JP3231423U - 移動方向検出装置、移動方向検出装置付き車両、及び、移動方向検出システム - Google Patents

移動方向検出装置、移動方向検出装置付き車両、及び、移動方向検出システム Download PDF

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Abstract

【課題】車両の走行面上での移動方向を検出する移動方向検出装置を提供する。【解決手段】移動方向検出装置10は、一方向に移動可能な車両20の走行面20Sに対向する対向部20Tに設けられた発信部11であって、車両20が第1状態VC1で信号波を発信可能な発信部11と、対向部20Tに設けられた受信部12であって、走行面20Sに設けられた反射部材50の走行面20Sに対して傾斜した反射面50aによって反射された発信部11からの信号波の反射波を受信可能な受信部12と、受信部12の受信結果に基づいて、走行面上20Sでの車両20の移動方向DVを検出可能な判定部14と、を備え、発信部11および受信部12の少なくとも一方が指向性を有する。【選択図】図2

Description

本考案は、移動方向検出装置、移動方向検出装置付き車両、及び、移動方向検出システムに関する。
高速道路のインターチェンジやパーキングエリアなど、車両の走行方向が一方向に規定されている走行面では、走行方向を逆走する車両による事故が発生している。このような事故を防止するため、例えば特許文献1には、ランプウェイを走行する逆走車の存在を検出した場合に、逆走車の行く手を遮る第1遮断装置と、順走車の行く手を遮る第2遮断装置と、を備える逆走車衝突回避システムが提案されている。
特許第6441436号公報
しかしながら、特許文献1には、ランプウェイを走行する車両の移動方向をどのように検出するのか、具体的に開示されていない。逆走車の存在を検出するには、走行面に対する車両の移動方向を検出することが求められる。本考案は、以上の点を考慮してなされたものであり、車両の走行面上での移動方向を検出することを目的とする。
本考案による車両用の移動方向検出装置は、
一方向に移動可能な車両の走行面に対向する対向部に設けられた発信部であって、前記車両が前記走行面を一方向に移動している状態および前記一方向に移動しようとしている状態の少なくとも一方の状態である第1状態で信号波を発信可能な発信部と、
前記対向部に設けられた受信部であって、前記走行面に設けられた反射部材の前記走行面に対して傾斜した反射面によって反射された前記発信部からの信号波の反射波を受信可能な受信部と、
前記受信部の受信結果に基づいて、前記走行面上での前記車両の移動方向を検出可能な判定部と、を備え、
前記発信部および前記受信部の少なくとも一方が指向性を有する。
本考案による移動方向検出装置において、前記発信部は、指向性を有し、上面視において第1の側のみに信号波を発信してもよい。
本考案による移動方向検出装置において、前記受信部は、指向性を有し、上面視において第1の側からの信号波のみを受信してもよい。
本考案による移動方向検出装置において、
前記対向部に設けられた第2発信部であって、前記車両が前記一方向とは逆の他方向に移動している状態および前記他方向に移動しようとしている状態の少なくとも一方の状態である第2状態で信号波を発信可能な第2発信部と、
前記対向部に設けられた第2受信部であって、前記反射部材の前記反射面によって反射された前記第2発信部からの信号波の反射波を受信可能な第2受信部と、を更に備え、
前記第2発信部および前記第2受信部の少なくとも一方が指向性を有し、
前記判定部は、前記第2受信部の受信結果に基づいて、前記第2状態にある前記車両の前記走行面上での移動方向を検出可能であってもよい。
本考案による移動方向検出装置において、
前記発信部は、前記受信部で受信可能な第1波長域の信号波を発信し、
前記第2発信部は、前記第2受信部で受信可能な前記第1波長域と異なる第2波長域の信号波を発信してもよい。
本考案による移動方向検出装置において、
前記対向部に設けられた第2発信部であって、前記車両が前記一方向とは逆の他方向に移動している状態および前記他方向に移動しようとしている状態の少なくとも一方の状態である第2状態で発信可能な第2発信部を、更に備え、
前記受信部は、前記走行面に設けられた前記反射部材の前記反射面によって反射された前記第2発信部からの信号波の反射波を受信可能であり、
前記第2発信部および前記受信部の少なくとも一方が指向性を有し、
前記判定部は、前記受信部の受信結果に基づいて、前記第2状態にある前記車両の前記走行面上での移動方向を検出可能であってもよい。
本考案による移動方向検出装置において、
前記受信部は、
前記第1状態である前記車両の前進時に、前記発信部で発信され且つ前記反射面で反射された信号波が入射してくる方向からの信号波を受信し、且つ、
前記第2状態である前記車両の後進時に、前記第2発信部で発信され且つ前記反射面で反射された信号波が入射してくる方向からの信号波を受信するように、
指向性を調整されてもよい。
本考案による移動方向検出装置において、
前記第2発信部は、前記発信部で発信される信号波の波長とは異なる波長の信号波を発信し、
前記判定部は、前記受信部の波長毎の受信結果に基づき、前記第1状態にある前記車両の前記走行面上での移動方向および前記第2状態にある前記車両の前記走行面上での移動方向を検出可能であってもよい。
本考案による移動方向検出装置において、
前記発信部は、前記第1状態である前記車両の前進時のみに発信し、前記第2発信部は、前記第2状態である前記車両の後進時のみに発信してもよい。
本考案による移動方向検出装置において、
前記発信部は、上面視において第1の側のみに信号波を発信し、
前記第2発信部は、上面視において前記第1の側とは逆となる第2の側のみに信号波を発信してもよい。
本考案による移動方向検出装置において、
前記対向部に設けられた第2受信部であって、前記車両が前記一方向とは逆の他方向に移動している状態および前記他方向に移動しようとしている状態の少なくとも一方の状態である第2状態で前記発信部から発信された信号波の前記反射面での反射波を受信する第2受信部を更に備え、
前記発信部および前記第2受信部の少なくとも一方が指向性を有し、
前記判定部は、前記第2受信部の受信結果に基づいて、前記第2状態にある前記車両の前記走行面上での移動方向を検出可能であってもよい。
本考案による移動方向検出装置において、
前記発信部は、
前記第1状態である前記車両の前進時に、上面視において第1の側のみに信号波を発信し、
前記第2状態である前記車両の後進時に、上面視において前記第1の側とは逆側となる第2の側のみに信号波を発信するよう、
指向性を調整されてもよい。
本考案による移動方向検出装置において、
前記判定部は、
前記第1状態である前記車両の前進時に、前記受信部での受信結果に基づき、前記第1状態にある前記車両の前記走行面上での移動方向を検出し、
前記第2状態である前記車両の後進時に、前記受信部での受信結果に基づき、前記第2状態にある前記車両の前記走行面上での移動方向を検出してもよい。
本考案による移動方向検出装置において、
前記判定部は、前記車両が前記走行面上で移動を規制されるべき方向に移動していることを検出してもよい。
本考案による移動方向検出装置付き車両は、
車両と、
上述した移動方向検出装置と、を備える。
本考案による移動方向検出装置付き車両において、
前記判定部の検出結果に基づき前記車両の走行を制御する車両制御部を、更に備えてもよい。
本考案による移動方向検出装置付き車両において、
前記車両制御部は、前記車両が前記走行面上で移動を規制されるべき方向に移動している場合に前記車両の移動を制限してもよい。
本考案による移動方向検出システムは、
上述した移動方向検出装置と、
前記走行面に設置された前記反射部材と、を備える。
本考案による移動方向検出システムにおいて、
移動方向検出装置と通信可能なシステム制御部を更に備え、
前記移動方向検出装置は、前記車両が前記走行面上で移動を規制されるべき方向に移動していることをシステム制御部に連絡する通信手段を更に有し、
前記システム制御部は、前記移動方向検出装置は、前記車両が前記走行面上で移動を規制されるべき方向に移動しているとの情報を前記通信手段から取得した場合に、規制されるべき方向に移動している前記車両の存在を表示する、又は、周囲の車両に連絡してもよい。
本考案によれば、車両の走行面上での移動方向を検出することができる。
