JP3230780B2 - 競争遊技装置 - Google Patents

競争遊技装置

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JP3230780B2
JP3230780B2 JP07042193A JP7042193A JP3230780B2 JP 3230780 B2 JP3230780 B2 JP 3230780B2 JP 07042193 A JP07042193 A JP 07042193A JP 7042193 A JP7042193 A JP 7042193A JP 3230780 B2 JP3230780 B2 JP 3230780B2
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哲太郎 江藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、動物模型等の移動模
型を周回コース上で走行させるような競争遊技装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からゲームセンター等には競馬やカ
ーレース等を模型化し、着順を当てる競争遊戯装置が設
置されていることが多い。このような競争遊戯装置にお
いては、移動模型の駆動に例えば図17及び図18に示
すような自動車模型の移動装置が用いられている。
【0003】この移動装置では、直方体の四隅を斜に欠
除した形状のキャビネット1の上面に周回コースを画い
た不透明の樹脂性の走行用表面板2が、水平に張設され
ている。この走行用表面板2上には、裏面にマグネット
を配した自動車模型4…が、複数載置されている。
【0004】前記キャビネット1内には、支持台3が水
平に張設されている。この支持台3上には、図示省略の
レールが敷設されている。そして、このレール上を走行
基台5が往復運動するようにしている。この走行基台5
には、前記レール敷設方向に沿って前後方向に移動可能
な磁着用マグネット部材6…が、複数配設され、前記自
動車模型4…を磁着して、走行基台5の移動と共に、前
記走行用表面板2上を移動させる。
【0005】走行基台5は、キャビネット1の側壁部近
傍に達すると、反対方向に旋回して、逆方向に復動す
る。自動車模型4…は、この動きで、前記キャビネット
1の上面の周回コース上のコーナ部で旋回しているかの
如く、見えるように構成されている。
【0006】なお、この種のものとしては、例えば、特
公昭52−38781号公報等に記載されたようなもの
がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様
な競争遊技装置では、走行基台5の動きに追従して自動
車模型4が動くので、模型の運動に規則性があり、特に
コーナ部での旋回時に、外側の自動車模型4の動きが、
大廻りになったり、進行方向に自動車模型4が向かない
等、実際の自動車等の動きと異なり、興味が著しく損な
われている。
【0008】また、移動模型として動物模型を使用する
場合には、脚部の開閉等、動物特有の動きを再現するこ
とが出来ず、この点においても興味が著しく損なわれて
いる。
【0009】そこで、この発明は、実物の動きに近似し
た動きを示現させることにより、遊戯者の興味をそそる
ことが出来る競争遊戯装置を提供することを目的とする
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明では、走行板上を走行す
る走行体と、前記走行板の上方に、一定間隔を置いて平
行に配設される表面板と、前記走行体上に突設される回
動軸と、該回動軸に回動自在に装着されるフレーム部
と、前記表面板上に載置される移動模型とを有し、前記
フレーム部には、前記表面板下面と近接させる磁着用マ
グネットを配設すると共に、前記移動模型には、前記磁
着用マグネットに対して、前記表面板を介して磁着する
模型側マグネットを配設する競争遊技装置であって、前
記フレーム部には、前記回動軸装着位置とオフセットさ
れた位置に、前記表面板下面と接触することにより、該
回動軸を中心とするフレーム部の回転を阻止する摩擦部
材を配設してなる競争遊技装置を特徴としている。
【0011】請求項2に記載された発明では、前記走行
体に略固定されるモータ部と、前記モータ部の駆動が伝
達されるギヤ部と、前記フレーム部に配設され該ギヤ部
の回転を前記移動模型に伝達する伝達手段とを有し、前
記ギヤ部には、前記モータ部及びフレーム部に対して回
動自在となるように回動軸に回動自在に軸支される差動
用ギヤを有する請求項1記載の競争遊技装置を特徴とし
ている。
【0012】請求項3に記載された発明では、前記移動
模型は、動物模型から構成され、該動物模型には、揺動
自在に配設された前脚部及び後脚部の下端部に、前記模
型側マグネットを設けると共に、前記伝達手段は、前記
フレーム部に前後方向に沿って形成されるレール部と、
該レール部に摺動自在に装着され、前記前脚部及び後脚
部の模型側マグネットを各々磁着する前後一対の磁着用
マグネットを有するスライド部材と、前記ギヤ部の回転
運動を該各スライド部材の往復運動にするカム部とを有
する請求項2記載の競争遊技装置を特徴としている。
【0013】
【作 用】請求項1に記載された発明では、摩擦部材が
フレーム部の前記回動軸を中心とした回動を阻止するこ
とにより、該フレーム部を走行体の走行方向に向わせる
ことが出来る。そして、該フレーム部の磁着用マグネッ
トが、移動模型の模型側マグネットを表面板を介して磁
着し、移動模型を走行体の進行方向に向ける。
【0014】請求項2に記載された発明では、ギヤ部は
