JP3232293B2 - 自動倉庫システム及び個別試料収容容器 - Google Patents

自動倉庫システム及び個別試料収容容器

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JP3232293B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動倉庫システム
及び個別試料収容容器に関し、一層詳細には、薬品等の
試料を互いに異なる形態の試料容器に収容したものを自
動倉庫システムによって保管するのに好適な容器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】医薬品、樹脂又は農薬等を新規に開発し
或は改良する研究を行う場合、目的の性質を有する化合
物を見出す為に、通常、化合物ライブラリーを用い、膨
大な数の化合物から望ましい化合物を選抜する必要があ
る。そのため、当該研究においては、多数の化合物を変
質しないように冷所等で一括して保管し、必要に応じて
適宜円滑に取り出され利用されるような自動倉庫システ
ムが必須である。
【0003】当該自動倉庫システムにおける試料の保管
方法として、従来、ディープウェルプレート等の一括試
料封入容器を用いた方法及びバイアル瓶等の個別試料封
入容器を用いた方法が知られていた。一括試料封入容器
を用いた方法は、単位体積当たりの化合物の収納効率及
び多数の化合物を一括管理できる管理効率の面で優れて
おり、例えば、コンビナトリアルケミストリーによる化
合物ライブラリーに用いられる。一方、個別試料封入容
器を用いた方法は、液体、粉体又はゲル状といった化合
物の性状を問わない点及び比較的多量の化合物を封入で
きる点で優れており、例えば、合成化合物による化合物
ライブラリーに用いられる。
【0004】一般に自動倉庫システムでは、通常−20
℃程度に冷蔵(冷凍)して保管するための倉庫と、通常
常温雰囲気下にある試料を取り出す作業所とは独立して
設けられる。例えば、1 階の作業所で準備された試料
は、2 階の倉庫に搬送され保管され、又、2階の倉庫に
保管された試料は1 階の作業所に搬送され研究の利用に
供され、これにより、試料の流れや設置スペースの効率
化が図られ、多数の化合物の保管及び利用が可能となっ
ている。
【0005】一括試料封入容器を用いた方法では、ディ
ープウェルプレート等の一括試料封入容器は、1個乃至
複数個取りまとめられ、専用の保管容器に収容され、倉
庫と作業所間を搬送される。個別試料封入容器を用いた
方法では、バイアル瓶等の個別試料封入容器は、複数の
受け部を備える専用の保管容器に収容され、倉庫と作業
所間を搬送される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】自動倉庫システムを構
築するにあたって、機能の異なる上記一括試料封入容器
を用いた保管方法及び個別試料封入容器を用いた保管方
法のうちどちらを用いるかは、自己の研究目的及び用い
る化合物ライブラリーの性質によって決定されていた。
【0007】しかし、近年コンビナトリアルケミストリ
ー等の進歩により膨大な数の試料が発生すると共に、そ
の保管方法も統一できず、両保管方法を用いざるをえな
い場合が発生している。上記一括試料封入容器を用いた
保管方法及び個別試料封入容器を用いた保管方法を同時
に用いる場合には、それぞれ独立した保管容器を持った
自動倉庫システムを構成するため、自動倉庫システムを
少なくとも2 種類必要とする。
【0008】係る場合には、複数の自動倉庫システムを
用意する為の費用の増大、スペースの確保及び試料の管
理方法も複数必要である点等の課題があった。本発明は
ディープウェルプレート等の一括試料封入容器及びバイ
アル瓶等の個別試料封入容器を試料の管理単位とし、共
通の搬送手段により倉庫と作業所間を搬送させることに
より、上記課題を解決するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る自動倉庫シ
