JP2003010226A - 排泄物収容装具 - Google Patents

排泄物収容装具

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JP2003010226A
JP2003010226A JP2001198759A JP2001198759A JP2003010226A JP 2003010226 A JP2003010226 A JP 2003010226A JP 2001198759 A JP2001198759 A JP 2001198759A JP 2001198759 A JP2001198759 A JP 2001198759A JP 2003010226 A JP2003010226 A JP 2003010226A
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bag
deodorizing filter
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Noriyuki Kanbara
紀之 神原
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F5/00Orthopaedic methods or devices for non-surgical treatment of bones or joints; Nursing devices; Anti-rape devices
    • A61F5/44Devices worn by the patient for reception of urine, faeces, catamenial or other discharge; Portable urination aids; Colostomy devices
    • A61F5/441Devices worn by the patient for reception of urine, faeces, catamenial or other discharge; Portable urination aids; Colostomy devices having venting or deodorant means, e.g. filters ; having antiseptic means, e.g. bacterial barriers

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通気性が高く、袋体内の発生ガスの放出が容
易で、脱臭能力も十分な脱臭フィルターを備えた排泄物
収容装具を提供する。 【解決手段】 排泄物を収容するための袋体2の内部空
間10と袋体2の外部とを連通するように設けたガス出
口12を覆う脱臭フィルター11を備え、脱臭フィルタ
ー11はハウジング18内に脱臭要素17を内蔵すると
共に、脱臭要素17の一方の側にガス流入口19、他方
の側にガス流出口20を有し、脱臭要素17の袋体2と
の対向側に空間21が存在するように形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人体に造設された
開口に装着して、開口より排泄された排泄物、排泄液等
(以下排泄物と称する)を一時的に収容し、且つ排泄物
から発する臭気を除去するための脱臭フィルターを備え
た排泄物収容装具に関する。
【0002】
【従来の技術】便、尿の失禁者、消化器系器官の疾患の
ため外科的手術を行い腸管や尿管を体表まで導き体表面
にストーマを造設した人、或いはその他の疾患で体表面
にストーマやフィステルを造設した人は、それらの造設
された開口から排出される便、尿、体液等の排泄物を処
理するため、排泄物を一時的に貯留できる排泄物収容装
具を開口に装着する。この排泄物収容装具は一般に面板
と袋体とから構成され、面板はその粘着層でもって体表
面の開口の周囲に粘着固定し、排泄物を漏れないように
袋体へ導くと共に袋体を保持する機能を持っている。排
泄物中には臭気を伴うガスを含むことがあり、排泄物の
排出と共にガスも袋体内に溜まってゆくから、適宜ガス
を袋体から抜かないと袋体が遂には破裂する危険性があ
り、袋体が破裂すると排泄物も大量に漏出することにな
