JP3235253B2 - 増幅器 - Google Patents
増幅器Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子機器に応用されるM
OSトランジスタで構成された増幅器に関するものであ
る。
OSトランジスタで構成された増幅器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、MOSトランジスタで構成された
増幅器は集積回路に搭載され電子機器で利用されるよう
になってきた。
増幅器は集積回路に搭載され電子機器で利用されるよう
になってきた。
【0003】以下に従来の増幅器について説明する。図
5は従来のソース接地による増幅器の一例で、その回路
図である。VINは入力端子、VOUTは出力端子、V
DDは電源電圧印加端子である。また、M1,M2はM
OSトランジスタである。さらに、図6は従来の差動増
幅器による増幅器の一例で、その回路図である。VIN
1,VIN2は入力端子、VOUT1,VOUT2は出
力端子である。また、M3〜M6はMOSトランジスタ
である。
5は従来のソース接地による増幅器の一例で、その回路
図である。VINは入力端子、VOUTは出力端子、V
DDは電源電圧印加端子である。また、M1,M2はM
OSトランジスタである。さらに、図6は従来の差動増
幅器による増幅器の一例で、その回路図である。VIN
1,VIN2は入力端子、VOUT1,VOUT2は出
力端子である。また、M3〜M6はMOSトランジスタ
である。
【0004】以上のように構成された増幅器について、
以下その動作を実際の使用状態であるMOSトランジス
タの飽和領域で説明する。
以下その動作を実際の使用状態であるMOSトランジス
タの飽和領域で説明する。
【0005】ソース接地の例では、まず入力端子VIN
に入力された電圧がMOSトランジスタ1により電流に
変換される。つまり、 I1=K1(VIN−VTH)2 となり、ここで、I1はMOSトランジスタ1に流れる
電流、K1はMOSトランジスタの比例係数、VTHはM
OSトランジスタのスレッショルド電圧である。さら
に、MOSトランジスタM2により電流から電圧に戻し
て増幅する。つまり、 I2=K2(VDD−VOUT−VTH)2 となり、 I1=I2 K1(VIN−VTH)2=K2(VDD−VOUT−VTH)2 であるから、増幅率は、 dVOUT/dVIN=−(K1/K2)1/2 となる。ここで、定数K1,K2はMOSトランジスタの
ゲート長やゲート幅で決定されるので、それぞれのMO
Sトランジスタのゲート幅をW1,W2、ゲート長を
L1,L2とすると、 dVOUT/dVIN=−{(W1・L2)/(W2・L1)}1/2 となる。
に入力された電圧がMOSトランジスタ1により電流に
変換される。つまり、 I1=K1(VIN−VTH)2 となり、ここで、I1はMOSトランジスタ1に流れる
電流、K1はMOSトランジスタの比例係数、VTHはM
OSトランジスタのスレッショルド電圧である。さら
に、MOSトランジスタM2により電流から電圧に戻し
て増幅する。つまり、 I2=K2(VDD−VOUT−VTH)2 となり、 I1=I2 K1(VIN−VTH)2=K2(VDD−VOUT−VTH)2 であるから、増幅率は、 dVOUT/dVIN=−(K1/K2)1/2 となる。ここで、定数K1,K2はMOSトランジスタの
ゲート長やゲート幅で決定されるので、それぞれのMO
Sトランジスタのゲート幅をW1,W2、ゲート長を
L1,L2とすると、 dVOUT/dVIN=−{(W1・L2)/(W2・L1)}1/2 となる。
【0006】差動増幅器の例では、まず入力端子VIN
1,VIN2への入力電圧の差がMOSトランジスタM
3,M4によりそれぞれ電流に変換される。つまり、 I3=KS(VIN1−VS−VTH)2 I4=KS(VIN2−VS−VTH)2 となる。ここで、I3、I4はMOSトランジスタM3,
