JP3234625B2 - 未加硫ゴム部材の巻取りライナー及び巻取り保持装置 - Google Patents

未加硫ゴム部材の巻取りライナー及び巻取り保持装置

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JP3234625B2 JP10678392A JP10678392A JP3234625B2 JP 3234625 B2 JP3234625 B2 JP 3234625B2 JP 10678392 A JP10678392 A JP 10678392A JP 10678392 A JP10678392 A JP 10678392A JP 3234625 B2 JP3234625 B2 JP 3234625B2
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    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、未加硫ゴム部材、例え
ばタイヤ用トレッド等の帯状部材、更に、横断面形状が
一定でない、例えばサイドゴム等の帯状部材を変形をき
たすことなく巻取るために使用する未加硫ゴム部材の巻
取りライナー及び巻取り保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図15に示される如く、型付けさ
れたトレッドゴム60は、冷却後一定の長さに裁断され
た後、ブッキング方式(積込み方式)の台車61に乗せ
られている。また、図16に示される如く、サイドゴム
62は、軟らかい発泡ウレタン等のライナー或いは有機
繊維の織製布ライナーを使用した巻取ライナー64によ
って、長尺状態で巻取り用芯材66の周りに巻き取られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、トレッ
ドゴム60の場合には、所定長さに裁断されブッキング
方式の台車60に載置されるが、裁断後からタイヤ成形
時に使用されるまでの間の放置によって収縮が起こり、
トレッドゴム60の寸法精度が悪化し、タイヤに組み込
まれた場合に、タイヤのユニフォミティーを悪化させる
という不具合があった。
【0004】また、サイドゴム62の場合には、巻取ラ
イナー64で長尺状態のサイドゴム62を巻取りし、成
形使用直前に裁断して収縮を抑えることで、寸法精度は
保証することができるが、図16に示される如く、巻回
軸Qが略水平になるように配置した場合には、巻取ライ
ナー64が伸縮性を有しているため、巻回状態下部側の
巻取ライナー64(図示省略)が、巻取ライナー64の
自重及びサイドゴム62の重量で垂れ下がる。このた
め、サイドゴム62の形状潰れが発生するという不具合
があった。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、トレッドゴム
の収縮抑制及びサイドゴムの形状潰れ防止等の、未加硫
ゴム部材の形状保持を可能とすることができる未加硫ゴ
ム部材の巻取りライナー及び巻取り保持装置を得ること
が目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
未加硫ゴム部材の巻取りライナー及び巻取り保持装置
は、未加硫ゴム部材を載置して巻回することによって未
加硫ゴム部材を保持する未加硫ゴム部材の巻取りライナ
ー及び巻取り保持装置であって、帯状とされるとともに
非伸縮性とされた基部と、この基部の表面の幅方向両端
部に長手方向に沿って設けられ、前記未加硫ゴム部材よ
り厚く巻回状態で前記基部の裏面に当接して隣接する前
記基部との間に前記未加硫ゴム部材の保持部を形成する
桟部と、を備えたことを特徴としている。
【0007】また、本発明の請求項2記載の未加硫ゴム
部材の巻取りライナー及び巻取り保持装置は、未加硫ゴ
ム部材を載置して巻回することによって未加硫ゴム部材
を保持する未加硫ゴム部材の巻取りライナー及び巻取り
保持装置であって、帯状とされるとともに非伸縮性とさ
れた基部と、この基部の表面の幅方向両端部と幅方向中
間部に長手方向に沿って設けられ、前記未加硫ゴム部材
より厚く巻回状態で隣接する前記基部との間に長手方向