図1は、一実施の形態を説明するための図であって、移動方向検出システムの一例を概略的に示す平面図である。 図2は、走行面上を移動する移動方向検出装置付き車両を示す側面図である。 図3は、走行面上を図2とは逆の方向に移動する図2の移動方向検出装置付き車両を示す側面図である。 図4は、図2の移動方向検出装置付き車両を示す上面図である。 図5は、図2に対応する図であって、移動方向検出装置付き車両の他の例を示す側面図である。 図6は、図2に対応する図であって、移動方向検出装置付き車両の他の例を示す側面図である。 図7は、走行面上を図5及び図6とは逆の方向に移動する図5及び図6に示された移動方向検出装置付き車両を示す側面図である。 図8は、走行面上を図5及び図6とは逆の方向に移動する図5及び図6に示された移動方向検出装置付き車両を示す側面図である。 図9は、図2に対応する図であって、移動方向検出装置付き車両の更に他の例を示す側面図である。 図10は、走行面上を図9とは逆の方向に移動する図9に示された移動方向検出装置付き車両を示す側面図である。 図11は、図2に対応する図であって、移動方向検出装置付き車両の更に他の例を示す側面図である。 図12は、走行面上を図11とは逆の方向に移動する図11に示された移動方向検出装置付き車両を示す側面図である。
以下、図面を参照して本考案の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
以下に説明する移動方向検出装置10は、車両20の移動方向DVの検出に適用される。本実施の形態に係る移動方向検出装置10では、移動方向検出装置付き車両2の走行面20S上での移動方向DVを検出するための工夫がなされている。より具体的には、本実施の形態に係る移動方向検出装置10によれば、移動が許容される認容方向DYおよび認容方向DYとは逆向きであって移動が規制される規制方向DNが規定されている走行面20S上を移動する車両20の移動方向DVが、規制方向DN及び認容方向DYのいずれであるかを検出することができる。移動方向検出装置10を適用される車両20として、乗用車、トラック、バス、救急車、消防車、警察車両、工事用等の作業車等の自動車が例示される。以下では、移動方向検出装置10を乗用車に適用した例に基づいて、一実施の形態を説明する。
図1は、一実施の形態による移動方向検出システム1を示す概略図である。移動方向検出システム1は、移動方向検出装置10と、走行面20Sに設けられた反射部材50と、を備える。図1に示された例において、移動方向検出装置10は車両20に設けられている。移動方向検出装置10が設けられた車両20を移動方向検出装置付き車両2と呼ぶ。移動方向検出システム1は、移動方向検出装置付き車両2の移動方向DVが、反射部材50の設けられた走行面20S上での規制方向DN及び認容方向DYのいずれであるかを検出可能である。移動方向検出装置付き車両2は、移動方向DVを検出したあと、衝突事故を回避するための措置を講じる。結果として、移動方向検出システム1によれば、走行面20Sにおける乗用車の衝突事故を回避することができる。
また、図1に示された例において、移動方向検出システム1は、移動方向検出装置10と通信可能なシステム制御部60を更に有している。システム制御部60は、移動方向検出装置付き車両2の移動方向DVが規制方向DNであるという情報を、後述する移動方向検出装置10の通信手段16から取得する。図示された例において、システム制御部60は、走行面20Sに沿って、車両20の進入しない地点に固定されている。また、システム制御部60の一部は、走行面20Sに延び出している。これにより、走行面20Sを移動している状態又は移動しようとしている状態の車両20の操作者は、システム制御部60の表示を容易に認識することができる。システム制御部60は、通信手段16から取得した情報をもとに、規制方向DNに移動している又は移動しようとしている移動方向検出装置付き車両2の存在を表示する。システム制御部60による表示の方法として、LEDランプの点灯や可動板の移動など、必要な標識を一時的に車両20の操作者に提供するための種々の方法を用いることができる。また、システム制御部60は、通信手段16から取得した情報をもとに、規制方向DNに移動している又は移動しようとしている移動方向検出装置付き車両2の存在を周囲の車両20に連絡してもよい。システム制御部60による連絡の方法として、車両20への電磁波による通信やラジオ放送など、必要な情報を周囲の車両20の操作者に提供するための種々の方法を用いることができる。
移動方向検出装置付き車両2は、移動方向検出装置10と、車両20と、を有している。図示された例において、移動方向検出装置付き車両2は、走行面20S上を移動可能な乗用車である。図1に示された例において、移動方向検出装置付き車両2は、走行面20S上を一方向に移動している状態および一方向に移動しようとしている状態の少なくとも一方の状態である第1状態VC1である。とりわけ、移動方向検出装置付き車両2の第1状態VC1は、前進している状態および前進しようとしている状態の少なくとも一方の状態である。ここで、「前進」とは、移動方向検出装置付き車両2の運転席に着席した者が向く方向に移動することをいう。すなわち、車両20に想定された通常の移動方向DVを前進と呼ぶ。
なお、本件明細書において「方向」とは向きを持つものとして取り扱う。
走行面20Sは、一例として、乗用車の移動に用いられる道路である。図1に示された例において、走行面20Sは、高速道路の走行車線、サービスエリアの入口車線及び出口車線である。図1に示されるように、走行面20Sには、移動方向検出装置付き車両2の走行を認容する認容方向DYと、認容方向DYと逆の方向であって、移動方向検出装置付き車両2の走行が規制されるべき規制方向DNと、が規定されている。図1に示された例において、走行面20S上での移動方向検出装置付き車両2の移動方向DVは、認容方向DY及び規制方向DNのうち、いずれか一方である。なお、図1では、移動方向DVが認容方向DYとなっている移動方向検出装置付き車両2に「〇」の記号が付されている。一方で、移動方向DVが規制方向DNとなっている移動方向検出装置付き車両2に「×」の記号が付されている。
次に、反射部材50について説明する。反射部材50は、走行面20Sに設けられる。図1に示された例において、反射部材50は、車両20の移動方向DVに沿って複数設けられている。反射部材50は、後述する発信部11からの信号波を反射する反射面50aを有している。図1に示された例において、反射面50aは、図中の破線で示された信号波、すなわち、移動方向DVが規制方向DNとなっている移動方向検出装置付き車両2の発信部11からの信号波を反射している。また、反射面50aは、走行面20Sに対して傾斜している。図1に示された例において、反射面50aは、規制方向DNと向かいあうように、走行面20Sに対して傾斜している。
図示された例において、反射部材50は、走行面20Sに設けられた凹部に埋め込まれた透明樹脂部51と、透明樹脂部51の内部に保持された反射面50aを有する反射素子52と、を有する直方体状の部材である。反射面50aは、必ずしも透明樹脂部51の内部に保持される必要はない。反射部材50は、例えば、反射素子52のみから形成されていてもよい。透明樹脂部51は、反射部材50上を走行する車両20から反射素子52を保護し、反射面50aが走行面20Sに対してなす角度を保持する役割を持つ。図示された例において、透明樹脂部51は、反射面50aが走行面20Sに対してなす角度を保持したまま硬化している。これにより、反射部材50は、車両20が反射部材50上を走行しても、走行面20S上における、移動方向検出装置付き車両2の移動方向DVを検出する移動方向検出システム1の機能を保つことができる。透明樹脂部51として、種々の合成樹脂を用いることができる。反射素子52は、反射面50aを形成する部材である。図示された例において、反射素子52は、単一の板状の部材であるが、複数の板状の部材を組み合わせてもよい。反射素子52の材料として、ガラスや金属板など、光を含む電磁波や音波等の信号波を反射可能な種々の材料を用いることができる。
次に、移動方向検出装置10について更に詳述する。
図2〜図4は、移動方向検出装置付き車両2を説明するための図である。このうち図2及び図3は、それぞれ、走行面20Sを一方向に移動する移動方向検出装置付き車両2、より詳しくは走行面20Sを前進する移動方向検出装置付き車両2を示す側面図である。図2に示された例において、移動方向検出装置付き車両2の移動方向DVは規制方向DNである。すなわち、図2は、移動方向検出装置付き車両2が一方通行の走行面20Sを逆送している状態を示している。一方、図3に示された例において、移動方向検出装置付き車両2の移動方向DVは認容方向DYである。すなわち、図3は、移動方向検出装置付き車両2が一方通行の走行面20Sを正しい方向に移動している状態を示している。また、図4は、移動方向検出装置付き車両2を示す上面図である。
