JP3233278U - 調理器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 グリル上で焼かれた食品を焼き網から見栄えよく分離するためのグリル用調理器具を提供すること。【解決手段】 本考案の調理器具140は、グリル100上で焼かれた食品130を剥がすために使用され、グリル100の焼き網の横桟120に適合するサイズの凹部を備える先端部140cと、柄木が取り付けられた取っ手部140aと、先端部と取っ手部との間に延びた金属製の接続部140bとを含んでいる。先端部の凹部は、対となった突起の間に形成され凹部の基部から突起の先端にかけて薄くなるテーパーが形成され、凹部の食品130に近い側の内側縁部には、面取り加工が施されている。【選択図】 図1
Description
本考案は、グリル上で焼かれた食品を焼き網から見栄えよく分離するための調理器具に関する。
焼き魚などを焼く場合には、ガスまたは電気を熱源とし、焼き魚を載せる焼き網と、焼き魚などの加熱食品から落ちる焼き汁を受けるグリルパンとを含むグリルが用いられる。食品をグリル上で焼くときには、加熱された食品から焼き汁が落ち、それが焼き網に付着して加熱されることにより、焼き網に焼き汁に含まれるタンパク質が加熱された食品と共に熱凝着することで、加熱食品が焼き網にくっつく現象が発生する。
このような焼き網への付着は、魚類ばかりではなく肉にも発生する。魚類の場合、薄い皮が身を覆っているため、焼き網に付着した焼き魚を焼き網から持ち上げようとすると、焼き網に付着した皮が焼き魚から剥がれ、見栄えが悪くなることがしばしば発生する。また、肉類には皮はないが、加熱された肉が焼き網に付着して肉が裂けてしまう場合もある。
このような皮の剥がれや裂けを防止するために例えば焼き網に油を塗る、酢を塗る、魚に飾り塩を振る、焼き網に例えばフッ素樹脂コーティングをするなどの方法も知られているが、都度油を塗るなどの手間がかかるし、肉類には飾り塩などは使わない。また、フッ素樹脂コーティングは、後始末などに気を付けないと長期間の使用により、フッ素樹脂が剥げ、役立たなくなるという問題もある。
これまで焼き魚と言った加熱食品を取り扱うためのターナーとして知られる料理器具が提案されている。例えば、実用新案登録第3209984号公報(特許文献1)には、魚料理を食する時に食べやすくする魚食用トングセットが記載されている。また、登録実用新案第3003414号公報(特許文献2)には、焼き網上の焼き魚を焼き網から剥離するために、焼き網の間隔に対応する突起を設けた焼き魚剥離器が記載されている。さらに、特開2005−58708号公報(特許文献3)には、柄から先端までを曲げ複数の板状に延びた部分を有する万能菜箸ターナーが記載されている。さらに特許第4341854号明細書(特許文献4)には、こびり付きをはがれ易くする金網が記載されている
これまで上記従来技術が知られているものの、焼き魚を焼き網から皮を剥がすことなく見栄えよく分離するための調理器具が必要とされていた。
本考案は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、本考案の実施形態によれば、
グリル上で焼かれた食品を剥がすための調理器具であって、
グリルの焼き網の横桟に適合するサイズの対となった突起の間に形成された凹部を備える先端部と、
柄木が取り付けられた取っ手部と、
前記先端部と取っ手部との間に延びた金属製の接続部と
を含む調理器具が提供される。
グリル上で焼かれた食品を剥がすための調理器具であって、
グリルの焼き網の横桟に適合するサイズの対となった突起の間に形成された凹部を備える先端部と、
柄木が取り付けられた取っ手部と、
前記先端部と取っ手部との間に延びた金属製の接続部と
を含む調理器具が提供される。
前記先端部の前記凹部は、前記凹部の基部から突起の先端にかけて薄くなるテーパーが形成され、前記凹部の前記食品に近い側の内側縁部には、面取り加工が施されている。
前記突起の幅は、前記横桟の間隔より狭くされている。
前記接続部には、前記食品の方に取っ手部が配置されるような角度が付されている。
本考案によれば、焼き魚、精肉などの加熱食品を見栄えよく効率的に焼き網上で取り扱うことができるグリル用調理器具が提供できる。
