JP3234796B2 - 対水/対空レーダシステム - Google Patents

対水/対空レーダシステム

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JP3234796B2
JP3234796B2 JP16146097A JP16146097A JP3234796B2 JP 3234796 B2 JP3234796 B2 JP 3234796B2 JP 16146097 A JP16146097 A JP 16146097A JP 16146097 A JP16146097 A JP 16146097A JP 3234796 B2 JP3234796 B2 JP 3234796B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、対水/対空レー
ダシステムに関し、特に、対水目標(船舶)及び対空目
標(航空機)を目標検出し、PPI(Plan Position In
dicator)表示する捜索レーダに適用して好適なもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図9は従来のレーダシステムを示す構成
図である。図9において、1は送受信アンテナ、2はサ
ーキュレータ、3はサーキュレータ2を介して送受信ア
ンテナ1による受信波を受信してそのビデオデータ出力
を送出する受信機、4はサーキュレータ2を介して送受
信アンテナ1に送信波を送信する送信機、5は受信機3
からのビデオ出力データに基づいて目標を検出するため
の目標検出部、6は目標検出部5の検出結果データに基
づいて目標の追尾処理を行う目標処理部、7は受信機3
と目標検出部5及び目標処理部6の出力に基づいて目標
情報を表示する表示処理部である。
【0003】ここで、上記目標検出部5は図10に示す
構成でなる。図10に示すように、目標検出部5は、入
力される検出基準パラメータに基づいてスライサレベル
を設定し、そのスライサレベルに基づいて入力される受
信機3からのビデオデータ出力に対しCFAR(Consta
nt False Alarm Rate:一定誤警報確率)処理を行いそ
の検出結果データを目標処理部6に出力するCFAR処
理部5aと、このCFAR処理部5aに誤警報の確率を
一定にするための検出基準パラメータを与える検出基準
制御処理部5bとを備えてなり、上記検出基準制御処理
部5bは、データ入力に基づいてクラッタ(目標からの
反射波でなく、不要な信号)に応じた検出基準パラメー
タを設定するようになっていて、例えばクラッタが多い
ところでは、クラッタを目標と誤認識しないようにする
ために、スライサレベルが高くなるように検出基準パラ
メータを設定し、クラッタが少ないところでは、目標を
落とさないようにするために、スライサレベルが低くな
るように検出基準パラメータを設定する。
【0004】また、上記目標処理部6は図11に示す構
成でなる。図11に示すように、目標処理部6は、上記
目標検出部5からの検出結果データを入力し、それに対
し追尾処理を行い、その結果を追尾航跡データとして出
力する追尾処理部6aを有し、この追尾処理部6aは、
追尾方式として、NN(Nearest Neighbor)方式により
予測位置に最も近い検出データを目標とする追尾を行う
ようになっている。
【0005】次に動作について説明する。送信機4によ
って生成された送信波をサーキュレータ2を介して送受
信アンテナ1により放射する。上記送信波に対して、目
標により反射した受信波を再度上記送受信アンテナ1及
びサーキュレータ2を介して受信機3にて受信する。受
信した信号に対し、受信機3にてA/D変換処理を行
い、目標検出部5にて目標の検出を行う。さらに、目標
処理部6にて目標の追尾処理が行われ、その目標情報を
表示処理部7にてPPI表示する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の対水/対空レー
ダシステムは上述したような構成になっており、1セン
サで同一区域に対し、検出基準パラメータを1種類しか
保有していなかった。すなわち、目標検出部5及び目標
処理部6による目標検出及び目標処理が1系統しかな
く、目標検出部5の検出基準パラメータが1種類しか設
