JP3234488U - 排泄物収容装具 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガス排出口に設けられるフィルタに排泄物が作用するのを防止しあるいは遅延させて、フィルタの機能が低下するのを防止できる排泄物収容装具を提供する。
【解決手段】人体に設けられたストーマから排出された排泄物を収容する排泄物収容装具1であって、排泄物を収容する樹脂フィルム製の袋体2と、ストーマを囲うように皮膚に装着できるストーマ開口部を有するとともに、袋体の接続開口部2cに接続されて排泄物を袋体に導くプレートと、袋体の内部と外部とを連通させて排泄物に含まれるガスを排出するガス排出口3と、ガス排出口の内側に設けられて排泄物が漏れ出るのを防止しつつ、袋体内のガスを脱臭して排出するフィルタ5とを備えて構成される。袋体の接続開口部を含む領域とガス排出口を含む領域との間に、接続開口部から導入された排泄物が、ガス排出口を設けた領域へ移動するのを規制できる規制部10(接合帯)と、接続開口部を含む領域からガス排出口を含む領域へのガスの移動を許容できる連通部34とを備える。
【選択図】図1

Description

本願考案は、人体に設けられたストーマ(人工肛門)に接続されて、上記ストーマから排泄された排泄物を一時的に収容するとともに、上記排泄物に混在し、あるいは排泄物から発生するガスを外部へ排出することができるフィルタを設けた排泄物収容装具に関するものである。
排泄物収容装具は、体表面に設けられたストーマから排出される排泄物を一時的に収容して処理するものである。通常、上記ストーマを囲うように皮膚に装着できるストーマ開口部を有するプレートと、上記プレートに接合されて、上記ストーマから排出される排泄物を収容する袋体とを備えて構成される。
上記袋体は、表裏一対の2枚の樹脂シートの縁部を溶着等して形成されている。一方の樹脂シートに上記ストーマ開口部に対応する接続開口部が設けられ、上記一方の樹脂シートと上記プレートの開口部の縁部が接合されて、上記ストーマ開口部及び上記接続開口部を介して、排泄物が袋体の内部へ導入されるように構成されている。上記排泄物は、上記袋体の端部に設けた排出口から外部に排出できるように構成されている。上記排出口を設けた側と反対側の縁部には、上記排泄物に含まれ、あるいは排泄物から発生したガスを排気するためのガス排出口が設けられている。上記ガス排出口には、上記ガスを脱臭できる脱臭シートを含むフィルタが設けられている。上記フィルタは、上記ガス排出口を覆うように設けられているとともに、排泄物が上記脱臭シートに接触するのを阻止するとともに、ガス排出口から排出物が漏れ出ないように、上記脱臭シートを囲むようにして、ガス透過性のある防水シートが上記ガス排出口を覆うように貼着されている。
特開2001−61877号公報
上記フィルタを構成する防水フィルムは、水分を通過させないとともに、上記排泄物に含まれるガス、あるいは排泄物から発生したガスを通過させる通気性を有している。ところが、粘度の高い排泄物が防水フィルムの表面を覆うと、ガスの透過性が低下し、あるいはガスの透過性が無くなる。
このため、排泄物が上記防水フィルムの表面を覆うと、上記ガスが排出されなくなって袋体内に充満し、袋体が膨らむといった問題が生じる。また、その分排泄物を収容する容量が減少するため、上記袋体の寿命が短くなって、排泄物収容装具の交換頻度が増加し、患者の費用負担が大きくなるといった問題があった。
また、従来の排泄物収容装具は、袋体の接続開口部より上方に収容空間を設け、この部位に上記フィルタを設けている。上記の構造では、上記袋体に排泄物が収容されると、上記袋体の上方部位が、下方に垂れ下がるようにして変位させられる。これに伴い、上記フィルタを設けた部位も下方へ変位させられ、上記接続開口部に近接する位置、あるいは対向する位置まで変位させられる。このため、上記接続開口部から上記フィルタまでの距離が縮まり、排泄物が上記フィルタにより近接しやすくなるという不都合があった。
本願考案は、上述した課題を解決するために案出されたものであって、上記フィルタに排泄物が作用するのを防止しあるいは遅延させて、上記フィルタの機能が低下するのを防止できる排泄物収容装具を提供することを課題とする。
