JP3231397U - パーティション - Google Patents

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優一 村木
清之 安田
清之 安田
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Abstract

【課題】必要な場所や必要な時に自由に設置することができるパーティションを提供する。
【解決手段】所定の間隔をおいて互いに平行に位置する第1の支柱11と第2の支柱12の間にそれらを接続する可撓性シート30が設けられる。第1の支柱と第2の支柱は、自立状態に保つことができる脚部21、22を有する。可撓性シートは第1の支柱および第2の支柱のうちの一方または両方に巻き取られることが可能になっており、可撓性シートを巻き取ることで、携帯や収納に好ましい小さい形状になり得、どこでも持ち運んで、目的の場所で巻き出してパーティションとして使用することができる。
【選択図】図1

Description

本考案は、机、テーブル、カウンター、床などの種々の設置面上に設置し得、飛沫防止やプライバシー保護などに利用可能なパーティションに関する。
2019年の末頃に発生したCOVID−19(いわゆる、新型コロナウィルス感染症)は、世界的に大流行し、現時点では未だ終息の目途が立っていない。COVID−19の流行の主たる感染経路は、飛沫感染や接触感染とされている。
COVID−19の流行によって人々の社会生活は大きく変化し、例えば、緊急事態宣言下では不要不急の外出の自粛が求められ、該宣言の解除の後も、感染の拡大を防止するための新しい生活様式として、人と人との間の適切な距離の確保、近距離での対面の会話を避けること、マスクの着用、手洗い・手指の消毒などが求められている。
前記のような新しい生活様式において実施されている対策の1つとして、図6に例示するように、学校、オフィス、会議室、飲食店などでは、机、テーブル、カウンターなどの設置面100上に、比較的小型の卓上用のパーティション110が飛沫を防御するための遮蔽板として設置されている(例えば、特許文献1など)。
前記のような卓上用のパーティションは、例えば衝立や屏風のように、硬いプラスチック製の透明パネルに脚部など自立のための種々の構造が付与されたものとなっている。卓上のパーティションの設置により、図6(a)に例示するように、他人同士(210、220)が1つのテーブルを挟んで近距離で対面して会話するような状況や、図6(b)に例示するように、他人同士(230、240)がカウンター席に隣り合って座るような状況においても、人と人との間での直接的な飛沫の行き来が抑制される。
実用新案登録第3228143号公報
しかしながら、本考案者らが、パーティションの設置の現状を詳細に検討したところ、図書館、会議室、休憩場、飲食店などの、不特定多数が集まる施設では、上記のパーティションが未だ十分には配備されておらず、他人同士が近距離で着席しなければならない状況があることがわかった。このような状況は、COVID−19のみならず、インフルエンザなどの他の感染症についても同様に問題であり、不特定多数が集まる場合には人と人との間にパーティションの配置が必要である。また、感染症対策のみならず、プライベートを守るという点から、自分と他人との間に透明でないパーティションを配置することが求められる場合もある。
本考案の目的は、前記の問題を解消し、必要な場所や必要な時に自由に設置することができるパーティションを提供することにある。
本考案者らは、上記の目的を達成すべく鋭意研究を行い、先ず、パーティションを携帯可能にし、人がパーティションを自ら持ち歩き、その人が必要と感じた場所(卓上など)に該パーティションをその人自らが配置することを発想した。次に、本考案者らは、飛沫の防御やプライバシー保護に有効な大きさのパーティションを、持ち運びに便利なように小さく畳むことができ、使用に臨んで容易にもとの大きさに戻して用いることができるようにすることを発想し、本考案を完成させた。
本考案の主たる構成は、次のとおりである。
〔1〕所定の間隔をおいて互いに平行に位置する第1の支柱と第2の支柱を有し、かつ、
第1の支柱と第2の支柱を接続するよう設けられた可撓性シートを有し、
第1の支柱と第2の支柱は、それぞれ、自体を立った状態に保つことができる脚部を有し、
前記可撓性シートは、その外周縁に互いに反対側に位置する2つの外周縁区間を有し、該2つの外周縁区間はそれぞれ第1の支柱と第2の支柱に固定されており、それにより、該可撓性シートが第1の支柱および第2の支柱のうちの一方または両方に巻き取られることが可能になっている、
パーティション。
〔2〕第1の支柱および第2の支柱が、円柱状の棒または円管であって、
第1の支柱は、上記可撓性シートを巻き取るための芯棒として機能するものであり、巻き取り時の該可撓性シートの曲率をより緩和すべく、第1の支柱の外径が、第2の支柱の外径よりも大きい、
上記〔1〕に記載のパーティション。
〔3〕上記可撓性シートの外周形状が正方形または長方形である、上記〔1〕または〔2〕に記載のパーティション。
〔4〕第1の支柱および第2の支柱のそれぞれの脚部が、それぞれに第1の支柱および第2の支柱に対して着脱可能である、上記〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載のパーティション。
〔5〕上記可撓性シートが巻き出されて第1の支柱と第2の支柱が互いに最も離れた状態となって互いに平行に立てられた場合において、第1の支柱と第2の支柱との間を水平に結ぶ方向をX方向とし、該X方向に水平に直交する横方向をY方向とするとき、
第1の支柱の脚部が、X方向かつ第2の支柱に向かう方向に延びる第1の脚部片と、Y方向かつ互いに反対方向に延びる2つの脚部片である第2の脚部片と第3の脚部片を有し、かつ、
第2の支柱の脚部が、X方向かつ第1の支柱に向かう方向に延びる第1の脚部片と、Y方向かつ互いに反対方向に延びる2つの脚部片である第2の脚部片と第3の脚部片を有する、