定制御できないため、対水系目標及び対空系目標からの
受信波を受信機3から入力しても、対空/対水のどちら
か片系による検出基準パラメータの制御しか行えず、他
方の系の目標を検出できない場合があり、適切な目標検
出及び目標追尾ができないという問題点があった。
【0007】例えば、目標検出部5において、近距離で
は、対水系ではシークラッタによりスライサレベルが上
がるが、対空系ではそれほど上がらなく、もし、スライ
サレベルを対水系に合わせていたならば、今まで検出さ
れていたものが検出できなくなる可能性があり、また、
目標処理部6において、上記目標検出部5からは対空/
対水の両方の検出結果データが入力されることになり、
対空目標として追尾していた目標を対水系の検出結果デ
ータと相関付けたりまたは対水目標として追尾していた
目標を対空系の検出結果データと相関付けたりして、適
切な目標追尾が行えない場合があり、追尾の安定性に欠
けるものとなっていた。
【0008】この発明は上記のような従来例の問題点を
解消するためになされたもので、対空目標及び対水目標
の両目標の検出率の向上及び追尾安定性の向上を図るこ
とができる対水/対空レーダシステムを得ることを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る対水/対
空レーダシステムは、目標に対し送信波を送信して当該
目標からの反射波を受信する送受信アンテナと、上記送
受信アンテナにより受信された目標からの反射波を受信
してそのビデオデータ出力を送出する受信機と、対空系
検出基準パラメータに基づいて対空系スライサレベルを
設定しその対空系スライサレベルに基づいて上記受信機
からのビデオデータ出力に対し対空目標の目標検出処理
を行い対空系検出結果を出力する対空系目標検出部と、
対水系検出基準パラメータに基づいて対水系スライサレ
ベルを設定しその対水系スライサレベルに基づいて上記
受信機からのビデオデータ出力に対し対水目標の目標検
出処理を行い対水系検出結果を出力する対水系目標検出
部と、上記対空系検出結果及び上記対水系検出結果に基
づいて追尾処理を行い追尾処理結果を出力する目標処理
部と、上記目標の追尾処理結果を表示する表示処理部と
を備えたものである。
【0010】また、上記対空系目標検出部及び上記対水
系目標検出部と上記目標処理部との間に、上記対空系目
標検出部からの対空系検出結果と上記対水系目標検出部
からの対水系検出結果とを統合して上記目標処理部に出
力する検出結果統合処理部をさらに備えたことを特徴と
するものである。
【0011】また、上記目標処理部は、追尾処理結果を
上記検出結果統合処理部にフィードバック出力すると共
に、上記検出結果統合処理部は、上記目標処理部からの
追尾処理結果を判定基準として該目標処理部に出力する
系を判定して出力することを特徴とするものである。
【0012】また、上記目標処理部は、追尾処理結果を
上記対空系目標検出部及び上記対水系目標検出部にフィ
ードバック出力すると共に、上記対空系目標検出部及び
上記対水系目標検出部は、上記目標処理部からの追尾処
理結果を判定基準として上記検出結果統合処理部に検出
結果を出力することを特徴とするものである。
【0013】また、デフォルト設定によって上記対空系
目標検出部または上記対水系目標検出部のいずれかの検
出系による検出結果を選択することを特徴とするもので
ある。
【0014】また、上記検出結果統合処理部は、上記対
空系目標検出部からの対空系検出結果と上記対水系目標
検出部からの対水系検出結果とを統合して伝送し、再び
上記対空系検出結果と上記対水系検出結果に分離する機
能を有すると共に、上記目標処理部は、上記検出結果統
合処理部を介して入力される上記対空系検出結果に基づ
いて追尾処理を行い対空系追尾処理結果を出力する対空
系目標処理部と、上記検出結果統合処理部を介して入力
される上記対水系検出結果に基づいて追尾処理を行い対
水系追尾処理結果を出力する対水系目標処理部とを備
え、かつ上記対空系追尾処理結果と上記対水系追尾処理
結果とを統合して上記表示処理部に出力する追尾結果統
合処理部をさらに備え、上記表示処理部は、追尾処理結
果として、対水系、対空系または対水系と対空系の両系
の目標を表示することを特徴とするものである。
