JP3234571B2 - 偏荷重検出装置およびこれが適用された洗濯機 - Google Patents

偏荷重検出装置およびこれが適用された洗濯機

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JP3234571B2 JP22720898A JP22720898A JP3234571B2 JP 3234571 B2 JP3234571 B2 JP 3234571B2 JP 22720898 A JP22720898 A JP 22720898A JP 22720898 A JP22720898 A JP 22720898A JP 3234571 B2 JP3234571 B2 JP 3234571B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば衣類を
収容できる回転体を備えた洗濯機に適用されて、回転体
の支持軸に作用している偏荷重を検出するための偏荷重
検出装置に関する。また、この偏荷重検出装置が適用さ
れた洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、洗濯物を収容するための回転
ドラムを備え、この回転ドラム内に洗濯物および洗濯水
を収容した状態で、回転ドラムを回転させて洗濯物の洗
いおよびすすぎを行い、回転ドラム内から洗濯水を排水
した後に、回転ドラムを高速回転させて洗濯物の脱水を
行うドラム式の洗濯機が提供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなドラム式洗
濯機では、たとえば脱水時など、回転ドラムが比較的高
速で回転されたときに、回転ドラム内で洗濯物が偏り、
その結果、回転ドラムを支持している支持軸に大きな偏
荷重が作用することがある。回転ドラムの支持軸に大き
な偏荷重が作用している状態で、回転ドラムが高速で回
転され続けると、回転ドラムの回転状態が不安定となっ
て、異常振動や異常騒音が発生する。また、支持軸に大
きな負担がかかるために、支持軸の寿命を縮めてしまう
おそれがある。
【0004】そこで、この発明の目的は、上述の技術的
課題を解決し、異常振動や異常騒音の発生を抑制するこ
とができ、かつ、製品寿命が延長された洗濯機を提供す
ることである。また、この発明の他の目的は、回転体の
支持軸に作用している偏荷重を検出するために、上記洗
濯機などに好適に用いることができる偏荷重検出装置を
提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記の
目的を達成するための請求項1記載の発明は、回転体を
回転させたときに、その回転体を支持するための支持軸
に作用する偏荷重の大きさを検出するための偏荷重検出
装置であって、回転体の回転によって発生する振動の内
容に応じて異なるタイミングでオン/オフする振動スイ
ッチと、この振動スイッチのオン/オフのパターンを検
出するパターン検出手段と、このパターン検出手段によ
って検出されたパターンに基づいて、上記支持軸に作用
している偏荷重の大きさを判別する判別手段とを含むこ
とを特徴とする偏荷重検出装置である。
【0006】この構成によれば、振動スイッチのオン/
オフパターンに基づいて、回転体を支持するための支持
軸に作用する偏荷重の大きさを判別できる。請求項2記
載の発明は、上記パターン検出手段は、上記振動スイッ
チがオンしている時間が予め定める第1の時間範囲内で
あり、かつ、上記振動スイッチがオフしている時間が予
め定める第2の時間範囲内であることが一定回数検出さ
れたことに基づいて、上記振動スイッチのオン/オフの
パターンを決定するものであることを特徴とする請求項
1記載の偏荷重検出装置である。
【0007】この構成によれば、具体的に、振動スイッ
チがオンしている時間が予め定める第1の時間範囲内で
あり、かつ、振動スイッチがオフしている時間が予め定
める第2の時間範囲内であることが一定回数検出された
ことに基づいて、振動スイッチのオン/オフのパターン
が決定される。したがって、上記一定回数を適当な複数
回数に設定しておけば、振動スイッチのオン/オフパタ
ーンが誤検出されるおそれを少なくできる。
【0008】請求項3記載の発明は、回転体の回転数を
検出するための回転数検出手段をさらに含み、上記パタ
ーン検出手段は、上記回転数検出手段によって検出され
る回転体の回転数が予め定める最高回転数に達したとき
に、上記振動スイッチのオン/オフのパターンを検出す
