JP3232254U - 対称ピン付き直立コイル式インダクタ構造 - Google Patents

対称ピン付き直立コイル式インダクタ構造 Download PDF

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Abstract

【課題】基板への取り付け、設置する際の利便性に寄与する対称ピン付き直立コイル式インダクタ構造を提供する。【解決手段】対称ピン付き直立コイル式インダクタ構造Zは、第1の鉄心1と、第1の鉄心1との間に収容空間Sが形成される第2の鉄心2と、収容空間Sに位置し、本体部30、第1のピン部31、及び第2のピン部32を含み、第1のピン部31が本体部30の一端に接続され、第2のピン部32が本体部30の他端に接続されるコイル3と、を含み、本体部30の一端および他端は、位置がずれており、第1のピン部31および第2のピン部32は、対称かつ互いに対面するように設置される。【選択図】図2

Description

本考案はインダクタ(Inductor)構造に関し、特に対称ピン付き直立コイル式インダクタ構造に関する。
一般に、インダクタは、平面式(またはフラット式とも言う)と、直立式という2つのタイプに分けられる。平面式インダクタには、複数のコイルの条件下でもコイルの両端のピンを同じライン上に置くことができるという利点があるが、平面式インダクタは基板の表面積の大部分を占めるため、基板表面のレイアウトに影響する。一方、直立式インダクタは、基板の表面積のごく一部のみを占めているため、基板表面レイアウトの設置に寄与するが、コイルの巻数が多い場合、直立式インダクタのコイルでは、両端のピンが(対角線上に斜め)ずれ、互いに遠く離れているため、直立式インダクタの取り付け、設置が困難になる。
本考案が解決しようとする課題は、従来技術のデメリットについて、対称ピン付き直立コイル式インダクタ構造を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本考案で採用した技術手段は、第1の鉄心と、前記第1の鉄心に取り外し可能に接続され、前記第1の鉄心との間に収容空間が形成される第2の鉄心と、前記収容空間に位置し、本体部、第1のピン部、及び第2のピン部を含み、前記第1のピン部が前記本体部の一端に接続され、前記第2のピン部が前記本体部の他端に接続され、前記本体部、前記第1のピン部、および前記第2のピン部が組み合わされることによって単一の部材になるコイルと、を含み、前記本体部の前記一端および前記他端は、位置がずれており、前記第1のピン部および前記第2のピン部は、対称かつ互いに対面するように設置される、対称ピン付き直立コイル式インダクタ構造を提供することにある。
本考案の効果の1つは、本考案によって提供される対称ピン付き直立コイル式インダクタ構造が、上記技術方案によって、インダクタ構造の実用性を向上することにある。
本考案の第1の実施例の対称ピン付き直立コイル式インダクタ構造を示す斜視模式図である。 本考案の第1の実施例の対称ピン付き直立コイル式インダクタ構造を示す一部分解模式図である。 本考案の第1の実施例の対称ピン付き直立コイル式インダクタ構造を示す分解模式図である。 本考案の第1の実施例の対称ピン付き直立コイル式インダクタ構造を示す第1の底面模式図である。 本考案の第1の実施例の対称ピン付き直立コイル式インダクタ構造の第1の鉄心を示す模式図である。 本考案の第1の実施例の対称ピン付き直立コイル式インダクタ構造を示す第2の底面模式図である。 本考案の第2の実施例の対称ピン付き直立コイル式インダクタ構造を示す第1の底面模式図である。 本考案の第2の実施例の対称ピン付き直立コイル式インダクタ構造を示す第2の底面模式図である。 本考案の第2の実施例の対称ピン付き直立コイル式インダクタ構造を示す第3の底面模式図である。
以下、特定の具体的な実施例によって、本考案に開示された「対称ピン付き直立コイル式インダクタ構造」の実施形態を説明する。当業者は、本明細書に開示された内容によって、本考案の利点と効果を理解できる。本考案は、他の異なる具体的な実施形態によって実施または応用することができ、本考案の趣旨から逸脱しない限り、本明細書におけるさまざまな詳細が、異なる視点および応用に基づいて多数の変化や変更が可能である。また、本考案の図面は、あくまでも説明するための簡単なものであり、実際のサイズに基づいて描いたものではない。以下の実施形態では、本考案に関連する技術内容についてさらに詳しく説明するが、開示されている内容は、本考案の保護範囲を制限することを意図したものではない。
[第1の実施例]
図1〜図6を参照すると、本考案の第1の実施例の対称ピン付き直立コイル式インダクタ構造Zの斜視模式図、一部分解模式図、分解模式図、第1の底面模式図、第1の鉄心の模式図、及び第2の底面模式図がそれぞれ示されている。これらの図に示すように、本考案の第1の実施例は、第1の鉄心1と、第2の鉄心2と、コイル3とを含む対称ピン付き直立コイル式インダクタ構造Z(以下、単に「インダクタ構造Z」を称する場合もある)を提供する。