上記〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載のパーティション。
〔6〕長尺状の筒状ケースをさらに有し、該筒状ケースは、
上記可撓性シートが第1の支柱および第2の支柱のうちの一方または両方に巻き取られた状態となったものを収容し得る内部空洞を有し、かつ、
該筒状ケースの長手方向の一方の端部には、該筒状ケースの胴体面に、第1の支柱の基部を差し込むための第1の穴が設けられており、
該筒状ケースの長手方向の他方の端部には、該筒状ケースの胴体面に、第1の支柱と第2の支柱とが互いに平行になるように、第2の支柱の基部を差し込むための第2の穴が設けられており、
第1の穴と第2の穴は、上記可撓性シートが巻き出されて互いに最も離れた状態となった第1の支柱と第2の支柱のそれぞれの基部が差し込むことができる位置にあり、
第1の穴と第2の穴にそれぞれ第1の支柱と第2の支柱のそれぞれの基部が差し込まれたとき、該筒状ケースが、第1の支柱と第2の支柱を立った状態に保つ上記脚部として機能する、
上記〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載のパーティション。
〔7〕上記筒状ケースの第1の穴と第2の穴に、それぞれ第1の支柱の基部と第2の支柱の基部が差し込まれて、第1の支柱と第2の支柱が互いに平行に立てられた場合において、該筒状ケースの長手方向に沿った水平方向をX方向とし、該X方向に水平に直交する横方向をY方向とするとき、
該筒状ケースの長手方向の一方の端部には、該筒状ケースの胴体面に、第1の穴と反対側の位置に第1の脚部片が設けられており、
該筒状ケースの長手方向の他方の端部には、該筒状ケースの胴体面に、第2の穴と反対側の位置に第2の脚部片が設けられており、
第1の脚部片と第2の脚部片は、それぞれに、Y方向に延びる展開ポジションと、X方向に延びる格納ポジションとの間を回転して変位できるように、該筒状ケースの胴体面に回転可能に取り付けられている、
上記〔6〕に記載のパーティション。
〔8〕上記可撓性シートが第1の支柱および第2の支柱のうちの一方または両方に巻き取られ、第1の支柱と第2の支柱とが互いに接近した状態において、第1の支柱と第2の支柱とが離れないように互いを連結する連結具をさらに有する、上記〔1〕〜〔7〕に記載のパーティション。
本考案のパーティション(以下、当該パーティションともいう)は、持ち運びに便利なように巻き取って全体を1つの棒状(巻き取りポジション)にすることができる。よって、使用者は当該パーティションをバッグなどに入れて携帯し、どこでも自由に持ち運ぶことができ、目的の場所で、必要な時に、スクリーンとなるように可撓性シートを巻き出して使用ポジションへと展開し、当該パーティションを自立させて設置することができる。また外出時の携帯用途のみならず、1つの店舗内など、同じ設備内において、必要な場所に必要な時に好ましく展開し、使用が終われば速やかに小さく巻き取って好ましく収納することができる。
当該パーティションは、防御壁となるスクリーンを可撓性シートで構成し、該可撓性シートを第1、第2の支柱のうちの一方または両方に巻き取る構成としているので、該可撓性シートに折り目がつくことがなく、使用時に折り目のない美しい可撓性シートをスクリーンとして利用し得る。
当該パーティションの好ましい態様では、可撓性シートが巻き付けられた状態となった第1の支柱と第2の支柱とを収容する筒状ケースがさら付与される。該筒状ケースは、使用時において、第1、第2の支柱を立てるための脚部としても機能する。これにより、当該パーティションはコンパクトに該筒状ケース内に収容され、該筒状ケースによって可撓性シートが保護され、また、該可撓性シートが巻き戻るといったことが抑制され、携帯時や収納時の取り扱い性がさらに良好になる。
当該パーティションの可撓性シートに透明(好ましくは無色透明)のシートを用いることで、例えば、机を挟んで近距離で対面して会話するような状況に遭遇しても、その場で、好ましい机上の対面用パーティションが提供され得る。また、該可撓性シートに不透明のシートを用いることで、例えば、互いに見知らぬ他人同士が、テーブルを挟んで向い合って着席するといった状況や、互いに隣り合って着席するといった状況に遭遇しても、その場で、プライバシー保護用のパーティションが提供され得る。
図1は、本考案のパーティションの構成の一例を説明するための概略図である。図1(a)は、使用状態にある該パーティションの可撓性シート面を見た図(正面図)であり、図1(b)は、図1(a)の上面図である。図1(c)は、第1の支柱に可撓性シートを巻き取った状態を示す図であり、図1(d)、図1(e)は、図1(c)の巻き取り状態を支柱の中心軸線に沿った方向から見た図であり、2種類の巻き取り状態を示している。 図2は、本考案のパーティションの好ましい態様の一例を示す図である。図2(a)は、使用状態にある該パーティションの可撓性シート面を見た図(正面図)であり、図2(b)は、図2(a)の上面図である。 図3は、本考案のパーティションの好ましい態様の他の例を示す図であって、筒状ケースがさらに付与された態様例を示している。図3(a)は、使用状態にある該パーティションの可撓性シート面を見た図(正面図)であり、図3(b)は、図3(a)の下面図である。図3(c)は、可撓性シートを巻き取った第1の支柱が第2の支柱と共に筒状ケースに収納された状態を示す図であり、筒状ケースの脚部片は格納ポジションとなっている。図3(d)は、図3(c)の下面図である。 図4は、本考案のパーティションにおいて、可撓性シートを、第1、第2の支柱に固定するための種々の接続構造を例示した図である。 図5は、本考案のパーティションにおいて、巻き取りポジションとなっている第1の支柱と第2の支柱とを離れないように固定する連結具の一例を示す図である。 図6は、飛沫防止のための従来の卓上のパーティションの仕様状態を例示する図である。
