JP3233103U - ロボット関節アクチュエータ - Google Patents
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Abstract
【課題】ロボット関節アクチュエータを構成するシリンダに内蔵されるピストンを回転運動させることにより、円滑作動と正確なブレーキ機能を実現し、ロボット腕、ロボット下肢の関節として適用され、正確かつ精緻な関節機能を発揮することができるロボット関節アクチュエータを提供する。【解決手段】流体圧シリンダは、筒状のシリンダチューブと、該シリンダチューブの一方の開口端部に取り付けられたヘッドプレートと、他方の開口端部に取り付けられたアウトプレートとを備え、前記シリンダチューブ内には、前記アウトプレートから前記シリンダチューブ内に差し込まれた流体圧ピストン回転駆動ネジシャフトに回転自在に取り付けられた流体圧ピストンと、該流体圧ピストンに接続された外部出力用の回転ピストンが内蔵されていることを特徴とするロボット関節アクチュエータ111。【選択図】図35
Description
この考案は、ロボット腕、ロボット下肢の関節として適用され、正確かつ精緻な関節機能を発揮することができるロボット関節アクチュエータに関するものである。
近時の産業の発展にともない、各種生産工場、製造工場の技術水準が高度化し、作業工程も複雑化しており、人の作業を代替する手段として、様々な産業用ロボットが利用されてきている。その中でも、製造現場で利用される産業用ロボットとして多軸・多関節の制御式ロボット腕があり、高度な反復行動や正確かつ精緻な作業が実現でき、産業上の重要な役割を担うようになっている。
また、上記のロボット腕に限らず、二足歩行ロボット等の人体を模したロボットや、人体の一部分の機能を備えたものとして例えばロボット下肢も提案されている。
また、上記のロボット腕に限らず、二足歩行ロボット等の人体を模したロボットや、人体の一部分の機能を備えたものとして例えばロボット下肢も提案されている。
上記ロボット腕、ロボット下肢は、軸方向回転動作と左右振り動作が主な機能となっており、人体を動作モデルとして、複数の関節部分が連結した動きを備えている。そして、この関節の機構こそがロボット腕、ロボット下肢の動作における最も重要な機構であって、この関節部分の機構の開発が盛んに行われており、油圧シリンダ、空気圧シリンダ、電動シリンダ等を備えたロボット関節アクチュエータが提案されてきている。
例えば、特開2009−233790号公報(特許文献1参照)には、一つの駆動手段が設けられた固定部材と、前記固定部材に固定ヒンジ部を介して一端が接続され、前記駆動手段によって前記固定ヒンジ部を中心として回動される基端部材と、前記基端部材の他端側に設けられた第1ヒンジ部に一端が接続されて前記第1ヒンジ部を中心に回動可能に配置された中間部材と、前記中間部材の他端側に設けられた第2ヒンジ部に一端が接続されて前記第2ヒンジ部を中心に回動可能に配置された先端部材と、前記基端部材と、前記中間部材と前記先端部材の少なくともいずれか一方とを連結するとともに、前記駆動手段の押圧力を前記基端部材と前記連結された部材とに分配して伝達する第1リンク部材と、前記基端部材と前記先端部材とを連結し、前記中間部材の回動に連動して前記先端部材を前記第2ヒンジ部回りに回動させる第2リンク部材と、を備え、一つの前記駆動手段により、これら基端部材、中間部材及び先端部材の3つの可動部材が、前記固定ヒンジ部、前記第1ヒンジ部及び前記第2ヒンジ部の3つのヒンジ部回りにそれぞれ回動される構成とされていることを特徴とするロボットの関節構造が開示されている。
また、特開平8−219116号公報(特許文献2参照)においては、シリンダに内蔵されるピストンを物理的な接触により停止させるブレーキ装置として、エァーシリンダのピストンロッドの外周にブレーキ部材を取り付け、該ブレーキ部材がピストンロッド中心から偏心した点を中心として回転できるようにしたブレーキ装置に於て、該ブレーキ部材をピストンロッド外周に部分的に接させることにより該ブレーキ部材の回転に平行な反力の大半を取り除き直角な反力を増大させ、且つ、該ブレーキ部材を電磁ソレノイドで操作することを特徴としたエァーシリンダ用緊急停止装置が開示されている。
また、特開平3−223506号公報(特許文献3参照)においては、流体圧シリンダに内蔵されるピストンの往復運動を、双方エア送り込みポートを同時に加圧して減速させるの停止装置として、シリンダと、該シリンダ内を往復移動するピストンと、該ピストンにより区分けされる排気室及び加圧室と、ピストンに連設されるロッド及び該ロッド内部へ出入りし、且、ピストンに螺合するネジ付回転軸と、該ネジ付回転軸に備えるブレーキ手段と排気室及び/又は加圧室へ作動空気を供給する空気圧給排手段と、排気室及び加圧室と空気圧給排手段との間に介在させる減速手段とから構成された中間位置停止空気圧シリンダ装置が開示されている。
上記特許文献1のように、ロボット関節アクチュエータとして適用される電動シリンダは、電気モータを使用して回転制御する設計が主であり、電力事情の安定した昨今の製造現場においては主なロボット関節アクチュエータとして大きな役割を果たしているものである。しかし、前記電動シリンダはその性質上、防水・防爆機能を付随させることが困難であった。
また、特許文献2のようにシリンダに内蔵されるピストンを物理的な接触により任意の中間位置で停止させる場合、物理的な接触による部品の摩耗が生じるため、耐久性に乏しく、交換修理などのコストがかさむ傾向にある。
さらに特許文献3のように、双方エアポートの同時加圧によるピストンの停止についても、ピストンの往復運動を前提としているため、ピストンの往復運動に伴い慣性が働くため、物理的接触を伴わない双方エア加圧方式ではピストンの停止位置にムラが生じて正確性に欠けるものとなっていた。
さらに、電動シリンダに限らず、現在の主なロボット関節アクチュエータに適用されるシリンダは、いわゆる直線運動式のものであり、シリンダ内のピストンの往復運動を前提としており、小ストロークで高出力を得ることが困難でもあった。
また、特許文献2のようにシリンダに内蔵されるピストンを物理的な接触により任意の中間位置で停止させる場合、物理的な接触による部品の摩耗が生じるため、耐久性に乏しく、交換修理などのコストがかさむ傾向にある。
