JP3232855B2 - 車両用エアバッグ装置 - Google Patents
車両用エアバッグ装置Info
- Publication number
- JP3232855B2 JP3232855B2 JP02633894A JP2633894A JP3232855B2 JP 3232855 B2 JP3232855 B2 JP 3232855B2 JP 02633894 A JP02633894 A JP 02633894A JP 2633894 A JP2633894 A JP 2633894A JP 3232855 B2 JP3232855 B2 JP 3232855B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- casing
- panel
- vehicle
- opening
- edge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R21/00—Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
- B60R21/02—Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
- B60R21/16—Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
- B60R21/20—Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components
- B60R21/205—Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components in dashboards
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用エアバッグ装置
に関し、特に、インストルメントパネルに装着される車
両用エアバッグ装置に関する。
に関し、特に、インストルメントパネルに装着される車
両用エアバッグ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】車両が衝突した際の減速度により、前方
へ移動させる力が乗員に働く。この力によって乗員が実
際に移動すると、フロントウィンドーや車室内の構造物
に突き当たる虞れがある。このような二次衝突によるダ
メージを受けないようにするための乗員保護装置とし
て、ガス圧で膨張するエアバッグを備えたものが知られ
ている。特に、助手席側に設けられるエアバッグ式乗員
保護装置は、インストルメントパネルの内側空間に設け
られ、衝突時には、インストルメントパネルの適所に設
けられた開口から車室内に向けてエアバッグが膨出する
ように構成されている。
へ移動させる力が乗員に働く。この力によって乗員が実
際に移動すると、フロントウィンドーや車室内の構造物
に突き当たる虞れがある。このような二次衝突によるダ
メージを受けないようにするための乗員保護装置とし
て、ガス圧で膨張するエアバッグを備えたものが知られ
ている。特に、助手席側に設けられるエアバッグ式乗員
保護装置は、インストルメントパネルの内側空間に設け
られ、衝突時には、インストルメントパネルの適所に設
けられた開口から車室内に向けてエアバッグが膨出する
ように構成されている。
【０００３】従来、上記インストルメントパネルに装着
される助手席用エアバッグ装置にあっては、バッグを展
開させる際の放出口を上面に有するケーシングの下部を
車両のボディパネルの例えばスティフナに固設し、ケー
シングの上部をインストルメントパネルの開口内に収め
て、その上面をインストルメントパネルの表面と同一面
をなすように形成されている。また、バッグ展開時には
下部の固設部回りにケーシングの上部が揺動する力が発
生するため、その揺動により上部が変位しないようにケ
ーシングの上部を止める必要がある。従来の助手席用エ
アバッグ装置に於いて、インストルメントパネルの開口
の近傍と、ケーシングの上部の対応する部分とにそれぞ
れブラケットを取り付けておき、組み付け時に両者を互
いにねじ結合するなどしたものがあった。
される助手席用エアバッグ装置にあっては、バッグを展
開させる際の放出口を上面に有するケーシングの下部を
車両のボディパネルの例えばスティフナに固設し、ケー
シングの上部をインストルメントパネルの開口内に収め
て、その上面をインストルメントパネルの表面と同一面
をなすように形成されている。また、バッグ展開時には
下部の固設部回りにケーシングの上部が揺動する力が発