本願考案に係る排泄物収容装具は、人体に設けられたストーマから排出された排泄物を収容する排泄物収容装具であって、上記排泄物を収容する樹脂フィルム製の袋体と、上記ストーマを囲うように皮膚に装着できるストーマ開口部を有するとともに、上記袋体の接続開口部に接続されて上記排泄物を上記袋体に導くプレートと、上記袋体の内部と外部とを連通させて上記排泄物に含まれるガスを排出するガス排出口と、上記ガス排出口に設けられて排泄物が漏れ出るのを防止しつつ、袋体内の上記ガスを脱臭して排出するフィルタとを備えて構成されており、上記袋体の上記接続開口部を含む領域と上記ガス排出口を含む領域との間に、上記接続開口部から導入された排泄物が、上記ガス排出口を設けた領域へ移動するのを規制できるとともに、上記接続開口部が接続された領域から上記ガス排出口を含む領域への上記ガスの移動を許容できる規制手段を設けて構成される。
本願考案では、上記袋体の上記接続開口部を含む領域と上記ガス排出口を含む領域との間に、上記接続開口部から導入された排泄物が、上記ガス排出口を設けた領域へ移動するのを規制できるとともに、上記接続開口部が接続された領域から上記ガス排出口を含む領域へのガスの移動を許容できる規制手段を設けている。
従来の排泄物収容装具においては、袋体のほぼ中央部にストーマからの排泄物が導入される接続開口部が形成されているとともに、この接続開口部の上方縁部の近傍に、上記ガス排出口が設けられていた。
このため、上記接続開口部から導入された排泄物は、上記ガス排出口に向けて直接流動する場合が多く、排泄物の量が少ない場合であっても、直ちに上記ガス排出口に到達することが多かった。このため、排泄物が上記フィルターの防水フィルムを覆って、ガス透過機能を阻害していた。この結果、袋体がガスで膨らんで、上記排泄物収容装具の寿命が短くなり、交換頻度も高くなっていた。
一方、排泄物は、ガスを含む半固形状の流動体である場合が多く、上記袋体に導入されても、尿のように直ちに袋体全体に拡がることはなく、上記ガス排出口まで到達するのにある程度の時間を要する場合が多い。また、上記排泄物に含まれるガスは、排泄物中を移動することが可能であり、袋体の内面や隅に集合する傾向がある。
本願考案に係る排泄物収容装具においては、上記袋体の上記接続開口部を含む領域と上記ガス排出口を含む領域との間に、上記接続開口部から導入された排泄物が、上記ガス排出口を設けた領域へ移動するのを規制できる規制手段を設けている。上記規制手段によって、上記排泄物の上記ガス排出口へ向けての移動が規制される。また、到達するのに要する時間を遅延させることができる。このため、上記ガス排出口に設けた防水フィルムのガス透過性が低下するまでの時間を稼ぐことが可能となり、その分、排泄物収容装具の寿命が延びる。したがって、排泄物収容装具の交換頻度を低下させることも可能となる。
また、上記規制手段は、上記接続開口部の上方に設けられるため、これまで、上記規制手段を設けた部位より上方にある空間が、上記規制手段より下方へ垂れ下がることはなくなる。このため、上記ガス排出口が、上記接続開口部より下方に垂れ下がることがなくなり、上記ストーマの対向部分に上記ガス排出口が位置することもなくなる。したがって、上記フィルタの通気性が排泄物によって阻害される可能性もより小さくなる。また、袋体が垂れ下がるのを防止できるため、違和感もなくなり、見栄えも良くなる。
上記規制手段は、上記排泄物の流動を規制できるとともに、上記接続開口部を含む領域から上記ガス排出口を含む領域へのガスの移動を許容できるように構成される。上述のように、排泄物はガスを含む半固形状の流動体であり、上記ガスは排泄物中を容易に移動することができ、排泄物の上方や上記袋体の表面に集合することも多い。したがって、ガスを含む排泄物全体が、上記接続開口部から上記ガス排出口へ移動する経路を長く設定することにより、上記排泄物中の上記フィルタ機能を低下させる成分、すなわち液状あるいは半固形状成分が、上記排出口へ到達する時間を増加させる一方、上記排泄物中で上記ガスを移動させて上記ガス排出口から優先的に排出するように構成することが可能となる。