るものであることを特徴とする請求項1または2記載の
偏荷重検出装置である。
【0009】この構成によれば、振動スイッチのオン/
オフパターンは、回転体の回転数が予め定める最高回転
数に達した時に検出される。請求項4記載の発明は、支
持軸によって回転可能に支持されて、内部に洗濯物を収
容することのできる収容体を備え、この収容体を回転さ
せることにより所定の洗濯運転を実行できる洗濯機であ
って、収容体を回転させたときに支持軸に作用する偏荷
重の大きさを検出するための偏荷重検出手段として、上
記請求項1ないし3のいずれかに記載の偏荷重検出装置
が適用されていることを特徴とする洗濯機である。
【0010】また、請求項5記載の発明は、上記偏荷重
検出手段によって検出される偏荷重の大きさに基づい
て、収容体の回転によって発生する振動が小さくなるよ
うに、上記所定の洗濯運転時における収容体の最高回転
数を下げる回転数変更手段をさらに含むことを特徴とす
る請求項4記載の洗濯機である。上記の構成によれば、
偏荷重検出手段として請求項1ないし3のいずれかに記
載の偏荷重検出装置が適用されているから、収容体の支
持軸に作用する偏荷重の大きさを良好に判別することが
できる。
【0011】また、請求項5の構成のように、偏荷重検
出手段によって検出された偏荷重の大きさに基づいて収
容体の最高回転数が下げられることにより、その洗濯機
の許容偏荷重よりも大きな偏荷重が支持軸に作用してい
る状態で、収容体が予め定める最高回転数で回転され続
けることを防止できる。その結果、異常振動や異常騒音
の発生を防止でき、また、支持軸やその支持軸を保持す
るための軸受などに大きな負担がかかるのが防止される
から、洗濯機の寿命を延ばすことができる。
【0012】ここで、偏荷重検出手段によって検出され
た偏荷重の大きさに応じて、収容体の最高回転数を下げ
るのは、通常、洗濯機の偏荷重の許容値は収容体を最高
回転数で回転させた状態を想定して設定されたものであ
り、収容体の回転数が最高回転数よりも低い場合には、
支持軸に偏荷重が作用していても運転に支障がないから
である。
【0013】なお、請求項6に記載されているように、
請求項4または5記載の洗濯機は、収容体の周囲を覆
い、内部に洗濯に使用するための洗濯水を溜めることの
できる外槽をさらに含み、収容体内に洗濯物を収容し、
外槽内に洗濯水を溜めた状態で、収容体を回転させて洗
濯物の洗いおよびすすぎを行い、外槽内から洗濯水を排
水した後に、収容体を高速回転させて洗濯物の脱水を行
うドラム式の洗濯機であってもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の一実施形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1および図
2は、この発明の一実施形態に係るドラム式洗濯機の内
部構成を示す断面図である。図1は、左側方から見た構
成を示し、図2は、正面から見た構成を示している。こ
のドラム式洗濯機は、たとえばクリーニング店で使用さ
れる大型のドラム式洗濯機であって、乾燥重量が約30
kg以下の洗濯物の洗濯を一度に行うことができる。
【0015】このドラム式洗濯機は、前面に開口1aを
有するハウジング1と、このハウジング1の開口1aに
取り付けられた開閉可能なドア2とによって外観が構成
されている。ハウジング1内には、支持台3によって下
方から支持されたドラム状の外槽4と、この外槽4内で
回動自在に支持された回転体としての回転ドラム5とが
備えられている。外槽4および回転ドラム5は、端面を
前後にして設けられており、それぞれの前端面には、ハ
ウジング1の開口1aに対向する位置に開口4a,5a
が形成されている。回転ドラム5内には、ドア2を開い
た状態で開口1a,4a,5aを介して、洗濯物を出し
入れすることができる。
【0016】外槽4の後端面の上部には、洗いおよびす
すぎに使用する水(洗濯水)を供給するための給水口6
が形成されている。給水口6には、図外の給水設備から
延びた給水管7が接続されており、給水管7の途中に
は、給水バルブ8が介装されている。したがって、給水
バルブ8を開成することにより、給水管7および給水口
6を介して洗濯水を外槽4内に供給することができ、給
水バルブ8を閉成することにより、外槽4内への洗濯水
の供給を停止することができる。
【0017】外槽4の最下部には、外槽4内に供給され
た洗濯水を機外へ排水するための排水口9が形成されて
