JP3231383B2 - 棒状超音波モーターおよびモーター保持固定装置 - Google Patents

棒状超音波モーターおよびモーター保持固定装置

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JP3231383B2
JP3231383B2 JP06243292A JP6243292A JP3231383B2 JP 3231383 B2 JP3231383 B2 JP 3231383B2 JP 06243292 A JP06243292 A JP 06243292A JP 6243292 A JP6243292 A JP 6243292A JP 3231383 B2 JP3231383 B2 JP 3231383B2
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河合  徹
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、組立作業性が良好な超
音波モーター、特に棒状に構成された超音波モーターお
よび、モーター保持固定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の棒状超音波モーターの基本的構造
は、棒形状に形成されているステータの軸心部から、該
ステータの一端部を貫通して固定軸であるピン部が軸方
向に延出されている。
【0003】ステータの一端部は駆動用振動波の形成さ
れる駆動面とし、この駆動面に当接するようにローター
が該固定軸の廻りに配置され、該ローターの回転が伝達
される回転出力部材、例えば外周面にギヤ部が形成され
た出力ギヤが該固定軸の廻りに配置されている。
【0004】超音波モーターの駆動原理より、ローター
をステータの駆動面に加圧接触させる必要があることか
ら、加圧バネが固定軸の廻りに配置すると共に、この加
圧バネを保持してバネ力をローターに付与するバネ保持
部材が固定軸の廻りに配置されており、この加圧バネの
反力を受ける手段として回転出力部材等を用いている。
【0005】また、固定軸の廻りに配置されている回転
するローター等の各種部材の回転を補償するために、ベ
アリングが回転軸の廻りに配置されるが、このベアリン
グは、固定軸の先端部に接着剤等により固定されたモー
ターの支持部材と、回転出力部材との間に配置される。
【0006】そして、回転出力部材とバネ保持部材とは
軸廻りの回転が規制され、バネ保持部材とローターとは
接着固定あるいは摩擦接触している。
【0007】ローター等の組付けは、ステータと一体と
なった固定軸に、バネ保持部材と一体のローター、回転
出力部材、ベアリング、支持部材という順に組み込んで
行き、最後に支持部材を固定軸に固着して組込みが終わ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、ローターを組んで出力ギヤを組む前にロータ
ーを加圧する加圧バネである加圧部材を組む必要がある
ため、出力ギヤ、ベアリング、支持部材は加圧部材に抗
して組み込んで行かなければならない。そこで手組の場
合は加圧部材に抗して出力ギヤ、軸受、支持部材を押さ
えておいて、その状態のまま支持部材を固着すれば良い
が、自動組で組む場合、出力ギヤ、軸受、支持部材を組
み込むステーションと、支持部材を固着するステーショ
ンが違っている場合がほとんどである。
【0009】その際、出力ギヤ、軸受、支持部材を組み
込んで、その状態で次の固着ステーションに持っていか
なければ加圧部材の反力によりバラバラになってしまう
為、出力、軸受、支持部材を保持した状態で次のステー
ションに移す工具が必要となって、組立機械が複雑にな
るばかりでなく、最悪の場合、完全自動化が達成できな
くなるという問題があった。
【0010】また、棒状超音波モーターのモーター特性
を測定する場合、棒状超音波モーター自体を取り付ける
支持部材に設けられているビス穴を利用して治具等に取
り付け、その後モーターを回転させて回転出力部材の出
力により回転数、トルク等を測定している。
【0011】しかしながら、棒状超音波モーターを自動
組立機にて組み立て、そして組み立て完成後にモーター
特性を測定する場合には、モーター特性の測定までも自
動組立機内で行ないたいことが多く、その際には棒状超
音波モーターを治具に取り付ける作業を前述したように
支持部材に設けてあるビス穴を利用してビス締めで行な
うことになる為、次のような問題点があった。
