JP3231017U - トイレットペーパーホルダーのロールカバー - Google Patents

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Abstract

【課題】使用者がトイレットペーパーの先端を下に引いてカットするだけで、ペーパーの先端が、掴み易い状態で吊り下がっている状態を保持することを可能とする、簡単な形状のトイレットペーパーホルダーのロールカバーを提供する。
【解決手段】未使用のトイレットペーパーロール3をロール支持棒2に軸架した状態で、ロールカバー1の先端辺11が、鉛直方向でトイレットペーパーロールの中心軸31より下に位置する。ロールカバーの先端辺に、切り欠き12が形成されている。カバー先端辺がロールの中心軸より下に伸びているため、ペーパーカット後にカット部分が垂れ下がっている状態が保持される。また、カバー先端辺には、切り欠きが形成されているため、次使用時にペーパー先端4を簡単に摘まみやすくなる。一体型のほか、使用中のロールカバーに、下方延伸部材を貼り付ける構成も可能である。
【選択図】図3

Description

本考案は、ペーパーを取り出しやすいトイレットペーパーホルダーのロールカバーに関する。
トイレ内にセットされたトイレットペーパーロールは、通常、ロール支持棒に回転自在に軸架され、上部にロールカバーが被着している。これを使用するときは、ペーパーを引き出した後に前記ロールカバーの先端辺でカットするが、カット後はカット部分が前記カバーの外に十分に出ていないため、次に使用する者は手でカバーを上げるなどして、カット部分をさがして摘まみ出す動作をすることになる。
また、宿泊施設や売店など、清掃人が管理するトイレでは、清掃人がペーパーの先端を三角形に折るなどして、ペーパーのカット部分のメイクを行い、使用者がペーパーを取り出しやすくしているが、担当者は清掃作業を行う手でペーパーを折ることから、感染対策の観点から問題があると考える使用者もいる。
特開2009−153742号 実用新案登録第3225679号
前述したように、トイレの使用者は、トイレットペーパーのカット部分が見つからないときは、ロールカバーを上げてカット部分を摘まみ出すか、ロールを回転させてカット部分が垂れた状態にする等の行為を行っていると考えられるが、トイレを使用するたびに、このような行為を行うことは手間と時間がかかり迂遠である。とくに急いでいるときは焦燥感にかられることもある。仮に、トイレットペーパーのカット部分が、いつでも掴み易い状態で垂れ下がっていて、ロールカバーの先端辺にペーパーを掴むのに便利な工夫が施されているとしたら、トイレ使用時の利便性が格段に向上する。
特許文献1には、トイレットペーパーホルダー上蓋に楕円形のペーパー取出し口とペーパー切断用のノコギリ刃を設け、ペーパー切断時に上蓋が上がらないようにバネを配置したトイレットペーパーホルダーの発明が開示されている。しかし、この構成では、ペーパーが楕円形の取り出し口を通過するときによれてしまううえに、全体の構造が複雑になるなどの不利点がある。また、ペーパー切断時にはペーパーを横方向に引っ張りノコギリ刃に引っ掛けるといった不自然な動作を強要されるうえ、ノコギリ刃で指等を傷つける恐れもある。
上述の問題を解決するために出願人は、特許文献2において、カバー湾曲面にペーパー排出口を具備し、該排出口から引き出されたペーパー先端が掴み易い状態で吊り下がっている状態を保持することを可能としたロールカバーを提案した。しかしながら、この考案にも、排出口を形成するために生産工程が多少複雑になる、また、ロールの交換時にはペーパー先端を排出口に挿通する動作が必要になる等、若干の問題が残っていた。
上述の問題に鑑み、本考案においては、使用者がトイレットペーパーの先端を下に引いてカットするだけで、ペーパーの先端が、掴み易い状態で吊り下がっている状態を保持することを可能とする、簡単な形状のトイレットペーパーホルダーのロールカバーを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本考案に係るトイレットペーパーホルダーのロールカバーは以下の構成を有する。
