JP3235481B2 - スクロール圧縮機の製造方法 - Google Patents
スクロール圧縮機の製造方法Info
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Description
の製造方法に関し、特に、その固定スクロールを軸受ハ
ウジングに取付固定する方法の技術分野に属する。
は、例えば特開平4―241702号公報等に示される
ように一般によく知られており、ケーシング内に、各々
鏡板に渦巻体を突設してなる固定及び可動スクロールか
らなるスクロール圧縮機構を備え、固定及び可動スクロ
ールの渦巻体は両者間に圧縮室を形成するように互いに
噛合される。また、ケーシング内には、上記可動スクロ
ールをクランク軸を介して駆動する駆動モータが配置さ
れ、上記クランク軸はケーシング内に固定した軸受ハウ
ジング(架構)に回転可能に支持されている。さらに、
上記固定スクロールは上記軸受ハウジングに取付られて
ケーシングに固定されており、駆動モータの駆動により
クランク軸を介して可動スクロールを公転させて、その
渦巻体と固定スクロールの渦巻体との間の圧縮室でガス
を圧縮するようになされている。
スクロール圧縮機において、そのケーシングを、円筒状
のケーシング本体と、該ケーシング本体の開口端部を気
密状に閉塞する蓋部とで構成しておき、圧縮機の組立
時、まず、そのケーシングのケーシング本体内に軸受ハ
ウジングを芯出しして溶接により固定し、その軸受ハウ
ジングに対し、クランク軸及びそれに係合する可動スク
ロールを組み付けた後に固定スクロールをその周縁部に
てボルト締結により取付固定し、最後にケーシング本体
の開口端部に蓋部を溶接して密閉する方法が考えられ
る。
体の開口端部に溶接するときの熱が固定スクロールや軸
受ハウジングに悪影響を及ぼさないようにするため、或
いは固定スクロール周囲の不要部分の厚さを薄くして重
量やコスト等を下げるために、固定スクロール外面の周
縁部に所定深さの段部を、ケーシング本体との間に隙間
をあけるように切り欠いて形成し、この段部の底面に、
固定スクロールを軸受ハウジングに締結するための締結
ボルトを挿通させるボルト挿通孔を貫通形成する。
グ本体との間隙が狭いと、作業者が締結ボルトの先端部
を段部内に入れてその底面のボルト挿通孔に挿入する際
の挿入作業が面倒になるのは避けられない。
端までの長さの長いボルトを使用すれば、そのボルト挿
通孔への挿入は容易になるが、その反面、ボルトに本来
不要な部分にまでねじ部が形成されていることとなり、
そのボルトの締結完了までに時間がかかる。
来の熱影響の防止効果が得られず、固定スクロールの重
量や材料コストの増大を招くとともに、長さの長い締結
ボルトも必要となる。
で、その目的は、上記のようにして組み立てられるスク
ロール圧縮機において、その固定スクロールを軸受ハウ
ジングに取付固定するための締結ボルト自体の構造を改
良することで、固定スクロールの周縁部にケーシング本
体内周面との間隙の狭い段部が形成されていても、ボル
ト締結時間を増加させることなく、段部底面のボルト挿
通孔に締結ボルトをスムーズに挿入できるようにして、
その挿入作業性を高めることにある。
めに、この発明では、締結ボルトのねじ部先端にねじ部
のないガイド部を一体に形成し、このガイド部によって
ボルト全体の長さを長くして、固定スクロールの段部底
面のボルト挿通孔への挿入を容易にするようにした。
図4に示すように、ケーシング(1)内に固定され、ク
ランク軸(8)を回転可能に支持する軸受ハウジング
(12)と、この軸受ハウジング(12)に固定された
固定スクロール(10)と、上記軸受ハウジング(1
2)及び固定スクロール(10)の間に配置され、かつ
固定スクロール(10)に圧縮室(16)を形成するよ
うに噛合し、上記クランク軸(8)により駆動される可
動スクロール(11)とを備えたスクロール圧縮機を製
造する方法であり、この発明方法では、まず、上記ケー
シング(1)内に軸受ハウジング(12)を溶接により
固定する。
可動スクロール(11)を組み付けた後、外面の周縁部
にケーシング(1)との間に隙間をあけるように切り欠
いてなる所定深さ(D)の段部(10g)を有する固定
スクロール(10)を配置する。
複数のボルト挿通孔(10f),(10f),…に、ね
じ部(18b)先端に該ねじ部(18b)での谷部の外
径(d1)以下の外径(d2)を有するガイド部(18
c)が一体に設けられた締結ボルト(18),(1
8),…を挿通して、その各ボルト(18)のねじ部
(18b)を軸受ハウジング(12)のボルト螺合孔