さらに特許文献3のように、双方エアポートの同時加圧によるピストンの停止についても、ピストンの往復運動を前提としているため、ピストンの往復運動に伴い慣性が働くため、物理的接触を伴わない双方エア加圧方式ではピストンの停止位置にムラが生じて正確性に欠けるものとなっていた。
さらに、電動シリンダに限らず、現在の主なロボット関節アクチュエータに適用されるシリンダは、いわゆる直線運動式のものであり、シリンダ内のピストンの往復運動を前提としており、小ストロークで高出力を得ることが困難でもあった。
そこで本考案は、上述の既存の動力シリンダが内包していた問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、ロボット関節アクチュエータを構成するシリンダに内蔵されるピストンを回転運動させることにより、円滑作動と正確なブレーキ機能を実現し、ロボット腕、ロボット下肢の関節として適用され、正確かつ精緻な関節機能を発揮することができるロボット関節アクチュエータを提供することにある。
すなわち、本考案に係るロボット関節アクチュエータは、流体圧シリンダからなるロボット関節アクチュエータであって、前記流体圧シリンダは、筒状のシリンダチューブと、該シリンダチューブの一方の開口端部に取り付けられたヘッドプレートと、他方の開口端部に取り付けられたアウトプレートとを備え、前記シリンダチューブ内には、前記アウトプレートから前記シリンダチューブ内に差し込まれた流体圧ピストン回転駆動ネジシャフトに回転自在に取り付けられた流体圧ピストンと、該流体圧ピストンに接続された外部出力用の回転ピストンが内蔵されており、前記アウトプレートに設けた流体送り込み正転ポートから前記シリンダチューブ内に流体を送り込んで加圧すると、前記流体圧ピストンが前記流体圧ピストン回転駆動ネジシャフトのネジ形状に沿って回転しながら前記シリンダチューブ内を前進するとともに、前記流体圧ピストンに接続された回転ピストンを回転させ、前記シリンダチューブの前記ヘッドプレート側の周壁に設けた流体送り込み逆転ポートから前記シリンダチューブ内に流体を送り込んで加圧すると、前記流体圧ピストンが前記流体圧ピストン回転駆動ネジシャフトのネジ形状に沿って回転しながら前記シリンダチューブ内を後退するとともに、前記流体圧ピストンに接続された回転ピストンを逆方向に回転させ、前記流体送り込み正転ポートと前記流体送り込み逆転ポートを同時に閉止することにより、前記流体圧ピストンを前記シリンダチューブ内の任意の中間位置に停止させて前記回転ピストンの回転位置を任意の位置で停止することができるようにしたことを特徴とするものである。
本考案に係るロボット関節アクチュエータにおいて、前記流体圧ピストンが、前記流体圧ピストン回転駆動ネジシャフトと対応する位置に流体圧ピストン回転駆動ネジナットを備えるとともに、前記流体圧ピストン回転駆動ネジナットのネジ山の頂部と前記流体圧ピストン回転駆動ネジシャフトのネジ山の頂部とを近接させることで、前記流体圧ピストン回転駆動ネジナットと前記流体圧ピストン回転駆動ネジシャフトの双方のネジ形状から形成される略菱形の中空部に、流体圧ピストン回転駆動ネジボウルを複数配置することにより、前記流体圧ピストンが前記流体圧ピストン回転駆動ネジシャフトのネジ形状に沿って回転しながら前進または後退する際の摩擦を低減させ、エネルギー効率を高めたことをも特徴とするものである。
本考案に係るロボット関節アクチュエータにおいて、前記回転ピストンは、長さ方向の中央部分に中央フランジ部を形成するとともに、前記中央フランジ部から前記ヘッドプレート側に形成した露出先端部と、前記中央フランジ部から前記流体圧ピストン側に形成した接続端部とからなり、前記回転ピストンは、前記ヘッドプレートの前記シリンダチューブ内側に回転自在に取り付けられ、前記流体圧ピストンは、前記回転ピストンと対応する位置に流体圧ピストン軸受けベアリングを備えるとともに、前記流体圧ピストン軸受けベアリングには係合溝を設けてあり、前記回転ピストンの接続端部の周壁に設けた係合突起が、前記流体圧ピストン軸受けベアリングの係合溝に係合することにより、前記流体圧ピストンが回転しながら前進または後退する際に前記係合溝に係合した前記係合突起を介して、前記回転ピストンが前記流体圧ピストンの回転運動と連動して回転するようにしたことをも特徴とするものである。
本考案に係るロボット関節アクチュエータにおいて、前記流体送り込み正転ポートまたは前記流体送り込み逆転ポートから前記シリコンチューブ内に送り込まれる流体が空気からなる空気圧式または油分からなる油圧式であることをも特徴とするものである。
本考案のロボット関節アクチュエータは、流体圧シリンダからなり、該流体圧シリンダのシリンダチューブ内に、回転しながら前進または後退の往復運動を行うことができる流体圧ピストンと、前記流体圧ピストンの回転運動と連動して回転する回転ピストンとを備えてなるものである。前記シリンダチューブ内に流体を送り込んで加圧した際には、前記流体圧ピストンは、回転しながら前進または後退し、その回転運動を前記回転ピストンに伝えることにより、微小の回転であっても高トルクを実現することができる。
また、流体に空気圧式または油圧式を採用してあり、電動シリンダでは困難な防水・防爆機能も問題なく付随させることができ、安心・安全に運用することができる。
さらに、前記流体圧ピストンの前進または後退の運動が、回転運動を伴うものとしたことにより、前記シリンダチューブ内への流体の送り込みを停止させた際に、前記流体圧ピストンの前進または後退を直ちに停止させることができる。したがって、前記流体圧ピストンを任意の中間位置において停止位置のずれを生じさせることなく直ちに停止させることができ、前記流体圧ピストンに接続された回転ピストンの回転運動を非常に高精度に回転制御することができる。
また、流体に空気圧式または油圧式を採用してあり、電動シリンダでは困難な防水・防爆機能も問題なく付随させることができ、安心・安全に運用することができる。
さらに、前記流体圧ピストンの前進または後退の運動が、回転運動を伴うものとしたことにより、前記シリンダチューブ内への流体の送り込みを停止させた際に、前記流体圧ピストンの前進または後退を直ちに停止させることができる。したがって、前記流体圧ピストンを任意の中間位置において停止位置のずれを生じさせることなく直ちに停止させることができ、前記流体圧ピストンに接続された回転ピストンの回転運動を非常に高精度に回転制御することができる。
本考案のロボット関節アクチュエータの実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。