上記規制手段を、上記袋体の上記ガス排出口と上記接続開口部との間の領域において上記袋体の内面を接合して排泄物の移動を阻止できる接合帯と、上記ガス排出口と上記接続開口部とを連通させて、少なくとも上記ガスを通過させることができる1又は2以上の連通部とを備えて構成することができる。
上記接合帯を設けることにより、上記接続開口部から袋体内に導入された上記排泄物は、上記接合帯を迂回して上記ガス排出口に流動させられる。このため、上記排泄物が上記ガス排出口に到達するまでの距離及び時間を増加させることができる。一方、排泄物中のガス成分は、排泄物中で移動することができ、また、袋体の表面や隅部に集合することが多いため、上記連通部に先に到達することが多く、上記ガスを優先的に上記ガス排出口を設けた領域に誘導できる。
排泄物の流動を効率的に規制するため、上記接合帯を、上記ガス排出口と上記接続開口部との間の領域を横切るように連続して設けるのが好ましい。この構成によって、上記排泄物が、上記接続開口部から上記ガス排出口に直線的に移動するのを阻止できる。
一方、上記連通部を上記接合帯の端部に設けるのが好ましい。これにより、排泄物が上記連通部を迂回して上記ガス排出口に到る迂回路の長さが大きくなる。一方、上記排泄物中でガスを移動させて、上記ガス排出口を設けた領域に優先的に導入することが可能となる。
上記接合帯を設けることにより、上記開口部から導入された排泄物が、直接上記ガス排出口に向けて流動するのを規制し、上記排泄物が上記ガス排出口に到達するまでの時間を稼ぐことが可能となる。
上記規制手段として、上記ガス排出口と上記接続開口部との間の所定領域を挟圧できるクリップを備えて構成することができる。
上記袋体の上記ガス排出口を設けた領域と、上記接続開口部を設けた領域とを分離できれば、種々の形態のクリップを採用できる。上記クリップによって上記袋体の内面が圧接され、溶着等により形成される上記接合帯と同様の効果を期待できる。また、上記クリップによって、上記領域を一部で連通するように上記袋体を挟圧することにより、上記連通部を容易に構成することができる。これにより、上記接続開口部を含む領域から上記ガス排出口を含む領域への上記ガスの移動を許容できる規制手段を構成することができる。
上記クリップの形態は特に限定されることはない。たとえば、上記クリップを、上記袋体の外面を挟圧できる一対の挟圧アームを備えて構成するとともに、上記挟圧アームの一部に、上記袋体を挟圧した状態で、上記袋体の対向する内面間に上記連通部を形成するための離間部を設けて構成することができる。上記離間部においては、上記袋体を挟圧しないため、上記連通部が形成される。上記一対のアーム部は、バネ等を利用して、袋体を弾性的に挟圧状態で保持できるように構成するのが好ましい。
上記離間部においては、上記袋体は挟圧されず、ガスの流動が許容される連通部が形成されるため、排泄物の移動を規制しつつ、ガスを上記排出口から優先的に排出することが可能となる。
上記離間部を除く部位で上記袋体を挟圧することにより、上記接続開口部を設けた領域とガス排出口を設けた領域とを完全に分離できるように設定することもできる。この場合、上記ガス排出口を設けた領域に、ガスを含む排泄物が侵入するのを完全に阻止できるとともに、都合のよい時に上記クリップを外して手動でガスを排出する使用形態と、上記離間部を設けた部位で袋体を挟圧して連通部を形成して、ガスの排出を許容しつつ排泄物が上記ガス排出口に到達するのを規制する使用形態と、クリップを装着することなく従来と同様の使用形態の、3つの使用形態の中から患者の都合のよい使用形態を選択することも可能となる。
上記規制手段を、上記袋体の外側から上記袋体の所定部位を押圧できる押圧部材と、上記押圧部材の両端部に連結されるとともに使用者の胴部に掛け回されるベルトとを備えて構成することができる。
上記押圧部材は、上記袋体の上記ガス排出口と上記接続開口部との間の領域を押圧して上記袋体の内面を接合させることにより、排泄物の移動を阻止する上記接合帯を形成できるように構成される。
一方、上記接合帯の少なくとも一方の側部において、上記袋体の内面を接合することなく上記連通部が形成されるようにも構成されている。上記接合帯の側部に上記連通部が形成されるため、上述した連通部と同様の効果を期待できる。
