JP3232814B2 - 感熱記録媒体用インキ組成物 - Google Patents
感熱記録媒体用インキ組成物Info
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Description
いることにより、感熱記録インキ層の可塑剤移行が少な
くて可塑剤移行にともなう熱可塑性樹脂印刷文字の褪色
が少なく、また染料分散性、耐熱性、透明度、膜強度が
充分で、印字消去タイプといった加熱回数の多い用途に
も使用可能な感熱記録媒体用インキ組成物に関する。
どの酸性物質と該酸性物質と加熱下で反応して発色する
ロイコ染料などの発色性物質をバインダー中に含む感熱
記録媒体が知られており、鉄道、バスなどの乗車券、回
数券、発券機などを用いて発行するシステム、あるいは
ファクシミリ、各種計測用プリンターなどに広く用いら
れている。しかしながら、従来の感熱記録媒体では、フ
ェノール系化合物と該フェノール系化合物と加熱下で反
応して発色するロイコ染料とが熱印字前に反応しないよ
うにするため、これらの化合物を溶解しない溶剤を用い
てインキ化する必要があり、この溶剤は、極性の低い脂
肪族炭化水素などに限定されている。このため、バイン
ダーも、脂肪族炭化水素に溶解するものでなければなら
ず、例えばフェノール樹脂、クマロン樹脂、テルペン樹
脂、ビニルトルエン−ブタジエン共重合体、ビニルトル
エン−アクリル酸エステル共重合体、環化ゴムなどに限
定されている。
ンダーは、合成樹脂、特にポリ塩化ビニル系樹脂に用い
られる可塑剤の浸透を防止することができず、この可塑
剤を含む物質に触れると、可塑剤の浸透により発色成分
であるロイコ染料またはフェノール系化合物が溶解する
ため、一旦、発色した文字が褪色し、あるいはフェノー
ル系化合物とロイコ染料の間に可塑剤が入り込むため印
字した文字が褪色し、いずれも甚だしい場合には、まっ
たく消えてしまうという問題がある。
系樹脂製品に触れさせておくと、可塑剤がポリ塩化ビニ
ル系樹脂製品から乗車券の感熱記録インキ層に浸透する
ため、通常、40℃で2〜3時間で印字記録が消えてし
まう。従って、バスや鉄道の定期券のように使用期間の
長いものにあっては、ポリ塩化ビニル系樹脂製の定期券
入れに納めておくと、上記のような不都合を生じる。
としてアクリル樹脂を用いる技術が、特公平3−261
54号公報で開示されているが、アクリル樹脂はガラス
転移温度(Tg)が93℃程度で感熱記録に対する耐熱
性が不充分であり、感熱記録の熱によってバインダーが
変質・変形するといった問題があり、特に印字消去方式
のような加熱回数の多い用途では、印字−消去を繰り返
すうちに、バインダーの変質により、印字が不鮮明なも
のとなり、甚だしい場合には全く印字することができな
くなってしまう。そこで、可塑剤の浸透が少なく、かつ
染料分散性、透明性、膜強度が充分であり、しかも耐熱
性に優れ、印字消去方式のような用途でも常に鮮明な印
字記録を与えるバインダーが望まれているが、従来これ
らの要求を全く満たし得るバインダーはなかった。
術の課題を背景になされたもので、ポリ塩化ビニル系樹
脂などに用いられている可塑剤が浸透し難く、また染料
分散性、耐熱性、透明度、膜強度が充分で、印字消去タ
イプといった加熱回数の多い用途にも使用可能な感熱記
録媒体用インキ組成物を提供することを目的とする。
する染料成分と、該染料成分を分散させるバインダー成
分としてノルボルナン骨格を有する熱可塑性樹脂とを含
有する感熱記録媒体用インキ組成物を提供するものであ
る。
分としては、例えばフェノール系化合物などの酸性物質
と、該酸性物質と加熱下で反応して発色するロイコ染料
などの発色性物質との組み合わせを挙げることができ
る。
上記ノルボルナン骨格を有する熱可塑性樹脂からなるバ
インダーを溶解する溶剤に対して非溶解性のものが用い
られる。このようなフェノール系化合物としては、例え