【0012】(1)ビス止め工程を自動組立機内に追加
する必要があり、ビス締めするということはモーターは
円筒であることから、ビスの穴位置を自動組立機内で検
知する手段が必要となる為、その検知手段が必要とな
り、自動組立機が複雑となるばかりでなくモーターコス
ト自体にも反映されてしまうというおそれがある。
【0013】(2)モータービス締めの場合2か所止め
る必要がある為、ビス締め作業時間が2倍かかってしま
う一方、2か所同時締め機械を製作する場合には、組立
機械の構造が複雑となってしまう。
【0014】一方、モーターを保持する方法としては、
ステータをつかんで測定する方法も考えられるが、超音
波モーターは電気−機械エネルギー変換素子(圧電素
子)により、ステータ部分を振動させてモーター駆動さ
せる構造である為、ステータ部分をつかむと振動が小さ
くなってしまうおそれがあり、正確なモーター性能を測
定するのが困難であった。
【0015】本発明は、このような従来の問題を解決
し、組立作業性が良好な棒状超音波モーター、および生
産工程において棒状超音波モーターの保持固定を容易に
行なえる棒状超音波モータの保持固定装置を提供するこ
とを目的とする。
【0016】本出願に係る発明の目的を実現する棒状超
音波モーターの第1の構成は、駆動用の振動が形成され
る振動体と、該振動体から軸方向に延出された中心軸
と、該振動体に当接するように該中心軸の廻りに配置さ
れ、該振動体の振動により摩擦駆動して回転される回転
体と、該回転体に該振動体との加圧力を付与すると共に
該中心軸の先端方向に向け反力が作用する加圧部材と、
該加圧部材の反力を受ける反力受け部材とを有する棒状
超音波モーターにおいて、該反力受け部材は該中心軸の
先端部から装着される構成とし、該中心軸と該反力受け
部材には、該中心軸の所定位置で互いに当接可能で、該
反力受け部材が該加圧部材の反力により軸方向先端側へ
移動するのを阻止する仮係合部と被仮係合部を有するも
のである。本出願に係る発明の目的を実現する棒状超音
波モーターの第2の構成は、上記第1の構成において、
該回転体は、該加圧部材の加圧力作用側と当接し、該回
転体と一体となって回転する部材を有するものである。
本出願に係る発明の目的を実現する棒状超音波モーター
の第3の構成は、上記第1又は第2の構成において、該
反力受け部材は、回転体の回転力が伝達され、外部に出
力を伝達する回転出力部材とするものである。本出願に
係る発明の目的を実現する棒状超音波モーターの第4の
構成は、上記いずれかの構成において、該回転体と該反
力受け部材には、軸方向から係合して回転方向で一体に
回転するための軸方向係合部を有するものである。本出
願に係る発明の目的を実現する棒状超音波モーターの第
5の構成は、上記いずれかの構成において、該反力受け
部材の仮係合部と係合する該中心軸の所定位置に設けら
れた被係合部は、該回転体と該反力受け部材との係合が
解除されている位置に設けられているものである。本出
願に係る発明の目的を実現する棒状超音波モーターの第
6の構成は、上記いずれかの構成において、該反力受け
部材は、該中心軸に固定される支持部材により中心軸方
向に位置を規制され、該仮係合部から軸方向後端側の所
定組みつけ位置に保持されているものである。本出願に
係る発明の目的を実現する棒状超音波モーターの第7の
構成は、上記第6の構成において、該反力受け部材は、
該支持部材との間に設けた軸受け部材に軸支されている
ものである。本出願に係る発明の目的を実現する棒状超
音波モーターの第8の構成は、上記いずれかの構成で、
該中心軸の被仮係合部と該反力受け部材の仮係合部は突
起部により構成され、該反力受け部材の仮係合部として
の突起部が該中心軸の先端部側から該中心軸の被仮係合
部としての突起部を乗り越えて係合する圧入係合方式と
するものである。本出願に係る発明の目的を実現する棒
状超音波モーターの第9の構成は、上記第1から6のい
ずれかの構成において、該中心軸の被仮係合部と該反力
受け部材の仮係合部はネジ部に形成され、螺進により該
仮係合部が該被仮係合部を乗り越えるネジ方式とするも
のである。本出願に係る発明の目的を実現する棒状超音
波モーターの第10の構成は、上記第8又は第9の構成
において、該仮係合部と該被仮係合部は該加圧部材の反
力により該反力受け部材が抜け出ない係合力を有するも
のである。本出願に係る発明の目的を実現する棒状超音
波モーターの第11の構成は、駆動用の振動が形成され