生するため、その揺動により上部が変位しないようにケ
ーシングの上部を止める必要がある。従来の助手席用エ
アバッグ装置に於いて、インストルメントパネルの開口
の近傍と、ケーシングの上部の対応する部分とにそれぞ
れブラケットを取り付けておき、組み付け時に両者を互
いにねじ結合するなどしたものがあった。
【０００４】しかしながら、上記構造のものにあって
は、ケーシング上部の固定を別部品からなるブラケット
を用いて固定しており、部品点数が多く、組み付け工数
が煩雑化するという問題があった。
は、ケーシング上部の固定を別部品からなるブラケット
を用いて固定しており、部品点数が多く、組み付け工数
が煩雑化するという問題があった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術の
問題点に鑑み、本発明の主な目的は、インストルメント
パネルに装着したエアバッグ装置の展開時に於けるケー
シング上部の揺動を抑えるための構造を簡略化し得る車
両用エアバッグ装置を提供することにある。
問題点に鑑み、本発明の主な目的は、インストルメント
パネルに装着したエアバッグ装置の展開時に於けるケー
シング上部の揺動を抑えるための構造を簡略化し得る車
両用エアバッグ装置を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、車両の加速度が所定値以上を越えたことを
検出した際に展開されるバッグを受容するケーシングを
有し、前記ケーシングの下部が車両の固定部に固設さ
れ、前記ケーシングの上部がインストルメントパネルに
開設された開口に組み付けられた車両用エアバッグ装置
に於いて、前記バッグ展開時に於ける前記ケーシングの
上部の揺動を防止するべく、前記ケーシングの上部と前
記開口の縁とのいずれか一方にいずれか他方に向けて突
出する凸部を一体成形し、前記他方に前記凸部を遊びを
もって受容しかつ前記揺動方向から挟み込む形状の凹部
を一体成形すると共に、前記ケーシングの上部に、前記
開口の前記揺動方向に対峙する縁に係合する位置決め用
係合脚片を一体成形したことを特徴とする車両用エアバ
ッグ装置を提供することにより達成される。
明によれば、車両の加速度が所定値以上を越えたことを
検出した際に展開されるバッグを受容するケーシングを
有し、前記ケーシングの下部が車両の固定部に固設さ
れ、前記ケーシングの上部がインストルメントパネルに
開設された開口に組み付けられた車両用エアバッグ装置
に於いて、前記バッグ展開時に於ける前記ケーシングの
上部の揺動を防止するべく、前記ケーシングの上部と前
記開口の縁とのいずれか一方にいずれか他方に向けて突
出する凸部を一体成形し、前記他方に前記凸部を遊びを
もって受容しかつ前記揺動方向から挟み込む形状の凹部
を一体成形すると共に、前記ケーシングの上部に、前記
開口の前記揺動方向に対峙する縁に係合する位置決め用
係合脚片を一体成形したことを特徴とする車両用エアバ
ッグ装置を提供することにより達成される。
【０００７】
【作用】このようにすれば、エアバッグ装置のケーシン
グとインストルメントパネルとのいずれか一方に凸部を
形成し、いずれか他方に凸部を遊びをもって受容しかつ
揺動方向から挟み込む形状の凹部を設けたことから、ケ
ーシングのインストルメントパネル取り付け時の両者の
係合を容易に行うことができかつバッグ展開時に於ける
ケーシング上部の揺動を抑えるように両者を係合させる
ことができる。また、ケーシング上部に設けた位置決め
用係合脚片を開口の揺動方向に対峙する縁に係合させて
取り付け時の位置決めを行うことから、揺動抑制用に剛
性をもたせる凸部及び凹部で取り付け時の位置決めを行
う必要がないと共に、別部品からなるブラケットなどを
用いてねじ結合する必要がない。
グとインストルメントパネルとのいずれか一方に凸部を
形成し、いずれか他方に凸部を遊びをもって受容しかつ
揺動方向から挟み込む形状の凹部を設けたことから、ケ
ーシングのインストルメントパネル取り付け時の両者の
係合を容易に行うことができかつバッグ展開時に於ける
ケーシング上部の揺動を抑えるように両者を係合させる
ことができる。また、ケーシング上部に設けた位置決め
用係合脚片を開口の揺動方向に対峙する縁に係合させて
取り付け時の位置決めを行うことから、揺動抑制用に剛
性をもたせる凸部及び凹部で取り付け時の位置決めを行
う必要がないと共に、別部品からなるブラケットなどを
用いてねじ結合する必要がない。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の好適実施例を添付の図面につ
いて詳しく説明する。
いて詳しく説明する。