上述したように、移動方向検出装置付き車両2は、移動方向検出装置10と、車両20と、を有している。図2〜図4に示すように、車両20は、走行面20Sに対向する対向部20Tを有している。対向部20Tは、車両20の車台の床部または底部によって構成されている。
移動方向検出装置10は、発信部11と、受信部12と、判定部14と、を有している。とりわけ、発信部11及び受信部12は、対向部20Tに設けられている。以下、移動方向検出装置10に含まれる各構成要素について順に説明していく。
発信部11は、車両20が第1状態VC1で信号波を発信可能である。すなわち、図2〜図4に示された例において、発信部11は、車両20が前進している状態及び前進しようとしている状態の少なくとも一方である状態で信号波を発信可能である。発信部11は、対向部20Tから走行面20Sに向けて、信号波を発信する。発信部11は、LEDランプ等の可視光やミリ波レーダーなどの電磁波、音波等の信号波を発する素子を信号源として含むことができる。図示された例において、発信部11は発光部であって、対向部20Tから走行面20Sに向けて、光を射出する。また、発信部11は、信号源から発信した信号波の進行方向を調整する調整部材13を含んでもよい。調整部材13として、光や電波、音波等の吸収性を有した吸収板や、光や電波、音波等の反射性を有した反射板等の遮光板が例示される。調整部材13を用いることによって、発信部11に指向性を付与することができる。すなわち、発信部11から発信される信号波が、等方的に広がるのではなく、特定の偏りを持った向きに進むようになる。発信部11は、車両20の移動方向DVである一方向において、受信部12よりも前側に位置している。図2〜図4に示された例において、発信部11は、前進する車両20において、受信部12よりも対向部20Tの前方に設けられている。また、図示された例において、発信部11は、判定部14に電気的に接続している。発信部11は、判定部14から信号が転送されることによって、信号波の発信及び発信停止を切り替えることができる。図示された例において、発信部11は、判定部14からの信号に応じて、発光及び発光停止を切り替えることができる。
図示された例において、発信部11は、指向性を有している。図4に示すように、発信部11は、上面視において第1の側のみに信号波を発信している。図2〜図4に示された例において、第1の側は、走行面20Sの長手軸線に沿った一方の側となっている。より具体的には、発信部11は、上面視において、移動方向DVである一方向に信号波を発信しており、移動方向DVとは逆方向である他方向には信号波を発信していない。また、図4に示されるように、発信部11からの信号波は、走行面20Sの幅軸線に沿った両側に拡散している。発信部11は、走行面20Sの幅軸線に沿って広がる発信範囲LOを有する。
受信部12は、反射部材50の反射面50aによって反射された発信部11からの信号波の反射波を受信可能である。図2〜図4に示された例において、受信部12は、走行面20Sから対向部20Tに向けて進む信号波を受信可能である。図示された例において、受信部12は、反射面50aによって反射された発信部11からの信号波の反射波を強度として検出する。受信部12として、電磁波や音波等の波動を検出するための種々のセンサを用いることができる。図示された例において、受信部12は受光部であって、反射面50aによって反射された発光部である発信部11からの光の反射光を強度として検出する。図示された例において、受光部である受信部12が検出する強度として、例えば照度が例示される。図示された例において、受信部12は、移動方向検出装置付き車両2の移動方向DVである一方向において、発信部11よりも対向部20Tの後方に設けられている。また、図示された例において、受信部12は、判定部14に電気的に接続している。受信部12は、判定部14との電気的な接続を通して、受信結果を判定部14に転送することができる。
なお、受信部12は、発信部11からの信号波を検出可能な受信素子を含んでもよい。受信部12は、受信素子に向かう信号波の進行方向を調整する調整部材13を更に含んでもよい。調整部材13として、光や電波、音波等の吸収性を有した吸収板や、光や電波、音波等の反射性を有した反射板等が例示される。調整部材13を用いることによって、受信部12に指向性を付与することができる。すなわち、受信部12に等方的に信号波が入射するのではなく、特定の偏り持った向きから信号波が受信部12に入射可能としてもよい。
図示された例において、受信部12は、指向性を有している。図4に示すように、受信部12は、上面視において第1の側からの信号波のみを受信する。図2及び図4に示された例において、第1の側は、走行面20Sの長手軸線に沿った一方の側となっている。より具体的には、受信部12は、上面視において、移動方向DVである一方向に進む信号波を受信することなく、移動方向DVと逆方向である他方向に進む信号波のみを受信する。また、図4に示されるように、走行面20Sの幅軸線に沿った両側から集光するように進む信号波が受信部12に入射している。受信部12は、走行面20Sの幅軸線の沿って広がる受信可能範囲LIを有する。
判定部14は、図2及び図3に示されるように、車両20の内部に設けられている。判定部14は、発信部11及び受信部12に電気的に接続している。判定部14は、移動方向検出装置10の制御部として機能する。上述したように、判定部14は、発信部11による信号波の発信及び発信停止を切り替えることができる。また、判定部14は、受信部12の受信結果に基づいて、走行面20S上での車両20の移動方向DVを検出することができる。判定部14は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサを含んでもよい。判定部14は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等のメモリを更に含んでもよい。判定部14は、メモリに記録されたプログラムを実行することにより、発信部11を制御してもよい。判定部14は、メモリに記録されたプログラムを実行することにより、受信部12の受信結果を演算して、走行面20S上での車両20の移動方向DVを検出してもよい。
判定部14は、後述する車両制御部30に電気的に接続することもできる。判定部14は、車両制御部30から車両20の移動方向DVに関する情報を取得することもできる。とりわけ、判定部14は、車両20が第1状態VC1であることを、車両制御部30から電気的な信号として取得することができる。
図2及び図3に示された例において、移動方向検出装置10は、報知手段15を、更に有している。報知手段15は、車両20の内部に設けられている。報知手段15は、判定部14と電気的に接続されている。判定部14での検出結果に応じ、報知手段15は、車両20が走行面20S上での規制方向DNに移動していることを車両20の操作者に報知する。報知は、音や光など、移動方向検出装置付き車両2の操作者が認識可能な方法で行われる。報知手段15として、スピーカーやLEDランプを用いることができる。
図2及び図3に示された例において、移動方向検出装置10は、通信手段16を、更に有している。通信手段16は、車両20の内部に設けられている。通信手段16は、判定部14と電気的に接続されている。判定部14での検出結果に応じ、通信手段16は、車両20Aが走行面20S上で規制方向DNに移動していることを、システム制御部60に連絡する。図2に示されるように、通信手段16は、判定部14の検出した移動方向DVが規制方向DNである車両20において、走行面20Sに沿って設けられたシステム制御部60が受信可能な信号を発信している。既に説明したように、システム制御部60は、通信手段16から取得した情報をもとに、規制方向DNに移動している又は移動しようとしている移動方向検出装置付き車両2の存在を表示する。なお、システム制御部60は、通信手段16から取得した情報をもとに、規制方向DNに移動している又は移動しようとしている移動方向検出装置付き車両2の存在を周囲の車両20に連絡してもよい。通信手段16として、LEDランプ等の可視光やミリ波レーダーなどの電磁波等の信号波を発する素子を用いることができる。
図2〜図4に示された例において、移動方向検出装置付き車両2は、車両制御部30を更に有している。車両制御部30は、車両20の内部に設けられている。車両制御部30は、判定部14の検出結果に基づき、車両20の走行を制御する。車両制御部30は、車両20が走行面20S上での規制方向DNに移動していることを検知した場合には、車両20の操作者の意思に関わらず、衝突事故を回避するための措置を講じる。
車両制御部30は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサを含んでもよい。判定部14は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等のメモリを更に含んでもよい。車両制御部30は、メモリに記録されたプログラムを実行することにより、車両20を制御してもよい。