まず、図1〜図4に示すように、第1の鉄心1と第2の鉄心2は、相互に対称する構造である。第1の鉄心1と第2の鉄心2は、フェライトまたは軟磁性材料からなるが、これに限定されない。第1の鉄心1は、第2の鉄心2に取り外し可能に接続される。コイル3を収容するために、第1の鉄心1と第2の鉄心2との間に収容空間Sが存在する。
さらに、図1〜図4に示すように、第1の鉄心1の一端は、収容空間Sと連通する第1のノッチ10を有し、第2の鉄心2の一端は、第1のノッチ10に対応する第2のノッチ20を有する。第1の鉄心1の他端は、収容空間Sと連通する第1の開口11を有し、第2の鉄心2の他端は、第1の開口11に対応する第2の開口21を有する。即ち、第1のノッチ10および第2のノッチ20が組み合わされることによってインダクタ構造Zの上部のノッチを形成し、第1の開口11および第2の開口21が組み合わされることによってインダクタ構造Zの底部の開口を形成する。
そして、図1〜図4に示すように、コイル3は、渦巻き状に延びる円形コイルまたは平らなコイルであるが、これに限定されない。コイル3は、本体部30と、第1のピン部31と、第2のピン部32とを含む。本体部30は、一端30aおよび他端30bを有し、本体部30の一端30aおよび他端30bは、位置がずれている。第1のピン部31は本体部30の一端30aに接続され、第2のピン部32は本体部30の他端30bに接続される。本体部30、第1のピン部31、および第2のピン部32が組み合わされることによって一体化された均質な単一の部材になる。さらに、コイル3の両端のピンは、押し出し、曲げなどの既存の工業処理技術により、側辺の方向に延ばしてL字型構造に類似する第1のピン部31と第2のピン部32を形成する。上記の工業処理技術によって加工されていない本体の部分は本体部30になる。本体部30は、渦巻き状に延びる円形コイルまたは平らなコイルであってもよいが、これに限定されない。そして、本体部30に対して、第1のピン部31および第2のピン部32は、対称且つずれないように設置され、即ち、第1のピン部31および第2のピン部32は、本体部30に介して互いに対面するように設置される。例えば、図4に示すように、第1のピン部31の一側312と第2の開口21との間の距離は、第2のピン部32の一側322と第2の開口21との間の距離と同じである。また、第1のピン部31の他側313と第2の開口21との間の距離は、第2のピン部32の他側323と第2の開口21との間の距離と同じである。また、第1のピン部31および第2のピン部32の一部は、第1の開口11および第2の開口21に露出される。
さらに、図1〜図4に示すように、第1のピン部31の上部310は、第1の鉄心1に接近する第1の位置310aと、第2の鉄心2に接近する第2の位置310bとを有する。第2のピン部32の上部320は、第1の鉄心1に接近する第3の位置320aと、第2の鉄心2に接近する第4の位置320bとを有する。本体部30の一端30aは、第1のピン部31の上部310の第2の位置310bに接続され、本体部30の他端30bは、第2のピン部32の上部320の第4の位置320bに接続される。また、第1のピン部31の底部311および第2のピン部32の底部321は、第1の開口11および第2の開口21に露出される。
これにより、本考案によって提供される対称ピン付き直立コイル式インダクタ構造Zは、既存の平面インダクタと比較すると、上記の技術方案によって、基板の表面積のごく一部のみを占めるだけでなく、基板(例えば、回路基板、ただしこれに限定されない)表面レイアウトの設置にも寄与する。また、本考案の対称ピン付き直立コイル式インダクタ構造Zは、既存の直立式インダクタと比較すると、第1のピン部31および第2のピン部32は、本体部30に対して対称且つずれないように設置され、即ち、第1のピン部31および第2のピン部32は、本体部30に介して互いに対面するように設置されているため、インダクタ構造Zを基板へ取り付け、設置する際の利便性に寄与する。
さらに、図1〜図5に示すように、本考案の対称ピン付き直立コイル式インダクタ構造Zでは、第1の鉄心1は収容空間Sに対応する第1の突起部12を有し、第2の鉄心2は第1の突起部12に対応する第2の突起部22を有し、コイル3が、第1の突起部12および第2の突起部22に被さって装着される。例えば、第1の鉄心1の収容空間Sに対応する内壁面は、第2の鉄心2に向かって突出して第1の突起部12を形成するようにしてもよい。一方、第2の鉄心2の収容空間Sに対応する内壁面は、第1の鉄心1に向かって突出して第2の突起部22を形成するようにしてもよい。そして、第1の突起部12の断面積は、第2の突起部22の断面積と等しく、第1の突起部12の断面積は、円形(図3に示される)または他の幾何学の形状(図5に示される)であるが、これに限定されない。また、図2及び図4に示すように、本考案の第1の鉄心1の第1の開口11は、第1の鉄心1の側面まで延在するようにしてもよく、第2の鉄心2の第2の開口21も第2の鉄心2の側面まで延在するようにしてもよい。第1のピン部31の一部および第2のピン部32の一部は、第1の開口11と第2の開口21に位置するようにしてもよい。あるいは、図5及び図6に示すように、第1の鉄心1の第1の開口11は、第1の鉄心1の側面まで延在しないようにしてもよく、第2の鉄心2の第2の開口21も第2の鉄心2の側面まで延在しないようにしてもよい。この場合、第1のピン部31の一部および第2のピン部32の一部は、第1の鉄心1および第2の鉄心2の外側(すなわち、第1の開口11および第2の開口21の外側)に露出しており、これは、第1のピン部31の底部311および第2のピン部32の底部321の分だけ、厚くなっているためである。