差動用ギヤを有しているで、走行体に対するフレーム部
の前記回動軸を中心とした相対回転を止めることによ
り、モータ部の駆動力が、ギヤ部、及び伝達駆動部を介
して移動模型に伝達される。
【0015】また、モータ部が走行体から延設されるコ
ード類によって電力供給を受けて駆動する構成となって
いても、該モータ部は走行体に略固定されているのでフ
レーム部の回動軸を中心とした回転によって、該回動軸
にコード類が巻き付くことはない。
【0016】請求項3に記載された発明では、モータ部
の回転運動が前記ギヤ部及びカム部を介してスライド部
材に伝えられ、レール部上でスライド部材が往復運動す
る。動物模型の前脚部及び後脚部に設けられた模型側マ
グネットは、該スライド部材に設けられた磁着用マグネ
ットに磁着され、このスライド部材の往復運動と共に、
該動物模型の前脚部及び後脚部は、前後方向に開閉運動
を往復して行なう。
【0017】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1〜図16は、この発明の一実施例を示すも
のである。
【0018】図1において、ベースB上には樹脂製の平
板状の走行板8が敷設されている。この走行板8の上に
は走行体9が載置されている。この走行体9上には脚駆
動装置100が装着されている。この走行体9と脚駆動
装置100との上方には、前記走行板8と一定間隔を置
いて、樹脂製の表面板Hが配設され、表面板Hの上に
は、移動模型としての馬体模型Kが配設されている。
【0019】[馬体模型Kの構成]この馬体模型Kの前脚
部90は、図14に示す様に前足L1,L1及びこの前
足L1…の下端部に配設されるマグネット部材MG3に
よって主に構成されている。また、この馬体模型Kの後
脚部91は、後足L2,L2及びこの後足L2…の下端
部に配設されるマグネット部材MG4によって主に構成
されている。そして、この前足L1及び後足L2が回動
ピン94…によって馬体模型K胴体部K1に回動自在に
軸支されている。
【0020】この下端部に設けられたマグネットMG
3,MG4が脚駆動装置100に装着された磁着用マグ
ネットMG1,MG2に表面板Hを介して磁着されて、
走行体9と一体に表面板H上を摺接移動するようになっ
ている。
【0021】[脚駆動装置100の機械的構成]脚駆動装
置100は、走行体9上から上方に突設される回動軸1
01と、この回動軸101に回動自在に軸支される金属
製のフレーム部102と、駆動系のモータ部110,ギ
ヤ部120,カム部130等とから主に構成されてい
る。この回動軸101は、図示省略の弾性部材によっ
て、図14中上方方向へ付勢されるとともに、スライド
ベアリング103によって走行体9に対して、上下方向
に数mmスライド可能に配設されている。この回動軸1
01の先端には、キャップ部材104が嵌合されてい
る。
【0022】このキャップ部材104には、このキャッ
プ部材104の先端部及び側面部が当接する軸部材10
5が、係合されて配設されている。この軸部材105
は、ベアリング109,109を介して前記フレーム部
102を回動自在に軸支している。
【0023】このフレーム部102は、平板状のプレー
ト部106と、プレート部106から上方に突設される
支柱107,107と、この支柱107によって支持さ
れ、左右側にレール溝108aを各々有し、レール部と
しての左右一対のレール部材108、108とから主に
構成されている。
【0024】このうち、フレーム部102の後端には、
摩擦部材としてのゴム製の車輪150が配設されてい
る。この車輪150は、前記回動軸101装着位置とオ
フセットされた位置である回動軸101よりも後方位置
に配設されている。この車輪150は、前記走行体9の
進行方向に対しては回動自在となるように、前記一対の
レール部材108,108間に挿入され、このレール部
材108,108に跨って嵌入されるピン150aに軸
支されている。そして、前記表面板H下面と接触するこ
とにより、この回動軸101を中心とするフレーム部1
02の相対回転を阻止する様に構成されている。
【0025】また、このフレーム部102の先端部上面
には、ボールベアリング151,151が左右一対配設
されて、先端を前記表面板H下面に当接させて、フレー
ム部102移動時の抵抗を低減させている。従って、こ
のフレーム部102は、前記車輪150及びボールベア
リング151,151の3点で、前記表面板H下面と接
触するように構成されている。
【0026】また、前記軸部材105には、モータ部1
10のモータマウント部材111が固着されている。こ
のモータマウント部材111には、モータ112が軸方
向を鉛直方向に向けて配設されている。また、このモー
タマウント部材111には、一端部近傍に、回動許容孔
113が形成されている。この回動許容孔113には、
走行体9から突設される停止棒114が挿入されてい
る。したがって、このモータマウント部材111は、走
行体9に対して略固定されつつ、前記回動軸101を中
心として、約10〜20度程度の範囲で、このモータマ
ウント部材111の走行体9に対する水平方向の回動が
許容されている。そして、前記キャップ部材104の先
端部及び側面部が、軸部材105に係合している部分に
一定量の遊びを設けている。したがって、この部分を中
心とした前記フレーム部102の走行体9に対する揺動
が、図14中、上下方向に約mmの範囲で許容されてい
る。
【0027】また、モータ112には、前記走行体9か
ら延設される図示省略の電力供給用の配線コードが接続
されている。
【0028】前記馬体模型Kへの動力の伝達手段は、ギ