に沿った一対の前記未加硫ゴム部材の保持部を形成する
桟部と、を備えたことを特徴としている。
【0008】また、本発明の請求項3記載の未加硫ゴム
部材の巻取りライナー及び巻取り保持装置は、請求項1
及び請求項2記載の未加硫ゴム部材の巻取りライナー及
び巻取り保持装置において、前記基部の表面の剥離抗力
5.9g/mm(150g/inch)以上としたことを特徴と
している。
【0009】また、本発明の請求項4記載の未加硫ゴム
部材の巻取りライナー及び巻取り保持装置は、請求項1
及び請求項2記載の未加硫ゴム部材の巻取りライナー及
び巻取り保持装置において、巻回状態で前記基部が巻回
軸に対して傾斜していることを特徴としている。
【0010】また、本発明の請求項5記載の未加硫ゴム
部材の巻取りライナー及び巻取り保持装置は、請求項1
及び請求項2記載の未加硫ゴム部材の巻取りライナー及
び巻取り保持装置において、前記基部の幅方向両端部に
設けられ巻回状態で隣接する前記基部の幅方向両端部に
係合する係合部を有することを特徴としている。
【0011】また、本発明の請求項6記載の未加硫ゴム
部材の巻取りライナー及び巻取り保持装置は、請求項1
及び請求項2記載の未加硫ゴム部材の巻取りライナー及
び巻取り保持装置において、前記巻取りライナーがフラ
ンジ付リールに巻取られることを特徴としている。
【0012】
【作用】本発明の請求項1記載の未加硫ゴム部材の巻取
りライナー及び巻取り保持装置では、基部が帯状とされ
るとともに非伸縮性とされている。且つ基部の表面の幅
方向両端部に長手方向に沿って未加硫ゴム部材より厚
い、ゴム等の部材で構成された桟部が設けられており、
巻回状態では、この桟部が基部の裏面に当接して隣接す
る基部との間に未加硫ゴム部材の保持部を形成する。こ
のため、基部の表面に巻回された未加硫ゴム部材が、例
えば、サイドゴムの場合には、このサイドゴムの上部が
隣接する基部の裏面に当接することがない。また、基部
が非伸縮性とされているため、巻回軸を略水平とした場
合にも基部が垂れ下がることが無く、サイドゴムの形状
潰れを防止することができる。
【0013】また、未加硫ゴム部材が例えば、トレッド
ゴムの場合には、トレッドゴムを巻回状態で保持し、成
形使用直前に裁断することで、トレッドゴムの収縮を抑
制できる。
【0014】従って、請求項1記載の未加硫ゴム部材の
巻取りライナー及び巻取り保持装置は、未加硫ゴム部材
の形状を保持することができる。
【0015】また、本発明の請求項2記載の未加硫ゴム
部材の巻取りライナー及び巻取り保持装置では、基部が
帯状とされるとともに非伸縮性とされている。且つ基部
の表面の幅方向両端部と幅方向中間部に長手方向に沿っ
て未加硫ゴム部材より厚い、ゴム等の部材で構成された
桟部が設けられており、巻回状態では、この桟部が基部
の裏面に当接して隣接する基部との間に長手方向に沿っ
た一対の未加硫ゴム部材の保持部を形成する。
【0016】このため、基部の表面に2列に未加硫ゴム
部材を配置することができるとともに、巻回された未加
硫ゴム部材が、例えば、サイドゴムの場合には、サイド
ゴムが隣接する基部の裏面に当接することがない。ま
た、基部が非伸縮性とされているため、巻回軸を略水平
とした場合にも基部が垂れ下がることが無く、サイドゴ
ムの形状潰れを防止することができる。
【0017】また、未加硫ゴム部材が例えば、トレッド
ゴムの場合には、トレッドゴムを巻回状態で保持し、成
形使用直前に裁断することで、トレッドゴムの収縮を抑
制できる。
【0018】従って、請求項2記載の未加硫ゴム部材の
巻取りライナー及び巻取り保持装置は、未加硫ゴム部材
の形状を保持することができる。
【0019】また、本発明の請求項3記載の未加硫ゴム
部材の巻取りライナー及び巻取り保持装置では、基部の
表面の剥離抗力を5.9g/mm(150g/inch)以上とし
たため、巻回軸を略水平とした場合にも未加硫ゴム部材
が基部から剥離して隣接する基部の裏面に当接すること
を防止でき、未加硫ゴム部材の形状潰れを防止すること
ができる。さらに、未加硫ゴム部材を基部に接着するこ
とで、未加硫ゴム部材が持っている型付け時に加えられ
る応力の緩和を計ることができる。このため、巻回状態