次に、本実施の形態に係る移動方向検出装置10を使用する際の作用について説明する。
操作者は、移動のために、移動方向検出装置付き車両2に乗り込む。操作者は、車両20を前進させるために、車両20の移動方向DVを規定する。操作者が車両20の移動方向DVを規定する方法として、例えば、シフトレバーの操作等を行うことができる。これにより、車両20は第1状態VC1となる。車両制御部30は、車両20が第1状態VC1であることを検知する。具体的には、車両制御部30は、車両20のシフトレバーの位置を、電気的な信号として取得することで、車両20が第1状態VC1にあることを検出することができる。車両制御部30は、車両20が第1状態VC1であることを、電気的な信号として判定部14に転送する。このようにして、判定部14は、車両20の状態に関する情報を取得する。
判定部14は、車両20が第1状態VC1であることを検出すると、発信部11に信号波を発信させるための信号を発する。判定部14から発せられた信号は、発信部11に伝送される。これにより、発信部11は、信号波の発信を開始する。
次に、第1状態VC1の車両20は、反射部材50が設けられた走行面20Sに差し掛かる。そして、車両20は、発信部11が発信する信号波が反射部材50に到達可能な領域に到達する。
図2及び図3に示された例において、発信部11は、指向性を有しており、上面視において移動方向DVとなる第1の側に信号波を発信する。発信部11が発信する信号波は、車両20の移動している方向又は移動しようとしている方向に進む。図4に示された例では、上面視において、発信部11の前方に広がる発信範囲LOに信号波が照射される。
一方、図2及び図3に示すように、反射部材50の反射面50aは、走行面20S上で認容方向DYに向いており、規制方向DNと向かいあっている。したがって、認容方向DYに進む光は、反射部材50の反射面50aに入射しない。規制方向DNに進む光は、反射部材50の反射面50aに入射して反射される。
さらに、図2及び図3に示された例において、受信部12は、指向性を有しており、上面視において移動方向DVとなる第1の側から入射してくる信号波を受信する。受信部12に入射してくる信号波は、車両20の移動している方向とは逆方向又は移動しようとしている方向とは逆方向に進む信号波である。図4に示された例において、上面視において、受信部12の前方に広がる受信可能範囲LIから受信部12に向かう信号波が受信部12によって受信される。
このような例によれば、図2に示されるように、第1状態VC1の車両20が規制方向DNに移動している場合、つまり移動方向DVが規制方向DNである場合、発信部11が発する信号波は、反射部材50の反射面50aに入射する。発信部11からの信号波は、反射面50aで反射して、移動方向DVとは逆方向に進む。この反射波は、車両20の移動方向DVとは逆方向に進み、受信部12に入射して受信部12によって受信される。
一方、図3に示されるように、第1状態VC1の車両20が認容方向DYに移動している場合、つまり移動方向DVが認容方向DYである場合、発信部11が発する信号波は、反射部材50の反射面50aに入射しない。したがって、受信部12は、発信部11から射出した信号波を受信しない。
したがって、走行面20S上における車両20の移動方向DVに応じて、すなわち、車両20が走行面20S上において規制方向DNに移動するか或いは認容方向DYに位相するかに応じて、受信部12で受信される信号波の強度を異なるようにすることができる。すなわち、走行面20S上での車両20の移動方向DVに応じて、異なる受信結果が得られる。結果として、判定部14は、受信部12での受信結果に基づいて、走行面20S上での車両20の移動方向DVを検出することができる。つまり、判定部14は、前進する又は前進しようとしている車両20の走行面20S上での移動方向DVが正しいか否かを、判定することができる。
なお、図2及び図3に示された例において、反射面50aは、走行面20Sへの法線Nに対し、いくらか上方を向くように、言い換えると車両20の対向部20Tと対面するように傾斜している。したがって、図2に示されるように、対向部20Tから走行面20Sへ向かっていた発信部11の信号波は、反射部材50での反射により、走行面20Sから対向部20Tへ向かうようになる。これにより、反射部材50で反射された信号波は、対向部20Tに設けられた受信部12によって効率的に受信されるようになる。結果として、受信部12の受信結果に基づいて、走行面20S上での車両20の移動方向DVをより正確に検出することができる。
なお、車両20が走行面20S上を認容方向DYに移動している場合にも、発信部11から発信された信号波の一部が、反射面50aに入射することも想定され得る。しかしながら、図示された例において、受信部12も、指向性を有しており、特定の方向から入射する信号波のみを受光する。すなわち、受信部12で受信可能な信号波の方向が限定されるので、受信部12が、発信部11から発信されて反射部材50で反射した反射波以外の信号波を受信することを効果的に抑制することができる。これにより、判定部14は、走行面20S上での車両20の移動方向DVを、より正確に検出することができる。
とりわけ図示された具体例において、発信部11及び受信部12は、それぞれ、指向性を有している。発信部11は上面視において第1の側のみに信号波を発信し、受信部12は上面視において第1の側からの信号波のみを受信する。より具体的には、受信部12は移動方向DVに信号波を発信し、受信部12は移動方向DVとは逆方向からの信号波を受信する。したがって、走行面20S上での車両20の移動方向DVに応じて、受信結果をより明確に異なるようにすることができる。これにより、判定部14は、走行面20S上での車両20の移動方向DVを、より正確に検出することができる。
以上のようにして、反射面50aによって反射された発信部11からの信号波は、受信部12によって受信される。受信部12の受信結果は、電気的に接続された判定部14に送信される。図示された例において、受信部12の受信結果は、走行面20S上での車両20の移動方向DVに応じて異なる。図示された例において、車両20の移動方向DVが走行面20Sの規制方向DNである場合、受信部12が受信する信号波の強度は大きくなる。車両20の移動方向DVが走行面20Sの認容方向DYである場合、受信部12が受信する信号波の強度は小さくなる。とりわけ図示された例において、移動方向DVが認容方向DYである場合に受信部12が受信する信号波の強度は、移動方向DVが規制方向DNである場合に受信部12が受信する信号波の強度と比較して極端に小さくなり、ほぼ0となる。
判定部14は、このような受信部12の受信結果をもとに、走行面20S上での車両20の移動方向DVを検出することができる。図示された例において、受信結果である信号波の強度、例えば、受信部12が受光部であったときに、受光強度である照度の値が所定の値を上回る又は所定の値以上である場合には、判定部14は、車両20の移動方向DVが走行面20S上での規制方向DNであると判定する。一方、受信結果である信号波の強度、例えば、受信部12が受光部であったときに、受光強度である照度の値が所定の値以下または所定の値を下回る場合には、判定部14は、車両20の移動方向DVが走行面20S上での認容方向DYであると判定する。このようにして、移動方向検出装置10は、車両20の走行面20S上での移動方向DVが規制方向DN及び認容方向DYのいずれであるかを判定することができる。
図示された移動方向検出装置10において、判定部14は報知手段15と電気的に接続している。判定部14によって車両20が走行面20S上を規制方向DNに移動していると判断された場合、報知手段15は、車両20が走行面20S上を規制方向DNに移動していることを報知してもよい。報知手段15は、車両20の操作者に、車両20が走行面20S上を規制方向DNに移動していることを報知してもよい。このような具体例によれば、操作者が車両20の移動方向DVを自らの意思で変更することを促すことができる。
移動方向検出装置10によって検出された走行面20S上での車両20の移動方向DVに関する情報は、車両制御部30に送信されてもよい。図2に示された例において、車両制御部30は、移動方向検出装置10による車両20の移動方向DVの検出結果に基づき、走行面20S上での車両20の移動を制御してもよい。例えば、車両制御部30は、走行面20S上で規制方向DNへ移動する車両20を、操作者の認識や操作に関わらず、強制的に減速または停止させてもよい。また、車両制御部30は、走行面20S上での車両20の移動方向DVを認容方向DYへと変更してもよい。このような具体例によれば、移動方向検出装置付き車両2は、操作者の認識に関わらず、規制方向DNへの移動状態を解消することができる。