ばo−フタル酸、ジヒドロキシ安息香酸、没食子酸、ビ
スレゾルシノールエチレンエーテル、ジレゾルシノー
ル、β−レゾルシン酸エタノールアミド、没食子酸メチ
ル、没食子酸エチル、o−ヨード安息香酸、ヒドロキシ
ナフトエ酸、アセトアセトアミノサリチル酸、アセトア
セトアミノ−クロル−メチルベンゼンスルホン酸、トリ
カルバミン酸、2,4,6−トリヒドロキシ安息香酸、
またはナフトールASもしくはその誘導体であるナフト
ールAS−BO、ナフトールAS−BS、ナフトールA
S−D、ナフトールAS−E、ナフトールAS−G、ナ
フトールAS−LB、ナフトールAS−OL、ナフトー
ルAS−SW、ナフトールAS−TR、ナフトールAS
−PHなどが挙げられ、これらは単独であるいは2種以
上併用することができる。
反応して発色するロイコ染料としては、反応前にバイン
ダー中で無色もしくは淡色のものであって、本発明のノ
ルボルナン骨格を有する熱可塑性樹脂からなるバインダ
ーを溶解する溶剤に対して非溶解性であり、加熱により
フェノール系化合物が溶けて該ロイコ染料と接触し、発
色反応を呈するフルオラン系ロイコ染料が用いられる。
このフルオラン系ロイコ染料としては、例えば1,2−
ベンゾ−6−ジエチルアミノフルオラン、3−ピロリジ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオランなどが挙げら
れる。
バインダーとしてノルボルナン骨格を有する熱可塑性樹
脂を用いる点に特徴を有する。このノルボルナン骨格を
有する熱可塑性樹脂をバインダーに用いると、上記発色
成分双方を溶解しない溶剤に可溶であり、またポリ塩化
ビニル系樹脂などの可塑剤として使用されるジオクチル
フタレートなどの浸透を防止できるうえ、染料分散性、
耐熱性、透明度、膜強度に優れるという特性を有する。
として用いられる本発明のノルボルナン骨格を有する熱
可塑性樹脂は、その繰り返し単位中にノルボルナン骨格
を有するものである。例えば、この熱可塑性樹脂として
は、一般式(I)〜(IV) で表されるノルボルナン骨格
を含むものである。
または1価の有機基を示す。) 本発明で使用されるノルボルナン骨格を有する熱可塑性
樹脂は、充分な膜強度を得るために、その重量平均分子
量は5,000〜100万、好ましくは8,000〜2
0万である。
ボルナン骨格を有する熱可塑性樹脂としては、例えば特
開昭60−168708号公報、特開昭62−2524
06号公報、特開昭62−252407号公報、特開昭
63−145324号公報、特開昭63−264626
号公報、特開平1−240517号公報、特開平2−1
33413号公報、特公昭57−8815号公報などに
記載されている樹脂などを挙げることができる。この熱
可塑性樹脂の具体例としては、下記一般式(V)で表さ
れる少なくとも1種のテトラシクロドデセン誘導体また
は該テトラシクロドデセンと共重合可能な不飽和環状化
合物とをメタセシス重合して得られる重合体を水素添加
して得られる水添重合体を挙げることができる。
体において、A、B、CおよびDのうちに極性基を含む
ことが、支持体との密着性の点から好ましい。さらに、
この極性基が−(CH2 )n COOR1 (ここで、R1
は炭素数1〜20の炭化水素基、nは0〜10の整数を
示す)で表されるカルボン酸エステル基であることが、
得られる水添重合体が高いガラス転移温度を有するもの
となるので好ましい。
極性置換基は、一般式(V)のテトラシクロドデセン誘
導体の1分子あたりに1個含有されることが、吸収性を
低下させる点で好ましい。前記一般式において、R1 は
炭素数1〜20の炭化水素基であるが、炭素数が多くな
るほど得られる水添重合体の吸湿性が小さくなる点では
好ましいが、得られる水添重合体のガラス転移温度との
バランスの点から、炭素数1〜4の鎖状アルキル基また