ステムは、自動倉庫システムにおいて、個別に試料を封
入可能な個別試料封入容器、及び、複数の受け部が形成
され複数の試料をそれぞれの受け部に個別に送入して封
入可能な一括試料封入容器を試料の管理単位とし、個別
試料封入容器を複数個収容可能な個別試料収容容器、個
別試料収容容器又は一括試料封入容器を複数個収容可能
な保管容器、及び、個別試料収容容器、個別試料収容容
器及び保管容器を搬送して分別保管する搬送・保管手段
を備え、個別試料収容容器及び一括試料封入容器が外形
寸法をほぼ同一に形成され、保管容器が個別試料収容容
器又は一括試料封入容器を収容可能に形成されてなるこ
とを特徴とする。
【0010】ここで、個別試料封入容器とは、主として
液体試料を個別に封入し、その状態で各試料を個別に取
り扱うことのできるバイアル瓶やクラスターチューブ等
の容器をいい、又、一括試料封入容器とは、主として固
体試料を複数形成された受け部に個別に封入し、その状
態で複数の試料を一括して取り扱うことのできるディー
プウェルプレート等の容器をいう。又、個別試料収容容
器及び一括試料封入容器の外形寸法とは、これら個別試
料収容容器及び一括試料封入容器を保管容器の開口部に
挿入する際の挿入方向に直交する個別試料収容容器及び
一括試料封入容器の断面外形寸法をいう。この場合、個
別試料収容容器及び一括試料封入容器の挿入方向外形寸
法(高さや深さ)については必ずしも同一である必要は
ない。個別試料収容容器及び一括試料封入容器の挿入方
向外形寸法が異なる場合、挿入方向外形寸法の大きい方
に合わせて保管容器の開口の深さ方向寸法が設定され
る。
【0011】上記本発明の構成により、試料を互いに異
なる形態の試料容器に収容したものを保管するに際し、
保管容器を共用することができるため、準備する保管容
器の数を削減することができ、費用を削減することがで
きる。又、倉庫作業における保管容器の取り扱いの利便
性が向上する。又、保管容器を取り扱う装置を簡略化す
ることができる。さらに又、倉庫への搬送作業において
も、個別試料収容容器又は一括試料封入容器の取り扱い
の利便性が向上する。
【0012】又、本発明に係る自動倉庫システムにおい
て、保管容器が個別試料収容容器又は一括試料封入容器
を区画して収容するための隔壁を形成されてなると、個
別試料収容容器及び一括試料封入容器を保管容器内の所
定に位置に確実に位置決めすることができ、又、保管容
器を搬送する際、収容した個別試料収容容器及び一括試
料封入容器が保管容器内でがたつくことが防止される。
又、保管容器に個別試料収容容器及び一括試料封入容器
が満載されず、収容されない空間部が残された状態で保
管容器を保管するケースにおいて、特に好適である。
【0013】又、本発明に係る自動倉庫システムにおい
て、搬送・保管手段が低温倉庫を備えると、試料の変質
を生じることがなく、好適である。ここで、低温とは、
常温より低い温度で薬品等の保存に適した温度のことを
言い、好ましくは−50℃から10℃であり、より好ま
しくは−30℃から−10℃であり、最も好ましくは−
20℃である。
【0014】又、本発明に係る自動倉庫システムにおい
て、試料が薬品又は化合物ライブラリーであると、本発
明の効果を好適に奏することができる。ここで、化合物
ライブラリーとは、合成化合物、ペプチド、天然化合
物、微生物代謝物、核酸又はコンビナトリアルケミスト
リーによって得られた化合物等を個々の化合物の構造又
は物理化学的な特性によって分類した有限個の化合物の
集合をいう。
【0015】又、本発明に係る個別試料封入容器を複数
個収容可能な個別試料収容容器は、本発明に係る自動倉
庫システムに用いるものであり、好ましくは、外形が巾
85mm、長さ130mm、及び、高さ45mmである
ことを特徴とする。このような個別試料収容容器を本発
明の自動倉庫システムに用いることにより、好適に本発
明の効果を奏することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明に係る自動倉庫システム及