以下、本考案のパーティションの構成を、実施例を挙げながら詳細に説明する。
当該パーティションは、図1に具体的な一例を示すように、所定の間隔L1をおいて互いに平行に位置する第1の支柱11と第2の支柱12を有し、かつ、これら第1、第2の支柱を接続するよう設けられた可撓性シート30を有する。第1の支柱11と第2の支柱12は、それぞれ、支柱自体を立った状態に保つことができる脚部21、22を有する。可撓性シート30は、該可撓性シートの外周縁に、互いに反対側に位置する2つの外周縁区間31、32を有する。図1の例では、可撓性シート30の外周形状は正方形に近い矩形であり、その4辺のうちの互いに平行な2辺がそれぞれ外周縁区間31、32となっている。この2つの外周縁区間31、32は、それぞれ、第1の支柱11、第2の支柱12に固定されており、可撓性シート30が第1の支柱および第2の支柱のうちの一方または両方に巻き取られることが可能になっている。以上の構成によって、使用時には、図1(a)、(b)に示すように、可撓性シート30を巻き出して、第1の支柱11と第2の支柱12との間に張ってスクリーンとし、第1、第2の支柱を立ててパーティションとして使用し、使用後には、図1(c)、(d)または(e)に示すように、可撓性シート30を巻き取って、携帯や収納に便利なコンパクトな形態とすることができる。
(可撓性シートの巻き取り)
第1、第2の支柱の一方または両方への可撓性シートの巻き取りは、手動による巻き取りであってもよいし、バネなどの弾性体の復帰力を利用した自動の巻き取りであってもよい。弾性体の復帰力を利用した自動の巻き取り機構それ自体は、例えば、窓などに設置されるロールスクリーンにおけるスクリーンを手動で引き出してバネ力で巻き取る機構や、電気掃除機の電源コードを手動で引き出してバネ力で巻き取る機構など、従来公知の巻き取り機構(ストッパーやラチェット付き)を参照することができる。しかしながら、弾性体の復帰力を利用した自動の巻き取りのためには、巻き取る機構が複雑で大きく重くなり、また、可撓性シートに相応の機械的強度が求められる。よって、当該パーティションを携帯に便利なようによりスリム化し軽量化し、かつ、より安価に製造する点からは、第1、第2の支柱のうちの一方または両方を単純な芯棒とし、可撓性シートを手動で巻き取る態様が好ましい。
以下、第1の支柱および/または第2の支柱に可撓性シートを手動で巻き取る態様を例として、本考案の構成を説明するが、自動で巻き取る態様を排除するものではない。
(第1の支柱、第2の支柱)
第1、第2の支柱は、可撓性シートをピンと張って展開するために、該可撓性シートの外周縁のうちの互いに反対側に位置する2つの外周縁区間31、32を延びた状態に支持する支持体である。可撓性シート30は、第1、第2の支柱の一方に巻いても両方に巻いてもよい。しかし、巻き取りの芯棒は、ある程度太い方が巻き取られる可撓性シートの曲率がより緩和され、巻き出した可撓性シートに巻き癖が残り難く、かつ、可撓性シートを巻き取る操作もより容易になる。よって、一方の支柱だけを巻き取りの芯棒とすれば、一方の支柱の外径だけを他方の支柱の外径よりも大きくすればよく、これにより、2つの支柱を共に太くする場合よりも、全体をよりコンパクトにでき、使用材料を削減できるので好ましい。
以下、第1の支柱11を巻き取りの芯棒として用い、第2の支柱12を支持体として用いる態様を例として本考案の構成を説明するが、両方の支柱を巻き取りの芯棒として用いる態様を排除するものではない。
(第1の支柱の断面形状と寸法)
巻き取りの芯棒としても機能する第1の支柱の断面形状(長手方向に垂直に切断したときの断面の外周形状)は、特に限定はされず、円形、三角形、四角形、多角形などであってもよいが、円形であれば、全方向に曲げ強度が均一であり、可撓性シートを滑らかに巻き取ることができ、かつ、巻き取った可撓性シートにエッジなどの跡が残らず、後述の脚部の穴にはめ込むのに円形の方が穴加工が容易であり、穴と支柱とを好ましく嵌め合うことができ、安価な部材が入手し易いなどの点から好ましい。
第1の支柱の断面形状が円形である場合の直径は、特に限定はされず、材料の強度などによっても多少異なってよい。巻き取られる可撓性シートを過度に屈曲させないような芯棒としての曲率や、機械的強度、携帯性、収納性を考慮すると、第1の支柱の直径は、10〜30mm程度が好ましく、15〜20mm程度がより好ましい。図2、図3に示した実施例では、第1の支柱の直径は18mmである。
第1の支柱は、中実の棒材(例えば、丸棒など)であってもよいが、支柱としての十分な機械的強度(とりわけ曲げ強度)を確保しながらも、より軽量化する点からは、管材、図4(d)に例示するような胴体にスリットを持った管材、図4(c)に例示するような内部に空洞を持った種々の引抜き材が好ましい。いずれも巻き取りの芯棒として用いる点から、外観は総じて円柱状であることが好ましい。これら管材や引抜き材の肉厚は、材料の強度に応じて適宜決定してよく、全体として十分な機械的強度を有するものであればよい。第1の支柱は、本考案のために設計、製造された部品であってもよいし、図4(d)に例示するような胴体にスリットを持った管材や、図4(c)に例示するような引抜き材のように、市販の種々の金属製や樹脂製の引抜管や引抜材を転用してもよい。第1の支柱の外面は、材料に応じて、適宜に防錆処理、表面処理、塗装などを施してもよい。
第1の支柱の材料は、特に限定はされず、支柱としてまた芯棒として機能し得る機械的強度と剛性を有する材料が好ましく、鉄、ステンレス、銅、アルミニウムなどの金属や合金、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネイト、アクリル樹脂、ABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体樹脂)などのポリマー材料、高圧で強度を高めた紙や木などが例示され、これらの中でもポリマー材料は、軽く、機械的強度が高く、安価であるので好ましく、特に軽さの点からは携帯用に好ましい。