以下、本考案を実施形態により説明するが、本考案は、実施形態に限定されるものではない。図1は、本実施形態の調理器具の使用態様を示した図である。グリル100は、グリルパン110上に焼き網120を載せた構成を有しており、普通にガスレンジや電気レンジなどで使用されるグリル100である。焼き網120は、グリルパン110の大きさに適合する矩形のステンレス針金枠の間にステンレス針金120aが横方向に複数差し渡され、横桟を形成する形状とされている。
焼き網120上には、焼き魚の具体例として真アジ130が乗せられている。真アジ130は、グリル100により調理された後、ガスレンジなどからグリル100が引き出され、焼き網120から剥がされて、皿などに盛り付けられる。
図1には、本実施形態の調理器具140が示されている。本実施形態の調理器具140は、グリル100の一方から真アジ130の下部に差込まれ、焼き網120に熱凝着した真アジ130を焼き網120から剥がすところが示されている。
本実施形態の調理器具140は、ステンレス針金120aの間隔よりも細い対となった突出部を備えた先端部を備えている。この対となった突出部の間には凹部140eが形成されている、この凹部140eは、焼き網120のステンレス針金120aの太さにフィットし、焼き網120のステンレス針金120aに沿って調理器具140を移動自在としている。
本実施形態の調理器具140を使用する際には、まず調理器具140の先端部140cを真アジ130から離れた位置で真アジ130の熱凝着した焼き網120のステンレス針金120aに差込む。次いで、調理器具140をステンレス針金120aに沿って矢線Aで示すように真アジ130の方に向かって移動させる。
調理器具140が熱凝着した皮の部分に沿って移動することで、熱業釈した部分を選択的に剥がしてゆく。このため、熱凝着した箇所以外には、真アジ130の皮には剥離方向の力が加わらず、皮が良好に保持されるので焼き魚として真アジ130の見栄えが良くなる。また、剥離時には、図1を見ても理解されるように焼き網120に熱凝着した皮を魚の方に寄せる方向の力が選択的に加えられるので、より効率的に真アジ130を剥がすことができる。
さらに調理器具140は、真アジ130が熱凝着している焼き網120の部分にわたって、連続的して複数回同様の操作を繰り返して真アジ130を焼き網120から剥がしている。この操作は、焼き網120のステンレス針金120aなどで形成された横桟に沿って効率的に滑らせるだけで行われるので、無駄な力を掛けることなく、効率的に行うことができる。
図2は、本実施形態の調理器具140を詳細に示した図である。図2(a)は側面図であり、図2(b)は上面図である。なお、図2は、本考案の説明のために示しており、必ずしも実際の調理器具140の寸法を再現しているものではない。本実施形態の調理器具140は、概ねフォークに類似した外観を備え、手が熱くならないように、また持ちやすくするための柄木を備える取っ手部140aと、対となった突起により形成される凹部140eを備える先端部140cと、取っ手部140aと、先端部140cとの間に延びた、例えばステンレススチールなど金属製の接続部140bとを含んでいる。具体的に寸法を説明すると、取っ手部140aの長さは、約55mm、柄木の端部から図2(a)の屈曲部までの長さを接続部140bの長さと定義すると、この長さが約25mm、屈曲部から先端部140cまでの長さが約80mm程度である。
取っ手部140aと、先端部140cとの間に延びた接続部140bには、先端部140cから見て真アジ130のある方向、すなわち焼き網120から離れる方向に取っ手部140aを位置決めすることができるように角度がつけられている。この角度は、約150°(水平面からの持ち上がり角度で、約30°程度とすることができる。この角度により焼き網120と利用者の手との間に距離を形成し、利用者の手が加熱された焼き網120に触れないようにしている。なお、接続部140bの角度および各部分の寸法は、利用者の使い勝手やグリルのサイズに応じて適宜設定することができる。
図2(b)は、調理器具140の上面図を示しており、先端部140cに形成された凹部140eの対となった突起は、概ね2−3mmの幅を備え、突起の先端部は、丸みを帯びた形状とされている。また、対となった突起の間に形成された凹部140eは、概ね10mm程度の深さを備え、凹部140eの焼き魚に接触する側の内側部分に面取り加工がされている。この面取り加工は、焼き魚の皮を剥がす方向に持ち上げる力が調理器具140の移動に応じて次第に大きくなるように発生させる機能を付与する。