なお、図において、一点鎖線は後述の流体圧ピストンおよび回転ピストンの回転軸を示すものである。
図1ないし図22は、本考案のロボット関節アクチュエータの第1の実施例を示すものである。
図1ないし図3に示すように、本考案のロボット関節アクチュエータ11は流体圧シリンダ21からなり、前記流体圧シリンダ21は、筒状のシリンダチューブ71と、該シリンダチューブ71の一方の開口端部に取り付けられたヘッドプレート部分31と、他方の開口端部に取り付けられたアウトプレート部分61とを備えている。
なお、図において、一点鎖線は後述の流体圧ピストンおよび回転ピストンの回転軸を示すものである。
図1ないし図22は、本考案のロボット関節アクチュエータの第1の実施例を示すものである。
図1ないし図3に示すように、本考案のロボット関節アクチュエータ11は流体圧シリンダ21からなり、前記流体圧シリンダ21は、筒状のシリンダチューブ71と、該シリンダチューブ71の一方の開口端部に取り付けられたヘッドプレート部分31と、他方の開口端部に取り付けられたアウトプレート部分61とを備えている。
そして、前記シリンダチューブ71内には、前記アウトプレート部分61から前記シリンダチューブ71内に差し込まれた流体圧ピストン回転駆動ネジシャフト65に回転自在に取り付けられた流体圧ピストン52と、該流体圧ピストン52に接続された外部出力用の回転ピストン41が内蔵されている。
前記アウトプレート62に設けた流体送り込み正転ポート63から前記シリンダチューブ71内に流体Aを送り込んで加圧すると、前記流体圧ピストン52が前記流体圧ピストン回転駆動ネジシャフト65のネジ形状に沿って回転しながら前記シリンダチューブ71内を前進するとともに、前記流体圧ピストン52に接続された前記回転ピストン41を回転させるようにしてある。
前記アウトプレート62に設けた流体送り込み正転ポート63から前記シリンダチューブ71内に流体Aを送り込んで加圧すると、前記流体圧ピストン52が前記流体圧ピストン回転駆動ネジシャフト65のネジ形状に沿って回転しながら前記シリンダチューブ71内を前進するとともに、前記流体圧ピストン52に接続された前記回転ピストン41を回転させるようにしてある。
また、前記シリンダチューブ71の前記ヘッドプレート部分31側の周壁に設けた流体送り込み逆転ポート72から前記シリンダチューブ71内に流体Aを送り込んで加圧すると、前記流体圧ピストン52が前記流体圧ピストン回転駆動ネジシャフト65のネジ形状に沿って回転しながら前記シリンダチューブ71内を後退するとともに、前記流体圧ピストン52に接続された前記回転ピストン41を逆方向に回転させるようにしてある。
なお、前記流体送り込み正転ポート63と前記流体送り込み逆転ポート72を同時に閉止することにより、前記流体圧ピストン52を前記シリンダチューブ71内の任意の中間位置に停止させて前記回転ピストン41の回転位置を任意の位置で停止することができる。
なお、前記流体送り込み正転ポート63と前記流体送り込み逆転ポート72を同時に閉止することにより、前記流体圧ピストン52を前記シリンダチューブ71内の任意の中間位置に停止させて前記回転ピストン41の回転位置を任意の位置で停止することができる。
以下、本考案のロボット関節アクチュエータを構成する各部位の構成を図面を用いて詳述する。
なお、以下の説明は、本考案のロボット関節アクチュエータの各部位の位置関係を説明するために組付けの工程を示すものであり、本考案のロボット関節アクチュエータの組付けの工程は以下の説明において例示された工程に限定されるものではない。
図4ないし図8は、本考案のロボット関節アクチュエータ11を構成するヘッドプレート部分31を示すものである。
図4および図5に示すように、前記ヘッドプレート部分31は、ヘッドプレート32と、回転ピストン軸受けベアリング33と、回転ピストンエアシール34と、回転ピストンロックフランジ35と、エアシールOリング36と、前記回転ピストン41とからなる。
なお、以下の説明は、本考案のロボット関節アクチュエータの各部位の位置関係を説明するために組付けの工程を示すものであり、本考案のロボット関節アクチュエータの組付けの工程は以下の説明において例示された工程に限定されるものではない。
図4ないし図8は、本考案のロボット関節アクチュエータ11を構成するヘッドプレート部分31を示すものである。
図4および図5に示すように、前記ヘッドプレート部分31は、ヘッドプレート32と、回転ピストン軸受けベアリング33と、回転ピストンエアシール34と、回転ピストンロックフランジ35と、エアシールOリング36と、前記回転ピストン41とからなる。
前記ヘッドプレート32は、前記シリンダチューブ71の一方の開口端部にネジ止めされて取り付けられるものである。そのため、前記ヘッドプレート32の前記シリンダチューブ71との取付位置の近傍には、Oリング収納部32aを形成し、図6に示すように、該Oリング収納部32aに前記エアシールOリング36を収納することにより密閉状態が保たれるようにしてある。
また、前記ヘッドプレート32の平板面の中央部分には、前記回転ピストン41の露出先端部42を挿通する貫通孔32cを備えたベアリング収納凹部32bを備えており、図6に示すように、前記ベアリング収納凹部32bには前記回転ピストン軸受けベアリング35と前記回転ピストンエアシール34が収納される。
また、前記ヘッドプレート32の平板面の中央部分には、前記回転ピストン41の露出先端部42を挿通する貫通孔32cを備えたベアリング収納凹部32bを備えており、図6に示すように、前記ベアリング収納凹部32bには前記回転ピストン軸受けベアリング35と前記回転ピストンエアシール34が収納される。
前記回転ピストン41は、長さ方向の中央位置に中央フランジ部41aを設けてあり、前記流体圧ピストン52側の接続端部43の周壁には、係合突起44を取り付け可能な係合凹部43aを形成してある。
そして、図7に示すように、ヘッドプレート部分31側の露出先端部42を前記ヘッドプレート32の前記ベアリング収納凹部32bを経由して前記貫通孔32cに挿通させると、前記回転ピストン41の前記中央フランジ部41aが前記ベアリング収納凹部32bに収納された前記回転ピストンエアシール34に当接して位置決めがなされ、前記ベアリング収納凹部32bを閉鎖するように、前記回転ピストンロックフランジ35を前記ヘッドプレート32にネジ止め固定することにより、前記回転ピストン41が、前記ヘッドプレート32の中央部分において、回転運動のみを行うことができるようになるのである。