図2、図3に示した実施例では、第1の支柱は、図4(c)に示す断面形状を持った市販の引抜材(株式会社ロイヤル製の保護材「ロッドフックガードライン」、品番GLN−6)とその端面にはめ込むエンドキャップを転用した。
(第2の支柱の断面形状と寸法)
第2の支柱は、可撓性シートを張った状態に支持し得るものであればよい。第2の支柱の断面形状は、芯棒として用いないことから、特に円形でなくともよく、三角形、四角形、多角形などであってもよいが、円形(部分的にスリットを持った形状、C字状をも含む)であれば、全方向に曲げ強度が均一であり、後述の脚部の穴にはめ込むのに円形の方が穴加工が容易であり、穴と支柱とを好ましく嵌め合うことができ、安価な部材が入手し易いなどの点から好ましい。
第2の支柱の断面形状が円形である場合の直径は、特に限定はされず、材料の強度などによっても多少異なってよく、上記したように芯棒としても機能する第1の支柱よりも小さい直径であってよい。機械的強度、携帯性、収納性を考慮すると、第2の支柱の直径は、5〜20mm程度が好ましく、5〜15mm程度がより好ましい。図2、図3に示した実施例では、第2の支柱の直径は10mmである。
第2の支柱は、第1の支柱と同様に、中実の棒材(例えば、丸棒など)であってもよいが、支柱としての十分な機械的強度(とりわけ曲げ強度)を確保しながらも、より軽量化する点からは、管材、図4(d)に例示するような胴体にスリットを持った管材、図4(c)に例示するような内部に空洞を持った種々の引抜き材が好ましい。これら管材や引抜き材の肉厚は、材料の強度に応じて適宜決定してよく、全体として十分な機械的強度を有するものであればよい。第2の支柱は、本考案のために設計、製造された部品であってもよいし、図4(d)に例示するような胴体にスリットを持った管材や、図4(c)に例示するような引抜き材のように、市販の種々の金属製や樹脂製の引抜管や引抜材を転用してもよい。第2の支柱の外面は、材料に応じて、適宜に防錆処理、表面処理、塗装などを施してもよい。
第2の支柱の材料としては、特に限定はされず、第1の支柱の材料として列挙した上記の材料が挙げられ、支柱として機能し得る機械的強度と剛性を有する材料が好ましい。ポリマー材料は、軽く、機械的強度が高く、安価であるので好ましく、特に軽さの点からは携帯用に好ましい。
第1の支柱の材料と第2の支柱の材料は、互いに同じであってもよいし互いに異なっていてもよい。図2、図3に示した実施例では、第2の支柱は、図4(d)に示す断面形状を持った市販のアクリル製の引抜材(管材の全長にわたってスリットが設けられた、「割パイプ」などとも呼ばれる一種の異形材)とその端面にはめ込むエンドキャップを転用した。
第1の支柱と第2の支柱の長さ(脚部との接合に関連する部分を除く)L3は、後述の可撓性シートの縦方向の寸法L2以上であることが好ましく、これに脚部との接合に関連する部分が必要に応じて加えられる。該支柱の長さL3は、限定はされないが、例えば、可撓性シートの巻乱れを考慮して、上記した可撓性シートの縦方向の寸法L2よりも30〜60mm程度長い寸法が好ましい。
(可撓性シート)
可撓性シートは、図1に示すように、巻き取り可能でありながらも、第1の支柱11と第2の支柱12との間に張り渡されたときに、顕著に伸びたり容易に破れたりしないような機械的強度(特に引張強度)を有することが好ましい。可撓性シートは、本考案のために製造されたものであってもよく、また、市販のあらゆる柔軟なシート材、布、紙などの中から当該パーティションの使用目的に応じた適切なものを選択し、支柱との固定しろを考慮して、適当な寸法に裁断して用いてもよい。
プライバシーの保護など視覚的な遮蔽だけを目的とするならば、可撓性シートには、不透明または半透明で柔軟なシートが利用可能であり、着色、不透明粒子の分散、すりガラスのような粗面化、偏向などの光学的処理などによる不透明または半透明のポリマー製のフィルムや、布帛(織物、編み物、不織布を含む)などが利用可能である。布帛の網目は、視覚的な遮蔽が達成できる範囲内で粗くともよい。
会議用など飛沫を遮断しながらも互いに相手の顔が見えるようにするためには、透明で柔軟なポリマー製のフィルムが好ましく利用可能である。
飛沫を遮断しかつ視覚的な遮蔽をも行うためには、不透明または半透明なポリマー製のフィルムや、飛沫を(さらにはウィルスをも)通過させない十分に目の細かい種々の布帛(織物、編み物、不織布を含む)などが好ましく利用可能である。
前記したような透明、不透明または半透明なポリマー製の可撓性シートの材料は、特に限定はされないが、高い機械的強度を有し、安価である点からは、ポリエステル(とりわけ、ポリエチレンテレフタレート(PET))、ポリエチレン(PE、例えば、透明性が高く光沢のある柔らかい素材である低密度ポリエチレン(LDPE)やより強度の高い直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE))、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)などが例示される。
(可撓性シートの厚さ)
可撓性シートの厚さは、特に限定はされず、材料の柔軟性や機械的強度に応じて、伸び難く、破れ難く、それでいて、できる限り薄く、かつ、巻き取り易い柔軟性を持つように適宜に決定してよい。ポリマー製の可撓性シートの場合、厚さは、総じて0.1〜0.5mm程度が好ましい。他の材料についても、該ポリマー製の可撓性シートの厚さを参照し、その性質に応じて適宜に変更することができる。図2、図3に示した実施例では、厚さ0.1mmのPET製の可撓性シートを用いた。
(可撓性シートの外周形状)
可撓性シートの外周形状(第1、第2の支柱への固定に要する部分は除く)は、特に限定はされないが、図1〜図3に示すような互いに平行に立った第1、第2の支柱の間に張り渡される該可撓性シートの形状としては、正方形または長方形が好ましい形状である。