[第2の実施例]
図7〜図9を参照すると、本考案の第2の実施例の対称ピン付き直立コイル式インダクタ構造Zの第1の底面模式図、第2の底面模式図、及び第3の底面模式図がそれぞれ示されている。図1〜図6と合わせて参照すると、これらの図に示すように、本実施例の対称ピン付き直立コイル式インダクタ構造Zは、上記第1の実施例における対称ピン付き直立コイル式インダクタ構造Zとほぼ類似するため、説明を省略する。本実施例と上記各実施例との相違点は、本実施例において、第1の突起部12と第2の突起部22との間にギャップGがある点及びインダクタ構造ZがギャップGに位置するスペーサー4をさらに含む点にある。ここで、スペーサー4は、非磁性材料で作ってもよく、前記非磁性材料は、マイラーシート、クラフト紙、プラスチックシート、ガラスシートであってもよく、または、異なる前記非磁性材料により混合してなるものであってもよい。
例えば、図1〜図4および図7に示すように、第1の鉄心1と第2の鉄心2を組み合わせた後、第1の突起部12と第2の突起部22との間にギャップGがあってもよい。さらに、スペーサー4は、ギャップGに配置され、第1の突起部12および第2の突起部22と接触してもよい。したがって、本考案の対称ピン付き直立コイル式インダクタ構造Zは、スペーサー4の設置により、第1の鉄心1と第2の鉄心2との間のエアギャップを制御して、所望のインダクタンス量を達する。ここで、ギャップGのサイズおよびスペーサー4の厚さは、必要に応じて、ユーザーまたは製造業者によって調整してもよい。
さらに、図8に示すように、本考案では、第1の鉄心1には、複数の第1の側壁13が配置され、第2の鉄心2には、複数の第2の側壁23が配置され、複数の第1の側壁13と複数の第2の側壁23のそれぞれが対応するように互いに対向する。したがって、第1の突起部12と第2の突起部22は接触し、対応する第1の側壁13と第2の側壁23との間にギャップGがあり、上記のスペーサー4をギャップGに配置するようにしてもよい。あるいは、図9に示すように、本考案の第1の鉄心1および第2の鉄心2では、対応する第1の側壁13と第2の側壁23との間にギャップGがあり、第1の突起部12と第2の突起部22との間にもギャップGがあり、前記スペーサー4を各ギャップGに配置するようにしてもよい。
注意すべきは、上記各ギャップGの距離は、必要に応じて、ユーザーまたは製造業者によって調整してもよい。あるいは、上記ギャップGに何も設置せず、エアギャップとして形成してもよい。
また、上記の各実施例に示されているものは、あくまでも実行可能な実施形態の1つにすぎず、本考案を限定するためのものではない。
本考案の効果の1つは、本考案によって提供される対称ピン付き直立コイル式インダクタ構造Zが、上記技術方案によって、インダクタ構造Zの実用性を向上することにある。
さらに、本考案によって提供される対称ピン付き直立コイル式インダクタ構造Zは、上記技術方案によって、コイル3の両端のピンが、押し出し、曲げなどの既存の工業処理技術により、側辺の方向に延ばしてL字型構造に類似する第1のピン部31と第2のピン部32をそれぞれ形成し、そして、第1のピン部31と第2のピン部32が互いに対向する(即ち、同じライン上に位置する)ように設置される、という構成になる。従って、本考案によって提供される対称ピン付き直立コイル式インダクタ構造Zは、既存の平面インダクタと比較すると、基板の表面積のごく一部のみを占めるだけでなく、基板(例えば、回路基板、ただしこれに限定されない)表面レイアウトの設置にも寄与する。また、本考案の対称ピン付き直立コイル式インダクタ構造Zは、既存の直立式インダクタと比較すると、インダクタ構造Zを基板への取り付け、設置する際の利便性に寄与する。
以上に公開された内容は、本考案の好ましい実行可能な実施形態にすぎず、本考案の実用新案登録請求の範囲を限定するものではない。したがって、本考案の明細書、図面の内容を使用して行われたすべての同等の技術の変更は、本考案の実用新案登録請求の範囲に含まれる。
1:第1の鉄心
10:第1のノッチ
11:第1の開口
12:第1の突起部
13:第1の側壁
2:第2の鉄心
20:第2のノッチ
21:第2の開口
22:第2の突起部
23:第2の側壁
3:コイル
30:本体部
30a:一端
30b:他端
31:第1のピン部
310:上部
310a:第1の位置
310b:第2の位置
311:底部
32:第2のピン部
320:上部
320a:第3の位置
320b:第4の位置
321:底部
4:スペーサー
G:ギャップ
S:収容空間
Z:インダクタ構造(対称ピン付き直立コイル式インダクタ構造)