たとえば、上記押圧部材における上記袋体を押圧する部分の左右長さを、上記袋体の横断長さより短く設定することにより、上記押圧部材の両側においては、上記袋体が押圧されることがなく、上記袋体の内面の離間を許容して、上記連通部を形成することができる。
上記押圧部材により、上述した規制手段と同様の効果を期待できる。また、従来の排泄物収容装具にも容易に適用することが可能となる。
上記フィルタに排泄物が作用するのを防止しあるいは遅延させて、上記フィルタの機能が低下するのを防止できる排泄物収容装具を提供することを課題とする。
排泄物収容装具の正面図である。 排泄物収容装具の背面図である。 排泄物収容装具をストーマに接続した使用状態を示す断面図である。 図5におけるIVーIV線に沿う断面図であり、排泄物収容装具の内面を示す図である。 図1におけるV−V線に沿う拡大断面図である。 図1におけるVI−VI線に沿う拡大端面図である。 接合帯の他の実施形態を示す正面図である。 接合帯の他の実施形態を示す正面図である。 第2の実施形態に係る袋体の正面図である。 規制手段を構成するクリップの全体斜視図である。 図10に示すクリップを図9に示す袋体に装着した斜視図である。 クリップの装着位置を異ならせた斜視図である。 クリップで袋体を挟圧した状態を示す断面図である。 クリップの挟圧状態を示す端面図である。 クリップの挟圧状態を示す端面図である。 第3の実施形態を示す正面図である。 図16におけるXVIIーXVII線に沿う断面図である。
以下、本願考案の実施形態を、図に基づいて具体的に説明する。
図1〜図3に示すように、排泄物収容装具1は、表裏一対のフィルム2a,2bの縁部6を接合して構成される袋体2と、人体Bに装着されるストーマ11(人工肛門)を囲うように皮膚に装着できるストーマ開口部8を有するとともに、上記袋体2の接続開口部2cに連通して接続され、上記排泄物31を上記袋体2に導くプレート9とを備えて構成されている。
上記袋体2の長手方向上部(立姿勢における上部)には、上記袋体2の内部と外部とを連通させて上記排泄物31に含まれるガスを排出するガス排出口3が設けられるとともに、上記ガス排出口3を設けた側と反対側の端部(立姿勢における下端部)には、上記袋体2の内部に収容された排泄物を排出するための排出口7が延出形成されており、図示しない止め具等を用いて、開閉可能に封止することができるように構成されている。
上記ガス排出口3には、袋体2内の上記ガス32を脱臭するとともに排出できるフィルタ5が設けられている。上記フィルタ5は、上記ガスを脱臭する活性炭フィルタと、上記排泄物31が上記ガス排出口3から漏れ出るのを防止する通気性及び防水性のある防水フィルム4とを備えて構成されており、防水フィルム4が上記ガス排出口3及び上記活性炭フィルタ5を覆うように内側から貼着されている。
図3に示すように、上記プレート9は、上記ストーマ11周囲の患者皮膚に粘着剤等を介して貼着されており、上記ストーマ11から排出された排泄物31は、上記プレート9のストーマ開口部8及び上記袋体2の接続開口部2cを介して、上記袋体2の内部空間に導入される。
上記ストーマ11から排出された排出物31は、上記袋体2の内部で上記接続開口部2cから周囲に流動する。患者が起立している姿勢では、上記排泄物31は、上記袋体2の下方に向けて流動しやすい。一方、就寝中は、すなわち、上記接続開口部2cが水平状態では、上記接続開口部2cの周縁部から径方向外方に向けて移動することが多い。本願考案では、上記排泄物の上記ガス排出口3へ向けての移動を規制して、上記排泄物収容装具1の寿命を延ばすことができる規制手段を設ける。
本実施形態では、上記規制手段を、上記接続開口部2cと上記ガス排出口3との間に、上記袋体2の対向する樹脂フィルム2a,2bの内面を溶着させることにより形成した接合帯10を備えて構成している。上記接合帯10の一方の端部は、上記袋体2の一対の樹脂シートを接合した縁部6まで連続して形成される一方、上記接合帯10の他端部と上記袋体2の縁部との間には、上記一対の樹脂シートを接合することなく、上記ガス排出口3を設けた領域と、上記接続開口部2cを設けた領域とを連通させる連通部34が設けられている。また、上記接合帯10は、上記接続開口部2cと上記ガス排出口3の中間部を、上記接続開口部2cと上記ガス排出口3の中心を結ぶ直線にほぼ直角に形成されている。