いる。排水口9には、ハウジング1外へと延びる排水管
10が接続されている。排水管10の途中には、排水バ
ルブ11が介装されていて、この排水バルブ11を閉成
した状態で外槽4内に洗濯水を供給することにより、外
槽4内に洗濯水を溜めることができる。また、外槽4内
に溜められた洗濯水は、排水バルブ11を開成すること
により、排水管10を通して機外に排水することができ
る。
【0018】回転ドラム5は、ほぼ水平方向に沿って延
びた支持軸12の先端に取り付けられて、外槽4内で回
転自在に支持されている。回転ドラム5の周面には、多
数の小孔5bが形成されており、外槽4内に溜められた
水が小孔5bを介して回転ドラム5内に流入する一方、
脱水時には洗濯物からの脱水が外槽4へ飛散するように
なっている。
【0019】支持軸12は、外槽4の後端面のほぼ中央
部に取り付けられた軸受13に回動自在に保持されてお
り、その後端には大プーリ14が固定されている。一
方、外槽4の下方には、回転ドラム5を回転させるため
の駆動力を発生するモータ15が配設されている。モー
タ15の出力軸16には、小プーリ17が固定されてお
り、大プーリ14および小プーリ17には、無端状のベ
ルト18が巻き掛けられている。したがって、モータ1
5が駆動されると、モータ15の出力軸16の回転が、
小プーリ17およびベルト18を介して大プーリ14に
伝達されて、大プーリ14を回転させる。そして、この
大プーリ14の回転に伴って、支持軸12および回転ド
ラム5が回転する。
【0020】洗いおよびすすぎ時には、外槽4内に所定
水位まで洗濯水が溜められた状態で、回転ドラム5が比
較的低速で回転される。これにより、回転ドラム5内の
洗濯物が洗濯水から一旦持ち上げられた後、洗濯水に向
けて自然落下するといった動作が繰り返されて、洗濯物
の洗いまたはすすぎが達成される。また、脱水時には、
洗いまたはすすぎ時に外槽4内に溜められた洗濯水が排
水された後、回転ドラム5が比較的高速で回転されて、
回転ドラム5内の洗濯物に含まれる洗濯水が遠心力によ
って脱水される。
【0021】大プーリ14に関連して、回転ドラム5
(大プーリ14)の回転数を検出するための回転センサ
19が備えられている。回転センサ19は、投光素子1
9aおよび受光素子19bの対からなる透過型センサで
あり、投光素子19aおよび受光素子19bは、大プー
リ14を挟んで互いに対向する位置に配設されている。
一方、大プーリ14には、投光素子19aから受光素子
19bへ向かう光が通過可能なスリットが形成されてい
る。これにより、大プーリ14が回転されると、投光素
子19aからの光が、大プーリ14に遮断されたり、大
プーリ14に形成されたスリットを通過して受光素子1
9bに入射したりして、受光素子19bからパルス信号
が出力される。
【0022】また、外槽4の外周面には、回転ドラム5
の回転に起因する振動によってオン/オフする振動スイ
ッチ20が取り付けられている。この振動スイッチ20
の具体的な構成は図3に示されている。振動スイッチ2
0は、外形が乾電池に類似した形状に形成されており、
一方端面が閉塞された略円筒状の一方端子21と、この
一方端子21の開放された端部に嵌合された他方端子2
2とを備えている。他方端子22の一方端子21の内部
に入り込んだ部分は、略円錐状に形成された円錐部23
となっている。また、一方端子21と他方端子22との
間には、Oリング24が介在されており、このOリング
24によって端子21,22間が絶縁されている。
【0023】端子21,22によって閉塞された空間内
には、一方端子21と他方端子22の円錐部23との間
に入り込むことのできるサイズの小球状接点25と、こ
の小球状接点25よりも径の大きい2個の大球状接点2
6とが設けられている。これらの球状接点25,26
は、いずれも導電性の優れた金属で形成されており、小
球状接点25が一方端子21と他方端子22の円錐部2
3との間に入り込んだ状態で、端子21,22間に電流
を通すことができる。
【0024】振動スイッチ20は、一方端子21側が持
ち上がって、水平面に対して所定の角度α(たとえば1
3度)だけ傾斜した状態で、外槽4の外周面に取り付け
られている。そのため、振動が生じていない時には、図
3に示すように、球状接点25,26は他方端子22側
に寄り、小球状接点25が一方端子21と他方端子22
の円錐部23との間に入り込んで、端子21,22の両
方に接触している。そして、振動スイッチ20に振動が
与えられると、その振動で球状接点25,26が動き、