で2時間以上放置し、その後裁断した場合には、裁断後
の未加硫ゴム部材の収縮を抑えることができ、未加硫ゴ
ム部材の寸法精度の悪化を防止することができる。
【0020】また、本発明の請求項4記載の未加硫ゴム
部材の巻取りライナー及び巻取り保持装置では、巻回状
態で基部が巻回軸に対して傾斜しているため、未加硫ゴ
ム部材が非対称の形状で厚みが幅方向に沿って変化して
いる場合には、未加硫ゴム部材の肉厚部を、基部の周長
が短くなる側に配置することによって、未加硫ゴム部材
の厚差に起因する巻取り時の未加硫ゴム部材の裏面と表
面との周長差を補正できる。従って、巻取り時の未加硫
ゴム部材の裏面と表面との周長差による巻き癖を無くす
ことができる。
【0021】なお、巻回状態で基部を巻回軸に対して傾
斜させる方法は、巻取り用芯材を未加硫ゴム部材の厚差
に合わせたテーパーを持つ筒状とする方法等が有る。
【0022】また、本発明の請求項5記載の未加硫ゴム
部材の巻取りライナー及び巻取り保持装置では、巻回状
態で隣接する基部の幅方向両端部に係合する係合部を基
部の幅方向両端部に設けたため、巻回状態で基部が、幅
方向にずれるのを防止することができる。従って、基部
のずれによる未加硫ゴム部材と基部との干渉を防止で
き、未加硫ゴム部材の形状潰れを防止することができ
る。
【0023】また、本発明の請求項6記載の未加硫ゴム
部材の巻取りライナー及び巻取り保持装置では、巻取り
ライナーがフランジ付リールに巻取られるため、巻回状
態で基部が、幅方向にずれるのを防止することができ
る。従って、基部のずれによる未加硫ゴム部材と基部と
の干渉を防止でき、未加硫ゴム部材の形状潰れを防止す
ることができる。
【0024】
【実施例】以下に本発明の第1実施例を図1〜図3に従
って説明する。
【0025】図1に示される如く、巻取りライナー10
は、帯状とされた基部12と、この基部12の表面12
Aの幅方向両端部12B、12Cに、それぞれ基部12
の長手方向に沿って連続して設けられた桟部14とから
構成されている。
【0026】基部12は、厚さTが1mm、幅Wが300
mmのアセタールホモポリマー(商品名:ソマール社製)
で構成されており、非伸縮性であるが、図2に示される
如く、長手方向に対しては湾曲可能となっている。ま
た、基部12の表面12Aの剥離抗力は5.9g/mm(1
50g/inch)以上とされている。
【0027】図1に示される如く、桟部14は、厚さH
が12mm、幅Lが20mmの角柱状のゴム材で構成されて
いる。このため、図2に示される如く、巻取りライナー
10は、巻取り用芯材16の周りに巻回可能とされてい
る。
【0028】また、図3に示される如く、巻取りライナ
ー10は、巻回状態で、桟部14が隣接する外側の基部
12の裏面12Dに当接して、隣接する外側の基部12
との間に未加硫ゴム部材22を保持する保持部20を形
成するようになっている。
【0029】次に本実施例の作用について説明する。図
3に示される如く、本実施例の巻取りライナー10は巻
回状態で、桟部14が基部12の裏面12Dに当接し
て、基部12の表面12Aと、隣接する基部12の裏面
12Dとの間に未加硫ゴム部材22の保持部20を形成
する。このため、基部12の表面12Aに巻回された未
加硫ゴム部材22の厚さKが12mmより小さい場合、例
えば、厚さKが10mm、幅Mが200mmのサイドゴムの
場合には、サイドゴムの上部22Aは隣接する基部12
の裏面12Dに当接しない。
【0030】また、基部12が非伸縮性とされているた
め、巻取り用芯材16の軸、即ち、巻回軸Qを略水平と
した場合にも、巻取り用芯材16の下方に位置する基部
12(図示省略)が垂れ下がり、サイドゴムの上部22
Aが隣接する基部12の裏面12Dに当接することはな
い。このため、サイドゴムの形状潰れを防止することが
できる。
【0031】また、本実施例の基部12の表面12Aの
剥離抗力は5.9g/mm(150g/inch)以上とされてい
るため、巻回軸Qを略水平とした場合にも、巻取り用芯
材16の下方に位置する未加硫ゴム部材22が、自重に
よって基部12から剥離して隣接する基部12の裏面1
2Dに当接することを防止でき、未加硫ゴム部材22の