る振動体と、該振動体から軸方向に延出された中心軸
と、該振動体に当接するように配置され、該振動体の振
動により摩擦駆動して回転される回転体と、該回転体に
該振動体との加圧力を付与すると共に該中心軸の先端方
向に向け反力が作用する加圧部材と、該中心軸の先端部
に固定された支持部材を少なくとも有する棒状超音波モ
ーターにおいて、該支持部材の周面は軸心方向に向けて
傾斜する傾斜面に形成されているものである。本出願に
係る発明の目的を実現する棒状超音波モーターの保持固
定装置の構成は、上記第11の構成の棒状超音波モータ
ーを保持固定する装置であって、該棒状超音波モーター
の支持部材の傾斜面を有する周面と複数箇所あるいは全
面に当接し軸心方向に押圧する押圧手段と、該支持部材
の上面と当接可能な当接手段とを有し、該押圧手段の押
圧力で該当接手段に該支持部材を押し付けて該棒状超音
波モーターを保持固定するものである。
【0017】
【実施例】図1ないし図2は本発明の第1の実施例を示
し、図1は棒状超音波モーターの組立完成後の縦断面
図、図2は組立途中状態の縦断面図である。
【0018】図1、2おいて1は中間部がくびれ、また
中心には導電性のシャフト2のネジ部2aと螺合するネ
ジ穴1aを有する導電性の振動弾性体で上面にはロータ
ー3の摺動部3aと圧接する摺動部1bが設けられてい
る。4は穴4aを有する導電性の押え体である。5〜8
は例えばPZTで構成されている電気−機械エネルギー
変換素子としての中空円形状の圧電素子で、圧電素子
5、6はA相を構成し、また圧電素子7、8はB相を構
成する。尚、本実施例では、A相B相様々な相が2枚の
圧電素子で構成されるが、各相の圧電素子は1枚だけで
あっても良い。
【0019】前述の各圧電素子5〜8の中空部の径はシ
ャフト2のネジ部2aの外径より大きく、厚み方向に分
極されている。9は超音波振動子(ステータ)を構成す
る振動弾性体1、押え体4の振動状態を検出する為に機
械−電気エネルギー変換素子としての圧電素子で形成さ
れたセンサーで、センサー9の中空部の径もシャフト2
のネジ部2aに接触しないようにシャフト2のネジ部2
aの外径より大きい。10、11、12は圧電素子5、
6に交流電圧を供給する電極、12、13、14は電極
10、11、12とは位相差をもって圧電素子7、8に
交流電圧を供給する電極である。尚アース電極12はシ
ャフト2のネジ部2aを介してアース電極14に電気的
に接続されている。またアース電極10は振動弾性体
1、シャフト2を介してアース電極12、14に電気的
に接続されている。
【0020】14、15は振動体である超音波振動子
(ステータ)としての振動弾性体1、押え体4の振動に
応じたセンター9からの電気信号を出力する電極であ
り、その出力信号を不図示の振動子制御回路に伝達する
ものである。16はシャフト2と押え体4との間に設け
られ、押え体4と振動弾性体1とがシャフト2を介して
短絡状態、即ち同電位となることを防止する絶縁材料と
しての絶縁ワッシャである。前述した3は超音波振動子
(ステータ)としての振動弾性体1、押え体4が供給さ
れる交流電圧に応答して振動した時に回転するロータ
ー、17は後述する加圧バネ19を受けると共にロータ
ー3に固着されたバネ保持部材、18はギヤ部18aを
有する反力受け部材としての回転出力部材であり、内径
仮係合部としての突起部18b、中心軸としてのシャ
フト2の細径軸部に対しての間隙部18dを設けてお
り、また前記バネ保持部材17に対して回転方向では一
体的にスラスト方向ではフリーになるよう、突起(凸
部)18cを設けそれと対応する溝部(凹部)17aを
バネ保持部材17に設けている。19は回転出力部材1
8とバネ保持部材17との間に設けられ、ローター3を
超音波振動子(ステータ)としての振動弾性体1に圧接
させる加圧バネである。20は回転出力部材18、ロー
ター3を回転支持させる軸受(ベアリング)である。2
1は棒状超音波モーターを不図示の固定部材に固定する
為の支持部材であり、固定する為のネジ込み穴21a、
21bを有している。尚、支持部材21はシャフト2に
嵌合されてフランジ部2bに突き当てた後、接着剤で固
着することにより、軸受20、回転出力部材18を介し
て加圧バネ19の加圧状態を保持して棒状超音波モータ
ーが完成する。
【0021】次に上記構成にかかる棒状超音波モーター
の動作について説明する。
【0022】電極10〜14に交流電圧がA相用圧電素
子5、6、B相用圧電素子7、8に供給されると、圧電