び個別試料収容容器の好適な実施の形態(以下、本実施
の形態例という。)について、図を参照して、以下に説
明する。まず、自動倉庫システムにおいて用いられる本
発明の個別試料封入容器、一括試料封入容器及び保管容
器について、図1〜図7を参照して説明する。
【0017】図1に示す個別試料収容容器10は、例え
ば、85mm(W1)×130mm(L1)×45mm
(H1)の直方体状であり、先端がほぼ底面に到達する
円筒状の受け部12が、例えば、4×6列形成されてい
る。個別試料収容容器10の一側面10aには識別用の
バーコードラベル14が貼付されている。この個別試料
収容容器10は、例えば、ポリプロピレン樹脂材料から
形成される。
【0018】図2に示す一括試料封入容器16は、個別
試料収容容器10と同一寸法の、85mm(W2)×1
30mm(L2)×45mm(H2)のほぼ直方体状の
外観を有する容器であり、容器本体18の上面18aか
ら図2 中下方に向けて、例えば、8×12列の突起18
bがほぼ底面に達する高さで突設され、その突起18b
の内部が中空とされて円筒状の受け部18cに形成され
ている。容器本体18の側面18d、18e(他の2側
面は図示せず。)は薄板状の枠体に形成され、底面は開
口されている。容器本体18の上面には着脱可能な可撓
性材料からなる蓋体20が設けられ、蓋体20には容器
本体18の受け部18cに対応して8×12列の下方に
突設した突起20aが設けられている。容器本体18に
蓋体20を被せることにより、各受け部18cを対応す
る各突起20aが閉塞して受け部18cが密閉される構
造とされている。この一括試料封入容器16の一側面1
8eにも識別用のバーコードラベル22が貼付されてい
る。又、一括試料封入容器16も、例えば、ポリプロピ
レン樹脂材料から形成される。
【0019】試料を上記の各容器に移すには、個別試料
収容容器10の場合、図3に示すように、例えば、試料
を予め個別試料封入容器としてのバイアル瓶24に封入
した後、このバイアル瓶24を受け部12に挿入するこ
とによって行う。一方、後者の一括試料封入容器16の
場合は、図4に示すように、試料を送入したシリンジ2
6を使用して受け部18cに試料を直接注入した後、蓋
体20を閉じて封入する。ここで、試料は、研究対象等
によって異なるが、例えば、医薬品等の開発において
は、薬品であり、或は、化合物ライブラリーである。
【0020】上記により試料が配置された個別試料収容
容器10及び一括試料封入容器16は、つぎに説明する
保管容器に収容される。図5に示す保管容器28は、4
50mm(W3)×650mm(L3)×50mm(H
3)の直方体状の容器であり、上面28aに開口30a
を有し、開口30aの下部は、隔壁29によって、例え
ば、3×6列の直方体状の浅い室30bに区画されてい
る。この保管容器28の一側面28bにも識別用のバー
コードラベル32が貼付されている。又、保管容器28
も、例えば、ポリプロピレン樹脂材料から形成される。
【0021】図6に示すように、個別試料収容容器10
及び一括試料封入容器16はそれぞれ下部が適宜保管容
器28の各室30bに挿入される。この場合、個別試料
収容容器10及び一括試料封入容器16は上記のとおり
同一の外形寸法、すなわち、85mm(W1、W2)×
130mm(L1、L2)に形成されているため、1個
の保管容器28の任意の室30bに挿入し、混載するこ
とができる。したがって、封入形態の異なる試料を配置
した個別試料収容容器10及び一括試料封入容器16を
収容する保管容器28は単一の寸法のものを1 種類のみ
準備すればよく、製造費用が安価となる。又、自動倉庫
システムにおいて、倉庫作業における保管容器28の取
り扱いの利便性が向上し、さらに、保管容器28を取り
扱う装置の簡略化を図ることができ、これについては、
以下適宜の箇所で繰り返し具体的に説明する。
【0022】なお、保管容器28は隔壁29によって各