以下、可撓性シートの外周形状が正方形または長方形である場合について説明するが、外周エッジのラインが細かい波状となっている形状や、全体的に矩形でない形状であってもよく、正方形または長方形の場合と同程度の支柱間距離やシート面積を持つようにデザインすることができる。
(可撓性シートの横方向の寸法)
可撓性シートの横方向の寸法(即ち、図1(a)に示した使用時に可撓性シートを巻き出したときの支柱間の最大の間隔)L1は、特に限定はされないが、卓上の用途では、400〜1800mm程度が好ましく、600〜900mm程度がより好ましい。該支柱間寸法L1は、図2に示す実施例では約600mm程度であり、図3に示す実施例では約400mm程度である。これら実施例の値は、あくまでも種々の寸法ラインアップの中の例であり、遮蔽性、携帯性(重量と大きさ)、収納性に応じて適宜に決定してよい。
(可撓性シートの縦方向の寸法)
可撓性シートの縦方向の寸法(即ち、図1(a)に示した寸法L2)は、特に限定はされず、例えば人間の身長程度の寸法であってもよいが、卓上の用途では、300〜1000mm程度が好ましく、400〜600mm程度がより好ましく、図2に示す実施例では、約550mm程度であり、図3に示す実施例では、約400mm程度である。これら実施例の値は、あくまでも種々の寸法ラインアップの中の例である。
(可撓性シートを、第1、第2の支柱に固定するための構成)
図1(a)に示すように、可撓性シート30は、その外周縁に互いに反対側に位置する2つの外周縁区間(矩形の4辺における平行な2辺)が、それぞれ第1の支柱11と第2の支柱12に固定される。可撓性シートを、第1、第2の支柱(以下、単に「支柱」ともいう)にそれぞれ固定するための手段(固定手段)は、特に限定はされず、固定のために用いられる従来公知のあらゆる手段を利用することができる。固定手段としては、接着剤(粘着剤を含む)、粘着テープ、両面粘着テープ、熱溶着、ネジ止め、ボルト止め、ボルトとナットとによる締め付け、リベット止め、クランプ部材や留め具を用いた連結、竹を割るように支柱を長手方向に2つに分割し可撓性シートをその間に挟み込み接着剤やボルト・ナットで固定する態様、可撓性シートの外周縁区間を補助部材に固定してその補助部材を支柱に固定する態様、幟を旗竿に連結結びつけるように外周縁区間の両端部や一部だけを糸や紐で支柱に結びつける態様などが例示される。固定手段(ボルトの頭など)に起因して支柱の胴体外面に顕著が凹凸が生じないように、座ぐり、皿取り、溝加工などを適宜に施すことができる。
図4は、可撓性シートを、支柱に固定するための種々の構成を例示する断面図である。図4(a)〜(d)の例では、支柱の外径を互いに同じように描いているが、第1、第2の支柱に適用すべく、支柱の外径を適宜に変更してよい。
図4(a)の例では、中実の丸棒である支柱(11、12)の胴体表面に可撓性シート30の外周縁区間の部分が接着剤で貼り付けられている。
図4(b)の例では、中実の丸棒の胴体側面に長手方向に溝が設けられており、角柱棒13に接着剤で貼り付けられた可撓性シート30が、該角柱棒13と共に溝内にはめ込まれて接着剤で固定されている。
図4(c)の例では、図4(b)の例のような溝を持った異形の引抜材(株式会社ロイヤル製の保護材「ロッドフックガードライン」、品番GLN−6)が用いられ、角柱棒13に接着剤で貼り付けられた可撓性シート30が、該角柱棒13と共に溝内にはめ込まれて接着剤で固定されている。
図4(d)の例では、管材の全長にわたってスリットが設けられた「割パイプ」などとも呼ばれる異形の引抜材が支柱(11、12)として用いられている。角柱棒13に接着剤で貼り付けられた可撓性シート30が、該角柱棒13と共に該割パイプ内に挿通され、可撓性シート30がスリットから外部に出ている。割パイプの内部の空隙のうちの1つには接着剤14が充填されて、割パイプ内に角柱棒13が可撓性シート30の端部と共に固定されている。角柱棒は、割パイプの内面に対して線接触しながら比較的スムーズに入って行くことができ、対角線の寸法が割パイプの内径よりも多少大きくとも、割パイプを広げながら入っていくことができるので好ましい。
図2、図3の例では、第1の支柱と可撓性シートとの固定手段として、図4(c)の態様が用いられ(外径18mm)、第2の支柱と可撓性シートとの固定手段として、図4(d)の態様が用いられている(外径10mm)。
(脚部)
以下、脚部や他の付帯部品の構成(とりわけ向き)をわかりやすく説明するために、図1(a)に示すように、可撓性シート30が巻き出されて、第1の支柱11と第2の支柱12が互いに最も離れた状態となって互いに平行に立てられた場合における、支柱間を水平に結ぶ方向(図1(a)の左右の方向)をX方向と呼び、該X方向に水平に直交する横方向(図1(a)の紙面に直交する方向)をY方向と呼ぶ。
図1(a)に例示するように、脚部21、22は、それぞれ、第1の支柱11と第2の支柱12を立った状態に保つことができるように、これら支柱の基部(設置面側の端部)から横方向(Y方向)へと張り出した形状を有する。脚部の構成は、いわゆる旗立てのようなボス付きのプレート、マイクスタンドや三脚のような折り畳み可能な構成など、長い棒状の部材を立った状態に保つことができるようなあらゆる構成を採用することができる。図1の例では、図1(a)、(b)によく現れているように、脚部は、支柱からX方向およびY方向へと全横方向に張り出した板状の部材であり、上面図に現れるその外形は、矩形、円形、楕円形、異形など、携帯や収納を考慮した任意の形状を採用することが好ましい。また、材料削減や軽量化のために底面に適宜の凹部を設けてよい。また、支柱を立てたまま維持する点から、横方向への張り出し量よりも重量を重視する場合には、部分的にまたは全部に金属材料を用いてもよい。