る。このような事態になることを避けるために、袋体の
一部に脱臭フィルターを設け、袋体内に排出されたガス
をこの脱臭フィルターを通して臭気を除去しながら袋体
外に放散させるようにすることが行われている。
【0003】これまで排泄物収容装具に使用されている
脱臭フィルターには種々の形式があるが、その1つの特
徴として、袋体内側から袋体外側までの脱臭要素内を通
過する臭気ガスの流路を長くすることで脱臭効果を高め
る工夫がなされている。その構造には、偏平な中空容器
内に配置したスペーサシートの両側に消臭材を収納し、
一方の側の消臭材からガスを流入させ、スペーサシート
に設けた通過孔を通して他方の消臭材に流入させること
により、臭気と消臭材との接触経路を長くとるようにし
たもの(特開平8−103459号公報)、消臭フィルターを
内蔵するケースのガス入口とガス出口との間のガス通路
を非直線状、例えば螺旋状にすることにより形状を小型
化すると共にガス通路を長くしたもの(特開平8−15016
5号公報)、排泄物収容装具の袋体の外周に沿って排気
通路を形成し、この排気通路の一端に袋体の内部と連通
する流入口、他端に袋体の外部と連通する流出口を形成
し、排気通路内に消臭材を充填することにより、消臭材
との接触経路を長くとると共に厚みを大きくならないよ
うにしたもの(特開平9−253114号公報)、排泄物収容
装具の袋体の上部に水平方向に脱臭フィルターを設け、
そのガス出口を袋体の排泄物が排出される主空間から区
画された空間に開口させることにより、排気通路を長く
すると共に脱臭フィルターの出口を排泄物から保護する
ようにしたもの(特開2000−126216号公報)などがあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように脱臭フィ
ルターの脱臭要素内を通過する臭気ガスの流路を長くす
ることは、脱臭効果を高めることにはなるが、一方にお
いて脱臭要素自体が抵抗となって通気性を悪化させ、本
来のガス放散が困難になるという問題点がある。本発明
の課題は、通気性が高く、袋体内の発生ガスの放出が容
易で、脱臭能力も十分な脱臭フィルターを備えた排泄物
収容装具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明においては、排泄物を収容するための袋体の
内部空間と袋体の外部とを連通するように設けたガス出
口を覆う脱臭フィルターを備え、脱臭フィルターはハウ
ジング内に脱臭要素を内蔵すると共に、脱臭要素の一方
の側にガス流入口、他方の側にガス流出口を有し、脱臭
要素の袋体との対向側に空間が存在するように形成され
る。
【0006】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
示す実施例について説明する。
【0007】図1は本発明の実施例を示し、aはその全
体正面図、bはaのB−B線断面図、c、dはその脱臭
フィルターのそれぞれ拡大正面図、拡大断面図であり、
cとdの拡大率はdのほうが大きくとってある。1は排
泄物収容装具を人体の表面に保持するための面板、2は
面板に取り付け、排泄物を収容するための袋体である。
面板1はフランジ層3、粘着層4及び剥離フィルム5を
有し、粘着層4を人体側即ち接皮側にして一体に形成さ
れ、中心部に開口6を備えている。袋体2は面板1の非
接皮側のフランジ層3上に固定され、粘着層4でもって
連結した人体の開口から面板1の開口6を通して排出さ
れる排泄物を受容し得るようになっている。袋体2は内
側(身体側)フィルム7、外側(身体と反対側)フィル
ム8を有し、内側フィルム7の肌側には肌と内側フィル
ム7との接触によるべたつき感及び蒸れを防止するため
不織布9が配設され、内側フィルム7、外側フィルム8
及び不織布9は外周部で例えば熱溶着により封着され、
内部空間10を形成している。11は脱臭フィルター
で、外側フィルム8の内面上部に取り付けられ、外側フ
ィルム8には脱臭フィルター11から外界に通ずるガス
出口12が設けられている。このガス出口12の形態は
特に限定されるものではなく、U字状、V字状、直線等
のスリット形状、又は円形、楕円形等の孔を1つ以上設
けることができる。このガス出口12とそれを覆う脱臭
