JP3233279U - ごみの熱分解システム - Google Patents

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Abstract

【課題】メンテナンスを簡略化することができるごみの熱分解システムを提供する。【解決手段】ごみの熱分解システム10は、ごみを熱分解する熱分解炉20と、熱分解炉20からの排気を処理する排気加熱装置50とを備える。ここでは、排気加熱装置50を熱分解炉20の排気口82に直接的に連結する。それにより、排気加熱装置50の内部に発生し剥離するスケールは、排気口82を通して熱分解炉20の炉本体22の内部に落下する構成である。【選択図】図1

Description

この考案は、ごみを熱分解する熱分解炉と、熱分解炉からの排気を処理する排気加熱装置とを備える、ゴミの熱分解システムの技術に関し、特には、システム全体のメンテナンスをミニマム化あるいは簡略化する上で有効な技術に関する。
ごみの熱処理技術には、一般的に、ごみを燃やす焼却と、ごみを熱分解する考え方がある。たとえば、特許文献1が示すように、前者の焼却の温度は後者の熱分解の温度よりも高い。処理熱の経済性からすれば、熱分解は焼却よりもすぐれている、ということができる。
熱分解の処理技術として、たとえば、特許文献2や特許文献3がある。それら二つの特許文献2および3は、処理熱の経済性をさらに高めるため、熱分解炉内で発生する排気ガスの一部を炉内に戻すという考え方を採っている。
特開平8−338620号公報 特許第6534762号公報 特許第6578500号公報
考案者は、処理熱の経済性の点から、熱分解の考え方に着目し、新たな熱分解システムを模索し、実験および検討を繰り返した。その結果、具体的な課題が明らかになった。
その課題は、ごみの熱分解に伴なって生じる熱分解ガスの問題である。熱分解ガスである排気あるいは排気ガスは、タールや煤などを含み、排気径路のファンなどの機器や配管にスケール(堆積物)を生じやすい。そのようなスケールは、機器や配管に不具合を生じることになる。そのため、熱分解の排気径路には、スケール除去などの定期的なメンテナンスが必須である。
そこで、この考案では、そのようなメンテナンスをミニマム化あるいは簡略化することができる技術、さらには、そのようなメンテナンスをなくし、メンテナンスフリーにすることができる技術を提供することを目的とする。この考案のさらなる目的については、今後の説明から明らかになるであろう。
この考案のごみの熱分解システムは、基本的に、ごみを熱分解する熱分解炉と、熱分解炉からの排気を処理する排気加熱装置とを備える。熱分解炉は、ごみを無酸素あるいは低酸素状態で加熱することにより、熱分解ガスを発生させつつ、炭化物である残渣を残す。そのような熱分解炉の内部には、網状あるいはメッシュ状、または格子状などの格子部材があり、炉本体の内部を上部のゾーンと下部のゾーンとに区画する。熱分解による残渣は、格子部材を通して炉底に堆積し、また、熱分解ガスは、排気として炉の上部の排気口から炉の外部へと誘導される。
排気あるいは排気ガスはタールや煤を含むため、排気径路にスケールを生じる。そのような排気あるいは排気ガスを処理する上で、排気を加熱することが有効である。排気の加熱は、熱分解炉内の上部ゾーンより高い温度で行う。高温度での加熱により、排気はさらに熱分解が進み剥離しやすいスケールを生じる。この考案では、排気の加熱を行う排気加熱装置を特定の配置にすることにより、スケールを熱分解炉の炉本体の内部に落下させる構成にする。
この考案では、排気加熱装置を炉本体の排気口に直接的に連結する。用いる排気加熱装置は、大別して二つある。一つは、加熱源に付着するスケールが加熱源の高い温度により自然と剥離可能であることを利用した第1タイプである。第1タイプの排気加熱装置は、熱分解炉の排気口に連絡するケーシングと、そのケーシングの内部にあり、ケーシングの内部を前記上部のゾーンより高い温度に加熱する加熱源とを備え、その加熱源に付着するスケールは加熱源の高い温度により自然と剥離可能であり、それら熱分解炉の排気口と排気加熱装置のケーシングとの関係について、排気加熱装置のケーシングの中で前記自然剥離したスケールが、前記排気口から前記炉本体の内部に落下するような構成である。