素子5〜8に生じた振動によって振動弾性体1、押え体
4の2つの平面内に振動が励起され、またこれら振動が
様々の交流電圧間に位相差があることによって時間的に
所定の位相差を有している為に振動弾性体1、押え体4
の表面には回転運動が生じる。その為に超音波振動子
(ステータ)を構成する振動弾性体に圧接したローター
3は回転運動をする。この結果ローター3に固着された
バネ保持部材17に回転方向に対して一体化された回転
出力部材18はローター3と共に回転されて不図示の被
駆動部材、例えば一眼レフカメラの交換レンズのヘリコ
イド部材を回転させて撮影レンズを移動させるものであ
る。
【0023】次にローター3より上部の部品についての
組立方法を図1、図2にて説明する。まずシャフト2に
対してバネ保持部材17に固着されたローター3を上部
から挿入し、ローター3の摺動部3aを振動弾性体1の
摺動部1bに乗せる。次に加圧バネ19をバネ保持部材
17に入れ回転出力部材18をシャフト2に対して上部
から挿入することになるが、仮係合部としての突起部1
8bが被仮係合部としてのフランジ部2bに当接してそ
れ以上は下に下がらない。そこで反力受け部材としての
回転出力部材18に加圧をかけてフランジ2bに対して
突起部18bを圧入してフランジ部2bを乗りこえさせ
る(図2参照)。そのことにより回転出力部材18で加
圧バネ19を作用させ、ローター3と振動弾性体1を圧
接させる。尚この状態で回転出力部材18から手を離し
ても突起部18bがフランジ部2bに引っかかり、加圧
バネ19の加圧力を保持する。即ち突起部18bがフラ
ンジ部を乗りこえる力F1 は加圧バネ19の加圧力を
F2 とするとF1 >F2 となるよう構成されてい
る。この状態では(図2参照)、回転出力部材18の突
起(凸部)18cはバネ保持部材17の溝部(凹部)1
7aとは係合しておらず(スラストすきまAを開けて保
持されている)、回転出力部材18は空回転(バネ保持
部材17に関係なく)可能である。即ち軸方向係合部と
しての突起(凸部)18cと溝部(凹部)17aとの位
相を合わせながら前述したような突起部18bとフラン
ジ2bとの圧入をする必要がなく組込みが可能となる。
この状態で軸受20を回転出力部材18に挿入し、軸受
20に支持部材21を挿入して(図2状態)、支持部材
21を加圧バネ19に抗して押し下げる。その際突起
(凸部)18cと溝部(凹部)17aの位相が合ってい
ない時は、回転出力部材18をバネ保持部材17に対し
て若干加圧して回転摺動させ、位相が合うと突起(凸
部)18cが溝部(凹部)17aに落ち込み、その状態
でさらに支持部材21を加圧バネ19に抗して押し下げ
てフランジ2bに当接させて、支持部材21をシャフト
2に固着して組込みが終わる(図1状態)。尚この状態
で加圧バネ19によるローター3と振動弾性体1の圧接
力が適正となり、シャフト2に対して回転出力部材18
はフランジ2bと間隙部18dとの間で隙間を保持して
回転可能状態となる。
【0024】図3ないし図4は本発明の第2の実施例を
示し、図3は棒状超音波モーターの組立完成後の縦断面
図、図4は組立途中状態の縦断面図である。
【0025】図において、第1の実施例と異なる点は、
回転出力部材118と、シャフト102の2点であるの
で他の部品は同一符号にて示し、その説明は省略する。
【0026】第1の実施例と異なる点は、回転出力部材
118の突起部118bがネジ部に、シャフト102の
フランジ部2bの外径にはネジ部118bと噛み合うネ
ジ部102bが設けられた点である。
【0027】この組込方法はシャフト102のネジ部1
02bに対して回転出力部材118のネジ部118bを
噛み合わせることにより行なわれる。そして回転出力部
材118を回転し続けるとネジ部102bとネジ部11
8bとの噛み合いが外れる。この状態で、ローター3と
振動弾性体1は第1の実施例と同様に加圧バネ19によ
り圧接される(図4状態)。この状態で回転出力部材1
18から手を離してもネジ部102b、118bとのネ
ジ山同志が係合する為、加圧バネ19の加圧力は保持さ
れる。その際、回転出力部材118とバネ保持部材17
はスラストすきまAだけすきまを持って構成されるこ
と、またネジ部102b、118bとのネジ山係合を乗
りこえて外れてしまう力F1 は加圧バネの加圧力F2
対してF1>F2 の関係も第1の実施例と同様に設定さ
れている。
【0028】尚、回転出力部材の材質としては金属でも