【0015】さらに、上記目標処理部は、上記対空系検
出結果に基づいて追尾処理を行い対空系追尾処理結果を
出力する対空系目標処理部と、上記対水系検出結果に基
づいて追尾処理を行い対水系追尾処理結果を出力する対
水系目標処理部とを備えてなると共に、上記対空系追尾
処理結果と上記対水系追尾処理結果とを統合して上記表
示処理部に出力する追尾結果統合処理部をさらに備え、
上記表示処理部は、追尾処理結果として、対水系、対空
系または対水系と対空系の両系の目標を表示することを
特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を図につ
いて説明する。図1は実施の形態1に係る対水/対空レ
ーダシステムを示す構成図である。図1において、図9
に示す従来例と同一部分は同一符号を付してその説明は
省略する。新たな符号として、5A及び5Bは、後述す
る対水系及び対空系検出基準パラメータに基づいて対水
系及び対空系スライスレベルをそれぞれ設定しその対水
系及び対空系スライスレベルに基づいて受信機3からの
ビデオデータ出力に対し対水及び対空目標の目標検出処
理を行い対水系及び対空系検出結果をそれぞれ出力する
対水系及び対空系目標検出部、6A及び6Bは、後述す
る検出結果統合処理部8を介して入力される対水系及び
対空系検出結果に基づいて追尾処理を行い対水系及び対
空系追尾処理結果をそれぞれ出力する対水系及び対空系
目標処理部、8は、上記対水系目標検出部5Aと対空系
目標検出部5Bからの対水系検出結果と対空系検出結果
とを統合して伝送し、再び上記対水系検出結果と上記対
空系検出結果に分離する機能を有する検出結果統合処理
部、9は、上記対水系目標処理部6Aからの対水系追尾
処理結果と上記対空系目標処理部6Bからの対空系追尾
処理結果とを統合して表示処理部7に出力する追尾結果
統合処理部であり、表示処理部7は、追尾処理結果とし
て、対水系、対空系または対水系と対空系の両系の目標
を表示する。
【0017】ここで、上記対水系及び対空系目標検出部
5A及び5Bは図2に示す構成でなる。図2に示すよう
に、対水系目標検出部5Aは、入力される検出基準パラ
メータに基づいてスライサレベルを設定し、そのスライ
サレベルに基づいて入力される受信機3からのビデオデ
ータ出力に対しCFAR(Constant False Alarm Rat
e:一定誤警報確率)処理を行い対水系検出結果データ
を出力するCFAR処理部5Aaと、このCFAR処理
部5Aaに誤警報の確率を一定にするための対水系の検
出基準パラメータを与える検出基準制御処理部5Abと
を備えてなり、上記検出基準制御処理部5Abは、デー
タ入力に基づいてクラッタ(目標からの反射波でなく、
不要な信号、なお、対水系の主な対象クラッタとして
は、シークラッタ、グランドクラッタ等がある)に応じ
た対水系の検出基準パラメータを設定するようになって
いて、例えばクラッタが多いところでは、クラッタを目
標と誤認識しないようにするために、スライサレベルが
高くなるように検出基準パラメータを設定し、クラッタ
が少ないところでは、目標を落とさないようにするため
に、スライサレベルが低くなるように検出基準パラメー
タを設定する。対空系目標検出部5Bも、対水系目標検
出部5Aと同様なCFAR処理部5Baと、検出基準制
御処理部5Bbとを備えており、受信機3からのビデオ
データを対水/対空系毎に入力し、CFAR処理を行
い、それぞれの系の検出結果データを出力するようにな
っている。なお、対空系の主な対象クラッタとしては、
ウェザークラッタ等がある。
【0018】このように、実施の形態1においては、検
出系を、対水系と対空系との2系有することにより、そ
れぞれの系で各々の検出基準制御が実施可能となり、す
なわち、対水目標の検出に対しては対水系に有効な検出
基準パラメータを設定し、対空目標の検出に対しては対
空系に有効な検出基準パラメータを設定することで、目
標検出率の向上が図られると共に、どちらかの一方の系
が故障した場合でも検出率の低下等の影響を受けるもの
の、正常な系を用いて運用することができるという利点
を持ち合わせている。
【0019】また、上記対水系及び対空系目標処理部6
A及び6Bは図3(a)及び(b)に示す構成でなる。
図3(a)に示すように、対水系目標処理部6Aは、検