その後、前記係合突起44を、図8に示すように、前記回転ピストン41の流体圧ピストン52側の接続端部43の周壁に形成した前記係合凹部43aに取り付ける。
そして、図7に示すように、ヘッドプレート部分31側の露出先端部42を前記ヘッドプレート32の前記ベアリング収納凹部32bを経由して前記貫通孔32cに挿通させると、前記回転ピストン41の前記中央フランジ部41aが前記ベアリング収納凹部32bに収納された前記回転ピストンエアシール34に当接して位置決めがなされ、前記ベアリング収納凹部32bを閉鎖するように、前記回転ピストンロックフランジ35を前記ヘッドプレート32にネジ止め固定することにより、前記回転ピストン41が、前記ヘッドプレート32の中央部分において、回転運動のみを行うことができるようになるのである。
その後、前記係合突起44を、図8に示すように、前記回転ピストン41の流体圧ピストン52側の接続端部43の周壁に形成した前記係合凹部43aに取り付ける。
図9ないし図12は、本考案のロボット関節アクチュエータ11を構成する流体圧ピストン部分51を示すものである。
図9および図10に示すように、前記流体圧ピストン部分51は、流体圧ピストン52と、流体圧ピストン軸受けベアリング53と、Vパッキン54,55と、ウェアリング56と、流体圧ピストン回転駆動ネジナットロックプレート57と、流体圧ピストン回転駆動ネジナット58とからなる。
図9および図10に示すように、前記流体圧ピストン部分51は、流体圧ピストン52と、流体圧ピストン軸受けベアリング53と、Vパッキン54,55と、ウェアリング56と、流体圧ピストン回転駆動ネジナットロックプレート57と、流体圧ピストン回転駆動ネジナット58とからなる。
前記流体圧ピストン52は、前記シリンダチューブ71内に収納されるとともに、該シリンダチューブ71内を回転しながら前進または後退するように前記流体圧ピストン回転駆動ネジシャフト65に取り付けられるものである。そのため、前記流体圧ピストン52の前記シリンダチューブ71の内壁との近接部分には、Vパッキン収納溝52a,52bを形成するとともに、ウェアリング収納溝52cをも形成し、図10に示すように、前記Vパッキン収納溝52a,52bに前記Vパッキン54,55をそれぞれ収納するとともに、前記ウェアリング収納溝52cに前記ウェアリング56を収納することにより、前記流体圧ピストン52の周壁と前記シリンダチューブ71の内壁との間で密閉状態が保たれるようにしてある。
また、前記流体圧ピストン52の前記ヘッドプレート32側の平板面の中央部分には、前記流体圧ピストン軸受けベアリング53を収納するベアリング収納凹部52dを備えており、図11に示すように、前記ベアリング収納凹部52dには前記流体圧ピストン軸受けベアリング52が収納されている。なお、前記流体圧ピストン軸受けベアリング53は、前記ベアリング収納凹部52dに収納されるに際して、前記流体圧ピストン52にネジ止め固定されている。
前記流体圧ピストン軸受けベアリング53は、前記回転ピストン41の接続端部43を挿通可能な筒状本体53aと、前記ヘッドプレート32側の開口端部に設けたフランジ部53bとからなり、前記流体圧ピストン52のベアリング収納凹部52dに収納されるに際しては、前記フランジ部53bにおいて前記流体圧ピストン52にネジ止め固定される。
また、前記流体圧ピストン軸受けベアリング53の前記筒状本体53aの内周壁には、前記筒状本体53a内に前記回転ピストン41の接続端部43を挿通させた際に、前記前記回転ピストン41の接続端部43に取り付けられた係合突起44が係合可能な係合溝53cを形成してある。
また、前記流体圧ピストン軸受けベアリング53の前記筒状本体53aの内周壁には、前記筒状本体53a内に前記回転ピストン41の接続端部43を挿通させた際に、前記前記回転ピストン41の接続端部43に取り付けられた係合突起44が係合可能な係合溝53cを形成してある。
前記流体圧ピストン52の前記アウトプレート部分61側の平板面の中央部分には、前記流体圧ピストン回転駆動ネジナットロックプレート57および流体圧ピストン回転駆動ネジナット58を収納するネジナット収納凹部52eを備えており、図12に示すように、前記流体圧ピストン回転駆動ネジナット収納凹部52eには前記流体圧ピストン回転駆動ネジナットロックプレート57および流体圧ピストン回転駆動ネジナット58が収納されている。なお、前記流体圧ピストン回転駆動ネジナットロックプレート57および流体圧ピストン回転駆動ネジナット58は、前記流体圧ピストン回転駆動ネジナット収納凹部52eに収納されるに際して、前記流体圧ピストン52にネジ止め固定されている。
図13ないし図15は、本考案のロボット関節アクチュエータ11を構成するアウトプレート部分61を示すものである。
図13および図14に示すように、前記アウトプレート部分61は、アウトプレート62と、流体送り込み正転ポート63と、流体圧ピストン回転駆動ネジシールOリング64と、流体圧ピストン回転駆動ネジシャフト65と、流体圧ピストン回転駆動ネジボウル66と、エアシールOリング67とからなる。
図13および図14に示すように、前記アウトプレート部分61は、アウトプレート62と、流体送り込み正転ポート63と、流体圧ピストン回転駆動ネジシールOリング64と、流体圧ピストン回転駆動ネジシャフト65と、流体圧ピストン回転駆動ネジボウル66と、エアシールOリング67とからなる。
前記アウトプレート62は、前記シリンダチューブ71の他方の開口端部にネジ止めされて取り付けられるものである。そのため、前記アウトプレート62の前記シリンダチューブ71との取付位置の近傍には、Oリング収納部62aを形成し、図15に示すように、該Oリング収納部62aに前記エアシールOリング67を収納することにより密閉状態が保たれるようにしてある。
また、前記アウトプレート62の平板面の中央部分には、前記流体圧ピストン回転駆動ネジシャフト65を挿通する貫通孔62cを備えたネジシャフト収納凹部62bを備えており、図15に示すように、前記ネジシャフト収納凹部62bには流体圧ピストン回転駆動ネジシャフト65が収納されてネジ止め固定されるとともに、前記流体圧ピストン回転駆動ネジシャフト65の先端ネジ部65aを前記貫通孔62cに挿通させることで、前記先端ネジ部65aが前記シリンダチューブ71内に差し込まれるようにしてある。なお、前記貫通孔62cの周壁にはOリング収納部62dを形成し、図15に示すように、前記Oリング収納部62dに前記流体圧ピストン回転駆動ネジシールOリング64を収納することにより、前記貫通孔62cと前記流体圧ピストン回転駆動ネジシャフト65と間において密閉状態が保たれるようにしてある。