この考案で用いる排気加熱装置のもう一つは、前記ケーシングの内部に、スケールの付着を助長させる手段、および付着したスケールを除去する手段を付加した第2タイプである。第2タイプの排気加熱装置のケーシングの内部には、前記加熱源に隣接し、通過する排気との接触面積を増やし、反応を促進する充填層と、その充填層に付着したスケールを取り除くスケール除去手段とをさらに備えている。そこで、第2タイプの排気加熱装置は、そのスケール除去手段によって取り除いたスケールが、第1タイプにおける自然剥離したスケールと同様、前記排気口から前記炉本体の内部に落下するような構成である。
この考案の考え方は、熱分解炉内で発生する排気ガスの一部を炉内に戻して排気熱を活用する場合だけでなく、排気熱の活用を図らない形態の場合にも適用することができる。排気の一部を熱分解炉に戻す場合には、前記炉本体には排気の導入口があり、前記排気加熱装置のケーシングには、前記排気口から離れた側に排気出口があり、それら排気出口と排気の導入口とを連絡する排気循環回路があり、その排気循環回路により、排気加熱装置を通った排気の一部を炉本体に戻し、ごみの熱分解のための熱源に用いることができる。
熱分解のための熱を得る熱源、および排気加熱装置における加熱源として、抵抗加熱あるいは誘導加熱などの電気式のヒーターを用いることが好ましく、特には、抵抗加熱による電熱ヒーターが好ましい。電熱ヒーターは、その構成が比較的にコンパクトであり、スペース的に有利であり、複数の配置に適している。熱分解のための適正な温度を得るため、炉本体の内部に複数の電熱ヒーターを配置する。また、電熱ヒーターは、内部の発熱体をニッケル合金で包み、さらに、その外側を耐熱合金製の保護管で被った構成である。そのため、電熱ヒーターは、内部の発熱体がごみと直接触れることはなく、間接的な加熱を行うので、その耐久性が高い。
そのような電熱ヒーターの配置の形態は、処理すべきごみにより変えるのが好ましい。たとえば、含水率の高いごみ(食品残渣、有機汚泥、紙おむつなど)であり、直接ヒーターに接触させたいごみ、熱分解促進のために加熱量を増加させたいごみの場合には、格子部材の上下の両方の位置にそれぞれ複数の電熱ヒーターを配置する。また、比較的にドライ状態の紛体状、あるいは微細フラフ状のごみ、または低発熱量、低熱伝導率のごみなど、低比重で直接ヒーターに接触させたいごみの場合、格子部材の上の位置に複数の電熱ヒーターを配置する。そしてまた、重量があり格子部材上にヒーターを配置すると、投入衝撃でヒーターが破損するおそれがあるもの、熱分解反応が低温度で生じるごみ(高分子系の廃棄物、プラスチックや紙類など)の場合には、格子部材の下の位置に複数の電熱ヒーターを配置する。
また、熱分解炉の炉本体において、格子部材の上下の位置に加えて、炉本体の底部に電熱ヒーターを配置することができる。この炉底電熱ヒーターは、炉本体の内部の下部のゾーンを上部ゾーンよりも高温にし、前記格子部材を通して炉底に堆積した熱分解による残渣中の未分解有機成分をさらに分解し減容することができる。
以上のような熱分解炉の炉本体の内部の電熱ヒーターに対し、排気加熱装置における電熱ヒーターの配置はより多層あるいは多段にわたる。それは、それら電熱ヒーターに対して排気あるいは排気ガスが接触する機会あるいは度合いを多くするとともに、排気加熱装置内を高温にするためである。
この考案のごみの熱分解システムの全体像を示すシステム図である。 図1のシステムで用いる排気加熱装置の別の例を示す部分図である。 図1のシステムで用いる投入装置の他の例を示す部分図である。
図1は、この考案を適用したごみの熱分解システムの一実施形態であり、システム全体の配管系統を示している。この熱分解システム10の中心は、熱分解炉20である。熱分解システム10は、大型施設で集中的に処理する、今までの一般的なごみの処理とは異なり、小型で複数の個所で分散的に処理する、オンサイト処理向けである。そのため、熱分解炉20の容量は、たとえば200〜800リットルほどである。熱分解炉20の炉本体22は筒型であり、上下方向の高さが横方向の幅よりも大きい。
そのような大きさの熱分解炉20の炉本体22は、側壁24が外壁と内壁との二重壁構造であり、それら内外壁の間の空間に、冷却エアあるいは冷却水などの冷却媒体を流すようになっている。炉本体22には、上部部分にごみの投入装置30およびこの考案の一つのポイントとなる排気加熱装置50を備えている。投入装置30は、炉本体22の前側の側壁上部に位置し、また、排気加熱装置50は、後側の側壁上部に位置し、それぞれが炉本体22の内部空間に臨んでいる。