小球状接点25が端子21,22の両方に接触したり、
他方端子22から離れたりする。したがって、端子2
1,22間に一定電圧を印加しておけば、振動が生じた
時に端子21,22間が短絡されたり遮断されたりし
て、オン/オフ信号を得ることができる。また、球状接
点25,26の動きは、振動スイッチ20に与えられる
振動の内容(たとえば振動の大小)によって異なるか
ら、振動発生時に得られるオン/オフ信号は、振動の内
容に応じてオン時間およびオフ時間が異なるものとな
る。
【0025】図4は、回転ドラム5の回転によって生じ
る振動の大小と回転ドラム5の回転数との関係を示すグ
ラフ、および振動発生時の振動スイッチのオン/オフタ
イミングの例を示す図である。なお、図4(a) は、回転
ドラム5の支持軸12に約1kgの偏荷重が作用してい
るときのグラフおよびタイミングを示し、図4(b) は、
回転ドラム5の支持軸12に約2kgの偏荷重が作用し
ているときのグラフおよびタイミングを示している。
【0026】この実施形態に係るドラム式洗濯機は、偏
荷重の許容値が約0.8kgであるように設計されてい
る。したがって、回転ドラム5内で洗濯物が偏り、回転
ドラム5の支持軸12に約0.8kg以上の偏荷重が作
用している状態で、回転ドラム5が高速回転され続ける
と、回転ドラムの回転状態が不安定となって振動を発生
する。この時の振動は、図4に示すグラフを見て判るよ
うに、回転ドラム5の回転数が大きくなるに従って大き
くなる。また、図4(a) と図4(b) とを比較して判るよ
うに、支持軸12に作用する偏荷重が大きいほど、同じ
ドラム回転数で発生する振動が大きくなる。
【0027】したがって、支持軸12に約2kgの偏荷
重が作用している場合には、約1kgの偏荷重が作用し
ている場合に比べて、振動スイッチ20に与えられる振
動が大きくなるから、振動スイッチ20のオフ時間が長
くなり、オン時間が短くなる。たとえば、脱水時におけ
る最高回転数である720rpmで回転ドラム5を回転
させたときに、約1kgの偏荷重が作用している場合に
は、振動スイッチ20のオン時間が30ms、オフ時間
が50msとなるのに対し、約2kgの偏荷重が作用し
ている場合には、振動スイッチ20のオン時間は10m
s、オフ時間は70msとなる。
【0028】このように、支持軸12に作用する偏荷重
の大小や回転ドラム5の回転数によって、振動スイッチ
20のオン/オフのパターンは異なるものとなる。ゆえ
に、回転ドラム5を一定回転数で回転させた時の振動ス
イッチ20の状態を、支持軸12に作用する偏荷重の大
きさを種々に変更して調べることにより、種々の大きさ
の偏荷重に対応する振動スイッチ20のオン/オフのパ
ターンを予め取得しておけば、洗濯運転中に回転ドラム
5の回転数が一定回転数に達した時に検出される振動ス
イッチ20のオン/オフパターンに基づいて、回転ドラ
ム5の支持軸12に作用している偏荷重の大きさを判定
することができる。
【0029】図5は、このドラム式洗濯機の電気的構成
を示すブロック図である。このドラム式洗濯機には、C
PU、ROMおよびRAMを含むマイクロコンピュータ
30が備えられている。マイクロコンピュータ30は、
このドラム式洗濯機の制御中枢として機能するものであ
り、各部の動作を制御して洗濯運転を実行する。具体的
に説明すれば、マイクロコンピュータ30には、回転セ
ンサ19(受光素子19b)および振動スイッチ20か
らの出力信号が与えられるようになっている。また、マ
イクロコンピュータ30には、外槽4内に溜められてい
る洗濯水の水位を検出するための水位センサ31が接続
されており、この水位センサ31からの出力信号が与え
られるようになっている。
【0030】マイクロコンピュータ30は、回転センサ
19および振動スイッチ20から入力される信号に基づ
いて、回転ドラム5が上記最高回転数に達した時の振動
スイッチ20のオン/オフパターンを検出し、その検出
したパターンに基づいて支持軸12に作用している偏荷
重の大きさを判別する。そして、その判別した偏荷重お
よび回転センサ19からの入力信号に基づいて、インバ
ータ32の出力周波数を制御して、その出力周波数に応
じた回転数でモータ15を回転させる。また、マイクロ
コンピュータ30は、水位センサ31からの入力信号に
基づいて、給水バルブ8および排水バルブ11の開閉を
制御する。
【0031】図6および図7は、脱水時にマイクロコン
ピュータ30によって実行される制御の流れを示すフロ
