JP2003169848A - 排液処理バッグ - Google Patents

排液処理バッグ

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JP2003169848A
JP2003169848A JP2001372969A JP2001372969A JP2003169848A JP 2003169848 A JP2003169848 A JP 2003169848A JP 2001372969 A JP2001372969 A JP 2001372969A JP 2001372969 A JP2001372969 A JP 2001372969A JP 2003169848 A JP2003169848 A JP 2003169848A
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bag
urine
sheet
chamber
liquid
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Masato Yoshida
正人 吉田
Hisao Yabe
久夫 矢部
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Terumo Corp
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Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】通気性フィルターから排液処理バッグの外に尿
等の液体が漏れ出すことのない排液処理バッグの提供。 【解決手段】柔軟なシートで囲まれてなり、側面の上部
に開口を有するバッグ本体と、硬質材料にて形成され、
液体導入口と第1通気性フィルターと開放口とを有する
チャンバーと、下端を除き周縁部で互いにシールされて
いる、柔軟な第1シートと孔を有する柔軟な第2シート
とからなる逆止弁とを具備し、チャンバーが、チャンバ
ーの開放口とバッグ本体の開口とが一致する位置で、バ
ッグ本体の外面上に設けられており、かつ、逆止弁が、
第2シートの孔とバッグ本体の開口とが一致する位置
で、バッグ本体の内面上に設けられている排液処理バッ
グであって、第1シートに、逆止弁の内部とバッグ本体
の内部とが連通するように、第2通気性フィルターが設
けられている排液処理バッグ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、泌尿器に障害のあ
る患者等に使用される排液処理バッグに関する。
【0002】
【従来の技術】尿管皮膚瘻、人工膀胱瘻等を有する患者
や、尿失禁患者等の泌尿器に障害のある患者が、全面的
に他人の力に頼ったり、患者自身が常時不快な状態に陥
ったりすることなく、ある範囲内の活動に支障をきたさ
ないようにすることが望まれており、上述のような患者
に対して尿バッグが使用されている。従来の尿バッグに
ついて、図を用いて説明する。図4は、従来の尿バッグ
の一部切欠正面図であり、図5は、図4のB−B線に沿
う断面図である。従来の尿バッグ50は、内部に尿を収
容するためのバッグ本体52と、尿を滴下状態で導入さ
せるためのチャンバー54と、バッグ本体52の内部に
収容された尿の逆流を防止するための逆止弁56とを具
備する。尿バッグ50においては、バッグ本体52の側
面の中央部に、収容された尿のおよその量を示す目盛り
58が設けられている。
【0003】この尿バッグ50においては、バッグ本体
52の側面の上部に、通気性フィルター60が設けられ
ている。通気性フィルター60は、バッグ本体52の内
部と外界との間における空気の自由な行き来を可能とす
ることにより、バッグ本体52の内部に尿が収容された
場合に、バッグ本体52の表シートと裏シートとが密着
するのを防止している。即ち、バッグ本体52の内部に
尿が収容された場合に、通気性フィルター60を通じて
バッグ本体52の内部に空気が入って膨らんだ状態とな
る。したがって、目盛り58によりバッグ本体52の内
部に収容された尿のおよその量を知ることができる。
【0004】尿バッグ50は、通常、チャンバー54や
通気性フィルター60が上になるような状態で使用され
るが、患者の都合等により使用中においても横置きにさ
れたり、使用後に横置きにされたりすることがある。こ
のような場合においても、通気性フィルター60から、
バッグ本体52の内部に収容された尿が漏れ出さないよ
うに、通気性フィルター60には耐水性の素材が用いら
れている。
【0005】しかしながら、薬剤を投与された患者の尿
中には界面活性剤等の通気フィルター60を親水化する
成分が含有されている場合があり、そのような場合に
は、尿バッグ50が横置きにされると、通気性フィルタ