室30bに区画されているため、例えば、個別試料収容
容器10及び一括試料封入容器16を満載しない場合で
あっても、搬送の際にがたつきや位置ずれを生じること
がなくて好適である。一方、個別試料収容容器10及び
一括試料封入容器16を保管容器28に常に満載すると
きは、保管容器28を各室に区切ることなく1つの室に
形成した状態で使用することができる。
【0023】ここで、個別試料収容容器10に収容され
たバイアル瓶24ついては、上記保管容器28に代え
て、図7に示す保管容器31に収容してもよい。この場
合、保管容器31は、上記保管容器28と同一の外形寸
法に形成され、個別試料収容容器10の場合と同様の受
け部33が21×31列設けられる。つぎに、上記した
本発明の個別試料収容容器10、一括試料封入容器16
及び保管容器28を用いた自動倉庫システムについて、
図8〜図11を参照して説明する。
【0024】まず、図8を参照して試料を自動倉庫に保
管する入庫手順及び保管中の試料を自動倉庫から取り出
す出庫手順について説明する。多数の試料は予め個別試
料収容容器10、一括試料封入容器16のいずれかに配
置され、作業床34(図8中下段)に搬入される。この
作業床34の設けられた作業室の室温は、例えば、常温
に維持されている。
【0025】ついで、個別試料収容容器10の場合、バ
イアル瓶24にもバーコードラベルを用いた識別番号が
予め付されており、このバイアル瓶24の識別番号と個
別試料収容容器10の識別番号とが作業床34に設けら
れたバーコードリーダ36によって読み取られ、リンク
された試料情報としてコンピュータに入力される(ステ
ップ1)。一方、一括試料封入容器16の場合、一括試
料封入容器16の各受け部18cの番地と一括試料封入
容器16の識別番号とは既に試料情報としてコンピュー
タに入力済みであり、作業床34に搬入した時点では、
一括試料封入容器16の識別番号のみがバーコードリー
ダ36によって読み取られ、コンピュータに入力され
る。
【0026】ついで、個別試料収容容器10又は一括試
料封入容器16は作業床34に準備された台車38に搭
載される(ステップ2)。この台車38は、図9および
図10に示すように、例えば、個別試料収容容器10又
は一括試料封入容器16を1段当たり11個ずつ10段
積み可能に棚段38aが設けられている。ついで、個別
試料収容容器10又は一括試料封入容器16を個別に搭
載しあるいは混載した台車38は台車ステーション40
の所定の位置に運ばれ、その位置に配置される(ステッ
プ3)。ここで、参照符号40aは入庫用の台車ステー
ションを示し、参照符号40bは出庫用の台車ステーシ
ョンを示す。
【0027】以上述べた各工程は手作業によって行われ
てきたが、ここで、図示しない自動倉庫操作盤の押しボ
タンをオンすることにより、個別試料収容容器10又は
一括試料封入容器16が台車38より抜き取られて自動
倉庫68のトレーラック72に収容されるまでの各工程
が自動的に進められる。台車ステーション40の側には
第1のロボット42が配置されており、コンピュータの
指示を受けた第1のロボット42によって目的の個別試
料収容容器10又は一括試料封入容器16が台車38か
ら引き出され、エレベータ44に搬送される。なお、個
別試料収容容器10又は一括試料封入容器16をエレベ
ータ44まで搬送する途中にはバーコードリーダー46
が設けられており、個別試料収容容器10又は一括試料
封入容器16の識別番号が読み取られ、目的の個別試料
収容容器10又は一括試料封入容器16であることが確
認される(ステップ4)。
【0028】ここで、図9〜図11の台車38の詳細図
を参照して、台車38について、さらに説明する。台車
38の棚段38aの側には上下動及び前進後退可能なエ
アシリンダ48が設けられており、参照符号42aで示
す第1のロボット42のハンドによって所定の個別試料
収容容器10又は一括試料封入容器16が台車から図中
矢印方向に引き出されると、その棚段38aの位置にエ