は炭素数5以上の(多)環状アルキル基であることが好
ましく、特にメチル基、エチル基、シクロヘキシル基で
あることが好ましい。
炭素原子に、同時に炭素数1〜10の炭化水素基が置換
基として結合されている一般式(V)のテトラシクロド
デセン誘導体は、得られる重合体のガラス転移温度を低
下させずに吸湿性を低下させるので好ましい。特に、こ
の置換基がメチル基またはエチル基である一般式(V)
のテトラシクロドデセン誘導体は、その合成が容易な点
で好ましい。具体的には、8−メチル−8−メトキシカ
ルボニルテトラシクロ〔4.4.0.12,5 17,10〕ド
デカ−8−エンが好ましい。これらのテトラシクロドデ
セン誘導体、あるいはこれと共重合可能な不飽和環状化
合物の混合物は、例えば特開平4−77520号公報第
4頁右上欄第12行〜第6頁右下欄第6行に記載された
方法によって、メタセシス重合、水素添加され、本発明
に使用される熱可塑性樹脂とすることができる。
される前記水添重合体は、クロロホルム中、30℃で測
定される固有粘度(ηinh )が、0.35〜0.55d
l/g、好ましくは0.40〜0.46dl/gであ
る。固有粘度(ηinh )が0.35dl/g未満では、
機械的特性に劣り、耐衝撃性が低下し、一方0.55d
l/gを超えると、粘度が高すぎるため、支持体上にイ
ンキ層を塗工して形成する場合、均一に塗工層を形成す
ることが難しい。また、水添重合体の水素添加率は、6
0MHz、 1H−NMRで測定した値が50%以上、好
ましくは90%以上、さらに好ましくは98%以上であ
る。水素添加率が高いほど、熱や光に対する安定性が優
れる。
れる水添重合体は、該水添重合体中に含まれるゲル含有
量が5重量%以下であることが好ましく、さらに1重量
%以下であることが特に好ましい。
する熱可塑性樹脂には、必要に応じてその耐候性および
耐光性を向上させるために、例えばベンゾトリアゾール
系、ベンゾフェノン系、サリチル酸系、シアノアクリレ
ート系などの紫外線吸収剤をはじめ、ヒンダードアミン
系、ニッケル錯塩系、ベンゾエート系などの紫外線安定
剤を配合することができる。また、酸化防止剤、黄変防
止剤、内部離型剤、帯電防止剤、レベリング剤などのい
わゆる添加剤を加えることも可能である。
物に使用される溶剤としては、上記染料成分に溶解せ
ず、バインダーとなるノルボルナン骨格を有する熱可塑
性樹脂を溶解する溶剤であれば特に限定されるものでは
なく、例えばトルエン、キシレン、トリメチルベンゼン
などの芳香族系溶剤が挙げられる。これらの溶剤のうち
では、トリメチルベンゼンが好ましい。
ンキ組成物は、上記染料成分およびノルボルナン骨格を
有する熱可塑性樹脂を主成分とするが、これらの割合
は、下記のとおりである。すなわち、染料成分を構成す
る酸性物質(フェノール系化合物)と発色性物質(ロイ
コ染料)との割合は、酸性物質が70〜30重量%、好
ましくは60〜40、発色性物質が30〜70重量%、
好ましくは40〜60重量%〔ただし、酸性物質+発色
性物質=100重量%〕である。発色性物質が、30重
量%未満では印字の際に発色濃度が充分に上がらず、一
方70重量%を超えると発色性物質のバインダー中の分
散性が悪くなり、熱印字前に酸性物質と反応し発色し易
くなる。また、染料成分とノルボルナン骨格を有する熱
可塑性樹脂との割合は、該熱可塑性樹脂が発色性物質に
対し、重量で1〜10倍量、好ましくは3〜8倍量であ
る。
物中における溶剤の割合は、染料成分およびノルボルナ
ン骨格を有する熱可塑性樹脂の合計量100重量部に対
し、8〜18重量部、好ましくは10〜15重量部程度
である。
キ組成物は、バインダーとして染料分散性、耐熱性、透
明度、膜強度に優れたノルボルナン骨格を有する熱可塑
性樹脂を用いたものである。このような組成からなる感
熱記録媒体用インキ組成物は、インキ状態において染料
成分(発色性物質および酸性物質)が溶剤中で分散状態