ヤ部120及びカム部130から主に構成されている。
【0029】すなわち、このモータ112の回転軸に
は、前記ギヤ部120の一部を構成するピニオンギヤ1
23が固着されている。また、前記軸部材105には、
同じく前記ギヤ部120の一部を構成し、ベアリング1
21,121によって回動自在に軸支される差動用ギヤ
としての2段ギヤ122が配設されている。従って、こ
の2段ギヤ122は、前記フレーム部102及びモータ
部110に対して回動自在となるように配設されてい
る。この2段ギヤは、径及び歯数の異なる大ギヤ122
a及び小ギヤ122bとを一体に有している。この2段
ギヤ122の大ギヤ122aは、前記ピニオンギヤ12
3と噛み合っている。
【0030】そして、前記フレーム部102のプレート
部106には、略中央に開口部106aが形成されてい
る。また、前記モーターマウント部材111と、前記2
段ギヤ122との間には、スペーサ124が、介在され
ている。そして、前記開口部106aに前記2段ギヤ1
22の小ギヤ122bが挿入され、モーターマウント部
材111上面部から、この小ギヤ122bが突出するよ
うに、この2段ギヤ122を配設している。
【0031】また、前記プレート部106の開口部10
6aの前後には、前記カム部130のカム円板131,
131が、鉛直方向に軸方向を向けて回動自在に配設さ
れている。このカム円板131…の側面には、歯部が形
成され、この歯部を各々前記小ギヤ122bと噛み合わ
せている。従って、このようにギヤ部120が構成され
ているので、前記フレーム部102の走行体9に対する
回動軸101廻りの回動を停止させながら、モータ11
2を回転駆動させれば、このモータの回転トルクが、前
記2段ギヤ122を介して減速されて、カム円板131
…に伝達され、このカム円板131を回転させる、いわ
ゆる差動的な動作をフレーム部102に対して、前記2
段ギヤが行うように構成されている。
【0032】このカム円板131…には、各々上方へ突
設する係合突起131a,131aが配設されている。
また、前記レール部材108には、前後方向に沿ってス
ライド自在となるように前後スライド部材140,14
0が配設されている。このスライド部材140…の下面
には、図14中紙面前後方向に沿って溝141,141
が各々形成されている。そして、この溝141に、前記
係合突起131aが、スライド自在に係合している。従
って、前記カム円板131の回動で、スライド部材14
0が、レール部材108に沿って、図14又は図15中
左右方向に往復運動する様に構成されている。このスラ
イド部材140,140の上面には、前記マグネットM
G1,MG2が各々配設されている。
【0033】[走行板8側の機械的構成]走行板8は、図
6(a)に示した様に複数に分割したストレートのパネル
8a(図7参照)と、セクター状のパネル8b(図8参
照)から構成され、上面が走行体9を載置する載置面
(走行面)8cとなっている。この走行板8上には、縦
ラック10と横ラック10aとを備える案内手段12が
形成されている。
【0034】この縦ラック10は、前記走行体9の主走
行方向に対して等ピッチで配設された複数条の横ラック
10aから構成されている。横ラック10aは、複数の
ラック歯10bを長手方向に等ピッチで有する。尚、符
号11aはラック歯10b,10b間に形成された係合
溝である。この係合溝11aの底面の高さは、他の走行
板8上の高さよりもやや高くなるように形成されてい
る。
【0035】尚、横ラック10aの各ラック歯10bは
配列方向側面10cを垂直な面に形成したが、必ずしも
これに限定されるものではない。例えば、側面10cを
複数の横ラック10aの配列方向の歯面形状と同様な曲
線形状に形成することもできる。即ち、側面10cをイ
ンボリュート曲線を用いた歯面形状とすることもでき
る。
【0036】また、走行板8のストレートのパネル8a
及びセクター状のパネル8bの下面には、図1,図2,
図7,図8に示した様に多数の突部30及びこの多数の
突部30間に形成された碁盤の目或は編目状の溝31が
設けられている。この多数の突部30には図1,図2に
示した様に走行面8cに沿うように溝31に配設した一
次コイル33,34が固定給電源として交互に嵌着され
ている。
【0037】この一次コイル33は辺33a,33b,
33c,33dから略方形に形成され、一次コイル34
も辺34a,34b,34c,34dから略一次コイル
33と同形状に形成されている。しかも、パネル8a,
8bには、各辺33a,34a,33b,34b,33
c,34c,33d,34dと交差するフェライト等の
導磁性材料製の導磁体35がインサート成形により埋設
されている。尚、実際には、図2(b)の如く、一次コイ
ル33,34の対角線方向にも導磁体35を配設して、
対角線方向の磁気抵抗を他の方向の磁気抵抗より小さく
して、得られる磁場が大きくなるようにする。
【0038】また、走行板8を複数のパネルからトラッ
ク状に接合した例を示したが、必ずしもこれに限定され
るものではなく、図6(b)の如く走行板8を一枚の平板
から形成すると共に、図2(b)の如く一次コイル33ま
たは34及び導磁体35を設けたパネルPを図6(b)の
如く、上方に張設された表面板H上の周回コースT位置
に沿って走行板8の下方に配設してもよい。
【0039】[走行体9側の機械的構成]走行体9は、主
に走行体本体9aと、この走行体本体9aの両側に配設
され且つ前記縦ラック10と噛合わされて走行体本体9
aをこの縦ラック10の配設方向に移動させる走行車輪
13と、この走行車輪13を回転駆動する駆動手段の一
としてのモータ14(電動駆動部)及び減速ギヤ部15
