JP3232524B2 - 移動端末の契約情報管理方法 - Google Patents

移動端末の契約情報管理方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は移動端末の契約情報管理
方法に関し、より詳細には、移動端末利用者の契約情報
の効率的な消去,整合性の維持を行うに好適な移動端末
の契約情報管理方法に関する。ここで、移動端末の契約
情報としては、利用者の端末が正当なものか否かを判断
するための認証情報,通信停止になっていないかどうか
の情報,どのような付加サービスを契約しているかの情
報等が挙げられる。
【0002】
【従来の技術】従来の移動通信方法においては、利用者
の契約情報を管理するホーム交換機を設置して、利用者
が移動先交換機の下で通信する際には、契約情報の読み
取りが必要になる(例えば、発信)毎に、前述のホーム交
換機からの契約情報の読み取りを行ったり、あるいは、
呼の生起(例えば着信)を契機として、前述のホーム交換
機から移動先交換機に契約情報を一時的に保持し、呼の
終了により前記一時保持契約情報を消去することが行わ
れていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、移動先の交換機内に前記ホーム交換
機から得た契約情報を長期間にわたって保持する機構が
ないため、利用者が同一地点から移動しないような場合
でも、呼の生起あるいは契約情報の読み取り処理の要求
が発生する度に、前記ホーム交換機からの契約情報の読
み出しが行われており、処理量の増大や接続遅延の増大
を招いていた。本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、従来の技術における上述
の如き問題を解消し、移動端末利用者の契約情報の効率
的な消去,整合性の維持を行うに好適な移動端末の契約
情報管理方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上述の目的は、
複数の交換機により構成され、移動端末の利用者の契約
情報を網内に保持する移動通信網において、利用者が網
内を移動した場合、前記利用者の契約情報を、該契約情
報を管理する遠隔のホーム交換機から移動先の交換機の
一時記憶領域にコピーして、該契約情報のコピーを用い
て処理を行う交換機における契約情報管理方法であっ
て、前記契約情報のコピーでキューを構成し、前記ホー
ム交換機から前記契約情報をコピーする際に、前記一時
記憶領域に空があれば、前記キューの最後尾に前記契約
情報を組み込み、前記一時記憶領域が不足しているとき
には、前記キューの最後尾のキューを削除してから、前
記キューの最後尾に前記契約情報を組み込み、前記キュ
ー内の何れかの契約情報がアクセスされたときに、当該
契約情報を保持するキューの位置を1つ分キューの先頭
側に向けて組み替えることを特徴とする移動端末の契約
情報管理方法、もしくは、上記ステップに加えて、前記
キューにつながれた契約情報のコピーを、前記契約者に
付与されている識別子で検索するリストを設けて、前記
ホーム交換機の契約情報が更新された場合などに、前記
識別子から前記契約情報のコピーを得て、前記契約情報
のコピーを消去することにより、ホーム交換機の契約情
報と移動先交換機の契約情報との整合をとることを特徴
とする移動端末の契約情報管理方法によって達成され
る。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に係る移動端末の契約情報
管理方法においては、ホーム交換機の契約情報を移動先
交換機にコピーすることにより、処理量や接続遅延の削
減を可能とする。また、移動先交換機に転送され一時的
に記憶された前記契約情報のコピーでキューを作り、最
もアクセス頻度が低いもの、または、最もアクセス時刻
が古いものを消去することにより、契約情報の効率的な
消去,整合性の維持を行うことを可能とする。以下、本
発明の実施の形態を図面に基づいてより詳細に説明す
る。
【0006】図1は、本発明の一実施形態に係る移動端
末の契約情報管理方法を説明するための構成図である。
図中、1は移動先交換機、10は該移動先交換機1に接
続される端末、11はホーム交換機、12は該ホーム交
換機に記憶されている契約情報を示している。移動先交
換機1に接続される端末10の利用者の契約情報がホー
ム交換機11で管理されている場合には、前記利用者の
契約情報12が、移動先交換機1内の契約情報一時記憶
領域2に、契約情報のコピー3−i(i=1,2,・・・・)と
して保持される。移動先交換機1内では、前述の契約情
報のコピー3−iが双方向キューを構成し、キューの先
頭へのリンク情報6と、キューの最後尾へのリンク情報
7とが置かれる。なお、4は次情報へのリンク、5は前
情報へのリンクを示している。
【0007】また、移動先交換機1内の契約情報一時記
憶領域2には、契約情報がコピーされていない空き領域
8−j(j=1,2,・・・・)のキューが構成され、移動先交
換機1内に前記空きキューの先頭へのリンク情報9が置
かれる。更に、移動先交換機1内には、端末の番号の記
憶域31と該端末に対応する契約情報のコピー3−iの
存在位置を示す情報32から構成される翻訳テーブル3
0が設置されている。端末の番号に対応する契約情報の
コピー3−iの存在位置を示す情報32は、例えば、契
約情報のコピー3−iへのリンクでもよい。また、20
は各端末の利用者の網内の位置(移動先交換機)を示す位
置情報データベースである。この位置情報データベース
20は、いずれの交換機に配置されていてもよい。
【0008】以下、上述の如く構成された本実施形態に
係るシステムにおける移動端末の契約情報管理方法を説
明する。まず、図1に加えて動作フローチャートである
図2を用いて、契約情報をホーム交換機11から移動先
交換機1に転送する際の処理を説明する。契約情報12
がホーム交換機11から移動先交換機1に転送される
と、移動先交換機1では、ステップ41において、契約
情報一時記憶領域2の空きの有無を検査する。空き領域
がなければ、後尾情報へのリンク7を用いて、最後尾の