出結果統合処理部8を介して入力される上記対水系目標
検出部5Aからの対水系検出結果データを入力し、それ
に対し追尾処理を行い、その結果を対水系追尾航跡デー
タとして出力する追尾処理部6Aaを有し、この対水系
追尾処理部6Aaは、追尾方式として、NN(Nearest
Neighbor)方式により予測位置に最も近い検出データを
目標とする追尾を行うようになっている。対空系目標処
理部6Bも、上述した対水系目標処理部6Aと同様な追
尾処理部6Bbを有しており、検出結果統合処理部8を
介して目標検出系からの検出結果データを対水/対空系
毎に入力し、各々追尾処理を行い追尾航跡データを、そ
れぞれの系の追尾航跡データを出力するようになってい
る。
【0020】このように、実施の形態1においては、追
尾処理系を、対水系と対空系との2系有することによ
り、それぞれの系の検出結果データを使用して追尾処理
ができるので、他方に乗り移るということが少なくな
り、目標追尾の安定性が向上すると共に、どちらかの一
方の系が故障した場合でも追尾安定性の低下等の影響を
受けるものの、正常な系を用いて運用することができる
という利点を持ち合わせている。
【0021】さらに、上記検出結果統合処理部8は図4
に示す構成でなる。図4に示すように、検出結果統合処
理部8は、上記対水系目標検出部5Aからの対水系検出
結果データと上記対空系目標検出部5Bからの対空系検
出結果データとを統合した検出結果統合データを出力す
る統合部8aと、その検出結果統合データから再び上記
対水系検出結果データと上記対空系検出結果データに分
離して対水系目標処理部6Aと対空系目標処理部6Bに
それぞれ出力する分離部8bを備えている。
【0022】このように、実施の形態1においては、検
出結果統合処理部8として、統合部8aと分離部8bと
を備えることにより、目標検出部と目標処理部が別々の
施設にあり、施設間をマイクロ回線により無線伝送する
システムの場合に好適なものとなる。すなわち、マイク
ロ回線の帯域が確保できない場合は、データを一系統に
統合する必要があり、統合部8aによりデータを統合
し、マイクロ回線を介して分離部8bに伝送することが
可能となる。
【0023】また、追尾結果統合処理部9も、上記検出
結果統合処理部8と同様な図示しない統合部と分離部を
備えており、目標処理部6A及び6Bと表示処理部7と
が別々の施設にあり、施設間をマイクロ回線により無線
伝送する場合に、統合部によりデータを統合し、マイク
ロ回線を介して分離部に伝送することが可能となる。そ
して、表示処理部7は、追尾処理結果として、対水系、
対空系または対水系と対空系の両系の目標をPPI表示
するようになっている。
【0024】次に動作について説明する。受信機3から
対水系目標検出部5A及び対空系目標検出部5Bのそれ
ぞれにA/D変換処理後のビデオを出力する。このビデ
オを入力した対水系目標検出部5A及び対空系目標検出
部5Bは、それぞれの検出基準パラメータにより目標検
出を行う。これにより、対水系では主に対水目標(船
舶)、対空系では主に対空目標(航空機)の目標を検出
する。その検出結果(対水/対空系共)を検出結果統合
処理部6にて統合する。統合処理では対水系の検出結果
データと対空系の検出結果データを合成し、後段の対水
系目標処理部6A及び対空系目標処理部6Bにデータを
出力することを行う。本処理は、伝送経路の帯域が確保
できない場合に使用する処理である。さらに、検出結果
統合処理部8からの対水/対空別データを対水系目標処
理部6A及び対空系目標処理部6Bにて追尾処理を行
う。両系の追尾結果を追尾結果統合処理部9に入力し、
両系の追尾結果を統合する。この統合追尾結果を表示処
理部7に入力し、PPI表示する。
【0025】上述したように、この実施の形態1によれ
ば、検出基準パラメータを対水系/対空系の2種類持
ち、目標検出部を対水/対空用に2系有し、さらに目標
処理部も対水/対空用に2系持つことにより、対水/対
空目標をそれぞれの系で検出・追尾することにより、目
標の検出率の向上及び追尾安定性の向上が図ることがで
きると共に、また、目標検出部と目標処理部が別々の施
設にあり、あるいは目標処理部と表示処理部とが別々の
施設にあり、それら施設間をマイクロ回線により無線伝