また、図示された移動方向検出装置10において、判定部14は通信手段16と電気的に接続している。判定部14によって車両20が走行面20S上を規制方向DNに移動していると判断された場合、通信手段16は、車両20が走行面20S上で移動を規制されるべき方向に移動していることをシステム制御部60に連絡してもよい。システム制御部60は、車両20が走行面20S上で移動を規制されるべき方向に移動しているとの情報を通信手段16から取得した場合に、規制されるべき方向に移動している車両20の存在を表示してもよいし、周囲の車両20に連絡してもよい。このような具体例によれば、規制方向DNに移動している車両20の周囲を移動している車両20の操作者の注意を促すことができる。
以上に説明してきた一実施の形態において、移動方向検出装置10は、一方向に移動可能な車両20の走行面20Sに対向する対向部20Tに設けられた発信部11と、対向部20Tに設けられた受信部12と、受信部12の受信結果に基づいて走行面20S上での車両20の移動方向DVを検出可能な判定部14と、を有している。発信部11は、車両20が走行面20Sを一方向に移動している状態および一方向に移動しようとしている状態の少なくとも一方の状態である第1状態VC1において、信号波を発信する。走行面20Sに反射部材50が設けられ、反射部材50は走行面20Sに対して傾斜した反射面50aを有している。受信部12は、発信部11から発信され反射面50aで反射された反射波を受信する。発信部11および受信部12の少なくとも一方は指向性を有している。このような一実施の形態によれば、車両20の移動方向DVが走行面20S上でいずれの方向となっているのかに応じて、受信部12の受信結果が異なるようにすることができる。これにより、受信部12の受信結果に基づいて、判定部14が走行面20S上での車両20の移動方向DVを検出することができる。例えば、反射面50aが、走行面20S上における走行を許容される認容方向DYおよび走行面20S上における走行を規制される規制方向DNのいずれか一方に向くようにして、反射部材50を走行面20Sに設置しておくことにより、車両20の移動方向DVが走行面20S上での認容方向DY及び規制方向DNのいずれであるかに応じて、受信部12での受信結果が変化する。これにより、車両20の移動方向DVが走行面20S上における認容方向DY及び規制方向DNのいずれであるかを、受信部12での受信結果に基づき、判定することができる。すなわち、判定部14によって、車両20の移動方向DVが走行面20S上で正しいか否かを、判定することができる。
具体例を参照しながら一実施の形態を説明してきたが、上述の具体例が一実施の形態を限定することを意図していない。上述した一実施の形態は、その他の様々な具体例で実施されることが可能であり、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、追加等を行うことができる。
以下、図面を参照しながら、変形の一例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した具体例と同様に構成され得る部分について、上述の具体例における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いるとともに、重複する説明を省略する。
図2〜図4に示された具体例において、単一の発信部11と、単一の受信部12と、が設けられている移動方向検出装置10の例を示したが、この例に限られない。図5〜図8に示された例において、車両20の対向部20Tには、第2発信部17と、第2受信部18と、が更に設けられている。第2発信部17及び第2受信部18は、それぞれ、判定部14と電気的に接続されている。図5〜図8に示された例において、発信部(第1発信部)11は、車両20が走行面20Sを一方向に移動している状態および一方向に移動しようとしている状態の少なくとも一方の状態である第1状態VC1で信号波を発信する。そして、第2発信部17は、車両20が一方向とは逆の他方向に移動している状態および他方向に移動しようとしている状態の少なくとも一方の状態である第2状態VC2で信号波を発信する。図示された具体例において、発信部(第1発信部)11は発光部であって、車両20が前進している状態および前進しようとしている状態の少なくとも一方の状態である第1状態VC1で発光する。また、図示された例において、第2発信部17は発光部であって、車両20が後進している状態および後進しようとしている状態の少なくとも一方の状態である第2状態VC2で発光する。
図示された例において、判定部14は、車両20が第2状態VC2であることを、車両制御部30から電気的な信号として取得することができる。第2受信部18は、第2発信部17から発信され走行面20Sに設けられた反射部材50で反射した反射波を受信する。また、図5〜図8に示された例において、第2発信部17及び第2受信部18の少なくとも一方は指向性を有している。
図5及び図6は、第1状態VC1にある車両20を示している。図5及び図6に示された状態において、発信部11は信号波を発信しており、第2発信部17は信号波を発信していない。したがって、図1〜図4を参照して説明した例と同様に、第1状態VC1にある車両20の移動方向DVが、走行面20S上で規制方向DN及び認容方向DYのいずれであるかを、受信部(第1受信部)12での受信結果に基づき、判定することができる。
図7及び図8は、第2状態VC2にある車両20を示している。図7及び図8に示された状態において、発信部11は信号波の発信を停止しており、第2発信部17は信号波を発信している。このような例によれば、車両20の移動方向DVが走行面20S上でいずれの方向となっているのかに応じて、第2受信部18の受信結果が異なるようにすることができる。これにより、第2受信部18の受信結果に基づいて、判定部14が走行面20S上での車両20の移動方向DVを検出することができる。例えば、反射面50aが、走行面20S上における走行を許容される認容方向DYおよび走行面20S上における走行を規制される規制方向DNのいずれか一方に向くようにして、反射部材50を走行面20Sに設置しておくことにより、車両20の移動方向DVが走行面20S上での認容方向DY及び規制方向DNのいずれであるかに応じて、第2受信部18での受信結果が変化する。これにより、車両20の移動方向DVが走行面20S上における認容方向DY及び規制方向DNのいずれであるかを、第2受信部18での受信結果に基づき、判定することができる。すなわち、判定部14によって、第2状態VC2にある車両20の移動方向DVが走行面20S上で正しいか否かを、判定することができる。このような変形例によれば、前進および後進のいずれの状態においても、車両20の移動方向DVが走行面20S上で適切か否かを判定することができる。
以上に説明したように、図示された変形例によれば、第1状態VC1にある場合、受信部12の受信結果に基づいて、第1状態VC1にある車両20の走行面20S上での移動方向DVを検出可能である。また、第2状態VC2にある場合、第2受信部18の受信結果に基づいて、第2状態VC2にある車両20の走行面20S上での移動方向DVを検出可能である。すなわち、図示された変形例によれば、車両20が一方向に移動する場合および他方向に移動する場合の両方の場合において、車両20の移動方向DVが走行面20S上で適切か否かを判定することができる。
図5〜図8に示された例において、発信部11は、第1状態VC1である車両20の前進時のみに信号波を発信し、第2発信部17は、第2状態VC2である車両20の後進時のみに信号波を発信している。このように発信部11及び第2発信部17での信号波の発信を制御することによって、車両20が第1状態VC1である場合に、受信部12が第2発信部17の信号波を受信することを防止することができ、車両20が第2状態VC2である場合に、第2受信部18が発信部11の信号波を受信することを防止することができる。これにより、第2発信部17からの反射波が受信部12の受信結果として用いられること、及び、発信部11からの反射波が第2受信部18の受信結果として用いられることを効果的に抑制することができる。結果として、第1状態VC1及び第2状態VC2において、走行面20S上での車両20の移動方向DVが誤って検出されることを効果的に防止することができる。