と、前記横ラック10aと噛合わされて走行体本体9a
をこの横ラック10aの延設方向に移動させるスプロケ
ット28,29と、このスプロケット28,29を回転
駆動する駆動手段の一としてモータ17(電動駆動部)
及び減速ギヤ部18等から構成されている。尚、モータ
14,17にはパルスモータが用いられている。
【0040】走行体本体9aは、前壁9b,後壁9c及
び取付部材9gを左右側壁9d,9eで挟持することに
より、上下面に開口を有する直方体形状の外枠を構成し
ている。
【0041】この走行体本体9aの前側略半分には前側
走行モジュールM1が、後側略半分には前側走行モジュ
ールM1と略同じ構造を有する後側走行モジュールM2
が各々配設されている。
【0042】つまり、この走行体本体9aの両側壁9
d,9eには、側方に突出する2本の回転軸19,19
が長手方向に間隔をおいて夫々取り付けられている。こ
の回転軸19には、各々走行車輪13及びこの走行車輪
13に固着した従動ギヤ20が回動自在に配設され、前
側走行モジュールM1の一部を前側の左右2本づつの走
行車輪13及び前記駆動手段が、後側走行モジュールM
2の一部を後側の左右2本の走行車輪13及び前記駆動
手段を主に構成するようにしている。
【0043】まず前側走行モジュールM1について説明
する。この前側走行モジュールM1の左右各走行車輪1
3,13の周縁部には、90°毎に前記走行板8上の係
合突起10aと噛み合う嵌合溝13aが形成されて係合
歯部13bを呈している。
【0044】そしてこの係合歯部13bには、樽状ベア
リング21が、円弧方向に渡って配設されるピン21a
を中心として回転自在に取り付けられている。この樽状
ベアリング21の外周は、前記走行車輪13の周面の高
さよりもやや高くすると共に、略同じ曲率に形成されて
いる。そして、この樽状ベアリング21の回転方向は、
前記走行車輪13の転動方向と直交する方向としてい
る。
【0045】また、駆動手段としての前記モータ14
は、前記右側壁9eに、取付部材9fを介して固着され
ている。このモータ14のモータ軸にはピニオンギヤ2
2が設けられ、このピニオンギヤ22は駆動軸23を回
転駆動する減速ギヤ24に噛み合わされている。
【0046】そして、この駆動軸23の先端部分には、
従動ギヤ20,20と噛み合う駆動ギヤ25が設けられ
て、前記駆動軸23の回転が前記走行車輪13に伝達さ
れるようになっている。この前記前後一組の従動ギヤ2
0,20の噛み合わせ位置は、図10に示すように、前
記走行車輪13,13の位相が45°ずらされて噛み合
うように設定されている。
【0047】このため、前記前側走行モジュールM1の
前後一組の走行車輪13,13は、前記駆動ギヤ25の
回転により、一の走行車輪13の係合歯部13bが前記
縦ラック10に噛み合う時に、他の走行車輪13の一の
樽状ベアリング21が、前記走行板8上に当接するよう
に同期して回転駆動される。
【0048】さらに、図12に示すように、この走行体
本体9aの略中央位置には、前記駆動手段の一としての
モータ17が前記取付部材9gにモータケースを固着さ
れて配設されている。このモータ17のモータ軸にはピ
ニオンギヤ26が設けられ、減速ギヤ群18aと共に、
減速ギヤ部18を構成している。また、前記前後側壁9
b,9c間には、回動自在に軸支される回転軸27が配
設され、前記ピニオンギヤ26の回転駆動は、前記減速
ギヤ群18aを介してこの回転軸27に伝達されるよう
に連結されている。
【0049】そして、この回転軸27の前後両端側位置
には、前記走行板8に設けられた横ラック10aと噛み
合うスプロケット28,29が配設されている。このた
め、回転軸27の回転により、前記走行体本体9aを前
記横ラック10aの配設方向に移動させるようにしてい
る。
【0050】このスプロケット28,29の長さは、前
記走行板8上の縦ラック10と隣合う縦ラック10との
間隙に比してやや長く設定されている。
【0051】そして、前記モータ14,17は、図示し
ない電源を含むコントローラによって、その回転駆動を
制御されている。
【0052】後側走行モジュールM2についても前記前
側走行モジュールM1と略同様の構成としているので、
図9から図11中の一部の符号とその説明とを省略す
る。
【0053】また、走行体9には、図1に示した様に、
補助電源としての蓄電器40が装着されていると共に、
一次コイル33,34(固定給電源)からの電力を授受
する可動電力受取装置50が取り付けられている。
【0054】この可動電力受取装置50は、走行体9の
中央に装着された第1コイル組立体51と、走行体9の
前後(長手方向)両端に装着された第2コイル組立体5
2とを有する。このコイル組立体51は、図1(b),図
3に示した様に、フェライト等の導磁性材料製からなる
第1,第2の導磁体53,54と、一次コイル33,3
4(固定給電源)からの電力を授受する二次コイル55
(電力受取手段)を有する。この導磁体53,54は、
互いに直交した状態で固定されていると共に、軸線は走
行板8の載置面8aと平行に設けられている。尚、図2
において、左右方向をX方向とし、上下方向をY方向と
し、紙面に直交する方向をZ方向とすると、導磁体5
3,54はX,Y方向に対して45゜の方向に向けられ
ている。
【0055】二次コイル55は、第1,第2の導磁体5
3,54に夫々捲回された第1,第2コイル56,57
と、載置面8aに沿う方向に第1,第2の導磁体53,
54の端面回りに捲回された第3コイル58を有する。
【0056】第2コイル組立体52は、図1(b)に示し
た様に、フェライト等の導磁性材料製からなり、X,Y