アシリンダ48が移動して残りの個別試料収容容器10
又は一括試料封入容器16を前方(矢印方向)に押し出
すように構成されている。
【0029】ついで、エレベータ44に搭載された個別
試料収容容器10又は一括試料封入容器16は上階の倉
庫床50に搬送される(ステップ5)。倉庫床50のエ
レベータ44の側には第2のロボット52とバーコード
リーダー54とが配置されている。個別試料収容容器1
0又は一括試料封入容器16は、第2のロボット52の
ハンドによって把持され、識別番号がバーコードリーダ
ー54によって確認される。第2のロボット52の側に
は保管容器28が準備された保管容器搬送用コンベヤが
配置されており(図示せず。)、個別試料収容容器10
又は一括試料封入容器16は、識別番号に対応して設定
された所定の保管容器28に収容される(ステップ6−
1)。
【0030】一方、個別試料収容容器10の場合、必要
に応じて、この第2のロボット52によって、さらに、
保管容器搬送コンベヤ56に移送される。保管容器搬送
コンベヤ56の他端近傍には第3のロボット58と、保
管容器31が必要に応じて準備された保管容器搬送用コ
ンベヤ62と、バーコードリーダー64とが配置されて
おり、第3のロボット58によって1 個ずつのバイアル
瓶24が個別試料収容容器10から抜き取られ、バーコ
ードリーダー64によってバイアル瓶24の識別番号が
確認されるとともに、そのバイアル瓶24の識別番号に
対応して設定された所定の保管容器31にバイアル瓶2
4が収容される(ステップ6−2)。
【0031】試料が配置された保管容器28、31は保
管容器搬送用コンベヤ62によって自動扉66を介して
冷凍倉庫68の内部に搬入される(ステップ7)。冷凍
倉庫68内は、庫内温度が、例えば、−20℃に保持さ
れている。冷凍倉庫68内には、例えば、スタッカーク
レーン70が配置されており、試料が配置された保管容
器28、31はスタッカークレーン70によって所定の
トレーラック72に収容され、保管される(ステップ
8)。
【0032】以上の入庫手順によって試料が自動倉庫に
分別して保管される。一方、保管中の試料を自動倉庫6
8から取り出す出庫手順は基本的に上記入庫手順と逆の
段取りによって行われるため、説明を省略する。上記の
ように構成される自動倉庫システムについて、図12及
び図13を参照して、さらに説明する。
【0033】図12に作業床34における各装置の配置
を示す。台車ステーション40には、上記のように入庫
用の台車ステーション40a及び出庫用の台車ステーシ
ョン40bに、それぞれ5台の台車38が配置されてい
る。ここでは、台車38を10台配置しているが、本発
明において個別試料収容容器10と一括試料封入容器1
6とは同一の外形寸法に形成されており、台車38に混
載可能なため、台車38の数を減らすことも可能であ
る。
【0034】第1のロボット42は軌条74上を走行し
て台車ステーション40とエレベータ44の間を移動可
能とされている。ここで、個別試料収容容器10と一括
試料封入容器16とは同一の外形寸法に形成されている
ため、第1のロボット42のハンドの動作が簡略化され
る。以下の第2のロボット52についても同様である。
【0035】台車ステーション40とエレベータ44と
の間にバーコードリーダー46が配置されている。な
お、図12において、参照符号76は空の個別試料収容
容器10を搬送するための台車を、参照符号78はエラ
ー品を出庫するための台車を、参照符号80は一括試料
封入容器16(4 行下の表現と合わせました。確認願い
ます。)を仮置きするための台を、それぞれ示す。
【0036】図13に倉庫床における各装置の配置を示
す。エレベータ44の側にはバーコードリーダー54と
第2のロボット52が配置されている。参照符号82は
空の個別試料収容容器10を収容するための台車を、参
照符号84は一括試料封入容器16を仮置きするための
台を、それぞれ示す。
【0037】第2のロボット52の図13中右側には複
数の保管容器搬送コンベヤ56が配置されている。図1