M4に流れるそれぞれの電流、KSはMOSトランジス
タM3,M4の比例係数、VSはMOSトランジスタ
3,M4のソース電圧、VTHはMOSトランジスタM
3,M4のスレッショルド電圧である。さらに、MOS
トランジスタM5,M6によりそれぞれ電流から電圧に
戻して増幅する。つまり、 I5=KD(VDD−VOUT1−VTH)2 I6=KD(VDD−VOUT2−VTH)2 となる。ここで、I5、I6はそれぞれMOSトランジス
タM5,M6に流れる電流、KDはMOSトランジスタ
M5,M6の比例係数、VOUT1,VOUT2はMOSトラン
ジスタM5,M6のソース電圧である。
1,VIN2への入力電圧の差がMOSトランジスタM
3,M4によりそれぞれ電流に変換される。つまり、 I3=KS(VIN1−VS−VTH)2 I4=KS(VIN2−VS−VTH)2 となる。ここで、I3、I4はMOSトランジスタM3,
M4に流れるそれぞれの電流、KSはMOSトランジス
タM3,M4の比例係数、VSはMOSトランジスタ
3,M4のソース電圧、VTHはMOSトランジスタM
3,M4のスレッショルド電圧である。さらに、MOS
トランジスタM5,M6によりそれぞれ電流から電圧に
戻して増幅する。つまり、 I5=KD(VDD−VOUT1−VTH)2 I6=KD(VDD−VOUT2−VTH)2 となる。ここで、I5、I6はそれぞれMOSトランジス
タM5,M6に流れる電流、KDはMOSトランジスタ
M5,M6の比例係数、VOUT1,VOUT2はMOSトラン
ジスタM5,M6のソース電圧である。
【0007】 I3=I5 I4=I6 より、 KS(VIN1−VS−VTH)2=KD(VDD−VOUT1−VTH)2 KS(VIN2−VS−VTH)2=KD(VDD−VOUT2−VTH)2 となり、 KS 1/2(VIN1−VS−VTH)=KD 1/2(VDD−VOUT1−VTH) KS 1/2(VIN2−VS−VTH)=KD 1/2(VDD−VOUT2−VTH) であるから、MOSトランジスタM5,M6のソース電
圧VOUT1,VOUT2の差は VOUT2−VOUT1=(KS/KD)1/2(VIN1−VIN2) となり、増幅率は d(VOUT2−VOUT1)/d(VIN1−VIN2)=(KS/KD)1/2 となる。ここで、KS,KDはMOSトランジスタのゲー
ト長やゲート幅で決定されるので、それぞれのMOSト
ランジスタのゲート幅をWS、WD、ゲート長をL S、LD
とすると、 d(VOUT2−VOUT1)/d(VIN1−VIN2) ={(WS・LD)/(WD・LS)}1/2 となる。
圧VOUT1,VOUT2の差は VOUT2−VOUT1=(KS/KD)1/2(VIN1−VIN2) となり、増幅率は d(VOUT2−VOUT1)/d(VIN1−VIN2)=(KS/KD)1/2 となる。ここで、KS,KDはMOSトランジスタのゲー
ト長やゲート幅で決定されるので、それぞれのMOSト
ランジスタのゲート幅をWS、WD、ゲート長をL S、LD
とすると、 d(VOUT2−VOUT1)/d(VIN1−VIN2) ={(WS・LD)/(WD・LS)}1/2 となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の構成では、MOSトランジスタの特性がゲート幅
やゲート長に依存するために、増幅器の増幅率が高精度
でないという欠点を有していた。
従来の構成では、MOSトランジスタの特性がゲート幅
やゲート長に依存するために、増幅器の増幅率が高精度
でないという欠点を有していた。
【0009】つまり、MOSトランジスタのマスクや拡
散の加工精度による補正があるために実際のゲート幅、
ゲート長は設計寸法と異なる。たとえば、ゲート長1.
0μm程度の拡散プロセスで10分の1程度の補正量が
発生する。
散の加工精度による補正があるために実際のゲート幅、
ゲート長は設計寸法と異なる。たとえば、ゲート長1.