(12d)に螺合締結することで、固定スクロール(1
0)を軸受ハウジング(12)に固定することを特徴と
している。
固定されている軸受ハウジング(12)に対し、可動ス
クロール(11)を組み付けた後、固定スクロール(1
0)をその段部(10g)底面のボルト挿通孔(10
f),(10f),…が軸受ハウジング(12)のボル
ト螺合孔(12d),(12d),…と一致するように
位置決めして組み付け、その固定スクロール(10)の
ボルト挿通孔(10f),(10f),…に締結ボルト
(18),(18),…を挿入して、その各ボルト(1
8)のねじ部(18b)を軸受ハウジング(12)のボ
ルト螺合孔(12d)に螺合させることにより、固定ス
クロール(10)を軸受ハウジング(12)に取付固定
する。
じ部(18b)先端に一体に設けられているガイド部
(18c)は、ねじ部(18b)での谷部の外径(d
1)以下の外径(d2)であるので、そのガイド部(1
8c)を軸受ハウジング(12)のボルト螺合孔(12
d)に螺合させる必要はなく、そのねじ部(18b)を
素早くボルト螺合孔(12d)に螺合させることができ
る。
じ部(18b)先端に一体に設けられているガイド部
(18c)の長さ分だけ、ボルト(18)全体の長さが
長くなる。従って、固定スクロール(10)に段部(1
0g)が形成されていて、その段部(10g)とケーシ
ング(1)内周面との間隙が小さい場合でも、その段部
(10g)底面のボルト挿通孔(10f)に対し締結ボ
ルト(18)の先端部(ガイド部(18c)先端)を固
定スクロール(10)外面の位置から手で容易に差し込
むことができ、ボルト(18)の挿入作業、延いては固
定スクロール(10)の取付固定作業を容易に行うこと
ができる。
(18b)の先端にガイド部(18c)を一体に設けた
ものであるので、上記のようにボルト(18)全体の長
さは長くなるものの、そのねじ部(18b)の長さは短
いままでよい。このため、このボルト(18)を軸受ハ
ウジング(12)のねじ螺合孔(12d)に螺合締結す
る状態は全長の短い通常のボルトと同じとなり、ボルト
(18)の締結完了までの時間が長くなることはない。
易に製造することができる。
態に係る高圧ドーム型横置スクロール圧縮機(A)を示
す。このスクロール圧縮機(A)は密閉ケーシング
(1)を有し、このケーシング(1)は、左右水平方向
に延びるパイプからなる円筒状のケーシング本体(1
a)と、このケーシング本体(1a)の左右開口端部に
溶接されてその開口端部を気密状に閉塞する左右の蓋部
(1b),(1c)とからなる。
a)内部には、その左側部に冷媒ガスを吸入圧縮してケ
ーシング(1)内に吐出するスクロール圧縮機構(3)
が、また左右方向略中央部に上記スクロール圧縮機構
(3)を駆動するための駆動モータ(7)がそれぞれ収
容されている。ケーシング(1)の左側蓋部(1b)に
は、該蓋部(1b)を貫通する吸入管(5)が接続さ
れ、この吸入管(5)により上記スクロール圧縮機構
(3)内に低圧の冷媒ガスが吸入されるようになってい
る。
c)には、該蓋部(1c)を貫通する吐出管(6)が接
続され、この吐出管(6)により上記スクロール圧縮機
構(3)にて圧縮された高圧の冷媒ガスが圧縮機(A)
のケーシング(1)外部へ吐出される。
と、該ステータ(7a)内に回転可能に配置されたロー
タ(7b)とを備えてなる。このロータ(7b)の中心
部にはケーシング本体(1a)の中心と同心のクランク
軸(8)が回転一体に結合されている。
にてベアリング(21)により回転可能に支持されてお
り、このベアリング(21)はケーシング(1)の本体
(1a)内周面に固定した副軸受ハウジング(20)に
取付固定されている。この副軸受ハウジング(20)の
右側面には、ポンプ取付板(26)が取付固定され、こ
のポンプ取付板(26)には、クランク軸(8)から下
方に延びる吸込管(23a)を有する給油ポンプ(2
3)が取付固定されている。給油ポンプ(23)の吸込
管(23a)はケーシング(1)内下部の油溜り(2)
に貯留された潤滑油に浸漬されている。
軸受ハウジング(20)を貫通してその右側面から突出
し、その突出した部分の周囲を覆うように、上記ポンプ
取付板(26)の右側面に、中央部が略半球状をなす油
溜部材(24)が取付固定されており、この油溜部材
(24)の中央部の内側つまりクランク軸(8)側の空
間に、上記給油ポンプ(23)を介して汲み上げられた
油溜り(2)の潤滑油が一旦溜められるようになってい
る。そして、クランク軸(8)内には、その油溜部材
(24)中央部内側に溜められた潤滑油を上記スクロー
