JP3231298B2 - 乗算装置 - Google Patents

乗算装置

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JP3231298B2
JP3231298B2 JP24407299A JP24407299A JP3231298B2 JP 3231298 B2 JP3231298 B2 JP 3231298B2 JP 24407299 A JP24407299 A JP 24407299A JP 24407299 A JP24407299 A JP 24407299A JP 3231298 B2 JP3231298 B2 JP 3231298B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は乗算方式に係り、さ
らに詳しくは共にnビットの乗数と被乗数との乗算に際
して乗数nビットを複数個に分割し、複数回の乗算を行
って最終的な乗算結果を出力する乗算装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】nビッ
トの2進被乗数とnビットの2進乗数との乗算に際し
て、乗数nビットをM個に分割し、被乗数nビットと乗
数の一部n/Mビットの乗算をM回実行して最終的な乗
算結果を求める場合に、従来においてはn/Mが割り切
れるか、剰余を持つかには無関係に、被乗数nビット
と、乗数のうち商n/Mの少数部を切り上げたビット数
との乗算が可能な乗算器を用いて乗算を行っていた。例
えば53ビット×53ビットの乗算を4回に分割して実
行する場合には、53ビット×14ビットの乗算が可能
な乗算器を用いて乗算を行っていた。
【0003】したがって、53ビット×53ビットの乗
算を4回に分けて実行する場合には、乗数は見かけ上5
6ビットということになり、乗算が冗長となる。乗算装
置を実現する場合には、これは乗算回路、すなわちハー
ドウエア量の増大につながり、実装上の問題を生じてい
た。
【0004】さらに商n/Mが割り切れる場合にも、n
ビット×nビットの乗算をM回に分けて実行する場合に
は、nビット×n/Mビットの乗算の結果としての部分
積を帰還するにあたって部分積の和出力Sと桁上げ出力
Cとが帰還される。この時和出力Sと桁上げ出力Cの双
方の上位部は有効数字ではなく、単に部分積の符号を求
めるための符号データと、符号データに付加される符号
拡張ビットであり、和出力と桁上げ出力との双方の符号
データ、および符号拡張ビットが帰還されることにな
る。
【0005】このようにして帰還された和出力Sと桁上
げ出力Cは他の部分積と多入力加算装置によって加算さ
れ、最終的な乗算結果が得られるが、多入力加算装置に
は部分積のデータと桁上げ出力Cおよび和出力Sとが入
力される。したがって、桁上げ出力Cと和出力Sとの双
方の上位部に符号データ、および符号拡張ビットが付加
されて帰還される場合には、多入力加算装置に対する符
号データ部分の入力ビット数が増大し、多入力加算装
置、ひいては乗算装置全体のハードウエア量が増大する
という問題点があった。
【0006】本発明の課題は、nビットの乗数をM個に
分割してM回の乗算によって最終的な乗算結果を出力す
る乗算装置のハードウエア量を削減することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理ブロ
ック図である。同図(a)は第1の発明の原理ブロック
図、すなわちnビットの2進被乗数とnビットの2進乗
数との乗算に際して乗数nビットをM個に分割し、nビ
ットとn/Mビットの乗算をM回実行して乗算結果を求
める場合に、商n/Mが剰余1を持つ時の乗算装置の原
理ブロック図である。
【0008】図1(a)において乗数選択手段2は、例
えばセレクタであり、乗数1をその下位から商n/Mの
整数部に等しいビット数ずつ順次M回選択する。また被
乗数選択手段4は、例えばセレクタであり、被乗数3を