ー60で尿がはじかれずに浸み出し、通気性フィルター
60の周辺が尿で濡れてしまうことがあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、通気性フィ
ルターから排液処理バッグの外に尿等の液体が漏れ出す
ことのない排液処理バッグを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、柔軟なシート
で囲まれてなり、側面の上部に開口を有するバッグ本体
と、硬質材料にて形成され、液体導入口と第1通気性フ
ィルターと開放口とを有するチャンバーと、下端を除き
周縁部で互いにシールされている、柔軟な第1シートと
孔を有する柔軟な第2シートとからなる逆止弁とを具備
し、前記チャンバーが、前記チャンバーの前記開放口と
前記バッグ本体の前記開口とが一致する位置で、前記バ
ッグ本体の外面上に設けられており、かつ、前記逆止弁
が、前記第2シートの前記孔と前記バッグ本体の前記開
口とが一致する位置で、前記バッグ本体の内面上に設け
られており、前記チャンバーの前記液体導入口から液体
が流入した時には、液体が前記チャンバーを経て前記逆
止弁の前記第1シートと前記第2シートとを離間させ
て、その間に形成された空間を通じて、前記バッグ本体
の内部に流入して収容され、前記チャンバーの前記液体
導入口から液体が流入しない時には、前記第1シートと
前記第2シートとが閉じた状態となることにより、一旦
前記バッグ本体の内部に収容された液体が前記チャンバ
ーに逆流しないように構成されている排液処理バッグで
あって、前記第1シートに、前記逆止弁の内部と前記バ
ッグ本体の内部とが連通するように、第2通気性フィル
ターが設けられている排液処理バッグを提供する。
【0008】前記第2通気性フィルターが、前記第1シ
ートにおいて、前記バッグ本体の前記開口の下端に対応
する位置より上側に設けられているのが好ましい。
【0009】前記排液処理バッグが尿を処理するもので
あるのが、本発明の好適な態様の一つである。即ち、本
発明の排液処理バッグは、尿バッグであるのが好適な態
様の一つである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の排液処理バッグの
好適な態様の一つである本発明の尿バッグを添付図面に
示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。図1は、
本発明の尿バッグの実施形態の一例を示す一部切欠正面
図であり、図2は、図1のA−A線に沿う断面図であ
り、図3は、逆止弁の一部切欠正面図である。図1およ
び図2に示されるように、尿バッグ10は、柔軟なシー
トで囲まれてなり、側面の上部に開口を有するバッグ本
体12と、硬質材料にて形成され、液体導入口20と第
1通気性フィルター22と開放口とを有するチャンバー
14と、下端を除き周縁部で互いにシールされている、
柔軟な第1シート16aと孔を有する柔軟な第2シート
16bとからなる逆止弁16とを具備する。
【0011】バッグ本体12は、柔軟な表シート12a
および孔を有する柔軟な裏シート12bのそれぞれの周
縁部を熱融着または接着剤により接合させて、内部に尿
等の液体を収容しうる構成とすることができる。バッグ
本体12を構成する柔軟な表シート12aおよび裏シー
ト12bの材料は、特に限定されないが、例えば、厚さ
0.1〜0.4mm程度の軟質プラスチックシート(例
えば、軟質ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピ
レン/ナイロン積層体、エチレンビニルアセテート(E
VA));厚さ2mm程度のゴムシートを用いることが
できる。バッグ本体12は、チャンバー14および逆止
弁16のそれぞれと連通するための開口を、表シート1
2aの上部に有している。
【0012】図2に示すように、バッグ本体12の外面
上には、チャンバー14が、チャンバー14の開放口と
バッグ本体12の開口とが一致する位置で、設けられて
いる。例えば、バッグ本体12の前記開口の内側の周縁
部12cに前記チャンバー14の接着片14aを熱融着
または接着剤により接合させて、チャンバー14を設け
ることができる。チャンバー14は、上部に液体導入口
20および第1通気性フィルター22がそれぞれ設けら
れている。液体導入口20には、液体導入管24が接続
されている。チャンバー14は、開放口を有しており、
チャンバー14の底面14bはこの開放口側に向かって
下がるように傾斜している。チャンバー14を形成する
硬質材料は、特に限定されないが、例えば、硬質ポリ塩
化ビニル、ポリプロピレン、ポリカーボネイト、ABS
樹脂、硬質エチレンビニルアセテート(硬質EVA)を
用いることができる。
【0013】また、図2に示すように、バッグ本体12