上記接合帯10を設けることにより、上記接続開口部2cから導入された排泄物31が、上記ガス排出口3に向かって直接流動することはない。上記ガス排出口3に到達するには、上記接合帯10を迂回して上記連通部34を経由しなければならない。このため、上記排泄物31が上記ガス排出口3まで到達する距離が増加するとともに、到達するのに要する時間を増加させることができる。このため、上記ガス成分以外の排泄物が上記防水フィルム4の表面を覆って、ガス排出口3のガス透過性が低下するまでの時間を延長することが可能となる。また、上記排泄物31が上記ガス排出口3まで到達する時間が増加することから上記防水フィルムの通気性の寿命も延び、この結果、上記接続開口部2cを含む領域に収容できる排泄物の量も増加する。したがって、上記排泄物収容装具1の寿命が長くなり、排泄物収容装具1の交換頻度も低下する。
また、上記接合帯10は、上記接続開口部2cの上方の対向する樹脂フィルム2a,2bの内面を溶着して構成されている。これにより、上記接合帯10より上方の領域が、上記接続開口部2cより下方に垂れ下がり、上記接続開口部2cと上記ガス排出口3とが対向することはない。このため、ストーマから排出された排泄物が、上記フィルタに直接流動することはなくなり、上記フィルタの通気性が阻害されるのを防止することができる。
上記接合帯の形態は特に限定されることはない。たとえば、図7に示すように、上記ガス排出口3を囲む円弧状の接合帯110を形成することもできる。また、図8に示すように、上記接続開口部2cと上記ガス排出口3との間に直線状の接合帯10を設けるとともに、この接合帯10の両端部に連通部334,334を設けることもできる。
図9から図15に、第2の実施形態を示す。
この実施形態は、上記規制手段を、上記ガス排出口3と上記接続開口部2cとの間の所定領域を挟圧できるクリップ221を備えて構成したものである。
図9に示すように、本実施形態では、上記袋体202の上方縁部から延出するとともに、上記ガス排出口3を設けた耳部233を設け、図11に示すように、上記耳部233の基端部を、上記クリップ221を用いて挟圧することにより、排泄物31の流動を規制するように構成している。なお、上記袋体202の基本的構造、上記ガス排出口3等の構造は、第1の実施形態と同様であるので説明は省略する。
図10及び図11に示すように、上記クリップ221は、上記袋体202の外面を挟圧できる一対の挟圧アーム222,223を備えて構成されているとともに、上記挟圧アーム222,223の一部に、上記袋体202を挟圧した状態で、上記袋体202の対向する内面間に上記ガスの通過を許容する連通部234を形成するための離間部225,226が設けられている。上記挟圧アーム222,223の端部には、互いに係合して、上記挟圧アーム222,223を対接した状態で保持できるフック227(227a,227b)が形成されている。
図11に示すように、上記クリップ221は、上記耳部233の基端部を横切るように装着され、上記接続開口部2cを含む領域から上記ガス排出口3を設けた上記耳部へ、排泄物31が流動するのを規制する。
上記クリップ221の挟圧アーム222,223には、上記離間部225,226が設けられているため、図13、図14及び図15に示すように、上記離間部225,226を含む部位で上記袋体202を挟圧すると連通部234が形成され、上記連通部234を介して上記排泄物に含まれるガスの流動が許容される。したがって、上記クリップ221は、上記接合帯10と同様の機能を発揮することができる。
本実施形態では、上記一対の挟圧アーム222,223の双方の一部を円弧状に曲折することにより、上記離間部225,226を設けたが、一方の上記挟圧アームの一部を曲折することにより上記離間部を設けることができる。