形状潰れを防止することができる。
【0032】さらに、未加硫ゴム部材22を基部12に
接着させることで、未加硫ゴム部材22が持っている型
付け時に加えられる応力の緩和を計ることができる。こ
のため、巻回状態で2時間以上放置し、その後裁断した
場合には、裁断後の未加硫ゴム部材22の収縮を抑える
ことができ、未加硫ゴム部材22の寸法精度の悪化を防
止することができる。
【0033】また、未加硫ゴム部材22がトレッドゴム
の場合には、トレッドゴムを巻回状態で保持し、成形使
用直前に裁断することで、トレッドゴムの収縮を抑制で
きる。
【0034】従って、本実施例の巻取りライナー10
は、未加硫ゴム部材22の形状を保持する機能を有す
る。
【0035】なお、本実施例では桟部14を、厚さTが
12mm、幅Lが20mmの角柱状のゴム材によって構成し
たが、桟部14の形状は角柱に限定されず、図4(A)
に示される如く、角柱状の部材の上部に凹凸を設けても
良く。この場合には、図5に示される如く、巻回時に桟
部14の凹部が広がり、容易に湾曲するようになってい
る。また、図4(B)に示される如く、桟部14は角柱
状の部材の長手方向に所定の間隔で切込み24を設けて
も良く。さらには、図4(C)に示される如く、台形状
の桟部14を長手方向に所定の間隔を空けて設けても良
い。
【0036】また、図6(A)に示される如く、桟部1
4を基部12の表面12Aの幅方向両端部12B、12
Cに立設され、上端部が互いに接近する方向へ略直角に
屈曲された板材によって構成しても良く。また、図6
(B)に示される如く、桟部14を基部12の表面12
Aの幅方向両端部12B、12Cに立設された、断面形
状が台形状とされた板状体によって構成しても良い。
【0037】また、図7に示される如く、巻回状態とさ
れた巻取りライナー10が、基部12の幅方向(図7の
左右方向)にずれ、崩れるのを防止するために、基部1
2の幅方向両端部12B、12Cに巻回状態で隣接する
基部12の桟部14又は巻取り用芯材16の端面16A
の縁部に係合する係合部としてのフランジ13を設けて
も良く。さらには、図8に示される如く、巻取り用芯材
16の端部にフランジ15を設けたフランジ付リールに
巻取りライナー10が巻取られる様にしても良い。
【0038】次に、本発明の第2実施例を図9〜図11
に従って説明する。なお、第1実施例と同一部材につい
ては、同一符号を付してその説明を省略する。
【0039】図9に示される如く、本実施例では、巻取
りライナー10の基部12の幅方向中間部としての幅方
向中央部12Eにも、桟部14が設けられており、この
桟部14も未加硫ゴム部材22より厚く巻回状態で、基
部12の裏面12Dに当接して基部12の表面12A
と、基部12の裏面12Dとの間に、基部12の長手方
向に沿った一対の未加硫ゴム部材22の保持部26、2
8を形成するようになっている。
【0040】また、巻取りライナー10の基部12は、
巻回状態で巻回軸Qに対して傾斜している。即ち、巻取
り用芯材16が鼓状とされており、この巻取り用芯材1
6に巻回された状態で、基部12は幅方向中央部12E
が最も巻回軸Qに接近しており、幅方向両端部12B、
12Cへ向けて除々に巻回軸Qから離間している。
【0041】図10に示される如く、巻取りライナー1
0の基部12は、幅方向両端部12B、12Cから幅方
向中央部12Eへ向けて三角形状の切込み33が形成さ
れた非伸縮性のメインライナー32と、図11に示され
る如く、メインライナー32の表面32Aを被覆する伸
縮性のサブライナー34、とで構成されている。
【0042】従って、通常状態では、巻取りライナー1
0は平板状となっており、図9に示される如く、巻取り
用芯材16に巻回すると、サブライナー34が延び、基
部12が巻取り用芯材16の外周に沿って、巻回軸Qに
対してV字状に傾斜するようになっている。
【0043】このため、未加硫ゴム部材22が非対称の
形状で厚みが幅方向に沿って変化している場合には、未
加硫ゴム部材22の肉厚部22Aを、周長が短くなる基
部12の幅方向中央部12E側に配置することによっ
て、未加硫ゴム部材22の厚差に起因する巻取り時の未
加硫ゴム部材22の裏面と表面との周長差を補正でき