投入装置30は、炉本体22の内部に処理すべきごみを投入するための装置である。投入装置30には、安全性を確保するため、その一部に脆弱な壁面(この脆弱な壁面については、投入装置30ではなく、排気加熱装置50の上部に設けることもできる。)を設けることにより、防爆排気の機能をもつようにすること、また、二重扉の構造にすることにより、投入口を開けたとしても炉本体22の内部が投入装置30を通して外気に開口しないようにすることが好ましい。ごみの投入については、炉本体22の内部温度が熱分解の温度に達した時点で行う。その際、インターロック機構を解除し、外側の上部扉32を開け、ごみを投入装置30の中に入れる。そのごみの投入段階では、投入装置30の内側の下部扉34が閉じたままである。次いで、上部扉32を閉じた後、下部扉34を開いてごみを炉本体22の内部に投入し、投入後に下部扉34を閉じる。
炉本体22の側壁24の部分には、循環ノズルを付属した傾斜ロストル40が複数段にわたり配置されている。そこで、投入されたごみは、それらの傾斜ロストル40に当たりながら落下し、同時に撹拌されて炉本体22の下方へと落下する。落下するごみに対し、傾斜ロストル40は、ごみが循環ノズルと炉本体22の側壁24の内壁面との間にブリッジが生じるのを防ぐことになる。したがって、ブリッジの発生を防止するために、炉本体22の側壁24の内壁面を加工(たとえば、5度ほどの下方傾斜を伴う台形に)することなどの対応は不要である。
炉本体22の内部には、循環ノズルを付属した傾斜ロストル40の下方に、火格子の役割を果たす格子部材60がある。格子部材60は、炉本体22の内部を上部のゾーン26と下部のゾーン28とに区画する。格子部材60は、通常、一層の配置であるが、二層の配置にし、処理すべきごみの特性に応じて格子部材60による隙間の大きさを変えることもできる。
熱分解を行う上部のゾーン26は、格子部材60の下方の下部のゾーン28に比べて大容量である。図の例では、熱分解のための熱を得る主な熱源として、格子部材60の上下に配置した電熱ヒーター70,70を用いている。主な熱源と表現するのは、従的な熱源として、炉本体22の内部からの排気の一部があるからである。そのような従的な熱源を得るために、排気循環回路80がある。
排気循環回路80における、炉本体22への排気の導入口は、傾斜ロストル40に付属した循環ノズル(および下部のゾーン28に配置した循環ノズル)である。また、炉本体22の上部の排気口82は、投入装置30から離れた側に位置し、炉本体22内部の上部のゾーン26に臨んでいる。そのような排気口82に対し、この考案では、排気加熱装置50を直接的に連結する。
排気加熱装置50は、縦長のケーシング52を備え、そのケーシング52の下端が炉本体22の排気口82に直接連通するように炉本体22に連結される。縦長のケーシング52の内部には、多段にわたって電熱ヒーター57が配置されている。それらの電熱ヒーター57により、ケーシング52の内部は、炉本体22内部の上部のゾーン26よりも高温(たとえば、650℃〜950℃)になる。そのため、炉本体22からの排気、つまりミスト化した熱分解ガスは、ケーシング52の中でさらに分解され、臭気や煤塵が除去低減される。その結果、スケールが発生するが、そのスケールの多くは、高温のために電熱ヒーター57やケーシング52に付着せず、排気口82から炉本体22の内部に落下する。
図1に示す実施形態では、ケーシング52の下方部寄りにグリッド53を設け、その上にセラミックスボールの充填層54を配置している。充填層54は、下方部の互いに隣り合う二つの電熱ヒーター57,57の間に位置し、それら電熱ヒーター57,57の熱を受けて高温状態になる。ケーシング52の中を下方から上方に向かう排気は、高温状態の充填層54のセラミックスボール間の隙間を通過することから、セラミックスボールと密に接触し、反応を促進することになる。それにより、充填層54は、排気がもつ臭気や煤塵を除去し、層中にスケールを有効に保持する。そのような充填層54に付着したスケールを取り除くため、充填層54に運動エネルギーを与えるスケール除去手段56がある。スケール除去手段56としては、ギヤードモーターにより回転する撹拌ブレード、あるいは、充填層54中に配置した振動部材を用いることができる。排気加熱装置50のケーシング52の開口が炉本体22の排気口82に直接的に臨んでいることから、除去されたスケールは、排気口82から炉本体22の内部に落下する。言うなれば、排気加熱装置50は、熱分解の反応ガスである排気を処理し、排気の臭気や煤塵を取り除く機能と、発生したスケールを除去し炉本体22に戻すメンテナンスの機能との両方を果たしている。