また、本実施形態では、図12及び図15に示すように、上記挟圧アーム222,223の上記離間部225,226を設けていない部位で、上記耳部233の基端部を横断して挟圧できるように構成されている。図12及び図15に示す形態で、上記クリップ221を装着すると、上記ガス排出口3には、ガスを含む排泄物が流動することはない。この場合、適時に、上記クリップ221を外して手動でガスを排出することができる。
したがって、上記クリップ221を用いて、従来と同様に上記規制手段を設けない使用形態と、排泄物31の流動を規制しつつガスの排出を行う使用形態と、ガスを適時に手動で排出する使用形態の3つの使用形態を選択的に採用することが可能となり、排泄物収容装具を患者のニーズや、種々の場面に応じて使い分けることが可能となる。
たとえば、患者が起床している場合、排泄物は重力で袋体の下方に流動し、上記ガス排出口3に向けて流動する量は少ない。このため、上記クリップ221を装着しなくとも、ガスが排泄物中を上方に向けて流動しやすく、上記ガス排出口3からガスを排出させることができる。
一方、就寝中は、排泄物31は、上記接続開口部2cから放射状に流動するため、上記クリップ221を装着することにより、排泄物31が上記ガス排出口3に流動するのを規制することができる。したがって、上記防水フィルム4のガス透過性が低下するのを遅らせることができる。
上記ガス排出口3と上記接続開口部2cとの間であれば、上記クリップ221で挟圧する部位は特に限定されることはない。上記ガス排出口3と上記接続開口部2cとの間にクリップ221を設ければ、排泄物が上記接続開口部2cから上記ガス排出口3へ流れるのを規制できる。
また、上記クリップ221によって、上記袋体202が垂れ下がるのを規制することもできる。たとえば、人体に貼着されるプレートを、上記耳部233に対向する位置まで延出し、上記プレート9と上記袋体202とを一体的に挟圧することにより、上記袋体202が下方に垂れ下がるのを規制できる。
図16及び図17に、本願発明の第3の実施形態を示す。
この実施形態は、上述した実施形態に係る規制手段を、押圧部材を備えて構成したものである。なお、排泄物収容装具1の形態は、第1の実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態に係る規制手段310は、袋体2の外側から上記袋体2の所定部位を押圧できる押圧部材301と、上記押圧部材301の両端部に連結されるとともに使用者の胴部に掛け回されるベルト302とを備えて構成されている。
上記押圧部材301は、上記袋体2の上記接続開口部2cと上記ガス排出口3との間を、左右に横断するように装着される。上記押圧部材301には、上記袋体2を押圧する押圧部311と、上記押圧部311の両端に形成されて上記ベルト302の端部が連結される連結部304が形成されている。
上記押圧部311の左右長さは、装着部位における上記袋体2の左右長さより小さく設定されている。これにより、上記押圧部311の両側に、上記袋体2を押圧しない非押圧部位が設定され、これにより上述の実施形態と同様の連通部313が形成される。
本実施形態では、上記排泄部収容装具300は、患者の胴部に掛け回されるベルトを装着するための連結部303を備えている。本実施形態では、上記ベルト302の端部を二股状に分岐して、上記排泄物収容装具300の連結部303と、上記押圧部材301の連結部304に連結できるように構成されており、上記排泄物収容装具300と、上記押圧部材301を、1本のベルト302で一体的に保持できるように構成している。この構成を採用することにより、上記押圧部材301を所定の部位に確実に保持することができる。また、一つのベルト302を用いて、上記排泄物収容装具300と、上記押圧部材301とを保持できるため、胴部への負担も軽減できる。
上記押圧部材301により、上述した実施形態における接合帯と同様の接合帯312と、連通部313とが形成されるため、上述した実施形態と同様の効果を期待できる。
本願考案は、上述の実施形態に限定されることはない。実施形態では、プレートのストーマ開口部8と袋体2の接続開口部2cとを分離不可能に接合した排泄物収容装具に本願考案を適用したが、上記プレートと上記袋体2とを分離可能に接合した排泄物収容装具に本願考案を適用できる。
産業上の利用分野