また、図5〜図8に示された例において、対向部20Tには、受信部12及び第2受信部18の間に、遮蔽部材19を設けることができる。図示された例において、遮蔽部材19は、板状の部材である。遮蔽部材19として、光や電波、音波等の吸収性を有した吸収板や、光や電波、音波等の反射性を有した反射板等を用いることができる。対向部20Tに遮蔽部材19が設けられることで、反射面50aで反射した発信部11の信号波が第2受信部18によって受信されることを効果的に抑制することができる。また、反射面50aで反射した第2発信部17の信号波が受信部12によって受信されることを効果的に抑制することができる。したがって、この例によれば、発信部11は、第1状態VC1だけでなく第2状態VC2においても信号波を発信してもよい。同様に、第2発信部17は、第2状態VC2だけでなく第1状態VC1においても信号波を発信してもよい。受信部(第1受信部)12の受信結果に基づき、第1状態VC1にある車両20の走行面20S上での移動方向DVの適否を判断することができ、第2受信部18の受信結果に基づき、第1状態VC1にある車両20の走行面20S上での移動方向DVの適否を判断することができる。
また、図5〜図8に示された例において、発信部11は、受信部12が受信可能な第1波長域の信号波を発信し、第2発信部17は、第2受信部18が受信可能な第1波長域と異なる第2波長域の信号波を発信することもできる。受信部12は、第1波長域の信号波を、第2波長域の信号波よりも高い受信感度で受信することができる。すなわち、受信部12は、発信部11からの信号波に対して、第2発信部17からの信号波に対してよりも、高い感度を有している。一方、第2受信部18は、第2波長域の信号波を、第1波長域の信号波よりも高い受信感度で受信することができる。すなわち、第2受信部18は、第2発信部17からの信号波に対して、発信部11からの信号波に対してよりも、高い感度を有している。さらには、受信部12は第1波長域の信号波だけを受信可能であり、第2受信部18は、第2波長域の信号波だけを受信可能としてもよい。このような具体例によれば、第2発信部17から発信して反射部材50で反射した反射波が受信部12の受信結果として用いられること、及び、発信部11から発信して反射部材50で反射した反射波が第2受信部18の受信結果として用いられることを効果的に抑制することができる。これにより、第1状態VC1及び第2状態VC2において、車両20の走行面20S上での移動方向DVが誤って検出されることを効果的に防止することができる。したがって、この例によれば、発信部11は、第1状態VC1だけでなく第2状態VC2においても信号波を発信してもよい。同様に、第2発信部17は、第2状態VC2だけでなく第1状態VC1においても発信してもよい。
さらに、図5及び図6に示すように、発信部11は、指向性を有し、一方向に信号波を発信している。また、図7及び図8に示すように、第2発信部17は、指向性を有し、一方向とは逆の他方向に信号波を発信している。図示された例において、発信部11は、上面視において第1の側のみに信号波を発信し、第2発信部17は、上面視において第1の側とは逆となる第2の側のみに信号波を発信している。このような具体例によれば、発信部11の発信する信号波は、第1状態VC1における走行面20S上での車両20の移動方向DVに向けて進む。一方、第2発信部17の発信する信号波は、第2状態VC2における走行面20S上での車両20の移動方向DVに向けて進む。これにより、車両20が前進しているか後進しているかに大きく依存することなく、走行面20S上をいずれの方向に移動しているかに主として依存して、発信部11及び第2発信部17から発信する信号波の反射面50aでの反射量を異なるようにすることができる。すなわち、前進および後進によらず走行面20S上を適切な方向に移動しているか否かを正確に判定することができる。
図5〜図8に示された例において、受信部12及び第2受信部18も、指向性を有している。発信部11は上面視において第1の側のみに信号波を発信し、受信部12は上面視において第1の側からの信号波のみを受信する。第2発信部17は上面視において第2の側のみに信号波を発信し、第2受信部18は上面視において第2の側からの信号波のみを受信する。このような具体例によれば、第2発信部17の信号波を受信部12が受信することを効果的に防止することができる。また、発信部11の信号波を第2受信部18が受信することを効果的に防止することができる。したがって、前進時および後進時のそれぞれにおいて、走行面20S上での車両20が適切な方向に移動しているか否かをより正確に検出することができる。
ところで、上述の説明で参照した図面では、第1状態VC1および第2状態VC2にある車両20は走行面20S上を移動している。しかしながら、移動方向検出装置10によれば、走行面20S上で移動しようとしている状態、例えばシフトレバーを操作していずれかの方向に移動を開始しようとしている状態においても、当該移動しようとしている移動方向DVが走行面20S上で適切か否かを判断することができる。図7に示された例において、車両20は駐車場等に停止している。図7に示された例において、車両20の後方に段差等が存在し、車両20は後進することができない。この車両20を後進させようとすると、移動方向検出装置10は、第2受信部18の受信結果に基づき、車両20が誤って後進しようとしていることを、例えば、シフトレバーを操作した時点で、検出することができる。すなわち、車両20がいずれかの方向に移動しようとしている状態で、当該車両20の走行面20S上での移動方向DVの適否を判断し得ることによって、シフトレバーの入れ間違い等を検出できる。
さらに、図5〜図8に示された具体例において、複数の状態で移動方向DVを検出するために、受信部12及び第2受信部18を有する移動方向検出装置10の例を示したが、この例に限られない。図9及び図10に示された例において、車両20の対向部20Tには、発信部11及び受信部12に加えて、第2発信部17が設けられている。図9及び図10に示された例において、受信部12は、走行面20Sに設けられた反射部材50の反射面50aによって反射された発信部(第1発信部)11からの信号波の反射波を受信可能となっている。また、受信部12は、走行面20Sに設けられた反射部材50の反射面50aによって反射された第2発信部17からの信号波の反射波も受信可能となっている。
図9及び図10に示された例において、第2発信部17は、判定部14と電気的に接続されている。発信部(第1発信部)11は、車両20が走行面20Sを一方向に移動している状態および一方向に移動しようとしている状態の少なくとも一方の状態である第1状態VC1で信号波を発信する。そして、第2発信部17は、車両20が一方向とは逆の他方向に移動している状態および他方向に移動しようとしている状態の少なくとも一方の状態である第2状態VC2で信号波を発信する。とりわけ、図示された具体例において、発信部(第1発信部)11は、車両20が前進している状態および前進しようとしている状態の少なくとも一方の状態である第1状態VC1で信号波を発信する。また、第2発信部17は、車両20が後進している状態および後進しようとしている状態の少なくとも一方の状態である第2状態VC2で信号波を発信する。
そして、図9及び図10に示された具体例において、発信部11及び受信部12の少なくとも一方が指向性を有し、更に、第2発信部17及び受信部12の少なくとも一方も指向性を有している。以下に説明するように、図9及び図10に示された例においても、第1状態VC1にある車両20の走行面20S上での移動方向DVが正しいか否かを判断することができ、且つ、第2状態VC2にある車両20の走行面20S上での移動方向DVが正しいか否かを判断することができる。
まず、図9及び図10に示された例において、発信部11は、第1状態VC1である車両20の前進時のみに信号波を発信し、第2発信部17は、第2状態VC2である車両20の後進時のみに信号波を発信している。したがって、上述した他の例と同様に、車両20が第1状態VC1にある場合、移動方向検出装置10は、発信部11からの信号波の受信部12での受信結果に基づき、走行面20S上における車両20の移動方向DVの適否を判断することができる。同様に、車両20が第2状態VC2にある場合、移動方向検出装置10は、第2発信部17からの光の受信部12での受光結果に基づき、走行面20S上における車両20に移動方向DVの適否を判断することができる。