【０００９】図１は、本発明が適用された自動車の助手
席用エアバッグ装置の分解斜視図である。本エアバッグ
装置は、図示されないエアバッグを内蔵するエアバッグ
モジュール１をインストルメントパネル２内に装着する
ようになっている。エアバッグモジュール１は、エアバ
ッグを受容しかつエアバッグ展開時の放出口を上端面に
有するケーシング３と、その放出口を覆うようにケーシ
ング３の上部に一体化されたリッド４とを有し、図２に
示されるように、ケーシング３の下面に設けられたブラ
ケット部５を車両側のボディパネルのスティフナ６にね
じ止めなどにて固設されている。
席用エアバッグ装置の分解斜視図である。本エアバッグ
装置は、図示されないエアバッグを内蔵するエアバッグ
モジュール１をインストルメントパネル２内に装着する
ようになっている。エアバッグモジュール１は、エアバ
ッグを受容しかつエアバッグ展開時の放出口を上端面に
有するケーシング３と、その放出口を覆うようにケーシ
ング３の上部に一体化されたリッド４とを有し、図２に
示されるように、ケーシング３の下面に設けられたブラ
ケット部５を車両側のボディパネルのスティフナ６にね
じ止めなどにて固設されている。
【００１０】ケーシング３の上部を構成する矩形状のリ
ッド４の縁部は、ケーシング３の全周に渡ってその外壁
面よりも半径方向外向きに延出する外向フランジ状に形
成されている。インストルメントパネル２にはエアバッ
グモジュール１を装着した際にケーシング３の上部を組
み付けるための開口２ａが設けられており、上記リッド
４の縁部が開口２ａの内周縁よりも外方に延在するよう
にされている。なお、インストルメントパネル２の開口
２ａの外周部がインストルメントパネル２の表面の主面
に対して若干窪むように凹設されており、エアバッグモ
ジュール１の装着状態では、ケーシング３の上部である
リッド４の縁の外周部が上記窪み部分に収まるようにさ
れている。従って、装着状態では、インストルメントパ
ネル２表面とリッド４上面とにより連続する同一面が形
成される。
ッド４の縁部は、ケーシング３の全周に渡ってその外壁
面よりも半径方向外向きに延出する外向フランジ状に形
成されている。インストルメントパネル２にはエアバッ
グモジュール１を装着した際にケーシング３の上部を組
み付けるための開口２ａが設けられており、上記リッド
４の縁部が開口２ａの内周縁よりも外方に延在するよう
にされている。なお、インストルメントパネル２の開口
２ａの外周部がインストルメントパネル２の表面の主面
に対して若干窪むように凹設されており、エアバッグモ
ジュール１の装着状態では、ケーシング３の上部である
リッド４の縁の外周部が上記窪み部分に収まるようにさ
れている。従って、装着状態では、インストルメントパ
ネル２表面とリッド４上面とにより連続する同一面が形
成される。
【００１１】リッド４の縁部の長辺部の下面には位置決
め係合脚片として多数の可撓性係合脚片７が、図２に併
せて示されるように下方に向けて立設されている。係合
脚片７の遊端部に形成された凸部が、図２に示されるよ
うに装着状態で開口２ａの揺動方向に対峙する縁の下部
に弾発的に係合して、リッド４の上部がインストルメン
トパネル２に位置決めされる。
め係合脚片として多数の可撓性係合脚片７が、図２に併
せて示されるように下方に向けて立設されている。係合
脚片７の遊端部に形成された凸部が、図２に示されるよ
うに装着状態で開口２ａの揺動方向に対峙する縁の下部
に弾発的に係合して、リッド４の上部がインストルメン
トパネル２に位置決めされる。
【００１２】また、リッド４の縁部の短辺部の下面に
は、一対の脚片部とそれら両遊端部間に形成された橋絡
部とからなるＵ字状の可撓性係合脚片８がリッド４と一
体形成されて下方に向けて立設されている。この可撓性
係合脚片８の両脚片部の各遊端部には装着状態で開口２
ａの縁の下部に係合し得る凸部が形成されている。そし
て、開口２ａの縁の係合脚片８に対応する部分には、リ
ッド４の縁部の下面と係合脚片８とにより形成された凹
部としての孔８ａに没入し得る凸部９が形成されてい
る。
は、一対の脚片部とそれら両遊端部間に形成された橋絡
部とからなるＵ字状の可撓性係合脚片８がリッド４と一
体形成されて下方に向けて立設されている。この可撓性
係合脚片８の両脚片部の各遊端部には装着状態で開口２
ａの縁の下部に係合し得る凸部が形成されている。そし
て、開口２ａの縁の係合脚片８に対応する部分には、リ
ッド４の縁部の下面と係合脚片８とにより形成された凹
部としての孔８ａに没入し得る凸部９が形成されてい
る。
【００１３】このようにして形成されたエアバッグモジ
ュール１をインストルメントパネル２に装着するには、