にあり、バインダーを介して互いに接触しないで発色反
応が生じ難いという作用を奏する。
は、インキの保存性向上のため、例えばフェノール系化
合物とロイコ染料とはあらかじめ別にインキ化し、塗布
直前に混合することが好ましい。また、インキ化の際に
は、必要に応じて他の添加剤、例えば分散剤、充填剤、
白色系顔料、ワックス、染料や顔料などの着色剤、界面
活性剤などを添加し、あるいは塗布適性改善のための希
釈剤を加えてもよい。
支持体の表面に公知の塗布方式、例えばバーコーター、
ダイコーター、ロールコーター、リバースコーター、グ
ラビアコーター、ナイフコーター、ホットメルトコータ
ーなどを用いることにより、塗布量(固形分換算)2〜
10g/m2 、好ましくは3〜8g/m2 となるように
塗布する。ここで、支持体としては、従来の感熱記録媒
体に使用するものであれば特に限定されず、例えば紙、
プラスチック、これらの複合体などが挙げられる。
記録インキ層との接着力を向上させるために、適宜のプ
ライマー層を設けてもよい。このプライマー層として
は、例えばポリエステルシートを支持体とするときに
は、ポリエステル樹脂もしくは塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体とイソシアネートとを配合したプライマー塗料
を用いてプライマー層を形成する。また、紙を支持体と
する場合には、感熱記録インキ層を設ける際の紙へのイ
ンキの浸透を防止するため、目止めもしくは接着力の向
上を目的として上記と同様のプライマー層を形成すれば
よい。
物よりなる感熱記録媒体に対して、通常の感熱記録媒体
に設けられる保護層を設けてもよい。この保護層として
は、感熱記録インキ層を構成するバインダーとして、上
記ノルボルナン骨格を有する熱可塑性樹脂を主成分とす
る組成物を用いて構成するとよく、例えば該樹脂100
重量部に対し、ポリエチレンワックス5〜50重量部も
しくはポリテトラフルオロエチレン粉末5〜50重量部
を含むもの、あるいはポリエチレンワックスおよびポリ
テトラフルオロエチレン粉末5〜50重量部を含むもの
などを挙げることができる。このような保護層は、上記
熱可塑性樹脂を溶剤に溶解した樹脂溶液に、ポリエチレ
ンワックスおよび/またはポリテトラフルオロエチレン
粉末を分散させたインキを作製し、公知の塗布手段を用
いて塗布すればよい。
部、好ましくは裏面に、磁気記録層を設けてもよく、こ
のようにすることにより、自動改札用の定期券とするこ
とができる。さらに、上記感熱記録媒体の感熱記録イン
キ層の表面には、所定の欄に文字などを印刷しておいて
もよく、このようにすることにより、印字の字数を減ら
すことができ、印字の時間を短縮し、記録ヘッドの寿命
を延ばすこともできる。さらに、感熱記録インキ層を、
グラビア印刷などによりストライプ状もしはスポット状
に設けてもよく、あるいは発色色相の異なるロイコ染料
を用いて別々の個所に印刷し、支持体上の場所により発
色色相を変えるようにしてもよい。
に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもの
ではない。なお、実施例中、部および%は、特に断らな
いかぎり重量基準である。なお、実施例中の各種の測定
は、次のとおりである。固有粘度(ηinh ) 溶媒にクロロホルムを使用し、0.5g/dlの重合体
濃度で30℃の条件下、ウベローデ粘度計にて測定し
た。水添率 水添単独重合体の場合には、60MHz、 1H−NMR
を測定した。ガラス転移温度 走査熱量計(DSC)により、チッ素雰囲気下におい
て、10℃/分の昇温速度で測定した。
〔4.4.0.12,5 .17,10〕ドデカ−3−エン10
0g、1,2−ジメトキシエタン60g、シクロヘキサ
ン240g、1−ヘキセン9g、およびジエチルアルミ
ニウムクロライド0.96モル/lのトルエン溶液3.