排泄物収容装具の寿命を延ばし、交換頻度を少なくすることが可能となる。
1 排泄物収容装具
2 袋体
2c 接続開口部
3 ガス排出口
4 防水フィルム
5 フィルタ
8 ストーマ開口部
9 プレート
10 接合帯(規制手段)
11 ストーマ
31 排泄物
34 連通部(規制手段)

Claims (9)

  1. 人体に設けられたストーマから排出された排泄物を収容する排泄物収容装具であって、
    上記排泄物を収容する樹脂フィルム製の袋体と、
    上記ストーマを囲うように皮膚に装着できるストーマ開口部を有するとともに、上記袋体の接続開口部に接続されて上記排泄物を上記袋体に導くプレートと、
    上記袋体の内部と外部とを連通させて上記排泄物に含まれるガスを排出するガス排出口と、
    上記ガス排出口の内側に設けられて上記排泄物が漏れ出るのを防止しつつ、袋体内の上記ガスを脱臭して排出するフィルターとを備えて構成されており、
    上記袋体の上記接続開口部を含む領域と上記ガス排出口を含む領域との間に、上記接続開口部から導入された排泄物が、上記ガス排出口を設けた領域へ移動するのを規制できる規制部と、上記接続開口部を含む領域から上記ガス排出口を含む領域への上記ガスの移動を許容できる連通部とを備える規制手段を設けた、排泄物収容装具。
  2. 上記規制手段は、
    上記袋体の上記ガス排出口と上記接続開口部との間の領域に、上記袋体の内面を接合して排泄物の移動を阻止できる接合帯と、
    上記袋体の内面を接合することなく上記ガス排出口と上記接続開口部とを連通させて、少なくとも上記ガスを通過させることができる1又は2以上の連通部とを備えて構成されている、請求項1に記載の排泄物収容装具。
  3. 上記接合帯は、上記ガス排出口と上記接続開口部との間の領域を横切るように連続して設けられているとともに、
    上記連通部は、上記接合帯の端部に設けられている、請求項2に記載の排泄物収容装具。
  4. 上記接合帯は、上記袋体の内面を熱溶着又は接着剤により上記樹脂製フィルムの内面を接合して形成されている、請求項2又は請求項3に記載の排泄物収容装具。
  5. 上記規制手段は、上記ガス排出口と上記接続開口部との間の所定領域を挟圧できるクリップを備えて構成されている、請求項1に記載の排泄物収容装具。
  6. 上記クリップは、上記袋体の外面を挟圧できる一対の挟圧アームを備えて構成されているとともに、
    上記挟圧アームの一部に、上記袋体を挟圧した状態で、上記袋体の対向する内面間に、上記接続開口部を含む領域から上記ガス排出口を含む領域への上記ガスの移動を許容できる上記連通部を形成するための離間部が設けられている、請求項5に記載の排泄物収容装具。
  7. 上記袋体の縁部から延出するとともに、上記排出口を設けた耳部を設け、上記耳部の基端部に上記クリップを設けた、請求項5から請求項6のいずれか1項に記載の排泄物収容装具。
  8. 請求項5から請求項7のいずれか1項に記載されたクリップであって、
    上記クリップは、少なくとも上記接続開口部と上記ガス排出口の間の領域を挟圧できる長さを有する一対の挟圧アームを備えて構成されており、
    上記一対の挟圧アームは、上記領域の全域に渡って、上記袋体の内面を密着させることができる挟圧部と、
    上記挟圧アームの一部に形成されて、上記袋体の対向面間に、上記ガスの通過を許容する連通部を形成できる離間部が設けられている、排泄物収容装具用クリップ。
  9. 上記規制手段は、上記袋体の外側から上記袋体の所定部位を押圧できる押圧部材と、上記押圧部材の両端部に連結されるとともに使用者の胴部に掛け回されるベルトとを備えて構成されており、
    上記押圧部材は、
    上記袋体の上記ガス排出口と上記接続開口部との間の領域を押圧して上記袋体の内面を接合させることにより、排泄物の移動を阻止する上記接合帯を形成できるとともに、
    上記接合帯の少なくとも一方の側部において、上記袋体の内面を接合することなく上記連通部が形成されるように構成されている、請求項2又は請求項3に記載の排泄物収容装具。
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