フィルター11は、排泄物収容装具を通常使用する状態
で、開口より上部に設置するのが好ましい。これは、開
口と対向した位置又は開口より下方の位置にフィルター
を設置させると、排泄物によりフィルターが汚染され易
いからである。
【0008】脱臭フィルター11は図1c、dに見られ
るように、透気防水膜13と脱臭剤14とを網目状のホ
ットメルト接着剤15で貼り合わせ、脱臭剤14の透気
防水膜13と反対側の面に多孔性シート16を貼り合わ
せた脱臭要素17をハウジング18に内蔵せしめたもの
である。ハウジング18はこの例では偏平な直方体状に
形成され、透気防水膜13側にガス流入口19、多孔性
シート16側にガス流出口20を備え、袋体2の外側フ
ィルム8と対向する多孔性シート16側の表面に外側フ
ィルム8との間に空間21が存在するように形成され、
多孔性シート16を通過したガスが直接外側フィルム8
に当ることなく、ハウジング18内で脱臭要素17の流
出口20の全面からガスが流出し得るようになってい
る。その方法の1つとして、ハウジング18の外側フィ
ルム8と対向する側においてハウジング18が適当な厚
みを持ったフランジ状部分22を持つように形成すれば
よい。このようにして形成される空間21において、脱
臭要素17から外側フィルム8までの距離は0.2mm以上
になるようにフィルターを形成するのが好ましく、この
距離以上を持つフィルター構造であれば円滑にガス抜き
ができる。なお、ハウジング18はガスの流入側におい
て脱臭要素17の側面外周23を覆うように形成し、側
面からガスが流入して脱臭要素17との接触経路が短く
なるのを防ぐのが好ましい。脱臭フィルター11はその
ハウジングのフランジ状部分22でもって外側フィルム
8の内壁に熱溶着等で固定されている。また、ハウジン
グはこれ以外にも袋体内部側に対向する面に凹凸を持た
せたものも使用できる。フィルターが偏平な場合には、
フィルターに対向する位置にある袋体壁が、フィルター
のガス流入口に密着しガスの流入を封鎖することがある
が、この凹凸を設けることでガス流入口の封鎖を防ぐこ
とができる。
【0009】面板1、袋体2を構成する素材には従来と
同様のものを使用することができる。面板のフランジ層
3には、ポリエチレン、エチレン、エチレン・酢酸ビニ
ルコポリマー、エチレン・アクリル酸エチルコポリマ
ー、エチレン・アクリル酸メチルコポリマー、ポリプロ
ピレン、塩化ビニル、ポリエステル、ナイロン等の材料
を単独で、又は組み合わせて使用することができる。粘
着層4には親水性ポリマーと疎水性ポリマーとからなる
皮膚保護剤を使用することができる。袋体2の両フィル
ム7、8には、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、ポ
リ塩化ビニル、塩素化ポリエチレン、又はこれらに酢酸
ビニル、ポリアクリル酸等をブレンド又は共重合させた
単体フィルム、複合フィルムを使用することができる。
不織布9としては例えばポリプロピレン/ポリエチレン
・コンジュゲート不織布を使用することができる。
【0010】脱臭フィルター11の透気防水膜13には
透気防水且つ脂質の浸透がない材料が最も適しており、
ナイロン/変性アクリル重合体不織布のバーサボア1200
R(商品名:日本ボール社製)が使用できる。脱臭剤1
4には粒状活性炭や繊維状活性炭が使用可能で、繊維状
活性炭のFMS-186S(商品名:ユニチカ社製)が好ま
しい。網目状のホットメルト接着剤15にはポリアミ
ド、エチレン・酢酸ビニルコポリマー、ポリエチレン等
の材料を単独又は複合させて使用することができる。脱
臭剤14の透気防水膜13と反対側の面に貼り合わせる
多孔性シート16には熱可塑性樹脂よりなる多孔質ラミ
ネートシートであるCE15やSN-9(商品名:スミス&
ネフュー社製)が使用できる。ハウジング18は、脱臭
要素を内蔵し、且つ排泄物収容装具の着用時の外的な
力、例えば身体や衣服による摩擦、ガス抜き時の押し圧
力、横になったときの体の重み等を受けてもそのハウジ
ング形状やその内部に形成される空間部分が容易に変形
し難い十分な硬さを持った材料を用いることが好まし
く、そのような材料としては、JIS K 7215「プラスチッ
クのデュロメータ硬さ(タイプA)」に準じて測定した