送するシステムの場合に、マイクロ回線の帯域が確保で
きない場合に、2系統分のデータを一系統に統合してマ
イクロ回線を介して伝送することが可能となる。さら
に、目標検出部及び目標処理部を2系持つことにより、
どちらか片方の系が故障しても他方の系で運用できる。
【0026】実施の形態2.また、上述した図1に示す
実施の形態1において、目標検出部5A及び5Bと目標
処理部6A及び6Bの間の伝送経路について制約がない
場合、図5に示すように、検出結果統合処理部6を省略
することができる。
【0027】実施の形態3.上述した図1に示す実施の
形態1に対し、図6に示すように、目標処理部として、
対水/対空両系に共用の1つの目標処理部6とし、替わ
りに、検出結果統合処理部8にて目標処理部6に出力す
る系を判定して出力するようにする。そのときの判定基
準は、目標処理部6による追尾処理結果を検出結果統合
処理部8にフィードバックさせるようにして、その追尾
処理結果を基にするようにする。
【0028】すなわち、全領域をいくつかのエリアに分
け、その各エリア毎の追尾状況(対水/対空系目標どち
らの追尾を行っているか)によりそのエリアではどの検
出結果が必要かを判定する。例えば、あるエリアでは対
空目標のみ追尾していて、対水目標は存在しなかった場
合、そのエリアの検出結果の出力は対空系のみの出力と
なる。両方の系で追尾を行っている場合は両方の系の検
出結果を出力する。
【0029】また、検出結果統合処理部8は、デフォル
ト設定によって上記対水系目標検出部5Aまたは上記対
空系目標検出部5Bのいずれかの検出系による検出結果
を選択するようになっており、POWER ON時はエ
リア毎の検出系が不明なので、デフォルト設定によっ
て、近距離陸地は対空系出力、近距離海面は対水系出
力、遠距離は対空系出力するものとする。このデフォル
ト設定によってオペレータによる出力系の変更を可能と
することができる。
【0030】実施の形態4.上述した図6に示す実施の
形態3で出力する系のデフォルト設定を全範囲対水系出
力とすることで対水レーダとして動作することができ、
オペレータによる出力系の変更を可能とする。
【0031】実施の形態5.同様に、上記実施の形態3
で出力する系のデフォルト設定を全範囲対空系出力とす
ることで対空レーダとして動作することができ、オペレ
ータによる出力系の変更を可能とする。
【0032】実施の形態6.上述した図6に示す実施の
形態3では、目標処理部5A及び5Bと検出結果統合処
理部8との間でフィードバック系を組んでいたが、図7
に示すように、目標処理部6と目標検出部5A及び5B
との間でフィードバック系を組み、実施の形態3の処理
を目標検出部5A及び5Bで行うことにより、すなわ
ち、目標処理部6は、追尾処理結果を対水系目標検出部
5A及び対空系目標検出部5Bにフィードバック出力す
ると共に、上記対水系目標検出部5A及び上記対空系目
標検出部5Bは、上記目標処理部6からの追尾処理結果
を判定基準として検出結果統合処理部8に検出結果を出
力するようにして、上記実施の形態3と同様の効果が得
られる。デフォルト設定は、近距離陸地は対空系出力、
近距離海面は対水系出力、遠距離は対空系出力するもの
とし、オペレータによる出力系の変更を可能とする。
【0033】実施の形態7.上述した図7に示す実施の
形態6で出力する系のデフォルト設定を全範囲対水系出
力とすることで対水レーダとして動作することができ、
オペレータによる出力系の変更を可能とする。
【0034】実施の形態8.上記実施の形態6で出力す
る系のデフォルト設定を全範囲対空系出力とすることで
対空レーダとして動作することができ、オペレータによ
る出力系の変更を可能とする。
【0035】実施の形態9.上述した実施の形態1に対
して、図9に示すように、目標処理部を対水/対空両系
で共用する1つの目標処理部6とし、対水/対空系の検
出結果をこの目標処理部6に入力し、1つの系で追尾を
行う簡易型レーダ装置を構成することができる。
【0036】すなわち、図8に示すように、目標に対し
送信波を送信して当該目標からの反射波を受信する送受
信アンテナ1と、送受信アンテナ1により受信された目
標からの反射波を受信してそのビデオデータ出力を送出
する受信機3と、対空系検出基準パラメータに基づいて