0μm程度の拡散プロセスで10分の1程度の補正量が
発生する。
【0010】ソース接地の回路で、たとえば、4倍の増
幅率を実現するには設計寸法でMOSトランジスタM
1,M2のゲート幅を4:1、ゲート長を1:4とすれ
ばよい。ゲート幅を10μm、ゲート長を1.0μmに
基準にとると、WD1=40(μm)、LD1=1.0
(μm)、WD2=10(μm)、LD2=4.0(μ
m)となる。ところが、その加工寸法では、W1=40.
1(μm)、L1=0.9(μm)、W2=10.1(μ
m)、L2=3.9(μm)とゲート幅が広がり、ゲート
長は狭まる。そのときの増幅率は、 dVOUT/dVIN=−((W1・L2)/(W2・L1))1/2 =−4.14 となり、4倍より3.5%程度ずれる。
幅率を実現するには設計寸法でMOSトランジスタM
1,M2のゲート幅を4:1、ゲート長を1:4とすれ
ばよい。ゲート幅を10μm、ゲート長を1.0μmに
基準にとると、WD1=40(μm)、LD1=1.0
(μm)、WD2=10(μm)、LD2=4.0(μ
m)となる。ところが、その加工寸法では、W1=40.
1(μm)、L1=0.9(μm)、W2=10.1(μ
m)、L2=3.9(μm)とゲート幅が広がり、ゲート
長は狭まる。そのときの増幅率は、 dVOUT/dVIN=−((W1・L2)/(W2・L1))1/2 =−4.14 となり、4倍より3.5%程度ずれる。
【0011】つぎに、差動増幅器で、たとえば、4倍の
増幅率を実現するには、ソース接地のときと同様に、設
計寸法でWDS=40(μm)、LDS=1.0(μ
m)、WDD=10(μm)、LDD=4.0(μm)と
なる。そのときの加工寸法では、WS=40.1(μ
m)、LS=0.9(μm)、WD=10.1(μm)、L
D=3.9(μm)とゲート幅が広がり、ゲート長は狭ま
る。そのときの増幅率は、 d(VOUT2−VOUT1)/d(VIN1−VIN2) ={(WS・LD)/(WD・LS)}1/2 =4.14 となり、やはり、4倍より3.5%程度ずれる。
増幅率を実現するには、ソース接地のときと同様に、設
計寸法でWDS=40(μm)、LDS=1.0(μ
m)、WDD=10(μm)、LDD=4.0(μm)と
なる。そのときの加工寸法では、WS=40.1(μ
m)、LS=0.9(μm)、WD=10.1(μm)、L
D=3.9(μm)とゲート幅が広がり、ゲート長は狭ま
る。そのときの増幅率は、 d(VOUT2−VOUT1)/d(VIN1−VIN2) ={(WS・LD)/(WD・LS)}1/2 =4.14 となり、やはり、4倍より3.5%程度ずれる。
【0012】また、加工寸法の絶対ばらつきにおいても
同程度のずれが発生する。たとえば、ゲート長0.9μ
mに対して仕上がりの絶対ばらつきは±0.1μm程度
である。増幅率は、加工寸法と同様に、4倍のとき3.
5%程度ずれる。
同程度のずれが発生する。たとえば、ゲート長0.9μ
mに対して仕上がりの絶対ばらつきは±0.1μm程度
である。増幅率は、加工寸法と同様に、4倍のとき3.