4mlを、内容積1リットルのオートクレーブに加え
た。一方、別のフラスコに、六塩化タングステンの0.
05モル/lの1,2−ジメトキシエタン溶液20ml
とパラアルデヒドの0.1モル/lの1,2−ジメトキ
シエタン溶液10mlを混合した。この混合溶液4.9
mlを、前記オートクレーブ中の混合物に添加した。密
栓後、混合物を80℃に加熱して3時間攪拌を行った。
シエタンとシクロヘキサンの2/8(重量比)の混合溶
媒を加えて重合体/溶媒が1/10(重量比)にしたの
ち、トリエタノールアミン20gを加えて10分間攪拌
した。この重合溶液に、メタノール500gを加えて3
0分間攪拌して静置した。2層に分離した上層を除き、
再びメタノールを加えて攪拌、静置後、上層を除いた。
同様の操作をさらに2回行い、得られた下層をシクロヘ
キサン、1,2−ジメトキシエタンで適宜希釈し、重合
体濃度が10%のシクロヘキサン−1,2−ジメトキシ
エタン溶液を得た。
グネシア〔日揮化学(株)製、パラジウム量=5%〕を
加えて、オートクレーブ中で水素圧40kg/cm2 と
して165℃で4時間反応させたのち、水添触媒をろ過
によって取り除き、水添重合体溶液を得た。また、この
水添重合体溶液に、酸化防止剤であるペンタエリスリチ
ル−テトラキス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕を、水添重合体
に対して0.1%加えてから、380℃で減圧下に脱溶
媒を行った。次いで、溶融した樹脂を、チッ素雰囲気下
で押し出し機によりペレット化し、固有粘度0.5dl
/g(30℃、クロロホルム中)、水添率99.5%、
ガラス転移温度168℃の熱可塑性樹脂Aを得た。
1と同様にメタセシス開環重合したのち、水添し、ペレ
ット化して、固有粘度0.45dl/g(30℃、クロ
ロホルム中)、水添率99%、ガラス転移温度140℃
の熱可塑性樹脂Bを得た。
メタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタ
ヒドロナフタレン45モル%とを付加重合し、ペレット
化して、固有粘度0.64dl/g(35℃、デカリン
中)、ガラス転移温度140℃の熱可塑性樹脂Cを得
た。
拌機を用いて1時間攪拌して調製した。A液配合処方 フルオラン系ロイコ染料 3部 〔保土谷化学工業(株)製、TH−106〕 熱可塑性樹脂A(参考例1) 10部 (30%トルエン溶液) トルエン 5部B液配合処方 2,4−ジヒドロキシ安息香酸 3部 熱可塑性樹脂A(参考例1) 10部 (30%トルエン溶液) トルエン 5部
レンワックス30%トルエン分散液を、重量比で10:
10:10:3の割合で混合し、プロペラミキサーで攪
拌してインキとし、直ちに上質紙(坪量200g/
m2 )上に、3本リバースロールコーティングにより乾
燥時塗布量として5g/m2 になるように塗布し、感熱
記録紙を得た。
樹脂Aの代わりに、参考例2で得られた熱可塑性樹脂B
を用いる以外は、実施例1と同様にして感熱記録紙を得
た。
製、厚み188μm〕を用い、下記配合処方のプライマ
ー塗料を塗布し、乾燥してプライマー層を形成した。プライマー塗料配合処方 ポリエステル樹脂 3部 〔東洋紡(株)製、パイロン200〕 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 2.5部 〔ユニオンカーバイト社製、VAGH〕 イソシアネート 2部 〔武田薬品工業(株)製、タケネートD−110N〕 トルエン 30部 メチルエチルケトン 20部
施例1のA液、B液と同様にして調製した。C液配合処方 フルオラン系ロイコ染料 3部 〔保土谷化学工業(株)製、TH−106〕 熱可塑性樹脂C(参考例3) 10部 (30%トルエン溶液) トルエン 5部D液配合処方 o−フタル酸 3部 熱可塑性樹脂C(参考例3) 10部 (30%トルエン溶液) トルエン 5部