また、前記アウトプレート62の平板面の中央部分には、前記流体圧ピストン回転駆動ネジシャフト65を挿通する貫通孔62cを備えたネジシャフト収納凹部62bを備えており、図15に示すように、前記ネジシャフト収納凹部62bには流体圧ピストン回転駆動ネジシャフト65が収納されてネジ止め固定されるとともに、前記流体圧ピストン回転駆動ネジシャフト65の先端ネジ部65aを前記貫通孔62cに挿通させることで、前記先端ネジ部65aが前記シリンダチューブ71内に差し込まれるようにしてある。なお、前記貫通孔62cの周壁にはOリング収納部62dを形成し、図15に示すように、前記Oリング収納部62dに前記流体圧ピストン回転駆動ネジシールOリング64を収納することにより、前記貫通孔62cと前記流体圧ピストン回転駆動ネジシャフト65と間において密閉状態が保たれるようにしてある。
前記流体圧ピストン回転駆動ネジシャフト65は、周囲にネジ形状を備えた先端ネジ部65aと、該先端ネジ部65aの一方の端部に形成されたフランジ部65bとからなり、前記ネジシャフト収納部62bに収納されるに際しては、前記フランジ部65bにおいて前記アウトプレート62にネジ止め固定される。
なお、前記流体圧ピストン回転駆動ネジボウル66は、前記流体圧ピストン回転駆動ネジナット58のネジ山の頂部と前記流体圧ピストン回転駆動ネジシャフト65のネジ山の頂部とを近接させることで、前記流体圧ピストン回転駆動ネジナット58と前記流体圧ピストン回転駆動ネジシャフト65の双方のネジ形状から形成される略菱形の中空部に複数配置されるものであり、前記流体圧ピストン回転駆動ネジシャフト65と前記流体圧ピストン回転駆動ネジボウル66との位置関係は図15に示すとおりとなる。
なお、前記流体圧ピストン回転駆動ネジボウル66は、前記流体圧ピストン回転駆動ネジナット58のネジ山の頂部と前記流体圧ピストン回転駆動ネジシャフト65のネジ山の頂部とを近接させることで、前記流体圧ピストン回転駆動ネジナット58と前記流体圧ピストン回転駆動ネジシャフト65の双方のネジ形状から形成される略菱形の中空部に複数配置されるものであり、前記流体圧ピストン回転駆動ネジシャフト65と前記流体圧ピストン回転駆動ネジボウル66との位置関係は図15に示すとおりとなる。
図16および図17は、本考案のロボット関節アクチュエータ11を構成するシリンダチューブ71を示すものである。
図16および図17に示すように、前記シリンダチューブ71は、筒状をなし、前記ヘッドプレート32側の周壁には流体送り込み逆転ポート72を形成してある。
図16および図17に示すように、前記シリンダチューブ71は、筒状をなし、前記ヘッドプレート32側の周壁には流体送り込み逆転ポート72を形成してある。
図18ないし図22は、上述の本考案のロボット関節アクチュエータの第1実施例における、前記ヘッドプレート部分31、前記シリンダチューブ71、前記流体圧ピストン部分51、前記アウトプレート部分61の位置関係と、各部位の組付けの工程を示すものである。
まず、図19に示すように、前記ヘッドプレート部分31は、前記回転ピストン41の接続端部43側が前記シリンダチューブ71内に差し込まれるように前記シリンダチューブ71の一方の開口端部に取り付けられる。また、前記流体圧ピストン部分51は、前記流体圧ピストン回転駆動ネジナット58に前記流体圧ピストン回転駆動ネジシャフト65の先端ネジ部65aを挿入させて、前記アウトプレート部分に取り付けられる。
まず、図19に示すように、前記ヘッドプレート部分31は、前記回転ピストン41の接続端部43側が前記シリンダチューブ71内に差し込まれるように前記シリンダチューブ71の一方の開口端部に取り付けられる。また、前記流体圧ピストン部分51は、前記流体圧ピストン回転駆動ネジナット58に前記流体圧ピストン回転駆動ネジシャフト65の先端ネジ部65aを挿入させて、前記アウトプレート部分に取り付けられる。
このとき、前記流体圧ピストン回転駆動ネジナット58のネジ山の頂部と前記流体圧ピストン回転駆動ネジシャフト65のネジ山の頂部とを近接させることで、前記流体圧ピストン回転駆動ネジナット58と前記流体圧ピストン回転駆動ネジシャフト65の双方のネジ形状から形成される略菱形の中空部に、前記流体圧ピストン回転駆動ネジボウル66を複数配置してある。したがって、前記流体圧ピストン52が前記流体圧ピストン回転駆動ネジシャフト65のネジ形状に沿って回転しながら前進または後退する際の摩擦を低減させ、エネルギーロスのない、エネルギー効率の高い、非常に滑らか回転運動を実現することができる。
そして、図20に示すように、前記ヘッドプレート部分31および前記シリンダチューブ71と、前記流体圧ピストン部分51および前記アウトプレート部分61とを組付けるとともに、図21および図22に示すように、前記回転ピストン41の露出先端部42に膝軸取付プレート81を取り付けると、本考案のロボット関節アクチュエータ11の第1実施例の組付けが完了する。
図23ないし図28は、本考案のロボット関節アクチュエータ11の第1実施例における動作の行程を示すものである。
図23に示すように、前記アウトプレート部分31の前記流体送り込み正転ポート63から前記シリンダチューブ71内への流体Aの送り込みを開始すると、図24に示すように、前記流体圧ピストン52が前記流体圧ピストン回転駆動ネジシャフト65のネジ形状に沿って回転するとともに前記ヘッドプレート部分31側への前進を開始して、前記流体圧ピストン52の前記アウトプレート部分61側の平板面と前記アウトプレート部分61との間に僅かな空隙が生じる。この空隙には、前記流体送り込み正転ポート63から前記シリンダチューブ71内に送り込まれた流体Aが直ちに行き渡るとともに、前記流体圧ピストン52の平板面を均一に加圧するようになる。
そして、前記流体送り込み正転ポート63から前記シリンダチューブ71へ流体Aを送り込んで加圧していくと、図25および図26に示すように、前記流体圧ピストン52は前記流体圧ピストン回転駆動ネジシャフト65のネジ形状に沿って回転しながら前記シリンダチューブ71内を前進していくのである。
