JP3234253B2 - 昆虫防除用器具 - Google Patents
昆虫防除用器具Info
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- A01M1/00—Stationary means for catching or killing insects
- A01M1/20—Poisoning, narcotising, or burning insects
- A01M1/2022—Poisoning or narcotising insects by vaporising an insecticide
- A01M1/2027—Poisoning or narcotising insects by vaporising an insecticide without heating
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- A01M2200/011—Crawling insects
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Description
ブリその他の無飛行性昆虫を効果的に、かつ、長期にわ
たって防除する方法および器具に関するものである。さ
らに詳細には、本発明は家庭内の害虫特にゴキブリおよ
び他の無飛行性昆虫を攻撃する殺虫化合物用の点源用放
出器具および使用法に関するものである。
剤の十分な散布を行うために、殺虫剤噴霧器やエアゾー
ルが用いられているが、これらは比較的多量の溶媒、推
進剤等の使用を必要とする欠点がある。殺虫剤、特にた
とえば昆虫生長調節剤は、餌場に配置され、そこを訪れ
る害虫が殺虫剤を隠れ場所に持ち帰る。このような餌場
はある程度有効であるが、相対的効果が予測できず、ま
たしばしば不十分な貯蔵寿命しかないという欠点があ
る。揮発性または他の特性によって移動し得る殺虫剤
は、移動の結果処理領域の全範囲を覆うような戦略的点
状源に施用され得るので、先に概略を述べた多くの問題
を克服し得る。しかし現在まで、この種の器具の製造計
画は、主として流動性化合物の性質そのものが低い容器
内安定性、すなわち短い貯蔵寿命を招くことから、成功
しなかった。
器具を提供することによって優れた効果が達成されるこ
とが明らかとなった。即ち、本発明に係る昆虫防除器具
は、移動可能な液体殺虫物質を含み気液浸透性の低い易
損性容器と、少なくとも一部が前記容器を少なくとも部
分的に包囲又はそれに近接している吸収材料シートと、
前記容器及びシートを収容する外装体とを含んでなる昆
虫防除用器具であって、 前記容器が易損性容器であり、
その少くとも一部が前記吸収性材料シートの一部で包囲
され、前記外装体はフレキシブル材料製の2つの板状シ
ェルからなり、両シェル間に前記吸収性材料シートの残
部を挟持したサンドイッチ構造を有し、前記シェルは、
前記容器が破壊されたとき前記殺虫性物質の移動を可能
にする多数の穿孔有し、前記シェルの一方が前記容器を
収容するように設けたくぼみを有し、他方のシェルが、
前記外装体のくぼみ形成部に圧力が加えられたとき、前
記容器(3)を破壊する圧力を前記容器に伝達するた
め、前記一方のシェルのくぼみ内に突出する位置に圧迫
点を有することを特徴とするものである。
ートは人工または天然の繊維、特に布または紙、たとえ
ば濾紙であり得る。前記容器から前記開口又は穿孔へ前
記殺虫物質を移動させるのに適当である他のタイプの吸
収材料シートは当業者に明らかである。別の好ましい具
体例において、外装体(enclosure)は、容器に対応さ
せて形成されたくぼみを有し得る。外装体は、その内部
の容器を破壊さシェルため圧力を加え得るようなフレキ
シブル材料で作られるのが好ましい。外装体を形成し得
る材料の例は、繊維板、ボール紙、ゴムまたは好ましく
はプラスチック、特に熱可塑性樹脂、たとえばポリエチ
レン、ポリ塩化ビニル等のようなフレキシブルプラスチ
ックである。他の適当な材料は当業者に明らかである。
殺虫剤用の容器は易損性で、気体および液体の浸透性が
少ない、即ち、気液難浸透性の任意の材料で形成し得
る。その例は、熱硬化性樹脂、たとえばポリアクリル酸