脚部の材料は、特に限定されず、鉄、ステンレス、銅、アルミニウムなどの種々の金属や合金、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネイト、アクリル樹脂、ABS樹脂、PET、PEなどの種々のポリマー材料、高圧で強度を高めた紙、木、石などが例示される。これらの中でもポリマー材料やアルミニウムは、軽く、機械的強度が高く、安価であり、脚部として転用可能な既存の部材が市販されているので好ましい。
脚部は、支柱に一体不可分であってもよいが、図1(c)に示すように、支柱に対して着脱可能であれば、可撓性シートを第1の支柱に巻き取る操作の障害になり難く、携帯時や収納時に支柱から側方へと突き出してかさばることが無いので好ましい。
(脚部の好ましい態様)
当該パーティションは、スクリーンが従来のような硬質パネルではなく可撓性シートであるから、該可撓性シートが張られた使用ポジションにおいて、第1の支柱と第2の支柱を互いから離れる方へ倒そうとしても、可撓性シートに引張力が作用するので支柱が倒れ難く、これに対して、第1の支柱と第2の支柱を互いに近づく方へ倒そうとすると、可撓性シートが屈曲して全く抵抗せず、支柱が容易に倒れるという独自の特徴がある。また、該使用ポジションでは、可撓性シートの自重や張力が第1の支柱と第2の支柱を互いに近づく方へ倒すように作用する場合もある。このような本考案の構造独自の特徴に対応すべく、本考案では、脚部を、支柱から全横方向に均等に張り出した形状とするのではなく、図1、図2に例示するように、相手の支柱から離れる方へ延びる長さよりも、相手の支柱の方へ延びる長さの方がより長い態様を推奨する。これにより、第1、第2の支柱は、脚部に支持されて、互いに近づく方へも倒れ難くなるので好ましい。
図2(a)、(b)には、前記した脚部の好ましい態様が示されている。同図に示す例では、第1の支柱11の脚部21aが3方に延びる脚部片(第1の脚部片211、第2の脚部片212、第3の脚部片213)を持っている。
第1の脚部片211は、X方向かつ第2の支柱に向かう方向に延びて、第1の支柱が第2の支柱の方へと倒れないように支持する。
第2の脚部片212と第3の脚部片213は、Y方向かつ互いに反対方向に延びて、第1の支柱がY方向に倒れないように支持する。
第1の支柱は、可撓性シートに引っ張られて、第2の支柱から離れる方へは倒れにくいので、第2の支柱から離れる方へ延びる脚部片が省略されている。
第2の支柱12の脚部22aが3方に延びる脚部片(第1の脚部片221、第2の脚部片222、第3の脚部片223)を持っている構造とその作用も、前記脚部21aと同様である。
図2の例では、ポリマー材料よりも重量があり、それによって安定することが重要との理由から、脚部21a、22aをアルミニウムダイカスト製品としたが、構造用として利用可能な種々の材料であってもよい。また、図2の例では、脚部21a、22aの下面にクッション材が付与されている。
テーブル面や床面などの接地面を基準とした脚部の高さ(図1(a)の寸法L4)は、特に限定されず、脚部の構造、全体の重量バランス、支柱と着脱可能である場合には支柱の保持に必要な長さを考慮して、任意に決定してよく、例えば、2〜130mm程度が例示される。また、使用ポジションにおける接地面から可撓性シートの下端までの隙間(図1(a)の寸法L5など)は、特に限定はされず、可撓性シートの下端側のエッジラインを変更して0mmにすることも可能であり、任意に決定してよいが、例えば、会議などに用いる場合において、当該パーティションを挟んで対面する使用者が、当該パーティションの下の隙間を通過させて書類などの受け渡しができるように、100mm程度以内の隙間(寸法L5)を確保してもよい。
(筒状ケース)
巻き取りポジションとなった当該パーティションを携帯や収納するのに便利なように、専用のケースや袋が設けられてもよい。本考案の好ましい態様では、図3に例示するように、ケースとしてまた好ましい脚部としても機能する長尺状の筒状ケース40がさらに付与される。同図に示すように、該筒状ケース40は、可撓性シート30が支柱に巻き取られた状態となったもの(巻き取りポジションのパーティション)を収容し得る内部空洞を有する。該筒状ケースの胴体面の長手方向の両端部(端面から5〜10mm程度の位置)には、それぞれ、第1の支柱と第2の支柱のそれぞれの基部を差し込むための穴が設けられている。該両端部の穴は、可撓性シート30が巻き出されて互いに最も離れた状態となった第1の支柱11と第2の支柱12のそれぞれの基部を差し込むことができる位置にある。図3(a)では、第1、第2の支柱のそれぞれの基部は、筒状ケースの穴に差し込まれており、該筒状ケース40が、第1の支柱11と第2の支柱12を立った状態に保つ脚部として機能している。
筒状ケースの構造は特に限定はされず、長手方向に延びる胴体に沿った蓋が設けられていてもよいが、単純な管材をベースとして、必要な穴や脚部を付与する方が安価であり機械的強度が低下しない点からも好ましい。筒状ケースの材料は、特に限定はされないが、引抜材を利用する点からは、アルミニウムやステンレスなどの金属(とりわけ、軽量なアルミニウム)、上記したポリマー材料が好ましい。
筒状ケースの断面形状(長手方向に垂直に切断したときの断面の外周形状、内腔の形状)は、特に限定はされないが、該筒状ケースの長手方向を水平にしたとき、下側に後述の脚部を設けたり、上側に上記の穴を設ける点からは、互いに平行な表裏の2つの平面(上面と下面)を有することが好ましい。よって、筒状ケースの好ましい態様は、正方形や長方形の断面形状を持ったパイプ材である。図3の例では、肉厚1.5mm、外側の1辺の長さが30mmの正方形の断面形状を持ったアルミニウム製の角形パイプが用いられている。このようなパイプ材の断面における1辺の長さや肉厚は、巻き取りポジションとなった当該パーティションの太さや材料の強度に応じて、また、出し入れのし易さやコンパクトにすることを考慮して、適宜に設計してよい。