を前述のM回の乗算のうちの第1回はn/Mの整数部に
1を加えたビット数だけ、残りの(M−1)回はn/M
の整数部に等しいビット数だけ下位ビット側から順次選
択する。
【0009】乗算手段5は被乗数3のnビットと乗数選
択手段2の出力との積の上位部分に、被乗数選択手段4
の出力を加算して、各回における部分的な乗算結果を得
る。この部分的な乗算がM回繰返されて、最終的な乗算
結果が得られる。
【0010】図1(b)は第2の発明の原理ブロック図
である。同図はnビット×nビットの乗算に際して、乗
数nビットと被乗数n/Mビットとの乗算をM回実行し
て乗算結果を求める場合に、商n/Mが剰余を持たない
時の乗算装置の原理ブロック図である。同図において、
乗数選択手段6は乗数1をその下位からn/Mビットず
つ順次M回選択する。また、乗算手段7は被乗数3のn
ビットと乗数選択手段6の出力との積として、各回にお
ける部分的な乗算結果を得る。
【0011】符号検出手段8は、例えば多入力加算器で
あり、乗算手段7の内部に備えられ、被乗数3のnビッ
トと乗数選択手段6の出力との部分積の和出力と桁上げ
出力から部分積の符号を検出する。
【0012】第1の発明の原理を示す図1(a)におい
ては、例えば53ビット×53ビットの乗算を行うに際
して、例えば第1回の乗算時には商53/4の整数部に
1を加えた14ビットが被乗数の下位側から選択され、
被乗数53ビットと乗数選択手段2の出力、すなわち乗
数の最下位から13ビットとの積の上位部分に被乗数の
下位14ビットが加算されて、第1回の乗算における部
分的な乗算結果が得られる。
【0013】第2回目以後の乗算においては、被乗数の
13ビットが下位側から順次選択され、それが被乗数5
3ビットと乗数選択手段2の出力、すなわち13ビット
との積の上位部分に加算されて部分的な乗算結果が得ら
れ、これらを用いて最終的な乗算結果が求められる。
【0014】第2の発明の原理を示す図1(b)におい
ては、n/Mが剰余を持たないものとして乗算が行われ
る。各回における部分的な乗算結果は、被乗数nビット
と乗数選択手段6の出力である乗数のうちのn/Mとの
積として求められる。そして乗算手段7の内部で、各回
の部分積の和出力と桁上げ出力とを次回の乗算のために
帰還するに際して、和出力と桁上げ出力との符号データ
を、例えば加算することによって部分積の符号が検出さ
れ、和出力と桁上げ出力とのいずれか片方にのみその符
号検出結果が部分積の符号データとして挿入され、その
挿入後の結果が帰還される。すなわち、例えば和出力の
符号データに符号検出手段8の検出結果が挿入された場
合には、桁上げ出力の符号データは帰還されず、桁上げ
出力についてはその有効数字のみが帰還される。
【0015】なお、以上の説明では第2の発明において
は簡単のためにn/Mが剰余を持たないものとしたがn
/Mが剰余1を持つ場合、すなわち第1の発明において
も第2の発明の符号データ帰還方式は適用できる。
【0016】以上のように、本発明においては商n/M
が剰余1を持つ場合にも被乗数nビットと乗数のうちn
/Mの整数部に等しいビット数との乗算を行う乗算器が
用いられ、また商n/Mが剰余を持つか持たないにかか
わらず、部分積の和出力と桁上げ出力が入力される多入
力加算装置における符号データ部分の入力ビット数が削
減される。
【0017】
【発明の実施の形態】図2は第1の発明の実施例として
の乗算装置の全体構成ブロック図である。同図におい
て、乗数レジスタ10内の乗数(マルチプライヤ、MULT
IPLIER)nビットは、セレクタ11によってその下位か
ら商n/Mの整数部に等しいビット数、例えばn=53
ビットの場合には13ビットずつ順次4回選択され、乗
算器14内の乗算ゲート15に入力される。
【0018】一方、被乗数レジスタ12内の被乗数(マ
ルチプリカンド、MULTIPLICAND)はその全体が乗算ゲー
ト15に出力されると同時に、セレクタ13によって第
1回の乗算時には商n/Mの整数部に1を加えたビット