およびポリスチレンのような剛性のプラスチックまたは
もっとも好ましくはガラスを包含する。他の適当な物質
は当業者に明らかである。
料から既知の方法により製造され得る。上記の器具の例
は構造が網のようである偏平な円盤状シェルを含む。シ
ェルはまた、有効成分(active ingredient, a.i.)を含
むガラスアンプルを入れるさや状くぼみを有する。シェ
ルは注入成形により作られる。外装体は同じサイズのシ
ェルを並べて成る一体成形品として成形されるが、最終
構造では、器具はシェルを重ね合わせたサンドイッチ構
造を有している。重ね合わせたシェル間に一枚の濾紙が
あり、当該濾紙の一端はさや状くぼみ内に延び、有効成
分を含むアンプルに巻き付けられている。いったん完成
すれば、サンドイッチ構造体は当業者に明らかな方法、
たとえば永続的シールを維持するために熱または超音波
溶接により、重っているシェルの縁の回りで互いに固定
される。他の固定方法は、たとえば適当な粘着剤の使用
またはたとえば、それらが変形して押し出され得る穴よ
りも大きな径の頭部を持っている雄の栓を使用する、非
伸縮自在のピン器具のような機械的手段を包含する(米
国特許第3731414号参照)。さやの上の部分は圧
力の適用の際アンプルの破裂を促進する圧力パットを具
備するように厚くされ得る。
び操作の都合により決められる。上記および下記のよう
な円盤は5〜8cmの間の径のものが好便である。他の
形、たとえば(長)方形も考えることができ、具体的な形
およびサイズは器具が用いられる環境によって選択され
る。家庭内の害虫、特にゴキブリのような昆虫を攻撃す
るのに用いるには、使用者は器具をとり、有効物質の容
器を破り、吸収シートに有効物質を放出して、昆虫の隠
れ場所に都合がつく限り近い場所に器具を置く。有効物
質は次に隠れ場所自体を包含している周囲の場所を最終
的にカバーするように、封入体の孔または開口部を通し
て移動する。前記器具は、単一および大家族の住居、レ
ストラン、動物園、療養所、ペットショップ等、前記昆
虫の防除が目的である全ての場所に用いられ得る。器具
の数および配置はサイズおよび処置されるための場所の
レイアウトによって異なり得る。
は低極性、適度の揮発度(しかし、高蒸気圧を必ずしも
必要としない)および高殺虫活性を持っているものであ
る。前記化合物の例は米国特許第4021461号およ
び米国特許第3904662号に記載された昆虫生長調
節剤である。これらは、たとえばメトプレン、キノプレ
ンおよび特にヒドロプレンを包含する。ヒドロプレン
は、(2E,4E)−3,7,11−トリメチル−2,4−ド
デカジエン酸エチルに対する一般名である。ヒドロプレ
ンのC−7に不斉炭素原子があり、したがって化合物の
(R)および(S)エナンチオマーがある。本明細書におい
て、“R,S−ヒドロプレン"はラセミ混合物を指し、
“(S)−ヒドロプレン"は(S)−(+)エナンチオマーを
含んでいるヒドロプレンを指す。“ヒドロプレン"がそ
のエナンチオマー含量に言及せずに本明細書に用いられ
る場合、用語は(R,S)−ヒドロプレンおよび(S)−ヒ
ドロプレンの両方を含めている。
[[[3,5−ジクロロ−4−[3,4,5−トリクロロ−1
−ピラゾリル]フェニル]アミノ]カルボニル]ベンズアミ
ド、プロペタムホス、フルバリネート、フルフェナキュ
ル、シロマジン、クロルフルアズロン、フェノキシカル
ブ、ジフルベンズロン、フルシクロクスロン、ヘキサフ
ルロン、テフルベンゾロン、フルフェノクスロン、トリ
フルムロン、ピリプロキシフェン、クロルピリフォス
エチル、クロルピリフォン メチル、シペルメスリン、
ラムダーシハロスリン、シフルスリン、フェンバレレー
ト、エス フェンバレレート、デルタメスリン、フェン
プロパスリン、ビフェンスリン、ペルメスリン、エソフ
ェンプロクス、トラロメトリン、アルファーシペルメス
リンおよびベンジオカルブである。
封入する前に既知の方法により液体として製剤され得
る。有効物質自体がヒドロプレンの場合のように液体で
ある場合、それは製剤せずに使用され得る。ゴキブリに
対する(R,S)−ヒドロプレンおよび(S)−ヒドロプレ
ンの製剤および用途の検討は英国特許出願GB第217
4908号および南アフリカ特許第88/2605号に