筒状ケースの長さは、第1、第2の支柱を収容できるように、かつ、使用ポジションにおける第1、第2の支柱の中心間距離と第1、第2の支柱の基部の太さを考慮して、前記の2つの穴を開けることができるように、適宜に決定してよい。図3の例では、筒状ケースの長さは430mmであり、両端に管材の開口を塞ぐ角形のキャップが付与されており、該キャップが筒状ケース内に入り込むことで、有効な内部の収納スペースの長さは423mmとなっている。
(筒状ケースの脚部片)
筒状ケースは、そのままでは、X方向については、第1、第2の支柱を好ましく支持するが、Y方向については十分に支持し得るとは言えない。そこで、本考案では、上記筒状ケースの両端部にそれぞれ側方に張り出す脚部片を設け、Y方向についても安定して支持し得る構成とすることを推奨する。またさらに、本考案の好ましい態様では、該脚部片がY方向に張り出す展開ポジションと、Y方向に張り出さない格納ポジションをとることができるように可動な構成とすることを推奨する。
図3は、筒状ケースに設けられる好ましい可動の脚部片の構成例を示している。同図に示すように、筒状ケース40の両端部の穴(第1の穴と第2の穴)に、それぞれ第1の支柱11の基部と第2の支柱12の基部が差し込まれて、第1の支柱と第2の支柱が互いに平行に立てられた場合において、該筒状ケースの長手方向に沿った水平方向をX方向とし、該X方向に水平に直交する横方向をY方向とする。筒状ケース40の長手方向の一方の端部には、該筒状ケースの胴体面に、第1の穴と反対側の位置(下面側)に第1の脚部片41が設けられており。該筒状ケースの長手方向の他方の端部には、該筒状ケースの胴体面の下面側に、第2の脚部片42が設けられている。第1の脚部片41と第2の脚部片42は、それぞれに、該筒状ケースの胴体面に回転可能に取り付けられている。同図に符号41a、42aで示す部分は、脚部片を回転可能に取り付けるためのボルトのネジ山のための肉厚を稼ぐためのアルミニウム製の円形のボス(厚さ2mm程度)である。該ボスの付与により、筒状ケース40の胴体面に対して、第1、第2の脚部片41、42を回転可能にボルトで取り付けることが可能となっている。該ボルト締めの代りに、リベットカシメなどの種々の態様にて回転用の軸芯を付与してもよい。この構成によって、第1、第2の脚部片41、42は、Y方向に延びる展開ポジション(図3(a)、(b))と、X方向に延びる格納ポジション(図3(c)、(d))との間を回転して変位できるようになっている。とりわけ、図3の例では、第1、第2の脚部片41、42のそれぞれの中央部分が回転中心となっている。これにより、図3(b)に示すように、展開ポジションにおいて、第1の脚部片41は反対方向(+Y方向、−Y方向)に延びることができ、第2の脚部片42も反対方向(+Y方向、−Y方向)に延びることができ、第1、第2の支柱をY方向についてもより安定して支持し得るようになっている。
図3(b)に示す第1、第2の脚部片41、42のY方向の寸法L6は特に限定はされず、支柱の長さなどに応じて適宜に決定してよい。図3の例では、寸法L6は100mm程度である。第1、第2の脚部片の材料は、特に限定はされず、上記した金属材料やポリマー材料が好ましいものとして挙げられる。
図3(b)は、図3(a)を下方から見た図であり、第1、第2の脚部片41、42が展開ポジションとなっている。図3(c)は、可撓性シートを巻き取った第1の支柱とその近傍の第2の支柱が筒状ケース内に収納された状態を示しており、第1、第2の脚部片41、42は収納ポジションとなっている。図3(d)は、図3(c)を下方から見た図であり、第1、第2の脚部片41、42が収納ポジションとなっている様子がよく現れている。図3(e)は、図3(d)のX1−X1切断部端面図(矢印方向に見た図)であり、巻き取られた可撓性シート30aと、芯棒の第1の支柱11とその近傍の第2の支柱12が筒状ケース40内に収納された状態を示している。
(巻き取りポジションにおける状態)
図1(c)は、脚部21、22が支柱から取り外され、巻き取りポジションとなった当該パーティションの状態を例示する図であり、第1の支柱11の周りに巻き取られてロール状になった可撓性シート30aの近傍に第2の支柱12が位置している。この場合、図3(d)に示すように、可撓性シートには、第1、第2の支柱のどちらにも接触せず両支柱間を渡る部分30bがあってもよいし、図3(e)に示すように、そのような部分30bが無くてもよい。
(連結具)
巻き取りポジションとなった当該パーティションには、可撓性シートが意図せず巻き戻らないように、第1、第2の支柱とが離れないように両者を連結する連結具が付与されることが好ましい。該連結具は、紐、ゴム輪、眼鏡状に連結されたリングなどであってもよいが、巻き取られた可撓性シートに対する締め付けやリングの跡が、展開時の可撓性シートの面にシワとして残る可能性がある。
そこで、本考案者らは、好ましい連結具の態様として、図5に一例を示す鎹(かすがい)状の連結具を提案する。同図に示す連結具50では、ベース板50aに所定の中心間距離をおいて2つの突起片51と52が設けられている。該中心間距離は、巻き取りポジションとなって互いに接近した第1の支柱11と第2の支柱12の中心間距離と等しく、かつ、一方の突起片51は第1の支柱11の基部側の端面の穴にはめ込むことができ、他方の突起片52は第2の支柱12の基部側の端面の穴にはめ込むことができるように構成される。これにより、該連結具は可撓性シートに外力を加えることなく、巻き取りポジションとなって互いに接近した第1、第2の支柱を好ましく固定しえる。
図5に示す連結具の材料は、特に限定はされず、上記した金属材料やポリマー材料の他、エラストマーやゴムなどの弾性材料なども利用可能である。該連結具は、一体的に成形したものであってもよいし、ベース板50aに突起片51と52を接合したものであってもよい。
本考案によるパーティションは、スクリーンが可撓性シート製であり、小さく巻き取ることができるので、収納に場所を取らず、また、バッグなどに入れてどこでも持ち運ぶことができ、任意の場所にパーティションを簡単にかつ自由に配置することができる。よって、COVID−19のような感染症の拡大を防止するための新しい生活様式のための飛沫を防御スクリーンとして有用であり、また、単なるプライバシーの保護や空間の区分のための仕切り用のスクリーンにも利用可能である。