良いが、モールド成形樹脂(特にポリアセタール)で形
成することにより、特に第1の実施例ではシャフトへの
圧入力が弱くてすみ、また寸法精度、コスト面から見て
も好ましく、自動組に対して有効な構造となり得る。
【0029】上記した第1の実施例および第2の実施例
において、支持部材21の周面21cは、図面上下方に
向うに従って直径が漸減するテーパ面に形成されてお
り、このテーパ面に形成した周面21cの作用について
図5に基づいて説明する。
【0030】図において、22は組立自動機の矢印A方
向に移動可能な把持部材で、超音波モーターの支持部材
21の周面21cに対して当接可能としている。23
は、支持部材21の上端面が当接する治具である。把持
部材22が支持部材21の周面21cに当接して、さら
に中心側に移動すると、支持部材21は把持部材22に
よる押圧力の分力で治具23側に移動して、支持部材2
1が治具23と当接することになり、超音波モーターは
把持部材22と治具23により保持固定されることにあ
る。したがって、従来のように、支持部材21のネジ込
み穴21a、21bを使用する必要がなくなる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
振動体であるステータに対して回転体であるローター
等を組込む場合、反力受け部材は、ステータの中心軸に
仮係合され、加圧部材の付勢力により抜け出ることがな
いため、自動組立の際、主要部品の組込みを行うステー
ションと、最後に支持部材を固着するステーションに工
程が分れている場合でも、工具で加圧部材の加圧力を保
持する必要なく、各ステーション間の移動が可能とな
る。
【0032】このことは、組立機械の複雑化を解消でき
るばかりでなく、完全自動化の確立においても非常に効
果的であり、モーターのコスト低減へもつながる。
【0033】また、回転する反力受け部材が仮係合の状
態では、反力受け部材と回転体との、例えば軸方向係合
が連結されていないフリーな状態であるため、反力受け
部材を仮係合部まで装着する初期取付時に、反力受け部
と回転体との位相合わせを考慮する必要がない。
【0034】このため、組立てが簡単となり、自動組立
にも適するという効果がある。
【0035】さらに、モーター自体を取り付ける支持部
材の外周に斜面を設けるという簡単な構成で、モーター
の仮保持といった保持固定ができ、自動組立機内に斜面
を押圧する工程を設けるだけの簡単な組立機の構造とな
り、組立作業時間の短縮にもつながり、このことはモー
ターコストにも反映され、安価なモーターを提供できる
という効果がある。
【0036】また、このような斜面を有する支持部材を
固定した超音波モーターに対して、その傾斜端面を押圧
し、くさび効果により持ち上げられた支持部材の上面と
当接する当接部材により、簡単な構成で棒状超音波モー
ターの保持ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す縦断面図。
【図2】図1の実施例の仮組付け状態を示す図。
【図3】本発明の第2の実施例を示す縦断面図。
【図4】図3の実施例の仮組付け状態を示す図。
【図5】本発明の第3の実施例を示す縦断面図。
【符号の説明】
1:振動弾性体 2,102:固定
軸 3:ローター 4:押え体 5〜9:圧電素子 10〜15:電極 16:絶縁ワッシャ 17:バネ保持部
材 18,118:回転出力部材 18b:突起部 18d:間隙部 19:加圧部材 20:軸受 21:支持部材
フロントページの続き (72)発明者 篠原 充 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−29575(JP,A) 実開 平4−2987(JP,U) 実開 平2−75995(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02N 2/00

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動用の振動が形成される振動体と、該
    振動体から軸方向に延出された中心軸と、該振動体に当
    接するように該中心軸の廻りに配置され、該振動体の振
    動により摩擦駆動して回転される回転体と、該回転体に
    該振動体との加圧力を付与すると共に該中心軸の先端方
    向に向け反力が作用する加圧部材と、該加圧部材の反力
    を受ける反力受け部材とを有する棒状超音波モーターに