さらにまた、図1に示す実施形態では、格子部材60の下方の炉本体22の底部にも、炉底電熱ヒーター700を配置している。炉底電熱ヒーター700は、格子部材60の下方の下部のゾーン28を上部のゾーン26よりも高温(たとえば、700℃〜900℃)にする。そのため、格子部材60を通して炉底に堆積した熱分解による残渣中の未分解有機成分は、その高い温度によりさらに分解し減容する。そのような残渣のさらなる分解には、炉底電熱ヒーター700のほか、その炉底電熱ヒーター700に近接する炉底のセラミックスキャスター702も寄与する。セラミックスキャスター702は、加熱により遠赤外線を発生し、分解をさらに促進することになる。なお、熱分解炉20は、炉本体22の下部壁面の部分に、内部を点検する点検口23、およびパウダー化した残渣を取り出す残渣排出口25を備えている。
次に、熱分解炉20および排気加熱装置50を取り巻く配管系について説明する。配管系の一つは、熱分解炉20の炉本体22を冷却するための冷却配管系90である。冷却配管系90の冷却媒体はエアである。そのエアの発生源は空冷ファン92である。空冷ファン92からの冷却エアは、二重壁構造の炉本体22の側壁24の一方側から内外壁の間の空間に入り、側壁24を全体的に冷却する。冷却エアからすれば、側壁24からの熱により高温エアになる。その高温になった冷却エアは、側壁24の反対側から外部配管93に流れ出る。外部配管93は、白煙防止装置94に連絡し、排気加熱装置50を通過した後の排気(排気ガス)に混合し、外気に放出する排気の白煙化を抑制する。
もう一つの配管系は、排気加熱装置50を通った排気の一部を炉本体22に戻すための排気循環回路80、およびそれに付属する配管である。排気循環回路80の駆動源は排気循環インバータファン84である。その排気循環インバータファン84は、排気加熱装置50のケーシング52上部の排気出口86に連絡するが、排気出口86から出る排気は高温であるため、それによる熱トラブルを未然に避けるため、排気出口86と排気循環インバータファン84との間に排気冷却サイクロン88を配置する。その排気冷却サイクロン88は、高温な排気を冷却するほか、排気に含まれる塵埃を除塵する。排気冷却サイクロン88による冷却および除塵の作用を受けた排気は、排気循環インバータファン84によって、一部が炉本体22の側壁24の部分の循環ノズルを通して炉本体22の内部に導入される。また、付属した流量調整ダンパー89の作用により、白煙防止装置94を通して外気に放出される。
図1に示す実施形態について、この考案の考え方の範囲内でいろいろな変更を行うことができる。たとえば、より簡易的な排気加熱装置50′として、図2に示すように、図1の排気加熱装置50における充填層54およびスケール除去手段56を省略することができる。
また、処理すべきごみを投入する投入装置として、対称的な上部扉32および下部扉34をもつ投入装置30に代えて、図3に示すように、扉の開閉を回転式に行う投入装置30′を用いることができる。回転式に扉を開閉することは、すでに知られていることであり、扉の開閉機構などが簡単であるという利点がある。図3の投入装置30′では、炉本体22の上部一側に回転扉のセンターシャフト310を配置し、そのセンターシャフト310に対して、L型の回転扉320を支持するようにしている。L型の回転扉320は、上部回転扉320aと側部回転扉320bとが一体となり、L型を形作っている。そのようなL型の回転扉320の周囲のケーシングは断面円型である。そのケーシングは、1/4円型の三つのケーシング部分を含み、炉本体22の内部に臨む1/4円の部分は開放状態にある。
三つのケーシング部分を見ると、互いに対向し合うケーシング部分331,332は、炉本体22に対して固定であり、炉本体22の内部に対して一番遠い、1/4円型ケーシング部分340が一端341を中心に開閉する。また、その一端341に対向する炉本体22の上部に投入シューター350がある。投入シューター350は、投入されるごみを炉本体22の内部に落とすガイド板であり、くしの歯のように隣り合う部分が互いに分割された形態である。そのような分割形態は、排気(排気ガス)の動きあるいは抜きをスムーズにする上で有効である。
投入装置30′は、電動あるいは手動により操作駆動する。ごみを投入する際、まず、扉であるケーシング部分340を開放する。その開放の時点において、L型の回転扉320が炉本体22の開口を閉じている。ケーシングの中には、3/4円(正しくは、3/4円筒)ほどのごみ投入スペースがある。そのスペースにごみを入れた後、扉であるケーシング部分340を閉じ、L型の回転扉320を反時計回りの矢印方向に回転して、ごみを炉本体22の内部に投入する。この投入時には、L型の回転扉320は、図3に破線で示す状態である。