さらに、図9及び図10に示すように、発信部11は、指向性を有し、一方向に信号波を発信している。図9及び図10に示すように、第2発信部17は、指向性を有し、一方向とは逆の他方向に信号波を発信している。図示された例において、発信部11は、上面視において第1の側のみに信号波を発信し、第2発信部17は、上面視において第1の側とは逆となる第2の側のみに信号波を発信している。このような具体例によれば、発信部11の発する信号波は、第1状態VC1における走行面20S上での車両20の移動方向DVに向けて進む。一方、第2発信部17の信号波は、第2状態VC2における走行面20S上での車両20の移動方向DVに向けて進む。そして、発信部11からの信号波と、第2発信部17からの信号波は、異なる経路により受信部12に入射する。これにより、車両20が前進しているか後進しているかに大きく依存することなく、走行面20S上をいずれの方向に移動しているかに主として依存して、発信部11及び第2発信部17から発信する信号波の反射面50aでの反射量を異なるようにすることができる。すなわち、移動方向検出装置10は、前進および後進によらず、車両20が走行面20S上を適切な方向に移動しているか否かを正確に判定することができる。
図9及び図10に示された例において、発信部11からの信号波と第2発信部17からの信号波は、異なる方向から受信部12に入射する。そして、受信部12は指向性を調整され得る。受信部12は、第1状態VC1である車両の前進時に、発信部11で発信され且つ反射面50aで反射された反射波が入射してくる方向からの信号波が受信可能となる指向性を有する。また、受信部12は、第1状態VC1である車両20の前進時に、第2発信部17で発光され且つ反射面50aで反射された反射波が入射してくる方向からの信号波が受信不可能となる指向性、或いは、第2発信部17からの信号波の入射方向に対する受信感度が発信部11からの信号波の入射方向に対する受信感度よりも低くなる、指向性を有する。その一方で、受信部12は、第2状態VC2である車両20の後進時に、第2発信部17で発信され且つ反射面50aで反射された反射波が入射してくる方向からの信号波を受信可能となる指向性を有する。また、受信部12は、第2状態VC2である車両20の後進時に、発信部11で発信され且つ反射面50aで反射された反射波が入射してくる方向からの信号波が受信不可能となる指向性、或いは、発信部11からの信号波の入射方向に対する受信感度が第2発信部17からの信号波の入射方向に対する受信感度よりも低くなる、指向性を有する。このような例によれば、第1状態VC1である車両20の前進時に、受信部12での受信結果に基づき、第1状態VC1にある車両20の走行面20S上での移動方向DVを検出することができる。また、第2状態VC2である車両20の後進時に、受信部12での受信結果に基づき、第2状態VC2にある車両20の走行面20S上での移動方向DVを検出することができる。
図9及び図10に示すように、受信部12の指向性を変更する具体的な構成として、受信部12の向きを可変としてもよい。図9及び図10に示された例において、受信部12は、発信部11及び第2発信部17の間に位置している。そして、図9に示されるように、受信部12は、第1状態VC1において、上面視において第1の側からの信号波を受信可能となり、上面視において第2の側からの信号波を受信不可能となる。また、図10に示されるように、受信部12は、第2状態VC2において、上面視において第2の側からの信号波を受信可能となり、上面視において第1の側からの信号波を受信不可能となる。図9及び図10に示された例によれば、受信部12は、第1状態VC1において発信部11からの信号波を第2発信部17からの信号波よりも高感度で受信し、第2状態VC2において第2発信部17からの信号波を発信部11からの信号波よりも高感度で受信する。
受信部12の指向性を変更する具体的な構成として、受信部12を覆う調整部材13の位置を可変としてもよい。例えば、図9に示されるように、第1状態VC1において、受信部12の上面視における第2の側が調整部材13によって覆われ、第2発信部17から発信された信号波の反射面50aでの反射波の受信部12への入射が規制されてもよい。また、図10に示されるように、第2状態VC2において、受信部12の上面視における第1の側が調整部材13によって覆われ、発信部11から発信された信号波の反射面50aでの反射波の信号波の受信部12への入射が規制されてもよい。
更に図9及び図10に示された例において、第2発信部17は、発信部11で発信される信号波の波長とは異なる波長の信号波を発信してもよい。この例において、判定部14は、受信部12の受信結果を波長毎に評価する。より具体的には、第1状態VC1の場合、判定部14は、受信部12で受信された発信部11から射出された第1波長の信号波の受信強度を確認する。また、第2状態VC2の場合、判定部14は、受信部12で受信され第2発信部17から発信された第2波長の信号波の受信強度を確認する。このように受信部12の波長毎の受信結果に基づき、第1状態VC1にある車両20の走行面20S上での移動方向DVおよび第2状態VC2にある車両20の走行面20S上での移動方向DVを検出可能である。
また、複数の状態で車両20の移動方向DVを検出する移動方向検出装置10の例は、図5〜図10に示された例に限られない。図11及び図12に示された例において、車両20の対向部20Tには、発信部11及び受信部12に加えて、第2受信部18が設けられている。図11及び図12に示された例において、発信部11は、車両20が走行面20Sを一方向に移動している状態および一方向に移動しようとしている状態の少なくとも一方の状態である第1状態VC1で信号波を発信可能である。また、発信部11は、車両20が一方向とは逆の他方向に移動している状態および他方向に移動しようとしている状態の少なくとも一方の状態である第2状態VC2でも、信号波を発信可能である。とりわけ、図示された具体例において、発信部11は、車両20が前進している状態および前進しようとしている状態の少なくとも一方の状態である第1状態VC1で信号波を発信可能である。また、発信部11は、車両20が後進している状態および後進しようとしている状態の少なくとも一方の状態である第2状態VC2でも、信号波を発信可能である。
図11及び図12に示された例において、第2受信部18は、判定部14と電気的に接続されている。受信部(第1受信部)12は、第1状態VC1で発信部11から発信された信号波の反射面50aでの反射波を受信可能である。また、第2受信部18は、第2状態VC2で発信部11から発信された信号波の反射面50aでの反射波を受信可能である。
そして、図11及び図12に示された具体例において、発信部11及び受信部12の少なくとも一方が指向性を有し、更に、発信部11および第2受信部18の少なくとも一方も指向性を有している。以下に説明するように、図11及び図12に示された例において、第1状態VC1にある車両20の走行面20S上での移動方向DVが正しいか否かを判断することができ、且つ、第2状態VC2にある車両20の走行面20S上での移動方向DVが正しいか否かを判断することができる。
まず、図11及び図12に示された例において、受信部(第1受信部)12は指向性を有しており、上面視において第1の側からの信号波のみを受信する。したがって、上述したほかの例と同様に、車両20が第1状態VC1にある場合、移動方向検出装置10は、発信部11からの信号波の受信部(第1受信部)12での受信結果に基づき、走行面20S上における車両20の移動方向DVの適否を判断することができる。また、図11及び図12に示された例において、第2受信部18は受信部(第1受信部)12とともに指向性を有し、上面視において、第1の側とは逆側となる第2の側からの信号波のみを受信する。したがって、車両20が第2状態VC2にある場合、移動方向検出装置10は、発信部11からの信号波の第2受信部18での受信結果に基づき、走行面20S上における車両20の移動方向DVの適否を判断することができる。
さらに、図11及び図12に示された例において、受信部(第1受信部)12及び第2受信部18は、異なる方向からの発信部11の信号波を受信可能である。そして、発信部11は、異なる方向に信号波を発信することができる。すなわち、発信部11は指向性を調整され得る。図11及び図12に示された例において、発信部11は、第1状態VC1である車両20の前進時に、受信部(第1受信部)12が受信可能であり且つ第2受信部18が受信不可能となる信号波を発信する指向性、或いは、発信部11から発信された信号波を受信する第2受信部18の受信感度が、発信部11から発信された信号波を受信する受信部(第1受信部)12の受信感度よりも低くなる、指向性を有する。その一方で、発信部11は、第2状態VC2である車両20の後進時に、第2受信部18が受信可能であり且つ受信部(第1受信部)12が受信不可能となる信号波を発信する指向性、或いは、発信部11から発信された信号波を受信する受信部(第1受信部)12の受信感度が、発信部11から発信された信号波を受信する第2受信部18の受信感度よりも低くなる、指向性を有する。このような例によれば、受信部(第1受信部)12は、第1状態VC1である車両20の前進時に、発信部11からの信号波の反射波の受信結果に基づき、第1状態VC1にある車両20の走行面20S上での移動方向DVを検出することができる。また、第2受信部18は、第2状態VC2である車両20の後進時に、発信部11からの信号波の反射波の受信結果に基づき、第2状態VC2にある車両20の走行面20S上での移動方向DVを検出することができる。