ーチャートである。洗濯物の脱水は、たとえば洗いおよ
びすすぎが行われた後、水位センサ31からの入力信号
に基づいて、外槽4内に溜められた洗濯水がすべて排水
されたことが検出されると開始される。脱水開始時に
は、回転ドラム5が予め定める最高回転数である720
rpmで回転するように、インバータ32の出力周波数
が制御される(ステップS1)。また、脱水が開始され
ると、マイクロコンピュータ30に内蔵されたタイマが
スタートされて、脱水が開始されてからの経過時間の計
測が開始される。そして、そのタイマによる計測時間が
予め定める脱水時間に達したか否かが判断される(ステ
ップS2)。脱水開始直後は、タイマによる計測時間は
上記脱水時間に達していないから、ステップS2の判断
は否定されて、図7に示すステップS3に進む。
【0032】ステップS3では、回転センサ19からの
入力信号に基づいて、回転ドラム5の回転数が最高回転
数に達したか否かが判断される。回転ドラム5の回転数
が最高回転数に達するまでは、ステップS3から図6の
ステップS2に戻り、脱水時間が経過したか否かが繰り
返し調べられる。そして、回転ドラム5の回転数が最高
回転数に達すると(ステップS3でYES)、振動スイ
ッチ20からの入力信号の状態が調べられて、振動スイ
ッチ20のオフ時間が50ms以上であるか否かが判断
される(ステップS4)。振動スイッチ20のオフ時間
が50ms未満であれば、異常振動は生じていないと判
断されてステップS2に戻る。
【0033】振動スイッチ20のオフ時間が50ms以
上である場合には、そのオフ時間が70ms以上か否か
が調べられる(ステップS5)。振動スイッチ20のオ
フ時間が70ms未満の場合には、次に、振動スイッチ
20のオン時間が30ms未満か否かが調べられる(ス
テップS6)。そして、振動スイッチ20のオン時間が
30ms以上である場合には、異常振動は生じていない
と判断されてステップS2に戻る。
【0034】振動スイッチ20のオン時間が30ms未
満である場合には、フラグF1がインクリメント(+
1)される(ステップS7)。このフラグF1は、振動
スイッチ20のオフ時間が50ms以上で、かつ、オン
時間が30ms未満であることが検出された回数を表す
フラグである。次いで、そのインクリメントされたフラ
グF1の値が20に達したか否かが調べられる(ステッ
プS8)。そして、フラグF1の値が20でない場合に
は、ステップS8の判断は否定されてステップS2に戻
り、ステップS2以降の処理が再び行われる。
【0035】一方、ステップS5で振動スイッチ20の
オフ時間が70ms以上であると判断された場合には、
振動スイッチ20のオン時間が10ms未満か否かが調
べられる(ステップS9)。そして、振動スイッチ20
のオン時間が10ms以上である場合にはステップS1
に戻り、振動スイッチ20のオン時間が30ms未満で
ある場合には、フラグF2がインクリメント(+1)さ
れる(ステップS10)。このフラグF2は、振動スイ
ッチ20のオフ時間が70ms以上で、かつ、オン時間
が10ms未満であることが検出された回数を表すフラ
グである。フラグF2がインクリメントされると、その
インクリメントされたフラグF2の値が20に達したか
否かが調べられる(ステップS11)。そして、フラグ
F2の値が20でない場合には、ステップS11の判断
は否定されてステップS2に戻り、ステップS2以降の
処理が再び行われる。
【0036】こうして上述の処理が繰り返されるうち
に、たとえば、振動スイッチ20のオフ時間が50ms
以上で、かつ、オン時間が30ms未満であることが2
0回検出されて、フラグF1の値が20に達すると、こ
の時の振動スイッチ20のオン/オフのパターンは、支
持軸12に約1kgの偏荷重を作用させた状態で、回転
ドラム5を脱水時の最高回転数で回転させた時の振動ス
イッチ20のオン/オフパターンと近似であると判断さ
れる。そして、マイクロコンピュータ30は、回転ドラ
ム5の支持軸12に作用している偏荷重の大きさが約1
kgであると判断し、回転ドラム5の目標回転数を最高
回転数から100rpmだけ下げる(ステップS1
2)。その後は、脱水開始から予め定める脱水時間が経
過するまで、回転ドラム5が新たに設定された目標回転
数である620rpmで回転するようにインバータ32
が制御される。
【0037】また、振動スイッチ20のオフ時間が70
ms以上で、かつ、オン時間が10ms未満であること