L型の回転扉320は、正逆の両方向に回転駆動することができる。重量が重いごみについては反時計回り、重量の軽いごみについては時計回りとし、駆動モータの負荷を軽減することができる。この点、手動の操作の場合でも同様である。時計回りの場合には、ごみを高所から投入することになり、ごみは撹拌されながら炉本体22の下方の格子部材60上に落ちていく。
さらにまた、図1に示す実施形態では、排気出口86と排気循環インバータファン84との間に排気冷却サイクロン88を配置しているが、その排気冷却サイクロン88を省略することもできる。排気冷却サイクロン88を用いない場合、排気出口86と排気循環インバータファン84を直接連絡することになる。そのような連絡配管の長さをたとえば2mぐらいとることにより、たとえば、排気は300〜400℃ほど減温する。減温の大きさは外気温度によるが、外気の低い寒冷地では、排気冷却サイクロン88を用いる場合と、用いない場合とを選択することができる。
10 ごみの熱分解システム
20 熱分解炉
22 炉本体
24 側壁
26 上部のゾーン
28 下部のゾーン
30,30′ 投入装置
32 上部扉
34 下部扉
320 L型の回転扉
40 循環ノズル付き傾斜ロストル
50,50′ 排気加熱装置
52 ケーシング
54 充填層
56 スケール除去手段
57 電熱ヒーター
60 格子部材
70 電熱ヒーター
700 炉底電熱ヒーター
80 排気循環回路
82 排気口
84 排気循環インバータファン
86 排気出口
88 排気冷却サイクロン
90 冷却配管系

Claims (7)

  1. ごみを熱分解する熱分解炉と、熱分解炉からの排気を処理する排気加熱装置とを備える、ごみの熱分解システムであって、
    前記熱分解炉は、処理すべきごみを投入する投入口をもつ炉本体と、その炉本体の内部にあり、炉本体の内部を上部のゾーンと下部のゾーンとに区画する格子部材と、前記上部のゾーンに臨み、炉本体の排気の出口となる排気口とを備え、しかもまた、
    前記排気加熱装置は、前記熱分解炉の排気口に連絡するケーシングと、そのケーシングの内部にあり、ケーシングの内部を前記上部のゾーンより高い温度に加熱する加熱源とを備え、その加熱源に付着するスケールは加熱源の高い温度により自然と剥離可能であり、
    前記熱分解炉の排気口と前記排気加熱装置のケーシングとの関係について、前記排気加熱装置のケーシングの中で前記自然剥離したスケールが、前記排気口から前記炉本体の内部に落下するように構成したことを特徴とする、ごみの熱分解システム。
  2. 前記排気加熱装置のケーシングの内部には、前記加熱源に隣接し、通過する排気との接触面積を増やし、反応を促進する充填層と、その充填層に付着したスケールを取り除くスケール除去手段とをさらに備え、前記スケール除去手段によって取り除いたスケールは、前記自然剥離したスケールと同様、前記排気口から前記炉本体の内部に落下する、請求項1のごみの熱分解システム。
  3. 前記炉本体には排気の導入口があり、前記排気加熱装置のケーシングには、前記排気口から離れた側に排気出口があり、それら排気出口と排気の導入口とを連絡する排気循環回路があり、その排気循環回路により、排気加熱装置を通った排気の一部を炉本体に戻し、ごみの熱分解のための熱源に用いる、請求項1あるいは2のごみの熱分解システム。
  4. 前記熱分解炉は、熱分解のための熱を得る熱源として電熱ヒーターを備え、しかもまた、前記排気加熱装置は、加熱源として電熱ヒーターを備える、請求項1あるいは2のごみの熱分解システム。
  5. 前記格子部材の下方の炉本体の底部には、炉底電熱ヒーターがあり、その炉底電熱ヒーターにより、前記下部のゾーンを前記上部のゾーンよりも高温にし、前記格子部材を通して炉底に堆積した熱分解による残渣中の未分解有機成分をさらに分解し減容する、請求項1あるいは2のごみの熱分解システム。
  6. 前記炉本体は、内壁と外壁とを含む二重壁構造であり、それら内壁と外壁との間の空間に冷却媒体を流すようになっている、請求項1あるいは2のごみの熱分解システム。
  7. 前記排気循環回路には、前記排気出口に続いて、排気冷却装置があり、その排気冷却装置を通った排気が排気循環ファンを通り、前記炉本体に戻るようになっている、請求項3のごみの熱分解システム。
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