図23に示すように、前記アウトプレート部分31の前記流体送り込み正転ポート63から前記シリンダチューブ71内への流体Aの送り込みを開始すると、図24に示すように、前記流体圧ピストン52が前記流体圧ピストン回転駆動ネジシャフト65のネジ形状に沿って回転するとともに前記ヘッドプレート部分31側への前進を開始して、前記流体圧ピストン52の前記アウトプレート部分61側の平板面と前記アウトプレート部分61との間に僅かな空隙が生じる。この空隙には、前記流体送り込み正転ポート63から前記シリンダチューブ71内に送り込まれた流体Aが直ちに行き渡るとともに、前記流体圧ピストン52の平板面を均一に加圧するようになる。
そして、前記流体送り込み正転ポート63から前記シリンダチューブ71へ流体Aを送り込んで加圧していくと、図25および図26に示すように、前記流体圧ピストン52は前記流体圧ピストン回転駆動ネジシャフト65のネジ形状に沿って回転しながら前記シリンダチューブ71内を前進していくのである。
このとき、前記回転ピストン41は、前記回転ピストン41の接続端部43が前記流体圧ピストン52の前記流体圧ピストン軸受けベアリング53に挿通されるとともに、前記接続端部43の周壁に取り付けた係合突起44が、前記流体圧ピストン軸受けベアリング53の内壁に形成した係合溝53cに係合している。したがって、前記回転ピストン41は、前記流体圧ピストン52の回転運動と連動して回転運動するとともに、前記回転ピストン41の露出先端部42に取り付けられた膝軸取付プレート81をも回転させるので、前記流体送り込み正転ポート63から前記シリンダチューブ71内に送り込む流体Aの流量を調整して加圧することにより、前記膝軸取付プレート81の回転制御を行うことができるのである。
本考案のロボット関節アクチュエータ11は、小型の場合でも前記流体圧ピストン52の平板面がエア圧力7Kgf/cm2を安定して受けるので、前記流体圧ピストン52の前進または後退の運動が小ストロークであっても十分な回転力に変化させることができ、前記膝軸取付プレート81を自在に回転制御することができる。
本考案のロボット関節アクチュエータ11は、小型の場合でも前記流体圧ピストン52の平板面がエア圧力7Kgf/cm2を安定して受けるので、前記流体圧ピストン52の前進または後退の運動が小ストロークであっても十分な回転力に変化させることができ、前記膝軸取付プレート81を自在に回転制御することができる。
そして、図27に示すように、前記流体送り込み正転ポート63からの流体Aの送り込みを停止する、すなわち、前記流体送り込み正転ポート63および前記流体送り込み逆転ポート72の双方からの流体Aの送り込みを停止させることにより、前記流体圧ピストン52を前進または後退の任意の中間位置で停止させることができる。この中間位置での停止における停止位置の精度については、前記シリンダチューブ71内への流体Aの送り込みによる加圧を停止させると、前記流体圧ピストン52の平板面の全域において同時にかつ瞬間的に加圧状態が解除され、前記流体圧ピストン52の回転運動が停止するとともに、前記流体圧ピストン52の前進または後退の運動が停止するので、従来の直線運動方式のピストンからなる流体シリンダに比べて、非常に高精度で前記流体圧ピストン52を任意の中間位置で停止させることができる。
図28は、前記流体送り込み逆転ポート72から前記シリンダチューブ71内に流体Aを送り込み、前記流体圧ピストン52の平板面を加圧することで、前記流体圧ピストン52が前記流体圧ピストン回転駆動ネジシャフト65のネジ形状に沿って回転しながら後退し始めた状態を示すものである。
図28は、前記流体送り込み逆転ポート72から前記シリンダチューブ71内に流体Aを送り込み、前記流体圧ピストン52の平板面を加圧することで、前記流体圧ピストン52が前記流体圧ピストン回転駆動ネジシャフト65のネジ形状に沿って回転しながら後退し始めた状態を示すものである。
図29ないし図31は、本考案のロボット関節アクチュエータの第2の実施例を示すものである。
図29ないし図31に示すように、本考案のロボット関節アクチュエータ91は、上述の第1実施例と同様の流体圧シリンダ21からなり、前記流体圧シリンダ21は、筒状のシリンダチューブ71と、該シリンダチューブ71の一方の開口端部に取り付けられたヘッドプレート部分31と、他方の開口端部に取り付けられたアウトプレート部分61とを備え、前記回転ピストン41の露出先端部42には前記膝軸取付プレート81が取り付けられ、さらに、前記シリンダチューブ71の外側の周壁に腰軸取付プレート101を取り付けてある。
図29ないし図31に示すように、本考案のロボット関節アクチュエータ91は、上述の第1実施例と同様の流体圧シリンダ21からなり、前記流体圧シリンダ21は、筒状のシリンダチューブ71と、該シリンダチューブ71の一方の開口端部に取り付けられたヘッドプレート部分31と、他方の開口端部に取り付けられたアウトプレート部分61とを備え、前記回転ピストン41の露出先端部42には前記膝軸取付プレート81が取り付けられ、さらに、前記シリンダチューブ71の外側の周壁に腰軸取付プレート101を取り付けてある。
図32ないし図35は、本考案のロボット関節アクチュエータの第3の実施例を示すものである。
図32ないし図35に示すように、本考案のロボット関節アクチュエータ111は、上述の第1実施例と同様の流体圧シリンダ21からなり、前記流体圧シリンダ21は、筒状のシリンダチューブ71と、該シリンダチューブ71の一方の開口端部に取り付けられたヘッドプレート部分31と、他方の開口端部に取り付けられたアウトプレート部分61とを備え、前記回転ピストン41の露出先端部42には前記膝軸取付プレート81が取り付けられ、さらに、前記シリンダチューブ71の外側の周壁には上述の第2実施例と同様の前記腰軸取付プレート101を取り付けられ、加えて、前記前記膝軸取付プレート81にはL字プレート12を取り付けてある。
図32ないし図35に示すように、本考案のロボット関節アクチュエータ111は、上述の第1実施例と同様の流体圧シリンダ21からなり、前記流体圧シリンダ21は、筒状のシリンダチューブ71と、該シリンダチューブ71の一方の開口端部に取り付けられたヘッドプレート部分31と、他方の開口端部に取り付けられたアウトプレート部分61とを備え、前記回転ピストン41の露出先端部42には前記膝軸取付プレート81が取り付けられ、さらに、前記シリンダチューブ71の外側の周壁には上述の第2実施例と同様の前記腰軸取付プレート101を取り付けられ、加えて、前記前記膝軸取付プレート81にはL字プレート12を取り付けてある。