対空系スライサレベルを設定しその対空系スライサレベ
ルに基づいて上記受信機3からのビデオデータ出力に対
し対空目標の目標検出処理を行い対空系検出結果を出力
する対空系目標検出部5Aと、対水系検出基準パラメー
タに基づいて対水系スライサレベルを設定しその対水系
スライサレベルに基づいて上記受信機3からのビデオデ
ータ出力に対し対水目標の目標検出処理を行い対水系検
出結果を出力する対水系目標検出部5Bと、上記対空系
検出結果及び上記対水系検出結果に基づいて追尾処理を
行い追尾処理結果を出力する目標処理部6と、目標の追
尾処理結果をPPI表示する表示処理部7とを備えるこ
とにより、対空目標及び対水目標の両目標の検出率の向
上及び追尾安定性の向上を図ることができると共に、ど
ちらかの系が故障しても、片方の系で運用可能なものと
なる。
【0037】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、目標
に対し送信波を送信して当該目標からの反射波を受信す
る送受信アンテナと、上記送受信アンテナにより受信さ
れた目標からの反射波を受信してそのビデオデータ出力
を送出する受信機と、対空系検出基準パラメータに基づ
いて対空系スライサレベルを設定しその対空系スライサ
レベルに基づいて上記受信機からのビデオデータ出力に
対し対空目標の目標検出処理を行い対空系検出結果を出
力する対空系目標検出部と、対水系検出基準パラメータ
に基づいて対水系スライサレベルを設定しその対水系ス
ライサレベルに基づいて上記受信機からのビデオデータ
出力に対し対水目標の目標検出処理を行い対水系検出結
果を出力する対水系目標検出部と、上記対空系検出結果
及び上記対水系検出結果に基づいて追尾処理を行い追尾
処理結果を出力する目標処理部と、上記目標の追尾処理
結果を表示する表示処理部とを備えたことにより、目標
検出率の向上及び追尾追尾安定性の向上という効果が得
られると共に、どちらかの系が故障しても、片方の系で
運用可能になる。
【0038】また、上記対空系目標検出部及び上記対水
系目標検出部と上記目標処理部との間に、上記対空系目
標検出部からの対空系検出結果と上記対水系目標検出部
からの対水系検出結果とを統合して上記目標処理部に出
力する検出結果統合処理部をさらに備えたことにより、
目標検出部と目標処理部が別々の施設にあり、施設間を
マイクロ回線により無線伝送する際、マイクロ回線の帯
域が確保できない場合に、データを一系統に統合して、
マイクロ回線を介して伝送することを可能にすることが
できる。
【0039】また、上記目標処理部は、追尾処理結果を
上記検出結果統合処理部にフィードバック出力すると共
に、上記検出結果統合処理部は、上記目標処理部からの
追尾処理結果を判定基準として該目標処理部に出力する
系を判定して出力することにより、検出結果統合処理部
により、フィードバックされる追尾処理結果によって必
要な系の検出結果を判定して目標処理部に出力すること
ができる。
【0040】また、上記目標処理部は、追尾処理結果を
上記対空系目標検出部及び上記対水系目標検出部にフィ
ードバック出力すると共に、上記対空系目標検出部及び
上記対水系目標検出部は、上記目標処理部からの追尾処
理結果を判定基準として上記検出結果統合処理部に検出
結果を出力することにより、対空系目標検出部及び対水
系目標検出部により、フィードバックされる追尾処理結
果によって必要な系の検出結果を判定して目標処理部に
出力することができる。
【0041】また、デフォルト設定によって上記対空系
目標検出部または上記対水系目標検出部のいずれかの検
出系による検出結果を選択することにより、オペレータ
による出力系の変更を可能とすることができる。
【0042】また、上記検出結果統合処理部は、上記対
空系目標検出部からの対空系検出結果と上記対水系目標
検出部からの対水系検出結果とを統合して伝送し、再び
上記対空系検出結果と上記対水系検出結果に分離する機
能を有すると共に、上記目標処理部は、上記検出結果統
合処理部を介して入力される上記対空系検出結果に基づ
いて追尾処理を行い対空系追尾処理結果を出力する対空
系目標処理部と、上記検出結果統合処理部を介して入力
される上記対水系検出結果に基づいて追尾処理を行い対
水系追尾処理結果を出力する対水系目標処理部とを備