方向に向けられた第1,第2の導磁体52a,52b
と、一次コイル33,34(固定給電源)からの電力を
授受する二次コイル52c(電力受取手段)を有する。
この導磁体52a,52bは、互いに直交した状態で固
定されていると共に、軸線は走行板8の載置面8aと平
行に設けられている。また、二次コイル52cは、第
1,第2の導磁体52a,52bに夫々捲回された第
1,第2コイル52c1,52c2を有する。
【0057】[給電回路]給電回路は、ベースBに設けら
れる図4の固定側回路60と、走行体9に設けられる図
5の可動側回路70を有する。
【0058】この固定側回路60は、商用電源61(交
流源)に接続された電源回路62と、電源回路62から
の交流周波数を高周波に変調させる周波数変調回路63
と、周波数変調回路63からの電圧・電流の位相を制御
する位相制御回路64と、位相制御回路64らの電力を
複数の一次コイル33にそれぞれ分配供給する電力分配
器65と、周波数変調回路63からの電力を一次コイル
34に分配する分配器66を有する。
【0059】周波数変調回路63は10KHz〜30K
Hzの範囲内の周波数の交流を出力するように設定さ
れ、各一次コイル33,34からは30w程度の電力を
供給可能に電源回路62及び変調回路63が設定されて
いる。
【0060】この位相制御回路65は、一次コイル33
に供給される交流の位相を一次コイル34に供給される
交流の位相と逆にさせる様に設定されている。これによ
り、複数の一次コイルの隣接するものには逆位相の交流
が交流源から供給される。
【0061】また、可動側回路70は、図5に示すよう
に、二次コイル52cのコイル52c1,52c2及び
二次コイル51のコイル56,57,58と、3コイル
52c1,52c2,56,57,58に夫々接続され
且つ出力側が互いに直列に接続された整流回路52d
1,52d2,71,72,73と、整流回路52d
1,52d2,71,72,73から供給される直流で
作動してモータ14,17に供給制御するパルス数を制
御する演算制御回路80を有する。
【0062】尚、本実施例では、整流回路52d1,5
2d2,71,72,73を直列に接続して、コイル5
2c1,52c2,56,57,58のいずれかの電圧
・電流が走行体の移動位置によって小さくなって、整流
回路52d1,52d2,71,72,73のいずれか
の電圧・電流が小さくなっても、最終的に得られる電流
・電圧が一定レベル以上に成るように互いに補うように
したが、この条件を満足できれば整流回路52d1,5
2d2,71,72,73を並列に接続してもよいこと
は勿論である。
【0063】この演算制御回路80には、CPUを有する
コントローラ81からの制御情報が光通信手段82を介
して常時供給されるようになっている。このコントロー
ラ81には、コントロールパネル83から入力されたデ
ータを基に制御情報を構築するようになっている。ま
た、光通信手段82は、演算制御回路80の入力側に接
続され且つ走行体9に取り付けられた受光素子82a
(取付位置図示せず)と、コントローラ81の出力側に
接続され且つ走行板8と表面板9との間に位置させてベ
ースB側に取り付けられた発光素子82b(取付位置図
示せず)を有する。
【0064】尚、演算制御回路80は、整流回路,52
d1,52d2,71,72,73から供給される電圧
が高い位置に走行体9があるときに、整流回路52d
1,52d2,71,72,73から供給される電力の
一部を蓄電器40に充電させ整流回路52d1,52d
2,71,72,73から供給される電圧が低い位置に
走行体9があるときに、蓄電器40から電力を利用し
て、モータ14,17の駆動制御を行うようになってい
る。
【0065】[実施例の作用]次に、この実施例の作用に
ついて説明する。
【0066】(電力供給)この様な走行体9の走行に際
しては、商用電源61からの電力が固定側回路60を介
して互いに隣接する一次コイル33,34に供給され
る。この際、一次コイル33には、一次コイル34と逆
位相の交流が位相制御回路65により供給される。この
結果、一次コイル33,34の周囲に発生する磁束は、
隣接部での磁束の上下に向うベクトルの向きが同方向と
なって、打ち消し合わずにプラスされる。
【0067】また、一次コイル33,34からはX,
Y,Z方向に向う磁束ベクトル成分が発生している。
【0068】そして、二次コイル55の第1,第2,第
3コイル56,57,58のうち、第1コイル56には
一次コイル33,34のX,Y方向の磁束ベクトル変化
を受けて交流起電力を生じ、第2コイル57には一次コ
イル33,34のX,Y方向の磁束ベクトル変化を受け
て交流起電力を生じ、第3コイル58には一次コイル3
3,34のZ方向の磁束ベクトル変化を受けて交流起電
力を生じる。また、コイル52c1には一次コイル3
3,34のX方向の磁束ベクトル変化を受けて交流機電
力を生じ、コイル52c2には一次コイル33,34の
Y方向の磁束ベクトル変化を受けて交流機電力を生じ
る。
【0069】この各コイル52c1,52c2,56,
57,58で生じた交流は整流器52d1,52d2,
70,71,72を介して直流に変換され、この整流器
52d1,52d2,70,71,72からの直流は合
成されて演算制御回路80に供給される。
【0070】この結果、整流器52d1,52d2,7
0,71,72から出力されて合成された合成電流は、
コイル組立体51が各一次コイル33,34の中央側上
方に位置しても、一次コイル33,34の隣接部上に位
置している場合と略同じレベルになる。即ち、この合成
電流は、コイル組立体51の移動位置に拘らず常時一定