ル圧縮機構(3)方向に供給するための軸方向に延びる
給油通路(8b)が形成されている。
固定スクロール(10)と右側の可動スクロール(1
1)とを備えてなる。上記固定スクロール(10)は、
円板状の鏡板(10a)の右側面中心部に渦巻状(イン
ボリュート状)の渦巻体(10b)を略水平方向に突設
したものであり、その鏡板(10a)の外周部に設けた
複数のボルト挿通孔(10f),(10f),…にそれ
ぞれ締結ボルト(18),(18),…が挿通されて、
ケーシング本体(1a)の内周面にその外側から4点の
スポット溶接により固定した主軸受ハウジング(12)
の左側面に固定されている。
板(10a)を左右方向に貫通する吸入口(10c)が
設けられ、この吸入口(10c)にその左側から上記吸
入管(6)が挿入されている。
した冷媒ガスを鏡板(10a)の左側の空間へ吐出する
ための吐出口(10d)が形成されている。この吐出口
(10d)の左側には冷媒ガスの圧力によって開くリー
ド弁からなる逆止弁としての吐出弁(31)が、またそ
の吐出弁(31)の左側には該吐出弁(31)の最大開
度を規制する弁押え(32)がそれぞれ1つのボルト
(33)で共締めされている。
記固定スクロール(10)の鏡板(10a)よりも径の
小さい円板状の鏡板(11a)の左側面中心部に渦巻状
(インボリュート状)の渦巻体(11b)を略水平方向
に突設したもので、その渦巻体(11b)は上記固定ス
クロール(10)の渦巻体(10b)と互いに噛合する
ように、上記主軸受ハウジング(12)にオルダムリン
グ(13)を介して支持されている。この可動スクロー
ル(11)と主軸受ハウジング(12)との間に介装さ
れているオルダムリング(13)は、可動スクロール
(11)の自転を防止するオルダム継手を構成してい
る。
ルダムリング(13)よりも中心側にはリング状の突起
部(12a)が形成され、その突起部(12a)の内側
にはリング状のシール部材(35)が設けられている。
また、上記可動スクロール(11)の鏡板(11a)右
側面の中心部にはピン軸(11c)が突設されている。
1b)の先端面は固定スクロール(10)の鏡板(10
a)右側面に、また固定スクロール(10)の渦巻体
(10b)の先端面は可動スクロール(11)の鏡板
(11a)左側面にそれぞれ近接され、可動スクロール
(11)の渦巻体(11b)の内周側及び外周側の各壁
面は、固定スクロール(10)の渦巻体(10b)の外
周側及び内周側の各壁面に複数箇所でそれぞれ近接され
ており、これら各接触部間に冷媒ガスを圧縮するための
圧縮室(16)が区画形成されている。
軸受孔(12b)が形成され、この軸受孔(12b)内
には軸受(37)が設けられている。そして、クランク
軸(8)の左端部は上記主軸受ハウジング(12)にお
ける軸受孔(12b)内の軸受(37)に回転可能に挿
通支持されており、その左端面には、該クランク軸
(8)の軸心に対して偏心した偏心穴(8a)が形成さ
れている。この偏心穴(8a)に上記可動スクロール
(11)のピン軸(11c)が軸受(38)を介して嵌
合され、このことによって、クランク軸(8)が可動ス
クロール(11)に駆動連結されている。従って、上記
オルダム継手により、可動スクロール(11)はクラン
ク軸(8)の回転に伴って自転することなくクランク軸
(8)の軸心に対して公転して上記圧縮室(16)を収
縮するようになっている。
0)を主軸受ハウジング(12)へ取り付ける各締結ボ
ルト(18)の構造にある。すなわち、図1に示すよう
に、上記主軸受ハウジング(12)の周縁部に、上記ク
ランク軸(8)と同心の複数のボルト螺合孔(12
d),(12d),…が形成されている。
面(外面)は、上記ケーシング本体(1a)の左側開口
端部と略一致した位置に配置され、その周縁部には、ケ
ーシング本体(1a)内周面との間に隙間をあけるよう
に切り欠いてなる所定深さ(D)の段部(10g)が形
成され、その段部(10g)の底面に上記各ボルト挿通
孔(10f)がそれぞれ上記主軸受ハウジング(12)
のボルト螺合孔(12d)に対応して貫通形成されてお
り、固定スクロール(10)は主軸受ハウジング(1
2)に対し、上記各ボルト挿通孔(10f)を挿通して
ボルト螺合孔(12d)に螺合される締結ボルト(1
8)により取付固定されている。
各締結ボルト(18)は、六角穴を有するヘッド(18
a)と、該ヘッド(18a)に連続しかつ上記ボルト螺
合孔(12d)に螺合されるねじ部(18b)とを備え
てなり、さらに、ねじ部(18b)の先端にはガイド部
(18c)が一体に形成され、このガイド部(18c)