る。従って、巻取り時の未加硫ゴム部材22の裏面と表
面との周長差による巻き癖を無くすことができる。
【0044】また、本実施例では、基部12の幅方向両
端部12B、12Cと、幅方向中央部12Eとに桟14
を設け、基部12が巻回軸Qに対してV字状に傾斜する
構成としたが、これに代えて、図12に示される如く、
基部12の幅方向両端部12B、12Cのみに桟14を
設け、基部12が一方の幅方向端部12Bから他方の幅
方向端部12Cへ向けて除々に巻回軸Qに接近する方向
に傾斜する構成としても良く、この逆の傾斜としても良
い。 (試験例1)図1〜図3に示される第1実施例の巻取り
ライナー10と、図16に示される従来例の巻取りライ
ナー64と、図15に示されるブッキング方式の台車6
1と、を使用し、それぞれに表1に示すムーニ粘度のト
レッドゴムを保持させ、6時間放置した後に、最大厚さ
(ハンプゲージ:H)と幅方向中央部厚さ(センターゲ
ージ:S)と、を測定し、各ロット内のばらつきと、第
1実施例の巻取りライナー10及び従来例の巻取りライ
ナー64の、ブッキング方式の台車61に対するばらつ
きの差を表1に示した。
【0045】
【表1】
【0046】なお、ブッキング方式(ロット内ばらつ
き)のサンプルについては長さ方向の中央部で測定し
た。
【0047】この結果から、上記説明した本発明の未加
硫ゴム部材の巻取りライナー及び巻取り保持装置が特に
優れたものであることが明らかになっている。 (試験例2)表2に示される各ライナー材質をテストピ
ース(幅2.5cm、長さ20cmの鉄板)表面に貼付け、
その上にゴムシートを約1g/cm2 で厚着し、60時間
後、剥離角度が一定となる様にして、剥離速度300mm
/minで剥離させ、ロードセルによって剥離抵抗を測定
し、その結果を表2に示した。
【0048】さらに、これらの各ライナー材質によって
第1実施例の巻取りライナー10の基部12を構成し、
図3の状態で12時間放置し、未加硫ゴム部材22(厚
さ10mm)のライナー10の下方に位置する部位の、垂
れ下がりによる伸びによって発生する厚さの変化を図1
3に示した。
【0049】
【表2】
【0050】この結果から、巻取りライナーの伸びによ
って発生する、未加硫ゴム部材22の厚さの変化を防止
するためには、巻取りライナーの基部の表面の剥離抗力
5.9g/mm(150g/inch)以上とすることが必要で
あることが明らかになった。 (試験例3) 図1〜図3に示される第1実施例の巻取りライナー10
で2時間保持した未加硫ゴム部材Eと、20時間保持し
た未加硫ゴム部材Fと、巻取りライナー10で保持しな
かった未加硫ゴム部材Gとを所定の長さに裁断して、平
板上に敷き詰めた炭化カルシュウムの粉上に載せ、経過
時間による長さの変化を測定し、その結果を図14に示
した。
【0051】この結果から、未加硫ゴム部材を巻取りラ
イナーに巻回状態で2時間以上放置し、その後裁断した
場合には、裁断後の未加硫ゴム部材の収縮を2%以下に
抑えることができ、未加硫ゴム部材の寸法精度の悪化を
防止することができることが明らかになった。
【0052】
【発明の効果】本発明の未加硫ゴム部材の巻取りライナ
ー及び巻取り保持装置は、上記構成としたので、トレッ
ドゴムの収縮抑制及びサイドゴムの形状潰れ防止等の、
未加硫ゴム部材の形状保持を可能とすることができると
いう優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の未加硫ゴム部材の巻取り
ライナー及び巻取り保持装置を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例の未加硫ゴム部材の巻取り
ライナー及び巻取り保持装置の巻回状態の一部を示す巻
回軸方向から見た断面図である。
【図3】本発明の第1実施例の未加硫ゴム部材の巻取り
ライナー及び巻取り保持装置の巻回状態の一部を示す巻
回軸方向に沿った断面図である。
【図4】(A)〜(C)は本発明の第1実施例の未加硫
ゴム部材の巻取りライナー及び巻取り保持装置の桟部の
他の実施例を示す側面図である。
【図5】図4(A)の巻回状態の一部を示す巻回軸方向
から見た断面図である。