発信部11の指向性を変更する具体的な構成として、発信部11を覆う調整部材13の位置を可変としてもよい。例えば、図11に示されるように、第1状態VC1において、発信部11の上面視における第2の側が調整部材13によって覆われ、第2受信部18が受信可能となる信号波の発信が規制されてもよい。また、図12に示されるように、第2状態VC2において、発信部11の上面視における第1の側が調整部材13によって覆われ、受信部(第1受信部)12が受信可能となる信号波の発信が規制されてもよい。
1 移動方向検出システム
2 移動方向検出装置付き車両
10 移動方向検出装置
11 発信部
12 受信部
13 調整部材
14 判定部
15 報知手段
16 通信手段
17 第2発信部
18 第2受信部
19 遮蔽部材
20 車両
20S 走行面
20T 対向部
30 車両制御部
50 反射部材
50a 反射面
51 透明樹脂部
52 反射素子
60 システム制御部
DN 規制方向
DV 移動方向
DY 認容方向
LI 受信可能範囲
LO 発信範囲
N 法線
VC1 第1状態
VC2 第2状態

Claims (20)

  1. 一方向に移動可能な車両の走行面に対向する対向部に設けられた発信部であって、前記車両が前記走行面を一方向に移動している状態および前記一方向に移動しようとしている状態の少なくとも一方の状態である第1状態で信号波を発信可能な発信部と、
    前記対向部に設けられた受信部であって、前記走行面に設けられた反射部材の前記走行面に対して傾斜した反射面によって反射された前記発信部からの信号波の反射波を受信可能な受信部と、
    前記受信部の受信結果に基づいて、前記走行面上での前記車両の移動方向を検出可能な判定部と、を備え、
    前記発信部および前記受信部の少なくとも一方が指向性を有する、車両用の移動方向検出装置。
  2. 前記発信部は、指向性を有し、上面視において第1の側のみに信号波を発信する、請求項1に記載の移動方向検出装置。
  3. 前記受信部は、指向性を有し、上面視において第1の側からの信号波のみを受信する、請求項1又は2に記載の移動方向検出装置。
  4. 前記対向部に設けられた第2発信部であって、前記車両が前記一方向とは逆の他方向に移動している状態および前記他方向に移動しようとしている状態の少なくとも一方の状態である第2状態で信号波を発信可能な第2発信部と、
    前記対向部に設けられた第2受信部であって、前記反射部材の前記反射面によって反射された前記第2発信部からの信号波の反射波を受信可能な第2受信部と、を更に備え、
    前記第2発信部および前記第2受信部の少なくとも一方が指向性を有し、
    前記判定部は、前記第2受信部の受信結果に基づいて、前記第2状態にある前記車両の前記走行面上での移動方向を検出可能である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の移動方向検出装置。
  5. 前記発信部は、前記受信部で受信可能な第1波長域の信号波を発信し、
    前記第2発信部は、前記第2受信部で受信可能な前記第1波長域と異なる第2波長域の信号波を発信する、請求項4に記載の移動方向検出装置。
  6. 前記対向部に設けられた第2発信部であって、前記車両が前記一方向とは逆の他方向に移動している状態および前記他方向に移動しようとしている状態の少なくとも一方の状態である第2状態で発信可能な第2発信部を、更に備え、
    前記受信部は、前記走行面に設けられた前記反射部材の前記反射面によって反射された前記第2発信部からの信号波の反射波を受信可能であり、
    前記第2発信部および前記受信部の少なくとも一方が指向性を有し、
    前記判定部は、前記受信部の受信結果に基づいて、前記第2状態にある前記車両の前記走行面上での移動方向を検出可能である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の移動方向検出装置。
  7. 前記受信部は、
    前記第1状態である前記車両の前進時に、前記発信部で発信され且つ前記反射面で反射された信号波が入射してくる方向からの信号波を受信し、且つ、
    前記第2状態である前記車両の後進時に、前記第2発信部で発信され且つ前記反射面で反射された信号波が入射してくる方向からの信号波を受信するように、
    指向性を調整される、請求項6に記載の移動方向検出装置。
  8. 前記第2発信部は、前記発信部で発信される信号波の波長とは異なる波長の信号波を発信し、
    前記判定部は、前記受信部の波長毎の受信結果に基づき、前記第1状態にある前記車両の前記走行面上での移動方向および前記第2状態にある前記車両の前記走行面上での移動方向を検出可能である、請求項6又は7に記載の移動方向検出装置。
  9. 前記発信部は、前記第1状態である前記車両の前進時のみに発信し、前記第2発信部は、前記第2状態である前記車両の後進時のみに発信する、請求項4〜8のいずれか一項に記載の移動方向検出装置。
  10. 前記発信部は、上面視において第1の側のみに信号波を発信し、
    前記第2発信部は、上面視において前記第1の側とは逆となる第2の側のみに信号波を発信する、請求項4〜9のいずれか一項に記載の移動方向検出装置。
  11. 前記対向部に設けられた第2受信部であって、前記車両が前記一方向とは逆の他方向に移動している状態および前記他方向に移動しようとしている状態の少なくとも一方の状態である第2状態で前記発信部から発信された信号波の前記反射面での反射波を受信する第2受信部を更に備え、
    前記発信部および前記第2受信部の少なくとも一方が指向性を有し、
    前記判定部は、前記第2受信部の受信結果に基づいて、前記第2状態にある前記車両の前記走行面上での移動方向を検出可能である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の移動方向検出装置。
  12. 前記発信部は、
    前記第1状態である前記車両の前進時に、上面視において第1の側のみに信号波を発信し、
    前記第2状態である前記車両の後進時に、上面視において前記第1の側とは逆側となる第2の側のみに信号波を発信するよう、
    指向性を調整される、請求項11に記載の移動方向検出装置。
  13. 前記判定部は、
    前記第1状態である前記車両の前進時に、前記受信部での受信結果に基づき、前記第1状態にある前記車両の前記走行面上での移動方向を検出し、
    前記第2状態である前記車両の後進時に、前記第2受信部での受信結果に基づき、前記第2状態にある前記車両の前記走行面上での移動方向を検出する、請求項4、5、11及び12のいずれか一項に記載の移動方向検出装置。
  14. 前記判定部は、前記車両が前記走行面上で移動を規制されるべき方向に移動していることを検出する、請求項1〜13のいずれか一項に記載の移動方向検出装置。
  15. 前記車両が前記走行面上で移動を規制されるべき方向に移動していることを報知する報知手段を、更に備える、請求項1〜14のいずれか一項に記載の移動方向検出装置。
  16. 車両と、
    請求項1〜15のいずれか一項に記載された移動方向検出装置と、を備える、移動方向検出装置付き車両。
  17. 前記判定部の検出結果に基づき前記車両の走行を制御する車両制御部を、更に備える、請求項16に記載の移動方向検出装置付き車両。
  18. 前記車両制御部は、前記車両が前記走行面上で移動を規制されるべき方向に移動している場合に前記車両の移動を制限する、請求項17に記載の移動方向検出装置付き車両。
  19. 請求項1〜15のいずれか一項に記載された移動方向検出装置と、
    前記走行面に設置された前記反射部材と、を備える、移動方向検出システム。
  20. 移動方向検出装置と通信可能なシステム制御部を更に備え、
    前記移動方向検出装置は、前記車両が前記走行面上で移動を規制されるべき方向に移動していることをシステム制御部に連絡する通信手段を更に有し、
    前記システム制御部は、前記車両が前記走行面上で移動を規制されるべき方向に移動しているとの情報を前記通信手段から取得した場合に、規制されるべき方向に移動している前記車両の存在を表示する、又は、周囲の車両に連絡する、請求項19に記載の移動方向検出システム。
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