はねじ部(18b)での谷部の外径(d1)以下の外径
(d2)(≦d1)を有する棒形状のものからなる。ま
た、この締結ボルト(18)のヘッド(18a)底面か
らガイド部(18c)先端までの長さ(L)は、上記固
定スクロール(10)の段部(10g)の深さ(D)以
上とされている。
クロール圧縮機(A)に電源が接続されると、駆動モー
タ(7)が作動してロータ(7b)及びクランク軸
(8)がその軸心回りに一体的に回転し、偏心穴(8
a)が上記クランク軸(8)の軸心に対して公転する。
これに伴って可動スクロール(11)が固定スクロール
(10)に対して公転する。このとき、各スクロール
(10),(11)の渦巻体(10b),(11b)で
区画される圧縮室(16)が中心部に向って移動しなが
ら収縮される。これら一連の動作によって吸入管(5)
及び固定スクロール(10)の吸入口(10c)より圧
縮室(16)に低圧の冷媒ガスが吸入され、この圧縮室
(16)で冷媒ガスが圧縮され、高圧にされた冷媒ガス
は固定スクロール(10)の吐出口(10d)及び吐出
弁(31)を介して、固定スクロール(10)の左側の
空間に吐出される。
造方法について説明するに、まず、ケーシングの本体
(1a)内にモータ(7)のステータ(7a)を焼嵌め
する一方、これとは別に、モータ(7)のロータ(7
b)にクランク軸(8)を焼嵌めして固定しておく。次
いで、ケーシング本体(1a)内に主及び副軸受ハウジ
ング(12),(20)を嵌挿配置するとともに、上記
モータ(7)のロータ(7b)を芯出し状態で入れた
後、上記主及び副軸受ハウジング(12),(20)を
ケーシング本体(1a)の外側から円周方向の多点(主
軸受ハウジング(12)では4点、副軸受ハウジング
(20)では3点)でスポット溶接(図中、(W)はそ
の溶接部である)して固定する。
(20)の固定後、主軸受ハウジング(12)に対し、
シール部材(35)等を組み付け、オルダムリング(1
3)を入れた後に可動スクロール(11)を組み付け
る。さらに、この可動スクロール(11)の上から固定
スクロール(10)を位置決めして配置する。このと
き、固定スクロール(10)の左側面はケーシング本体
(1a)の左側開口端部と略一致する。また、固定スク
ロール(10)の各ボルト挿通孔(10f)と主軸受ハ
ウジング(12)のボルト螺合孔(12d)とを一致さ
せる。
ト挿通孔(10f)に締結ボルト(18)を挿通して、
そのねじ部(18b)を主軸受ハウジング(12)のボ
ルト螺合孔(12d)に螺合締結することで、固定スク
ロール(10)を主軸受ハウジング(12)に取付固定
する。
部(18b)先端に一体に設けられているガイド部(1
8c)は、ねじ部(18b)での谷部の外径(d1)以
下の外径(d2)であるので、そのガイド部(18c)
を主軸受ハウジング(12)のボルト螺合孔(12d)
に螺合させる必要はなく、ガイド部(18c)に続くね
じ部(18b)を素早くボルト螺合孔(12d)に螺合
させることができる。
(18b)先端にガイド部(18c)が一体に設けられ
ているので、このガイド部(18c)の長さ分だけボル
ト(18)全体の長さは長くなっている。従って、固定
スクロール(10)の左側面に段部(10g)が形成さ
れていて、その段部(10g)とケーシング本体(1
a)内周面との間隙が小さい場合でも、その段部(10
g)底面のボルト挿通孔(10f)に対し締結ボルト
(18)の先端部(ガイド部(18c)先端)を固定ス
クロール(10)左側面(外面)の位置から手で容易に
差し込むことができる。その結果、ボルト(18)の挿
入作業、延いては固定スクロール(10)の取付固定作
業を容易に行うことができる。しかも、締結ボルト(1
8)のヘッド(18a)底面からガイド部(18c)先
端までの長さ(L)は固定スクロール(10)の段部
(10g)の深さ(D)以上であるので、上記固定スク
ロール(10)外面からその段部(10g)底面のボル
ト挿通孔(10f)に締結ボルト(18)を挿入する作
業を安定して確実に行うことができる。
(18b)の先端にガイド部(18c)を一体に設けた
ものであるので、上記のようにボルト(18)全体の長
さは長くなるものの、そのねじ部(18b)の長さは短
いままとすることができる。つまり、このボルト(1
8)が主軸受ハウジング(12)のボルト螺合孔(12
d)に螺合締結する状態は、ガイド部(18c)のない
全長の短いボルトの場合と同じとなり、ボルト(18)
の締結完了までの時間が長くなることはない。
主軸受ハウジング(12)に取付固定した後に、油ポン