硬さが、30以上あるものが好ましい。このような材料と
して、加工のし易さや熱溶着による袋体のフィルムへの
適用のし易さ等から、ポリエチレン、エチレン・酢酸ビ
ニルコポリマー、ポリプロピレン等の熱可塑性プラスチ
ック材料が使用可能である。
【0011】図1に示す排泄物収容装具は、装着に当っ
ては面板1の剥離フィルム5を除き、人体に造設された
開口と面板1の開口6とが合うようにして粘着層4でも
って人体表面に付着せしめて使用する。人体の開口から
排出された排泄物は面板1の開口6を通って袋体2の内
部空間10内に排出される。排泄物から発生するガス、
臭気は順に脱臭フィルター11の透気防水膜13、網目
状のホットメルト接着剤15、脱臭剤14、多孔性シー
ト16を通過し、ハウジング18内に形成された多孔性
シート16と外側フィルム8とハウジング18の側壁と
で囲まれる空間21を通り、外側フィルム8のガス出口
12を経て外界に放散される。この際、排泄物は透気防
水膜13により遮られ、脱臭剤14で臭気は吸着又は無
臭物質に変化して脱臭フィルター内を通過する。
【0012】図2は脱臭フィルターの異なる実施例を示
し、図1と同等部分には同符号を付してある。脱臭フィ
ルター25は袋体の外側フィルム8の外表面上に取り付
けられ、外側フィルム8のガス出口12により袋体の内
部空間10と連通している。脱臭フィルター25は図1
の実施例と同様にハウジング18内に透気防水膜13、
網目状のホットメルト接着剤15、脱臭剤14、多孔性
シート16が内蔵されているが、その配置順序は逆にな
っており、外側フィルム8と対向する側、即ちハウジン
グのフランジ状部分22側に透気防水膜13が配置さ
れ、透気防水膜13と外側フィルム8の外壁との間、即
ち脱臭フィルターのガス流入口19の側に空間26を持
つように形成されている。袋体内からガス出口12を通
って排出されたガスは脱臭フィルター25を通過して外
界へ放出されるが、透気防水膜13で排泄物は遮られ、
臭気を伴うガスは脱臭剤14を通ることで臭気を吸収又
は無臭物質に変化する。この形式の排泄物収容装具は、
脱臭フィルター25を外部から簡単に交換することがで
きる。
【0013】図3は、本発明による脱臭フィルターのガ
スの流れの説明図である。aは図1に示す脱臭フィルタ
ーで、袋体を形成するフィルムの内側に取付けたもの、
bはaの脱臭フィルターにおいてハウジングのフランジ
状部分が無く、脱臭要素のガス流出口側を直接袋体のフ
ィルムの内壁に密着するように取付けたもの、cは図2
に示す脱臭フィルターで、袋体を形成するフィルムの外
側に取付けたもの、dはcの脱臭フィルターにおいてハ
ウジングのフランジ状部分が無く、脱臭要素のガス流入
口側を直接袋体のフィルムの外壁に密着するように取付
けたもので、各図に示す矢印はガスの流れを示す。
【0014】b、dでは脱臭要素のガス流出口側又はガ
ス流入口側が袋体に密着しているため、ガスは脱臭要素
17のガス流出口又はガス流入口で袋体のフィルム面の
抵抗を受け、ここで律速され、その結果通気度は高い値
を示す。これに対し、a、cに示す本発明のものでは、
脱臭要素17を内蔵するハウジング18の袋体と対向す
る側に空間21又は26が存在しているため、aでは脱
臭要素17の入口側から流入したガスは脱臭要素全域を
通過してハウジング18内の空間21に流出し、袋体の
ガス出口12から排出され、cでは袋体のガス出口12
から排出されたガスは袋体のガス出口が小面積のもので
あってもハウジング18内の空間26において流路が広
がり、脱臭要素17の全域を通過して脱臭フィルターの
ガス出口から排出され、袋体のフィルム面の抵抗を受け
ず、フィルム面により律速されることがなく、通気度は
低い値に抑えられる。袋体のフィルム8の面から脱臭要
素17までの距離をa、cで1mm、b、dで0mmと
した場合の通気度を測定した結果、aでは23.9sec/300m
l・Airに対し、bでは45.2 sec/300ml・Air、cでは24.
5 sec/300ml・Airに対し、dでは45.1 sec/300ml・Air
という値が得られ、本発明によれば通気度が約半分の値
に低減され、良好な通気性を持っている。なお、本発明
で使用する通気度は、「JIS L 1096 6.27 通気性」の6.