3中、右向き矢印は入庫用保管容器搬送コンベヤ56
を、左向き矢印は出庫用保管容器搬送コンベヤ56をそ
れぞれ示す。ここでは、試料の形態に応じて保管容器搬
送コンベヤ56を使い分けるために、入出庫用にそれぞ
れ3条配置しているが、本発明において、個別試料収容
容器10及び一括試料封入容器16は同一外形寸法に形
成されており、任意のトレーラック72にそのまま収容
可能に構成されているため、保管容器搬送コンベヤ56
の数を減らしてもよい。
【0038】保管容器搬送コンベヤ56の右側には第3
のロボット58及びバーコードリーダー64が配置され
ている。さらに、第2のロボット52及び第3のロボッ
ト58の上方には保管容器搬送用コンベヤ62が配置さ
れており、この保管容器搬送用コンベヤ62は自動扉6
6を介して自動倉庫68内に引き込まれている。なお、
保管容器搬送用コンベヤ62の各所にバーコードリーダ
ー86が配置されており、保管容器28、31の搬送状
況が監視される。
【0039】自動倉庫68内には、保管容器搬送用コン
ベヤ62の奥に(上方に)、多数のトレーラック72が
設けられている。トレーラック72の列間には軌条88
が設けられ、この軌条88上を走行してスタッカークレ
ーン70が保管容器搬送用コンベヤ62とトレーラック
72との間を移動するように構成されている。ここで、
保管容器28、31は同一の外形寸法であるため、全て
のトレーラック72を使い分けることなく共用すること
ができる。なお、保管容器31を用いる場合は、バイア
ル瓶24を保管容器31に多数本、高密度に収容できる
ため、トレーラック72に効率的に保管することができ
る。
【0040】上記の本実施の形態例の説明にかかわら
ず、本発明の要旨を逸脱しない限り、例えば、個別試料
収容容器10と一括試料封入容器16とを複数個混合し
て収容可能な、あるいは個別に収容可能な、保管容器2
8と類似した形態の中間容器を準備し、個別試料収容容
器10又は一括試料封入容器16を複数個収容したこの
中間容器を、寸法の大きな台車38に搭載する等の各種
の実施態様が可能である。
【0041】又、本発明は、異なる物品収容形態の複数
の容器を同一寸法に形成し、1 種類の保管容器に収容す
ることが可能な、各種の物品を保管するための自動倉庫
システムに広く適用することができる。
【0042】
【発明の効果】本発明に係る自動倉庫システムによれ
ば、個別試料収容容器及び一括試料封入容器が外形寸法
をほぼ同一に形成され、保管容器が個別試料収容容器又
は一括試料封入容器を収容可能に形成されてなるため、
試料を互いに異なる形態の試料容器に収容したものを保
管するに際し、保管容器を共用することができ、したが
って、準備する保管容器の数を削減することができ、費
用を削減することができる。又、倉庫作業における保管
容器の取り扱いの利便性が向上する。又、保管容器を取
り扱う装置を簡略化することができる。又、倉庫への搬
送作業においても、個別試料収容容器又は一括試料封入
容器の取り扱いの利便性が向上する。
【0043】又、本発明に係る自動倉庫システムによれ
ば、保管容器が個別試料収容容器又は一括試料封入容器
を区画して収容するための隔壁を形成されてなるため、
個別試料収容容器及び一括試料封入容器を保管容器内の
所定に位置に確実に位置決めすることができ、又、保管
容器を搬送する際、収容した個別試料収容容器及び一括
試料封入容器が保管容器内でがたつくことが防止され
る。又、保管容器に個別試料収容容器及び一括試料封入
容器が満載されず、収容されない空間部が残された状態
で保管容器を搬送するケースにおいて、特に好適であ
る。
【0044】又、本発明に係る自動倉庫システムによれ
ば、搬送・保管手段が低温倉庫を備えるため、試料の変
質を生じることがなく、好適である。又、本発明に係る
自動倉庫システムによれば、試料が薬品又は化合物ライ
ブラリーであるため、本発明の効果を好適に奏すること
ができる。又、本発明に係る個別試料封入容器を複数個