ケーシング３を開口２ａからインストルメントパネル２
内に挿入し、各係合脚片７・８をケーシング３側に撓ま
せつつリッド４を開口２ａに嵌合させる。この時、係合
脚片８の孔８ａ内に若干の遊びをもって開口２ａの凸部
９が没入し、かつ孔８ａが凸部９をバッグ展開時におけ
る揺動方向（矢印Ａ）から挟み込むように受容するよう
になっており、インストルメントパネル２に対してケー
シング３の上部が、従来例のように剛状態で結合される
のではなく、がたつかない程度に取り付けられる。
ュール１をインストルメントパネル２に装着するには、
ケーシング３を開口２ａからインストルメントパネル２
内に挿入し、各係合脚片７・８をケーシング３側に撓ま
せつつリッド４を開口２ａに嵌合させる。この時、係合
脚片８の孔８ａ内に若干の遊びをもって開口２ａの凸部
９が没入し、かつ孔８ａが凸部９をバッグ展開時におけ
る揺動方向（矢印Ａ）から挟み込むように受容するよう
になっており、インストルメントパネル２に対してケー
シング３の上部が、従来例のように剛状態で結合される
のではなく、がたつかない程度に取り付けられる。
【００１４】従って、エアバッグが作動したバッグ展開
時には、ブラケット部５とスティフナ６との固設部回り
の力が生じて図２の矢印Ａに示されるようにケーシング
３の上部が揺動するようになるが、前記したように係合
脚片８の孔８ａと開口２ａの凸部９とが係合し得るた
め、上記揺動を抑制し得る。そのため、バッグ展開時の
揺動によるインストルメントパネル２に対する損傷を防
止し得る。なお、係合脚片８の形状の寸法設定により係
合脚片８に適切な剛性をもたせることができ、インスト
ルメントパネル２の材質や形状に応じて好適に対応でき
る。また、リッド４と共に係合脚片７・８を一体成形
し、凸部９もインストルメントパネル２と共に一体成形
可能であることから、両者の結合を行うために別部品を
用いる必要がない。
時には、ブラケット部５とスティフナ６との固設部回り
の力が生じて図２の矢印Ａに示されるようにケーシング
３の上部が揺動するようになるが、前記したように係合
脚片８の孔８ａと開口２ａの凸部９とが係合し得るた
め、上記揺動を抑制し得る。そのため、バッグ展開時の
揺動によるインストルメントパネル２に対する損傷を防
止し得る。なお、係合脚片８の形状の寸法設定により係
合脚片８に適切な剛性をもたせることができ、インスト
ルメントパネル２の材質や形状に応じて好適に対応でき
る。また、リッド４と共に係合脚片７・８を一体成形
し、凸部９もインストルメントパネル２と共に一体成形
可能であることから、両者の結合を行うために別部品を
用いる必要がない。
【００１５】図４及び図５に本発明に基づく第２の実施
例を示す。なお、図４は前記図２に対応し、図５は前記
図３に対応するものであり、前記実施例と同様の部分に
ついては同一の符号を付してその詳しい説明を省略す
る。この第２の実施例では、前記したＵ字状をなす係合
脚片８の代わりに互いに平行をなす一対の係合脚片１１
をリッド４に一体形成して設けたものである。係合脚片
１１は、図５に良く示されるように遊端部を外側に折り
曲げたＬ字状に形成されており、曲折遊端部が開口２ａ
の縁の下面に係合してケーシング３の抜け止めがなされ
るようになっている。そして、凹部としての両係合脚片
１１間に凸部９が没入し、前記と同様の作用・効果を有
し、バッグ展開時に於ける図４に示される矢印Ａの向き
の揺動を抑制し得る。
例を示す。なお、図４は前記図２に対応し、図５は前記
図３に対応するものであり、前記実施例と同様の部分に
ついては同一の符号を付してその詳しい説明を省略す
る。この第２の実施例では、前記したＵ字状をなす係合
脚片８の代わりに互いに平行をなす一対の係合脚片１１
をリッド４に一体形成して設けたものである。係合脚片
１１は、図５に良く示されるように遊端部を外側に折り
曲げたＬ字状に形成されており、曲折遊端部が開口２ａ
の縁の下面に係合してケーシング３の抜け止めがなされ
るようになっている。そして、凹部としての両係合脚片
１１間に凸部９が没入し、前記と同様の作用・効果を有
し、バッグ展開時に於ける図４に示される矢印Ａの向き
の揺動を抑制し得る。
【００１６】また、図６に本発明に基づく第３の実施例
を示す。図６は前記図３に対応するものであり、全体形
状は前記実施例と同様でありその図示を省略する。ま
た、前記実施例と同様の部分については同一の符号を付
してその詳しい説明を省略する。この第３の実施例で
は、ケーシング３の端面に凸部１２が形成され、開口２
ａにその縁の一部を凹設された凹部１３が形成されてい
る。従って、前記各実施例と凸部及び凹部の設けた相手
が相反するだけであり、前記と同様の作用・効果を有