になる。従って、走行体9の移動時も無接触で電力を演
算制御回路80に供給できる。
【0071】また、演算制御回路80は、整流回路,5
2d1,52d2,71,72,73から供給される電
圧が高い位置に走行体9があるときに、整流回路52d
1,52d2,71,72,73から供給される電力の
一部を蓄電器40に充電させ整流回路52d1,52d
2,71,72,73から供給される電圧が低い位置に
走行体9があるときに、蓄電器40から電力を利用し
て、モータ14,17の駆動制御を行う。
【0072】(走行体9の駆動)今、演算制御回路80
は、整流器52d1,52d2,70,71,72から
の電力が供給されると、モータ14,17に駆動パルス
を供給可能な状態となる。
【0073】そして、縦方向の移動制御情報がコントロ
ーラ81から光通信手段82を介して演算制御回路80
に入力されると、演算制御回路80はこの制御情報を基
にモータ14に駆動パルスを供給してモータ14を駆動
制御する。このモータ14の駆動により、前記走行車輪
13,13が走行板8の縦ラック10の配列方向に回転
駆動すると、前記前後一組の走行車輪13,13の嵌合
溝13a,13aが、前記縦ラック10の係合突起10
a,10aに順次交互に噛合いながら、この走行体9を
前記縦ラック10の配列方向に移動させる。
【0074】このとき前記走行車輪13,13の嵌合溝
13a,13aのうち、いずれかの嵌合溝13aが常に
前記走行板8の係合突起10aに噛み合っているので、
従来走行体の駆動機構の様にスリップすることがない。
このため、走行体9を走行車輪13の回転数に応じた量
だけ確実に移動させることができる。
【0075】したがって、モータ14として、ステッピ
ングモータ等を用いた場合は、予めこのモータ14に入
力されるパルス数によって走行車輪13の回転数を決定
し、走行距離を制御することが出来、前記走行体9を目
標位置まで正確に移動させることが出来る。このため、
移動距離を測定する移動距離センサ等を配設して、フィ
ードバック制御を行なう必要が全く無い。
【0076】また、横方向の移動制御情報がコントロー
ラ81から光通信手段82を介して演算制御回路80に
入力されると、演算制御回路80はこの制御情報を基に
モータ17に駆動パルスを供給してモータ17を駆動制
御する。
【0077】このモータ17の駆動により、前記ピニオ
ンギヤ26、減速ギヤ部18a、回転軸27を介して前
記スプロケット28,29が回転駆動されると、前記走
行体本体9aが前記横ラック10aの配設方向に移動さ
れる。
【0078】この際には、前記走行車輪13,13が転
動していても、前側走行モジュールM1の少なくとも一
の走行車輪13の樽状ベアリング21と後側走行モジュ
ールM2の少なくとも一の走行車輪13の樽状ベアリン
グ21とが、走行板8上に当接し、走行体9を支えてい
るので、前記縦ラック10の延設方向に移動する際の抵
抗は、樽状ベアリング21の転がり抵抗となり、従来の
走行体の駆動機構において、走行車輪、支持軸間に発生
する摺動抵抗に比して、小さな抵抗で走行体9を斜行又
は、横方向に移動させることが出来る。
【0079】尚、この実施例の走行の移動機構では、前
後走行モジュールM1,M2を走行体本体9aの前後に
配設しているが、これに限らず、一方の走行モジュール
M1又はM2のみを前記走行体本体9aに配設するよう
にしても良い。この場合でも、少なくとも一の走行車輪
13の樽状ベアリング21が、走行板8上に当接してい
るので、前記の2つの樽状ベアリング21,21が当接
している場合と同様に小さな抵抗で走行体9を斜行又
は、横方向に移動させることが出来る。
【0080】しかも、従来の走行体の移動機構において
は、走行車輪が支持軸の端部に到達し、この支持軸を支
えている走行体の側壁に当接すると、それ以上は左右方
向へ、走行車輪を摺動させることが出来ず、横方向への
走行体の移動は、制限されてしまうものも知られている
(特開平2−92383号公報等参照)。
【0081】これに対し、この実施例では、樽状ベアリ
ング21が横ラック10aの配設方向に転動するので、
横方向への走行体9の移動が制限されることなく、前記
走行板8上を横ラック10aの配設方向のみにでも、確
実に移動することが可能である。このため、モータ17
のエネルギーロスを最小限に押えることが出来るため、
駆動手段の小型、軽量化を図ることが可能となった。
【0082】(馬体模型の動き)走行体9の走行によ
り、この走行体9の上方に配設された前記脚駆動装置1
00も移動し、表面板H上の馬体模型Kも、この脚駆動
装置100に磁着されながら移動する。
【0083】このとき、フレーム部102に設けられた
車輪150が、回動軸101よりも後方位置で、表面板
Hの裏面に当接しているので、図16に示すように走行
体9の走行方向である矢印方向に向かって、フレーム部
102は、回動軸101を中心として回動し、馬体模型
Kの頭部を向ける。このため、周回コースTのコーナ部
T1で、曲がる際等でも、馬体模型Kが進行する方向を
向いて、実物の動きに近似した動きを示現させることに
より、遊戯者の興味をそそることが出来る。
【0084】また、走行中、前記車輪150が、フレー
ム部102の向きを進行方向に向けて固定しているの
で、フレーム部102は、モータ部110の発生する回
転トルクによっては、回動軸101を中心とした回転が
起こらず、このモータ部110の回転トルクが前記ギヤ
部120及びカム部130を介してスライド部材140
…に、差動的に伝えられ、レール部材108上でスライ
ド部材140…を往復運動させる。馬体模型Kの前脚部
90及び後脚部91は、このスライド部材140…の往