5%程度ずれる。
【0013】さらに、MOSトランジスタの特性はショ
ートチャンネル効果やナローチャンネル効果により変化
する。
ートチャンネル効果やナローチャンネル効果により変化
する。
【0014】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、増幅率の高精度な増幅器を提供することを目的とす
る。
で、増幅率の高精度な増幅器を提供することを目的とす
る。
【0015】この目的を達成するために本発明の増幅器
は、MOSトランジスタのサイズを一定のゲート幅、ゲ
ート長に設定し、そのMOSトランジスタを基本とした
整数倍個数の並列接続体または直列接続体で構成した。
請求項1記載の発明は、異なるトランジスタのゲート及
びソース、ドレインを各々共通に接続した並列接続体
と、異なるトランジスタのソースとドレインを縦続接続
した直列接続体とを備え、前記並列接続体と前記直列接
続体の異なる接続体のソースとドレインとを接続してソ
ース接地回路を構成したものである。請求項2記載の発
明は、異なるトランジスタのゲート及びソース、ドレイ
ンを各々共通に接続した第1及び第2の並列接続体と、
異なるトランジスタのソースとドレインを縦続接続した
第1及び第2の直列接続体を備え、前記第1の並列接続
体のドレインと前記第1の直列接続体のソースと接続
し、前記第2の並列接続体のドレインと前記第2の直列
接続体のソースと接続し、前記第1、第2の並列接続体
のソースを共通接続して差動増幅器を構成したものであ
る。請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の増幅
器の直列接続体の前記異なるトランジスタのゲートを共
通接続したことを特徴とするものである。
は、MOSトランジスタのサイズを一定のゲート幅、ゲ
ート長に設定し、そのMOSトランジスタを基本とした
整数倍個数の並列接続体または直列接続体で構成した。
請求項1記載の発明は、異なるトランジスタのゲート及
びソース、ドレインを各々共通に接続した並列接続体
と、異なるトランジスタのソースとドレインを縦続接続
した直列接続体とを備え、前記並列接続体と前記直列接
続体の異なる接続体のソースとドレインとを接続してソ
ース接地回路を構成したものである。請求項2記載の発
明は、異なるトランジスタのゲート及びソース、ドレイ
ンを各々共通に接続した第1及び第2の並列接続体と、
異なるトランジスタのソースとドレインを縦続接続した
第1及び第2の直列接続体を備え、前記第1の並列接続
体のドレインと前記第1の直列接続体のソースと接続
し、前記第2の並列接続体のドレインと前記第2の直列
接続体のソースと接続し、前記第1、第2の並列接続体
のソースを共通接続して差動増幅器を構成したものであ
る。請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の増幅
器の直列接続体の前記異なるトランジスタのゲートを共
通接続したことを特徴とするものである。
【0016】
【作用】この構成によって、MOSトランジスタの特性
がゲート幅やゲート長に依存しても、増幅器の増幅率が
影響を受けるようなことがない。
がゲート幅やゲート長に依存しても、増幅器の増幅率が
影響を受けるようなことがない。
【0017】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。
しながら説明する。
【0018】図1は本発明の一実施例におけるソース接
地による増幅器の回路図である。図1において、M1
1,M12,……,M1mはm個の並列接続されたMO
Sトランジスタ、M21,M22,……,M2nはn個
の直列接続されたMOSトランジスタである。
地による増幅器の回路図である。図1において、M1
1,M12,……,M1mはm個の並列接続されたMO
Sトランジスタ、M21,M22,……,M2nはn個
の直列接続されたMOSトランジスタである。
【0019】図2は本発明の一実施例における差動増幅
器の回路図である。図2において、M31,M32,…
…,M3m、M41,M42,……,M4mはそれぞれ
m個の並列接続されたMOSトランジスタ、M51,M
52,……,M5n,M61,M62,……,M6nは
それぞれn個の直列接続されたMOSトランジスタであ
る。
器の回路図である。図2において、M31,M32,…
…,M3m、M41,M42,……,M4mはそれぞれ
m個の並列接続されたMOSトランジスタ、M51,M
52,……,M5n,M61,M62,……,M6nは
それぞれn個の直列接続されたMOSトランジスタであ
る。
【0020】この実施例において、ソース接地の回路に
ついて説明する。設計寸法において、ゲート幅を10μ
m、ゲート長を1.0μmに設定したMOSトランジス