数だけ、例えばn=53ビットの場合には14ビットが
選択され、また第2回から第4回の乗算時には下位側か
ら順次13ビットが選択される。
【0019】セレクタ11によって選択された乗数のう
ちn/Mの整数部に等しいビット数と被乗数全体との積
が乗算ゲート15によって部分積として求められ、その
部分積の上位にセレクタ13の出力する被乗数の一部が
加算される形式で乗算ゲート15の出力、セレクタ13
の出力、及び前回の部分積の和出力Sと桁上げ出力Cと
がCSA(桁上げ保存加算器)16によって加算され
る。
【0020】また、各回の部分積の和出力S、桁上げ出
力C、及び後述するように加算時に不要となる桁からの
桁上りを求めるための加算器であるスピルアダー17の
出力がCLA(桁上げ先見加算器)18に入力され、最
終的な乗算結果19が求められる。
【0021】図3は第1の発明における乗算方式の説明
図である。同図は乗算を4回に分けて、すなわち4サイ
クルで実行する例である。図2の乗算ゲートの出力G1
〜G7のビット列を加算することにより、現サイクルの
部分積を求めることができる。次のサイクルでは、前の
サイクルの乗算の部分積の結果としての桁上ゲート出力
Cと和出力SがG1〜G7のビット列に加算される。こ
のような乗算を4サイクル繰り返すことにより最終的な
乗算結果が求められる。
【0022】図3において、1サイクル目では前サイク
ルの部分積の桁上げ出力Cと和出力Sは全て空きとなっ
ている。2〜4サイクル目ではこれらの出力の上位13
ビットは空きとなっており、実際にはサイン(符号)拡
張ビットが挿入されるが、この挿入は後述するように桁
上げ出力Cまたは和出力Sのどちらか一方に行われれば
よく、どちらか一方の空きの部分に乗数の最上位ビット
の乗算に相当する被乗数の部分的なビット列が挿入され
る。
【0023】このビット列は図2のセレクタ13によっ
て選択されるもので、1サイクル目には被乗数の最下位
14ビットが、また2〜4サイクル目では下位側から順
次13ビットずつ選択されて挿入される。なお図3にお
いて、各サイクルにおけるビット列のビット数は53ビ
ット×13ビットの乗算結果としての66ビットとな
り、1サイクル毎に13ビットシフトされて加算され
る。
【0024】図4は被乗数の選択を行うセレクタ13の
実施例である。同図において、被乗数レジスタ12内の
被乗数を選択するセレクタ13は被乗数の上位から0ビ
ット目から12ビット目までを選択するためのアンド回
路20、13ビット目から25ビット目を選択するアン
ド回路21、26ビット目から38ビット目を選択する
アンド回路22、39ビット目から51ビット目を選択
するアンド回路23、及び最下位52ビット目を選択す
るアンド回路24と、アンド回路20〜23の出力が入
力されるオア回路25から構成されている。そして1サ
イクル目ではアンド回路23、及び24の出力が選択さ
れ、2サイクル目ではアンド回路22、3サイクル目で
は21、4サイクル目では20の出力が選択される。
尚、図4(a)のアンド回路、オア回路は紙面の都合
上、省略して記述されており、例えば出力が3ビットで
あるアンドゲートは実際には同図(b)のように構成さ
れる。
【0025】図5は9ビット×9ビットの乗算の実施例
の説明図である。同図においては9ビット×4ビットの
乗算が2回行われる。乗数はその下位側から4ビットず
つ選択され、ブースのアルゴリズムを用いて制御信号g
1 ,g2 及びg3 にリコードされる。すなわち、これら
の制御信号は乗数のうち4ビットの下位2ビットの値に
基づいて被乗数の0倍、+1倍、−2倍、または−1倍
のいずれかを求めるための制御信号g1 、乗数の最下位
ビットを除く3ビットの値に基づく被乗数の0倍、+1
倍×22 、+2倍×22 、−2倍×22 、または−1倍
×22 を求めるための制御信号g2 、及び乗数4ビット
の最上位ビットの値に基づいて被乗数の0倍、または1
倍×24 を求めるための制御信号g3 であり、被乗数と