272.B法により測定した値をいい、300mlの空気が1.39N
の荷重で被検体を通して噴出されるのに要する時間を表
わす。
【0015】また、脱臭能力に関しては、イギリス工業
規格7127(Ostomy collection bagsPart101.Specificat
ion for one-piece and two-piece ostomy collection
systems)に準じて、30ppmの硫化水素を脱臭要素に通過
させ、通過させた後の硫化水素濃度が1ppmに達する時間
を測定し脱臭能力の性能を確認した。該試験方法による
と、好ましい脱臭能力は10分以上とされており、本発明
に使用するフィルターは好ましくはこの値を満たすもの
を使用できる。本実施例では20mm×10mmの大きさの表面
で、厚さ2mm(体積400mm3)を有する繊維状活性炭FMS-1
86S(ユニチカ社製)を使用し、脱臭能力は約200分を示
した。
【0016】従来、袋体を形成するフィルムに凹部を形
成し、この凹部にガス流出口を設け、この凹部に臨むよ
うに脱臭フィルターを取付けたものが存在する。この脱
臭フィルター構造によれば、袋体との間に空間を存在さ
せることができるから、通気性は良好になる。しかしな
がら、袋体を形成するフィルムは通常薄い熱可塑性樹脂
フィルムで形成されるため、フィルムに例えば押し型に
より凹部を作り空間部分を形成しても、凹部が容易に変
形して空間部分の有利な機能を継続して維持することが
できない。また薄いフィルムに明確に画成された凹部を
作ることは容易ではなく、特別の加工工程を必要とす
る。この点本発明によれば、適度の硬度を有するハウジ
ングに脱臭要素を内蔵させ、ハウジング内に空間を形成
させるものであるから、空間部分の機能を継続して維持
することができ、しかも袋体そのものの加工工程が増加
せず、脱臭フィルターは袋体とは別個に完成品として大
量生産することが可能で、完成品としての脱臭フィルタ
ーを袋体壁に特段の加工を行うことなく簡単に設置する
ことができ、製造上極めて有利であり、部品としての汎
用性も得られるものである。また、近時の脱臭剤の性能
の向上により、脱臭剤との接触経路を特に長くとること
なく脱臭効果を得ることができる。
【0017】上述の実施例では脱臭フィルターのハウジ
ングに長方形の形状を使用したが、長方形に限ることな
く、円形その他の任意の形状を用いることができる。
【0018】また上述の実施例では面板と袋体とが直結
された所謂1ピース型のものについて説明したが、面板
と袋体とを分離し得る所謂2ピース型についても本発明
を適用できることは明らかである。さらに、上述の実施
例ではガス出口とそれを覆う脱臭フィルターは、袋体の
外側フィルム(身体と反対側)に設置した例を示した
が、このガス出口とそれを覆う脱臭フィルターを袋体の
内側フィルム(身体側)に取り付け、本発明を適用する
ことも可能である。この場合にも、無論ガス出口とフィ
ルターは開口より上部に設けるほうが好ましい。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、脱臭フィルターの通気
性が格段に高められるため、袋体内にガスが充満しても
強い力を加えることなく脱臭フィルターを介して円滑に
排出させることができ、装着者は排泄物の漏れや、不意
の排泄で袋体内に多量のガスが溜まったときの袋体の破
裂や袋体内の圧力の著しい上昇で面板が剥れる惧れを懸
念することなく日常生活を送ることができる。また排泄
物収容装具の製造面においても、簡単な製造工程で脱臭
フィルターを取付けることができ、コスト的にも有利で
あり、更に脱臭フィルターを小型に収めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の、aは正面図、bはaのB-
B線断面図、c、dはその脱臭フィルターのそれぞれ拡
大正面図、拡大断面図である。
【図2】本発明の脱臭フィルターの異なる実施例の断面
図である。
【図3】本発明の脱臭フィルターの機能の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 面板 2 袋体 3 フランジ層 4 粘着層 5 剥離フィルム 6 開口 7 内側フィルム 8 外側フィルム 9 不織布 10 袋体の内部空間 11 脱臭フィルター 12 袋体のガス出口 13 透気防水膜 14 脱臭剤 15 ホットメルト接着剤 16 多孔性シート 17 脱臭要素 18 ハウジング 19 ガス流入口 20 ガス流出口 21 空間 22 フランジ状部分 23 側面外周 25 脱臭フィルター 26 空間

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排泄物を収容するための袋体の内部空間
    と袋体の外部とを連通するように設けたガス出口を覆う
    脱臭フィルターを備え、脱臭フィルターはハウジング内
    に脱臭要素を内蔵すると共に、脱臭要素の一方の側にガ
    ス流入口、他方の側にガス流出口を有し、脱臭要素の袋
    体との対向側に空間が存在するように形成されたことを
    特徴とする排泄物収容装具。
  2. 【請求項2】 脱臭フィルターのハウジングは、袋体に
    取り付ける側にフランジ状部分を備え、このフランジ状
    部分により脱臭要素と袋体との間に空間を形成せしめた
    ことを特徴とする請求項1記載の排泄物収容装具。
  3. 【請求項3】 脱臭フィルターは袋体の内側に取り付け
    られることを特徴とする請求項1又は2記載の排泄物収
    容装具。
  4. 【請求項4】 脱臭フィルターは袋体の外側に取り付け
    られることを特徴とする請求項1又は2記載の排泄物収
    容装具。
  5. 【請求項5】 脱臭フィルターは脱臭要素の側面外周が
    閉じられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    か1つに記載の排泄物収容装具。
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