タを基準にとる。つまり、WDST=10(μm)、LD
ST=1.0(μm)となる。そのとき、加工寸法では、
WST=10.1(μm)、LST=0.9(μm)とゲート
幅が広がり、ゲート長は狭まる。本発明の実施例では、
図1のように、基準MOSトランジスタをm個並列接続
してソース接地し、基準MOSトランジスタをn個直列
接続して負荷を構成した。その増幅率は、 dVOUT/dVIN=−{(W1・L2)/(W2・L1)}1/2 であるが、並列接続はゲート幅をその個数倍とし、直列
接続はゲート長をその個数倍することになるから、 dVOUT/dVIN=−{(m・WST・n・LST)/(WST・LST)}1/2 =−(m・n)1/2 となる。たとえば4倍の増幅率を実現するには、n=
4、m=4とすれば、 dVOUT/dVIN=−(4・4)1/2 =−4 となり、正確に4倍を実現できる。
ついて説明する。設計寸法において、ゲート幅を10μ
m、ゲート長を1.0μmに設定したMOSトランジス
タを基準にとる。つまり、WDST=10(μm)、LD
ST=1.0(μm)となる。そのとき、加工寸法では、
WST=10.1(μm)、LST=0.9(μm)とゲート
幅が広がり、ゲート長は狭まる。本発明の実施例では、
図1のように、基準MOSトランジスタをm個並列接続
してソース接地し、基準MOSトランジスタをn個直列
接続して負荷を構成した。その増幅率は、 dVOUT/dVIN=−{(W1・L2)/(W2・L1)}1/2 であるが、並列接続はゲート幅をその個数倍とし、直列
接続はゲート長をその個数倍することになるから、 dVOUT/dVIN=−{(m・WST・n・LST)/(WST・LST)}1/2 =−(m・n)1/2 となる。たとえば4倍の増幅率を実現するには、n=
4、m=4とすれば、 dVOUT/dVIN=−(4・4)1/2 =−4 となり、正確に4倍を実現できる。
【0021】差動増幅器で、ソース接地と同様に、設計
寸法において、ゲート幅を10μm、ゲート長を1.0
μmに設定したMOSトランジスタを基準にとる。本発
明の実施例では、図2に示すように、基準MOSトラン
ジスタをm個並列接続して差動増幅器を構成し、基準M
OSトランジスタをn個直列接続して負荷を構成した。
その増幅率は、 d(VOUT2−VOUT1)/d(VIN1−VIN2) ={(WS・LD)/(WD・LS)}1/2 ={(m・WST・n・LST)/(WST・LST)}1/2 =(m・n)1/2 たとえば4倍の増幅率を実現するには、n=4、m=4
とすれば、 d(VOUT2−VOUT1)/d(VIN1−VIN2)=(4・4)1/2 =4 となり、正確に4倍を実現できる。
寸法において、ゲート幅を10μm、ゲート長を1.0
μmに設定したMOSトランジスタを基準にとる。本発
明の実施例では、図2に示すように、基準MOSトラン
ジスタをm個並列接続して差動増幅器を構成し、基準M
OSトランジスタをn個直列接続して負荷を構成した。
その増幅率は、 d(VOUT2−VOUT1)/d(VIN1−VIN2) ={(WS・LD)/(WD・LS)}1/2 ={(m・WST・n・LST)/(WST・LST)}1/2 =(m・n)1/2 たとえば4倍の増幅率を実現するには、n=4、m=4
とすれば、 d(VOUT2−VOUT1)/d(VIN1−VIN2)=(4・4)1/2 =4 となり、正確に4倍を実現できる。
【0022】以上のように、本実施例によれば、MOS
トランジスタのサイズを一定のゲート幅、ゲート長に設
定し、そのMOSトランジスタを基本とした整数倍個数
の並列接続体または直列接続体で構成したことにより、
MOSトランジスタの特性がゲート幅やゲート長に依存
しても増幅器の増幅率が影響を受けることがない。
トランジスタのサイズを一定のゲート幅、ゲート長に設
定し、そのMOSトランジスタを基本とした整数倍個数
の並列接続体または直列接続体で構成したことにより、
MOSトランジスタの特性がゲート幅やゲート長に依存
しても増幅器の増幅率が影響を受けることがない。
【0023】なお、本実施例ではNチャンネルMOSト
ランジスタを使用した場合について説明したが、Pチャ
ンネルMOSトランジスタについても同様に構成するこ
とができ、同等の効果を得ることができる。
ランジスタを使用した場合について説明したが、Pチャ
ンネルMOSトランジスタについても同様に構成するこ
とができ、同等の効果を得ることができる。
【0024】なお、本実施例では直列接続をゲートを互
いに独立としたが、図3や図4に示すように、ゲートを
共通に接続して構成してもよい。この構成を備えること
によって、MOSトランジスタの特性がゲート幅やゲー
ト長に依存しても、直列接続のゲート電位が共通の増幅