請求項1のロールカバーは、トイレットペーパーホルダーに付設されるロールカバーであって、前記トイレットペーパーホルダーに未使用のトイレットペーパーロールを配置した状態で、前記ロールカバーの先端辺が鉛直方向で前記トイレットペーパーロールの中心軸より下に位置することを特徴とする。
請求項2のロールカバーは、請求項1のロールカバーの特徴に加えて、前記ロールカバーの先端辺の一部に、切り欠きが形成されていることを特徴とする。
本考案に係るロールカバーは、カバーの先端辺がロールの中心軸より下に伸びているため、ペーパーをカット後にカット部分が垂れ下がっている状態が保持され、使用者はカット部分を掴みやすくなくなる。
また、本考案に係るロールカバーの先端辺には、切り欠きが形成されているため、ペーパーの先端辺を視認しながら簡単に摘まみ出すことができる。
さらに、本考案に係るロールカバーは、全体の形状が通常のカバーとさほど変わらず単純なため、生産しやすい。また、通常のロールカバーの先端近くに、延伸部材を両面テープ等を使用して貼り付ける構成にすることも可能で、この場合には、もともと設置されているホルダーとロールカバーを外さずに利用することができる。
従来のロールカバーとトイレットペーパーロールとの位置関係を示す斜視図である。 実施形態1のロールカバーの斜視図である。 実施形態1のロールカバーとトイレットペーパーロールとの位置関係を示す斜視図である。 実施形態2のロールカバーの斜視図である。
以下、本考案に係るトイレットペーパーホルダーのロールカバー(以降、単に「本カバー」という。)について、図を用いて、従来のロールカバーと比較して説明する。実施にあたっては、以下の実施形態1及び2を用いた。両実施形態ともに請求項2に記載のロールカバーである。
実施形態1のロールカバーは一体型のカバーであるのに対して、実施形態2のロールカバーは、使用中の従来のロールカバーに、延伸部材5を貼り付ける構成となっている(図4)。
(実施形態1)
従来のロールカバー1は、図1に示すように、先端辺11がペーパーロール3の中心軸31よりも高い位置にあるため、ペーパーをロールカバー1の先端辺11でカットした後は、ペーパー先端がロールカバーの先端辺11と同位置で、ペーパーロール3の表面に付着した状態になる。このため、次の使用でペーパーを掴むためには、ロールカバー1を持ち上げて、ロール3を回転させるか、先端を見つけて摘まみださなければならない。
これに対し、本カバー1は図2に示すように、カバー湾曲部より先が下方向に延伸し、先端辺11の中央部に切り欠き12が形成されている。カット後のペーパーロール3との位置関係は、図3に示すとおりである。すなわち、本カバー1の先端辺11は位置的にロール3の中心軸31より低い位置にあるため、カット後のペーパーはロールの表面から離れて垂れ下がっており、ペーパーの先端4は、先端辺11に形成された切り欠き12から視認できる。このため、使用者は親指と人差し指でペーパーの先端4を簡単に摘まみ出すことができる。
(実施形態2)
実施形態2においては、現在設置されているトイレットペーパーホルダーのロールカバーを交換せずに、そのまま使用できるよう配慮した構成となっている。すなわち、本実施形態では、図4に示すように、使用中のロールカバー1の湾曲部分に、両面テープ6を使用して延伸部材5を貼り付け、全体として実施形態1のロールカバーと同様の形状と効果を生じさせている。
1 ロールカバー
11 カバー先端辺
12 切り欠き
2 ロール支持棒
3 ペーパーロール
31 ペーパーロール中心軸
4 トイレットペーパー先端
5 ロールカバ−延伸部材
6 両面テープ

Claims (2)

  1. トイレットペーパーホルダーに付設されるロールカバーであって、
    前記トイレットペーパーホルダーに未使用のトイレットペーパーロールを配置した状態で、前記ロールカバーの先端辺が鉛直方向で前記トイレットペーパーロールの中心軸より下に位置することを特徴とするロールカバー。
  2. 前記ロールカバーの先端辺の一部に、切り欠きが形成されていることを特徴とする請求項1記載のロールカバー
JP2020005611U 2020-12-25 2020-12-25 トイレットペーパーホルダーのロールカバー Active JP3231017U (ja)

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