の内面上には、逆止弁16が、第2シート16bの孔と
バッグ本体12の開口とが一致する位置で、設けられて
いる。逆止弁16を構成する第1シート16aと第2シ
ート16bとは、共に矩形状であり、柔軟な材質で作ら
れており、下端を除き周縁部で互いにシールされてい
る。第2シート16bは、孔を有しており、バッグ本体
12の開口の周縁部に、前記孔の周縁部がシールされて
いる。これにより、チャンバー14の開放口と、バッグ
本体12の開口と、逆止弁16の第2シート16bの孔
とが連なって、チャンバー14の内部と逆止弁16の内
部とが連通した状態となっている。
【0014】逆止弁16は、通常、第1シート16aと
第2シート16bとが閉じた状態を保っており、バッグ
本体12の内部に収容された尿等の液体がチャンバー1
4へ逆流するのを実質的に防止している。一方、チャン
バー14から液体導入口20から尿等の液体が流入した
場合、尿等の液体がチャンバー14を経て逆止弁16の
第1シート16aと第2シート16bとを離間させて、
その間に形成された空間を通じて、バッグ本体12の内
部に流入して収容される。
【0015】尿バッグ10においては、バッグ本体12
の側面の中央部に、収容された尿等の液体のおよその量
を示す目盛り18が設けられている。
【0016】バッグ本体12の下端には、液体排出口2
6が設けられている。液体排出口26は、通常、クレン
メ、排出弁等(図示せず)により閉じられており、バッ
グ本体12の内部に尿等の液体が所定量貯った際に、こ
れらのクレンメ、排出弁等を開いて尿等の液体を排出す
ることができる。
【0017】本発明の尿バッグ10は、図2および図3
に示すように、逆止弁16の第1シート16aに、逆止
弁16の内部とバッグ本体12の内部とが連通するよう
に、第2通気性フィルター28が設けられているところ
に特徴がある。本発明の尿バッグ10においては、第2
通気性フィルター28を通じて逆止弁16の内部とバッ
グ本体12の内部とが連通しており、第1通気性フィル
ター22を通じて逆止弁16の内部と外界とが連通して
いるため、バッグ本体12の内部と外界との間における
空気の自由な行き来が可能となっている。これにより、
バッグ本体12の表シート12aと裏シート12bとが
密着するのが防止され、バッグ本体12の内部に収容さ
れた尿等の液体のおよその量を目盛り18により知るこ
とができる。更に、本発明の尿バッグ10においては、
第2通気性フィルター28が直接に外界と連通していな
いので、横置きにされた場合においても、尿バッグ10
の外に尿が漏れ出して不潔になったり、尿の臭いが周囲
に拡散したりするという問題がない。
【0018】第2通気性フィルター28の逆止弁16の
第1シート16aにおける位置は、特に限定されない
が、第2通気性フィルター28が、逆止弁16の第1シ
ート16aにおいて、バッグ本体12の開口の下端に対
応する位置より上側に設けられているのが好ましい。こ
のような位置に設けられていると、尿バッグ10の使用
状態において、液体導入口20から導入される尿等の液
体が、第2通気性フィルター28に接触することがな
い。
【0019】第2通気性フィルター28を構成する材料
は、特に限定されないが、耐水性で孔径が0.45〜3
μmであるのが好ましい。例えば、ポリテトラフルオロ
エチレン(PTFE)、ポリスルホン、ポリエステル、
ナイロンが挙げられる。また、第1通気性フィルター2
2を構成する材料も、第2通気性フィルター28を構成
する材料と同様の材料が好ましい。
【0020】逆止弁16の大きさ、形状等は、適宜決定
することができる。以下に大きさについての具体的な数
値を例示するが、本発明はこれらに限定されない。第1
シート16aおよび第2シート16bの上下方向(図3
中の上下方向。以下同じ。)の長さは、それぞれ、10
〜510mmとすることができる。第1シート16aお
よび第2シート16bの左右方向(図3中の左右方向。
以下同じ。)の幅は、それぞれ、2〜500mmとする
ことができる。第1シート16aおよび第2シート16
bの大きさは、同じであってもよく、異なっていてもよ
い。第2シート16bの孔の上下方向の長さは、2〜4
90mmとすることができる。第2シート16bの孔の
左右方向の幅は、2〜500mmとすることができる。
第2シート16bの孔の下端から第2シート16bの下
端までの長さは、2〜500mmとすることができる。
第2通気性フィルターの上下方向の長さおよび左右方向
の幅は、それぞれ2〜500mmとすることができる。
【0021】本発明の尿バッグ10の使用状態について
以下に説明する。まず、尿バッグ10を所定場所、例え
ば、患者の体、ベッドサイドに設置する。そして、液体
導入管24によって導かれた尿等の液体は、液体導入口
20からチャンバー14内に流入する。チャンバー14