契約情報のコピー3−4を得て、その内容を消去し(ス
テップ42)、ここに、転送されてきた契約情報を書き
込む(ステップ43)。
【0009】一方、ステップ41における検査で空き領
域があれば、空き領域へのリンク9を用いて先頭の空き
領域8−1を得て、ここに、転送されてきた契約情報を
書き込む(ステップ44)。そして、契約情報を保持した
上述の記憶領域8−1を、空き領域へのリンク9と空き
領域8−2の間から抜去し(ステップ45)、契約情報の
コピー3−4と後尾情報へのリンク7との間に挿入する
(ステップ46)。次に、契約情報のコピー3−iの読み
取りや書き込みといったアクセスが生じた際の処理を、
図1と動作フローチャートである図3を用いて説明す
る。
【0010】契約情報のコピー3−iへのアクセスが生
じると、移動先交換機1では、ステップ51において、
上記契約情報のコピー3−iの前情報へのリンクの有無
を判定する(ステップ51)。このリンクがなければ、前
記契約情報のコピー3−iは先頭に配置されていること
になるので、処理を終了する。また、上述のリンクがあ
れば、契約情報のコピー3−iと、当該契約情報のコピ
ー3−iの前に位置する契約情報のコピー3−(i−1)
とを入り替える(ステップ52)。上述の如き処理によ
り、長時間にわたってアクセスのない契約情報のコピー
はキューの後尾に移動し、図2で説明した処理によっ
て、最終的には消去されることになり、記憶領域を効率
的に使用する契約情報の管理が実現できる。
【0011】次に、図1と動作フローチャートである図
4を用いて、ホーム交換機11内の契約情報が変更され
た場合の処理について説明する。まず、ホーム交換機1
1は、通信リンクを介して前述の位置情報データベース
20から端末10の利用者の移動先交換機1の識別子を
得て(ステップ61)、通信リンクを介して、移動先交換
機1に対し、契約情報が変更された旨の通知を、端末利
用者の番号とともに送る(ステップ62)。移動先交換機
1では、翻訳テーブル30を参照して(ステップ63)、
端末10の利用者の番号(ここでは、31欄中の31−
1とする)に対応する契約情報の記憶先(ここでは、32
欄中の32−1とする)を得る(ステップ64)。
【0012】次に、上述の記憶場所32−1から、端末
10の利用者の番号に対応する契約情報のコピー3−i
を消去するとともに、契約情報のコピー3−(i−1)と
3−(i+1)の間から抜去して、空きキューの先頭への
リンク情報9と空きキューの先頭8−1の間に挿入し
(ステップ65)、翻訳テーブル30中の上記契約情報の
記憶場所を示す情報32−1を消去する。上述の如き処
理により、ホーム交換機11内の契約情報が変更された
場合に、以後、その契約情報が用いられることを防止す
ることが可能になり、記憶領域を効率的に使用する契約
情報の整合性の維持が実現できる。なお、上記実施の形
態は本発明の一例を示したものであり、本発明はこれに
限定されるべきものではないことは言うまでもないこと
である。
【0013】
【発明の効果】以上、詳細に説明した如く、本発明によ
れば、移動端末利用者の契約情報の効率的な消去,整合
性の維持を行うに好適な移動端末の契約情報管理方法を
実現できるという顕著な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る移動端末の契約情報
管理方法を説明するための構成図である。
【図2】一実施形態に係る移動端末の契約情報管理方法
の動作フローチャート(その1)である。
【図3】一実施形態に係る移動端末の契約情報管理方法
の動作フローチャート(その2)である。
【図4】一実施形態に係る移動端末の契約情報管理方法
の動作フローチャート(その3)である。
【符号の説明】
1 移動先交換機 2 移動先交換機1内の契約情報一時記憶領域 3−i 契約情報のコピーのキュー 4 次情報へのリンク 5 前情報へのリンク 6 キューの先頭へのリンク情報 7 キューの最後尾へのリンク情報 8−j 空き領域のキュー 9 空きキューの先頭へのリンク情報 10 端末 11 ホーム交換機 12 ホーム交換機11に記憶されている契約情報 20 位置情報データベース 21−1,21−2,22 通信リンク 30 翻訳テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/24 - 7/26 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の交換機により構成され、移動端末
    の利用者の契約情報を網内に保持する移動通信網におい
    て、 利用者が網内を移動した場合、前記利用者の契約情報
    を、該契約情報を管理する遠隔のホーム交換機から移動
    先の交換機の一時記憶領域にコピーして、該契約情報の
    コピーを用いて処理を行う交換機における契約情報管理
    方法であって、 前記契約情報のコピーでキューを構成し、前記ホーム交換機から前記契約情報をコピーする際に、
    前記一時記憶領域に空があれば、前記キューの最後尾に
    前記契約情報を組み込み、 前記一時記憶領域が不足しているときには、前記キュー
    の最後尾のキューを削除してから、前記キューの最後尾
    に前記契約情報を組み込み、 前記キュー内の何れかの契約情報がアクセスされたとき
    に、当該契約情報を保持するキューの位置を1つ分キュ
    ーの先頭側に向けて組み替える ことを特徴とする移動端
    末の契約情報管理方法。
  2. 【請求項2】 前記ステップに加えて、前記キューにつ
    ながれた契約情報のコピーを、前記契約者に付与されて
    いる識別子で検索するリストを設けて、前記ホーム交換
    機の契約情報が更新された場合などに、前記識別子から
    前記契約情報のコピーを得て、前記契約情報のコピーを
    消去することにより、ホーム交換機の契約情報と移動先
    交換機の契約情報との整合をとることを特徴とする請求
    項1記載の移動端末の契約情報管理方法。
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