本考案の各実施例のロボット関節アクチュエータ11,91,111は、ロボット関節アクチュエータとして適用するロボット腕、ロボット下肢、その他の産業用ロボットごとに、各実施例の実施の形態を適宜選択することができることは言うまでもない。
図36は、一例として、上述の第3実施例のロボット関節アクチュエータ111を適用したロボット下肢を示すものである。
図36に示すように、前記ロボット関節アクチュエータ111は、ロボット本体または荷台とロボット下肢との接続部分において関節として適用することができるとともに、ロボット下肢とロボット下肢との接続部分においても関節としても適用することができる。
図36は、一例として、上述の第3実施例のロボット関節アクチュエータ111を適用したロボット下肢を示すものである。
図36に示すように、前記ロボット関節アクチュエータ111は、ロボット本体または荷台とロボット下肢との接続部分において関節として適用することができるとともに、ロボット下肢とロボット下肢との接続部分においても関節としても適用することができる。
本考案の各実施例のロボット関節アクチュエータ11,91,111を構成する各部位の材料としてはアルミニウム合金を好適に用いることができるが、もちろんこれに限るものではなく、本考案のロボット関節アクチュエータが適用される環境に応じて本考案のロボット関節アクチュエータを構成する各部位ごとに適宜材料を選択すればよい。
さらに、本考案のロボット関節アクチュエータは、大型のものから、小型かつ軽量とすることもでき、設置環境を問わず、あらゆる場面の産業用ロボットとして適用することができるのみならず、二足歩行ロボットや家庭用ロボット等にも適用することができる。
さらに、本考案のロボット関節アクチュエータは、大型のものから、小型かつ軽量とすることもでき、設置環境を問わず、あらゆる場面の産業用ロボットとして適用することができるのみならず、二足歩行ロボットや家庭用ロボット等にも適用することができる。
本考案のロボット関節アクチュエータ11,91,111は、流体圧シリンダ21からなり、該流体圧シリンダ21のシリンダチューブ71内に、回転しながら前進または後退の往復運動を行うことができる流体圧ピストン52と、前記流体圧ピストン52の回転運動と連動して回転する回転ピストン41とを備えてなるものである。前記シリンダチューブ71内に流体Aを送り込んで加圧した際には、前記流体圧ピストン52は、回転しながら前進または後退し、その回転運動を前記回転ピストン41に伝えることにより、微小の回転であっても高トルクを実現することができる。
また、本考案のロボット関節アクチュエータ11,91,111において前記シリンダチューブ内に送り込む流体Aには空気圧式または油圧式を採用することができ、電動シリンダでは困難な防水・防爆機能も問題なく付随させることができ、安心・安全に運用することができる。
さらに、前記流体圧ピストン52の前進または後退の運動に回転運動が伴うものとしたことにより、前記シリンダチューブ71内への流体Aの送り込みを停止させた際に、前記流体圧ピストン52は惰性で前進または後退をすることなく、直ちに停止させることができるのである。したがって、前記流体圧ピストン52を任意の中間位置において停止位置のずれを生じさせることなく正確に停止させることができ、前記流体圧ピストン52に接続された回転ピストン41の回転運動を非常に高精度に回転制御することができる。
また、本考案のロボット関節アクチュエータ11,91,111において前記シリンダチューブ内に送り込む流体Aには空気圧式または油圧式を採用することができ、電動シリンダでは困難な防水・防爆機能も問題なく付随させることができ、安心・安全に運用することができる。
さらに、前記流体圧ピストン52の前進または後退の運動に回転運動が伴うものとしたことにより、前記シリンダチューブ71内への流体Aの送り込みを停止させた際に、前記流体圧ピストン52は惰性で前進または後退をすることなく、直ちに停止させることができるのである。したがって、前記流体圧ピストン52を任意の中間位置において停止位置のずれを生じさせることなく正確に停止させることができ、前記流体圧ピストン52に接続された回転ピストン41の回転運動を非常に高精度に回転制御することができる。
本考案のロボット関節アクチュエータは、小型で軽量とすることができ、かつ防水・防爆機能を備え、さらに微小な回転から高トルクの出力を実現することができるので、上述のロボット腕やロボット下肢の関節のみならず、その他の産業用ロボット、二足歩行ロボット等、あるいは家庭用ロボット等の関節用アクチュエータとして適用することもできる。
11 ロボット関節アクチュエータ
21 流体圧シリンダ
31 ヘッドプレート部分
32 ヘッドプレート
32a Oリング収納部
32b ベアリング収納凹部
32c 貫通孔
33 回転ピストン軸受けベアリング
34 回転ピストンエアシール
35 回転ピストンロックフランジ
36 エアシールOリング
41 回転ピストン
41a 中央フランジ部
42 露出先端部
43 接続端部
43a 係合凹部
44 係合突起
51 流体圧ピストン部分
52 流体圧ピストン
52a,52b Vパッキン収納溝
52c ウェアリング収納溝
52d ベアリング収納凹部
52e ネジナット収納凹部
53 流体圧ピストン軸受けベアリング
53a 筒状本体
53b フランジ部
53c 係合溝
54,55 Vパッキン
56 ウェアリング
57 流体圧ピストン回転駆動ネジナットロックプレート
58 流体圧ピストン回転駆動ネジナット
61 アウトプレート部分
62 アウトプレート
62a Oリング収納部
62b ネジシャフト収納凹部
62c 貫通孔
62d Oリング収納部
63 流体送り込み正転ポート
64 流体圧ピストン回転駆動ネジシールOリング
65 流体圧ピストン回転駆動ネジシャフト
65a 先端ネジ部
65b フランジ部
66 流体圧ピストン回転駆動ネジボウル
67 エアシールOリング
71 シリンダチューブ
72 流体送り込み逆転ポート
81 膝軸取付プレート
91 ロボット関節アクチュエータ
101 腰軸取付プレート
111 ロボット関節アクチュエータ
121 L字プレート
A 流体
21 流体圧シリンダ
31 ヘッドプレート部分
32 ヘッドプレート
32a Oリング収納部
32b ベアリング収納凹部
32c 貫通孔
33 回転ピストン軸受けベアリング
34 回転ピストンエアシール
35 回転ピストンロックフランジ