え、かつ上記対空系追尾処理結果と上記対水系追尾処理
結果とを統合して上記表示処理部に出力する追尾結果統
合処理部をさらに備え、上記表示処理部は、追尾処理結
果として、対水系、対空系または対水系と対空系の両系
の目標を表示することにより、目標検出部及び目標処理
部を対水/対空用にそれぞれ2系有し、対水/対空目標
をそれぞれの系で検出・追尾して目標の検出率の向上及
び追尾安定性の向上が図ることができると共に、また、
目標検出部と目標処理部が別々の施設にあり、あるいは
目標処理部と表示処理部とが別々の施設にあり、それら
施設間をマイクロ回線により無線伝送する際、マイクロ
回線の帯域が確保できない場合に、2系統分のデータを
一系統に統合してマイクロ回線を介して伝送することが
可能となる。さらに、目標検出部及び目標処理部を2系
持つことにより、どちらか片方の系が故障しても他方の
系で運用できる。
【0043】さらに、上記目標処理部は、上記対空系検
出結果に基づいて追尾処理を行い対空系追尾処理結果を
出力する対空系目標処理部と、上記対水系検出結果に基
づいて追尾処理を行い対水系追尾処理結果を出力する対
水系目標処理部とを備えてなると共に、上記対空系追尾
処理結果と上記対水系追尾処理結果とを統合して上記表
示処理部に出力する追尾結果統合処理部をさらに備え、
上記表示処理部は、追尾処理結果として、対水系、対空
系または対水系と対空系の両系の目標を表示することに
より、目標検出部と目標処理部の間の伝送経路について
制約がない場合、検出結果統合処理部を省略することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る対水/対空レ
ーダシステムを示す構成図である。
【図2】 図1の対水系及び対空系目標検出部の内部構
成図である。
【図3】 図1の対水系及び対空系目標処理部の内部構
成図である。
【図4】 図1の検出結果統合処理部の内部構成図であ
る。
【図5】 この発明の実施の形態2に係る対水/対空レ
ーダシステムを示す構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態3〜5に係る対水/対
空レーダシステムを示す構成図である。
【図7】 この発明の実施の形態6〜8に係る対水/対
空レーダシステムを示す構成図である。
【図8】 この発明の実施の形態9に係る対水/対空レ
ーダシステムを示す構成図である。
【図9】 従来の対水/対空レーダシステムを示す構成
図である。
【図10】 図9の目標検出部の内部構成図である。
【図11】 図9の目標処理部の内部構成図である。
【符号の説明】
1 送受信アンテナ、3 受信機、4 送信機、5A
対水系目標検出部、5B 対空系目標検出部、6A 対
水系目標処理部、6B 対空系目標処理部、7 表示処
理部、8 検出結果統合処理部、8a 統合部、8b
分離部、9追尾結果統合処理部。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 7/00 - 7/42 G01S 13/00 - 13/95

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目標に対し送信波を送信して当該目標か
    らの反射波を受信する送受信アンテナと、 上記送受信アンテナにより受信された目標からの反射波
    を受信してそのビデオデータ出力を送出する受信機と、 対空系検出基準パラメータに基づいて対空系スライサレ
    ベルを設定しその対空系スライサレベルに基づいて上記
    受信機からのビデオデータ出力に対し対空目標の目標検
    出処理を行い対空系検出結果を出力する対空系目標検出
    部と、 対水系検出基準パラメータに基づいて対水系スライサレ
    ベルを設定しその対水系スライサレベルに基づいて上記
    受信機からのビデオデータ出力に対し対水目標の目標検
    出処理を行い対水系検出結果を出力する対水系目標検出
    部と、 上記対空系検出結果及び上記対水系検出結果に基づいて
    追尾処理を行い追尾処理結果を出力する目標処理部と、 上記目標の追尾処理結果を表示する表示処理部とを備え