復運動と共に、前後方向に開閉運動を往復して行なう。
【0085】しかも、この実施例では、モータ部110
が走行体9から延設されるコード類によって電力供給を
受けて駆動する構成としているが、モータ部110は、
常に走行体9に対して略一定位置に存在する。このた
め、フレーム部102の回動軸101を中心とした回転
があっても、この回動軸101にこれらのコード類が巻
き付くことはない。したがって、この実施例では、図1
6に示すように周回コースT上を馬体模型Kが一周した
際には、前記走行体9は周回コースT上を走行体9自体
を全く回転させずに周回するような構成となっている
為、走行体9と、このフレーム部102とが、回転軸1
01を中心として相対位置を替え一回転する。しかし、
このように走行体9と、このフレーム部102とが一回
転しても、回動軸101周囲にコード類が絡まることな
く、更に何周でもレースを続行できる。
【0086】この実施例では、移動模型として競馬ゲー
ムの馬体模型Kを前記走行体9の上方に配設する表面板
H上に乗せ、この馬体模型Kと、回動軸101を中心と
して回動し、前記走行体9の走行方向に向く脚駆動装置
100とを磁力で吸着等させて、走行体9の移動にこの
馬体模型Kを追従させるようにしているので、この馬体
模型Kは、前記表面板H上を軌道による制約がなく、し
かも、前記車輪150は、表面板Hの裏面に当接してい
るので、遊戯者からは見えず、車輪等なしで前後、斜
行、左右方向にスムーズに動いて目的の位置に確実に到
達するように見え、より実際の馬の挙動に近い臨場感を
醸し出すことが出来る。例えば、図16中、スタートラ
インSL位置Iに待機している馬体模型K頭部は、図1
6中、直線コースTSに沿って前方を向いているが、位
置IIで、走行体9をコーナ部T1の内側寄りに向け
て、矢印に示す様に斜めに走行させた場合、車輪150
が、前記走行板H裏面に当接しているので、フレーム部
102は、矢印の方向を向く。このため、馬体模型K
は、直線コースSL上であっても、頭部をスムーズに進
行方向に向けて最短距離を走っているかの如く遊戯者に
見える。しかも、この時、馬体模型Kの前後脚部90,
91は、前後方向に往復運動して、動物特有の動きに近
似した動きをするので、更に遊戯者の興味をそそること
ができる。
【0087】走行体9が、位置III,IV,V,VI
を経由して、スタートラインSL位置Iへ周回コースT
を一周して戻ると、前記フレーム部102は、走行体9
に対して回動軸101を中心として一回転する。しか
し、前記モータ部110は、走行体9側に略固定されて
いるので、配線コード等が、この回動軸101に絡みつ
くことがない。このため、更に繰り返し周回コースTを
周回させることが出来、連続して競馬レースを行うこと
が出来る。
【0088】そして、複数の馬体模型K…を同時に走行
させる場合、各馬体模型毎に、走行体9…を用いれば、
コースチェンジや追越し等の実際の競馬競技に近似した
動作をさせることが出来る。
【0089】この実施例の走行体の移動機構では、走行
板8の案内手段として縦ラック10と横ラック10aと
をラック歯10bで構成しているが、これに限らず、縦
ラック10を案内溝で形成する等、複数列の縦ラック及
び横ラックが縦横方向に交差配列されるものならば、ど
の様な案内手段としても良い。
【0090】この場合、走行車輪13の係合歯部の嵌合
溝13aの替わりに突起形状部を用いなければならない
のは当然である。
【0091】また、前記実施例では、縦ラック10と横
ラック10aとを縦横方向に交差配列し、横ラック10
aにスプロケット28,29を噛み合わせて、前記走行
体9を横ラック10aの配設方向に移動させているが、
この横ラック10a及び、スプロケット28,29等を
用いずに、縦ラック10の延設方向の移動を例えば、手
動で行なう等、他の移動手段によって行なうようにして
も良い。
【0092】この場合、走行体9が樽状ベアリング13
によって支えられているので、ラック歯としての縦ラッ
ク10の配列方向に正確に移動しながら、スムーズに縦
ラック10の係号突起10aの延設方向へも移動させる
ことが出来る。このため、正確に相対位置を移動させつ
つ、この移動方向に対して直交する方向に、確実に移動
することが求められるあらゆる搬送手段に応用すること
ができる。
【0093】また、前記実施例では、馬体模型Kの前後
脚部90,91の開閉動作を走行体9に略固定されたモ
ータ部110の回転トルクを差動的に伝達して行なって
いるが、特にこれに限らず、例えば、移動模型として自
動車模型等を用いて、進行方向に自動車模型の前端部を
向けるような構成としても良いことは当然である。この
場合、モータ部110等を設けなくとも良いが、更に遊
戯者の興味をそそるため、モータ部110及び前記伝達
手段等を用いて自動車模型のハンドルやドライバ人形の
模型を動かすようにしても良い。
【0094】更に、前記実施例では、フレーム部102
の後端に摩擦部材としての車輪150を配設している
が、特にこれに限らず、例えば、フレーム部の前端にト
ーイン状態にアライメントをセットした左右一対の前輪
と、フレーム後端に左右一対の後輪とを各々配設して、
常に自動車模型が走行方向を向くように構成する等、前
記回動軸101からオフセットされた位置に配設される
摩擦部材であるならばどのような摩擦部材を設けてもよ
い。
【0095】
【発明の効果】上述したように請求項1の発明では、走
行体の走行方向に向かって、フレーム部は、回動軸を中
心として回動し、移動模型を走行体の進行方向に向け
る。このため、周回コースのコーナ部で、曲がる際等で
も、移動模型が進行する方向を向いて、実物の動きに近