【図6】(A)及び(B)は本発明の第1実施例の未加
硫ゴム部材の巻取りライナー及び巻取り保持装置の桟部
の他の実施例を示す巻回軸方向に沿った断面図である。
【図7】本発明の第1実施例の未加硫ゴム部材の巻取り
ライナー及び巻取り保持装置にフランジを設けた変形例
の巻回状態の一部を示す巻回軸方向に沿った断面図であ
る。
【図8】本発明の第1実施例の未加硫ゴム部材の巻取り
ライナー及び巻取り保持装置につば設けた変形例の巻回
状態の一部を示す巻回軸方向に沿った断面図である。
【図9】本発明の第2実施例の未加硫ゴム部材の巻取り
ライナー及び巻取り保持装置の巻回状態の一部を示す巻
回軸方向に沿った断面図である。
【図10】本発明の第2実施例の未加硫ゴム部材の巻取
りライナー及び巻取り保持装置を示す平面図である。
【図11】本発明の第2実施例の未加硫ゴム部材の巻取
りライナー及び巻取り保持装置の基部の巻回状態の一部
を示す巻回軸方向に沿った断面図である。
【図12】本発明の他の実施例の未加硫ゴム部材の巻取
りライナー及び巻取り保持装置の巻回状態の一部を示す
巻回軸方向に沿った断面図である。
【図13】ライナーの剥離抗力と未加硫ゴム部材の厚さ
変化量との関係を示すグラフである。
【図14】巻取りライナーで保持した未加硫ゴム部材と
保持しない未加硫ゴム部材との長さ変化を示すグラフで
ある。
【図15】ブッキング方式の台車を示す側面図でる。
【図16】従来例の未加硫ゴム部材の巻取りライナー及
び巻取り保持装置の基部の巻回状態の一部を示す巻回軸
方向に沿った断面図である。
【符号の説明】
10 巻取りライナー 12 基部 13 フランジ(係合部) 14 桟部 15 フランジ 16 巻取り用芯材 20 保持部 22 未加硫ゴム部材 26 保持部 28 保持部 32 メインライナー 34 サブライナー

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未加硫ゴム部材を載置して巻回すること
    によって未加硫ゴム部材を保持する未加硫ゴム部材の巻
    取りライナー及び巻取り保持装置であって、 帯状とされるとともに非伸縮性とされた基部と、 この基部の表面の幅方向両端部に長手方向に沿って設け
    られ、前記未加硫ゴム部材より厚く巻回状態で前記基部
    の裏面に当接して隣接する前記基部との間に前記未加硫
    ゴム部材の保持部を形成する桟部と、 を備えたことを特徴とする未加硫ゴム部材の巻取りライ
    ナー及び巻取り保持装置。
  2. 【請求項2】 未加硫ゴム部材を載置して巻回すること
    によって未加硫ゴム部材を保持する未加硫ゴム部材の巻
    取りライナー及び巻取り保持装置であって、 帯状とされるとともに非伸縮性とされた基部と、 この基部の表面の幅方向両端部と幅方向中間部に長手方
    向に沿って設けられ、前記未加硫ゴム部材より厚く巻回
    状態で隣接する前記基部との間に長手方向に沿った一対
    の前記未加硫ゴム部材の保持部を形成する桟部と、 を備えたことを特徴とする未加硫ゴム部材の巻取りライ
    ナー及び巻取り保持装置。
  3. 【請求項3】 前記基部の表面の剥離抗力を5.9g/mm
    (150g/inch)以上としたことを特徴とする請求項1
    及び請求項2記載の未加硫ゴム部材の巻取りライナー及
    び巻取り保持装置。
  4. 【請求項4】 巻回状態で前記基部が巻回軸に対して傾
    斜していることを特徴とする請求項1及び請求項2記載
    の未加硫ゴム部材の巻取りライナー及び巻取り保持装
    置。
  5. 【請求項5】 前記基部の幅方向両端部に設けられ巻回
    状態で隣接する前記基部の幅方向両端部に係合する係合
    部を有することを特徴とする請求項1及び請求項2記載
    の未加硫ゴム部材の巻取りライナー及び巻取り保持装
    置。
  6. 【請求項6】 前記巻取りライナーがフランジ付リール
    に巻取られることを特徴とする請求項1及び請求項2記
    載の未加硫ゴム部材の巻取りライナー及び巻取り保持装
    置。
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