は、液体導入管24の内径に比して十分に大きく、か
つ、内容積も大きいので、尿等の液体が液体導入口20
からチャンバー14内に流入する際、連続的に流れず、
滴下状態で底面14bに流れる。この底面14bは開放
口側に向かって下がるように傾斜しているから、尿等の
液体は速度圧も付加され、逆止弁16の第1シート16
aをチャンバー14と遠ざかる方向に押す。これによ
り、第1シート16aと第2シート16bとは離間し
て、その間に形成された空間を通じて、尿等の液体はバ
ッグ本体12の内部に流入して収容される。即ち、逆止
弁16は、チャンバー14からの尿等の液体のヘッド圧
による流れにより、第1シート16aと第2シート16
bとが容易に離間し、開口するから、チャンバー14内
の尿等の液体を容易にバッグ本体12の内部に流れ込ま
せることができる。
【0022】また、バッグ本体12の内部に収容された
尿等の液体に、何らかの理由により外圧がかかると、尿
等の液体はチャンバー14内に逆流しようとするが、上
述したように尿等の液体がチャンバー14から流入して
いない時には、逆止弁16は閉じた状態となっているか
ら、尿等の液体はチャンバー14内に逆流しない。した
がって、尿等の液体の逆流による細菌汚染や、患者の膀
胱等への圧力上昇の伝達がない。尿等の液体がチャンバ
ー14からバッグ本体12の内部に流入している時に、
バッグ本体12の内部に収容された尿等の液体に外圧が
かかったとしても、逆止弁16の第1シート16aと第
2シート16bとが密着して、尿等の液体はチャンバー
14内に逆流しない。なお、逆止弁16が閉じた状態と
なるタイムラグによって尿等の液体が若干逆流したり、
圧力上昇が伝達したりする可能性も考えられるが、チャ
ンバー14は十分な内容積を有するので、尿等の液体の
逆流による細菌汚染、患者の膀胱等の圧力上昇の伝達等
は実質的に防止される。
【0023】以上、本発明の排液処理バッグの好適実施
形態について説明したが、本発明は、以上の例には限定
されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種
の改良や変更を行ってもよい。
【0024】
【実施例】1.尿バッグの仕様 (実施例1)実施例1の尿バッグとして、図1〜図3に
示される本発明の尿バッグ10を用いた。尿バッグ10
の材料および大きさは、以下のとおりである。 第1シート16aおよび第2シート16bの材料:EV
A 第2通気性フィルターの材料:ポリエステル製不織布
(孔径2.5μm) バッグ本体12の上下方向の長さ:260mm バッグ本体12の左右方向の幅:320mm バッグ本体12の最大尿収容量:2500mL バッグ本体12の目盛り:100mL間隔で0〜250
0mL 第1シート16aおよび第2シート16bの上下方向の
長さ:各95mm 第1シート16aおよび第2シート16bの左右方向の
幅:各60mm 第2シート16bの孔の上下方向の長さおよび左右方向
の幅:各30mm 第2シート16bの孔の下端から第2シート16bの下
端までの長さ:65mm 第2通気性フィルターの上下方向の長さおよび左右方向
の幅:各5mm 第2通気性フィルターの下端と第1シート16aのバッ
グ本体12の開口の下端に対応する位置との距離:20
mm
【0025】(比較例1)比較例1の尿バッグとして、
図4および図5に示される尿バッグ50を用いた。即
ち、比較例1の尿バッグは、第2通気性フィルター28
を有しない代わりに、同じ材料および大きさの通気性フ
ィルター60をバッグ本体の側面の上部に有するもので
あった。なお、通気性フィルター60は、実施例1と同
様、ポリエステル製とした。バッグ本体52の上端と通
気性フィルター60の上端との距離は、図4において、
7mmであり、バッグ本体52の左端と通気性フィルタ
ー60の左端との距離は、図4において、10mmであ
った。
【0026】2.尿バッグの評価 界面活性剤を含有する尿を想定して、第1表に示す組成
の人工尿に、総合ビタミン剤(ネオM.V.I−9、エ
スエス製薬社製)を、人工尿に対して3vol%となる
量で添加した、総合ビタミン剤添加人工尿を用いて、以
下のようにして各尿バッグの尿落ち性ならびに逆止弁機
能および液漏れ性を評価した。
【0027】
【表1】
【0028】(1)尿落ち性 総合ビタミン剤添加人工尿を所定の流量で液体導入管か
ら導入し、所定時間後において、チャンバーへの溜まり
やバッグ本体の内部への流入の異常の有無を、目視によ
り確認して、尿落ち性を評価した。ここで、流量1mL
/minの場合は、導入直後、導入後8時間経過時およ
び導入後24時間経過時において確認し、流量30mL
/secの場合は、導入後10秒間経過時において確認
した(各n=3)。実施例1および比較例1のいずれの
尿バッグにおいても、異常は見られず、尿落ち性に優れ
ていた。