し、バッグ展開時に於ける揺動を同様に抑制し得る。
を示す。図６は前記図３に対応するものであり、全体形
状は前記実施例と同様でありその図示を省略する。ま
た、前記実施例と同様の部分については同一の符号を付
してその詳しい説明を省略する。この第３の実施例で
は、ケーシング３の端面に凸部１２が形成され、開口２
ａにその縁の一部を凹設された凹部１３が形成されてい
る。従って、前記各実施例と凸部及び凹部の設けた相手
が相反するだけであり、前記と同様の作用・効果を有
し、バッグ展開時に於ける揺動を同様に抑制し得る。
【００１７】図７及び図８には本発明が適用された第４
の実施例が示されている。この第４の実施例では、前記
第３の実施例と同様に開口２ａの縁の例えば長手方向両
端縁部にそれぞれ凹部１３が設けられており、リッド４
の対応する位置にそれぞれ凸部１４が設けられている。
リッド４の下面には、開口２ａと補完的形状をなすよう
に全周に渡って環状リブ１５が一体成形にて形成されて
おり、その環状リブ１５の外壁面に外方に向けて突出す
るように上記凸部１４が設けられている。なお、凸部１
４は、四方を覆われボックス状をなし、リッド４成形時
に環状リブ１５と共に一体成形にて形成されていて良
い。
の実施例が示されている。この第４の実施例では、前記
第３の実施例と同様に開口２ａの縁の例えば長手方向両
端縁部にそれぞれ凹部１３が設けられており、リッド４
の対応する位置にそれぞれ凸部１４が設けられている。
リッド４の下面には、開口２ａと補完的形状をなすよう
に全周に渡って環状リブ１５が一体成形にて形成されて
おり、その環状リブ１５の外壁面に外方に向けて突出す
るように上記凸部１４が設けられている。なお、凸部１
４は、四方を覆われボックス状をなし、リッド４成形時
に環状リブ１５と共に一体成形にて形成されていて良
い。
【００１８】この第４の実施例に於いても、装着状態で
凸部１４と凹部１３とが嵌合していることから、前記実
施例と同様にバッグ展開時に生じることとなる図８に示
される矢印Ａに示される向きの揺動力が生じても、凸部
１４と凹部１３とが係合してその揺動を抑制し得る。ま
た、リッド４の材質をインストルメントパネル２に対し
て比較的柔らかい例えばエラストマ材にすることによ
り、過度の入力があった場合にはリッド４側で変形し、
インストルメントパネル２に損傷を及ぼすことを防止し
得る。また、この第４の実施例では、ケーシング３の上
部のインストルメントパネル２への取付状態を凸部１４
と凹部１３との嵌合で行っており、インストルメントパ
ネル２との取付／取り外し方向への係合や固定がないた
め、取付／取り外しを容易に行い得る。
凸部１４と凹部１３とが嵌合していることから、前記実
施例と同様にバッグ展開時に生じることとなる図８に示
される矢印Ａに示される向きの揺動力が生じても、凸部
１４と凹部１３とが係合してその揺動を抑制し得る。ま
た、リッド４の材質をインストルメントパネル２に対し
て比較的柔らかい例えばエラストマ材にすることによ
り、過度の入力があった場合にはリッド４側で変形し、
インストルメントパネル２に損傷を及ぼすことを防止し
得る。また、この第４の実施例では、ケーシング３の上
部のインストルメントパネル２への取付状態を凸部１４
と凹部１３との嵌合で行っており、インストルメントパ
ネル２との取付／取り外し方向への係合や固定がないた
め、取付／取り外しを容易に行い得る。
【００１９】
【発明の効果】このように本発明によれば、エアバッグ
装置のインストルメントパネル２への装着を、いずれか
一方に設けた凸部と他方に設けた凹部との係合により行
うことから、エアバッグ作動によるバッグ展開時に於け
るケーシング上部の揺動を防止することができると共
に、ケーシング上部に設けた位置決め用係合脚片を開口
の揺動方向に対峙する縁に係合させて取り付け時の位置
決めを行うことから、揺動抑制用に剛性をもたせる凸部
及び凹部で取り付け時の位置決めを行うことなく位置決
めを容易に行うことができ、かつ上記揺動防止及び位置
決めをブラケットなどの別部品を用いることなく行い得
るため、部品点数を減少化しかつ組み付けを容易に行い
得る。
装置のインストルメントパネル２への装着を、いずれか
一方に設けた凸部と他方に設けた凹部との係合により行
うことから、エアバッグ作動によるバッグ展開時に於け
るケーシング上部の揺動を防止することができると共
に、ケーシング上部に設けた位置決め用係合脚片を開口
の揺動方向に対峙する縁に係合させて取り付け時の位置
決めを行うことから、揺動抑制用に剛性をもたせる凸部
及び凹部で取り付け時の位置決めを行うことなく位置決
めを容易に行うことができ、かつ上記揺動防止及び位置