36 エアシールOリング
41 回転ピストン
41a 中央フランジ部
42 露出先端部
43 接続端部
43a 係合凹部
44 係合突起
51 流体圧ピストン部分
52 流体圧ピストン
52a,52b Vパッキン収納溝
52c ウェアリング収納溝
52d ベアリング収納凹部
52e ネジナット収納凹部
53 流体圧ピストン軸受けベアリング
53a 筒状本体
53b フランジ部
53c 係合溝
54,55 Vパッキン
56 ウェアリング
57 流体圧ピストン回転駆動ネジナットロックプレート
58 流体圧ピストン回転駆動ネジナット
61 アウトプレート部分
62 アウトプレート
62a Oリング収納部
62b ネジシャフト収納凹部
62c 貫通孔
62d Oリング収納部
63 流体送り込み正転ポート
64 流体圧ピストン回転駆動ネジシールOリング
65 流体圧ピストン回転駆動ネジシャフト
65a 先端ネジ部
65b フランジ部
66 流体圧ピストン回転駆動ネジボウル
67 エアシールOリング
71 シリンダチューブ
72 流体送り込み逆転ポート
81 膝軸取付プレート
91 ロボット関節アクチュエータ
101 腰軸取付プレート
111 ロボット関節アクチュエータ
121 L字プレート
A 流体
Claims (4)
- 流体圧シリンダからなるロボット関節アクチュエータであって、
前記流体圧シリンダは、筒状のシリンダチューブと、該シリンダチューブの一方の開口端部に取り付けられたヘッドプレートと、他方の開口端部に取り付けられたアウトプレートとを備え、
前記シリンダチューブ内には、前記アウトプレートから前記シリンダチューブ内に差し込まれた流体圧ピストン回転駆動ネジシャフトに回転自在に取り付けられた流体圧ピストンと、該流体圧ピストンに接続された外部出力用の回転ピストンが内蔵されており、
前記アウトプレートに設けた流体送り込み正転ポートから前記シリンダチューブ内に流体を送り込んで加圧すると、前記流体圧ピストンが前記流体圧ピストン回転駆動ネジシャフトのネジ形状に沿って回転しながら前記シリンダチューブ内を前進するとともに、前記流体圧ピストンに接続された回転ピストンを回転させ、
前記シリンダチューブの前記ヘッドプレート側の周壁に設けた流体送り込み逆転ポートから前記シリンダチューブ内に流体を送り込んで加圧すると、前記流体圧ピストンが前記流体圧ピストン回転駆動ネジシャフトのネジ形状に沿って回転しながら前記シリンダチューブ内を後退するとともに、前記流体圧ピストンに接続された回転ピストンを逆方向に回転させ、
前記流体送り込み正転ポートと前記流体送り込み逆転ポートを同時に閉止することにより、前記流体圧ピストンを前記シリンダチューブ内の任意の中間位置に停止させて前記回転ピストンの回転位置を任意の位置で停止することができるようにしたことを特徴とするロボット関節アクチュエータ。 - 前記流体圧ピストンが、前記流体圧ピストン回転駆動ネジシャフトと対応する位置に流体圧ピストン回転駆動ネジナットを備えるとともに、前記流体圧ピストン回転駆動ネジナットのネジ山の頂部と前記流体圧ピストン回転駆動ネジシャフトのネジ山の頂部とを近接させることで、前記流体圧ピストン回転駆動ネジナットと前記流体圧ピストン回転駆動ネジシャフトの双方のネジ形状から形成される略菱形の中空部に、流体圧ピストン回転駆動ネジボウルを複数配置することにより、前記流体圧ピストンが前記流体圧ピストン回転駆動ネジシャフトのネジ形状に沿って回転しながら前進または後退する際の摩擦を低減させ、エネルギー効率を高めたことを特徴とする請求項1に記載のロボット関節アクチュエータ。
- 前記回転ピストンは、長さ方向の中央部分に中央フランジ部を形成するとともに、前記中央フランジ部から前記ヘッドプレート側に形成した露出先端部と、前記中央フランジ部から前記流体圧ピストン側に形成した接続端部とからなり、前記回転ピストンは、前記ヘッドプレートの前記シリンダチューブ内側に回転自在に取り付けられ、
前記流体圧ピストンは、前記回転ピストンと対応する位置に流体圧ピストン軸受けベアリングを備えるとともに、前記流体圧ピストン軸受けベアリングには係合溝を設けてあり、
前記回転ピストンの接続端部の周壁に設けた係合突起が、前記流体圧ピストン軸受けベアリングの係合溝に係合することことにより、前記流体圧ピストンが回転しながら前進または後退する際に前記係合溝に係合した前記係合突起を介して、前記回転ピストンが前記流体圧ピストンの回転運動と連動して回転するようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載のロボット関節アクチュエータ。 - 前記流体送り込み正転ポートまたは前記流体送り込み逆転ポートから前記シリコンチューブ内に送り込まれる流体が空気からなる空気圧式または油分からなる油圧式であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のロボット関節アクチュエータ。
Priority Applications (1)
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JP2021001779U JP3233103U (ja) | 2021-05-13 | 2021-05-13 | ロボット関節アクチュエータ |
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---|---|---|---|
JP2021001779U JP3233103U (ja) | 2021-05-13 | 2021-05-13 | ロボット関節アクチュエータ |
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---|---|
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2021001779U Active JP3233103U (ja) | 2021-05-13 | 2021-05-13 | ロボット関節アクチュエータ |
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2021
- 2021-05-13 JP JP2021001779U patent/JP3233103U/ja active Active
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