Claims (5)

  1. 第1の鉄心と、
    前記第1の鉄心に取り外し可能に接続され、前記第1の鉄心との間に収容空間が形成される第2の鉄心と、
    前記収容空間に位置し、本体部、第1のピン部、及び第2のピン部を含み、前記第1のピン部が前記本体部の一端に接続され、前記第2のピン部が前記本体部の他端に接続され、前記本体部、前記第1のピン部、および前記第2のピン部が組み合わされることによって単一の部材になるコイルと、
    を含み、
    前記本体部の前記一端および前記他端は、位置がずれており、前記第1のピン部および前記第2のピン部は、対称かつ互いに対面するように設置されることを特徴とする、対称ピン付き直立コイル式インダクタ構造。
  2. 前記第1の鉄心は前記収容空間に対応する第1の突起部を有し、
    前記第2の鉄心は前記第1の突起部に対応する第2の突起部を有し、
    前記コイルが前記第1の突起部および前記第2の突起部に被さって装着され、
    前記第1の突起部の断面積は、前記第2の突起部の断面積と等しく、且つ、円形または多角形であり、
    前記第1の突起部と前記第2の突起部との間にギャップがあり、
    前記ギャップに位置するスペーサーをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の対称ピン付き直立コイル式インダクタ構造。
  3. 前記第1のピン部及び前記第2のピン部は、L字型構造であり、
    前記コイルは円形コイルまたは平らなコイルであり、
    前記本体部の前記一端が前記第2の鉄心に接触し、前記本体部の前記他端が前記第1の鉄心に接触し、
    あるいは、前記第1のピン部が前記第2の鉄心に接触し、前記第2のピン部が前記第1の鉄心に接触することを特徴とする、請求項1に記載の対称ピン付き直立コイル式インダクタ構造。
  4. 前記第1の鉄心の一端は、前記収容空間と連通する第1のノッチを有し、
    前記第2の鉄心の一端は、前記第1のノッチに対応する第2のノッチを有し、
    前記第1の鉄心の他端は、前記収容空間と連通する第1の開口を有し、
    前記第2の鉄心の他端は、前記第1の開口に対応する第2の開口を有し、
    前記第1のピン部および前記第2のピン部の一部は、前記第1の開口および前記第2の開口に露出されることを特徴とする、請求項1に記載の対称ピン付き直立コイル式インダクタ構造。
  5. 前記第1のピン部の上部は、前記第1の鉄心に接近する第1の位置と、前記第2の鉄心に接近する第2の位置とを有し、
    前記第2のピン部の上部は、前記第1の鉄心に接近する第3の位置と、前記第2の鉄心に接近する第4の位置とを有し、
    前記本体部の前記一端は、前記第1のピン部の前記上部の前記第2の位置に接続され、
    前記本体部の前記他端は、前記第2のピン部の前記上部の前記第4の位置に接続され、
    前記第1のピン部の底部および前記第2のピン部の底部は、前記第1の開口および前記第2の開口に露出されることを特徴とする、請求項4に記載の対称ピン付き直立コイル式インダクタ構造。
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