当該パーティションは、携帯に便利という利点のみならず、小さく巻き取って片付けることができ、必要時に遮蔽スクリーンとして展開して設置できるという点も大きな利点である。これにより、例えば、京都などの観光地における著名な寺、神社、ホテル、会議場など、内部の景観が重要視される設備においても、必要な時だけ設置し、それ以外の時には簡単に収納できるので、周囲の景観を邪魔することがないので好ましい。
また、飲食店など人が多く集まる設備において、COVID−19などの感染症の対策として、テーブルごとに従来のパーティションを設置することは、比較的高額な費用を要するので、飲食店側などが独自で準備することは経済的に難しい状況である。そうしたなか、飲食店などの利用者は、パーティションが十分に設置されているかどうかがわからない状況のまま、該店舗を訪れなければならない場合がある。そのような場合でも、当該パーティションを携帯していれば、客自身の希望により任意のタイミングでパーティションを設置することが可能となる。
11 第1の支柱
12 第2の支柱
21 第1の支柱の脚部
22 第2の支柱の脚部
30 可撓性シート

Claims (8)

  1. 所定の間隔をおいて互いに平行に位置する第1の支柱と第2の支柱を有し、かつ、
    第1の支柱と第2の支柱を接続するよう設けられた可撓性シートを有し、
    第1の支柱と第2の支柱は、それぞれ、自体を立った状態に保つことができる脚部を有し、
    前記可撓性シートは、その外周縁に互いに反対側に位置する2つの外周縁区間を有し、該2つの外周縁区間はそれぞれ第1の支柱と第2の支柱に固定されており、それにより、該可撓性シートが第1の支柱および第2の支柱のうちの一方または両方に巻き取られることが可能になっている、
    パーティション。
  2. 第1の支柱および第2の支柱が、円柱状の棒または円管であって、
    第1の支柱は、上記可撓性シートを巻き取るための芯棒として機能するものであり、巻き取り時の該可撓性シートの曲率をより緩和すべく、第1の支柱の外径が、第2の支柱の外径よりも大きい、
    請求項1に記載のパーティション。
  3. 上記可撓性シートの外周形状が正方形または長方形である、請求項1または2に記載のパーティション。
  4. 第1の支柱および第2の支柱のそれぞれの脚部が、それぞれに第1の支柱および第2の支柱に対して着脱可能である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のパーティション。
  5. 上記可撓性シートが巻き出されて第1の支柱と第2の支柱が互いに最も離れた状態となって互いに平行に立てられた場合において、第1の支柱と第2の支柱との間を水平に結ぶ方向をX方向とし、該X方向に水平に直交する横方向をY方向とするとき、
    第1の支柱の脚部が、X方向かつ第2の支柱に向かう方向に延びる第1の脚部片と、Y方向かつ互いに反対方向に延びる2つの脚部片である第2の脚部片と第3の脚部片を有し、かつ、
    第2の支柱の脚部が、X方向かつ第1の支柱に向かう方向に延びる第1の脚部片と、Y方向かつ互いに反対方向に延びる2つの脚部片である第2の脚部片と第3の脚部片を有する、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のパーティション。
  6. 長尺状の筒状ケースをさらに有し、該筒状ケースは、
    上記可撓性シートが第1の支柱および第2の支柱のうちの一方または両方に巻き取られた状態となったものを収容し得る内部空洞を有し、かつ、
    該筒状ケースの長手方向の一方の端部には、該筒状ケースの胴体面に、第1の支柱の基部を差し込むための第1の穴が設けられており、
    該筒状ケースの長手方向の他方の端部には、該筒状ケースの胴体面に、第1の支柱と第2の支柱とが互いに平行になるように、第2の支柱の基部を差し込むための第2の穴が設けられており、
    第1の穴と第2の穴は、上記可撓性シートが巻き出されて互いに最も離れた状態となった第1の支柱と第2の支柱のそれぞれの基部が差し込むことができる位置にあり、
    第1の穴と第2の穴にそれぞれ第1の支柱と第2の支柱のそれぞれの基部が差し込まれたとき、該筒状ケースが、第1の支柱と第2の支柱を立った状態に保つ上記脚部として機能する、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載のパーティション。
  7. 上記筒状ケースの第1の穴と第2の穴に、それぞれ第1の支柱の基部と第2の支柱の基部が差し込まれて、第1の支柱と第2の支柱が互いに平行に立てられた場合において、該筒状ケースの長手方向に沿った水平方向をX方向とし、該X方向に水平に直交する横方向をY方向とするとき、
    該筒状ケースの長手方向の一方の端部には、該筒状ケースの胴体面に、第1の穴と反対側の位置に第1の脚部片が設けられており、
    該筒状ケースの長手方向の他方の端部には、該筒状ケースの胴体面に、第2の穴と反対側の位置に第2の脚部片が設けられており、
    第1の脚部片と第2の脚部片は、それぞれに、Y方向に延びる展開ポジションと、X方向に延びる格納ポジションとの間を回転して変位できるように、該筒状ケースの胴体面に回転可能に取り付けられている、
    請求項6に記載のパーティション。
  8. 上記可撓性シートが第1の支柱および第2の支柱のうちの一方または両方に巻き取られ、第1の支柱と第2の支柱とが互いに接近した状態において、第1の支柱と第2の支柱とが離れないように互いを連結する連結具をさらに有する、請求項1〜7に記載のパーティション。
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