含まれる。前記ように、使用器具の数は各種の因子によ
って異なり得る。しかし、十分な結果は、ヒドロプレン
の場合に、(R,S)−ヒドロプレンについて12−50m
g/m2、(S)−ヒドロプレンについて0.3−40mg/m
2、特に3−30mg/m2の有効物質濃度を示すのに充分
な器具を用いる場合に得られる。
る。第1図は閉じる前の本発明に係る昆虫防除用器具の
平面図である。第2図は第1図の器具の側面図である。
第3図は第1図の器具の閉じた状態を示すものである。
本発明の器具は、その外装体1を同寸法の2枚のフレキ
シブルなプラスチック製円盤状シェル1a、1bで構成
されており、両シェル1a、1bは、それより若干薄
く、それ故、よりフレキシブルなプラスチック製ヒンジ
部8で二枚貝のように相互に連結されている。両シェル
とヒンジ部は、たとえば射出成形により一体的に形成さ
れる。一方のシェル1aは有効物質を含む易損性アンプ
ル3を収容するさや状のくぼみ4を有する。他方のシェ
ル1bは、器具を第3図に示すように閉じた場合にアン
プルの上に位置するような、プラスチックの厚肉部から
なる圧力パッド又は圧迫点7を有する。即ち、前記シェ
ル1bは、第3図に示すように前記一方のシェル1aと
重ね合わせて器具を構成した場合に、さや状くぼみ内に
突出する位置に、圧力パッド又は圧迫点7を形成されて
いる。アンプル3は濾紙シート6上に載置され、当該濾
紙シート6は、図2に示すように、さや状くぼみ内でア
ンプルを包囲し、そこからシェル1aの縁5まで延在し
ている。明瞭化のため、濾紙6は第1図には示されてい
ない。各シェルは多数の開口若しくは穿孔2を有する。
アンプルおよび濾紙を所定の位置に置き、シェル1a,
1bを互いに重ね合わせてから、たとえば熱または音波
熔接により縁5の回りをシールする。使用の際は、圧力
をたとえば指と親指を用いてさや4の底および圧迫点7
に加えることにより、アンプル3を破壊し、その内容物
を濾紙6上に放出させる。これにより有効物質が開口2
を経て器具外へ移動する。
である。
る。
Claims (9)
- 【請求項1】 移動可能な液体殺虫性物質を含んでいる
気液難浸透性容器(3)、吸収性材料シート(6)及び前記
容器(3)と吸収性材料シート(6)を収容する外装体(1)
を含んでなる昆虫防除用器具であって、 前記 容器(3)が易損性容器であり、その少くとも一部が
前記吸収性材料シート(6)の一部で包囲され、 前記外装体 (1)がフレキシブル材料製の二つの板状シェ
ル(1a,1b)からなり、両シェル間に前記吸収性材
料シート(6)の残部を挟持したサンドイッチ構造を有
し、前記シェル(1a,1b)は、前記容器(3)が破壊
されたとき前記殺虫性物質の移動を可能にする多数の穿
孔(2)を有し、その一方のシェル(1a)が前記容器
(3)を収容するように設けたくぼみ(4)を有し、他方の
シェルが、前記外装体(1)のくぼみ形成部(4a)に圧
力が加えられたとき、前記容器(3)を破壊する圧力を
前記容器(3)に伝達するため、前記一方のシェルのくぼ
み内に突出する位置に圧迫点(7)を有することを特徴と
する器具。 - 【請求項2】 容器(3)がアンプルである、請求項1記
載の器具。 - 【請求項3】 アンプルがガラス製である、請求項2記
載の器具。 - 【請求項4】 吸収材料製シート(6)が濾紙製である、
請求項1〜3の何れか1項記載の器具。 - 【請求項5】 外装体(1)がフレキシブルなプラスチッ
ク材料製である、請求項1〜4の何れか1項記載の器
具。 - 【請求項6】 容器(3)が易損性アンプルであり、前記
二つのシェルが一体的に成形され、かつ、二枚貝のよう
にヒンジ結合されている請求項1〜5の何れか1項記載
の器具。 - 【請求項7】 殺虫性物質がヒドロプレンまたはそれを
含むものである、請求項1〜6の何れか1項記載の器
具。 - 【請求項8】 請求項1〜7の何れか1項記載の器具中
の破壊され易い容器(3)を破壊し、当該容器を防除すべ
き昆虫の発生場所に置いて、有効量の殺虫性物質を提供
することを特徴とする、昆虫防除方法。 - 【請求項9】 殺虫性物質がヒドロプレンである、請求
項8記載の方法。
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