先端部に形成される凹部140eは、焼き網120の横桟に適合するサイズとされており、具体的なサイズは、凹部140eの基部が1.5Rの円弧、凹部140eを形成する突起の内側縁部の間隔が先端部で5mm、突起の先端部分の幅が、約2−3mmであり、横桟の間隔よりも細く形成されている。さらに凹部140eは、先端から円弧上の基部までの深さを約18mm程度とすることができる。
これらのサイズは、例示的なものであり、焼き網120の形状や焼き魚などの加熱食品の種類に応じて適宜選択することができる。また、先端部の凹部140eは、先端に向かって順次厚さが薄くなる方向にテーパーが付されており、テーパーは、接続部140b側から先端部にかけて厚さ約2mmから約0.5mmの傾斜が付くように形成されている。
図3は、本実施形態の調理器具140が、焼き網120のステンレス針金120aの箇所にセットされた時の概略的配置を示す。焼き網120のステンレス針金120aの間に調理器具140の先端の凹部140eがセットされ、調理器具140が左右方向に移動しないようにされる。また、凹部140eの基部にある円弧がステンレス針金120aに当接し、ステンレス針金120aに沿った矢線B方向へのスムーズな移動を可能とする。さらに、凹部140eのテーパーおよび面取り加工により、ステンレス針金120aに付着した皮には移動量に対応する剥がし力が局部的に加えられる。この結果、焼き魚の皮は、魚の身からはがれずに身に付いたまま剥がすことができる。
図4は、本実施形態の調理器具140が焼き網120上の真アジ130を剥がす際の動作を説明する概略図である。利用者は、図4に示すように、グリル100を引出し、グリル100の手前側から調理器具140の凹部140eをステンレス針金120aにセットする。その後、利用者は、図4の矢線Bの方向に調理器具140を滑らせる。この時、調理器具140の先端部は、ステンレス針金製の横桟に沿って矢線Cで示すようにスムーズに真アジ130の方向に移動する。
先端部が真アジ130に接触した後、凹部140eに形成されたテーパーおよび面取り加工によりステンレス針金120aから調理された真アジ130が剥がされて行く。この時、接続部140bには、紙面上側に曲がる方向に角度がつけられているので利用者は、安心してグリル100の奥側に向かって手を移動させることができる。
この動作を、焼き魚である真アジ130が焼き網120に接している範囲で繰り返すことにより、完全に焼き魚が焼き網120から剥がされる。本実施形態では、複数回、調理器具140を手前側から奥側へと移動させる処理が必要となるが、凹部140eがしっかりと横桟に係合し、スムーズな移動が可能となるので、作業の効率は低下することはない。
なお、本考案は、真アジ130ばかりではなく、太刀魚、イワシ、鯖、鰆、アナゴなど皮の柔らかい魚類、塩鮭、鱈、鰈、鰤、ハマチ、勘八、シマアジなどの切り身魚一般の他、グリル100により調理できる限り、エビ、蛸、蟹といった魚介類の他、肉類に対しても使用することができる。本考案の調理器具は、食品の形状に関わらず、焼きあがった魚などが焼き網にくっついて困った時に使用することで、焼き網から加熱食品がきれいに剥がせるという利点がある。
以上、本考案を実施形態に基づいて説明した来たが、本考案は実施形態に限定されることは無く、本考案の作用効果が奏される限り、本考案の範囲に含まれる。
100…グリル
110…グリルパン
120…焼き網
120a…ステンレス針金
130…真アジ
140…調理器具
110…グリルパン
120…焼き網
120a…ステンレス針金
130…真アジ
140…調理器具
Claims (4)
- グリル上で焼かれた食品を剥がすための調理器具であって、
グリルの焼き網の横桟に適合するサイズの対となった突起の間に形成された凹部を備える先端部と、
柄木が取り付けられた取っ手部と、
前記先端部と取っ手部との間に延びた金属製の接続部と
を含む調理器具。 - 前記先端部の前記凹部は、前記凹部の基部から突起の先端にかけて薄くなるテーパーが形成され、前記凹部の前記食品に近い側の内側縁部には、面取り加工が施された、請求項1に記載の調理器具。
- 前記突起の幅は、前記横桟の間隔より狭い、請求項1または2に記載の調理器具。
- 前記接続部には、前記食品の方に取っ手部が配置されるような角度が付されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の調理器具。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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