これから制御信号とによって乗数ゲート15の出力G1
〜G3が図5(a)のように求められ、これらの出力が
CSA(桁上げ保存加算器)16によって加算され、9
ビット×4ビットの部分積が得られる。
【0026】9ビット×8ビットの乗算を行うために、
以上のような9ビット×4ビットの乗算が2回行われ
る。図5(b)は1サイクル目と2サイクル目の乗算を
示す。図2のCSA16の出力としての桁上げ出力Cと
和出力Sとが、次のサイクルのG1〜G3のビット列と
加算される。2サイクル目のG1〜G3、桁上げ出力
C、和出力Sとが加算されて、9ビット×8ビットの乗
算結果が求められる。
【0027】乗数の最上位ビットと被乗数との積を求め
るために、図5(c)に示すように被乗数が下位側5ビ
ットと上位側4ビットとに分割され、下位側5ビットは
1サイクル目において、例えば桁上げ出力Cの上位5ビ
ットに、また上位4ビットは2サイクル目の桁上げ出力
の上位4ビットに選択して挿入されることにより、これ
らが加算されて最終的に2サイクル目の乗算結果は9×
9ビットの乗算結果となる。
【0028】図6は、図2において次のサイクルで不要
になる桁からの桁上りを求めるための加算器としてのス
ピルアダー17の動作の説明図である。前述の53ビッ
ト×53ビットの乗算の場合に乗算結果は106ビット
となるが、多くの場合必要となる結果は上位53ビット
である。すなわち下位53ビットは不要になるが、上位
53ビットを求める場合には下位からの桁上がりを考え
る必要があるのは当然である。
【0029】図3で1サイクル目の結果としての66ビ
ット(53×13ビット)のうち、下位13ビットは2
サイクル目の加算では不要となる。しかし桁上がりだけ
は必要であり、3サイクル目、4サイクル目でも同じこ
とがいえる。スピルアダーはこのように不要になった桁
からの桁上がりを求めるための加算器であり、現サイク
ルにおけるスピルアダーの出力は、図6に示すように次
のサイクルでは最下位桁のキャリー入力に入力される。
【0030】図7は53ビットの乗数を14ビットずつ
選択して乗算を行う従来方式と、最上位1ビットを除く
13ビットを選択する本発明の方式とで必要となるマル
チプルゲートのゲート数の比較説明図である。同図にお
いて(a)は従来方式の説明図であり、14ビットの乗
数の最下位2ビットの内容によって+1,−2,又は−
1のG1に対する制御信号を得るためのゲート数3と、
G2〜G7に対して制御信号(桁のシフトは除く)+
1,+2,−2または−1の4つを得るためのゲート数
4×6、及び乗数の最上位ビットの内容に基づいてG8
の制御信号として+1を得るためのゲート数1とが加算
され、これらの加算結果28と被乗数のビット数53と
の積1484が従来方式で必要なゲート数となる。
【0031】これに対して本発明の方式を用いる(b)
では、最下位2ビットの内容によるG1の制御信号とし
ての+1,−2,または−1を求めるためのゲート数
3、G2〜G6に対する制御信号+1,+2,−2,−
1を求めるためのゲート数4×5、及び最上位2ビット
の内容に応じてG7に対する制御信号+1または+2を
求めるためのゲート数2とが加算された結果25と、被
乗数のビット数53との積1325が必要なゲート数と
なり、従来方式に比べて159個のゲートが削減され
る。
【0032】図8は図2のCSAの16の“ツリー”構
成を従来方式と本発明の方式とで比較したものである。
(a)は従来方式を示し、乗算ゲートの出力G1〜G8
に加えて前のサイクルの部分積の桁上げ出力Cと和出力
Sとが入力されるために、CSAは8個、“ツリー”は
5段となる。これに対して本発明の方式を示す(b)に
おいては、乗算ゲートの出力がG1〜G7の7本となる
ために、CSAは7個、“ツリー”は4段となる。CS
Aは1個当たり12ゲートを用いて構成されているため
に、53ビット×13ビットの乗算結果のビット数66
ビットと12ゲートの積は、792ゲートとなり、これ