で1:1:1の割合で混合し、プロペラミキサーで攪拌
してインキとし、前記ポリエステルシートのプライマー
層上に重ねて、3本リバースロールコーティングによ
り、乾燥塗布量として6g/m2 になるように塗布し、
感熱記録層を得た。
リバースロールコーティングにより、上記の感熱記録層
の上に乾燥時塗布量が4g/m2 になるように塗布し、
保護層を形成した。保護塗料配合処方 熱可塑性樹脂C(参考例3) 10部 (10%トルエン溶液) ポリエチレンワックス 0.3部 〔旭電化工業(株)製、マークFC−113、30%ト
ルエン分散液〕 フッ素樹脂粉末 0.1部 〔東ソー(株)製、MOLD WIZ F57、50%
トルエン分散液〕 トルエン 3部
に、ポリメチルメタクリレート〔ロームアンドハース社
製、パラロイドA−11〕を用いる以外は、実施例1と
同様にして感熱記録紙を得た。
脂Cの代わりに、ポリメチルメタクリレート〔三菱レー
ヨン(株)製、ダイヤナールRB80〕を用いる以外
は、実施例3と同様にして感熱記録紙を得た。
熱記録媒体の可塑剤浸透性を評価するため、感熱記録媒
体を所定の条件で印字し、その後、印字部にジオクチル
フタレート24.4%を含む軟質ポリ塩化ビニルシート
を重ねて加圧し、全体を加温して褪色を促進させ、その
時間経過にともなう褪色の進行度合いを反射濃度で測定
した結果を表1に示す。同様に、耐熱性を評価するた
め、印字消去方式の記録機を用い、感熱記録媒体に印字
と消去を10回繰り返したのちの外観を目視で評価し
た。結果を表1に示す。
10-4cm2 )保存条件 圧力50g/cm2 、温度40℃濃度測定 反射濃度計(コダックラッテンNo.106フィルタ
ー)を使用。耐熱性 ○;バインダーの変質・変形がなく、印字が鮮明なも
の。 ×;バインダーが変質・変形し、印字が不鮮明である
か、印字ができなくなったもの。
は、ポリ塩化ビニル系樹脂などに用いらている可塑剤が
浸透し難く、またバインダーの染料分散性、耐熱性、透
明度、膜強度が充分で、印字消去タイプといった加熱回
数の多い感熱記録媒体に使用することが可能である。
Claims (1)
- 【請求項1】 加熱下で発色する染料成分と、該染料成
分を分散させるバインダー成分としてノルボルナン骨格
を有する熱可塑性樹脂とを含有する感熱記録媒体用イン
キ組成物。
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JP25744593A JP3232814B2 (ja) | 1993-09-22 | 1993-09-22 | 感熱記録媒体用インキ組成物 |
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JPH0789234A JPH0789234A (ja) | 1995-04-04 |
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JP25744593A Expired - Fee Related JP3232814B2 (ja) | 1993-09-22 | 1993-09-22 | 感熱記録媒体用インキ組成物 |
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---|---|
JP (1) | JP3232814B2 (ja) |
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- 1993-09-22 JP JP25744593A patent/JP3232814B2/ja not_active Expired - Fee Related
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