決めをブラケットなどの別部品を用いることなく行い得
るため、部品点数を減少化しかつ組み付けを容易に行い
得る。
【図１】本発明が適用された助手席用エアバッグ装置の
分解斜視図。
分解斜視図。
【図２】装着状態に於ける図１のII線から見た要部断面
図。
図。
【図３】装着状態に於ける図１のIII線で示した部分の
要部拡大斜視図。
要部拡大斜視図。
【図４】第２の実施例を示す図２に対応する図。
【図５】第２の実施例を示す図３に対応する図。
【図６】第３の実施例を示す図３に対応する図。
【図７】第４の実施例を示す図１に対応する図。
【図８】第４の実施例を示す図２に対応する図。
１ エアバッグモジュール ２ インストルメントパネル ２ａ 開口 ３ ケーシング ４ リッド ５ ブラケット部 ６ スティフナ ７ 脚片 ８ 係合脚片 ８ａ 孔 ９ 凸部 １１ 係合脚片 １２ 凸部 １３ 凹部 １４ 凸部 １５ 環状リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神田 稔 埼玉県和光市中央１丁目４番１号 株式 会社 本田技術研究所内 (72)発明者 酒井 富志也 埼玉県和光市中央１丁目４番１号 株式 会社 本田技術研究所内 (72)発明者 池谷 明洋 埼玉県和光市中央１丁目４番１号 株式 会社 本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 平５−97010（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−270340（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−286401（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−286400（ＪＰ，Ａ)
Claims (1)
- 【請求項１】 車両の加速度が所定値以上を越えたこ
とを検出した際に展開されるバッグを受容するケーシン
グを有し、前記ケーシングの下部が車両の固定部に固設
され、前記ケーシングの上部がインストルメントパネル
に開設された開口に組み付けられた車両用エアバッグ装
置に於いて、 前記バッグ展開時に於ける前記ケーシングの上部の揺動
を防止するべく、前記ケーシングの上部と前記開口の縁
とのいずれか一方にいずれか他方に向けて突出する凸部
を一体成形し、前記他方に前記凸部を遊びをもって受容
しかつ前記揺動方向から挟み込む形状の凹部を一体成形
すると共に、前記ケーシングの上部に、前記開口の前記
揺動方向に対峙する縁に係合する位置決め用係合脚片を
一体成形したことを特徴とする車両用エアバッグ装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02633894A JP3232855B2 (ja) | 1994-01-28 | 1994-01-28 | 車両用エアバッグ装置 |
| US08/350,988 US5527064A (en) | 1994-01-28 | 1994-11-29 | Inflatable air bag system |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02633894A JP3232855B2 (ja) | 1994-01-28 | 1994-01-28 | 車両用エアバッグ装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07215157A JPH07215157A (ja) | 1995-08-15 |
| JP3232855B2 true JP3232855B2 (ja) | 2001-11-26 |
Family
ID=12190661
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP02633894A Expired - Fee Related JP3232855B2 (ja) | 1994-01-28 | 1994-01-28 | 車両用エアバッグ装置 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5527064A (ja) |
| JP (1) | JP3232855B2 (ja) |
Families Citing this family (19)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5788268A (en) * | 1995-07-21 | 1998-08-04 | Textron Inc. | Spring retainer air bag mounting device |