器の増幅率が、トランジスタ特性の影響を受けない。
いに独立としたが、図3や図4に示すように、ゲートを
共通に接続して構成してもよい。この構成を備えること
によって、MOSトランジスタの特性がゲート幅やゲー
ト長に依存しても、直列接続のゲート電位が共通の増幅
器の増幅率が、トランジスタ特性の影響を受けない。
【0025】また、本実施例ではソース側を並列接続体
とし、負荷側を直列接続体とした増幅器として説明した
が、ソース側を直列接続体とし、負荷側を並列接続体と
して構成することで、減衰器としても同様に応用でき
る。
とし、負荷側を直列接続体とした増幅器として説明した
が、ソース側を直列接続体とし、負荷側を並列接続体と
して構成することで、減衰器としても同様に応用でき
る。
【0026】
【発明の効果】本発明は、MOSトランジスタのサイズ
を一定のゲート幅、ゲート長に設定し、そのMOSトラ
ンジスタを基本とした整数倍個数の並列接続体または直
列接続体で構成したので、MOSトランジスタの特性が
ゲート幅やゲート長に依存しても増幅器の増幅率が影響
を受けないという優れた特質をもつ増幅器を実現するこ
とができる。
を一定のゲート幅、ゲート長に設定し、そのMOSトラ
ンジスタを基本とした整数倍個数の並列接続体または直
列接続体で構成したので、MOSトランジスタの特性が
ゲート幅やゲート長に依存しても増幅器の増幅率が影響
を受けないという優れた特質をもつ増幅器を実現するこ
とができる。
【図1】本発明の一実施例における増幅器の回路図
【図2】本発明の一実施例における増幅器の回路図
【図3】本発明の一実施例における増幅器の回路図
【図4】本発明の一実施例における増幅器の回路図
【図5】従来の増幅器の回路図
【図6】従来の増幅器の回路図
VIN,VIN1,VIN2 入力端子 VOUT,VOUT1,VOUT2 出力端子 VDD 電源電圧印加端子 M1〜M6 MOSトランジスタ M11,M12,M21,M22 MOSトランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03F 3/185 H03G 3/00
Claims (3)
- 【請求項1】基準のゲート幅と基準のゲート長を備えた
同一極性のMOSトランジスタ複数個を用いた増幅器で
あって、異なるトランジスタのゲート及びソース、ドレインを各
々共通に接続した並列接続体と、 異なるトランジスタのソースとドレインを縦続接続した
直列接続体とを備え、前記並列接続体と前記直列接続体
の異なる接続体のソースとドレインとを接続して ソース
接地回路を構成したことを特徴とする増幅器。 - 【請求項2】基準のゲート幅と基準のゲート長を備えた
同一極性のMOSトランジスタ複数個を用いた増幅器で
あって、異なるトランジスタのゲート及びソース、ドレインを各
々共通に接続した第1及び第2の並列接続体と、 異なるトランジスタのソースとドレインを縦続接続した
第1及び第2の直列接続体を備え、 前記第1の並列接続体のドレインと前記第1の直列接続
体のソースと接続し、前記第2の並列接続体のドレイン
と前記第2の直列接続体のソースと接続し、前記第1、
第2の並列接続体のソースを共通接続して 差動増幅器を
構成したことを特徴とする増幅器。 - 【請求項3】前記直列接続体の前記異なるトランジスタ
のゲートを共通接続したことを特徴とする請求項1又は
2記載の増幅器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05338493A JP3235253B2 (ja) | 1993-03-15 | 1993-03-15 | 増幅器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05338493A JP3235253B2 (ja) | 1993-03-15 | 1993-03-15 | 増幅器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06268453A JPH06268453A (ja) | 1994-09-22 |
JP3235253B2 true JP3235253B2 (ja) | 2001-12-04 |
Family
ID=12941334
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05338493A Expired - Fee Related JP3235253B2 (ja) | 1993-03-15 | 1993-03-15 | 増幅器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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