【0029】(2)逆止弁機能および液漏れ性 500mLの総合ビタミン剤添加人工尿をバッグ本体の
内部に導入した後、横置きした状態(表シートが上、裏
シートが下となる状態)で放置し、導入後24時間経過
時におけるチャンバー内に逆流した量と尿バッグの外に
漏れた液の量とを測定し(各n=2)、逆止弁機能およ
び液漏れ性を評価した。実施例1の尿バッグにおいて、
チャンバー内に逆流した量は、2mLおよび2mLであ
り、実際に使用するうえで、十分に許容しうる程度の逆
止弁機能を有していた。また、実施例1の尿バッグにお
いては、液漏れは観察されなかった。これに対して、比
較例1の尿バッグにおいては、チャンバー内に逆流した
量は、3mLおよび3mLであり十分に許容しうる程度
の逆止弁機能を有していたが、通気性フィルター60の
周囲において液漏れが観察され、その量は1mLおよび
1mLであった。
【0030】
【発明の効果】本発明の排液処理バッグは、従来の尿バ
ッグで問題となっている通気性フィルターからの液漏れ
がなく、排液処理バッグの外に尿が漏れ出して不潔にな
ったり、尿の臭いが周囲に拡散したりするということが
ない。また、本発明の排液処理バッグは、尿等の液体の
逆流による細菌汚染、患者の膀胱等の圧力上昇の伝達等
を実質的に防止するという従来の尿バッグの機能も担保
している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の尿バッグの実施形態の一例
を示す一部切欠正面図である。
【図2】 図2は、図1のA−A線に沿う断面図であ
る。
【図3】 図3は、逆止弁の一部切欠正面図である。
【図4】 図4は、従来の尿バッグの一部切欠正面図で
ある。
【図5】 図5は、図4のB−B線に沿う断面図であ
る。
【符号の説明】
10、50 尿バッグ 12、52 バッグ本体 12a 表シート 12b 裏シート 12c 開口の内側の周縁部 14、54 チャンバー 14a 接着片 14b 底面 16、56 逆止弁 16a 第1シート 16b 第2シート 18、58 目盛り 20 液体導入口 22 第1通気性フィルター 24 液体導入管 26 液体排出口 28 第2通気性フィルター 60 通気性フィルター
フロントページの続き Fターム(参考) 4C077 AA19 BB10 CC01 EE04 KK30 PP07 PP08 PP09 PP12 PP15 4C098 AA09 CC18 CC20 CC31 CC32 CC37 CC38 DD24 DD25 DD26

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】柔軟なシートで囲まれてなり、側面の上部
    に開口を有するバッグ本体と、 硬質材料にて形成され、液体導入口と第1通気性フィル
    ターと開放口とを有するチャンバーと、 下端を除き周縁部で互いにシールされている、柔軟な第
    1シートと孔を有する柔軟な第2シートとからなる逆止
    弁とを具備し、 前記チャンバーが、前記チャンバーの前記開放口と前記
    バッグ本体の前記開口とが一致する位置で、前記バッグ
    本体の外面上に設けられており、かつ、 前記逆止弁が、前記第2シートの前記孔と前記バッグ本
    体の前記開口とが一致する位置で、前記バッグ本体の内
    面上に設けられており、 前記チャンバーの前記液体導入口から液体が流入した時
    には、液体が前記チャンバーを経て前記逆止弁の前記第
    1シートと前記第2シートとを離間させて、その間に形
    成された空間を通じて、前記バッグ本体の内部に流入し
    て収容され、前記チャンバーの前記液体導入口から液体
    が流入しない時には、前記第1シートと前記第2シート
    とが閉じた状態となることにより、一旦前記バッグ本体
    の内部に収容された液体が前記チャンバーに逆流しない
    ように構成されている排液処理バッグであって、 前記第1シートに、前記逆止弁の内部と前記バッグ本体
    の内部とが連通するように、第2通気性フィルターが設
    けられている排液処理バッグ。
  2. 【請求項2】前記第2通気性フィルターが、前記第1シ
    ートにおいて、前記バッグ本体の前記開口の下端に対応
    する位置より上側に設けられている請求項1に記載の排
    液処理バッグ。
  3. 【請求項3】前記排液処理バッグが尿を処理するもので
    ある請求項1または2に記載の排液処理バッグ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007061312A (ja) * 2005-08-30 2007-03-15 Hayabusa Giken:Kk 廃液計量袋
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