似した動きを示現させ、遊戯者の興味をそそることが出
来る。
【0096】請求項2の発明では、モータ部が走行体に
略固定されているので、フレーム部と、走行体とが回動
軸を中心とした相対回転があっても、該回動軸にコード
類が巻き付くことなく、ギヤ部及び伝達手段を介してモ
ータ部の駆動力を移動模型に伝達できる。このため、周
回コース上を走行体が、走行体自体を回転させずに周回
するような構成となっていても、繰り返し周回させるこ
とが出来る。
【0097】請求項3の発明では、モータ部の回転運動
が前記ギヤ部及びカム部を介してスライド部材に伝えら
れ、レール部材上でスライド部材が往復運動する。動物
模型の前脚部及び後脚部は、このスライド部材の往復運
動と共に、前後方向に開閉運動を往復して行なう。この
ため、脚部を動作させるといった動物特有の走行姿勢に
近似した動きを示現出来、更に遊戯者の興味をそそるこ
とが出来る、という実用上有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はこの発明にかかる可動体側電動駆動手段
への給電装置を備える遊戯装置の概略断面図、(b)は(a)
の走行体を下方から見たときのコイル組立体の配置を示
す概略説明図である。
【図2】(a)は図1に示した走行板の部分底面図、(b)は
図1(a)の走行板に設ける一次コイルと導磁体の他の例
をを示す説明図である。
【図3】図1に示した電力受取手段の要部説明斜視図で
ある。
【図4】図1に示した一次コイルを有する固定側給電回
路の説明図である。
【図5】図3に示した二次コイルを有する可動側給電回
路の説明図である。
【図6】(a)は図1に示した走行板の平面図、(b)は図1
に示した走行板の他の例を示す概略平面図である。
【図7】図6の走行板を構成するストレートなパネルの
底面図である。
【図8】図6の走行板を構成するセクター状のパネルの
底面図である。
【図9】この発明の実施例の走行体が走行板上で移動し
ている様子を示す全体斜視図である。
【図10】この発明の実施例のうち、特に走行板と走行
車輪との関係を示す要部側面図である。
【図11】この発明の実施例の走行体を上方から見た平
面図である。
【図12】この発明の実施例の走行体のスプロケットの
駆動機構を示す図9のA−A断面図である。
【図13】この発明の実施例の走行体の減速ギヤ部を示
す図11のB−B断面図である。
【図14】この発明の実施例の脚駆動装置の構成を示す
要部部分断面図である。
【図15】この発明の実施例の脚駆動装置の構成を示す
平面図である。
【図16】この発明の実施例のフレーム部が進行方向を
向いて走行体に対し回転する様子を模式的に示す平面図
である。
【図17】従来例の競争遊戯装置を示す全体斜視図であ
る。
【図18】従来例の競争遊戯装置の構成を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
8…走行板 9…走行体 100…脚駆動装置 101…回動軸 102…フレーム部 108…レール部材(レール部) 110…モータ部 120…ギヤ部 122…2段ギヤ(作動用ギヤ) 130…カム部 140…スライド部材 K…馬体模型(移動模型) MG1,MG2…磁着用マグネット MG3,MG4…模型側マグネット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63F 9/00 - 11/00 A63H 1/00 - 37/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行板上を走行する走行体と、前記走行板
    の上方に、一定間隔を置いて平行に配設される表面板
    と、前記走行体上に突設される回動軸と、該回動軸に回
    動自在に装着されるフレーム部と、前記表面板上に載置
    される移動模型とを有し、前記フレーム部には、前記表
    面板下面と近接させる磁着用マグネットを配設すると共
    に、前記移動模型には、前記磁着用マグネットに対し
    て、前記表面板を介して磁着する模型側マグネットを配
    設する競争遊技装置であって、 前記フレーム部には、前記回動軸装着位置とオフセット
    された位置に、前記表面板下面と接触することにより、
    該回動軸を中心とするフレーム部の回転を阻止する摩擦
    部材を配設してなることを特徴とする競争遊技装置。
  2. 【請求項2】前記走行体に略固定されるモータ部と、前
    記モータ部の駆動が伝達されるギヤ部と、前記フレーム
    部に配設され該ギヤ部の回転を前記移動模型に伝達する
    伝達手段とを有し、前記ギヤ部には、前記モータ部及び
    フレーム部に対して回動自在となるように回動軸に回動
    自在に軸支される差動用ギヤを有することを特徴とする
    請求項1記載の競争遊技装置。
  3. 【請求項3】前記移動模型は、動物模型から構成され、
    該動物模型には、揺動自在に配設された前脚部及び後脚
    部の下端部に、前記模型側マグネットを設けると共に、
    前記伝達手段は、前記フレーム部に前後方向に沿って形
    成されるレール部と、該レール部に摺動自在に装着さ
    れ、前記前脚部及び後脚部の模型側マグネットを各々磁
    着する前後一対の磁着用マグネットを有するスライド部
    材と、前記ギヤ部の回転運動を該各スライド部材の往復
    運動にするカム部とを有することを特徴とする請求項2
    記載の競争遊技装置。
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