だけのゲート数のハードウェア量削減と、CSAの“ツ
リー”1段分の高速化が実現される。
【0033】図9は第2の発明の実施例として乗算器の
全体構成ブロック図である。同図を第1の発明に対する
図2と比較すると、図9では被乗数を選択するセレクタ
13が存在せず、CSA16の出力としての桁上げ出力
C、及び和出力Sの符号データから部分積の符号を求め
るためのサイン検出回路26が追加されている点が異な
っている。なお、図9では共にnビットの乗数と被乗数
は乗算回数Mによって割り切れるものとして、以下の説
明を行う。
【0034】図10は第2の発明における各サイクルで
の乗算方式の説明図である。同図においては、例えば5
2ビット×52ビットの乗算が行われるものとし、乗数
52ビットは13ビットずつ4個に分割されて、被乗数
52ビットと乗数13ビットとの乗算が各サイクルにお
いて繰り返される。そして各サイクルにおける次のサイ
クルへの桁上げ出力Cと和出力Sとの符号データによっ
て部分積の符号、すなわちサインの検出が行われ、その
符号データは図10では桁上げ出力の上位に挿入されて
帰還され、次のサイクルで用いられる。
【0035】図11は従来方式と第2の発明の符号デー
タ帰還方式の比較図である。同図(a)は従来方式を示
し、桁上げ出力Cと和出力Sとの符号データは共に符号
拡張されて、その両方が帰還されていた。これに対して
本発明では、(b)に示すように桁上げ出力Cと和出力
Sの符号データとを用いてサイン検出回路によって部分
積の符号が検出され、符号拡張が行われて、その結果が
例えば桁上げ出力Cの上位に挿入されて帰還される。
【0036】図12は符号データの帰還方式の実施例で
ある。同図(a)は入力データa,b,c、加算結果の
桁上げゲート出力Cと和出力Sとを示し、従来方式で
は、同図(b)に示すように桁上げ出力Cと和出力Sと
の符号データ2ビット列が そのまま帰還され、加算さ
れていたのに対して、本発明の実施例を示す(c)では
桁上げ出力Cと和出力Sとの符号データが加算され、1
ビット列の符号データとして和出力Sの上位に挿入され
て帰還されている。
【0037】図13は図9におけるサイン検出回路26
の実施例の説明図である。サイン検出回路26は多入力
加算器であり、加算されるデータが符号データであると
いう点が特徴となっている。同図(a)では入力データ
A,B及びCがCSAとCLAによって加算され、加算
結果としてのサインが求められる。すなわち、同図
(b)に示すように入力データA,B及びCの符号デー
タが加算され、結果としてサインが求められる。
【0038】図14は符号データの帰還方式の実施例の
一般的な説明図である。ここでは簡単のため −Sa・23 +a1 ・22 +a2 ・21 +a3 −Sb・23 +b1 ・22 +b2 ・21 +b3 −Sc・23 +c1 ・22 +c2 ・21 +c3 を加算する場合を考える。同図(a)はCSAへの3つ
の入力に対してCSAの出力としての和出力の符号デー
タXS ,XS ,XS 及び桁上げ出力の符号データYS
S ,Y1 がそのまま帰還される従来方式を示し、これ
に対して(b)は和出力の符号データと桁上げ出力の符
号データとの和がサイン検出回路によって検出され、桁
上げ出力の符号データS3 ,S2 ,S1 として帰還され
る。
【0039】ここで
【0040】
【数1】
【0041】とする。S3 より上の符号データは
【0042】
【数2】
【0043】となり、S3 と同じになる。(サイン拡
張) X1 ,Y2 の桁からの桁上げC12=G12+G23・P12
3 23・P12を符号データに加算すると、結果として
のサインは
【0044】
【数3】
【0045】通常の方法でも、和出力、桁上げ出力の符
号データにC12が入ってきた場合の結果は同様となる。
すなわち、結果のサインは
【0046】
【数4】
【0047】従って、符号データは(XS ,XS
S )、(YS ,YS ,Y1 )の2ビット列を帰還する