    た対水/対空レーダシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の対水/対空レーダシステ
    ムにおいて、上記対空系目標検出部及び上記対水系目標
    検出部と上記目標処理部との間に、上記対空系目標検出
    部からの対空系検出結果と上記対水系目標検出部からの
    対水系検出結果とを統合して上記目標処理部に出力する
    検出結果統合処理部をさらに備えたことを特徴とする対
    水/対空レーダシステム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の対水/対空レーダシステ
    ムにおいて、上記目標処理部は、追尾処理結果を上記検
    出結果統合処理部にフィードバック出力すると共に、上
    記検出結果統合処理部は、上記目標処理部からの追尾処
    理結果を判定基準として該目標処理部に出力する系を判
    定して出力することを特徴とする対水/対空レーダシス
    テム。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の対水/対空レーダシステ
    ムにおいて、上記目標処理部は、追尾処理結果を上記対
    空系目標検出部及び上記対水系目標検出部にフィードバ
    ック出力すると共に、上記対空系目標検出部及び上記対
    水系目標検出部は、上記目標処理部からの追尾処理結果
    を判定基準として上記検出結果統合処理部に検出結果を
    出力することを特徴とする対水/対空レーダシステム。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の対水/対空レー
    ダシステムにおいて、デフォルト設定によって上記対空
    系目標検出部または上記対水系目標検出部のいずれかの
    検出系による検出結果を選択することを特徴とする対水
    /対空レーダシステム。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の対水/対空レーダシステ
    ムにおいて、上記検出結果統合処理部は、上記対空系目
    標検出部からの対空系検出結果と上記対水系目標検出部
    からの対水系検出結果とを統合して伝送し、再び上記対
    空系検出結果と上記対水系検出結果に分離する機能を有
    すると共に、上記目標処理部は、上記検出結果統合処理
    部を介して入力される上記対空系検出結果に基づいて追
    尾処理を行い対空系追尾処理結果を出力する対空系目標
    処理部と、上記検出結果統合処理部を介して入力される
    上記対水系検出結果に基づいて追尾処理を行い対水系追
    尾処理結果を出力する対水系目標処理部とを備え、かつ
    上記対空系追尾処理結果と上記対水系追尾処理結果とを
    統合して上記表示処理部に出力する追尾結果統合処理部
    をさらに備え、上記表示処理部は、追尾処理結果とし
    て、対水系、対空系または対水系と対空系の両系の目標
    を表示することを特徴とする対水/対空レーダシステ
    ム。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の対水/対空レーダシステ
    ムにおいて、上記目標処理部は、上記対空系検出結果に
    基づいて追尾処理を行い対空系追尾処理結果を出力する
    対空系目標処理部と、上記対水系検出結果に基づいて追
    尾処理を行い対水系追尾処理結果を出力する対水系目標
    処理部とを備えてなると共に、上記対空系追尾処理結果
    と上記対水系追尾処理結果とを統合して上記表示処理部
    に出力する追尾結果統合処理部をさらに備え、上記表示
    処理部は、追尾処理結果として、対水系、対空系または
    対水系と対空系の両系の目標を表示することを特徴とす
    る対水/対空レーダシステム。
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JP2884949B2 (ja) * 1992-10-09 1999-04-19 三菱電機株式会社 目標検出器

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