プ(23)を組み付け、ケーシング本体(1a)の左右
開口端部にそれぞれ蓋部(1a),(1b)を溶接し
て、その開口端部を気密状に閉じればよい。
固定スクロール(10)周縁部の全周に亘って連続して
設けているが、複数の段部を固定スクロール(10)周
縁部の全周において不連続に形成し、その各段部の底面
に複数のボルト挿通孔(10f),(10f),…を貫
通形成するようにすることもできる。
スクロール圧縮機(A)の場合であるが、本発明は、縦
置型或いは可動スクロールの鏡板両面に渦巻体が突設さ
れた両刃タイプの等の他のスクロール圧縮機にも適用で
きるのはいうまでもない。
よると、スクロール圧縮機のケーシングの内周面に、ク
ランク軸を支持する軸受ハウジングを固定し、この軸受
ハウジングに対し、可動スクロールを介在させて固定ス
クロールを位置決め配置し、固定スクロールの外面周縁
部の切欠段部とケーシング内周面との間隙から締結ボル
トを段部底面のボルト挿通孔に挿入して、そのボルトの
ねじ部を軸受ハウジングのボルト螺合孔に螺合すること
で、固定スクロールを軸受ハウジングに取付固定する場
合に、上記締結ボルトのねじ部先端に該ねじ部での谷部
の外径以下の外径を有するガイド部を一体に設けたこと
により、ボルトの締結完了までの時間を長くすることな
く、固定スクロールの段部とケーシング内周面との間隙
が小さい場合でも、その段部底面のボルト挿通孔に対し
締結ボルトのガイド部先端を固定スクロール外面の位置
から手で差し込むことができ、ボルトの挿入作業及び固
定スクロールの取付固定作業の容易化を図ることができ
る。
ングに取付固定された状態を示す要部拡大断面図であ
る。
ロール圧縮機の全体構成を示す断面図である。
部を取り外した状態を示す左側面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 ケーシング(1)内に固定され、クラン
ク軸(8)を回転可能に支持する軸受ハウジング(1
2)と、 上記軸受ハウジング(12)に固定された固定スクロー
ル(10)と、 上記軸受ハウジング(12)及び固定スクロール(1
0)の間に配置され、かつ固定スクロール(10)に圧
縮室(16)を形成するように噛合し、上記クランク軸
(8)により駆動される可動スクロール(11)とを備
えたスクロール圧縮機を製造する方法であって、 まず、上記ケーシング(1)内に軸受ハウジング(1
2)を溶接により固定し、 この軸受ハウジング(12)に対し、可動スクロール
(11)を組み付けた後、外面の周縁部にケーシング
(1)との間に隙間をあけるように切り欠いてなる所定
深さ(D)の段部(10g)を有する固定スクロール
(10)を配置し、 その固定スクロール(10)周縁部の複数のボルト挿通
孔(10f),(10f),…に、ねじ部(18b)先
端に該ねじ部(18b)での谷部の外径(d1)以下の
外径(d2)を有するガイド部(18c)が一体に設け
られた締結ボルト(18),(18),…を挿通して、
その各ボルト(18)のねじ部(18b)を軸受ハウジ
ング(12)のボルト螺合孔(12d)に螺合締結する
ことで、固定スクロール(10)を軸受ハウジング(1
2)に固定することを特徴とするスクロール圧縮機の製
造方法。
Priority Applications (1)
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JP22228696A JP3235481B2 (ja) | 1996-08-23 | 1996-08-23 | スクロール圧縮機の製造方法 |
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Family Applications (1)
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JPS63268995A (ja) * | 1987-04-27 | 1988-11-07 | Toshiba Corp | スクロ−ル形圧縮機 |
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1996
- 1996-08-23 JP JP22228696A patent/JP3235481B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH1061568A (ja) | 1998-03-03 |
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