が20回検出されて、フラグF2の値が20に達する
と、この時の振動スイッチ20のオン/オフのパターン
は、支持軸12に約2kgの偏荷重を作用させた状態
で、回転ドラム5を脱水時の最高回転数で回転させた時
の振動スイッチ20のオン/オフパターンと近似である
と判断される。そして、マイクロコンピュータ30は、
回転ドラム5の支持軸12に作用している偏荷重の大き
さが約2kgであると判断し、回転ドラム5の目標回転
数を最高回転数から200rpmだけ下げる(ステップ
S13)。その後は、脱水開始から予め定める脱水時間
が経過するまで、回転ドラム5が新たに設定された目標
回転数である520rpmで回転するようにインバータ
32が制御される。
【0038】なお、この実施形態では、ステップS4〜
S11の処理がパターン検出手段の機能に相当し、ステ
ップS12,S13の処理が回転数変更手段の機能に相
当している。以上のように本実施形態では、回転ドラム
5の回転数が脱水時の最高回転数に達すると、振動スイ
ッチ20のオン/オフのパターンが検出され、その検出
されたパターンに基づいて、その時に支持軸12に作用
している偏荷重の大きさが判別される。そして、判別し
た偏荷重の大きさに応じて、回転ドラム5の最高回転数
が予め定める回転数だけ下げられる。
【0039】これにより、回転ドラム5の支持軸12に
許容偏荷重よりも大きな偏荷重が作用している状態で、
回転ドラム5が予め定める最高回転数で回転され続ける
ことが防止されるから、異常振動や異常騒音の発生を防
止できる。また、支持軸12や軸受13などに大きな負
担がかかるのが防止されるから、支持軸12や軸受13
などの寿命を延ばすことができる。
【0040】なお、上述の処理において、支持軸12に
作用している偏荷重の大きさに応じて、回転ドラム5の
最高回転数を下げるようにしているのは、このドラム式
洗濯機の偏荷重の許容値は回転ドラム5を最高回転数で
回転させた状態を想定して設定されたものであり、回転
ドラム5の回転数が最高回転数よりも低い場合には、支
持軸12に偏荷重が作用していても運転に支障がないか
らである。
【0041】また、上記した振動スイッチ20のオン/
オフパターンは、ドラム式洗濯機が一度に洗濯可能な洗
濯物の量が約30kgである場合のパターンであり、一
度に洗濯可能な洗濯物の量が異なる場合には、振動スイ
ッチ20のオン/オフパターンも異なる。したがって、
上述の実施形態では、振動スイッチ20のオフ時間が5
0ms以上で、かつ、オン時間が30ms未満である場
合に、回転ドラム5の支持軸12に約1kgの偏荷重が
作用している判断としたが、たとえば、一度に洗濯可能
な洗濯物の量が約22kgのときには、振動スイッチ2
0のオフ時間が40ms以上で、かつ、オン時間が40
ms未満である場合に、支持軸12に約1kgの偏荷重
が作用していると判断すればよい。また、一度に洗濯可
能な洗濯物の量が約17kgのときには、たとえば、振
動スイッチ20のオフ時間が30ms以上で、かつ、オ
ン時間が50ms未満である場合に、支持軸12に約1
kgの偏荷重が作用していると判断すればよい。さら
に、一度に洗濯可能な洗濯物の量が約12kgのときに
は、たとえば、振動スイッチ20のオフ時間が20ms
以上で、かつ、オン時間が60ms未満である場合に、
支持軸12に約1kgの偏荷重が作用していると判断す
ればよい。
【0042】さらに、上述の実施形態では、この発明が
脱水時における異常振動などを防止するために適用され
た場合を例にとって説明したが、この発明は、洗いおよ
びすすぎ時における異常振動などの不都合を防止するた
めに適用されてもよい。さらにまた、上述の実施形態に
おいては、支持軸12に作用する偏荷重の大きさに基づ
いて回転ドラム5の最高回転数を下げることにより、異
常振動などの不都合の発生を防止するとした。しかしな
がら、たとえば、外槽4を支持台3に向けて押さえつけ
るためのダンパが備えられ、支持軸12に作用する偏荷
重の大きさに基づいてダンパの強度を変更することによ
り、異常振動などの不都合の発生を防止できる構成が採
用されてもよい。
【0043】また、上述の実施形態では、この発明がド
ラム式の洗濯機に適用された場合を例にとったが、たと
えば、この発明を洗濯槽、脱水槽およびパルセータを備
えたパルセータ式の洗濯機に適用することにより、脱水
槽の回転に起因する振動などの発生を防ぐことができ
る。また、水洗式の洗濯機に限らず、石油系溶剤を用い
て衣類を洗濯するドライクリーニング用の洗濯機に適用