| US5664801A (en) * | 1996-03-13 | 1997-09-09 | Davidson Textron Inc. | Mounting system for airbag reaction canister |
| US5669626A (en) * | 1996-04-08 | 1997-09-23 | Ford Motor Company | Inflatable occupant restraint system |
| US5813692A (en) * | 1996-11-22 | 1998-09-29 | Trw Vehicle Safety Systems Inc. | Air bag module |
| US6017055A (en) * | 1997-11-03 | 2000-01-25 | Trw Inc. | Vehicle occupant protection apparatus |
| DE29723034U1 (de) | 1997-12-22 | 1998-02-19 | Petri Ag | Airbagmodul, insbesondere Beifahrerairbagmodul, mit Abdeckkappe |
| US6120055A (en) * | 1998-03-13 | 2000-09-19 | Trw Inc. | Vehicle occupant protection apparatus |
| JP3321560B2 (ja) * | 1998-11-16 | 2002-09-03 | 株式会社イノアックコーポレーション | エアバッグドア部の構造 |
| JP4278840B2 (ja) * | 2000-07-17 | 2009-06-17 | 本田技研工業株式会社 | 自動車用エアバッグ装置の固定装置 |
| US6460874B1 (en) * | 2000-11-20 | 2002-10-08 | Trw Vehicle Safety Systems Inc. | Air bag module deployment door with snap-in feature |
| US6932381B2 (en) * | 2002-12-27 | 2005-08-23 | Lear Corporation | Air bag assembly with door support |
| US7237797B2 (en) * | 2003-10-24 | 2007-07-03 | Visteon Global Technologies, Inc. | Instrument panel having modular airbag door assembly |
| US7527286B2 (en) * | 2004-07-29 | 2009-05-05 | Intier Automotive Inc. | Air bag door and chute |
| DE102006055909A1 (de) * | 2006-11-27 | 2008-05-29 | GM Global Technology Operations, Inc., Detroit | Airbagmodulanordnung |
| US7819456B2 (en) * | 2008-01-09 | 2010-10-26 | Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. | Instrument panel covers with lockout ribs |
| KR20110027922A (ko) * | 2009-09-11 | 2011-03-17 | 현대자동차주식회사 | 에어백 도어의 실링구조 |
| JP6205296B2 (ja) * | 2014-03-25 | 2017-09-27 | オートリブ ディベロップメント エービー | 自動車用のインストルメントパネルを有するアセンブリ及びニーエアバッグ |
| US9789836B2 (en) * | 2015-09-01 | 2017-10-17 | GM Global Technology Operations LLC | Ring bracket for snap-lock engagement verification |
