ja) |
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2021
- 2021-10-19 JP JP2021004039U patent/JP3235600U/ja active Active
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