    おいて、 該反力受け部材は該中心軸の先端部から装着される構成
    とし、該中心軸と該反力受け部材には、該中心軸の所定
    位置で互いに当接可能で、該反力受け部材が該加圧部材
    の反力により軸方向先端側へ移動するのを阻止する仮係
    合部と被仮係合部を有することを特徴とする棒状超音波
    モーター。
  2. 【請求項2】 請求項1において、該回転体は、該加圧
    部材の加圧力作用側と当接し、該回転体と一体となって
    回転する部材を有することを特徴とする棒状超音波モー
    ター。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、該反力受け部
    材は、回転体の回転力が伝達され、外部に出力を伝達す
    る回転出力部材であることを特徴とする棒状超音波モー
    ター。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3において、該回転体
    と該反力受け部材には、軸方向から係合して回転方向で
    一体に回転するための軸方向係合部を有することを特徴
    とする棒状超音波モーター。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3または4において、該
    反力受け部材の仮係合部と係合する該中心軸の所定位置
    に設けられた被係合部は、該回転体と該反力受け部材と
    の係合が解除されている位置に設けられていることを特
    徴とする棒状超音波モーター。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4又は5において、
    該反力受け部材は、該中心軸に固定される支持部材に
    り中心軸方向に位置を規制され、該仮係合部から軸方向
    後端側の所定組みつけ位置に保持されていることを特徴
    とする棒状超音波モーター。
  7. 【請求項7】 請求項6において、該反力受け部材は、
    該支持部材との間に設けた軸受け部材に軸支されている
    ことを特徴とする棒状超音波モーター。
  8. 【請求項8】 請求項1、2、3、4、5、6又は7に
    おいて、該中心軸の被仮係合部と該反力受け部材の仮係
    合部は突起部により構成され、該反力受け部材の仮係合
    部としての突起部が該中心軸の先端部側から該中心軸の
    被仮係合部としての突起部を乗り越えて係合する圧入係
    合方式であることを特徴とする棒状超音波モーター。
  9. 【請求項9】 請求項1、2、3、4、5、又は6にお
    いて、該中心軸の被仮係合部と該反力受け部材の仮係合
    部はネジ部に形成され、螺進により該仮係合部が該被仮
    係合部を乗り越えるネジ方式であることを特徴とする棒
    状超音波モーター。
  10. 【請求項10】 請求項8又は9において、該仮係合部
    と該被仮係合部は該加圧部材の反力により該反力受け部
    材が抜け出ない係合力を有していることを特徴とする棒
    状超音波モーター。
  11. 【請求項11】 駆動用の振動が形成される振動体と、
    該振動体から軸方向に延出された中心軸と、該振動体に
    当接するように配置され、該振動体の振動により摩擦駆
    動して回転される回転体と、該回転体に該振動体との加
    圧力を付与すると共に該中心軸の先端方向に向け反力が
    作用する加圧部材と、該中心軸の先端部に固定された支
    持部材を少なくとも有する棒状超音波モーターにおい
    て、 該支持部材の周面は軸心方向に向けて傾斜する傾斜面に
    形成されていることを特徴とする棒状超音波モーター。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の棒状超音波モータ
    ーを保持固定する装置であって、該棒状超音波モーター
    の支持部材の傾斜面を有する周面と複数箇所あるいは全
    面に当接し軸心方向に押圧する押圧手段と、該支持部材
    の上面と当接可能な当接手段とを有し、該押圧手段の押
    圧力で該当接手段に該支持部材を押し付けて該棒状超音
    波モーターを保持固定することを特徴とする棒状超音波
    モーターの保持固定装置。
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