必要はなく、S3 ,S2 ,S1 の1ビット列を帰還すれ
ば良い。図15は第2の発明におけるゲート削減効果の
説明図である。同図(a)は従来方式のCSAツリーの
説明図であり、上位13ビットの部分に対してCSA1
6に対する入力は9入力であったが、本発明ではサイン
検出回路により符号データを1ビット列にしたために、
例えば和出力の上位13ビットの部分の入力は不要とな
って8入力となり、同図(b)に示すようにCSAの個
数は6個となる。CSAは1個当たり12ゲートから構
成されるために、13ビット×12ゲート=156ゲー
トの削減が可能となる。
【0048】以上の説明においては、第2の発明に対し
ては共にnビットの乗数と被乗数とが乗算回数のMで割
り切れるものとしたが、n/Mの剰余が1である場合に
も第1の発明と第2の発明を組み合わせることが当然可
能である。
【0049】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば被乗数と乗数のビット数nと乗算回数Mとの商n/
Mが剰余1を持つ場合にも、n/Mの整数部のビット数
×nビットの乗算をM回繰り返すことにより最終的な乗
算結果が求められ、また部分積の結果としての桁上げ出
力と和出力とのいずれかの上位に部分積の符号検出結果
を挿入して帰還することにより、ハードウェア量の大幅
な削減が可能となり、コストの低減、及び実装上の問題
の解決に寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】第1の発明の実施例としての乗算装置の全体構
成を示すブロック図である。
【図3】第1の発明における乗算方式の説明図である。
【図4】被乗数セレクタの実施例の構成を示す回路図で
ある。
【図5】9ビット×9ビットの乗算の実施例の説明図で
ある。
【図6】スピルアダーの動作の説明図である。
【図7】第1の発明におけるマルチプルゲート数削減効
果の説明図である。
【図8】第1の発明におけるCSAの削減効果の説明図
である。
【図9】第2の発明の実施例としての乗算装置の全体構
成を示すブロック図である。
【図10】第2の発明における乗算方式の説明図であ
る。
【図11】第2の発明における符号データ帰還方式の説
明図である。
【図12】符号データの帰還方式の実施例の説明図であ
る。
【図13】サイン検出回路の実施例の説明図である。
【図14】符号データ帰還方式の一般的な説明図であ
る。
【図15】第2の発明におけるCSAの削減効果の説明
図である。
【符号の説明】
1 乗数 2,6 乗数選択手段 3 被乗数 4 被乗数選択手段 5,7 乗数手段 8 符号検出手段 11 乗数セレクタ 13 被乗数セレクタ 16 CSA(桁上り保存加算器) 18 CLA(桁上げ先見加算器)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】nビットの2進被乗数とnビットの2進乗
    数との乗算に際して乗数nビットをM個に分割し、nビ
    ットとn/Mビットの乗算をM回実行して乗算結果を求
    める乗算装置において、商n/Mが剰余1をもつとき
    に、 乗数をその下位からn/Mビットずつ順次M回選択する
    乗数選択手段と、 被乗数のnビットと該乗数選択手段の出力との積として
    各回における部分的な乗算結果を得る乗算手段と、 該乗算手段の内部に備えられ、該被乗数のnビットと該
    乗数選択手段の出力との部分積の和出力と桁上げ出力か
    ら該部分積の符号を検出する符号検出手段とを有し、 該和出力と桁上げ出力の帰還時に該和出力と桁上げ出力
    とのいずれか片方にのみ該符号検出手段の検出結果を前
    記部分積の符号データとして挿入し、該挿入結果のみを
    符号データとして帰還することを特徴とする乗算装置。
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