収容可能な個別試料収容容器によれば、本発明に係る自
動倉庫システムに用いるものであり、好ましくは、外形
が巾85mm、長さ130mm、及び、高さ45mmで
あるため、好適に本発明の自動倉庫システムに用いるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の個別試料封入容器の斜視図である。
【図2】本発明の一括試料封入容器の斜視図である。
【図3】本発明の個別試料封入容器にバイアル瓶を挿入
した状態を説明するための図である。
【図4】本発明の一括試料封入容器に試料を注入した状
態を説明するための図である。
【図5】本発明の保管容器の斜視図である。
【図6】本発明の保管容器に本発明の個別試料封入容器
及び本発明の一括試料封入容器を収容した状態を説明す
るための図である。
【図7】必要に応じて本発明の個別試料封入容器のみを
収容するための保管容器の斜視図である。
【図8】作業床及び倉庫床における作業工程を説明する
ための図である。
【図9】一部省略して示す台車の側面図である。
【図10】一部省略して示す台車の平面図である。
【図11】一部省略して示す台車の立面図である。
【図12】作業床の平面図である。
【図13】倉庫床の平面図である。
【符号の説明】
10 個別試料封入容器 14、22 バーコードラベル 16 一括試料封入容器 18 容器本体 20 蓋体 24 バイアル瓶 26 シリンジ 28 保管容器 29 隔壁 30b 室 31 保管容器 34 作業床 36、46、54、64、86 バーコードリーダー 38、76 台車 40、40a、40b 台車ステーション 42、52、58 ロボット 44 エレベータ 50 倉庫床 56 保管容器搬送コンベヤ 68 冷凍倉庫 70 スタッカークレーン 72 トレーラック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 1/00 531 B65G 1/00 521 G01N 35/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動倉庫システムにおいて、個別に試料
    を封入可能な個別試料封入容器、及び、複数の受け部が
    形成され複数の試料をそれぞれの受け部に個別に送入し
    て封入可能な一括試料封入容器を試料の管理単位とし、 個別試料封入容器を複数個収容可能な個別試料収容容
    器、個別試料収容容器又は一括試料封入容器を複数個収
    容可能な保管容器、及び、個別試料収容容器、個別試料
    収容容器及び保管容器を搬送して分別保管する搬送・保
    管手段を備え、 個別試料収容容器及び一括試料封入容器が外形寸法をほ
    ぼ同一に形成され、 保管容器が個別試料収容容器又は一括試料封入容器を収
    容可能に形成されてなることを特徴とする自動倉庫シス
    テム。
  2. 【請求項2】 保管容器が個別試料収容容器又は一括試
    料封入容器を区画して収容するための隔壁を形成されて
    なることを特徴とする請求項1 記載の自動倉庫システ
    ム。
  3. 【請求項3】 搬送・保管手段が低温倉庫を備えること
    を特徴とする請求項1 記載の自動倉庫システム。
  4. 【請求項4】 試料が薬品であることを特徴とする請求
    項1乃至3の何れか1 項に記載の自動倉庫システム。
  5. 【請求項5】 試料が化合物ライブラリーであることを
    特徴とする請求項1乃至3の何れか1 項に記載の自動倉
    庫システム。
  6. 【請求項6】 請求項1 乃至5の何れか1 項に記載の自
    動倉庫システムに用いる個別試料封入容器を複数個収容
    可能な個別試料収容容器。
  7. 【請求項7】 外形が巾85mm、長さ130mm、及
    び、高さ45mmであることを特徴とする請求項6 記載
    の個別試料収容容器。
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