することもできる。さらには、上記した各種の洗濯機以
外にも、洗濯後の衣類が収容された回転ドラムを回転さ
せつつ、その回転ドラム内に温風を供給することによ
り、洗濯後の衣類を乾燥させる衣類乾燥機に適用するこ
とができる。
【0044】その他、特許請求の範囲に記載された技術
的事項の範囲内で、種々の設計変更を施すことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るドラム式洗濯機の
内部構成を左側方から見た断面図である。
【図2】この発明の一実施形態に係るドラム式洗濯機の
内部構成を正面から見た断面図である。
【図3】振動スイッチの構成を示す断面図である。
【図4】回転ドラムの回転によって生じる振動の大小と
回転ドラムの回転数との関係を示すグラフ、および振動
発生時の振動スイッチのオン/オフタイミングの例を示
す図である。
【図5】上記ドラム式洗濯機の電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【図6】脱水時にマイクロコンピュータによって実行さ
れる制御の流れを示すフローチャートである。
【図7】脱水時にマイクロコンピュータによって実行さ
れる制御の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
4 外槽 5 回転ドラム(回転体、収容体) 12 支持軸 19 回転センサ(回転数検出手段) 20 振動スイッチ 30 マイクロコンピュータ(判別手段)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転体を回転させたときに、その回転体を
    支持するための支持軸に作用する偏荷重の大きさを検出
    するための偏荷重検出装置であって、 回転体の回転によって発生する振動の内容に応じて異な
    るタイミングでオン/オフする振動スイッチと、 この振動スイッチのオン/オフのパターンを検出するパ
    ターン検出手段と、 このパターン検出手段によって検出されたパターンに基
    づいて、上記支持軸に作用している偏荷重の大きさを判
    別する判別手段とを含むことを特徴とする偏荷重検出装
    置。
  2. 【請求項2】上記パターン検出手段は、上記振動スイッ
    チがオンしている時間が予め定める第1の時間範囲内で
    あり、かつ、上記振動スイッチがオフしている時間が予
    め定める第2の時間範囲内であることが一定回数検出さ
    れたことに基づいて、上記振動スイッチのオン/オフの
    パターンを決定するものであることを特徴とする請求項
    1記載の偏荷重検出装置。
  3. 【請求項3】回転体の回転数を検出するための回転数検
    出手段をさらに含み、 上記パターン検出手段は、上記回転数検出手段によって
    検出される回転体の回転数が予め定める最高回転数に達
    したときに、上記振動スイッチのオン/オフのパターン
    を検出するものであることを特徴とする請求項1または
    2記載の偏荷重検出装置。
  4. 【請求項4】支持軸によって回転可能に支持されて、内
    部に洗濯物を収容することのできる収容体を備え、この
    収容体を回転させることにより所定の洗濯運転を実行で
    きる洗濯機であって、 収容体を回転させたときに支持軸に作用する偏荷重の大
    きさを検出するための偏荷重検出手段として、上記請求
    項1ないし3のいずれかに記載の偏荷重検出装置が適用
    されていることを特徴とする洗濯機。
  5. 【請求項5】上記偏荷重検出手段によって検出される偏
    荷重の大きさに基づいて、収容体の回転によって発生す
    る振動が小さくなるように、上記所定の洗濯運転時にお
    ける収容体の最高回転数を下げる回転数変更手段をさら
    に含むことを特徴とする請求項4記載の洗濯機。
  6. 【請求項6】収容体の周囲を覆い、内部に洗濯に使用す
    るための洗濯水を溜めることのできる外槽をさらに含
    み、 収容体内に洗濯物を収容し、外槽内に洗濯水を溜めた状
    態で、収容体を回転させて洗濯物の洗いおよびすすぎを
    行い、外槽内から洗濯水を排水した後に、収容体を高速
    回転させて洗濯物の脱水を行うものであることを特徴と
    する請求項4または5記載の洗濯機。
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