| JP7172286B2 (ja) * | 2018-08-28 | 2022-11-16 | スズキ株式会社 | ニーエアバッグ取付け構造 |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4989897A (en) * | 1989-04-20 | 1991-02-05 | Juichiro Takada | Apparatus for joining an air bag cover to a retainer |
| JPH0694267B2 (ja) * | 1990-05-24 | 1994-11-24 | タカタ株式会社 | エアバッグ装置 |
| US5303951A (en) * | 1992-10-30 | 1994-04-19 | Allied-Signal Inc. | Air bag assembly with housing and fastenerless deployment door |
| US5275432A (en) * | 1992-10-30 | 1994-01-04 | Alliedsignal Inc. | Air bag deployment door with snap fit |
| US5217253A (en) * | 1992-10-30 | 1993-06-08 | Allied-Signal Inc. | Air bag system with passenger air bag door having a hinge retainer |
-
1994
- 1994-01-28 JP JP02633894A patent/JP3232855B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1994-11-29 US US08/350,988 patent/US5527064A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US5527064A (en) | 1996-06-18 |
| JPH07215157A (ja) | 1995-08-15 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3232855B2 (ja) | 車両用エアバッグ装置 | |
| US6089594A (en) | Seat structure having a side impact air bag apparatus | |
| JP2528375B2 (ja) | 乗員保護用エアバッグ装置 | |
| JP2005247301A (ja) | 特に下肢用ガスバッグ用のガスバッグモジュール | |
| GB2264905A (en) | Cover for vehicle air bag device. | |
| US5630610A (en) | Adaptable vehicular air bag installation arrangement | |
| JP2678208B2 (ja) | 自動車の助手席エアバッグ装置 | |
| JP2003306113A (ja) | エアバッグ式乗員保護装置 | |
| JP2001151065A (ja) | エアバック装置 | |
| JPH11321513A (ja) | エアバッグ式乗員保護装置 | |
| JP3036122B2 (ja) | 側面衝突用エアバッグユニットの取付構造 | |
| JP2001277986A (ja) | エアバッグ用のクリップ装置 | |
| JP2893303B2 (ja) | 側面衝突用エアバッグ装置 | |
| JP4935646B2 (ja) | 車両用ニーエアバッグ装置 | |
| JP2507843Y2 (ja) | 自動車のエアバッグ取付構造 | |
| KR100397513B1 (ko) | 자동차용 에어백모듈 연결장치 | |
| JPH0826058A (ja) | 車両ドアのエアーバック格納構造 | |
| JP3098043B2 (ja) | 自動車のエアバッグ装置 | |
| JP3364626B2 (ja) | エアバック取付構造 | |
| JP2001150958A (ja) | ドアガラスランの配設構造 | |
| JPH04283146A (ja) | エアバッグを備えたドア構造 | |
| JP4061759B2 (ja) | エアバッグ装置 | |
| KR100411825B1 (ko) | 승객용 에어백 연결장치 | |
| JPH0811540A (ja) | 自動車用トリム | |
| JP2002059800A (ja) | エアバッグ支持構造 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |